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■ この先。
今日はワイン、それから日本酒にしよう。 毎日の酒は私を蝕んでいるのだろうけれど、構わない。 安定剤も併用しているから余計かな。 だけど、今日は飲ませて欲しい。
今まで、何度も話した。 『お前が男だったら、結婚してるよ』 『お前なら、安心して任せられるのにな』 …あなたの言葉が、圧し掛かる。 僕らの前に立ちはだかる一番大きな壁は、「世間体」 夢でも幻想でもない。これは、現実だ。 私は、幻想で言葉など吐かない。それだけは言える。 現実を知って、その上であなたと生きる道を選んだ。 だから、あなたが結婚する事はわかっている。 「世間体」の為に、あなたは結婚をする。 けれど…子供は、どうするの? 子供を産まなければ、子宮ガンになる確率が高くなる。 あなたの大事な母親や、あの人のご両親も孫は望んでいるだろう。 …きっと、あなたは産むのだろうね。あの人との子供を。 私は、産んで欲しくない。でもそれは、きっと望めない。 いくら言葉で、あなたにとっての一番が私だと言われても。 どれだけ、「愛している」と言われても。 子供、という言葉の前には、全て崩れ落ちてしまう。
…あなたに、聞きたい。
あなたの子供に、私のことを言えますか? あなたと私は恋人同士で、愛し合っていて。 あなたのご主人とは世間体のために結婚した。
そんなこと、言えますか?
…言えないだろうね。言えるはずがない。
私は、それが怖いんだ。 子供を産めば、きっとあなたは変わる。母になる。 私は変わらない。でも、あなたは変わってしまう。
…馬鹿で、愚かな女だと思うかな。 こんなこと、思ってるなんてわかったら。
たった一人の人を望んでいるだけなのに。 たった一人の人を愛しているだけなのに。
…わかっているよ。それも承知で、選んだのだから。 だから、私はひとつ、『私』に差し出したんだ。 それをあなたに見せる事は一生ないけれど。
いつか、その時がくれば。 これを見つけて、読んで欲しい。 そう、それだけを、願うよ。
2005年02月28日(月)
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