I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2009年12月29日(火) ■ |
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『LIVE@LIQUIDROOM』 |
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TOKYO No.1 SOUL SET presents『LIVE@LIQUIDROOM』@LIQUIDROOM
年末恒例ソウルセットのリキッド、毎度盛況。毎年観られるのがあたりまえ、のふりしてそんなことはないんだよなあとしみじみ思った年でもあった。観られたことが本当に嬉しかったし、感謝もした。
「Hey Hey SPIDER」はじまり。飲酒復活でBIKKE IS BACK!の“TOO DRINK TO LIVE”Tシャツが物販、久々に「TOO DRINK TO LIVE」もやった。風の噂に聞いていたがビッケ、ホントにまた呑み出したそうだ。そしてライヴの方も、一時期のハイ状態から落ち着いていた。喋る量はハイ時と同じくらいだったけど、内容が俯瞰気味になっており、トーンもフラット。あー、知ってる。知ってるビッケだ…歓迎したいような心配なような。でもこちらの方が個人的にはしっくりくる。ところどころ俊美がおとうさんみたいにフォローしていた。まあそれも、飲酒復活したことでまたあの詩人が戻ってくるよ、あんな詩がまた生まれるよ!みたいなフォローで……(苦笑)。
混濁した意識のまま拾い集めた言葉を紡ぐビッケの詩がまた聴けるなら期待大。でも身体には気を付けて。
かせきにハルカリにとゲストも楽しく、最後の最後にはSDPとトーイくんが登場して新曲を披露。トーイくんすっかりおっきくなった…出てきた時、あれ、かせき?いやでもさっきよりちっちゃくなってないか?と思ってて、退場時にトーイって紹介されててやっと分かった…と同時に驚愕。ちょ、おばちゃんあなたの誕生を祝福して作られた曲をリアルタイムで聴いてるよ!聴き続けてここ迄来たよ。あの曲で何度泣いたか分からないよ…この日も泣いたけど。いろいろ思い出すことも多くて。全ての命は祝福されて生まれてくる筈、そう思いたい、でも悲しいけれどそうじゃないこともある。そして同様に、命が消えることは誰も望んでいない筈だと思いたいのだ。あの曲を初めてライヴで聴いた時、あの場にいたひとは皆彼の誕生を祝福し、彼の人生が幸福なものであるように祈ったと思いたい。そうであってほしい。
そうやって愛されて育った子の実体がこうして目の前に現れたことにも感謝の気持ちが浮かんだな。時間は過ぎる。ここ迄来た。
良々も相変わらずいましたが例年よりおとなしめでした。泥酔でもした?(笑)「TOO DRINK TO LIVE」と言えばいつからかバックトラックが変わったんだけど、前のどろっとしたトラックも好きだったなー。
恵比寿のウェンディーズに寄って、近田春夫さん、志村くん、アベくんの話等して帰路につきました。
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2009年12月28日(月) ■ |
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『COUNTDOWN JAPAN 0910』 |
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『COUNTDOWN JAPAN 0910』@幕張メッセ国際展示場
ぷらっと行ってきました、初CDJ。
■奥田民生ひとり股旅 ふらっと現れて、とつとつと、淡々と、「この後ユニコーンの出番迄かなり時間がある、何しときゃいいんだ」なんてゆったりMCも交えつつ和やかに進む。しかしなんとなく一触即発の雰囲気はあった。 最後の曲のイントロが始まった途端、フロアから悲鳴のような声が上がった。フジファブリックの「茜色の夕日」だ。“そんなことを思ってしまった しまった しまった”と繰り返すところで声が詰まり、唄えなくなった。ギターは止まらなかった。歯を食いしばりうつむく表情がスクリーンにアップになる。フロアが泣き声であふれた。唄い終え、「フジファブリック!」と言って帰って行った。 民生が志村くんをとてもかわいがっていたと言う話は聞いていた。あんな民生は初めて見た。ショックだった。しばらく呆然としてしまった
しばし場内うろうろ、トライセラを聴きつつごはん(贅沢)。トライセラもフジの「陽炎」を演奏したそうです。
■佐野元春 & THE COYOTE BAND バンドが代わったんだよね、どういう編成になったんだっけか…と思っていて、寸前に思い出した。そうだプレイグス!と言う訳で久々に深沼元昭氏を見た…ぜ、ぜんぜん変わってない、男前。ギターも流石締める!そしてピアノがリクオさんだった。「アンジェリーナ」も聴けて得した気分
■坂本龍一 久々。最近のライヴ形態はどうなってるかよく知らなくて、バンドかなと思っていたらピアノソロだった。ソロと言うか、ピアノは二台で、一台は同期させてたのかな?自動演奏。よって音数的にはデュオ。「美貌の青空」「BEHIND THE MASK」「TIBETAN DANCE」「千のナイフ」と、フェス向けなのかベスト選曲でないかい?いやあやっぱりいい、またライヴ行こうかな…。微弱音も多かったので他ステージの音が被って聴こえてきてしまったのがちょっと残念。しかしメッセなのにすごく音よかった
■くるり ボボさん元気かな、と…元気そうでしたよ……。なんかちゃんとした服(っておい)着てたし、楽しそうでした。54-71だと野人ぽいのにねえ。そして音の面も、54-71の時とは全然違うと言っていいドラミングでちょっと驚いた。 「ばらの花」も聴けたし、ゲストでユーミンも出てきたし(生ユーミン初めて見た)楽しかったです
■椿屋四重奏 ギターのローディーさんが「世界の終わり」のイントロを弾いてサウンドチェックをしたので固まる。いろいろと心臓に悪い。 3曲程。パーマ後の中田くんは初めて観ました
ブンブンとユニコーンがまる被りで考えたものの、先程の民生を見てしまったのでどうにも気になってアースステージへ。
■ユニコーン 「HELLO」の歌詞や、民生の「皆身体には気を付けて」と言うMCに胸がちくちくしたが、ステージ自体は楽しく素晴らしいものでした。「大迷惑」も「PTA〜光のネットワーク〜」も聴けたしよかったな
本当にいろいろあった一年だった。忘れられない年になった。
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2009年12月27日(日) ■ |
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結局補足になっていない |
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改めて読みなおしてみて、自分でも訳が分からない…同じようなこと何度も言ってるし。今今今ってそればっかり。一応補足みたいなことをふたつ。
・MCがどんなに言葉足らずでも、歌詞が何よりも饒舌で説得力があったから、それでよかったと言うこと。ポンチさんとも話したけど、チバくんていっつももごもご喋りだし文法もめちゃくちゃで何言ってるか聴き取れないことも多い。でも、歌詞だけはハッキリ聴こえて、頭にズバッと入って来る。これだけは、どんな時も間違いがなかった。それはこの映画でも変わらなかった。アベくん、ウエノくん、キュウちゃんの音も同様
・番場くんのあの構成、編集は、イヤな言い方かも知れないけど、映画監督としての思いの強さが出たのかなと言うこと。でもそれは、アベくんが亡くなってから二ヶ月後にとりかかり、三ヶ月で完成させると言う状況ではそうなるだろう、番場くんのバンドへの思いがああいった形で出たのだろうと。だから、「今回のことがあったから、今回のことがなかったら、この構成、編集にはならなかった」。そして、それが今のベストの形だろうと言うこと
あー、やっぱり訳が分からない。でも、やっぱり「今」しかないバンドだったんだ。勿論、残された楽曲を聴く今も「今」なんだ。
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2009年12月26日(土) ■ |
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『THEE MOVIE』 |
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『ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE”-LAST HEAVEN 031011-』@シネセゾン渋谷
まとまらないのでつらつらたれながします。あんまり内容と関係ないことも書いてます。あと固有名詞等を説明する気力がありません。読みなおして、我乍らかなり頭おかしいこと書いてると思うが、もうそのままアップしちゃいますわ…。
ラストライヴがメイン。間に'98フジ、'99ワッセ、デビュー直後の映像等。インタヴュアーの声、即平山雄一氏と分かった…平山さんのラジオ、よく聴いていたもんなあ。TVKでも番組持っていたしね。てかポンチさんにも指摘されたけど、この映像(春巻)持ってますわ、ビデオで。
ミッシェル・ガン・エレファントはツッコミどころ満載の、そしてそれが一瞬で格好よさにひっくり返る、不思議な魅力を持ったバンドだった。ラストライヴの最後の最後で、「有難う」と言うチバくんの声が思いっきりアベくんのギターに被っちゃってるところとか、チバくんそこはいきなり死人って言わないでケガ人って言おうやってところとか、ウエノくんは真剣になって弾けば弾く程、暴れれば暴れる程面白い動きになるとか、キュウちゃんがいつからか首にぶっといチェーンをするようになったんだけど、あれ、なんだよ…とか……。あれするようになった当初、ペンダントヘッドとは言い難いくらいのゴツいプレートも下がってたんで、しばらく「キュウのブラブラ」つって内輪ですごいウケてたわ…そんでそれがちょっと鍵みたいな形だったので「家の鍵じゃね?」「失くすといけないから首に下げてるんだよ」「鍵っ子小学生か!」とか言ってたわ。
…まあそんなこと迄思い出した。ミッシェルに関しては、楽しかったことしか思い出せないな。
それにしても何よりも大きなツッコミどころは、アベくんが死んでるってことだよ。観てますます解らなくなった、なんでアベくん死んじゃったの?
ミッシェルのライヴはいつも、陽性なのに殺気に満ちていた。嘘がなかった。今、ここにしかない音しか鳴らさなかった。今しか鳴らせない音をつかまえなきゃならないから聴く方も必死だった。最初観た時、このバンドは絶対長持ちする筈がない、こんなことを続けていたら絶対誰か死ぬ、と冗談抜きで思った。今観なきゃ、いつ観られなくなるか判らない。この音をいつ聴けなくなるか判らない。そう思わせられる切迫感があった。だから解散が発表された時、誰も死ななかったことに正直安堵もしたし、ここ迄続けられたことは奇跡的だったとも思った。それがなんで、バンドは終わっているのに、6年経ってからアベくんが死んじゃったのか。バンドが続いていたらアベくんは死ななかった、とは思わない。でも、どうして?どうしてもまだ解らない。多分ずっと解らない。死んだことを受け入れられない訳ではない。ただ、解らない。
ミッシェルは後ろを向かないバンドだった。再結成も絶対にないと思っていた。だからこういう、振り返るようなものは作らないんだと思っていた。アベくんが死ななかったら、この映画が作られることはなかった。
こんなバンドは二つと出て来ない。二度と観ることは出来ない。あの時間は二度と戻ってこない。このバンドはよく青いと言われていたが、その青さは一生で一度しか通らないものだ。一生で一度しか体験出来ない時間。それを目撃出来たことには感謝しかない。このバンドに会えてよかった、彼らの作品をリアルタイムで聴くことが出来、ライヴを体験出来てよかった。そう思わせてくれる、それを再確認出来る作品だった。二度とないライヴが編集された映像。アベくんが死んでいることも忘れて、目の前で演奏されている曲に没頭して、食い入るように観ていた瞬間が何度もあった。そして、あ、そうだ、アベくん死んでるんだ。と我に返る繰り返しだった。
内容や編集についてはツッコミどころもある。ナレーションについて、ラストシーンの合成映像について。しかしあれはあれでいいんだろう、監督はたった三ヶ月で、これだけのものを作り上げたのだ。今回のことがあったから、今回のことがなかったら、この構成、編集にはならなかった。これも二度はない。
そうそう、エンドロールの情報量が多過ぎて目が追いつきませんでした…途中から字幕の背後の映像に目が行ってしまったし。多分共演した(TV番組の出演も含め)バンドやミュージシャンの名前を全て列挙していたと思うんだけど…t.A.T.u.の名前もあったし(笑)。そういうところの律儀さもなんか…本当にいいスタッフに恵まれていたバンドだったなと思った。
あーもう何書いてるのか判らなくなった。とにかく、感謝しか残らないな。
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2009年12月19日(土) ■ |
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『歌舞伎座さよなら公演 十二月大歌舞伎』昼の部の復習と夜の部 |
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■昼の部の復習 ・『大江戸りびんぐでっど』は落語の『らくだ』『死神』を知っているとより楽しめたそう。あああ ・そういえば成志の落語には結局行かれなかった…… ・『野崎村』は、本来両花道で演じられるものだそうです。道理で…。一緒に帰っていく筈の久松とお染が全く違う方向に進んでいくのでなんで?と思ったんでした。集客優先で席を潰せなかったようです。あ〜、福助さんのお光で、本来の演出でまた観たいな ・『身替座禅』、TVで勘三郎さん×彌十郎さんのを観る以前にどっかで…と思ったら、これ能楽の『花子』ですやん!気付くの遅いやん! ・帰宅後筋書きの野田さんのコメントを読んでちょっと反省。 ----- (新しい歌舞伎座は)絶対に悪く言われるはずだ。前の方が良かった、と。でも、それを言ってはいけない。新しい空間がまた、いいものに見えてくるように、素晴らしい作品を創り続ければいい。つまり(芝居好きの人間の)垢をこすりつければいい。それはもう私の次の世代の垢だったりするのかもしれないが、そうやって、空間は何時も新しくなっては愛されて、垢にまみれて、やがて古くなり、そしてまた新しくならなければいけないのである。(中略)愛されさえすれば美しくなる。人も空間も同じである。 ----- そうか、新しい歌舞伎座を皆で愛していけばいいんだ
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『歌舞伎座さよなら公演 十二月大歌舞伎』夜の部@歌舞伎座
『引窓』『雪傾城』『野田版 鼠小僧』。ネタバレあります。
■『引窓』 橋之助さんはどんな格好をしても橋之助さんに見える……(笑)。こちらでも三津五郎さんと巳之助くんが共演。世話物は泣かせるなあ。しかし笑える場面も多くて、おたずね者長五郎の人相を変えて逃がそうと嫁と姑が四苦八苦するところが、本人らが必死になればなる程笑える。黒子とれちゃうところとか。
■『雪傾城』 勘太郎くんと七之助くんが登場した途端、「中村屋!おめでとう!」と声が飛びドッとウケる。勘太郎くんよく耐えた(笑)、と言うか、今月はずっとこうなんでしょうな。おめでとうございます。 この日の大向こうはノリがよく、芝翫さんへの「神谷町!」もふんだんに聴けました。今、地名で大向こうがかかるのは芝翫さんと、松緑さんの「紀尾井町」くらいなんですって。 さてその芝翫さんが、孫たちと踊る華やかな舞台です。6人全員孫、しかも全員歌舞伎役者。いいもん観た…。かわいらしくもたどたどしい国生ちゃん、宗生ちゃん、宜生ちゃんには客席から「はあ〜、かわいいわあ」的な声が漏れ、最後に芝翫さんと児太郎ちゃんがせりで登場するとため息とともに拍手と歓声。やーなんかこの登場の仕方はロックスターのようだったよ、格好いい…。
■『野田版 鼠小僧』 6年振りの再演。年の瀬のお話を初演では納涼歌舞伎でやりましたが、今回はドンピシャの12月公演です。終演後外を出ると銀座はクリスマス前のにぎわいで、三太に思いを馳せ乍ら地下鉄への道を歩きました。 初演の感想はこちら。あーそうだ、初演の時は勘三郎さん、まだ勘九郎だった。そしてお亡くなりになった吉弥さん(彌十郎さんのお兄さま)が演じた辻番人與惣兵衛は、井之上隆志さんが演じていました。あとはだいたい同じ配役かな。 今回はさん太の心情に妙にぐぐうっとキてしまいましたよ…トシか。親からなかったことにされてても、きっとどこかで見てくれているひとがいるよ!おみゃーはいい子だよ!きっと誰かが、誰かがあああああ〜おうおうおう(号泣)。そんなもんだから、そんなこどもは最初からいないよ〜とか言う橋之助がも〜憎たらしいのなんの。初演の何倍増しか!あんた最低だ!(役が)あー憎たらしい!あー憎たらしい!(役が)しかもよく考えてみればこの子(宜生ちゃん)、橋之助さんの実のこどもやん。役者って因果な職業だわ…(泣)。ちなみに初演のさん太は鶴松(当時は清水大希)くんでした。 だもんだから大岡政談・お白州の場では三太もっと言ったれ!清吉も空気読むな!どんどんうっかり喋れ!とか思ってました。まあそう思っても話の筋が変わる訳でもなく。 しかしここらへん、再演だし、歌舞伎って新作でない限り詳細に筋書きが公開されているのでネタバレしまくりだし、三太がどうなるか知ってるひとも多いんですよね。そして歌舞伎座の客席は往々にして落ち着きがなく、常に誰かが喋っていたりお弁当やお土産の袋をがさがささせているひとがいるもんですが、ところが。それなのに。大岡忠相が裁きを下すところでは、ものの見事に場が静まり返ったのです。ちょっとこれはビックリしたわ…文字通り水を打ったよう。なんだよやれば出来るんじゃん!と言うより、ここはもう野田さんの話運びの巧さと演出の力に依るものでしょう。素晴らしかった。 そうそう勘三郎さん、毎日言ってるんだろうけど、今思いつきましたみたいな感じでアドリブを飛ばすのがまたいい。観客を楽しませる、観客が面白がるなら首が飛んでも動いてみせそうな役者さんですよね…本当にすごい。女子アナ、小林麻央ネタときて、勘太郎くんとのシーンで「ちっちゃい女つれてた。9年つきあった」と言いやがりました。勿論場内大ウケ、しかもなんてえの、ドリフか!てなくらい、字に書けそうな「ドッ」とした笑い声。それを受けた勘太郎くん「…バカじゃねえの!?」これでまたドッとウケた。どM…こんな父ちゃんを持って、いろんな意味で修羅の道ですね……。でも勘太郎くんならきっと大丈夫!そして勘三郎さんもそうだったんだろう。あー、こうやって歌舞伎役者は代々愛されて、そして歌舞伎座も愛され続けていくんだなあとしみじみした。 終演後、愛ちゃんとお母さまがロビーにいらしたんですが、方々から「ちっちゃい子だ!」「ちっちゃい子だ!」と囁かれていました。嫁も修羅の道です(苦笑)。
それにしても福助さん(昼の部と同じひととは思えない悪女役(笑))と七之助くんは声が通るねえ。染五郎さんと勘三郎さんは大分声がキツそうでした。しかし勘三郎さんの声、決して美声ではないんだけど、他の声だったら勘三郎さんじゃないと言うくらいの確立した声だもんね。唯一無二の役者さん。素晴らしい舞台を毎回有難うございます。
とらのしめかざり買って帰ってきました。
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2009年12月18日(金) ■ |
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『NINE INCH NAILS "Lights In The Sky Tour"特別試写会』詳細 |
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出ましたよっと。
■Easy Blog『NINE INCH NAILS "Lights In The Sky Tour"特別試写会』 企画者・鈴木喜之さんのブログ。明朗会計!(笑)と言うか、ハコ使用料をさっぴいても(無料貸し出し企画ではあるけど、アップリンク側の説明を読むと解る通り、実質無料なのはスペース代のみで、設備費等は企画者持ちなのですよ)利益が全く出ないのは勿論だけど、その前!トレントが「ほ〜ら好きにしなさ〜い」と放流した膨大な素材データをダウンロードし、その素材を映像編集出来るプロに依頼して作品に仕上げる迄の手間と時間と費用は一切これに絡んでない訳ですよ。おまっどんだけNIN好き……。と言うか、こんだけのもんが日本で全然紹介されてないと言うことに疑問と言うか歯痒さとかあったのかなあと思ったり。じゃあ俺がやるってかーキャーすずきさん素敵ー! いや、たまたま最近ニック・ケイヴの話とかしてて、彼の日本でのマネジメントがなくなった経緯や、その後一度も来日していないこととかいろいろ思い出してて…。歯抜けはあれどしぶとく日本盤は出続けているので有難いことですが、彼に関しての情報って日本ではもうあんまり見付からないんですよね。勿論今はwebを使ってなんとか英語の記事は読めるし、日本でも個人ブログとかを探せば見付からないことはないけど、でもやっぱり…。あーこの話は長くなるので止めよう(笑)。 閑話休題。もう与野本町に足を向けて寝れんよ…どっちの方角だ。今度さい芸行ったらいそうな方向をヤマ張って拝むことにします(笑)ははあ〜
■UPLINK FACTORY「OPEN FACTORY」企画第17弾『NINE INCH NAILS "Lights In The Sky Tour"独自編集映像・特別試写会』 内容解説等についての詳細はこちら。ライヴステージ画像も掲載されています。予約ももう始まっています、気になる方は是非。しかしこれ試写会となっているので、後々グレードアップした上映会があると思われます。それも楽しみ
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2009年12月16日(水) ■ |
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『歌舞伎座さよなら公演 十二月大歌舞伎』昼の部 |
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『歌舞伎座さよなら公演 十二月大歌舞伎』昼の部@歌舞伎座 (※12/19に追記あります)
『操り三番叟』『野崎村』『身替座禅』『大江戸りびんぐでっど』。前日のbrutal truth / converge@O-EASTに行けなかった私へのごぼうびか…彌十郎さんがいい役ばっかりだったよ!忘年会すっとばして行った甲斐もあった…(ウチの会社は忘年会を昼にやる)うえーん。
勿論彌十郎さんだけでなく、さよなら公演らしい?華やかな演目揃いで見応えのあるものばかり。カウントダウンデジタル掲示板が歌舞伎座前にどーんとあってうわあーと思った。ああ、もうなくなっちゃうんだな…としみじみ。歌舞伎座の暗転すごく好きなんだけど(ものっっっそい暗い。しかもなんか圧迫感のある暗さなので、『四谷怪談』の時とかすごい効果的でむっちゃ怖い)、この古い建物ならではの温度感がなくなってしまうのは寂しい…某都知事のひと声でなんか変な建物になるぽいし。
それはともかくおぼえがき等。ネタバレあります。
■『操り三番叟』 初見。狂言の『三番叟』は観たことあったのですが、このヴァージョンはひとひねりあって、三番叟を踊るのが、後見が操る人形と言う設定。演者は人形的な動きも付けつつ踊るのですね。途中糸がからまってぐるぐる回っちゃった後止まっちゃう趣向もある。糸で吊ってあると言う設定のため、常に浮いているような型をとるので、身体的にもかなり負担のかかる踊りだと思います。勘太郎くんの膝のことがちょっと頭をよぎりましたが、これはもうずっとつきあっていくしかないものなのだろうから、また大きな怪我をしませんようにと祈るしかない。踊りが終わる頃には膝のことを忘れて観ることが出来ました。あんまりそういうこと考え乍ら観ちゃったら失礼だよね…ごめんよ……。 いやそれにしても勘太郎くんの踊りはすごいね…『大江戸りびんぐでっど』でもマイケル・ジャクソン踊りをするところがあったけど、それもいちいち動きがビシビシ決まってすっごく格好よかった。笑いとともにほおおお…と声が客席から漏れてました。
■『野崎村』 初見。うわーこういう話には弱いー!酷いー!(泣)福助さんが素敵過ぎた…かわいいやら美しいやらけなげやら。えーちょっとこれ大好きだわ…福助さんのことすげー好きになったわ……変な言い方だけど、コメディエンヌ的な天才と、悲劇役者としての技量が全部チャームに集約されて、だからこそもーかわいそーでたまらん!笑顔でふたりを見送った後、おとーさんに抱きついてわんわん泣く姿とかもーつられ泣きです。弱ってる。あと福助さんの着るものっていっつもいちいちかわいいなー。大根切ってる時に着けてた格子柄の前掛けとかちょうかわいい。色使いも綺麗。 そしておとっつあん彌十郎さんがもーええおとっつあんでー。説得のシーンでさめざめ泣いてもうたよ。 あーしかしだからって尼にならんでも…あんたみたいないい子にはきっといつかいいひとが現れるよ!とか近所のおばちゃん的にいろいろ世話を焼きたくもなった…いい子や……。
■『身替座禅』 生で観たのは確か初めてなのですが、これ、奥方を彌十郎さんが演じられていたのを中村家のドキュメンタリー@フジで観ましたわー。面白かったので印象に残ってた。今回の奥方は三津五郎さん、殿が勘三郎さん、太郎冠者が染五郎さんと言う豪華キャスト。しかし今回の勘三郎さんは、優雅さを前に出した抑えた演技で、普段の“熱がある”感じとは違って興味深かったです。 そして侍女が三津五郎さんのご子息巳之助くんと、彌十郎さんのご子息新悟くんってのもいい!しかもその侍女ら、ものすごくおかしい。クールで(笑)殿を冷ややかにあしらうところとか、ツーンて感じで(笑)。
■『大江戸りびんぐでっど』 クドカンの新作歌舞伎。いやーこれはなかなか…好き勝手やりましたなあ。面白かったですけど。しかし歌舞伎の包容力のデカさと言うか懐の深さに感心もした。下ネタがとか道徳観がとかいろいろ言われてるけど、古典歌舞伎にもえげつないものは多々あるので、そこらへんについては言及しません。冒頭のくさや着ぐるみは大ウケで微笑ましかったよ。たたむとイルカ!とかたたむとカエル!とか、ドカンドカンとウケていた。 新作歌舞伎と言っても、思い切り時事ネタを入れてきた、それも小ネタではなくメインに持ってきていたところが、再演のことは考えなかったのかな、レパートリーに入るつもりがなかったのかなあと思ったりしました。ある意味捨て身?勿体ない気も。人間使い捨てよってとこを捉えれば普遍性はなくもないが、この作品が数年後、数十年後にまた上演されたとして、通じるものがあるかどうかはちょっと迷うところ。案外ますますリアルになっているかも知れないけど。そんな世の中になってないことを願うよ…と妙なところで真剣に観てしまった……。 それにしてもクドカンは七之助くんが大好きなんだねーとしみじみ思いました。染五郎さんも、『朧の森に棲む鬼』のライ役をちょっと思い出す、口で世の中を煽動する役がハマッてました。そして三津五郎さんがアホな役で結構持ってってた(笑)。 そして小山三さんがちょっとしたシーンに出てきたんだけど、袖から現れた途端客席がわっとわいたんです。退場する時にも拍手が起こりました。これにはジーンと来た。中村屋の生き字引、愛されてる! 歌舞伎座で向井秀徳の歌が聴けたりしりあがり寿さんの美術を観られたのにもなんか感動した。 帰り道、結構年配のお客さんが口々に「クドカンは…」「クドカンの…」と話していたのがちょっと面白かった。クドカンて呼び名、歌舞伎のお客さんにも浸透しているのか(笑)。
いやーそれにしても、彌十郎さんが全部よ゛か゛っ゛た゛ー。野崎村もりびんぐでっどもー。彌十郎さんの口から「ウケる〜(ギャル調)」なんて台詞が聞けるなんて!りびんぐでっどはテンション高めな言動が続く役だったので、お身体大丈夫かな…とちょっとドキドキしました。ごめんこういうのあんまり気にしたくないんだけど、やっぱりねえ……。あーすんません。
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2009年12月11日(金) ■ |
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『こまねこのクリスマス 〜迷子になったプレゼント〜』 |
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『こまねこのクリスマス 〜迷子になったプレゼント〜』@ライズX
最終日の最終回にすべりこみ。入れてよかった。
こまちゃんのおうちの事情とかあんまり深く考えなかったと言うか、あの手の話にそういうことはつっこまん方がいいのかと思っていたんだが、今回そのへんの事情が描かれていて多少ヘコみました…。おじいちゃんとふたり暮らし、それでいいじゃん!てな感じだったんだけど。そんで今回の話でも、なんで両親と離れて暮らしているかは描かれてなかったけど。ううー。
しかし省略のさじ加減が絶妙だった。クリスマスに会える筈だった両親がやっぱり帰って来られなくなって、ベッコリヘコんだこまちゃんがともだちラジボーの作った電動ソリで出かけて行って案の定雪山で遭難するんだけど、その後どうやっておじいちゃん家に帰ったかが本編に描かれてないところ。心配するおじいちゃんのシークエンスはあるけど、皆で探しに出かけたとか、救助隊を呼んだとかのシーンはない。帰ってきたこまちゃんが風邪ひいて寝込んでいるところだけが映る。我慢をしなきゃだめよ、大人を困らせたらこういうことになるよ、とか言う教訓が一切ない。そこにすごーく好感を持った。
それはラジボーのおとこのこ然とした行動にも現れていた。ソリが故障しちゃって、ふたり(二匹)は大きな木のうろに避難するんだけど、ここらへんのラジボーはもうこまちゃんのことほったらかしでふてくされたり泣いたりしまいにはふて寝しちゃってんの(凍死するで)。で、これら一連のシーンにはラジボーの内心の吐露は一切ない。でも、あーこまちゃんに喜んでもらいたくて一所懸命ソリ作ったんだな、でも結局故障しちゃってこまちゃんを両親のもとに送り届けられなくて、それがくやしーやら情けないやらで無性に自分に腹がたって、それでいっぱいいっぱいなんでこまちゃんのことすらも忘れちゃうと言うか慰めてくれんな!話しかけんな!てな態度になっちゃうんだなーと言う(笑)。か、かわいいけど可哀相。かわいいそう。いやー大人だからこういう余裕を持って観られるけど、こどもはもう、ラジボーもこまちゃんもこわかろーさむかろー!てところでもうシンクロし過ぎて泣いちゃうんじゃないかね。
かわいらしくも純粋な思いのみで動いている彼らの心根が、全ての台詞が「にゃー」のパペットのちょっとした表情と動きで表現されている。こまちゃんとラジボーが、夜空の瞬く星と大きな木の重なり合った風景をクリスマスツリーのように見上げるところは感動的で、すすり泣きが聴こえる程の美しいシーンになっていました。ううー。かわいい、可哀相、かわいいそう。
あと日々バッテンが増えていくカレンダーの描写がよかったな。こどもの一日は、それはもう長い。あのバッテンの積み重ねが、こまちゃんがパパとママに会えるのをどんなに楽しみにしていたかの重さに繋がるので、帰れない知らせが届いた時にはもうこっち迄胸が潰れそうな気持ちになって、かわいいアニメを観に来た筈なのにそこのシーンはどっっっっっぷりロウになった…。エンドロールで両親に会えたこまちゃんのシークエンスがあって本当にホッとしたよ……。よかったね。
同時上映でどーもくんシリーズの上映もあって嬉しかったー。かわいいー。
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2009年12月08日(火) ■ |
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『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ』 |
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『菊地成孔のナイト・ダイアローグ・ウィズ』@Hakuju Hall
前回はチケットとってたのに行けなかった…シリーズでやっていくようですね。今回のテーマはマイケル・ジャクソンで、ゲストはNONA REEVESの西寺郷太さんと松尾潔さん。松尾さんについては文筆業でしか知らなかったのですが(本編でも指摘されていたけど)今をときめくEXILEのプロデューサーなんですね。シェー。
西寺さんが『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』を上梓したばかりだったのでその話題を交えつつ、三人のべらべら喋り合戦みたいになってたんですが(同時に三人が喋ったりしてあんまり聴き取れない(笑))、中盤以降松尾さんがこれじゃ収拾つかんと判断したのか聞き役に回り、ホストの菊地さんもここはゲストに、と思ったのか(つってもかなり喋ってたが)、とにかく西寺さんがマイケル・ジャクソンのことをどんだけ愛してるかってのが痛い程伝わる内容でした。
現在36歳の西寺さんが90年代前半に大学に入学して、自分が好きな音楽(マイケルや、ワム!や、ティアーズフォーフィアーズ)を同じように好きな仲間を探してバンドを組もうとしても、誰も見付からなかった。当時はグランジ全盛で、ニルヴァーナが大人気で、ニルヴァーナ好きはすぐともだちを見付けてバンドを組んだ。俺は孤独だとか唄ってて、なのに呑み屋で楽しそうにしてて!あいつらは全然孤独じゃなかった!僕はもうめっちゃ孤独やった!とのこと。
…うわあ、世代的にわかりすぎる……。あの時代ってそうだったわ………。
あと西寺さんが関西弁のままマイケルやジャーメインやクインシー・ジョーンズの言葉を話すのでそれがおかしくてなあ。「ジャクソン5再結成しよう思っとんねん」とか。
アイコン性とか音楽性とか、ものっそい深い真面目な話もしていたのですが、いちばん印象に残ったのは、菊地さんの「マイケルはあらゆる面で貶められて辱められたけど、ダンスについてだけは、一度も誰からもディスられなかったんじゃないか」と言う話。
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Hakuju Hall初めて行ったのですが、ここで来年『ジュリエット・コラージュ』やるんですよねー。北九州でしか上演されてなかったやつです。やっと観られる!
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2009年12月06日(日) ■ |
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『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』楽日 |
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『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』@Zepp Tokyo
いや、ちょっとビックリするくらいよかったわ…もう三演なのに。
個人的には理想だった、ライヴスペース+スタンディングでの上演。ヘドヘッドも盛り上がっており、ヘンな言い方だけどホントのライヴみたいだった。芝居と言うことを忘れる瞬間が何度もあった。勿論本来の(って言い方も変だけど)ライヴにも演出や段取りはあるんだけど、今回のヘドはちょっと違った。
それにはふたつの大きな理由があって、初演、再演のFACEよりもホールよりも出音がデカかったと言うのがひとつ。台詞部分との兼ね合いもあり、音響的に難しいところだったのではと思います。FACEの場末感は最高だったんだけど、音の問題(他にもいろいろあったようだけど)で閉鎖されたと言われている旧リキッド=FACEでは音が小さいと感じた。FACEではあまり大きな音を出せないそうなのだ。過去何度も爆音を聴いた場所だけに、それはちょっと残念だった。せっかくここでやるのに!とか思ってて。しかしZeppでは音がデカかったんだよー。アンコール(カーテンコールではない)で山本くんの声がかすれるくらいで。バンドの音に負けじと声を出したんだと思われる。
そう、もうひとつの理由はこれ。山本くんの声が嗄れたのだ。山本くんって本当に巧い役者さんだし、前回ビザのトラブルでタクちゃんが入国出来ず急遽上演形態をひとり芝居にした時も、現場にいた翻訳の北丸さん曰く「ノンシャランとしていた」くらいの天才(しかし白鳥型)。とにかくブレがなくて文句のつけようがない印象がある。巧過ぎて腹が立つと言うような、理不尽な感想を持つくらいのひとだ。その彼が今回ブレた。「Midnight Radio」のヴォーカルが荒れに荒れた。こう言うと語弊があるかな…荒々しい、と言えばいいか。あんなに感情がどっぷり入った山本くんの歌を初めて聴いた。ピッチがズレたとか、下手に唄ったと言うことでは決してなくて、歌に素の感情が入り込んだように感じたのだ。そしてそれは、心を揺さぶられるような歌だった。「Here's to Patti and Tina and Yoko Aretha and Nona and Nico and me」のとこでどばーと泣いてしまったよ。
アドリブも多かったなー、下ネタも増量(笑)。ヘドがいたよ、ありゃヘドが喋ってんだよ。ウルルン口調で喋ったり「きのこ鍋」とか言っててもそりゃヘドなんだよ。こういうのって悪ノリに傾きがちなアドリブだけど、もうヘドが言ってるんだから全然問題ないね!と言うかこれ、今そう思っただけで、その場では山本くんおかしい〜とすら思わなかったよ。あ、あとえらいかわいいと思った。山本ヘドでそんなふうに思ったのは初めてだった。
アンコールはヘドの着ぐるみから山本くんが顔を出したような感じで、ドラクエの話ばっかしててそのギャップが笑えた。おそろしい子……。「Zeppのフロアから登場するのはちょっと怖かった」とも言っていた。そりゃなあ、プロレスラーの入場みたいになっちゃいそうだもんな。抱きつきに行ってたおとこのひとがいたけど(笑)それはそれで面白かった…。
そしてソムン・タクは相変わらずすげいかった。楽日だからと言うことで、この日のラスト(イツァークが女性として出て来るシーン)は自分で選んだ衣裳。赤いミニのドレスにブロンドボブのウィッグで、それこそティナ・ターナーみたいだった。それにしてもこのひと、もともとすごい歌を唄うひとだけど、対峙する相手が強くなるとそれをブースターにしてますます強力になるタイプと見た。あんたら龍虎かと思うようなヘドウィグとイツァークでした。
あーでも「ステージ上の」ヘドとイツァークが強い人物像に見えた分、ステージを降りている時のヘドやトミーの弱さ、孤独、寂しさもより濃く伝わった。
再演を重ねれば重ねる程いいもんが観られるってのは稀なケース。作品がいいからいつ観ても何度観てもいい、と言う“お約束”とは違う質の、予想外の出来だったように感じた。まぐれってことではなくて…勿論この日以外の、椅子が入った状態での上演もいいものだったんだろうけど……でも、この日は特別だったように思う。何故そうなったんだろう。やっぱり“場”が大きかったんじゃないだろうか。興行としてのミュージカル、と言う面から考えると、スタンディングは毎回やれることではないから、今後このようなマジックはなかなか起きないかも知れない。
あー、山本版の初演で離れたヘドファンには観てほしかったな。
パンフが完売になっていて残念だったー。なんか土曜日には売り切れてたらしい。楽日初日だったのでしょんぼり。てか初日もチケットとってたのに行けなかったんだよう(泣)。
そういや銀河劇場とZeppはりんかい線でとなりの駅なので、スズカツさんは移動がしやすかったでしょうな(笑)。
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2009年12月05日(土) ■ |
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『FROST/NIXON』楽日、菊地成孔コンサート 2009 第二夜 |
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午前中心配ごとをひとつクリア、ちょっとほっとした。維持出来ますように。
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『FROST/NIXON』@天王洲 銀河劇場
東京楽日。あー、フロストってやっぱりラッキーの星を持っているんだなーと思ったことがまた出て来た。一匹狼で何をやらかすか判らないレストンをチームから外そう、と言う相談をしている時に、ただひとり彼を外さないと言ったのはフロストなんですね。理由は面白いやつだから。直前にレストンとフロストはちょっとした言い争いをしている。と言うか、レストンはフロストのことをあまり信用していない。お互いの印象はよくなかった筈だ。
あまりにもさらりとしたシーンだったので忘れていた。それくらいちょっとしたことだったのだろう。勘、とも言い難い。こいつは何か決定的な力になる、と信じていた訳でもなさそうだ。でも結果的には、レストンの仕事がフロストを勝ち残らせる。こうなってくると、本人が望んでいるいないはもう関係がない。星を持っているとしか言いようがない。ニクソンが持ちたくても持てなかった星だ。
はーそれにしてもブレナンは終始フロストを睨んでたなー。むっちゃ睨んでた!もはや憎んでた!ニクソンを不利な立場に立たせたらただじゃ済まないわヨ!て顔してた!
ブレナンもフロストも、辞任した後なのにニクソンのことをミスター・プレジデントと呼んでいた。「荒野を望んでいる」ニクソンに敬意を持っていたのだろう。いい楽日でした。
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菊地成孔コンサート 2009『第二夜 菊地成孔 ダブ・セクステット』@オーチャードホール
超強力雨女UAがゲストなので、見事に雨です。晴れ男の菊地さんも敵わなかったか…って、菊地さん晴れ男を自称してるけど、結構天気荒らすよね(笑)。オーチャードホールなので気合いを入れてドレスアップしてきているご婦人方も多いのですが、「ファーが雨に濡れてマタギみたいになって帰ってください」ってMCがツボに入って笑いが止まらなくて困った。今でも思い出すと笑える。マタギ……。
それにしてもUAのケモノ性はいつもすごいなあと思っていて、前回(一昨年)ゲストで出た時も、すっごいゴージャスなドレス着てるのにそのドレスにべらーと手の汗をなすりつけたりしてて面白かったんですが(笑)、今回も出てきただけでうわあ野獣が来た!てな印象でした。「チュニジアの夜」のイントロとともに、身体のラインがくっきり出るブルーのドレスで颯爽と大股歩きで現れる。それがまた格好いいんだわー。スリットが深く入ったドレスなもんで美しい腿が見えるわピンヒール(アンコールで床を踏み抜いたようですひぃー)履いてるから脚のラインが綺麗だわ。そのままマイクをガッシと握り、コードが邪魔だったのかバーンと投げ払い、そのまま「The moon is the same moon above you」となだれこみ。ギャー、完全に持ってった!
おそろしい…なのにMCはゆるい……退場時ステージ袖を向くと、ばっくり背中開きのドレスだった。いやー格好よかった。
UAのことばかり書いてしまったぞ。詳しいことはbobbidaさんのブログで!(毎回おんぶにだっこ)
・Bweebida Bobbida『菊地成孔コンサート 2009 第二夜 菊地成孔ダブ・セクステット @オーチャードホール』 チャーリー・パーカーの画像が昨日と違っているような気がする…ますますタカに見える……(笑)
終演後ごはん食べつつ(韓国料理うまかったー)菊地さんはおかしければおかしい程面白い、だから心配でもある、と話してたんだけど。一見陽性で快楽主義、世の中楽しいことばかり。しかし反面、その快楽を邪魔するやつは殺すぞとでも言うようなタガが外れている印象もある。ほんのちょっとしたことでその表裏は入れ替わる。そのギリギリな感じを死にものぐるいで楽しんでやる。矛盾しているようで真理かもしれないそれに、どこ迄足をつっこめるか。この時反省や後悔は何の意味もなさない。こうなるともう、ひたすら祈るしかない。誰に対してもそうだ。守ってください、ラッキーの星を灯らせてください。おねがいします。
その後おおともっちがいかに繊細な心の持ち主かって話になってこれも面白かった(笑)。
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セットリスト
1. Dub Liz 2. Susan Sontag 3. AAAL 4. Caroline Champetier 5. ORBITS 6. Night in Tunisia(vo. UA) 7. Honeys and Scorpions(vo. UA) 8. Over the Rainbow(vo. UA) 9. Dub Sorcerer
アンコール 1. This city is too jazzy to be in love(vo. UA) 2. Monkey Mush Down
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2009年12月04日(金) ■ |
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菊地成孔コンサート 2009 第一夜 |
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菊地成孔コンサート 2009『第一夜 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール』@オーチャードホール
オーチャードホールとの3年契約の最終年、第一夜はペペ・トルメント・アスカラール。
最後だから好き勝手やらしてもらうわいと思ったのか、ホールの特性を掴んだか、まず音がデカいのに驚いた。先月末のトークイヴェントでも、参加者から「音は大きくならないか。クラシックホールではアンプリファイに限界があるか」と言う声が出ていて、対して菊地さんが「その通り。パーカッションとハープが同居するバンドなのでバランスが難しい。マイクを使ったり工夫しているのですが…大儀見、田中(Perc)と堀米さん(Hp)を遠ざけて、その間に鳥越くん(B)を配置しているのは、文字通り避難しているんです。ハープの生音が大儀見(の音)とぶつかったらひとたまりもない」と答えていたので、それも尤もな話だなと思っていたのだが。
今回コントラバスの背後にはアンプがあった。マイクも集音用+楽器装着用。しかしハープもすごくよく聴こえたなあ。ハープにアンプを使っていたんだろうか?ちょっとここ、どうやったのか種明かししてほしい(笑)。PTAは来年からクラブでのライヴも積極的に展開していくそうなので、それに向けて試行錯誤しているようです。個人的には運悪く、PTAのクラブライヴは悉く逃しているので(チケットとってるのにな…)来年2月のリキッドは何がなんでも行きたいものです。
音のデカさは、二部「キリング・タイム」〜「キャバレー・タンガフリーク」〜「ルペ・ベレスの葬儀」のハイライトに活きた。特にマサカーの「キリング・タイム」(これ原曲知ってると化けっぷりに腰が抜けるで)。ここで緊張感が解けると同時に肉体も開放的になった。こういう時はクラシックホールで座って聴くのが拷問にも思える。そういえば菊地さんの声もかつてない程よく出てなかったか。「嵐が丘」のスキャットはバリバリに響いてました。NKDSがよりどジャズに驀進している印象がある最近、PTAは混沌が魅力になっているような気もする。菊地さんもサックス、指揮、歌、踊りと忙しいもんね。各ソロを好きに走らせて、アタックやループ等キメの部分で一気に収束させる菊地さんの統率力が鮮やか。DCPRGの発展型を見るようでもある。毎回スリリングでエキサイティングです。どこ迄化けるのか。
本人もPTAでは恐らく初めてと言っていたが、冒頭演奏の前にMCをした。「この夏に次々と亡くなった偉大なダンサーたち ―マイケル・ジャクソン、ピナ・バウシュ、マース・カニングハムに捧げます」。最新作『New York Hell Sonic Ballet』のライナーにもあった言葉だ。演奏は鎮魂に始まり、地上に残る者たちの狂騒とダンス、暴力的な迄の躍動を通過し、温かい抱擁で終わった。
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セットリスト
第一部 1. 即興〜はなればなれに 2. 即興〜映画『アルファビル』〜悲しきワルツ 3. 組曲『キャバレー・タンガフリーク』〜1)孔雀 4. 京マチコの夜 5. 映画『バターフィールド8』〜バターフィールド8のテーマ 6. メウ・アミーゴ・トム・ジョビン 7. 大天使のように
第二部 1. 即興〜プラザ・レアル 2. 即興〜When I Am Laid In Earth(feat. 林正子) 3. キリング・タイム 4. 組曲『キャバレー・タンガフリーク』3〜儀式 5. バンド・ネオンsolo〜ルペ・ベレスの葬儀 6. 映画『8 1/2』〜それから・・・・(ワルツ)より
アンコール 1. 嵐が丘 2. 時さえ忘れて 3. 暗くなるまで待って
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それにしてもゲストのソプラノ歌手、林正子さんがいいキャラクターでビックリしたわ…歌とギャップあり過ぎ(笑)。超男ットコ前でした。2月のリキッドにも出演するそうで楽しみ。
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2009年12月01日(火) ■ |
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「ナイン・インチ・ネイルズ LIGHTS IN THE SKY TOUR 2008 ライヴ映像・日本オリジナル編集版」の特別試写会 |
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■「勝手にアンコール企画」告知 第1報
当日迄こまごま載せていきます。ちょっと今まとまったことを書けないので、とにかくリンク先を!経緯も書いてありますのでエントリさかのぼって読んでみてください。
1月19日は万難を排して行く所存でございます。誕生日の前夜祭だわ…帰りにTHEE DVD BOXをフライングで買うか(笑)
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