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■ 情けない話だけれど。
…馬鹿みたいだ、といつも思う。 強くなんかない。ちっとも強くなんかなれてない。
明日は誕生日。…私にとっては嬉しくて悲しい日。 嬉しいだけの日だったのに、いつから悲しくなってしまったんだろう。
…産まれてきて、よかったんだろうか。 …生きていて、いいんだろうか。
あの人にそんな事をこぼせば、 「馬鹿なこと言うな」って抱きしめてくれるかな。
…でも、なんか違う気がする。私が欲しいのは、そうじゃない気がする。
言われても言われても、うわべを滑っていくだけで、 やっぱりちっとも、うちに響いてはくれない。
いつもなら考えもしないのに、明日が誕生日ってだけで、 こんなつまらなくてくだらないことを考えてしまう。
腕も切らなくなった。 薬も飲まなくなった。 独りで座り込むこともなくなった。
仕事に就いた。 嫌な事もあるけれど、充実している。 趣味ももってる。 笑う事も、楽しい。
けど。 どっかでやっぱり、吹っ切れてない自分がいる。
ここまでが、限界なのかな。
…ダメみたい。ぐちゃぐちゃしてきちゃった。 またいっぱい、思い出してしまった。 こんな弱くてダメな自分が、また出てきてしまった。
泣いちゃっていいかな。ちょっとだけ、泣いちゃってもいいかな。
…なんで泣くのかわかんないけど、胸痛いから、別にいいよね。
うん。そしたらまた、頑張れる気がする。
産まれてきて、よかったよね。 生きてても、いいよね。
大丈夫だよね。ちゃんと、「私」になってるよね。
頑張って、言い聞かせてみる。
大丈夫。大丈夫。絶対、大丈夫。 痛くない。痛いけど、痛くない。全部終わった。もう大丈夫。
前だけ見て、前だけ見て、振り返らないで。 痛いのは全部、後ろだから、大丈夫。大丈夫。大丈夫。
よし。
…明日は、二十一の誕生日。
朝起きたら、一番に自分におめでとうしよう。 馬鹿みたいだし、格好悪いけど、一番に言ってやろう。
うん。きっと、頑張れる。
2006年11月03日(金)
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