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2002年04月04日(木)
2002年4月4日。

「日産自動車の失敗と再生」(上杉治郎著・ベスト新書)より抜粋。


【(昭和30年代の初め頃の話)あのトヨタが資金繰りに苦しみ、住友銀行に融資の申し込みで頭を下げたが、けんもほろろに門前払いをくらった話はあまりにも有名である。
 そのあとトヨタが今日まで、銀行に頼らない無借金経営に徹している経営哲学の原点は、実はここにある。
「銀行なんかアテにするな。日和になると傘を貸そうとするが、雨が降り出したら傘を取り上げる。銀行とはそういうところなんだ。自分の城は自分で守るしかない」
この考え方がトヨタという会社では、骨の髄までしみ込んでいる。】

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「日和になると…」のくだり、まさにその通り!という感じです。借金しなくていい人には、甘い顔をしてお金を貸そうとし、危なくなるとサッと手を引いてしまう。冷酷な現実。
これを読んでいて最初は、「銀行は冷たい」という印象を持っていたのですが、よくよく考えてみると、昔の銀行は、企業としては健全だったのかな、と。今の不良債権問題などは、雨が降りそうだということに、気付かず(あるいは、気付かないふりをして)傘を貸しまくっていたことが元凶なわけですから。
それにしても、ペイオフ解禁で、金利は100万円あずけても10円とかいう時代。銀行口座も「いろんな支払いを円滑にする」というメリットしかないのかもしれません。
むしろ、銀行の倒産に巻き込まれるリスクを考えると、庭にでも埋めといたほうが安全なくらい。
投資してならともかく、普通に銀行に預けてるだけのお金が、どうして保護されないのか(来年4月から、普通預金もペイオフ解禁)。
ナポレオン時代から、個人の財産を保障するというのは、国家の仕事のひとつになっていると記憶しているのですが。何のために税金払ってるんだか。
別に、100万に年間100円くらいの利子なんかいらないからさ。
「自分の城は自分で守るしかない」のは、企業ばかりではないみたいです。

城っていうより、ホッタテ小屋レベルなんですけど、僕の場合は。