初日 最新 目次 MAIL


レンアイチュウドク
チェリィ
MAIL

My追加

2001年11月12日(月)
5月の空

彼の奥さんが第二子を身ごもった。

彼の彼女に話ししたらしい。
返事は「ちょっと考えさせて下さい」
だったそうだ。
「もぅ駄目かもしれない」
そうつぶやく彼に
「別れるなら今」
と助言したあたし。

心中は複雑。

彼女と切れて家族のモトに帰りな。

今のあたしにはこれが精一杯の慰め。

これでいい。これでいいんだ。と
自分自身に言い聞かせる。

友達としての当たり前の意見を
ただ並べる。

早く彼から彼女が消えますように。
祈りながら。



あっけなく2人の関係は終わったようだった。

あたしには詳しくは話ししなかったけど。
どうやらそのようだった。

また いつものように普通に会話する日々。

彼女と別れたからなのか
週に1回程度の電話が2回になり・・・・・・3回になり・・。


「あたしの事なんだとおもってんの?」

「んー・・・・君は・・特別。」

「なにそれ」

「話ししてておもしろい キャラ」

「キャラ・・・・ですか。」


いつか彼の口から何か言ってくれるのではないかと言う期待。
探り合う毎日。
でも彼の口からは何も出てこない。
あたしが期待するような言葉は。
暗黙の了解のごとく。
一線は越えてはいけない「友達」のぎりぎりのラインを。
時には楽しんで。
時にはさみしくて。
小さい駆け引きは続く。


逢ったこともない彼に。
なつかしさを覚える。


声と文字だけの彼に。

あたしは何を求めているんだろうか。


そして発信された。
精一杯の告白。


「本当は電話待ってる自分がいる。」


彼はとまどっていた。
多分。


これでもう電話こないかな。

なんて思うけど。
黙ってはいられなかった。
もう限界だったんだ。
この気持ち。

笑ってばかりはいられなくなっていた。


彼の反応ははっきりしなかった。
わかってた。
彼女と別れてまだ間もないし。
それ以前の問題。


それにあえて向かう自分がいたなんて

いつも自分からは行動しない。

特に男に関しては。

この年になってバカみたいだな。

ていうかバカだ。


何やってんだあたし。


でもこの雲がかかったような頭の中は
冷静さを欠き 5月の遠い空ばかり眺めている。




エンピツ