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■ 吐露。
何かを吐き出す、と言う時点で、 結論など既に出ているも同じだ。 ただ、一抹の不安を拭い去ろうとする為だけに、 纏められもしない己の心情を、断片的に吐き出しているだけに過ぎない。
思考は、思考と言う枠組みを越えた時点で、 すでに主張に変わっているのだと、私は思う。
己の中にだけ閉じ込めておけばいい事柄を、 振りかざすように吐き出すのは、みっともない、ことだと、 …何故、思い始めてしまったのだろうか。
言いたい事は、もっとたくさん、あったはずだ。 いまだって、たくさん、あるはずなのだと。 わかっている、のに。
何も、出てこない。
私の中には断片的な言葉しか残らず、 思考し、確かに浮かんだはずの答えを、 何一つ、「上手く」伝えられずにいる。
ただ、ぼんやりと、肉を求めて、 けれど、それはおぞましいのだと、も思う。 結局は自己満足なのかもしれない。
近しい人間を死体にすることに、 どうしようもない高揚感を感じながらも、 嫌悪するほどの気持ち悪さも感じる。
なのに、自分が病んでいるとはこれっぽっちも思っていない。
私はあくまでも空想の中でだけしか人を殺さず、 現実的にそれが出来る、などとは露も思わない。
そこまで昂ぶれるだけの、感情はもはや自分の中にない。
枯れ果ててしまった、とは思わないけれど、 度重なった出来事も、もう過去にしかないのだから。 思う事にも、疲れてきた。
ただ目の前に提示された日常だけを消費して、 明確に見えている将来のヴィジョンだけを追い続ける。 日常は楽しく、時に苦しく、それでも私に「生」を認識させてくれる。
ただ、たまに起こる名もわからぬこの感情を吐き出す場所が欲しい。
多分、今望んでいるのはそれなのだろうと思った。
かなうはずも、ないけれど。
2006年04月22日(土)
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