|
|
■■■
■■
■ 胃カメラ、わたしは合わない...
火曜日。13日。 採血と胃カメラでした。 採血は難なくこなし、次、胃カメラを飲むために放射線科へ。 前もって「帰りの車の運転はいけません」と言い渡されていたので、実母に付き添いで来てもらっての検査。
呼ばれて入っていくと、中待ちに通され、 「これ、胃の中をきれいにする薬です。全部飲んでね」と 紙コップ一杯分の半透明な液体を渡されました。 これが、意外にまずい(苦笑) ぬるいのと、酸っぱいのとで、一口目からえずきそう(^^;) 「Sさんは初めてですよね」とにこやかに聞く女性の看護士さん。 飲み込みながら目で頷く私。 「緊張してる?」 (うんうん)眉間にしわを寄せて頷く私。 「このおじさんたちはベテランだよ。大丈夫、大丈夫」と看護士さんが私の隣で先に待ってたおじさま2人を指す。 「俺、10回目や」「私は2回目ですわ」 な、なにニコニコしてんのこのおじさん達!?(苦笑) 2人の会話を聞いていると、10回目のおじさんが昭和7年生まれ。 2回目のおじさんが12年生まれらしい。
次々出てくる人が、中待ちの洗面所でうがいをして出て行く。 (うがい??)
さきに入った10回目のおじさんがけっこう早くに済ませて出て来て、私の顔を見ると両手でオッケーマークをして笑ってくれた。 旦那や友達に聞くと、過去、胃カメラを体験した時には寝てしまったらしい。 (案外、すんなり済むかな) 緊張はしながらも、MRIより苦痛はないと思っていたので、わりと気楽に呼ばれて入っていった。
パーテーションでくぎられた寝台に寝かされて、どろりとしたゼリーをのどの奥に止めておけと言う。 「のどの麻酔なので、そのまま飲み込まずに1分ガマンしてね」 若くて笑顔の素敵な看護士さんがボッタリと仰向けの口の中にゼリーを入れてから、 「胃の動きを押さえる筋肉注射をうちますからね〜。ちょっと痛いですがガマンしてね。」 左の肩にプスリ。そんなに痛くない。
つか、のどが気になって注射ごときは何でも無いのだ。 (これ、もっと奥にためた方が良いのかな〜、舌の付け根から先はしびれてんだけどな〜。のどは麻酔効いてない気が...) でも、あんまり奥に入れると飲み込んでしまいそうで、入れられない。 「はい、じゃもう飲み込んで下さい」 と、言われても、今度はうまく舌が動かないので飲めない。 座り直してみても、ゼリーの気持ち悪さでのどを通らないのだ。 なんとか飲み込んだ後、横に寝かされて膝を曲げてしばらくそのまま。 「つばは飲み込まないで下さいね。口を開けて、ここに垂らしたままで良いですから」 横になっている顔の下に、コットンなどをたくさんひいてくれる。 「カメラはのどを通ってしまうともう落ち着きますから、大丈夫。Sさんなら大丈夫ですよ」 私の何を知ってそんな励ましを下さるのかわかりませんが(笑)まあ、頑張りますわ。
若い男性の先生が来ていよいよ開始。 マウスピースをはめられて、いざカメラが容赦なくズルズルと入っていきます、が、 (あれ?いつ寝れるんだ?...あれ?あれ?...) 「おえええぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!」 カメラが入ってから、そりゃもうずっとのどをスコープが移動するたびに吐いてました。 えずく、というモンでもない、胃の中空っぽでなけりゃホント、中身吐いてます、ってくらい本格的に吐き続けました。 「あ〜、Sさんは食道と胃の入り口のつなぎ目がゆるいので嘔吐きやすい体質なんですよ」 とか言いながら容赦なく十二指腸まで到達。 さっきの美人看護士さんに背中までさすってもらって涙流しながら、ようやくモニターを横になって見ると、とってもきれいな十二指腸vv(笑) 「若い人は潰瘍が出来やすいのでしっかり診ましょうね。あー、きれいですね」 「あー(マウスピースくわえてるので言葉になってない)」 「じゃ、胃に空気入れますね。絶対げっぷはしないで下さい」 「おえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「すぐです!すぐに全部診ますから、もうちょっとガマンして下さい!!」 カメラをぐりんぐりん回して中を診るもんだから、のどの動きが激しいのなんの。 でも、嘔吐くと空気も出てしまうから、もう文字どおり手に汗握って小刻みに肩で息を繰り返す。 まるで陣痛を逃してる時みたい(思い出すな〜)
「赤い編み目状に充血してるの見えますか?慢性胃炎になってますね。今は薬を必要とする程度ではありませんが、酷くなると潰瘍なにりますから気をつけて」
「はい、じゃ出ますよ。」 ずるずるずるずる喉を通る硬いホース。 もう、同時に嘔吐く嘔吐く。 「はい、息止めて」 ポン、と喉から飛び出したカメラの先。 すぐにマウスピースを取ってくれて、 「はい、口押さえて。これで拭いて下さい」 先生にコットンいっぱい渡してもらって、フラフラと座り直す。 看護士さん、先生共に 「こんなに最初から最後まで嘔吐いてる人も珍しいですよ。ホント、辛かったですね。お疲れさまでした!」 気の毒そうに笑う2人に挨拶して、フラフラと待ち合いへ出た私。 ああ、うがいしたい。
洗面台に置いてある紙コップに水をだっぷり入れて、ゼリーの残りか唾液か胃液か。 もうしびれてて全然わからない舌の上をどろりと流れて出て行く液体。 ふと顔をあげて鏡に映る自分の顔は、真っ赤に充血した目と鼻で 「泣いてた!!」という顔そのもの(苦笑)
表で待っていた実母が 「案外早かったね」の次に「どうしたん?」 追って看護士さんが出て来て会計の指示をしながら 「本当に辛そうでしたね」とまた気の毒そうに笑って言って下さいました。
薬の作用で瞳孔が少し開くみたいで、帰りはチカチカ。 午後から次男の就学前検診があるので、学校へ連れていかねばなりません。 実母と一緒に昼のランチを済ませて、幼稚園へ。 早めに帰してくれたので、そのまま向かいの学校へ。 簡単な内科検診を済ませて、無事に採血、胃カメラ、就学前検診をこなした一日でした。
2007年11月13日(火)
|
|
|