I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2009年05月29日(金) ■
『SEMINAR』とか
今日はやっと『SEMINAR』初日なのだ(私が)。あとで書き足すのだ。 ■あわわ・中川安奈さんが腸閉塞で緊急入院 おだいじに…しかしいくらあと少しで千秋楽とは言え、入院したのにすぐ出演なんて大丈夫なの?と思っていたら、コクーンからお知らせが。・【謹告】「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」出演者(中川安奈)急病のため降板 5/29(金)14:00公演中止、 5/29(金)19:00、30(土)14:00 代役<加納夏子役:毬谷友子>にて上演のお知らせ 毬谷さんの役は難波さんが引き継ぐそうですが、歌はどうするんだ、歌は…。 無事公演が終わりますよう、中川さんが元気になりますように… ■最近見てなごんだもの ----- ケーキをはこんでいます。 ゆっくり走ります。 ----- と書かれたステッカーを貼ったトラック■『完全版 佐川君からの手紙』唐十郎 あーこれ小学校の頃読んだー。マンガには厳しいが字ばっかりの本には甘々のウチの親であった。 しかし何故今になって完全版…実家に置いてきちゃったし読み直してみるかなあ。とパラパラめくってみたら、図版が殆ど載ってなかった…初版のハードカバーには当時の新聞記事とか現場周辺の地図とかいろいろ載ってたんだけどな。まあこれはドキュメンタリーではないので、文庫化にあたって本編以外のそういった資料は外したのかも知れないが ■編集さんがんばれ モーニング、最新号で『バガボンド』のページ順が間違ってるそうですが、首都圏では刷り直ししたのが間に合ったとか…まだ見られてないのですが。てか間違えて載ってる方がレアだなあ、そっちを見たいな(鬼) しかしここ、『きのう何食べた?』も掲載順間違えたことあるよね…時節に合わせた料理+服装だったのが、後の話を先に載せてしまってちぐはぐになっちゃって…(よしながさんて複数話の原稿いっぺんに渡すのかな?)一話完結だから混乱はしなかったけど、掲載時期考えて献立とか考えてるのにね。 いやしかしひとごとではないのでおらも気を付けようと思います… **************** 『SEMINAR』@東京グローブ座 うー…作品と出演者に対してあんなに無礼な観客……酷い(泣)客席に誰がいたか知らないけど、あれはないわ…もうへこんだ。たまたま今日だけがそうだったと思いたい。でも、その日その時しかないからこその演劇なのになー……。 どうしてああなっちゃうんだろう。ファン層が若い?だからってあれはないわ…。今回の観劇がきっかけで、お芝居に興味を持ってくれるひとがいたらいいなあ。いいけどなあ。 作品はとても興味深い内容です。リー・カルチェイムって本当に独特な話を書くな、面白い。スタッフワークもいい。出演者もがんばっている。来週もう一度観るので、その時に詳しく書こうかなと。いい状態で観られるといいな…。 **************** ■そして 帰宅後『ハゲタカ』初日舞台挨拶web予約に挑戦するも瞬殺。ひいいい何この人気。つかれはてたのでもうふてねしちゃるー、とおふろでどっぷり寝てしまい、その後YouTubeでグリーンデイ@Mステを観たら目が覚めた。ええバンドやのう(涙)
2009年05月27日(水) ■
小ネタ
■新たまねぎの焼きギョーザ GWに家でぼへーとTV観てたらやっていて、ええーきゃべつもにらも入れないぎょうざ?と思いつつも気になっていて、すると数日後によく見に行くブログ(ここで長崎堂のバターケーキを知った。味覚が近そう(笑))で「かなり美味いっす!!!」と書いてあった。こりゃ信用出来る…とやってみたらめちゃうまーい!通常のぎょうざよりも手間がかからないし(入れる野菜は新たまねぎだけだしそれも粗みじんでいいし)頻繁に作れるぜ!とそれからひと月で3回作っただ。うまいのだ。 外で食べるぎょうざも好きだけど、家ぎょうざだといろんなたれで食べられるのがいいのよね。日向夏ぽん酢とかすだちとか。 しかしこのぎょうざは味噌で下味つけてるので、たれなしで食べてもうまいです。 そろそろ新たまねぎのシーズンが終わりそうなのでさびしー■私の10のルール こないだは宮本さん@エレカシだったし、先週は清宮監督@サントリーだったし、ナレーションは星野くんだし、そして昨日はおーもりくん。エンディングテーマはスマパンの「1979」だし、オープニング映像も格好いい。箭内さんの回も面白かった。 そして時々、10のルールを無理矢理集めた感じになるところもおかしい(笑)ニヤニヤ清宮の「シャツはイン」は無理があったなー。まあ自分のルールに根拠等なくてもいいのでしょうが。 まあそれはともかく、こういう番組でおーもりくんがとりあげられるってのもなんか…すごーいとか思いましたよ。なんつうか、受け答えがしっかりしてきているのに感動した…立派なこと言うようになったなー!(笑)ねこ好きとかさびしがりやさんとかシモキタが根城とか、いいとこいっぱい観られましたねえ。 そうだよな…『ハゲタカ』って初めての主演大規模公開なんだよな。『笑う警官』 も控えてますが。どちらもヒットしますようにー
2009年05月23日(土) ■
『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』
■初めて見た 新宿のタイガーマスク(新聞配るひと)がマスクしないで歩いていた。服はいつものあの感じだった。なんかふくふくしたおじいちゃんだったー **************** 『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』@シアタートラム 今月は清水邦夫の作品を二本も観られたー。こちらも有名な戯曲ですが、実際に舞台に載ったものを観たのは初めてです。生瀬さんの演出も久し振り…そとば以来じゃないかな。まっとうな演出をする方なので、まっとうに脚本を追えるだろうとの予想でした。で、実際よくもわるくもそうでした。面白かったんですけど…ううーん、気軽に観られる感じのものに仕上がっています。 メンツがメンツなので、もっと怪物的な女優像が観られるかなとこちらも期待し過ぎていたかも知れないが…ううーん至極まっとう、笑わせるところもまっとう、はみだした感じもせず…綺麗にまとまっていたとは思いますが。女優の業を記号化したかのような戯曲なので、一度その記号化したものを役者たちの身体を通して血肉化する作業が必要になります。その過程を通して、もうちょっと、もうちょっと…圧倒されるような何かが欲しかったようにも思いました。60分もあれば上演出来るものなのですが、今回は90分。それでちょっと間延びしたように感じられたのかも知れません。 とは言うものの、女優の恐ろしさはともかく、女優の孤独、女優の焦燥感、女優の悲しみと幸福は、出演者全員からひしひしと感じられた。チェーホフ、シェイクスピア、三好十郎のテキストからの引用を、活き活きと語る女優たちの姿はとても楽しそうで、悲しみに溢れ、演じ続けることこそが生きる(死んですらも)意味、存在する意味になっている。私を見て、私を認めて、私を観客の前に立たせて。 いや待てよ…女優=女性として観るからあまりおっかねーとも思わず観られたのかな…。共感を通り越して自然過ぎたんだろうか。男性が観た場合どうなんでしょう、これ。こえー!すげーおっかねー!とか思うんでしょうか(笑) 自分の台詞を手にした喜びと、しかしそれは永遠に観客の前で演じられることはないと知っている三人の女優。楽屋で『三人姉妹』を演じる死者たちは、どこの劇場にもきっといる。
2009年05月22日(金) ■
SION VS The Birthdayとか
■限度がわからん 水曜の夜からしっしんがどばーと出ているのは、しまちゃんたちと遊んだからなんだろうかー(泣) 空気清浄機も設置してあって綺麗なとこだったんだけどなあああー喘息も出なかったんだけどなあああー。 しかし外でのらねこと遊んでも出ないんだよな(まあその手を洗わずに皮膚の薄いとことか目とかさわったら一発だが)。外だからか。長く一緒にいないからか。 叶わない恋ってつらいわあああー **************** SHINJUKU LOFT 10th ANNIVERSARY SION VS The Birthday@Shinjuku LOFT ロフトっていつから禁煙になったんだ…明日はけむりまみれになるからと、前日ファブリーズの詰め替えとかしてたのに!けむくないロフトってなんだか気味悪い(笑)いや快適でしたけども。 「あのー、ロフト引っ越して10年おめでとう」@チバくんと言うことで、歌舞伎町にロフトが移転してからもう10年かー!はやーい!SIONとバースデイと言う豪華対バンです。思えばバースデイ初めて観たのロフトだったわ…確か初めてか二度目のライヴで、バースデイってのがチバくんのバンドかすら怪しくて、ホントに出るのかな?って訝り乍ら観に行ったんだ。対バンが54-71だったんだ。貴重だった…。 ちょっと遅刻してフロアに入ると、OAの方が丁度演奏を終えたところだった。見逃したー(泣)まずはSIONと松田文さんのデュオ。第一声からフロアに緊張感。声とギターだけなのに、深くて拡がりのある空間が生まれる。SIONと言えば新宿はホームグラウンド。歌詞のひとことひとことが、都会で暮らしているひとの心のどこかに響く。しかしMCになるとふわっとした照れ笑いとくしゃっとしたシャイな表情が魅力的。黄色い声とドスの利いた声がフロアから飛んで、それに応える雰囲気もあたたかいものでした。 バースデイはミディアムテンポなもの中心。久々にいい視界で観たけど、チバくんて一所懸命ギターを弾くねーと今更乍ら思ったり。すっごいネック見るね、どれだったか…唄う、ワンストローク弾く、唄うってのを交互に延々やる曲があったんだけど、それいっちいち4拍毎にコード確認するの(笑)丁寧だー。 それにしてもまた雰囲気が変わってきたような…サイケ色が出てきたような。ヴォーカルエフェクトも意外とかけているし。このバンド、なかなかイメージが固まらない。それがいいところかもなあ。これは個人的なことだけど、ライダーズジャケットだったりドクターマーチンのブーツだったり黒ずくめでキメキメでロケンローてのが記号に見えてしまうタチなんだが、このバンドはそうなりそうでギリギリ外している(ルックスだけのことではなく)。意図してとかではなくて、地なんだろう。そのギリギリなところが気になるんだと思う。 **************** ■ミミちゃん(4歳) また留守だった(泣)でもごはんはうまかったー
2009年05月21日(木) ■
The Enemy ONE NIGHT SPECIAL GIG in TOKYOとか
■きのうのつづき(どれだけ惚れたかが窺える) そうそう、そのしまって子はムチムチしてた頃のフカキョンに似ていたのだよ。 …やらしいやろ!たまらんなぁ@トヨエツ あ〜ちょーかわいいい〜また会いたいよ〜〜 **************** The Enemy ONE NIGHT SPECIAL GIG in TOKYO@Shibuya CLUB QUATTRO いやー、おらびっくりしただ、こんなに盛り上がるとは…当日券も出てるし大丈夫か、盛り上げなきゃ〜とか言ってたのに(笑)入ってみれば満杯で、待ってました!って雰囲気に溢れてて、若者が多い(笑)ババアは端っこでにこにこして観ておっただよ。oasisなみにシンガロングでした、いやホントに。こりゃサマソニ辺りで化けるんじゃないの……。 スペシャルズの「Too Much To Young」を出囃子に、ひょろっとした子たちが出てきました。前回リキッドで観た時はトリオだったけど、今回はサポートでキーボードのひとがいた。音の面ではとにかくギターで引っ張ってる感じなんだけど、そのギターが半端なく強い!随所にフックが利かせてあるし、メタル色もあったりして、バラエティに富んでいるのに一本芯が通っていて散漫にならない。しかしトムのワンマンバンドって感じではないんですよね。どういうことなんだろか…ドラムもちょっと弱いし、ベースの音は小さくて、ベースの子がフロアに飛び込んでしまった時も音が途切れたって気付かなかったくらいなんだけど(苦笑) こんなもやしっ子(…)のどこにこんなパワーが!と思いましたよ…後ろのひとが「あの子一曲唄う毎に痩せてってない?やつれてってない?」なんて言うのでぶはっと笑ってしまったが、リキッドで観た時のようなちょっとたよりない感じはなくなっていた。ジャージじゃなくて革ジャケだったしな!そんでそのジャケットがちょっとだぼっとしてたんだけど(笑)アコギを持つと「うわこの子ちっちゃい…」と思うんだけど(ギターを抱えてる感じになる…)、存在感はデカかった。いやータフになりましたなー(としより発言)いいもんを観た…。 終わった後、アークティックモンキーズのあの落ち着き払った感じはどこから来るんだろねーとか言う話をしたりして。UKバンドの若い世代のことはよくわからんが、面白いものがやっぱりあるんだろうなあ。それにしてもサマソニ、暫定タイムテーブルを見る限り、エネミーはNINとまるかぶりです。あーあー(しろめ) **************** ■サマソニで思い出した その暫定タイムテーブルからすると、NINの前がブンブンだよおい。そして初マリン。しらゆきのあのかよわい声がどこ迄届くか!にゃかにょの繊細な心(打たれ弱いとも言う)が折れないか!が、がんばれ!(涙目)
2009年05月20日(水) ■
『蘇える勤労』とか
■いやーホントに似てたわ(真顔で) 半休がとれたので、お昼〜夕方は小栗旬とキムタクに似ているねこがいる@リネさんのねこカフェへ。こ、これは…あかん、最高級のねこキャバだ(いい意味)……近所にあったら確実に溺れている。皆かわいくてツラ構えもよくてかわいくっててざわりすっごくよくてかわいくって肉球とかふわふわでちょーーーかわいい子ばっかり。良家の子女!て感じの子ばっかり。そういう中にもわんぱくな子とかがいてまたかわいい…。この日は15匹程出勤してましたが皆個性があって見てるだけで飽きない……。あっと言う間に90分経ってしまったよ。時間あったら延長したかった…(ここらへんもキャバっぽくないか)。 そしてお店のひともいいひとだったー。ねこカフェ、ちょこちょこ行っているけど、この子たちはお仕事前後はどういう環境にいるのかしらんとちょっと心配になるところもあるのですが、ここのお店は皆「うちで飼っている」そうです。そういう話聞くと安心するなあ。 それにしても本当に似てました、小栗旬(仮名)。キムタク(仮名)も。素で言う。入った時丁度ごはん前で、目を輝かせてごはんを待っていて、それがまーどっちも男前で(笑)。食べたら優雅に毛繕いをして寝てしまいました。それも男前でござった。 個人的に惚れたのは、はしゃぎ過ぎて疲れているだろうにそれでもボールにじゃれまくっているしま(本名)と言うちょっとずんぐりな子。こ、この子にまた会いたい…また行きたい……(溺) ■そんな訳で こっちもはしゃぎ過ぎて眠くて眠くて…これからライヴなのにもうぐったり **************** ユニコーンツアー2009『蘇える勤労』@日本武道館 いやはや連れてって頂けることになり…あばばばば有難うございますだー。武道館は入場前に消毒用のウェットティッシュで手を拭くコーナーが出来ていたり、イヴェンタースタッフが皆マスクをしていたりとちょっとものものしい雰囲気。警備員も皆マスクをして客席側を向いているので、一体何のイヴェントなんだと思ってしまいそうでした。帰宅して東京でも患者さんが出たことを知る。あわー日曜日仕事がらみで八王子に行くんですがー。 いやーそれにしてもすごくいいライヴだった…そしてちょっと羨ましかった。知人も言ってたんだけど、「HELLO」の“コエキコエルカイ”を聴くとどうしても上田現の“キコエルカイ”を思い出してしまって、そこは流石に涙ぐんでしまったんだけど。やっぱりねえ、皆が元気で仲良く再結成して、それがまたすごくいい状態で、そして皆が楽しそうってのはいいよねえ。その上個人のポテンシャルは当時よりも上がっている訳で。昔の曲と最新作の曲が同じように盛り上がっていたし。再結成でこれだけいい状態のバンドってなかなか見られない。 そんで「PTA〜光のネットワーク〜」って改めてホントいい曲だと思った…。周知の通りこの曲はTMネットワーク「Self Control」がプロトタイプなのですが、単なるパクリじゃないもん、これ。小室さんのメロディの上がり下がりや作詞の特徴、宇都宮さんの唄い方の特徴全てをおさえていてなおかつどーしよーもなくユニコーンの曲になっており、しかもそれが感動的だと言う…もはや匠の技。しかも今回ヒップホップ的アレンジとショウがプラスされており、それがまた単に付け足しましたで終わらず、しっくりと収まっていたのにまた感心した…すごいわー。 すごく面白かったしすごくいいライヴだった。「働く男」が聴けて嬉しかったー。3時間があっと言う間。皆さんお揃いの衣裳で、振付や段取り(このフレーズ唄うとこではどのカメラを見るとか)がしっかり決めてあるところもあったりして、ショウマンシップにも感服しました。 客入れと客出しはRC。曲が終わると拍手が起こる。一緒に唄っているひとも。ここにもキヨシローさんはいた。
2009年05月17日(日) ■
USオルタナとサイバラ
『アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイド』出版記念イベント@渋谷Li-Po おおー盛況ですがな。監修者である鈴木喜之さんの進行で、『アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイド』 に掲載されたアーティストの作品をメインに、アナログ、SACD、DVD-AUDIO、5.1chサラウンド、ブルーレイ、24/96WAVと言ったメディアについて解説してもらいつつ、「で、それって実際どういう音で鳴るのよ」ってのを聴く会です。“CD以上”の音質を収録出来るソフトは増えているけど、ハードが一般に普及しづらい(ぶっちゃけ高い…ちなみに今回のイヴェントで使用されたプレイヤー+アンプ+スピーカー一式の総額は200万円とのこと。場がどよめいた(笑))、爆音で聴くスペースがない者からすると、作者自身が望んだ音質、環境で作品を聴くことが出来るこういったイヴェントはとても嬉しい。ほらファンだとプレイヤーなくてもソフトは買っちゃうじゃない、いつか環境そろえるぞと思いつつ。で、いつ迄経っても聴けなかったりするじゃない…(泣) まずはアナログ偏屈じじい(敬称)スティーヴ・アルビニのバンド、シェラックをレコードで聴いて、アナログの音の温度感、空間感を確認。そんでその“Fuck Digital”なアルビニが録音したものをSACDで鳴らしたらどうなるのん、と言うところでピクシーズの「Bone Machine」。まーこれがいきなりギョーとなるような鳴りでした。ドラムの響きは勿論のこと、フランシスたんとキムのヴォーカル部分“Your bones got a little machine♪”がえっらい生々しく聴こえて、背中にうなぎ入れられた気分で思わず身震い。さ、さわれる!(さわれません)と一瞬思ってしまうほど肌合いがリアルだった。アルビニは、楽器の鳴りとハコ(録音スタジオ)の返りを、マイキングを駆使してそのまま録る達人と言われるひとなんですが(そして録った音はいじらない)、ここ迄リアルな音だとはCDでは判らなかった。いやCDでもいい音なんだけど、まだ先があったんかい!って言う…なんだーそのー、普通にCDで聴いてる分だと、音が肌に当たるってのは判るけど、SACDだとその肌に当たる音がつつかれるようだったりなでられるようだったりするところ迄区別がつくと言うか……耳以外でも音楽を感じられる面白みがありました。数日前読んだ、アルビニ録音で新譜を出したジェイムズ@マニックスのコメント「現実の瞬間をとらえるための録音」「部屋で鳴り響く音をそのままアルバムにしようとする」をまざまざと思い出した…。これはSACDになったからこそ聴けた訳で、ねえアルビニたんデジタルもいいっしょ?いいっしょ?と言いたくもなった。 それでもやっぱりアルビニはデジタル嫌いなんだけどね(笑)鈴木さんがインタヴューした際「最近のデジタルメディア…例えばSACDなら、あなたが再現したい音へより近付けると思うのですが」ってなことを訊いたら「SACDはあんまり普及してないからやだもーん(意訳)」と返されたそうです。音の話じゃないんかい。質問に対する答えになっていない。あーもう偏屈ー(笑) あー『Surfer Rosa』SACDで買い直そう…。と言えば、この日ブースの後ろにNINの『The Slip』とニルヴァーナの『In Utero』(アルビニ録音)のアナログジャケットが飾ってあったんだけど、SACDで「Scentless Apprentice」を聴いてみてー!と思った。 はあはあはあ、序盤のアルビニネタだけでなんでこんなに書いてるんだよ、誰が読むんだよ(泣) そんな感じの流れでSACD、DVD-Aといろんな音を聴いていったのですが、個人的にうひょーとなったのはトーキングヘッズ「Born Under Punches(The Heat Goes On)」の5.1chサラウンドミックス(オリジナルが出たのは1980年)。ぎゃーこんなに音が埋もれてたのかと言う…長生きはするもんだぜ!分離も明瞭。分離と言えばミニストリー「Animosity」もくっきりしてた。そしてフーファイ「Virginia Moon」は、音の配置がすごいリアルだった!デイヴの後ろにノラ・ジョーンズがいるよー!しかも近ーい!ノラの吐息がきっとデイヴに当たっている!デイヴにやにやすんな!(妄想)あとフレーミングリップス「Race for the Prize」が面白過ぎました。頭おかしい…(笑)多分これはリップスだからギリギリ成り立っているけど、楽曲自体が弱いもので同じことやったらただのこけおどしと言うか「わあー音があちこち動いておもしろーい」で終わってしまうんだろうなあ。音酔いしかけた。おえー(笑顔で) そして次に可能性あるメディアは何でしょうと言うことで、ブルーレイと24/96WAV。先述のピクシーズやフーファイは、音をどれだけ「その場で聴いているように鳴らせるか」と言う臨場感を大事にしているものでしたが、それとはまた違った、音数の多さ、音圧、音の粒子と言った情報をそれに見合ったメディアに詰め込んだらどういうふうに鳴るんだろうってのに興味が出てきます。となると出てくるのはやはりNIN。音自体はそんなに大きく感じなくても、その中にみっしみしに詰められた粒子が見えるような「Letting You」、反面「21 Ghosts III」は、シンプルな音の隅々迄拾いあげた感触がありました。 トレントが新しもの好きだし、おたくだから使いこなせるようになるのも早いし、いや、まだまだ出来るんじゃね?と次々プランを出してくる。レコード会社に所属していない分、フットワークが軽くなりましたしね。販売流通がないならwebに放流しちゃうもんねーって言う。まあおかげでリスナーも付いていくのが大変ですが(笑) この日聴いたものは「キレイな音」と言うのとはちょっと違う。頭の中でイメージしている音をどういうふうに鳴らしたいか、と言うヴィジョンがハッキリ見えているひとが、今あるテクノロジーを効率よく使って、リスナーに届けてくれる。アナログでもデジタルでも、要はどれを選択するか。選択肢は増え続けているし、これからも面白い音が沢山聴けると思うとワクワクします。 プレイリスト ----- Shellac / The Guy Who Invented Fire - Rambler Song(アナログ7インチ) Shellac / Doris(アナログ7インチ) Pixies / Bone Machine(SACDステレオ) Pixies / Debaser(SACDステレオ) Mission of Burma / The Enthusiast(SACDステレオ) Death Cab for Cutie / Title and Registration(SACDステレオ) Dredg / Brushstroke: dcbtfoabaaposba – Same Ol' Road(SACD 5.1ch) The Icarus Line / Love Is Happiness(DVD-AUDIO 5.1ch) Ministry / Animosity(デュアル・ディスク5.1ch) Pere Ubu / Non-Alignment Pact(デュアル・ディスク5.1ch) Talking Heads / Born Under Punches (The Heat Goes On)(デュアル・ディスク5.1ch) R.E.M. / Hope(DVD-AUDIO 5.1ch) R.E.M. / The One I Love(デュアル・ディスク 5.1ch) Foo Fighters / Virginia Moon(DVD 5.1ch) The Flaming Lips / Race for the Prize(DVD-AUDIO 5.1ch) The Flaming Lips / Free Radicals(DVD-AUDIO 5.1ch) Neil Young / Heart of Gold(DVD-AUDIO 5.1ch) Nine Inch Nails / 21 Ghosts III(ブルーレイ) Nine Inch Nails / Letting You(24/96WAV) ----- **************** 漫画家生活25周年記念企画 西原理恵子博覧会『バラハク』@PARCO FACTORY 原画沢山、写真沢山、鴨ちゃんもいる。サイバラと一緒にいる鴨ちゃんは本当に穏やかな顔をしてる。修羅場も数々あったようだけど、展示されている写真の鴨ちゃんは、どれも幸せそうな顔をしていた。 読んだものが殆どなのに、話も読んでしまう(笑)のですげー時間かかった。日曜夜の比較的空いてる時間帯に行ってよかったな。それにしても、印刷で出た色もすげーけど、原画でもやっぱりすげーな、どギツイ!五味太郎のどギツイ版みたい(笑)全部コピックで塗っているのかなと思っていたけど、カラートーン張ってるところも結構あって、実は細やかな作業です。愛ちゃんの仕事っぷりが窺えます(笑) 線の変化も観ることが出来て面白かった。 清濁合わせ飲みの達人。でもその過程は、沢山の怒りと沢山の涙と、それを許していく包容力に溢れている。きれいごととは醜いことを隠すのではなく、受け入れることなのかも知れないな。見ない振りはしない。失うものも奪われるものも多い。それでも前を向いている。 前日『R2C2』でさんざん「Yes!高須クリニック♪」@龍平ネタを聴いたので、飾られていた高須院長からの花(ひとくいばなみたいなの)を見てにやにやした。
2009年05月16日(土) ■
『R2C2〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜』
大パルコ人 メカロックオペラ『R2C2〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜』@PARCO劇場 もう笑い過ぎて顔がしわしわだ…それにしてもクドカン、『蜉蝣峠』であれっと思った部分がまた増えていたような気がします。照れが減ったと言うか…愛情と言うものをストレートに描くようになった。やっぱりおとうさんになったことが大きいのかな。でも小ネタは多い。そんでその小ネタを取りこぼすことなくちゃんと笑いに持って行くように出来るのは、やっぱり書いた本人が演出しているからかな。 バンド演奏があるので音がデカく、PARCOでもマイクを使っています。で、そのバランスがちょっと悪くて、台詞や歌が聴き取りづらいところがありました。 以下ネタバレあります。 父親と息子の話。ロックスターであるおとうさんのことを憎んでいる息子と、ロックスターであることが存在意義であるような父親。でも息子は本当はおとうさんにほめてもらいたくて、おとうさんは息子のことがとてもかわいい。得てしてそういうものはすれ違うばかりで、どちらかが死ぬ迄素直になれない。 そんなふたりを、身体能力だけでなく、役者としての筋力が抜群のサダヲさんと森山くんがキレッキレの演技で楽しませてくれます。いやーどっちもハイテンションだし身体が切れる。無駄な動き(笑)すらも鋭く決める。あれだけ無駄な動きがあっても台詞が明瞭。さりげなくやってるようですごいことだよね…。三宅さんもはいりさんもだけど、皆さん機関銃のようなギャグ連射と、それを締めどころできちっと悲しみや怒りに一転させるコントロール力が素晴らしい。猿時もあんだけデブキャラのところ無理矢理動くもんね…。すごいなあと思う反面そろそろ心臓への負担を心配しそうになる(苦笑) 龍平が出ているのもちょっと仕掛けになっていた。「そうか、おまえはおとうさんいないもんな」って言われるシーンはやっぱりちょっと胸が疼いたなー。そんでまた龍平が、時々どきっとする程おとうさんに似ているんだよ。表情とか声とか(翔太の方は観ててもそんなこと思わないんだけどな…)。その似てる声ってのが「ハンバーグ、サイボーグ」って台詞言ってる時だったりするんだけど(笑) そんな彼の役は、戦意を高揚する曲をプログラミングされる慰安用サイボーグ。戦地に行って歌を唄えば、兵隊さんたちはどんどんひとごろしをしたくなるのです。んが、まあいろいろ手違いがあったり実は音痴だったりして本来の用途として“使えない”。その都度はいりさん演じるヨーコが彼の身代わりになるのです。それがまたおかあさんみたいでねー。サイボーグにもおとうさんとおかあさんがいたんだな、よかったなあと思ったり。 それにしてもこの作品における松田龍平は、ニッソーヒの『ドライブイン カリフォルニア』に出演した仲村トオルさんのような立ち位置で、その浮き具合が絶妙にハマっていた。そしてこのひと、初舞台の『夜叉ヶ池』を新潟県中越地震があった日に観た時にも思ったけど 妙な腹の据わり方をしている。今回もあんな格好(笑・いやーあれはもう出オチだよねー)、あんな役柄。そこには照れもなく、だからと言って無理をしているふうでもなく、でも観ている側からするといろんなものを捨てているようにも見え(笑)それがとてもチャーミングだった。もう彼が出てくるだけでにこにこしたよ…カーテンコールも微笑ましかったよ……。あーもーちょーかわいかった、R2C2のミック・ジャガーの形態模写と「おとしだまちょうだい」ってはしょりっぷり!いいキャラクターだよ…。 なんかもー皆よかったんだけど、龍平がインパクトあり過ぎた…紙ちゃんとのキスシーンもかわいくってよかったわー。 あ、あと森山くんのピアノもすごいなあと思ったけど、公園くんがベース弾けるって知らなかったー!バンドはサダヲクドカン公園くん三宅さんで、ライヴシーンはやっぱ魅せてくれます。そしてP子ちゃんの差し替え歌声、小泉今日子さんに似てるなーと思っていたら本人だった(笑)映像に池津さんが出ていたし、意外なところでさいたまゴールドシアターの役者さんたちが出ていたのにもビックリしました。おなかいっぱい。 あーそれから個人的にぎっちょの歌のところでジーンと来た。と言うのも、小学校の頃に左利き全否定の担任にあたって、おまえは人間以下だみたいなことを言われた思い出があるんだよー。で、矯正しない親も何考えてんのみたいに連絡帳(なつかしい)に書かれたりしたんだけど、その時母親が「なおさなくていい」ってきっぱり言ってくれたんだよ。その頃って今より左目がちゃんと動かせなかったし(トム・ヨークを連想して下さい)やっぱりどっかおかしいのかなとこどもなりに悩んでいたので、そう言ってくれたおかーさんにはとても感謝してるし否定されなかったことが嬉しかったよー! まあそういうことも思い出してジーンと来た。森山くんもなおさなくていいよ!カートもぎっちょをなおさなくてよかったんだよー!(泣) 客出しの曲はRCの「すべてはALRIGHT」。これもまた絶妙な選曲。あれ、R2C2って、RCが由来なのかな。プログラムまだ読んでいないんだけど、そのことが書いてあるだろうか。キヨシローさんの歌は、今でもいろんなところで聴くことが出来る。
2009年05月15日(金) ■
音ネタ
■David Byrne『Everything That Happens Will Happen On This Tour - David Byrne On Tour : Songs of David Byrne And Brian Eno』 わーいこないだのツアーのライヴ盤が出ましたよ。配信限定、$3.99。収益はアムネスティ・インターナショナルに寄付されるそうです。 4曲入り、11ページのPDFブックレットも付いてきました。チュチュ姿のバーンたんが見られるよ! いずれはフルで出してほしいなあ。映像もねー ****************■MANIC STREET PREACHERS『JOURNAL FOR PLAGUE LOVERS』 “ALL LYRICS RICHARD EDWARDS.” 数周聴いているが、まだちょっと落ち着かない。ずっと落ち着かないままかな。でもそれでいいと思っている。以下まとめないまま(まあいつもまとめてないが)メモ。 ■ジェイムズのインタヴュー・マニック・ストリート・プリーチャーズ、『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』を語る[前編] ・マニック・ストリート・プリーチャーズ、『ジャーナル・フォー・プレイグ・ラヴァーズ』を語る[後編] 以下引用は全て上記のページから。アルバム日本盤にはニッキーのインタヴューからの引用が載っています。これからいろんな媒体に記事が出ると思うので、ひとつひとつ丁寧に読んでいこう ----- ジェームス:リッチーがまだいるときに、スティーヴ・アルビニと組もうかって話をしてたんだ。リッチーはピクシーズのアルバムや、アルビニのバンドBig Blackが好きだったからね。ニルヴァーナの『In Utero』も好きだったし。だから、前にも話してたんだよ。彼もこの選択には賛成するだろうって思った。詞が先導するアルバムにしたかったんだ。誰かほかの人が作って欲しいと思うようなもの、ファンが望んでいるようなものを作らないってことだった。自分を喜ばせようなんてことも考えず、ただ言葉が先導する、言葉が音楽を誘導するようなものを作りたかったんだ。だから、音楽に干渉しないプロデューサーを選ぶことにしたんだ。スティーヴ・アルビニは、音楽的なアイディアを持たないことで有名だ。曲をリアレンジしようとしない。詞に手を加えようとしない。アルビニがするのは、テープに録音し、現実の瞬間をとらえるため何度も録音をさせないってことだ。彼は、部屋で鳴り響く音をそのままアルバムにしようとする。多くのプロデューサーが、手を加え、音を変えようとする。アルビニは、そのままの音にしておこうとする。だから、彼はこのプロジェクトにピッタリだったんだ。俺たち、自分たちのやりたいことは明確だったからね。リッチーの詞にインスパイアされたものを作り、それを変えることはしたくなかった。それに、本人は否定するかもしれないけど、彼は生きる伝説だよ。俺たちのようなインディー人間の間では。このアルバムはある意味、“デジタル以前”のものだからね。詞は古いタイプライターで書かれたし、リッチーはケータイ電話なんて持ってなかった。ダウンロードなんてものも知らなかったし。ある意味、このアルバムはタイム・カプセルだ。アルビニの作業は、トラディショナルで古いスタイルだからね。彼はテープに録音するし。多くの点で、これは“デジタル以前”の作品だ。だから彼を選んだんだ。 ----- ■全13曲(日本盤は+ボーナストラック2曲)中アルビニが録っているのは9曲 ミックスはデイヴ・エリンガとロズ・ウィリアムズ。「William's last Words」(これだけニッキーvo.)だけ録りもミックスもアルビニ。結構「あっ、これアルビニ録りだ」と区別がつきます。でもアルバム全体の流れは均質に聴こえます ----- ジェームス:うーん…1番大変だったのは…、答えるのが難しい質問だって言わなきゃならないな、素晴らしい経験で大変だとは思ってなかったから。アルバムをミックスするとき、スティーヴとの作業は終わったから、友達と自分たちでミックスしなきゃいけなかったんだけど、そこが多分、1番大変だったんじゃないかな。スティーヴの録音方法はトラディショナルで、コンプレッションがあんまりされてないことに気づいた。コンプレッションをあんまり使ってないから、間違えたところも聴こえることがあって、悩んだよ。スティーヴの仕事を無駄にしないように気をつけようってことになった。スティーヴがやったことの純度がわかったよ。それを台無しにしないようにするのが1番大変だった。正直言って、これまでで1番大変なのはアルバムについて語ることだよ。スタジオに入る間は、ただギターを弾いたり制作に没頭すればいいだけだ。何も考えなくていい。たいていは曲作りが大変で、プレイするのはただ音楽に没頭すればいい。でもアルバムについて話したり分析するのは、1番難しいよ。 ----- ■アートワークはジェニー・サヴィル 『THE HOLY BIBLE』のアートワークを手掛けた方です。今回の『STARE』は、男の子のようでいて実は女の子のポートレート ■中面 両手のひとさし指を1本ずつ使ってタイプライターを打っているリッチーのポートレート。1994年かな、穏やかな表情のリッチー ■『THE HOLY BIBLE』に続くアルバム と言うことだけど、リッチーがいなくなってから曲を付けたものは『EVERYTHING MUST GO』にも入っていた。「『これはどういう意味?』とリッチーに質問出来ない」歌詞 ■来日は7月 NANO-MUGEN FES. 2009。単独もあればいいな
2009年05月14日(木) ■
小ネタ
■『ハゲタカ』公開前なので 大森南朋くんの隙間ネタを出してみよう(笑) 久し振りにSTEREO/gn°のサイトを見たらリニューアルされていました。おーもりくんがモデルの画像 も3枚アップされています。なつかしー!『STRUCTURE』@EX'REALM の時のものですね。 ヘアメイク高橋さんとフォトグラファー橘田さんのチームです。おーもりくん表紙の『NG[ナゴヤジェントルマン]』2007年春夏号 もおふたりの仕事。高橋さんは名古屋にサロンを開いています ■これは主にどるさんに向けているスパイダーマンがミュージカルになるよ ジュリー・テイモアが演出。『ライオン・キング』をやった方ですね。映画では『タイタス』や『フリーダ』、最近では『アクロス・ザ・ユニバース』をディレクション。 しかも音楽がボノとジ・エッジ■オトナグリコ CM にゃきゃやまさんが中島役で出ている。そしてその中島の社用車には花沢不動産と書いてある…。 ディレクターは佐々木宏さん。ソフトバンク(いぬのおとうさん)もこの方が手掛けているそうです■BOSS シルキーブラック CM なにげにすごい豪華キャストですねん。あれ、近藤さん??瀧???と最初観た時うろたえた(笑)ディレクターは森本千絵さん。同じサントリーで、砂漠で、と言うとこれを思い出しますわー こちらのディレクターは戸田正寿さん。以前張ったガウディ篇 も戸田さんです ■ところで 『宮城野』、映画版が毬谷さん主演で公開 されるんですね。なんだかスズカツさんは映画の舞台化づいてますな(『宮城野』はもともと一幕劇の戯曲だけど) ■『サロメ』 キャスト続報。上條恒彦さんと江波杏子さんも出演されます。 今年はオスカー・ワイルドを2本演出するんだなー
2009年05月12日(火) ■
THEATER/TOPSのはなし その2
一ヶ月経ってしまった…その2。 ■プラチナ・ペーパーズ『ピカレスク・ホテル』 TOPSと言えばこのシリーズがいちばん思い出深いなあ。2から観ました。・2 19920304・3 19921009・4 19930417・5 19931015・6 19940701・こちらはプラチナ・ペーパーズのデータベース あの狭いTOPSで(笑)ベルボーイが席迄案内してくれ、音楽はピアノの生演奏。架空のホテルの一室で起こるショートストーリー、男女のふたり芝居二本立て。常連だった西牟田恵さんの魅力満載の公演でもありました。 個人的に印象に残っている話をひとつ。 当時よく会っていた制作さんがおりまして、彼女はTOPSにもちょくちょく出入りしていました。同じ頃、西川浩幸さんがTOPSでバイトをしていて、一度だけエレベーターで一緒になったんだそうです。西川さんはもうキャラメルボックスで活躍されていましたから、芝居をある程度観ているひとは顔を知っている。「わー西川さんだ」と思ったそうなんです。 数年後、ある呑み会に彼女が出かけたら西川さんもいらして、「はじめまして」と挨拶したら「TOPSでお会いしましたよね?」と言われたそうです。西川さんの特技は「ひとの顔を一度見たら忘れない」(今はどうなのかな?)。本当だったんだ!とすげー驚いたそうです。 そんな彼が出演者として、TOPSのステージに立った時は本当によかったねえと思った!とのこと。いい話だ。 ■プラチナ・ペーパーズ・CURATE246-T・『シークレット・ブーツ』 19951005 西牟田恵さんの企画公演。旗揚げがTOPSでした。毎回いいメンツ呼んでましたよねー。 ■南河内万歳一座・『秘密探偵』 19920719・『賞金稼ぎ』 19931122・『百物語』 19940608 TOPSで観た中でいちばんステージ上の密度が高かった(笑)毎回二十数人の劇団員がどかどか出てきましたからねー。夏に観るともう全然エアコン利かなくて、しかも前の席だと役者さんの汗が飛んでくると言う(笑)唾もな! 青山円形劇場で東京初演を終え評判になっていた『青木さん家の奥さん』は、その後・南河内番外一座“偉大”スペシャル『青木さん家の奥さん』 19921221 でやってきました。 そういえば、今秋『青木さん〜』を平田さんが演出、『S高原から』を内藤さんが演出 するんですよね。面白そうすぎる。“世界一静かな『青木さん家の奥さん』”、楽しみすぎる! ■自転車キンクリーツカンパニー(あーこの頃はもう劇団公演じゃなくなってるのか)・『絢爛とか爛漫とか』 19930811、19930828、19930829・『ポルカ TOKYO STYLE』 19960314 (トークショウ『稽古場というもの』19960310)・『休むに似たり』 19980311・『またもや!休むに似たり』 20000720・『人形の家』 20031004 じてキンは安心してチケットが買える劇団でした。打率がいいと言うか、いつ観に行ってもどの席から観ても楽しめる芝居を作っていました。 それは鈴木裕美さんの「私はこの作品をこう見せたい」と言うハッキリとしたヴィジョンが、解りやすく視覚化されていたからだと思います。蜷川さん直系でもあるのかな。今はどうか知らないけど、役者の立ち位置の角度や動きもかなりディレクションされていたとか。ご自分で“建築型”と仰ってましたね。あと「私のは吉本新喜劇だから」とも。 ■双数姉妹・『H・C・E』 19940428 大隈裏から初めて出た公演だったので、観ているこっちも緊張した。・『コサック』 19950515 タイトルに因んでカーテンコールにコサックダンスを毎日やっていて、小野さんが膝を壊したと聞きました(苦笑) データベース見てて思い出した。そうそうこれ、ダブルキャストで堺雅人さんと井ノ原快彦さんが出てたんだよ!私が観たのは堺さんだったんだけど、数年後キャスト表見てて「この井ノ原快彦って…いのっち?」ってすげー驚いたんだった。しばらく同姓同名の別人だと思ってたけど、いのっちだそうですよ。このひと昔から芝居にはとても熱心だったんですよね。 ■OMSプロデュース・『ともだちがきた』 19970308 これで初めてにゃきゃやまゆういちろうを観たのですが…いやあもう「なんか粘着質なともだちだわ…吹越さん気を付けて!」と思った記憶があります。いや役がですよ、役が!この頃彼はまだオッホ!のメンバーでした。数年後阿佐スパで再会する訳ですが、同一人物と気付いたのはそのまた数年後のことでした。 ■小ネタ ・トイレ 数少ないわ水の出が悪いわ荷物置くとこも提げるとこもないわ(数年後ドアにフックが付いたがこれがつるつるで荷物がひっかからないと言う使えないものだった(笑))でこれだけは馴れなかったわー。近所にあった紀伊國屋で済ませておくと言う妙な知恵が付きました(紀伊國屋さんすんません)最終的にはどうなってたんだろう。 ・消防法 時効かな?今思うと絶対ひっかかってたよなと思う公演がいくつかあったですよ。友人が行った某公演では立ち見もみしみしに入れて、ラッシュ時の山手線くらいだった、片足爪先立ちで観た、って(笑) ・階下の喫茶店 観劇後よく使ったー。関係者さんが打ち合わせに使っている場にもよく遭遇しました。 大人計画は一度も観られなかったなあ。山の手事情社はチケットとってたのに行けなかったんだ。それにしてもこうやってみると…自分の観劇土台はTOPSで培われたと言ってもいい。あの小さな空間で、緊迫した芝居中にお腹が鳴ったらどんなに恥ずかしいかとか(笑)あれだけ席間が密着した会場で開演に遅れたら、上演中に物音を立てたらどんなに周りに迷惑か、舞台に影響を与えるかとか。観劇に際しての集中力はここで身に付いた。と言うか、それだけ面白いラインナップだったんだと思います。 野田さんが何かで言っていたけど、「決して安くはないチケット代を払って、狭いところに押し込められて、飲み食いも身じろぎも出来ずただただ息をひそめて観」る、不経済とも無駄とも言える行為にとりつかれたのは、お互いの息づかいすら伝わるような近距離で繰り広げられる絵空ごとが、真実に変わる瞬間を目の当たりに出来たこの劇場に出会えたことが大きいと思います。 この劇場で数々の芝居を観られたことに感謝します。そして願わくば15年後、ニューTOPSがオープンしていますように。そしてそこで『老境サンシャインボーイズの「リア玉」』が上演されていますように。
2009年05月09日(土) ■
『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』
『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』@シアターコクーン ネタバレあります。 21世紀に入ってから、蜷川さんが過去手掛けた清水邦夫作品を再演出する試みが続いています。『Note 1969〜1988』を何度も読んで、実際に観られなかった舞台を想像していた者としては、とても嬉しいことです。当時とは違う解釈で演出が施されていることは、演劇は現在を映す鏡であると言う蜷川さんからすると当然のことで、「同じものが観られる」訳では決してないのですが、戯曲の持つ普遍性を見せて貰えることは非常にワクワクするものです。 ほんで、この『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』も、『Note』に掲載されている蜷川さん自筆の演出メモ(字がすげー小さい)をなめるようにして何度も読み返していて、どんな舞台だったのかを想像してニヤニヤしていたのですが、このメモ、キング・クリムゾンのは「Epitaph」って曲名書いてあるのに、ニナ・ハーゲンの方はどんなに目を皿のようにして探しても曲名が書いてなかったんだよ!もう何使ったのか気になって気になって仕方がなかったんだよ!しかも今回新演出でしょう、選曲変わってるかも!ともーやきもきしてたんだよ(笑) んが、この導入曲は変わってはいなかった。聴けたー!これかーい! てかこれドイツ語だったから蜷川さん曲名思い出せなくてメモってなかったんじゃねーの(笑)私も読めません! まあそれはいいんだ。これは普遍属性ですなあ、こんなインパクトのある導入変えられるか!『タンゴ・冬の終わりに』の導入曲「パンク蛹化の女」と同じチームですよ…と言えばニナ・ハーゲンと純ちゃんはよく並べて語られたりしていたな。あーもうこのオープニングを観た時点で腹いっぱい、満足です!と言う感じだったのですが、続いて舞台の上で展開するストーリー、破滅へと突き進む(タイトルにもあるように、劇中劇として『ロミオとジュリエット』が出て来ますしね)戯曲の残酷性とそれを引き受ける女優たち、ただただそれを見守るしかない(役回りの)男優たち、それを視覚的聴覚的に攻める演出と、もうあれですよ、『セブン』で腹いっぱいなのにごはん食べさせられ続けて胃袋破裂して死んじゃったおでぶちゃんいたでしょう、あれの気分です。濃いーかったー。素晴らしかった。 それにはのめりこむぞ、と言うこちらの気概も必要ではあるとは思います。戦渦で解散した少女歌劇団、数十年後の今もその夢の中に生きる女優、その世界を作り上げ守ろうとする周囲の男たちと、彼らに集められたかつての女優たち。そのグロテスクさを暴こうとするジャーナリストとその弟、“伝説の男役”の妹(自称)。誰に心を寄せるかにものめりこみは左右される。戯曲の構造的には、妹以外の全員が「100歳のおばあちゃん」の姿に「13歳のジュリエット」を見る。それを「瞬間的に信じさせる」力を発揮する舞台の真骨頂には、観客の心眼も必要です。どれだけ目の前で起こることを信じさせられるか、信じることが出来るか。宝塚出身者と現代劇出身者の混成チーム。フォーマット上、宝塚的な立ち居振る舞いや台詞回しが多いので、そこで拒否反応を起こすひともいるかも知れません。 残された者たちには残酷過ぎる結末。女優たちはギリシャ悲劇に於けるコロスになり、嘆き叫ぶ。カオスの中落ちる照明。ストーリーとしては、空中分解したようにすら思える幕切れです。しかし、清水戯曲の蜷川演出とはこういうものだ、と言う、鳥肌が立つような混沌とした恐ろしさと刹那は、他の何ものにも代え難い。 一月の『リチャード三世』でもすごかったけど、三田和代さんはやっぱりすごい。100歳(実際何歳かは判らない)で13歳で、かわいさ、美しさと同時に老いとグロテスクさを体現しなければならず、それは残酷さをも伴う。『欲望と言う名の電車』のブランチのように狂気の中に逃げ込みつつも、若者が若者のままここにいては、自分はそれに嫉妬する、と言うことも受け入れている。その痛みと諦観を自然と納得させてくれました。いやーもう観られたことに本当に感謝する。 そして毬谷友子さん!あのニナ・ハーゲンの歌を劇中日本語で唄うと言うハードルの高い役どころがドンピシャでした。そうだよこのひとは妖怪女優だったよ…夜長姫@贋作・桜の森の満開の下だったひとだもの。お冬(オフィーリア)@天保十二年のシェイクスピアだったひとだもの。あの歌唄える女優さんってなかなかいない(つうか歌手にもいないか…)でしょう…誰がいるよ。純ちゃんはおいといて。やっぱこえー!すげー!毬谷さんは「Epitaph」も唄うのですが、そちらも素晴らしかったです。 鳳蘭さんもスターの貫禄、格好よかった…。男優陣は静かにしかし必死に「砕けたガラスの城の破片をかき集め」、スターから「こどもの父親の名前は忘れてしまったわ」と言い放たれる(実際そこに父親がいたかは明かされない)寂しい役回りを優しさを込めて表現しておりそれも素晴らしかった。ウエンツくんは初舞台だそうですが、青年姿も女装姿も堂々としたものでした。 カーテンコールでザ・タイマーズの「デイ・ドリーム・ビリーバー」が流れた。客席がどよめいた。初日からそうだったと聞いていたんだけど、芝居に入り込んで観ていたのですっかり忘れていて、あのイントロが流れてきた時にハッとした。今日は告別式だった。追悼の意味で使うことにしたのか、その前から決まっていたのかは判らないが、これが芝居の内容にぴったりの歌詞だったのだ。これも現在を映すことなのかも知れない。あざといと言われることもあるだろうが、こういった蜷川さんの敏感さと言うか、即実行に移す反射力の早さは、他の現場ではなかなか見られない。本人も自覚的なのだと思う。それが出来るのが演劇だ、やらないでどうする。なんで皆やらないんだ?そういうことだ。青山葬儀所ではまだ告別式が続いているだろう。心の中で送ることにした。ゆっくり劇場を出た。 PARCOでやってる『R2C2』でもキヨシローさんのことは思い出すだろう。来週観ます。
2009年05月05日(火) ■
ハシゴ
『MISSING BOYs ―僕が僕であるために』@赤坂ACTシアター 千秋楽。おおー初日もよかったけどすごいこなれてたー。ポイントポイントの締め方が把握出来てくると、その他の自由度が増すことになって柔軟性が出てくる。バスケのシーンは予定調和にはなり得ない訳で(100%シュートが決められる訳ではないので)、そのシーンは一定期間フリー、と言った状態になると思うんだけど、それが冗長にもならず、性急にもならず、緊迫感を保ちつつも楽しめるものになっていました。SONG RIDERSのメンバーはバランスいいなあ。アドリブ(と言うか、ここもこっからここ迄はフリー、と言う設定かな)もうまいことまわしていた。観客のレスポンスも初日とは桁違い。 やべさんのバスケのシーンも、迫力と言うか…くらいつくシーンの痛々しさがどどんと増量していて、いじってる方が段々苦々しい気持ちになってくる。最後に水あげるシーンは初日にはなかった気がするけどどうだったかなあ。他にも初日よりぐっと深みが増したシーンが増えていたように思いました。 こういうのを観ると、この手の作品ってブロードウェイに向いてんだろうなあと思ったりもする。口コミで評判が拡がってロングランに繋がる、と言うような。日本では短時間で結果を求められるからなかなか難しいんだろうな。夜、野音の後にそういう話になったんだけど(隣席のひとが『シラノ』@日生帰りでミュージカル〜四季の話とかしてたので)、持ち劇場があってロングランが出来ているのって四季くらいだから、他でもそういう劇場があればいいのにね。日本では難しいのかな…特にストレートプレイは(『MISSING BOYs』はストレートではないけど)。 まあブロードウェイやウェストエンドでも、あまりにも評判悪かったら打ち切りになっちゃうけどね(苦笑)そういうとこはシビアですな。そしてあっちは劇評出るのが早く(初日やプレヴューの翌日には出る)、その分劇評家の責任は重大で、ちょっとでもいい加減な書いたらこてんぱんらしいですな(笑) 日替わりゲストは尾崎さんのご子息.尾崎裕哉さんでした。見たことないひとだ…唄い方も玄人っぽくない、でも妙にひっかかるなあと思ったら……ビックリした。 カーテンコールは、若い子が沢山出演する作品でやりきった!と言った喜びに溢れているもので観ていてとても気持ちのよいもので、いいものだった。こんだけ混成のメンバー構成でなんともいい座組になったもんです、よかった!オケピのメンバーも出て来た後、やべさん(脚、本当に相当いわしちゃってたみたいです。おだいじに!)仕切りで挨拶して須藤晃さんとスズカツさんを呼び出してくれた。スズカツさんいい顔してました。二度目に出て来た時は、須藤さんに背中を押されてた。いい作品になって本当によかったなあ(涙) そうそう、三池監督がいらしてました。ちょっとウケた。 **************** 劇場を出るととうとう降り出していた。やべさんが「外は雨です。尾崎さんの命日にも降って、今日も降ったので、尾崎さんの歓喜の涙だと思っています」と言っていたのですが、野音では現ちゃんが降らしたことになるんだろうな(笑)と思い乍ら日比谷へ。 **************** UEDA GEN TRIBUTE LIVE『キコエルカイ』@日比谷野外大音楽堂 それにしてもここ迄降らんでもよかろうに(笑)極端なんだよ上田!雨の野音はこれ迄結構体験してますが、流石にしんどかったわ…寒かったし。 しかしライヴはとても楽しかったな。マグミの言うとおり、毎年続いてほしいな。まあ野音じゃなくてもいいから…そんなに広いとこじゃなくてもいいから。 ■POLYSICS ハヤシくんは滑りまくっていた、内容じゃなくて具体的に。野音のステージは滑ります。雨が降ると特に滑ります。怪我しないかとか感電しないかとか思ってヒヤヒヤしたよー。レピッシュを初めて観たのはテレビで、小学生で、翌日『KARAKURI HOUSE』を買いに行って…もうTシャツ付きじゃなかったんだけど(ここらへんが熱心なファンらしい(笑))と言う話に客席からどよめきが。小学生かYO!すごく緊張してたみたい。特に「歌姫」では恭一が出て来て一緒に演奏したんで、なんだかもう様子がおかしくなっていたよ。いいトップバッターでした ■東京スカパラダイスオーケストラ 変な話だが、今回スカパラが出ると言うのは個人的になんだか心強かった。メンバーを失った時にどうするか、を知っているひとたちだからだ。ひとの死に慣れることは決してないけど、そのひとがいないことに慣れていくこと、どういう経緯を辿って心を落ち着けていくかの方法を知っている。無理に明るくすることでもなく、やつあたりするでもなく。 今のスカパラは9人。冷牟田さんが抜けてから観るのは初めて。ステージが広く見えたことがショックだったし、センターにチキを言うひとがいなくて、加藤くんや北ちゃんたちがかわりばんこにチキチキ言ってたのもショックだった。解っている筈なのに、何度もメンバーの人数を数えてしまった。でもスカパラはやっぱりスカパラだった。谷中は相変わらず谷中だった(笑) いやーそして何度も言うけど、NARGOはホントに上手くなったなー ■ELE キーボードがサポートで入っていました(奥村くんのブログによると柴草玲さんと言う方だそうです。遠目だったので最初「(ポリの)カヨちゃん!?」と思ったよ)。わあ、あの音色だよー。奥村くんヴォーカルで、その後ふみおくん、ちとせちゃんと参加していく流れ。現ちゃんとの思い出も話してくれて、しみじみしつつも楽しく進行。んが、「ファウル」で、唄っていた奥村くんが「上田現!」と叫んだ後、現ちゃんのヴォーカルトラックに切り替わったのはふいうち過ぎた、どわーと泣いてしまったよ…あああー今日はしんみりしないと思ってたのにー(泣) 「羊のドリー」が聴けて嬉しかった ■LÄ-PPISCH 昨年秋の追悼ライヴとは違って、恭一の曲もやったので、特別な場のライヴではないみたいだった。レピッシュが5人の頃にやってた普段のライヴみたいな選曲。でもドラムは矢野くんで、ホーンは2本で、キーボードは増井くんがやっていた。でも矢野くんはホントよくやってくれてるなあと思うし(えらそでごめんね)とてもいいライヴだったなー。 水戸さんやMIYAも病気してしばらく休んだこともあったし、皆元気でなー!とか思う。飛び入りでTAKUYAも来たよ。本当にいいライヴバンドだな…レピッシュを好きで本当によかった。 「さくらさくら」が聴けた。嬉しかった レピッシュファンの間では全国区(笑)青森放送の橋本さんが進行。セッティング間にはまちゃまちゃやダイノジのふたりが出て来ていろいろ話をしてくれて、待つ間気が紛れてよかったな。 来年もまた ここで会いましょう 桜の まいちる花の下 桜の季節じゃなくてもいい、毎年続けばいいな。「ひとが沢山集まって楽しそうにしてると、羨ましくて現ちゃん出て来るんじゃない?頭にあの三角の布つけて、うらめしやのポーズで。ベタだから(笑)」と、水戸さんとマグミが話していた(笑)それ歓迎。
2009年05月04日(月) ■
『そこで黄金のキッス』
日曜日の朝帰宅して、ごうごう寝て、昼過ぎ出かけて、夜帰ってPC開けたらトレントが婚約しててビックリした(笑)おめでとう!なんだかかわいらしいカップルですね。幸せになりますように…。 それにしてもおくやみやらおいわいやら…今月は何なんだ。 **************** シティボーイズミックス PRESENTS『そこで黄金のキッス』@新国立劇場 中劇場 今年のシティボーイズはちょっぴり社会派でした。そしていつもよりヤバさ増量(台詞が出ないとか噛むとか言うのとは別に)。本人たちも「……のコントってWOWOWで大丈夫かな?」と言ってましたが…いやー久々に切れ味が鋭かったように感じましたよ、見応えあった!ここ数年はなまあたたかく見守る状態が続いてましたからね(笑)それも楽しいんだけどね! とはいえ、私は新国立劇場であんなにダメダメでグダグダな歌を唄うひとたちを初めて観た…これからもないであろう、シティボーイズが来年もここで公演する場合を除いて。そして相変わらずきたろうさんは噛み噛みで、斉木さんは好きに話を進めてしまうし(まこと曰く「ほんっとおまえは相手役いらないよな!」)、破壊力満点でしたよ…。今日は「初日開けて四日目にして初めて完璧なステージを見せることが出来ました!」と言ってたが、どこが完璧やねん。もはやそれすら愛せます。明日はマチソワでWOWOW撮りだそうで「二回分撮るから間違えたりしても編集でなんとかなる」と言ってましたが、きたろうはマチソワ同じとこで噛んだり間違ったりしそうな気がしてならない。もはやそこも好き。ううう(泣) と、ダメだしばかりですが(笑)いやでもホント久々に内容も面白かった。これくらい危ないネタ多くてもいいんじゃないかな。時事ネタもさりげなくちょこちょこ入ってたし、それがまたイヤ〜な気持ち悪さを伴いつつもいい感じで黒い笑いになっていたし、そして何よりこういうネタだと斉木さんのキチガイっぷりが光る!冴えまくる!今回作家が細川さんと、ふじきみつ彦さんと言う方で(そして両者とも出演)、ひとつのコントはふじきさんが書いたとカーテンコールの際公表されたんですが、他はどっちがどっちを書いたんだろう。そして役者としての細川さんも非常にダメ〜てイラッとする若者を演じさせたらピカ一だったし、春山優さんもとてもいいキャラだったので、来年もう一度このメンツでやってみたら面白いのでは?と思ったりしました。 映像も気持ち悪くてよかったし、カジくんの音楽もよかった。と言えばカジくん、今回音楽で参加してるんだからある意味スタッフなのに、何で花贈ってたの?(笑・贈られてる方じゃなかったよ) まこと恒例の「来年もまたここでお会いしたい!」は、数年前から劇場が定まらなくて「来年もまたお会いしたい!」になったり、楽日迄それを言わなくて「来年大丈夫?」とおろおろしたりしているのですが、今年は「来年もまた…出来るのかなあ〜?俺もう60だぜ?」とか言い出して、キヨシローのこともあるのですごいしゅんとした。でもきたろうさんや斉木さんが動じてなくて大丈夫大丈夫とか言ってくれて「じゃあ…来年もまた、お会いしたい!」と言ってくれて、すごく嬉しかった。今年も観ることが出来て本当によかった。
2009年05月02日(土) ■
新宿の一晩
17:15〜/面影屋珈琲店 ポンチさんナイスチョイスの待ち合わせ場所。『MISSING BOYs』とハシゴのサさんとMIOさんと合流、ごはん食べつつスズカツさん話を暑苦しく語ってしまう、すみません…。十数年前の初日通信大賞の話をサさんから聞いて大ウケ。酒やめてからの方が開けてくるひとの話でいろいろ盛り上がる。ビッケはこれからどうなるんだろう…いやホントに。ソウルセットはどこに行こうとしているのか。コクーンの『三文オペラ』に入っていたバンドがエミちゃんや芳垣さん、タイセイさんだったと聴いて悶絶。やっぱり行きたかったな…。物販でヴィンセントアトミクスと米良さんのCDと三上さん主演のトレンディドラマDVDが並んで売られていてとてもシュールだったそうです(笑) **************** 20:30〜/『岡村靖幸ナイト』@BE-WAVE アッキーがライヴゲストで出ると言うので何年振りかで行ってみました。フロアに入ったらエレピとマイクのセッティングをしていた。丁度よかった。岡村村の方たちの岡村ちゃんの渇望っぷりはすごいもんがあるなあとフロアの盛り上がりに圧倒される。いやそれにしてもやっぱり岡村ちゃんの曲はいい。本当にいい。詞もいい。岡村ちゃんがこれからどうなるか判らないけど、曲は詞はやっぱり残るもんだな。聴き続けられて行くといいし、聴き続けると思う。 アッキーは曽根川さんとのデュオ編成、岡村ちゃんのカヴァーと面影の曲半々。結構命懸けのMC(岡村ちゃんのコアなファンが激怒するかもスレスレな)でヒヤヒヤした…が、岡村村の方たちも盛り上がりつつ、あまりにも痛い歌詞なので次第に静まり返りつつ、歌に聴き入る不思議な光景。私の隣にいたおねえさん(もうできあがっていた様子)は「いい歌だねえ……!」と途中からぐすんと泣き出してしまったよ。ネタとして聴ける振りして刺さりまくる歌詞、笑ってる場合じゃないぞおい。素晴らしい。 **************** 23:00〜/ねこのいる中華屋 ミミちゃん(4歳)は留守だった。人数多いといろいろ頼める中華は楽しい。いろんな話をし乍らおいしいごはん。とっぷり真夜中にキヨシローさんの訃報、一同絶句。お店を出る迄ミミちゃんは帰って来なかった。 **************** 26:30〜/歌舞伎町 職安通り迄ぞろぞろ歩く。道路のど真ん中で掴み合いのケンカが始まっております。日本語じゃありません。そのおかげで車が渋滞しまくってんだけど誰もクラクションを鳴らさないのがすごい。 ひんやりとした空気が気持ちいい。バッティングセンターの金属バットの音が心地いい。 **************** 26:45〜/職安通り 岩盤浴は27時迄と言われ移動。 **************** 27:00〜/大久保 ここでサさんがおかえり。おつかれさまー。女性専用24時間営業、入口付近にねこが4匹ほど。いいとこだーMIOさん教えてくれてありがとー!軟水のおふろ、遠赤サウナ、ドライサウナ、よもぎスチームサウナ、水風呂、麦飯石サウナに出たり入ったり出たり入ったり。ぼーっとしてるとキヨシローキヨシローと頭に浮かぶ。曲とか、歌声とか、観たライヴ聴いたアルバム。3日後には上田現のトリビュートライヴだ、とかいろいろ。 お客は自分たち以外に日本人がいなかった。ここどこだっけ?今何時だっけ?と言うぼんやり感。これもなんだか心地いい。麦飯石サウナにはテレビがついていて、三池監督と櫻井くんと村上隆の鼎談が流れている。グラウンド・ゼロを訪問する櫻井くん。9.11があったから、アメリカ人はアメコミのヒーローひとりではアメリカを救えないんだと気付いた、だから日本のマンガが受け入れられるようになった、と言う話をしていた。明け方にサウナで9.11の映像に見入ると言うすごくシュールな光景。 施設の食堂で今年初のすいかを食べる。さっぱりゆったり。いやここよかったわ…よもぎサウナはずーっと行ってみたかったやつなので嬉しかったー。また来たいなあ。 **************** 30:00〜/歌舞伎町 からすやらねこやら。早朝なのにマックは満席、すげー。ペペ前で蝉之介さんに遭遇。「あ、せみのすけ!」とデカい声で言ってしまったらガッツリ目が合った。失礼しました、聞こえてませんように…。あさごはん食べて解散。おつかれさまでした、楽しかったなあ。でもやっぱりどこかにキヨシローさんのことがひっかかり、どこかとても寂しい。でもそこがどこかがよく判らない。なんだか不思議な一晩だった。 **************** さようなら、キヨシローさん。曲は詞は残る。聴き続けられる。
2009年05月01日(金) ■
『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』
『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』@シネマ・アンジェリカ フレッド・フリスのドキュメント。1990年の作品ですが、今年1月のライヴでフリス初体験だった者には嬉しい上映です。『茂木綾子+ヴェルナー・ペンツェル特集』の中の1本。ヴェルナーが設立したシネマ・ノマド第一作が『ステップ〜』だったそうです。 ドキュメントではあるものの、曲作りやライヴに到る経緯、人物紹介等は一切ないので、多彩なプレイヤーが登場しても判らないひとが多かったのが残念。フリス、アート・リンゼイ、ジョン・ゾーンくらいしか判らなかった…林英哲さんはエンドクレジットで気付いたくらい。てか皆若い!ゾーンなんて楽器持ってなかったらわかんなかったよ!フリスもこないだ観た時は体格のいいおじいちゃんて感じだったのに…1990年なんて最近じゃんねえと思ってたがよく考えると20年近く前ですわね…ひいー。リンゼイはあんまり変わってなかった。と言うか、リンゼイは80年代から知ってるからなあ(笑) そのリンゼイが「即興音楽家は孤独な稼業」と言っていた。いろんな国に行って、演奏して、また移動。即興なのでその場限り。フリス曰く「音楽で世界を変えることが出来ると思っていた。今はそうは思わない。でも、ある夜ある場所で演奏した後、お客さんが今日の演奏はよかったよ、と声をかけてくれることって、その時にしかないかけがえのないものだろう?」 こどもと楽器をいじって曲作り、ねこのいる部屋でフレーズ作り、おでんを煮ている屋台で音楽談義をし、商店でごまや豆を買っている。旅先で自炊でもするのかと思ったらそれも楽器で(1月のライヴでもコンパオレがお米使ってたなあ)、台所で演奏が始まる。その音と街の音がクロスする。電車の走るリズム、地下鉄構内での打楽器演奏、弦楽器と海辺を飛ぶ鳥の鳴き声のハーモニー。映像から音楽が溢れてくる。東京のスクランブル交差点の雑踏音、熊手で描く枯山水(龍安寺かな)、鹿威しの響く池。フリスの演奏から離れて行く音も、映画の中では違和感なく存在している。演奏のリズムに街の音を重ねて行く展開がとても面白かった。 セッション風景もありましたが、結構ロック寄りだったのに驚いた。これもやっぱりリズムがキモで、ビートがあると(ドラムだけでなくヴァイオリンのピチカートやギターのカッティングも)グルーヴが生まれ、ステップが生まれる。フリスは演奏だけでなくコンダクターを務めることもあり、そこでもビートを大事にしているように感じた。 即興音楽家は孤独な稼業。移動、演奏、また移動。出会うプレイヤー、居合わせるオーディエンス、それはその時その場にしかおこらないこと。フリスは移動し続けている、また日本にも来てください。