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■ 永遠。
僕らは、きっとわかっている。 来る別離を。その意味を。その先を。 そして、気付かないふりをしている。 今だけは、虚構を現実だと信じていたいのだと。 夢はすぐに覚める。けれどまた、夢を見る。 そう繰り返して、「私」は生きようと誓った。 涙が出るほどに情けなく、罪深い生涯を、独りで。
何かを、返して欲しいとは思わなかった。 綺麗ではないけれど、汚れてはいない、と。 信じていた。 すべては、信じられなかったけれど。 特別だ、と思えるぐらいには、信じていた。 きっとそれは、他の人間には抱けない感情だろう。 この先、何が起こっても。 だから僕は、彼女しか愛せないのだ。 誰も、耐えられない。僕は狂っているのだから。 心の底から僕を愛せるのはきっと僕だけだろうけれど。 彼女は、それ、すらも受け入れてくれる。 …それもまた、おかしな話なのだ。考えてみれば。 だから、僕はこう結論付ける。 僕らは互いに狂っている。 と。
常人と違うのだ、と優越感に浸ることすら、もう出来ない。 僕は、「普通」が欲しかっただけだ。 おかしいのは、彼女を愛する事だけでよかった。 それは、僕の中ではちっともおかしなことじゃないけれど。
案外不思議なもので、そんな自分を肯定してみたら、 そんなに、悪くない、感じがした。 否定し続けていたあの頃よりは、よっぽど。 だから僕はこれが普通なのだと考えている。 僕にとっての普通。それがおかしかろうが、どうでもいい。 僕は僕が僕として生きられればそれでいい。 関わってくる人間は僕の中には入らない。 それを過去の傷と結びつけてトラウマにするのは簡単だけれど。 弱い自分をつくってみても、何も起こりはしない。 ただ、鬱になる時間が増えるだけだ。それは、面白くない。 過去は過去として、傷は傷としてずっと残る。 たまには鬱にだって沈もう。腕だって切ろう。 それでいいじゃないか。だって生きているのだから。
2004年06月12日(土)
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