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2001年12月27日(木)
そして続く。

なんだかばたばたしてて
日記を書く期間があいてしまったと思い彼に代筆して頂きましたが・・・・。

当初これを書き始めた頃は
この日記の存在をずっと内緒にしておこうと思ったのですが
なんせ彼に隠し事は出来ないタチで。
それでも日記のIDなんかは教えてなかったんですけどね。

いつもの喧嘩大勃発で切れたあたしが教えたと。

なんで切れたかといえば
実は彼もここで日記を書いていたということと
その日記には例の彼女の事も記していると。
アタシ達2人の事を記す上で、それは避けられない事だったと。
いうことを告白され
もちろん・・・・アタシはおもしろくなかった訳で・・・・・。
未だ彼女の事を思いだし嫌な気分になるアタシに
信じてほしいと言う彼。
でも彼女の事思いだしながら書いてたのは事実でしょ・・・。
・・・・・・・・・・・。

そんなつまらない喧嘩を
繰り返し繰り返し。

子供レベルの喧嘩。

いったい何回繰り返しただろ。

それでも離れられなくて
ここまできて。


まだまだ2人のアイノウタは続くということで

今後ともよろしく。






2001年12月26日(水)
口笛

作者が年末のため仕事が忙しくてんぱっているため
急遽代理を頼まれました。  
彼です。

彼女とはもう二年半の付き合いになります。
出逢いは前記の通りです。
あまりいい出逢いではなかったと思っています。
なんでですかね。不思議なものだとおもっています。

最初の頃、確かに私は彼女を避けていました。
色々な理由により、私こそ自分の気持ちを偽っていました。
ただ、彼女との交流が非常に心地よく。
今迄わからなかった自分が出てきたことに気づきました。

毎日ふざけている中でたまに顔を出す彼女の姿は、
優しくて。脆くて。暖かくて。
自分に自信がもてないと嘆いていましたが。
私のとっての彼女は全てに於いていとおしく。
無くせない存在になるまでにそう長い時間はかからなかったと想います。

遠い上、こんな関係な為に、
なかなか逢うことは出来ませんが、
色々な思い出が出来ました。
一生懸命お互いを理解しようと努力して衝突する事も少なくはありません。
色々な出来事が二人の関係を壊そうとしたことも。
そしてその度に乗り越えてこれていることも。
お互いがお互いを必要としているが故だと、
そー想います。

ってか、
ほとんど原因は私にあるんですけど。。
いつもごめんね〜ん。。
感謝してます。

彼女に逢えたことだけが単純に嬉しく想い。
これからも宜しくとゆーことで。
真似して歌なんかつけてみよーとおもいます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

頼り無く二つ並んだ不揃いの影が
北風に揺れながら延びてく
凸凹のまま膨らんだ君への想いは
この胸のほころびから顔を出した

口笛を遠く 永遠に祈る様に遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ
さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように

無造作にさげた鞄にタネが詰まっていて
手品の様 ひねた僕を笑わせるよ
形あるものは次第に姿を消すけれど
君がくれた この温もりは消せないさ

いつもは素通りしてたベンチに座り 見渡せば
よどんだ街の景色さえ ごらん 愛しさに満ちてる

ああ 雨上がりの遠くの空に虹が架かったなら
戸惑いや 不安など 簡単に吹き飛ばせそうなにのに
乾いた風に口笛は 澄み渡ってゆく
まるで世界中を優しく包み込むように

子供の頃に
夢中で探してたものが
ほら 今 目の前で手を広げている
怖がらないで踏み出しておいで

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人で笑いながら
優しく響くあの口笛のように



Mr.Children  口笛





2001年12月21日(金)
色のないくちびる

帰り道はずっと無口で。

あたしの泊まるホテルの前に着いてしまった。
ずっとにぎってた手を離す時がきた。
こんな時急によそよそしくなってしまう。

気をつけてね・・。

んじゃまたな・・。


なんだか明日にでも逢えそうな会話。




それが精一杯なんだ。



彼が見えなくなるとまたいつもの顔にもどる。

無表情な顔。

ここでちょっとでも気をゆるめると途端に何かが
あふれ出してきそうで。


部屋に戻り鏡を見る。
そっと唇をなぞってみる。
ガサガサだ。



彼から貰った潤いが 
2人離れた途端に蒸発しはじめ
色をなくして 笑わないアタシにお似合いの唇になっている。

ついさっきまでの彼のぬくもりが
2月の寒さですぐさま消されてしまう。



熱が蒸発するにつれ寂しさが襲ってくる。




さむいよ。




 




2001年12月20日(木)
一番の満月

彼の顔を手で触れて確かめる。
ココには今2人だけなんだと。
そしてこの時間も もぅすぐそれも終わりだということ。



何も言葉がでてこなかった。

寂しくて寂しくて。
離れたくなくて。


言葉に出したら泣いてしまいそうだから。
そしてそれはルール違反だから。

彼を困らせてしまう。

泣いてすがる程子供じゃないけど。
ここで笑顔でいられる程大人でもいない。

ただうつむいて 彼の手をぎゅっと握る。






またあそぼーな。


・・・・・・・・・うん。





いつもの彼のセリフ。







今回の別れは次の約束のある別れだったけど
満月の海のあの夜は二度とこないんだ。
彼の胸の中で見る満月はなによりも嬉しい出来事だった。


いつまでもいつまでも忘れないよ。





2001年12月19日(水)
Dear kiss

ディズニーランドが遠くに見える海に着いた。
すごく寒かったけど 2人で始めて来た海。
夜の海はとても静かでうまく話しができなかった。
電話では自分の気持ちを伝えようと沢山おしゃべりする2人も
逢ったとたん 会話が続かない。
窮屈な間ではなく それは心地いい。
ちょっと車から降りて散歩してみた。
彼は一人で歩き出してしまう。
彼の歩幅は大きくてついていくのがやっと・・。
手ぐらいつないでょ・・・。
一人手をもてあましてる。
ちょっと距離をおいて歩く。
相変わらず・・・・・クールな人だ。

堤防について立ち止まる。
海を眺めてるアタシと。
後ろで煙草に火をつける彼と。
あとは波の音。
寒くて硬くなってたら不意に彼が後ろから抱きしめてきた。
ドキドキした。
鼓動が聞こえてしまう・・・・・。
後ろから話しかけてくる。
彼の中にすっぽり入ってしまった感じ。

こっち向いてよ。

・・・・・・・・・・・・・。

恥ずかしくて顔を上げられなかった。

彼は笑ってる。
おもちゃにされてるようだ。

こっち向いて。

振り返る・・・・・・・。

始めて向き合って抱きしめてもらった。
アタシより頭一つ出てる彼。
胸元に顔を埋める。
あったかかった。

会話もなくてただただ抱きしめてもらった。
やっと安心する。

今ここに彼がいるんだ。

それだけが嬉しくて嬉しくて。
彼の鼓動に耳を澄ませる。

顔に彼の手がかかる・・・冷たい

冷たいよぅ・・

言いかけて口を塞がれた。


長い長いキスは冷えた体を溶かしていく。

彼の肩越しに満月が見えた。

ねぇ・・・・月 綺麗だよ。

彼の胸に顔を埋めながら見た月は
今でも鮮明に脳裏に焼き付いて・・・・。
あの時の気持ちはいつまでも忘れないでいたいよ。

戻り道はポケットに手を入れたまま歩いてる彼に

手つなごーよ。

なんて言ってみた。
結構恥ずかしかったんだけど。
やっと手を繋いでくれた。
くっついて歩くとあったかいじゃない・・・・・。

車に戻っても離れたくなくていつまでも手を繋いで
時間が許す限り2人はキスを交わす。

今までの思いがこぼれてしまわないように

彼の口から離れられないでいた。



2001年12月15日(土)
シェイク。

ビバ社員旅行!


別に社員旅行が楽しい訳じゃない。
彼の街の近くに行くというだけでうかれぽんちだ。

というか 彼に会えるから。

数日前から緊張からか体調が悪い。
ふらふらだけど気分はハイテンションで。
頭の中は旅行のことよりも彼でいっぱい。

車中はしゃいでいるがそれは同僚との会話が楽しいわけではなく
彼に会えるから。
しょうもない事でも笑いがこみあげる。
一人にやにやする。

こんなにも元気にさせる彼はすごい。

アタシのバイオリズムはくるいに狂いまくっているが。



初日は適当に観光して時間を潰す。
2日目の船での宴会の頃には体全体が心臓になったような極度の緊張で
せっかくの料理もほとんど食べることができず
それでも空腹感はなく
誰の言葉も耳に入らなくなっていた。

早く・・・早く岸に船がつかないかしら・・。

そしたら彼がアタシを待ってる。
待ち合わせ場所を船が通過する。
あの暗闇の向こうにいるのかしら?
目を凝らしても見えるわけが無く

携帯にメールが届く。

まだ?

もーちょっとまってね。

・・・・・・・・・。

アタシだって早くいきたいょーーー・・・・。



すごく寒い日だった。




やっとのことで岸に到着。
止まるやいなや急いで降りる。
同僚には適当に良いわけをし 暗闇に姿を消す。

早く・・小走りで向かう。


・・・・・約束の場所がわからない。

結局彼もアタシを探しこちらに向かう事に。



橋を渡って 前を歩く人たちが邪魔で・・・。

ぁ・・・暗闇に彼らしき影が見えた。

すらりとした長身。
彼に違いない。

ホントはダッシュで駆け寄りたかったけど
ちょっと恥ずかしくて冷静さを装う。

寒い中走ってきたせいなのかドキドキが止まらない。



久し振りの笑顔だ。


ヒサシブリ。

ヒサシブリー。


顔がゆがみっぱなしだ。
だらしない。



あったかい飲み物を手に 始めて助手席に乗った。

暗くてヨカッタ。

きっと顔赤くなってる。


夜景を見る振りして彼の横顔を眺める。


ぁぁ・・・この顔だ。



うれしくてうれしくて。



時間が過ぎていくのを忘れて彼だけを見ていた。










2001年12月14日(金)
朗報

朗報です。

来月の会社の慰安旅行彼の住む街の近くに決まりました。

と言ってもアタシが強制的に決めたようなモノですが。
旅行会社にいろいろプランを練って頂いたのですが
アタシの独断でスケジュールは決めさせて頂きます。

だってこんなチャンスは滅多にないんですもの。

公の理由でそちらに向かえるなんて。



逢えますか?なんとか時間作りたいと思ってます。

もちろん。こちらもなんとか時間つくります。



イェーイ。



第2回目で御座います。
しかも今度は2人きりで逢えそうです。
ドキドキしております。

今度はもっと彼にくっついてよぅ・・・。
邪魔モノはナシ。

手繋いでみたいな。


妄想ばかりが暴走しておりますが・・・。


もぅこないだみたいな後悔はしたくないんだ。

・・・彼はどうなんだろ。

ベタベタされるのあんまり好きくないっぽい。
くっつくなよー なんて言われちゃったら立ち直れないな・・・。
もっとゆっくり彼を見ていたいんだ。
近くに感じたい。

顔も髪も手も話し方も仕草も。

全て目に焼き付けたいんだ。

今度はちゃんと目を見て話ししたいんだ。

アタシの中に彼をしっかり焼き付けて

もぅ消えない刻印のように。




・・・すでに食事が喉を通らないよ。





いっぱいいっぱい笑おうね。


そして強く抱きしめて。










2001年12月13日(木)
悪魔

おめでとー。

オメデトー。


ようやく新年の挨拶を交わす。
元気だった?なんて。いったい何日話してなかったのよ。
1週間程度のお別れでかなり参ってる。
といっても逢ってる訳ではなく相変わらずネットと携帯だけの2人。

そういえばさ・・まだ1回しか逢ったことないんだよね?
そんな確認をしてしまうぐらいお互いは自然になってきてるんだけど。
でもネットや電話じゃ表情までは伝わらないね。
辛いのに笑ってたりとか
疲れてるのに無理しているのとか
本当の処は解ってないのかもしれない。

そして本当の気持ちも。





彼はアタシに対してヤキモチを焼かない。

クールな大人だ。

嫉妬などという言葉は彼にはなく いつもかわされる。
一人悶々としていた。

アタシそんなに魅力ないのかなぁ。
ほっといても大丈夫な感じ?
・・・・確かにそうだけど。
ガードが堅いってよく言われるし。
男に媚びるの嫌いだし。
男みたいな性格ってよく言われるし。
でも彼の前では「女」でいたいんだょ。
ヤキモチも焼いてもらえない程女捨ててるつもりはないんだけどな。
もっと努力が必要なのかしら・・・。

彼がアタシから目を離さないように。



相手がそういう態度だと こっちとしてもなかなか言い出せず
イライラは募る。
我慢しているもんだから 彼に意味もなくあたる。
彼も訳がわからず怒る・・・。
妙な喧嘩を繰り返す。
わかって欲しくてなんだけど 


わかってよ・・・・。


醜いアタシの心の内。
こんな気持ちになりたくないんだけど。
不安とともにやってくる。
気が付けば心に居着いて 離れないんだ。
彼を思えば思う程それは大きくなってパンパンになるんだ。

どうしたらコイツ追い出せるか教えて欲しいんだけど。

今日も醜い悪魔が姿を変えてアタシの口をついて出てくる。


何イライラしてんだよ。ナンテ。



・・・・・今日も明日もその繰り返し。




いつになったら気づいてくれるのかなー・・・。












2001年12月12日(水)
今年の思い出にすべて君がいる

わかってることなんだけど・・・。



年末年始はまったく連絡がとれない。
彼は彼の アタシはアタシの本来あるべき場所で過ごす。
「明けましておめでとうございます」
ぐらい言わせてくれてもいいもんだけど。
携帯のiモードという機能も発達しておらず
とりあえずパソコンへメールしとく。
「出会えてよかった。今年もよろしく」・・・と。
年末の連絡取り合えるぎりぎりまで話す。
たった1週間程度の休みでも
今まで連絡とれない日というのは週末ぐらいだったもので
死ぬわけでもないのに別れを惜しんだ。
完全にいっちゃってる バカっぷるぶりだ。
あきれられようが何しようが
今の2人は戦場にいく兵隊サンとお別れするぐらい切ない。
いい年して何やってんだかね。

でもね。
こんな素直に自分の気持ちをはき出して
一生懸命大好きな事相手に伝えようとするのって
この年になるといろんな感情が入り交じって
難しくなって いつのまにかできなくなってるもんなんだけど。
彼と出会ってね そんな事どーでも良くなったんだ。

恥ずかしくてもいいから伝えたかった。



・・・・っていってもまだ照れがあって
電話ではかなか言えないんだけど
大好きだよ。


彼は彼で未だ壁を外してはくれず
一定の距離を保っている。
それでもいいと思った。
あたし達は同じ方向は向いているけれど
重なることはない。
お互いを近くに感じているしかないんだ。
距離は離れてるけどいつでも側にいるよ。

だから その壁 いつか 越えてきてくれるかな。








2001年12月11日(火)
雪のクリスマス

20才過ぎた頃 あたしは人に頼る事を嫌い始めた。
自立したかった。
親からも社会的にも。
自分で出来る範囲の事は夢中でがんばった。
仕事も。プライベートも。
自分なりに将来設計を頭の中に描き
それに向かってしたい事も我慢してきた。
同世代の友達が幼く思え始め
表面上の付き合いに疲れ 徐々に避け始めた。

そして体を壊した。

頻繁に寝込むようになった。

緊張した日々にストレスがピークに達したようだった。

誰にも弱みは見せたくなかった。
ばかをしてみせた。

そうやってがんばってきたのに
気づくと頼るものを失い
甘える事が苦手な人間になっていた。


そして彼と出会う。


顔も何もかも知らない人ならば
甘える事ができるかもしれないと思った。
何か。誰か。安らぐ場所がほしかった。


出会ってすぐ 多分そんな事を彼に話した。


だからなんだ。
彼がアタシに弱みを見せようとしないのは。
アタシが彼を頼ろうとするから
彼はアタシには甘えられない。


そんな簡単な事もわかんないんだ。アタシ。
夢中になりすぎて彼の負担に気づかなかった。
結局は何も一人ではできてないんだよね。
求め過ぎてた。

いくら馴れ合っても思いやりはもとうね。

うん
もぅちょっとがんばってみるよ。
力抜いて。時には立ち止まる事も必要だね。


粉雪がちらついて 始めてのクリスマスを迎えた。
雪のクリスマスを彼に見せたかった。
空気がツンとして星が綺麗に見えるよ。

誕生日もお祝いできなかったから
せめて彼が一人の時ぐらい何かしてあげたかった。

考えた挙げ句 アタシが選んだのは
「海の写真集」
冬なんだけどあえて暖かい海の写真集。
いつか一緒にこんなとこ行きたいね
ナンテ願いも込めて。

すごく喜んでくれた。
うれしかった。
彼がうれしいとアタシもうれしい。

アタシにはガーベラのかわいい花束が届いた。
もったなくて 枯れてなくなるのが嫌で
ドライフラワーにした。
いまだに飾ってあるよ。
毎日毎日眺めて。
あの日の気持ちを忘れないように。

彼を大事にしたいと思った。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

街灯が ともる頃に 降る雪が少し
粒の大きさ増した さっきから もう首が
痛くなるくらい 見つめている空
まばたきをたくさんして 目に入る雪をはらう
ふうわりと宙に浮かぶ 気がしてよろめいた
私が見えているものすべて
大好きなあなたにも見せたい
歩道の石に重なる白が つぶやきを消してく

手袋に そっと載せて 目を凝らしてると
結晶がきれい みるみるうちに小さな
雪原になる 公園 街のざわめき全部を
吸い込んでく Holy night
私が見えているものすべて
大好きなあなたにも見せたい
ジャングルジムに 細く積もった ふちどりが揺れる

気持ちが動いてゆく
好きと言わずにいられない程
心がはやる たとえあなたが
他の 誰といても Hou…

この夜をあなたにも見せたい
降りしきる雪の中で I love you
あなたと出会えた事が今年の
最大の宝物 Wou… 最大の宝物
Merry Christmas To You



− Dreams Come True 雪のクリスマス −



2001年12月08日(土)
やさしい気持ち

秋が終わる頃
彼の仕事が忙しくなってきた。
大きい仕事にとりかかってるらしい。
うまく連絡がとれなかったり疲れてたりで
いらついていた。
機嫌が悪いと一方的に電話を切ってしまう。
あたしは素直に受け入れてた。
本当はさみしくてかまってもらいたかったけど
何よりも仕事を優先してもらいたかった。
あたしのせいで仕事に集中できなくなるのはイヤだった。
機嫌が良くなるまで
仕事が落ち着くまで。
我慢しよう。
自分の気持ち抑えてできるだけ明るくしていた。

あたしなんなんだろう。

彼の為を思ってやっても
機嫌が悪いと相手にされず。
それでもいつかくるかもしれない電話を待って。

ちょっとだけ 疲れた。

心開いて欲しかった。

疲れててもいい。
愚痴でもいい。
言って欲しかった。

この距離では話を聞くことしかできないの。
なにもしてあげる事ができないのに
自分から壁つくるのはやめてほしかった。

雪がちらついてきた頃
ようやく仕事が落ち着いたようだった。
大きな仕事一つやり終えて彼は満足そうだった。

ほっとした。
またいつもの彼に戻ってくれる。

何かの話からか 最近泣いた事ある?
なんて会話になって
最初はだれが泣くか。なんていってたけど
ん・・・一回だけある。って彼の答え。
いつ?・・・・聞かなくてもいいこと聞いてしまう。

大きい仕事終えてほっとした事と
子供ずっとほったらかしにしてた事
考えたら泣けてきたらしい。

・・・・あたしは何を期待してこんな事聞いたんだろぅ。

聞かなきゃよかった。

今度は自分から壁をつくってしまった。

所詮あたしの存在はこんなもんだ。

さらにちっぽけな自分。

自分の位置を確認した寒い冬の日。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なけない女のやさしい気持ちを
あなたがたくさん知るのよ
無邪気な心で私を笑顔へ導いてほしいの
ぎゅっと私を抱きしめて

そう、いいかげんな男が あなたの理想だとしても
この愛が自由をこわすって?
でも勝手だってしからないで

なれないあたしとあなたの間に
こんなにわがままいいですか?
言葉でいわなきゃ今すぐいわなきゃ
そんなのしらないわ
もうあたしをとめないで

ラララ あたしと踊ろう 毎日ちゃんと
この手をムネをこがすような あなたのその存在が
もうあたしをとめられない

手をつなごう 手を ずっとこうしていたいの
おねがい ぎゅっとあたしを抱きしめて
もうあたしを離さないで

手をつなごう
愛でも何でもキスでもいいから色々してたいわ
もうあたしをとめないで もうあたしをとめないで

ーCHARA やさしい気持ちー







2001年12月07日(金)
タイムマシーン

彼の街より一足先に秋が来る。

夏に上を向いていた向日葵も
ぐったり下を向いたまま枯れていく。
風が寒くなって寂しさは募るばかりで。

夏が好きなあたしと
冬が好きな彼と。


「寒くなるとね 月が綺麗に見えるんだよ。」


ホントだ。

青く輝く秋の月。
キレイ。

とっくの前から解ってたようで忘れてた。
こちらは田舎だからホントによく見えるよ。
綺麗な月 彼にも見せてあげたい。

ちょっとだけ寒いのも好きになった。

しばらく落ち込んでいたけども
何気ない言葉で少しずつ元気になった。
ありがとう。
気をつかわせてごめんね。
せっかく出会えたんだから楽しくいこーね。

ほんの数ヶ月前までは存在すら知らなかった人。

今では大切な人。
これからも大切な人。


タイムマシーンがあったら何時に行こうか。

未来?
それとも過去?

過去に行ったら彼と出会うべく努力をすると思う。
そして彼も。
そして2人焦り過ぎてすれ違ってしまうかも。
だったら2人の出会いは「今」で正解なのかもしれない。

今までの人生があったから今の彼がいるのかもしれないし。
今まで彼が出会ってきた人達に感謝しなければね。

未来に行ったらどうなんだろ・・・。
ちょっと老けたあたしを今と変わらず好きでいてくれるのかな。
2人で手を繋いで歩けるようになってるのかな。

秋の夜長に夢から抜け出る事が出来なくなっている。


せめて夢の中では誰にも邪魔される事なく
一人の女として生きていたいんだ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

カベに書かれた文字
予言者のらくがきね
きえちまえ!女なんて!
なんてひどい夢だったのかしら

“かわらない愛ダ”なんてさ 
うまいなぁー ひどい ひどい人ダ
今以上 人をキライにさせないで下さい

恋人はもうこない 時代はもどらないよね
タイムマシーンはこない そんな歌をうたってた
あーぁ めんどくさい 

カベに描かれた女の子
涙のしずくを描いてあげる
たくさん青 ぬってあげる
あたしとおそろいの…

右手に心を
つなぎ合わせる針と糸
もう片方の切れはしを探しに行くところ…

恋人はもういない 時代はもどらないよね
タイムマシーンはこない そんな歌をうたってた
どこいったの?

愛することを大切にできないんじゃないの
バカばっかり
わからない

もう片方を探そう タイムマシーンはこない
2つの心をつなぎ合わせなくちゃ
2つの心をつなぎ合わせなくちゃ… 
だけどみつかんないのー

抱きしめあったり そして 抱きしめあったり
そんなことがしたいの
だけど みつかんないのー
あーぁ どうしよう…
“あなたが愛する気持ちになんなきゃ”ね




− CHARA タイムマシーン −









2001年12月06日(木)
ミルクティ。

楽しみが無くなってしまった。

逢う何十日も前からあと何日だね。
なんて数えてた。
ゼロになっちゃったね。
これからはあれから何日。になってしまった。

手を伸ばせば届く距離にいる時間は短く
今は叫んでも届かない距離。
電話で声を聞くことは出来ても
表情がわからないんだ。
悲しいのか楽しいのか。

でもね今度は想像できるようにはなった。
笑った顔。
やさしい顔。

その顔はみんなに見せる顔なの?
あたしだけに見せてくれる笑顔はあるの?


逢った後の空虚感を埋めるモノはなく
ため息の日々。

せつなくてせつなくて。
逢いたくて逢いたくて。

こんな思いするぐらいなら
逢わないほうがよかったとさえ思えてくる。



つらいだけじゃない 逢って良かったことも沢山あったろ



うん。

そうだね。

君が現実になってアタシの前に現れた。
顔も声も髪も指も。
すべてが愛おしくて。


このままあたしたちはどうなるんだろうね。

平行線のままただ生きていくだけかな。


先の事なんて考えたくなくて
また夢の中に一人入っていく。


先の事なんてわからない。
只 今のアタシを精一杯君に注ぐよ。





−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

微笑むまでキスをして
終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて
明日また晴れるかな

心の地図にのってない場所へ
出掛けてくると君は言う
秘密の鍵を失くした時に
初めて逢える気がしてた

微笑むまでキスをして
終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて
明日までこのままで

夢のぶんだけ愛がうまれて
どこまで行けばいいんだろう
星の数より奇跡は起きる
悪気のない ああ雲の裏

迷わないで抱きしめて
やわらかい頬寄せて
離れててもキスをして
ベランダのミルクティー

うつむいたままでも
無理しなくてもいいよ

微笑むまでキスをして
終わらない遊歩道
震えてたら抱きしめて
明日また逢えるかな

迷わないで抱きしめて
なだらかな肩寄せて
離れててもキスをして
生ぬるいミルクティー



−UA ミルクティ−




2001年12月05日(水)
月だけが知っている

遊びの後の寂しさはいつの頃も一緒で
子供の頃 遠足の前日まで楽しくて楽しくて
その楽しみが大きければ大きいほど
終わった後の切なさも大きくて。
帰り道では泣き出しそうになったり。

大人になった今でもそう。
相変わらず夢の後は切なさが残る。
その気持ちを昔はどうやって消していたのだろ?
今となっては忘れてしまった。
只、一人寂しさをかみしめる。

彼の街を後にし電車に乗り込んだアタシは
今にも溢れ出そうな涙を隠す為寝たふりをしていた。
隣に座っている友達には悪いと思ったけど
楽しかったねぇなんて話しする気力さえなかった。
窓の外の暗闇がより一層切なさを呼ぶ。
ガラスに映る自分の顔は表情を無くしている。

あの時こうしていればよかった。
なんていろんな後悔の思いや楽しかった事や
頭の中ぐるぐる廻る。
ほんの数時間前に別れたばかりなのに
もぅ何年も前の出来事のようだ。

自分の街の駅につくまでは気持ちを整理しよう。
またいつもの顔に戻らなくては。

見慣れた景色が見えてきた。
アタシの住む街。
現実に引き戻される。
足を一歩下ろしたら顔の表情が変わるのに気づく。
いつものあたしだ。
大丈夫。

笑っていられる。
少なくとも人前では。

ふと空を見上げると昨日とは違う月が昇ってた。
一瞬眉が動く。

気づかれないようにそっと見る月。
今 彼はこの月に気づいているのだろうか。
「何でも知ってるんだよ」
とでも言いたげな感じで月はアタシの顔を照らす。

早く一人になりたかった。
声が聞きたかった。

大丈夫だよ。って。
安心したかったよ。

それでも別の顔で笑ってるんだ。


そんなアタシの心中は月だけが知っている。


寂しいよ。



2001年12月03日(月)
子供の秘め事

結局彼は酔いつぶれて寝てしまった。

しょうがないので残りのメンバーで盛り上がる。
アタシの後ろで眠る彼を背中に感じながら。
適当に相槌をうつけど 
話し半分で気持ちは専ら彼を向いていた。

早く起きてくんないかなー・・・。

・・・・・。

ほどほどにみんな酔ってしまいまた一人そこで寝てしまった。
もぅ一人もお風呂に入ってしまい
ひとりぽつんと起きていた。

ようやくつぶれていた彼が目を覚ました。
ぼそぼそと会話する。
すぐそこで友達が寝てるので
小さい声で二人だけの会話。

ふと話がとまった。

・・・・・・やな雰囲気だ。
ちょっと緊張が走る。
なんだろ・・心臓がドキドキしてきた。
聞こえてしまぅ。
落ち着かないと・・何か話しないと・・・。

彼の顔が近づいてきた。

ゥワー・・・ドーシヨー・・・・。

もぅドキドキが最高潮に達して
心臓が口から飛び出しそうな瞬間

・・・・塞がれた。

軽く。

子供みたいに二人緊張してた。

いい大人が・・・なんだ。
下向いたまま顔あげらんない
・・・・・・そっと肩を抱かれ
すぐそこで寝ている友達を横目に今度はゆっくり。




ガタン。


友達が風呂から上がった音がした。
あわてて離れる。


それっきり二人の距離がゼロになる事はなく
子供のような秘め事は終了。



あっという間の2泊3日。


「んじゃまたな」


素直にその言葉には応じられなかった。
また。か・・・・。


またはないもんだと思って来たんだよ。

この次いつ逢えるかなんてわからない。
もぅ逢えないかもしれない・・・。

そんな事は到底言えず
只々駅のホームで泣くのを我慢していた。
友達にばれないように・・・。


「別れ」が苦手なあたしは
うまく笑顔がつくれず
ゆがんだへんてこな顔のまま
彼のいる街を後にした。








2001年12月01日(土)
花火と月

笑いっぱなしであっという間に夕方になってしまった。
また車に乗って宿に戻る。
彼が運転。
あたしはその後ろ。
彼が頭んとこ手置いて片手で運転している。
その手を後ろからじっと見る。
でっかい手だな・・・。
ふざけたフリして触ってみた。

「見てこの手〜でかすぎ〜」

「うるせーよ」

なんて。
アタシの手がすっぽり隠れそう・・・。
まだ抱きしめてももらっていない手。

ミラー越しに彼の笑っている顔を見る。
アタシも笑う。

いっぱいいっぱい顔みとこ。
忘れないように。
一生懸命目に焼き付ける。



そしてまた宴会。


「これ食べたら花火やろーよ」

わざわざアタシは旅行鞄に花火を入れてきたのだ。

一緒に花火見に行きたいけどいけないから
ちっちゃいのでいいから一緒に花火やろーよ。

前から約束してたんだ。

小さいけど綺麗な花火。

「きれーだねぇ」

って見た彼の後ろには満月。
そっちのが綺麗だった・・・。
「ねぇ見て・・すごい月きれーだょ」
そっと耳打ちする。
いつもは別々の場所で見上げてる月を
2人同じ場所に立って見上げた。
うれしくて2人でにやにや笑う。
酔っているせいにして いやに陽気な2人だった。

花火を終えて手を洗ってたら彼が来た。
「2人ででかけちゃおっか?」
ドキドキした。
なのにアタシは
「だって・・・みんなに悪いじゃん・・」
なんて言ってしまった。
「いいじゃんよー」
なんてもめてるうちにみんな来ちゃって
結局そのまま。

彼はちょっとすねた様子でお酒をがばがば飲み始めた。
「飲み過ぎだよ・・・」
そういうあたしに
「お前がわるいんだ」
なんて悪戯っぽく笑うけど
・・・・・・・アタシだって2人になりたい。
だけど言えなかった・・・。




ばかだなー・・・アタシ。






エンピツ