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しもさんの「気になる一言」
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2017年04月03日(月)
「今年はこのメンバーで戦うぞ」「オー」

新しい年度がスタートした初日、
私の我侭だけど「新しいメンバーの歓迎会」ではなく
「新チームの出発式」と位置づけた懇親会の宴を開いた。
出発式ってなに?と言われそうだが、
スポーツで試合が始まる前、メンバー全員が円陣を組み、
キャプテンの号令で、威勢をつけるあのシーンを
仕事でもできないかな?と思っていたから、
年度始めの初日にこだわって「出発式」という場を設けている。
それは「今年はこのメンバーで戦うぞ」「オー」だったり
「今年は健康に注意して頑張るぞ」「オー」だったりする。
もしかしたら「気を抜くなよ」「オー」かもしれない。
とにかく「いくぞ」「オー」が、したいのである。(笑)
同じ庁舎内で、机が数メートル動いただけでも催される
「歓送迎会」「送別会」「歓迎会」を体験してきて、
その意味をもう一度考えてみたくなった、が本音であるし、
できるだけ早く体制を整えて、スタートを切りたいと願った。
1年間を俯瞰した時、4月にどれだけ軌道に乗れるかが、
年度末になって結果を残せるかどうかの鍵となることを
私は体験として、知っている。
だからこそ、スタートダッシュで勢いをつけたい。



2017年04月02日(日)
子どもたちに、とんなイメージを植え付けるか

先日、一緒に飲んだ仲間とまちづくりの話になった。
「今の沼津は・・」と、多くの大人が声高に批判するけれど、
そんなイメージを、何も知らない子どもたちが聴き続けたら、
彼らは、自分の住むまちに誇りが持てるわけがない。
だからこそ、心の片隅に必ず置いておきたい考えが、
「子どもたちに、とんなイメージを植え付けるか」だと。
彼らは、大きな声で言葉を発しないけれど、
自分の身近な大人の話を聴いている。
そんな彼らに「あなたが今、住んでいるこのまちは、
こんなに素晴らしいんだ」と伝えることが大人の役目だと思う。
その成果は、何十年後しかわからないかもしれないけれど、
少なくとも、子どもたちの潜在能力に訴え続けるのは、
プラスイメージであるべき、と私も思う。
諺に「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるが、
「やせ我慢する」というマイナスの意味ではなく、
「武士とはこうあるべきだ」というイメージを壊さないための
プラスの意味で使われたのかもしれない。
それも「武士の子どもに対する、親の教育」として。
わがまちも、子どもたちにプラスのイメージを植え付けたいな。



2017年04月01日(土)
夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる

映画「言の葉の庭」(新海誠監督)から。
久しぶりに、私のお気に入りのツボを刺激したアニメ作品。
「ラブストーリー、足フェチ、水と緑がお気に入り」の私には、
これ以上の作品は、これからも出てこないかもしれない・・と、
1人で、何回も何回も観直した。(46分という長さもGood)
さらに「万葉集」(短歌)という短い言葉で、自分の想いを伝える、
そんな展開に、ますますのめり込んだのかもしれない。
ストーリーは単純に見えるけれど、メモした台詞を眺めると、
あまり多くのモノを詰め込まず、一つひとつの台詞が、
とても丁寧に語られ、静かであるが印象に残るシーンが多かった。
「雨の日だけの逢瀬を重ねて心を通わせていく主人公ふたり」が
共通している想いは、この台詞に込められている。
「夜、眠る前、朝、目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる」
そんなにきっちり守らなくてもいいのに・・と感じながらも、
だからこそ、会えない時間が、切なさを増長させる。
空から眺めた新宿御苑の緑の中を紅白の傘が近づいていく描写や、
雨が降ることで立ち上る土煙や、雨上がりの虹などの描写に、
映像では感じるはずのない、匂いや気温なども感じることができた。
彼女の足にそっと触れ、ゆっくりゆっくり採寸するシーンなどは、
アニメと知りつつ、ドキドキしてしまった。
静かさや緑、雨といった、作品全体を包み込んでいるトーンが、
私を心地よくさせてくれたに違いない。
46分の時間があれば、何度でも観たくなる作品である。



2017年03月31日(金)
伊豆半島は、すごくアナログ。

あるまちづくりの会議で、こんなコメントがあった。
「伊豆半島は、すごくアナログ。
逆に、アナログのいいところを活かしたらいい」と。
辞書によると
「デジタル」とは「離散したもの、数値化されたもの」
「アナログ」とは「連続したもの、数値化されていないもの」
一般的には「デジタルは自動」「アナログは手動」
俗語・イメージ的には「デジタルは先進的、ハイテク」
「アナログは時代遅れ、ローテク」。
これを冒頭の考えに当てはめれば、
中途半端なデジタル化よりも、アナログのメリットである、
「大まかなもの(全体像)を捉えやすい」ことを売りにして、
戦略を立てるのも、一考かと感じた。
もっと大きな視野で、伊豆・富士・箱根を一緒に楽しむ企画、
それこそ、アナログ的でいいんじゃないのかなぁ。



2017年03月30日(木)
台風、大好きなの。なんか気持ちが清々する

映画「海よりもまだ深く」(是枝裕和監督)から。
見ず知らずの若者と中高年の会話って、お互いの立場を考えずに、
言いたいことを言うから、面白いことが多い。
幾つになっても定職を持たず、ダラダラ生活を繰り返し、
競馬などのギャンブルに打ち込む中年に向かって、若者が叫ぶ。
「あんたみたいな大人にだけはなりたくないです」
それに対して、中年も負けてはいない。
「言っとくけどな、そんな簡単に、なりたい大人になれると思ったら、
大間違いだぞ」と言い返す。
これは、経験から発せられた言葉として、ニヤッとさせられた。
また「男」に対する女性の視点が妙に引っかかって、メモをした。
「男ってのはさ、なくして初めて愛に気付くんだよ」
「男の人は、すぐ『賞味期限』気にするから」
「なんで男は『今』を愛せないのかね」など・・。
一番メモしたのは、樹木希林さん演じる主人公の母親の台詞。
「友達をつくんなさい」
「そんなもの作ったって、お葬式にでる数が増えるだけですよ」
「こんにゃくは、ゆっくり冷まして、一晩寝かせた方が、
味がしみるのよ、人と同じで」
「便利になったなぁ」「歳をとって体が不便になった分ね」
「台風、大好きなの。なんか気持ちが清々する」
「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないものなのよ」など
さすが、人生を長く生きてきただけあるな、と感じた。
こんな台詞が気になるなんて、私もそろそろ仲間入りだなぁ。



2017年03月29日(水)
「エリートコース」と「デリートコース」

年度末になると、新年度の人事異動が一斉に発表される。
自分たちの職場だけでなく、他の職場、他の業界など、
私と交流があった人の名前を見つけ、一喜一憂するのも、
この季節の歳時記となっている。
その中でも、ネットのコメントで
「おめでとう、エリートコースに乗ったね」という
表現をする人を見つけて、ちょっと気になってメモをした。
何をもって「エリート」と定義するのかもわからないし、
ちっちゃな職場で、エリートもなにもないだろう、と感じる。
逆にあったとしても、そのために毎日残業して、体を壊して、
家庭が円満でなくなったら、人生は「デリート」だと苦笑い。
ちなみに、辞書によると「エリート(フランス語: élite)とは、
社会の中で優秀とされ指導的な役割を持つ人間や集団のこと。
『選良』とも訳される。語源はラテン語の ligere(選択する)、
『選ばれた者』を意味する。
通常は、特別に優秀な属性を持った人または集団で、その属性は
その時代・地域・社会などによって職業・知識・経験などがある」
今は、意識して「エリートコース」から外れる人たちも現れた。
どっちが幸せなのか、そればかりは誰にもわからない。
少なくとも自分を「エリート」と口にする人はエリートじゃない。
この言葉は、他人が評価する時に使うのだから。



2017年03月28日(火)
小説家なら形作ったものを削らないと・・

映画「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」
(マイケル・グランデージ監督)から。
作家と編集者がいて、初めて素晴らしい作品が出来上がる。
その両者の関係を理解していないと、
著者だけがスポットライトを浴びて、才能だけが一人歩きし、
自分は天才だと勘違いしてしまい、有頂天になって潰れていく。
作品中、主人公2人の編集作業が印象深い。
「詩的表現に満ちたこの本でこの場面を際立たせるには?」
「単純さだ。簡素な言葉」
「『稲妻』か。暗闇にくっきり稲妻を走らせる・・」
「そうだよ」「ユージンは女を見た。その瞳は青い」
「小説家なら形作ったものを削らないと・・」と意見をぶつけ合う。
その結果が、無駄のない洗練されたフレーズに繋がるのだろう。
原題「Genius」は、辞書によると
「(科学・芸術などでの創造的な)天才、非凡な才能、天才(の人)、
鬼才、特殊な才能、(…の)才、特徴、特質、傾向、精神」とある。
2人の「Genius」が、お互いの力をうまく引き出したとき、
名作が生まれることを、この作品で知った。
最後に作家がこう言う。「一節だけ付け加えたい。本の献辞だよ」
「この本をマックスウェル・エヴァーツ・パーキンズに」
勇気と誠実さに満ちた彼は、ひどく絶望に苦しむ著者を何度も
励ましてくれた。その彼に・・値する作品であることを著者は願う」
今では「あとがき」に編集者への献辞が書かれているが、
この作品が1920年代の実話だとすると、
作者から編者者への一番最初の献辞だったかもしれないなぁ。



2017年03月27日(月)
アジ 多キ

先日、以前仕事をした仲間たちと楽しい宴を催したが、
そのお店のメニューが、今回の「気になる一言」。(笑)
と言うより、その「お品書き」を読み間違えた仲間の一言。
テーブルの上に置かれたメニューは、縦書き。
その1つを指差し「この『アジ 多キ』って、なんですかね?」
ビールをゴクゴク飲んでいた私は、吹き出しそうになった。
確かに、ちょっと崩れた手書きの文字で、カタカナのみの
メニューだから、間違いを責められないけれど、
そこには、酒の肴としての「アジ タタキ」と書かれていた。
酔っぱらっていたからか、私の笑いのツボにハマり、
こうして「気になる一言」に登場することになった。
以前「磯物」と書かれた手書きのメニューを、
「すみません、この残り物って、なんですか?」と尋ねた私は、
しばらく、そのお店に行けなかった。(笑)
こういった笑いのネタは、なぜか飲むたびに増えていく。
特に言葉に好奇心が強い私は、初めて行ったお店なら
間違いなく「メニュー」を一通り目を通す癖がついている。
面白いメニューのあるお店情報、お待ちしています。



2017年03月26日(日)
展覧会の感想を・・インスタグラムでぜひご紹介ください

娘に誘われて「蜷川実花展」(静岡県立美術館)へ出かけた。
彼女の人気、また最終日とあって、多くの方々で賑わっていたが、
面白い試みに、なるほどなぁ、とメモをした。
「撮影について」と書かれたパンフレットには、
「会場内での撮影は原則としてご遠慮ください」と書かれている。
ただし、4カ所のコーナーは撮影が可能となっていて、
いつもの美術館のルールとは違い、若い人たち中心の来場者が、
スマホ片手に、撮影している姿がとても印象に残っている。
しかし、撮影してもインターネット等に投稿はできないだろうな、
そんな想いで、パンフレットの続きを読んでいたら、
これまた、そうなんだぁ・・と思うことが書かれていた。
「展覧会の感想をブログ、ツイッター、インスタグラムで、
ぜひご紹介ください」
今や、著作権や肖像権で問題になることは少ないのだろうか、
この周知方法も、新しい「展覧会」の形だよなぁ、と感じた。
あとは、個人責任で投稿する仕組みだけど、
他人の顔が写っている写真を、無造作にアップするのだけは、
やめたほうがいいと思うから、その注意書きが欲しかったな。

P.S.
「ピントがズレている作品」を、彼女の感情移入と感じるまでに、
ちょっと時間がかかったけど、若いパワーと刺激をいただいた。
この展覧会を「静岡」で開催すること自体、凄いことらしい。



2017年03月25日(土)
一緒に時間を共有できる人がいるのは幸せなことだよね

妻の58歳の誕生日だった。
我が家の恒例で、誕生日の人がお店を選び、
母、娘も含めた家族だけで、ささやかな宴を催すことが
(たぶん)、4人の楽しみとなっている。
今回も、彼女がお気に入りのイタリアンレストランを選び、
お店の予約からタクシーの手配まで、全て本人以外が手配し、
当事者の「あ〜、満足」の言葉を耳にしてお開きとなる。
私からは、知人・友人とはちょっと違ったお祝いメールを送った。
その返信が、気になる一言。
「最近つくづく考えるのだけれど・・」と前置きをして、
「一緒に時間を共有できる人がいるのは幸せなことだよね」
「パパと一緒にいると、居心地が良いです。
それは、少しのワガママを受け入れてもらえる、って
思っているから」と綴られている。
何度も、私はあなたのパパじゃないから、って言っているのに、
彼女にとって、いつまでも「パパ」らしい。(笑)
子育ても終わり、親の介護にはちょっと間がありそうだから、
許される限り、一緒の時間を共有していきたいと思う。
定年前に、少しずつ、国内旅行かな。