空虚。
しずく。



 最後の…

多分、これが。

あなたへの、最後の贈り物。

やっと、笑えるようになったから。

愛したこと、愛されたこと、

身体を重ねたこと、「私」を知ってくれたこと。

そして…

裏切り、憎しみ、痛み…私の、全てを込めて。

いろんな、「はじめて」をくれたあなたへ。


2003年05月30日(金)



 また…

あなたの、夢を見た。

これで、二日連続だった。

夢の中のあなたは、いつもと同じ笑顔だった。

私も同じように笑いながら、とても痛かったのを覚えてる。


目が覚めて、ぼうっとしてると、泣きそうになった。

下手な悪夢より、たちが悪い。




2003年05月21日(水)



 本心。

自分が心を許した人に、

受け入れられなかったショックというのは、

これ程、大きいのか。と、思い知りました。


はやく断ち切りたいのに、

あなたの顔を見るたび、笑えなくなる私がいる。


あなたの優しさは、やっぱり「裏切り」です。


「多重人格だから?」

私、治そうとしてるよ。

ギリギリまで、頑張ったよ。

私が、多重人格だから、自信がない、の?

自信なんか、いらないよ。

「なおしてやる」って言ってよ。

「そんなの関係無い」って言ってよ。

「愛してる」って、言ってよ…。

バカみたい。

信じた私が、バカみたい。

「離れたい」を、「自信がない」と言い換えないで。

逃げるんだ。所詮その程度だったんだ。

『愛してる』は、嘘だったんだ。

「どんな私でも」って、言ったのも。

「変わらない」って言ったのも。

「側にいる」って言ったのも。

ぜんぶ、嘘だったんだ。


やっぱり私、バカみたいだよ…。


痛いよ。

すごく、痛いよ。

頭も、腕も、胃も、全部、痛いよ。


あなたが全部、痛いよ…。

2003年05月19日(月)



 それは、痛みとなって。

どれだけお酒を飲んでも。

どれだけ、泣き叫んでも。

どれだけ、腕を切っても。

…痛みが、おさまらない。


また、失くしてしまえば楽になれる。

また、変わってしまえば楽になれる。

逃げたい。この痛みから。逃げたい…


偽りの優しさを残して逃げるくらいなら、

いっそ、突き放して欲しかった。

2003年05月17日(土)



 オト。

もう、この音が鳴ることはない。

あなたの名前を、見ることも、ない。

呼ぶことも、出来ない。


最後の手紙に、感謝だけを綴った。

あなたを責める言葉は、私の中にだけ、しまった。


あんなに嬉しかったこの音が、

今では胸に突き刺さるように、痛い。

でも、涙は、流れない。


あなたの笑顔だけが、くるくると頭を廻る。

与えたいと思った、二人目の、人だったのに。

…「愛してる」、って言ってくれたのに。

どうして、…受け入れて、くれなかったの。

ねえ、どうして…


思い出は、綺麗なまま?

そんなの、いらないよ。

側にいてよ。逃げないでよ。

「楽しかった」って、…過去のことにしないでよ。

中途半端に残る、その言葉が大嫌い。

優しさを残したような、逃げ方が大嫌い。

それでもあなたを消せない…私も…大嫌い…

2003年05月16日(金)



 オワリ。

どんな私でも、受け入れて欲しかった。

「だからなんだ」って、言って欲しかった。

でも、それが、答えなら、…もう、終わったんだね。


逃げないで欲しかった。

受け入れて欲しかった。

笑って欲しかった。

…もう、戻れない。


あなたのことが、大好きだった。

涙も、出ないくらい、とても。

2003年05月15日(木)



 道具。

好きな人が出来て。

身体を許して。抱いて、抱かれて。

実感したことが、ひとつだけあった。


自分のこころが、とても、冷めていた。

感じない、とかそんなんじゃなくて、もっと、奥底で。


彼に抱かれて、彼女を抱いた時は、

確かに嬉しかった。とても、感じた。


でも、大事じゃなかった。


「大丈夫だよ、襲われても。対処できるもの。」

虚勢でなく、本心からそう言えていた。

彼女は、寂しそうに笑った。

彼は、少し怒って私を諌めた。


けれど、本当に大事じゃなかった。そう、思えなかった。


突っ込まれても、銜えさせられても別に平気だよ。

相手は私に何も残せないもの。

感情消して、眺められるよ。嘲笑しながら。


汚されて、傷ついても洗えば体液も血も流れるし。

どうして、執着する事があるの?

所詮コレは、肉の塊で、ただの道具だというのに。

2003年05月12日(月)



 愛されるのが、痛い。

夢であればよかったのに、と。

願う自分もまた、最低だった。


「彼」に告白されて。

『彼女』に受け入れられて。

どちらも、欲しがって。

どちらも、傷つけた。

「彼」に嘘をついて。

『彼女』を裏切った。


『愛してるよ』

が、こんなに痛かったなんて、知らなかった。


「最低なのに、どうして…」

だけど、それだけは、見せられなかった。

愛される感覚に酔ってはいけないと思った。

だから、最低を貫いた。

「あなたに嘘をついていました」

『もう気持ちは残ってない。だから、やめよう』

『好きになんか、ならない』

(もう愛さないで。また傷つける。)

(どうして私だったの?他にもっと、いい人一杯いるよ)

嘘つかなくて、真面目で、誠実で、裏切らない…そんな人が。

あなたにも、あの人にも。


「どんな君でも、好きだよ」

「汚いとこいっぱい見た。それでも、君なんだ」


どうして。どうして。どうして…

そんな風に愛されるべき人間じゃないのに…


最低を貫けばよかったのに。

貫けなかった。…欲しかった。


謝れない。だから、嫌われよう。

切るしかない。独り、がいいんだ。


だけど…

「逃げないで。僕はそれでもいいから」

「君が戻ってくる、って確信してる」

「愛してるよ」


あの人は、それだけを繰り返し…私はそれに甘えた。


彼は「彼氏」じゃない。

あの人は「彼女」じゃない。


どちらとも付き合える。

出したのは、そんな答え。


『最低だよ、お前』

そう言われて、

「そうだね」

と、薄ら笑いを浮かべた。



「忘れないで。答えを出すのは、君だから」

彼は、

「選ばれるのが俺なら良いと思う。
 でも、俺が望んでいるのは、君の幸せだから。」


彼女は、

「少しでも可能性が残っているなら諦めないよ。
 君を幸せに出来るのは僕しかいない。そう思ってる。」


『忘れないで。答えを出すのは、君だから』

2003年05月11日(日)
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