お気に入り・選抜映画感想日記
daya



 海を飛ぶ夢

アレハンドロ・アメナーバル監督

海での事故で、肢体不自由になった、主人公は、死ぬ権利を求めて尊厳死を訴える・・そんな主人公と、彼の家族・女達のお話。


監督は、アザーズ、オープン・ユア・アイズの方。

この人、「死」のテーマが好きみたいです。
<じつは、両作品共、あまり好きじゃない・・>
アカデミー賞外国語映画賞・
ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞、受賞。

久々の、劇場鑑賞でした。
まったく、映画離れしていたのですが、テーマが「尊厳死」となると使命感?<爆>に刈られ飛び込んだ。
なもんで、自分はぁ〜ちょっと「頭の固い見方」「感想」になるかもしれない・・・始めに弁解。

やたらめったら、評判・評価の高いのもうなづける作品。

静かで綺麗で・・・それでいてあきさせない、テンポもある。
主演の男優が、さりげなく上手い。
ベネチア映画際で、主演男優賞をとってのも納得。

死を軸にしながらも、生きることをさるげなく描いている。。
でも、これってなにより、ラブ・ストーリーだと思う。
恋愛映画だよん。

彼に興味をもってひたすらボランティアする癒されたい女「ロサ」
あーーーーーーー、あまりにも、この描き方じゃ、「馬鹿」「ハクチ」みたいじゃん・・。ちょっと、気になりました。

その他、周りの人達は、とてもよく描かれていて見ごたえがあった。

誰からも、愛された主人公、機智に富、ユーモアに優れ、モテモテの主人公。

なんで、死ぬんだよぅ〜!!<ぼそ>

安定剤を飲んで「なぜ?俺は死にたいんだ?」「「なぜ、俺はみんなと同じにように自分人生に満足できなんだ!!」うなされる主人公・・

ほんと、そうだよ・・でも、それが出来ないから辛いんだよね〜

生きる辛さを知っている人間って、人が集まるんだよね、やたらに好かれる。
彼も例外ではなかったのだと思う。
寝ているだけだからこそ、いろんなことがよく見えて思いやり・気配りが身につくのだ。回りに好かれれば、好かれるほど、いやになってくるんだろうと思う・・

でもこの人、始めの事故も、じつは、発作的な自殺じゃなかったのかな?
なんて思うのは、私だけだろう<苦笑>・・<原作よんでません>

障害者にならなかったとしても、彼は、不全感に苛まれるように思うよ・・。

しかし・・中途障害ってのは、まじ「キツイ」です。
それにしても、あれだけ機能が残っていて、イメージで海に出たり、いろいろ楽しいこと沢山できるのに、自殺してしまうのね・・尊厳死でなくてよかったけど。

うるさい神父が「尊厳なんて詭弁を言うな!自殺だろう」
みたいに言いますが・・・けけけけ・・そう思うよ。

おっと、やっぱり、障害者の中で生活している自分は、目線が、偏ってしまいます。
もっと重い障害を持って生きている人間側からみると・・やっぱり
うううううう・・。  だけ。。

でも、いろいろと考えさせられました。
なにを??って、「この作品」は、何を言いたいのかなぁ〜と。
映画を見て、国語の問題みたいにそんなことまじめに考えるの久しぶりです・・。
まだ、よく解かりません。<爆>

映画として完成度は高いと思います。
そのほか、セリフがみんな面白かった・・。

2005年05月29日(日)



 アンナとロッテ


親の病死で、それぞれの里親へと、離れ離れになった双子の姉妹が第二次世界戦、ナチが勢力をもつ時代を挟んで、成長していくドラマ。

久々に、正統派作品・・とでも言うのかなぁ。
しんみりと、涙を流し、じっくりと、鑑賞。
なかなか、お気に入りの作品でした。

貧乏な里親で、虐待に合いながらも、たくましく成長するアンナ・・。
裕福な里親で、優雅に成長するロッテ・・・。

特に、不遇な環境でありながらも、美しく、前向きに成長するアンナには、
共感!!「がんばれ〜!!」アンナ!!

それに、ひきかえ・・・
ロッテ。「あんた。わがままなんじゃないの!!」
と、私は、眉をひそめたりして・・>苦笑

ナチの冒頭と、戦争が、軸になっているんだけど。

アンナの夫が、ナチ。
ユダヤ人を欠くまい、アウシュビッツで死んでしまう婚約者を持つのがロッテ。と言う、中盤、やや立場が逆になるのですが・・。

どうも、ナチだろうが、なんだろうが、アンナに共感してしまう。
普通ナチが、悪者であること多いんだけどね。

どちらも、戦争で、最愛の人を無くてしまい、老人ホームみたいなところで
姉妹は、ばったり出会うのですが・・・。

アンナとロッテ  という、解かりやすいタイトルのごとく、
どうも、2人を比較してしまうのだけど・・

貧困で虐待までされるアンナですが、ひたすらまっすぐ前進もうとする彼女の方が、健康的かも・・

裕福ではあったけど、自分の些細な忘れもの<過失>で、婚約者をナチに連衡され、家族に白い目でみられ、
しかも彼の家族であるユダヤ人を家にカクマイ、養父からは、「おまえがドイツ人であることが問題だ」と、言われなくてはいけないロッテは、アンナより不幸なのかもしれない・・神経症的なしんどさ。

私なら、アンナの方の生き方の方が、健康的でいいなぁ〜
ロッテの立場はしんどい・・・・。

しかし、「戦争」ってほんといやですよ・・。

<対立する2つ>と、言う風に考えますが、
この対立の構図にまきこまれると、
本人の気持ちと関係ないところで、被害者・加害者を作ってしまう。

元は、お互い「正義」「正論」であるところが、まったく理解できない
心の余裕が奪われてしまうのだから。

何があっても、人を傷つけてはいけない。命を粗末にしてはいけない・・。

2005年05月26日(木)



 バット・サンタ

 主演  ビリー・ボブ・ソーントン

アル中で、セックス狂で、よれよれの、サンタクロース。
本業は、年に1度の、泥棒家業・・。


ソーントンのサンタは、まったく救い様のない悪玉サンタですが、
最後、なりゆきで、善人になり、ハッピーエンド・・。

これ、コーエン兄弟の作品かと思ったけど、ちがうの???



2005年05月22日(日)
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