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しもさんの「気になる一言」
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2020年03月20日(金)
格差が小さいほど、その格差が気になるんだよ

最近「格差社会」という単語をよく耳にするが、
ラジオから流れてきた解説に、思わず頷いた。
昔はもっと「格差」が大きかった。
ちょっと前まで、大金持ちと貧乏もはっきりしていたし、
もっと遡れば「士農工商」という身分制度があり、
「格差」なんて言ってる社会ではなかった。
そんな時代の「格差」に比べれば、
今の時代はそんなに「格差」がないよね、
そんな話題で話していたら、こんなフレーズが入ってきた。
「格差が小さいほど、その格差が気になるんだよ」
本当にそうだな、と思いながらメモをした。
例えとしては「五十歩百歩」。
大した差がないのに、大きな差だ・・と大騒ぎしている、
そんな気がしてならない。
「格差」とは、同類のものの間における程度などの差や違い。
(水準・資格・等級・価格・格付け、レベルなど・・)
差が大きい時は、そんなこと考えることもなかったのに、
差が小さいからこそ、どうしてもその「差」が気になる。
昔の方が、他人と比較しなかったってことなのかな。



2020年03月19日(木)
掃除はね、家具をちゃんと動かしてするものなの

映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」(山田洋次監督)から。
シリーズ第三弾も「家族の不協和音」が鳴り響き、(笑)
父母の熟年離婚ばかりか、息子夫婦の熟年離婚も話題の中心に。
今は、専業主婦が少ないばかりか、共働きが当然の時代なので、
仕事と家事の両立をしている妻を見下す男性は少ないが、
「家事」という仕事を、しっかりと評価し、感謝しないと、
物語のように、プチ家出とはいえ、いざ妻がいなくなると、
掃除、洗濯、朝昼晩の食事の準備などしたことがない男性陣は、
大慌てとなる。
それを象徴した朝食の様子が、ご飯もたかず、おかずもなく、
テーブルの上には、黄色いバナナだけ。(笑)
遅く起きてきた祖父に、バナナを差し出して孫が声を掛ける。
「おじいちゃん食べる?」
その様子を見て、祖父は朝から怒りながら、
「俺は動物園の猿じゃない」と言い返すシーン。
なんだかんだ言っても、普段何もしなければ、
調理することは考えず、そのまま食べられる果物で済ます、
あっ、もしかしたら自分も・・と、メモをした。(汗)
掃除も、掃除機で見えるところだけ動かす程度かもしれず、
「掃除はね、家具をちゃんと動かしてするものなの」と
アドバイスされたシーンさえ、メモしてしまった。
それなのに「労働の後のビールは最高だなあ」と、
すぐアルコールに手が伸びるシーンも、苦笑いだった。
だから「お嫁さんのありがたみわかったでしょ」は、
ただただ頷くばかりだった。
さて・・シリーズ第4弾は、何がテーマかな。(笑)



2020年03月18日(水)
切り離すしかなかったんだよ、きっと

映画「家族はつらいよ2」(山田洋次監督)から。
高齢者の事故が目立ってきた頃だろうか。
高齢者の「免許返納」という、タイムリーな話題で、
家族ならではの「不協和音」が、いい音を響かせている。
もちろん「熟年離婚」の話題も燻り続けていた。
蒼井優さん演ずる、次男の嫁の両親も離婚していて、
夫役の妻夫木聡さんが、歩きながらこう尋ねる。
「(君の両親は)もう一度やり直せないかのか?」
それに対して、キッパリとこう答えた。
「無理ね、きちんと結んであった糸がほぐれたなら、
もう一度結び合わせることもできるかもしれないけど、
お父さんとお母さんの場合は複雑に絡み合ってしまって
切り離すしかなかったんだよ、きっと」
離婚って、そういう解釈ができるのか・・と、
妙に納得してしまった自分がいた。
「子どものために」とか「一度は愛し合ったんでしょ?」
そんな台詞を、思いっきり吹き飛ばしてしまうくらい
分かりやすい説明だった。
「夫婦」という糸が、どう結ばれていたか、
中島みゆきさんの「糸」を思い出さずにはいられなかった。
無理やりほぐそうとすると、余計に絡まるんだよなぁ。



2020年03月17日(火)
不協和音は美しい音楽を作るために必要なんだ

映画「家族はつらいよ」(山田洋次監督)から。
タイトル通り「家族ならでは」のドタバタが妙に楽しい。
どこにでもありそうな、家族の人間模様だけど、
意外にも、こんなに干渉し合う家族も少ない気もする。(笑)
そして言い合う前に、息子夫婦と別居、なんてよくある話だ。
今回は、ピアノ調律師役の妻夫木聡さんが呟いた台詞。
「ショパンのピアノ曲の楽譜をよく見るとね、
とんでもない不協和音がたくさん使われているんだよ。
つまり、不協和音は美しい音楽を作るために必要なんだ」
(略)
「僕が言いたいのは、人間関係や家族と言う楽譜にも
時として不協和音は必要だと言うことなんだ」
この台詞こそ、シリーズを通して貫いている考え方かな、
そんな気がして、メモをした。
「不協和音」があっても、美しい曲に聴こえる、
これこそ「家族」という楽譜なんだろうなぁ。



2020年03月16日(月)
世界は「微分」で記述され「積分」で読み解く

なるべく外出を控えて、YouTobe三昧。(汗)
夢中になっているのは、なぜか「数学」。
チャンネルは「予備校のノリで学ぶ『大学の数学・物理』」
今回は、学生時代一番苦手だった「微分積分」(笑)
「中学数学からはじめる微分積分」(講師「たくみ」さん。)
もっと早く、いや、もっともっと早く知りたかった微分積分は、
難しい記号の意味を知るだけでも、面白かったし、
「微分とは何か?」「積分とは何か?」という定義も含め、
「微分積分」を学ぶメリットが明確になった。
「等速」ではないものの運動を考えるとき、
自然と「微分積分」が出てくる、という話に頷いた。
「微分」とは、傾きのこと。「積分「とは、面積のこと。
この表現だけでも、わかりやすい説明だったが、
彼が、何度か口にした
「世界は『微分』で記述され『積分』で読み解く」は、
等速ではない変化を「微分」で記述し、
その変化を「積分」で予測する、と読み替えてみた。
世界に広がった「新型コロナウィルス」の感染拡大も、
等速で感染が拡がるわけではないので「微分」で分析し、
「積分」で今後を予測することができるんだよなぁ。



2020年03月15日(日)
全国のゆるキャラを観客席に・・(笑)

土・日曜日、早い時間から、大相撲をテレビで観ていた。
インターネットで「相撲ネタ」を検索しながらだったが、
誰かに伝えないと忘れられない面白いコメントを見つけ、
記しておくことにする。
単なるウケ狙いなのか、思いつきのアイデアなのか、
その真意はわからないが、私には、なるほど・・だった。
相撲に限らず、野球やサッカーなど、無観客の試合が続いたが、
この方のコメントは、こうだ。
全国では、屋外で行うイベントも中止や延長の判断され、
「ゆるキャラ」も出番なし、まさしく仕事を失った形だ。
そんな「ゆるキャラ」(もちろん中には誰も入らずに)を
観客席に並べればいいのに・・という、奇想天外なアイデア。
伝統ある相撲を侮辱するな、そういう意見もあるかもしれないが、
私は、この発想がとても新鮮だった。
地域のプロモーションにはなるし、普段、相撲を観ない人たちも、
「相撲」を知ってもらう機会になるかもしれない・・と思った。
何でもかんでも、新型コロナの感染の関係でダメダメ・・ではなく、
人間ではないもの(人形など)を観客席に並べてみる、という発想、
現実的ではないかもしれないが、大切なんだよなぁ。



2020年03月14日(土)
樹木希林の「き」だよ

自分の名前を「音」(会話)で紹介する時に、
漢字を何か、誰かに例えるのは、日本人だけなのかもしれない。
そういえば、洋画では自己紹介する時に、
スペルを聞き直すことはあっても、読み方を説明するシーンは、
皆無と言っていい。(よく、一度で忘れないな・・と関心するけど)
日本人の場合は、名刺交換以外、名前を名乗る時、
なぜか、相手にわかるように説明することが多い。
私も「下山」は「した」に「やま」、「義夫」は「ぎり」の「おっと」、
ここで気が付く人は「義理の夫ですか?」と笑いながら、
「義理の母」とか「義理の兄」は言うけれど、
「義理の夫」は聞いたことがありませんね、と突っ込むけれど。
そうやって、頭の中で、漢字を想像していくのであるが、
先日、面白い話を耳にしたので、紹介したい。
基本的には、誰もが想像できる「熟語」を引用するが、
歴史上の人物、地名なども、よく使われる。
「家康のいえ」とか「義経のよし」「駿河のする?」「沼津のづ」
などが多用されるが、時折、本人の知ってる著名人、芸能人が、
例に出されることもある。
「安倍首相のあべです」なら、まだわかるけれど、
知らない芸能人などを出されると、困ってしまう。
その中でも、一番面白かったのは「樹木希林の『き』だよ」。
名前はわかるけれど「き」が3つもあって、どの「き」かわからない。
でも私のアンテナには、しっかり引っかかったなぁ。(笑)



2020年03月13日(金)
文字だけのWEB日記で「300,000アクセス」(約19年かけて)

私にとって「継続」することは別に自慢することではないが、
この記録だけは、待ちに待ったカウント数とも言える。
「しもさんの『気になる一言』」の出発点と言えるWEB日記は、
スタートは、何か思いついたことを記録に残しておく程度の
「メモがわり」で使い始めたサイトだった。
だから、記念すべき一言は、
「2001年01月18日(木) 昔はトイレとお風呂が外にあったから
文化財の先生の話。
平均寿命が延びたのは、家の中にトイレと
お風呂が出来たから・・・。
昔は、トイレ(便所)やお風呂は外にあった。
冬は本当につらかったらしい。」
たったこれだけの一言。その後も、しばらくはこんな感じ。
あれから、パソコン通信、メルマガ、そしてSNSなどに
ネットの主役の座は確実に奪われたけれど、
やはり、私の文字好きは、ここから始まったと断言できる。
「画像アップロード」なんてボタンもあるので、
たぶん、写真と一緒に投稿できるのかもしれないが、
なぜか、文字だけに拘って「約19年」が過ぎた。
同じ内容を、メルマガやFacebookなどにコピべしたから、
直接、このサイトにアクセスする人は、ごく僅かなはず。
それでも、確実にカウントが増え続けていたから、
私以外にも、このサイトを覗いてくれる読者がいたようだ。
そんな人たちに、感謝をしながら、このサイトだけは、
システムが終了しない限り続けていこうと思う。
本当に、単なるメモだったんだよなぁ。
13日の金曜日だけど(汗)、一人で「乾杯」しようっと。

http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/plural?id=40832&num=7&rev=true



2020年03月12日(木)
彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる

映画「ベン・イズ・バック」(ピーター・ヘッジズ監督)から。
「薬物依存症の息子を全力で守ろうとする母」が主役だが、
私には、彼のためというよりも、自分のため・・という印象が強い。
施設に入り、一所懸命治療しようとしている息子に、
「クリスマス・プレゼント」として、1日だけの帰宅を促すなんて、
まさしく、自分のため、としか言いようのない対応だから。
さらに、突然帰ってきた彼を責める継父や妹に対して、
「私はあなたたちに怒りを感じる。嫌ってるでしょ?」と言い捨てる。
そんな妻を見て、夫が諭す。
「彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる」と。
親子だとどうしても甘くなってしまう・・だから施設に入れたんだと、
説得するが、「まったくもう、うんざり」とばかり聞く耳を持たない。
物語は、そんな場面からスタートするのだが、
その「母の甘い応援」が、大きな事件に発展していくのだから、
最初に、夫の忠告を聞いておけば・・と嘆いても仕方がない。
この作品は、私たちに何を伝えたかったのだろうか?
そればかり考えているが、あまり上手い表現が見つからない。
「母の愛」と「家族の絆」・・・まさかなぁ。



2020年03月11日(水)
「東北」というイメージを払拭するような計画

毎年恒例のように、3.11の日記、8年間分を読み直して、
今年、9年目の日記を書こうとしている。
さらに、2011年の日記を読み直すと、震災の話題ばかり。
どれだけ、私にとって影響が強い災害だったかわかる。
中でも毎年のように、新聞、テレビで特集を組み、
なかなか復興が進まない・・というコメントを読むたびに、
思い出す日記がある。
「2011年11月10日(木) ■未来が見えない社会に震災が襲った」
震災前に状態に戻せばよかった、阪神淡路大震災と違うのは、
震災前の状態に戻したら、震災当時に抱えていた過疎化が進み、
街がさびれるという懸案が解決できないことになる。
言い換えると、防災拠点や働く場所を、津波が届かない高台に
移したからといって、未来が見えてくるわけではない。
だから、東日本大震災の復興は、難しいのだと思う。
トヨタが裾野市に計画している「未来都市」のような発想で、
今までの「東北」というイメージを払拭するような計画を
首都圏に住む若者たちに作ってもらったらどうだろうか。
こんな都市が出来たら、移住してもいい・・と思わせる、
そんな、ワクワクするような「未来都市」が増えたら、
「東北」は、素敵な場所になるのになぁ、と呟いてみた。
いっそのこと「東北」という名称も変えてみたら?
そんな「概念崩し」が、私たち国民にも必要な気がする。
(今時「地方」に分けることもどうかと思うけれど・・)
先日他界した「野村克也」さんの考え方の根底に、
「固定観念は悪、先入観は罪」があったよなぁ。