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2002年04月28日(日)
2002年4月28日。

報知新聞の記事より抜粋。

【早食い競争で中3死亡

 愛知県尾西市の同市立第一中学校(吉川優校長)の3年生男子生徒(14)が給食の時間にパンの早食い競争をしてのどに詰まらせ、死亡していたことが27日、分かった。一緒に競争した同級生は教諭に「テレビ番組をまねた」と話しており、同校は全生徒に危険な競争のまねをしないよう注意した。

<人気高い早食い>
 早食い競争死亡事故が起きた尾西市の中学校では、男子生徒が病院に運ばれた1月、生徒と教諭にアンケートを実施し、生徒853人のうち約6%にあたる51人が「早食い競争したことがある」と答えていた。】

〜〜〜〜〜〜〜
不幸な事故、としかいいようがありません。
でも、みんなやらなかったんでしょうか「早食い競争」。
少なくとも、生徒の6%(まあ、あまり女子はやらないかもしれませんから、12%と考えるのが妥当なところかな)ってことはないと思うんだけどなあ。少なくとも男子の大部分(100%近く)は、この手の早食い競争の経験があるのではないでしょうか?
僕の小学校時代や中学校時代は、昼休みの校庭の使用権とか、デザートのお代わりの権利を賭けて、日常的に早食い、牛乳の早飲み競争を行っていた記憶があります。それは、そのことが正しいとか間違っているとかいうんじゃなくって、単なる日常的な光景。
今回の事故で、「テレビを真似した」という発言により、「フードバトルクラブ」や「TVチャンピオン」が槍玉に挙げられているわけですが、これらの番組が、その大食い、早食いをエンターテイメントとして確立したからといって、その悪影響ばかりを取りざたするのはいかがなものか。
確かに、ああいった番組のために、やり方がより過激になってしまっているのかもしれませんが。
しかし、「救命病棟24時」を見て医者になった人が過労死したり、高校球児が練習のし過ぎで命を落としても、「それはテレビの悪影響だ」といわれないということを考えると、まだまだ早食いは文化として認知されてないってことなんでしょうね。まあ、人類がみんなフードファイターだったら、すぐ滅亡してしまいそうだし。

ああ、なんだか教室で牛乳の早飲み競争をしている子供たちに、先生が「そんなものすごく危険なこと、しちゃいけないでしょ!!」と金切り声を上げている姿が、早くも眼に浮かんでくるようです。

今回の事故に関しては、そんな理由で子供を亡くしてしまった親御さんの気持ちを考えると、いたたまれない気がするのですが。

むしろ、僕が思うのは、そういう窒息時の救急処置をあらかじめ指導しておくという対策のほうが、これからは有益なのではないでしょうか。
昨今の学校は、ほんとうに何が起こるかわかりませんし。