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しもさんの「気になる一言」
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2017年03月24日(金)
さあ、出かけよう。一切れのパン、ナイフ、ランプ、鞄に詰め込んで

映画「天空の城ラピュタ」(宮崎駿監督)から。
普段、あまりアニメ映画は観ないのだが、
今年(2017)の合唱練習曲が、この映画の主題曲と知って、
「えっ、今頃?、まだ観てないの?」と言われながら、
名作と言われているアニメ作品を観終えた。
「ガリヴァー旅行記」(ジョナサン・スウィフト著)に登場する、
「天空の島、ラピュタ」を題材にしたとあって、
冒険、ワクワク感が溢れた作品だった。
(飛行)石、木の根、空、雲など、自然の素材が大事に描かれ、
実写では得られない、アニメの魅力を満喫できた。
気になる一言に選んだのは、いつでもストーリーが思い浮かぶ、
作品全体を包み込む主題歌「君をのせて」の一節。
「さあ、出かけよう。
一切れのパン、ナイフ、ランプ、鞄に詰め込んで」
冒険は、あまり多くのものを持たず、とにかくすぐ行動すること。
そして「父さんが残した熱い想い、母さんがくれたあのまなざし」を
心の支えとして、一歩踏み出すことの大切さを教えてもらった。
キャッチコピーや主題歌の持つ力を、これからも楽しみたい。

P.S.(敢えて会話を選ぶとすれば)
「おばさん、僕を仲間に入れてくれないか?シータを助けたいんだ」
「甘ったれんじゃないよ、そういうことは、自分の力でやるもんだ」



2017年03月23日(木)
沼津も頑張ってますよ

2日連続、沼津ネタでご免。(笑)
先日の飲み会の帰り、普段なら歩いて帰るけれど、
翌日も飲み会だからなぁ、と久しぶりにタクシーに乗った。
私の悪い癖で、乗車すると必ず運転手に声を掛ける。
「最近の沼津、どうですか?」と。
返ってきた答えは「沼津も頑張ってますよ」だった。
「三島が賑やかそうに見えるけれど」と前置きをしながら、
「あそこは、三島駅周辺と広小路駅周辺に飲み屋さんが集まり、
狭い範囲に固まっているからね」と続き、
「沼津は、北口も南口もあって、そこそこ頑張っているよ」。
最近では珍しい発言だと思っていたが、そうでもなさそうだ。
景気を一番身近に感じているはずの「タクシー運転手」だからこそ、
その感覚は大切にしたいと思う。
今までは「沼津はもうダメですよ」という発言が多かったのに、
今回の運転者の発言は、私を喜ばした。
近隣のどこの市町と比較するのでもなく、
そしてまた、全盛だった頃と比較することは意味がなく、
現実の今を客観的に見つめることに力を注ぎたい。
何か突破口が見えてくるはずだから。

P.S.
年度末、飲み会が続き、帰宅後そのまま寝てしまうので、
「気になる一言」の配信が翌日の朝になることが多くなります。(汗)



2017年03月22日(水)
沼津に落としてどうすんだよ

映画「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)から。
こんな台詞に反応するなんて、なかなかいないな、と自分でも思う。
監督の「原田眞人」さんが「静岡県沼津市の出身」だからだろうが、
こんな大作に「沼津」という地名が登場する。
もちろん、原作となっている書籍「日本のいちばん長い日(決定版)」
(半藤一利著・文春文庫刊・371頁)には、出てこない。
「広島」「長崎」に原爆(ピカドン)が落ち、次は「東京」ではないか、と
東京都民が、逃げ惑うワンシーン。
たぶん、私の拙い文字で残された、メモから推察すると、
誰かが「どうしたんですか?」と訊ねたんだと記憶する。
それに応えて「ピカドンが東京に落ちるんだよ」と逃げながら叫ぶ。
訊ねた相手がさらに「沼津の方じゃねえのかい?」と聞き返す。
さらに「沼津に落としてどうすんだよ」と続く。
いくら原田監督が沼津市の出身だとしても、時代考証することを考えると、
唐突に「沼津」という地名がでてくるとは考えにくい。
逆にいえば、終戦当時「沼津」という、静岡県東部の地方都市は、
原爆が落とされても不思議ではないくらい、重要な都市だったということ。
それを裏付けるように「空襲」を受けた都市だったし、以前紹介したように、
電報で「ぬ」の文字を伝えるのに「沼津の『ぬ』」と言ったほどである。
これは、最近人口減少で悩む「地方都市・沼津」に向けた、
「原田監督」からのエールではないか、とメモをした。
「沼津市民の方」は、この台詞に気がついたかな?



2017年03月21日(火)
「エレファント・カーブ」をまちづくりに活かす

静岡経済同友会 東部協議会「公開セミナー」
講師「御立尚資」氏(観光立国委員会委員長等)
演題「観光産業が日本経済をけん引する 
真の観光立国を目指して」から。 
普段気にしていない世界の動きが、実は、私たちの生活に
どれだけ影響するか、を教えていただいた。
「インバウンド増の理由」は、富士山などの「世界遺産」認定増、
「爆買い」に代表される中国人観光客の増などと考えていたら、
政府の「ビザの緩和策」や「アジア周辺国の成長」が要因だった。
象が右を向いた形に似た「エレファント・カーブ」を示し、
先進国の富裕層と、新興国の貧困層が成長したことを指摘した。
先進国の中間層が伸びないことを指摘し、彼らの不満が溜まり、
その反動が「トランプ氏が大統領になる可能性」だった、と分析。
なるほど・・政治も、経済も、どのタイプのどの国民層が成長し、
どの層が伸びないなどを、見極めることの大切さを知った。
この視点は、小さい町のまちづくりにも同じことが言える。
どの性別の、どの年齢層が元気があって、どの年齢層が沈滞、
そんな分析でもいいから、データに基づき、客観的に分析する。
これからは、行政の苦手なマーケティングの時代だな。



2017年03月20日(月)
お手数ですが、携帯電話の電源をお切りいただくか・・

最近、特に気になっているフレーズがある。(笑)
地方の講演会、コンサートが始まる前、必ず耳にする常套句。
「お手数ですが、携帯電話の電源をお切りいただくか、
マナーモードへの切り替えをお願いします」
主催者側からのお願い、始まる前の「注意喚起」なのだろうが、
このフレーズは、いつまで続くのだろうか。
講師や演奏者にとって、途中で携帯電話が鳴ると集中できないから、
という、配慮もわからなくはない。
けれど、せっかく「いい話」「いい音楽」を聴くために来たのに、
始まる前、毎回このフレーズを聴くと「事務連絡」的な表現に、
なにか残念な想いがするのは私だけだろうか。
さすがに、もう浸透しているだろう、という感じもするし、
もっとスマートにスタートできないものか、という気持ちもある。
外国での講演会やコンサートでも、こんな注意があるとは思えない。
4年後の東京オリンピックを控え、多くのイベントが開催されるけれど、
それまでに、こんな事務連絡的なマナーの押しつけは止めにしたい。
外国人から、日本人の文化(道徳・モラル)が試されている、
そんなつもりで、全国一斉にこのフレーズ禁止にすればいい。
「道徳」を教科にした国民なのだから・・(汗)。



2017年03月19日(日)
定義とか言ってる時点で理系だから

ドラマ「理系の人々」(瑠東東一郎・上田誠監督)から。
『ぼく、おたりーまん。』のよしたに原作の人気コミックをドラマ化。
(1)「理系と信頼」から(41)「理系の未来」までのショートムービー。
「理系ならではのこだわりを持つサラリーマンSE・よしたにと、
ちょっぴり天然な薬学部の理系女子・おのでらを中心に、
文系には理解不能な“理系の人々”の日常を綴る。伊藤淳史さん主演」
この解説に、私の好奇心が動いた。
自分は典型的な「文系」と思い込んでいたが、観賞後、
もしかしたら、自分は理系かも・・と疑いたくなるような、
理系独特の思考回路や行動が、妙にピッタリして可笑しかった。
冒頭「3.14と言って、ホワイトデーを思い浮べるのは文系。
円周率を思い浮べるのが理系だ」のフレーズに頷き始め、
「定義とか言ってる時点で理系だから」
「社交的なウソをつくのが苦手だ」
「分からないことは、すぐググる」
「もめてもいいから、潔白を証明したい」
「人によって、解釈が分かれてるような書き方はNGだよ」
「家のセキュリティには甘い」
「おにぎりのパッケージって、すごい発明ですよね」
「実験って、結果がないうちはモチベーション保つのが大変だよね」
「伝統の意味を解析したがる」
「薬の飲み方が、ムダに厳格である」
「朝日がオレンジ色に見えるのは、短波長が散乱してるからだっけ?」
その他、多くのストーリーで「理系の人々」を笑いながらも、
憎めない奴らだなぁ、という感想を持った。
次回は「文系の人々」というドラマを期待したい。
意外と、こちらの方が理解不能な行動だったりして。(汗)



2017年03月18日(土)
補助金をもらうと高い確率でおかしくなります

書籍「観光立国の正体」
(藻谷浩介・山田桂一郎共著・新潮新書刊・265頁)から。
「『観光立国』の裏側」と題した、おふたりの対談は、
正直、耳が痛くなることばかりであった。
「事業単位ではなく、地域単位で永続的な活動を進めるためには、
住民主体の公的な経営組織が必要だと考えています」
「補助金をもらうと高い確率でおかしくなります。
そもそも、自立していくために稼ぐことも真剣に考えて、
実践しているところでなければ、何しても自滅します」
「観光振興でよくありがちな集客のための補助金でも、
しっかりしているところは、マーケティングの精度を上げるために、
普段は出来ないような広域的な基礎調査や
オープンビックデータの解析等に使うことで、
次の産業展開に繋がるようにしていますが、
ダメなところは、すぐに『プロモーションが大事だ!』とか言って、
宣伝や広告、広報だけに使ってしまって終わっています」
ここまで言い切るには、データ分析や、現場に入っての経験値が、
前提にあるに違いない。
各種団体の補助金の使い道、見直さないとなぁ。(汗)



2017年03月17日(金)
「クラムポン」「リップヴァンウィンクル」

映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」(岩井俊二監督)から。
タイトルに惹かれ観始めたが、180分という長さを感じず、
切ない気持ちが胸を占領して観賞を終えた。
ストーリーから外れてしまうが、ネットの話になると、
どうしても。実名で登録するFacebook以外の「SNS」で使われる、
ネームが気になって仕方がない。
たとえハンドルネームとはいえ、本人にとっては、
ずっと使っていくネットの世界での名前だからこそ、
何も意味がないわけがない、と推察する癖がついているから。
黒木華さん演じる、主人公は「クラムポン」。
木管楽器製作のフランス企業「ビュッフェ・クランポン」か、
氷や氷化した雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着する、
金属製の爪が付いた登山用具(アイゼン)の別称である。
なぜその名前を使ったのかは、ちょっとわからない。
また、タイトルになっている「リップ・ヴァン・ウィンクル」は、
Coccoさん演じる「里中真白」さんのハンドルネーム。
これは、アメリカの小説家ワシントン・アーヴィングによる
短編小説、および主人公の名前なのたが・・・。
「主人公にとってはいくらも経っていないのに、
世間ではいつの間にか長い時が過ぎ去っていた」という例えから、
「アメリカ版浦島太郎」と呼ばれているらしい。
アメリカ英語では「時代遅れの人」「眠ってばかりいる人」を
意味する慣用句にもなっている「リップ・ヴァン・ウィンクル」。
これが、ストーリーにどう絡んでいるのか、実に興味深い。
う〜ん・・私には、まだその全容が見えてこない。(汗)



2017年03月16日(木)
竜宮小憎としては、まだまだだなぁ

NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」から。
とりあえず毎回観ているが、なぜか、もの足りない。
何か視点を変えないと年末まで続かないかも・・と
やや心配になって、キーワードを探していたら、
やっぱり「竜宮小憎」に辿り着いた。
「竜宮小憎」とは、静岡県浜名湖周辺で語り継がれている伝説で、
人が困っていることを、知らぬ間に手伝ってくれる謎の存在。
ドラマ内でも「柴咲コウ」演ずる「次郎法師」(おとわ)が
誰にも気付かれず、影で支える役として「竜宮小憎」を目指すが、
次郎法師(おとわ)が関係していることが分かってしまう。
そんな場面、彼女はこんな台詞を残して照れ笑いする。
「知られてしまったとは・・」と前置きをして、
「竜宮小憎としては、まだまだだなぁ」と呟く。
「人の役に立てる人間になりたい」と思うだけでも立派なのに、
「知らぬ間に」「誰にも気付かれず」を条件に入れるところが、
「竜宮小憎」のカッコいいところなのかもしれない。
このコンセプトを年末まで持ち続けられるのか、
ちょっと心配しながら、もう少し観続けてみたい。



2017年03月15日(水)
「遊び人くん、だめじゃん」「遊び人くん、上手いね」

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
2次ラウンドは、なぜか妻と一緒にテレビ観戦。
彼女の中では、野球でもサッカーでも、スポーツ全般、
日本人チーム同士が戦う国内試合には全くと言っていいほど、
興味がないらしく「国際試合」だけ、驚くほど燃える。(汗)
大事な場面では、テレビの前で正座をしながら応援しているし、
普段見たことのない文字が画面に出ると、必ず訊ねてくる。
今回は「坂本・遊」の「遊」が気になったらしく、
「ねぇ、あの『遊び』って何?」と、真面目な顔して。(笑)
「あれは、遊撃手の「遊」、ショートという守備のこと」とか
「その『ショート・ストップ』を『短遮』と訳したのは、
あの俳人、正岡子規なんだぞ」とか説明しても、
全然、耳に入っておらず、彼女の中では「遊び人の『遊』」。
だから、坂本選手が凡打すると「遊び人くん、だめじゃん」、
いい守備をすると「遊び人くん、上手いね」と私に話しかけるので、
その度に、私は笑いを堪えて、ただ頷くしかない。
ただ「どうして2塁と3塁の間には、遊び人くんがいるのに、
1塁と2塁の間には、いないの?」の問いには、答えられなかった。
基本、どこを守ってもいいんだよ、と説明しようと思ったけれど、
これ以上、詳しく話すと余計に混乱するだろうから、諦めた。
ただ妻と話していると、私の発想が乏しいことが分かって面白い。
枠にハマらないって、こういうことなのかもしれないなぁ。