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■ バテニョ―ルおじさん
ジェラ-ル・ジュニョー監督・主演 肉屋を営む主人公は、2階に住むユダヤ人医師の家族を、娘婿の陰謀で、ナチに密告するという事態にはまってしまう。 しかし、収容所から一人脱走してきた少年を、屋根裏にかくまい、スイスへ逃亡させようと、奮闘する。
上質映画です。きっぱり!
このおじさん役の方、はじめてみましたが、監督・脚本主演・だそうで・・ ぜーーーんぜん、美男子ではあるませんがファンになってしまいました。 映画の中では、始終「しかめっつら」をしているのですが、なぜだか、笑えるのよね・・ あとで、知りましたが「笑劇団」の方だそうです。 きっと、名優なんだろうなぁ〜〜
ユダヤ人医師家族は、当然医者であり金持ち・・ その下の住居で、肉屋屋を営む「バテニュールおじさん」←このタイトルもいいです! もまた当然、貧困・・。 このへんの、関係が上手く表われている映画です。 でも、このおじさんは、いじいじぜづ、きっぱりと、「ひがんでいる」 どーーせ、おれは貧乏だよ!おまえらは、頭もよくて金もあっていいね〜みたいにとか・・。<セリフではありません> なので、たいした悪気もないのです。 もちろん、ばか娘婿が、2階のユダヤ人を密告した時も、「(・_・) エ?・・・・・そんな・・ひどい・・」と本心で思い また、そんなことも、「しかたないかも・・・」とそのうち、毎日の肉屋の仕事に励みます。 でも、さすがに、2階のユダヤ少年が脱走してきた時には、追い返すことができず、 かくまうのですが・・ この辺の、流れ・葛藤・少年とのやりとりが実におもしろいでした。
そして、最後は、そこいらのおじさんから、なかなか、骨のあるおじさんに、変身していくのですよね〜 ちょっこっと、「ラブ」もあったりして・・。(o^-^o) いひっ
あたりまえに、善人で悪人でもない、普通のおじさんの「ナチもの」です。 変な娘と妻なんだけだ、それなりに大事にしてるのよね・・・。 必見!!
そして、おじさんのキャラと子供のキャラゆえ、全然、重い映画ではないです。 テーマは重いんだけどね・・・。
ライフ・イズ・ビューティフルも、主演・監督でがんばってたけど、 おなじ「ナチもん」なら、こちらの方が、上質でしょ。
☆☆☆☆★
2003年12月08日(月)
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