お気に入り・選抜映画感想日記
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 Mr、ブルックス

監督 ブルース・A・エヴァンス
出演 ケビン・コスナー  デミ・ムーア

紙箱会社の社長。勤勉な成功者の裏の顔は、完璧な犯罪者・快楽連続人魔。サスペンス・スリラー

ケビンが殺人鬼でデミが刑事という、意外な役どころ。
同じく作品もチト風変わり。

ケビンってこんな顔してたっけ? と何度も目を疑うぐらい妙な感じ。
アラン・リックマンに見えたのよね〜。でも、怖い感じは充分に◎。
デミも刑事役ぴったり!!! 今まで観たデミの中で一番自然。
久々にぶっとい!寸胴のウエスト見れたし<苦笑>なんせ、彼女骨太女ですから。
私はこの方、色っぽいとか可愛いとか思ったことないのよね。
なのであばずれ役はまあいいとして、恋愛映画のいい女役にはいつも違和感あったのです。

話しは、淡々としていて、淡白。
二重人格で、根っからの天才殺人鬼を説明するだけの
作品という感じ。

サスペンスとしてのはらはら度はなく、ブルックスが殺人魔になる経緯、原因もまった解らず
<なんせ、殺人の動機はDNAらしいので>
人間ドラマも、葛藤も説明程度で深みなく、よって、「ふーーん」って感じで見てましたが、、

しかし、ラスト、怖かった!! 
ちゃんとオチらしきものあり。

ーDNAって怖いわ〜ー  という1点を押し出している点は成功してるかも。

「いろんな方法で、今も昔も沢山殺してきた」って、ブルックスのセリフ、怖かったです。
いったい何人殺したんだ?


2001年06月01日(金)



 愛おしき隣人

監督 ロイ・アンダーソン

それそれのシュチエーションを並べた群像劇。繋がりはあったりなかったり・・・。

あーー! やっぱり、
「カンヌ」「ある視点」・・・と、知ったときから、こーなるとは予感してました。
私、愛称悪いのよね。カンヌのある視点って。
ー好きでないー。

でも、案外、この作品は嫌味がないので、いやな感じありませんでした。
舞台装置を思わす背景、人、家具、写るものすべてフォーメーションとか綺麗で
魅力的。役者の立ち位置なんかも考えてるって感じでいいですね〜
まさに、舞台。
フェリー二みたいですね〜。
もしかして、私この監督好きになったりして・・。<?>

それに、唄・音楽で救われた感じです。

↑DVDのパッケージになっている
イケメンロック歌手との結婚のシーン、象徴的でよかったです。
窓の外には歓声を送る人々、列車のような家・・・。



2001年06月02日(土)



 僕のピアノコンチェルト

監督 フレディー・M・ムーラー
出演 テオ・ゲオルギュー

生まれつきIQが高く、ピアノの天才的才能を持つ少年。でも彼は人となじめず、試行錯誤をくりかえす。そして、自分のすすむべき道を見つけていくのだった。

わーーーい!!
やっと、素敵な映画にめぐりあえました〜

よくあるピアニストになるための、試練物語と思ったらぜんぜんちがくって、
自分を模索する一人の少年の姿が丁寧に描かれていました。
唯一、心を通わせる、おじいちゃんと、大好きなベビーシッターの恋人?が
とても、よかったです。

天才児に期待する、母親など、取り巻きもすごくリアルです。

天才ならではの、豪快な活躍ぶりも<株でもうけるとか、演奏とか>
実に爽快で気持ちがいい。
それが、また子供だからなおさら。

よい映画でした。

☆☆☆☆★




2001年06月03日(日)



 ヘブン

トム・ティクヴァ監督  ジョバンニ・レビシ  ケイト・ブランシェット
公式サイト・・・http://www.heaven-movie.com/

夫・教え子を麻薬で殺された主人公は、売人ボス復習に爆弾をしかける・・それを応援する警官とのラブストーリー


もう、最高に綺麗で、ポエムな映像です。
前半のサスペンスは、どきどき・・そして後半のラブストーリーは、言葉すくなげの中
とにかく、美しい・・・
げぼなコメントは書くにおよばづ。
まさに、必見です。
ケイトもリビシも、最高に素敵!!
この映画をみると、まさに「シンプル・イズ・ビューティフル!」です。
映画の醍醐味を味わえました。

☆☆☆☆



2003年11月20日(木)



 トゥール・カラーズ


ジョン・キューザック  ジェイムス・スペイダー

学生時代から親友。一人は、野心家の政治家になり、一人は司法省の役人になる・・。
選挙がらみの、野望・裏切り・愛・・・。青春ドラマ



CSNで、「ウルフ」と同じ、スペイダー君、見ちゃった〜!
なんと、結構よかったです。スハペーダ君。(^◇^)ケッケッケ...
野心家の方の役かと思えば、ぼんぼんで、役人を選ぶわりと「いい人」の方の役で、
かたや、童顔で、おでこテカテカの、キューザックが、野心家で、わりと「悪」の方の役。
この、配役・組み合わせが、わりといいんですよ〜。
キューーザックが熱演!!なので、スペイダーは、どんなにしつこい演技しても、
キューザックの引き立て役であった。(* ̄ー ̄)ニヤッ
でも、それが、よかったのよねぇ〜。彼は、悪より、どこかのほほん、気弱?な役の方がいいわ。
とにかく、「力抜いて」いれば、いいのよね〜。(^◇^)ケッケッケ...
足みじかいし、ちびだけど・・。

☆☆★




2003年11月25日(火)



 日陰の二人


ケイト・ウィンスレット  他・・。

妻も在り、夫の在る、従兄弟同志の2人が、結婚制度を拒否して「愛?」を貫いた、悲劇


噂どうり、ばか女とばか男の話しって言えばそれだけだ〜。(*⌒д⌒*)アハ
不倫だぁ〜〜〜!まさに。
お互い離婚すればいいじゃん。できない理由なんて、映画の中では見あたらないんだけど・・
いくら、時代背景が、古くても・・。どうも納得いかない。

前半かったるくて、なんだ〜??だったのですが、後半いろいろミエテきました。
これは、もう、見る側<私>の思い?が動いてきたってことで、
ラスト「僕たちは、誰がなんと言おうと夫婦だ!」って言うせりふを言わす作品の意図とはぜんぜん
ちがうんだけど・・・。<なんだ?あれは?あのラストは??純愛映画?だったの?>
そのわりには、お互い、努力が全然みえないんですけど・・・。(・_・) エ?って感じ。

あの主人公、2人は、夢や理念で生きていた・・二人とも全然成熟してなくて
すごく、ネガティブ思考で、まさに「日陰二人」
現実をみてないから、もの足りなさばかり目立って、生に恋愛することすら、女は怖がっていたように思う・・
<その反面、裸体や、出産シーンなど、映像がなまなのが、興味深い・・>
男の学問コンプレックスもすごいし、
いつまで、従兄弟<無性>でじゃれあう、幻想をいだいているのが、なんとも悲劇だよ・・
出産までしてるのにさ・・。
でも、ばか女、理解できたりする私・・・。
今の時代でこそありえないけど、「男性的」パワーって、けぎらいされたから・・。
けして、本質ではないのだけど、活発だったり、利口だったりすることじたいタブーだったわけで
その、反動・反発で、女性的パワーを押さえこむのよね・・・。
女性的パワーって、理屈でなく、現実だから・・・
師範学校もやまちゃうし・・。
そのへん、この2人は、男性的パワーに支配されすぎてたんだと、思うよ。
結果、犠牲は、自然の摂理で産まれた子供達じゃん!!(ノ_-。)ウゥ・・・

「愛」とは、どーしても、思えないんだけど、・・・・・錯覚・・投影・・
だから、「日陰」なのよ・・。




2003年12月07日(日)



 バテニョ―ルおじさん


ジェラ-ル・ジュニョー監督・主演
肉屋を営む主人公は、2階に住むユダヤ人医師の家族を、娘婿の陰謀で、ナチに密告するという事態にはまってしまう。
しかし、収容所から一人脱走してきた少年を、屋根裏にかくまい、スイスへ逃亡させようと、奮闘する。


上質映画です。きっぱり!

このおじさん役の方、はじめてみましたが、監督・脚本主演・だそうで・・
ぜーーーんぜん、美男子ではあるませんがファンになってしまいました。
映画の中では、始終「しかめっつら」をしているのですが、なぜだか、笑えるのよね・・
あとで、知りましたが「笑劇団」の方だそうです。
きっと、名優なんだろうなぁ〜〜

ユダヤ人医師家族は、当然医者であり金持ち・・
その下の住居で、肉屋屋を営む「バテニュールおじさん」←このタイトルもいいです!
もまた当然、貧困・・。
このへんの、関係が上手く表われている映画です。
でも、このおじさんは、いじいじぜづ、きっぱりと、「ひがんでいる」
どーーせ、おれは貧乏だよ!おまえらは、頭もよくて金もあっていいね〜みたいにとか・・。<セリフではありません>
なので、たいした悪気もないのです。
もちろん、ばか娘婿が、2階のユダヤ人を密告した時も、「(・_・) エ?・・・・・そんな・・ひどい・・」と本心で思い
また、そんなことも、「しかたないかも・・・」とそのうち、毎日の肉屋の仕事に励みます。
でも、さすがに、2階のユダヤ少年が脱走してきた時には、追い返すことができず、
かくまうのですが・・
この辺の、流れ・葛藤・少年とのやりとりが実におもしろいでした。

そして、最後は、そこいらのおじさんから、なかなか、骨のあるおじさんに、変身していくのですよね〜
ちょっこっと、「ラブ」もあったりして・・。(o^-^o) いひっ

あたりまえに、善人で悪人でもない、普通のおじさんの「ナチもの」です。
変な娘と妻なんだけだ、それなりに大事にしてるのよね・・・。
必見!!

そして、おじさんのキャラと子供のキャラゆえ、全然、重い映画ではないです。
テーマは重いんだけどね・・・。

ライフ・イズ・ビューティフルも、主演・監督でがんばってたけど、
おなじ「ナチもん」なら、こちらの方が、上質でしょ。

☆☆☆☆★




2003年12月08日(月)
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