お気に入り・選抜映画感想日記
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 ビック・フィシュ

ティム・バートン監督  ユアン・マクレガー

御伽噺の様な、「体験話」を聞かせる父親。
子供のころはそれが大好きだった息子も、成長するにつれ、
「ほんとのことは?親父って何者?」と、親子は疎遠になっていった。。そんな息子が、父親の臨床時に対面・・「お伽話」に再び触れる・・・。


ティムだし、予告もよさそうだし、すごく期待していました・・

なんか、あたりまえにまとまりすぎていて、ちょっと不満・・
でも、まあ、最後は、ぽろぽろ泣いたりして、プチ感動ぐらいは味わえたかな?

父の語る、「体験談」が、ドラマとしていっぱい出てきます。
その辺のシーンは、いかにも、ティムらしく、綺麗で幻想的。
楽しめます。
でも、もっと荒唐無稽で、はちゃめちゃの方がよかったかな・・。

この父親役、若い頃の役は、まあユアンでいいんだけど、歳とってからの役者が
まづあんまりよくない・・。中途半端な感じ。

うちの父も、よくこーいった「ふざけたホラ」を吹く人でした。
「大鵬の弟だ」とか「陸軍大尉」だったとか<笑>
私は、ふんふんと聞いていたけど、兄はいやがって「ばかじゃねーの!」とか
言ってたな〜・・・。
なんか故父を思いだし、胸キュンしましたよ・・・<泣>

でも、ドラマでは、父の話はまるっきり「うそ話」でもなく、ちょっと脚色ありって感じで
ほんとうの体験からなる話だったことを匂わせて終わるのですが・・・

実際に「した事」は言わないのです。息子が探り当ててわかるのですが・・
これが、なによりもすごくいい事なんですよね〜
それは大変「立派な事」なのです。

なので、
このお父さん、端に自慢話や、ホラだけで「話」をしていたわけじゃない。
きっと、その場その場で、「ほんき」で、「エネルギッシュ」で、
すべてを肯定的にとらえて楽しく生きてきた人なんでしょう・・。

事実なんてどーでもいいじゃない。
楽しい方が・・・。
だいたい、「体験談」なんて過去の事なんだから・・・。

実際の親子関係がどんなだったかは、全然わかりませんが、
今どきの、マイホームぱぱとは、ちがうだろうな・・
とにかく、魅力的な人だったんだと思いますわ。

なので、なおさら、役者がぁ〜〜・・・・。不満でした。


2004年04月10日(土)
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