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レンアイチュウドク
チェリィ
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2001年11月10日(土)
彼の彼女。

しばらくは いい感じでおしゃべりを続けた。

どんどんメンバーの事知っていく。
そして彼の事も知っていく。

彼と私。

結構共通点があった。

なんだかうれしくなる。

お互いの事話始める。

一定の距離を保ったまま。



直に声が聞きたくなった。



かたくなに拒む彼。


かけてこなくてもいいよー。
なんていいつつ 自分の携帯の番号を簡単に教えてしまう。
誰でもイイカゲンに教えていたわけではないけど
他のメンバーにも教えてたし そののりで。
特定の女にかけてくるような事はしないだろう
という気持ちと、もしかしていつかかけて来てくれるかな。
という期待と。



かかってきた。

まさか。という気持ち。

異常に緊張した。

いつもはチャットで平気で話していたのに。
生の声は耳の奥から心臓へと響く。
やさしい声だった。
「本当はかけないと思っていたんだ」
なんて。
ちゃっかりかけてきてるじゃないの・・・。
緊張してうまく話せないのに。

「おもしれーなぁ またかけちゃおっかなー」
なんて。
思わせぶりな事を言う。
抑えて多モノがでてきそうだ。
何も期待してはいけない。
ただただ友達としての会話を楽しむ。

夜メールが届いてた。

電話をする前に書いたらしい。

”ネットで知り合った好きな彼女がいる。
現在進行形。電話をすれば逢いたくなったり
感情がでてきてしまうだろう。だから電話はしない”

そんな内容だったと思う。

それまでいっぱいになっていた思いが
さーっと引いていくのがわかった。

既婚だという事よりもなんだかショックだったな。
自分がちょっと特別に思えていた矢先の出来事。
チャット繋いでいたのも彼女を待っていたから。だった。

なんなんだろう。
この気持ち。

自分の気持ちそっちのけでなんか説教のメール書いた気がする。

「別れた方がいいよ。家族の為にも」

そんな事を言い合えるぐらい
もぅ自分の感情は無視の日々が続いた。

そう。あたしは良き相談相手として
彼に接する事を決めた日。

まだまだ自分の感情なんて消せるし
白紙に戻せる自信があった。

素知らぬ顔で過ごす日々。

彼に媚びたりするのはいやだったから
まっすぐダメなものはダメという人間になった。

彼女を思う彼を。

彼の電話を待ってても 待っていない振りをする自分を。

お互い違う方を向いていた日々。

ちょっと変わった日常に
もしかしたらあこがれていただけかもしれない思い。

自分の心臓の鼓動聞こえないように耳を塞ぐ日々。

それでもチャットは続く。
メールも送る。

友達として つまんない彼の彼女の話を聞く。



ある日 我慢していた感情が
心臓から飛び出し
この指からキーボードをつたって
発信してしまった。






エンピツ