初日 最新 目次 MAIL HOME


活字中毒R。
じっぽ
MAIL
HOME

My追加

2002年04月21日(日)
2002年4月21日。

伊集院静・西原理恵子共著「アホー鳥が行く」(双葉社)より抜粋。

【狂気とは何ぞえ?と問うと、詰まるところは、私たちが肯定したり、それが当たり前と思っていることと違ったものでしかない。違える人は当然のごとくあり、しかも実に堂々とあらゆる行為を実践できる人たちは今もちゃんといるのである。
 もし読者の中で、何か新しいものをこしらえようとする人がいたら、自分の中にある枠の中に組み入れられるものを嫌悪したり、嘔吐したりする個性を大切にすることだと思う。
 ギャンブルが当たらない、酒が美味くない、女が寄ってこない、と思っている人は、自分のしていることが、正直すぎると考えてみるのも、打開策のひとつかもしれない。】

〜〜〜〜〜〜〜
ギャンブルが当たらず、酒が美味しくなく、女性が寄ってこない僕にとっては、なるほどなあ、と考えさせられる一文。やってることが正直すぎる、ってことは、確かにあるのかもしれない。世の中、どうしてあんないいかげんなヤツが…と思わされることも多い。
万馬券っていうのは、人が買わない馬券を買わないと、当てられないし。
しかし、枠なんて無視してやろう、とか正直すぎるのをやめよう、などと仮に思ったとしても、意識的にそれをやろうとしている時点で、もうクリエイターとしては「負け組」なのかもしれません。
「枠組み」を最初から意識しないで生きている人たちにはやっぱりかなわないような気もします。彼らには彼らの悩みもあるんでしょうけど。