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2002年04月05日(金) ■ |
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2002年4月5日。 |
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別冊宝島「音楽誌が書かないJポップ批評17〜桜井和寿[Mr.Children] ”イノセントワールド”大全」(宝島社)より抜粋。
【「Cross Road」の完成に際し、彼(桜井和寿)は「ついに100万枚セールスする曲ができた」と叫んだというが、実際にその通りになったことはヒットメーカー(特に、ドラマ主題歌製作者)としての自信につながり、自我を託した「innocent world」の成功は、”時代の子”としての恍惚をもたらしたはずだ。】
〜〜〜〜〜〜〜 今、20代後半から30代前半の人にとっては、多感な時期をともに過ごしてきたMr.Childrenの「夜明け前」のエピソード。 記事によると、桜井氏は、デビュー時から”ミリオンセラーを作ることをひとつの「実現すべき目標」としてきたということらしいです。 やたらと長い歌詞カード。顔をゆがめながら歌うこと。内省的な歌詞。 10年後、20年後、僕の20代を思い出すときのBGMは、 Mr.Chilerenの曲なんじゃないかなあ。
それにしても「最高の曲ができた!」ではなくて「100万枚売れる曲ができた!」というのは、ちょっと意外な気もします。 自分たちのなかでの「いい曲」と「売れる曲」の間のギャップを軌道修正できた、ということなんでしょうか。 このエピソードの陰で、さまざまなアーティストが「ミリオンセラーになるはずの曲」をつくってきたのかもしれません。 その感性の照準をうまく合わせることができたという意味では、まさに桜井氏は「時代の子」だったのかもしれませんね。 「Cross Road」後の活動とセールスをみると、「100万枚売るための何か」をつかんだことは間違いないみたいだけれど。
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