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2004年04月29日(木)
萩尾望都という創作者。

the少女マンガという番組でポーの一族が扱われていて、萩尾さんのコメントなども織り交ぜながらの番組が放送されていました。テレビ欄を全く(というかテレビをあまり見ない)見ない私は知らなくて、家族が教えてくれて、なんとなく見るつもりが途中から見ていたのですが、結局見入ってしまった…。

私は萩尾さんのマンガは「残酷な神が支配する」で虜になって以後、「トーマの心臓」「メッシュ」「半神」などを読んできて、名作と呼ばれる「ポーの一族」はまだ読んでいなかったのだけど、番組の説明でなんとか物語やキャラクターは掴めました。
主人公に対しての萩尾さんのコメントを見ていて、視線が急にとても内面へ向かう感じでもうなんだかとてもとても萩尾さん自身への問いかけなのだなあと感じ、コメントについても私もとても感じ入る所があって思わず涙してしまいました…。
(歳とるとどうもイケねえ…でもなんだろ、自分が感じてる部分だったりもしたもんで…)

番組でも言っていたように、萩尾さんのマンガっていうのは「感情描写」というのが素晴らしいと思う。私が「萩尾さんのマンガって文学に近い」と思っていたのはこういう部分、なのかな??…でも絵だからできる!マンガだから出来る!っていう気持ちも強くて…。うーん、矛盾しているんだけど…。
コメントをするときのあのとても傷つきやすそうな語り、瞳を見ていて、とてもとても納得。あの作品がこの人から生まれると…。

マンガに限らず、何かを創り出し、伝えるということは我が身を削り、我が身をさらすことなのだなあとまた再確認。
自分を見つめながら続けることは大変なことだと思う。
萩尾さんのマンガのテーマっていうのは「生きるということ」と「愛」のような気がする。そこにはマンガで描写しているように、「説明はいらない」のである。

私はどうだろう?まだ伝えられるところまでは来てないなあ…。
自分は何がしたいのか、っていうことがまだ明確じゃない感じ。
「なんかキテレツ。変。ふざけてんのか。」という印象しかまだ人に与えられてないと思う。でも慌てないで行こう。。。(亀歩き)