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2002年01月31日(木)
2002年1月31日。

「涙は女の武器だ」田中真紀子外相に対する、小泉首相のインタビューより。

このことについて、野党の人々が、「女性蔑視だ!」と騒いでいたのには、ちょっとびっくりした。要するに「女は泣けばいいと思ってる」というふうに小泉首相が言ったんだということなんでしょうね。
しかし、この場合の問題点は「涙は女の武器だ、しかしながら、それはすべての女性にとって武器となりうるわけではない」ということなのだろう。
ミスコンテストが女性蔑視だなんて言われるのも不思議な話で、「女は見た目で判断される」なんていうが、アフガニスタンの議長が「いい男」だということで、彼が何をしたかも知らずに高評価をしている人がどんなにたくさんいることか。

だいたい、「美しい」というのは芸術的センスや頭の回転の速さと同様に、ひとつの才能であるし、「美しくあること」というのは、大変な努力をようするもののようだ。
差別をなくせ!などというが、差別と役割分担は違うと思うぞ。
そんなら、「男にも子供を産めるようにしろ!」なんていうことになっちまう。

「女は…」ていうのがイヤなら、柴門ふみあたりを証人喚問しちゃってください。
女のなかにも泣けば許される人と泣いても許されない人がいる。
つまり、実は、男女差別が根源なのではなくて、同性の中での差別が「怒り」の現況なわけですね、きっと。

しかし、あんまり公共の場ですべき発言でないことも事実。
「その率直な人柄が首相の魅力」なんて言われてしまうのもある意味男性差別なのかもしれんですな。森前首相が同じことを言ってたら、どうなっていたことやら。



これに対して女性閣僚たちは、「殿方の前で武器になるような涙を流してみたいですね」とか「率直なところが総理の魅力」などとコメントしていたが。