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2002年04月18日(木)
2002年4月18日。

Asahi.comの記事より抜粋。

【沖縄やんばるの野生ネコ、安楽死の方針

 沖縄本島北部(やんばる)に生息する希少な動物が、野生化したネコ(野ネコ)に食べられている問題で、沖縄県は、わなにかかった野ネコに引き取り手がいない場合、安楽死させることを決めた。早ければ5月中旬から実施する。県はこれまで、わなにかかったネコをその場で放してきたが、最近になって国の特別天然記念物ノグチゲラも「エサ」になっていたことが判明。「一刻も早い対応が必要」と決断した。
 やんばるの野ネコについては、環境省が今年1月中旬から2カ月間、捕獲・駆除を実施した。16匹を捕えたが、いずれも飼い主や引き取り手が見つかっている。
 県が昨春、野ネコを解剖して食性を調べようとした際は、愛護団体からの抗議が殺到。県は解剖を断念した。
 県自然保護課は「やんばるからの野ネコの排除はやむを得ず、捕獲した野ネコを行政が飼い続けることもできない。5月の連休中は、ネコやイヌを捨てる人が増えるが、最後まで責任を持ってペットを飼育してほしい」と話している。】

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 なんともいたたまれない話。飼っていたネコを飼えなくなったといっては捨て、野生化すれば希少な動物を食べるといっては「安楽死」。ネコは、おなかがすいてれば、特別天然記念物も希少動物も何も関係なく食べるって、そりゃ。
解剖は残酷っていう、愛護団体の気持ちもわからなくはないけれど、それではあなたたちが飼うんですか?といわれると「それは行政の責任でしょ!」ということになってしまう。
常に善意の引き取り手のひとがいてくれればいいのですが…
 そんならもう、自然のなすがままにするというのも、ひとつの見解だとは思います。生態系は壊れまくるでしょうけど。天然記念物だから、珍しいから保護するというのが、果たして正しいことなのか。
 動物を人間が捨てなくなるか、せめて事情があって飼えない、引き取り手もないときには飼い主の責任で「殺害」を選択するか、というようにしていかないとこの問題は解決していかないと思います。
「安楽死」というのが、ほんとうに「安楽」なものなのかどうかは、生きている人間にはわからないことなんですけどね。
それにしても、「連休中はペットを捨てるひとが増える」というのは、いかなる理由からなんでしょうか?まさか、旅行に行くのに邪魔になるから、ですか?
駆除されるべきなのは、人間のほうなのかもしれません。