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2004年09月30日(木)
恒例鎌倉ですよ+『ハシモトシノブ人』

わーい鎌倉だー。そういう時に限って雨なのねー。

ここんとこ稲村ケ崎からのぼっていくコースが続いたので、今回は鎌倉ド真ん中(当社比)コース。結構な雨の中、報国寺→杉本寺→寶戒寺→鶴岡八幡宮→銭洗弁天をまわりました。帰って靴脱いだら風呂あがりの時みたいに足の裏がふにゃふにゃになっていた。

しばらく行ってなかった報国寺前の釜めし屋さんに行こーと言ってて、雨の中30分近く歩いて(鎌倉は歩くのが楽しいのでバスには乗らない主義)やっと着いたら月曜定休だった…ノー!!お寺の入口近くにある喫茶店へ。いいんだここもずっと気になっていたところだったし…雨の中延々歩いたので手が冷たくなっている。寒いよ!グラタン食べた。あったかい!魚介類沢山!うまー!サービスでちっちゃなグラスワインを付けてくれました。いいとこだ。天気のいい日は店の前にりすが来るそうで、写真が飾ってあった。かわいー。

■報国寺
久々!竹寺とも言われていて、ちょっとした竹林があるとこです。夏に行くと涼し気だけど、今日は寒い(笑)切り通しの底みたいなとこにある。地滑り起こしたら一緒に埋まるわ…と思いつつ、ここでの目玉・抹茶と落雁をいただく。以前は茶屋で直接お勘定だったのが、今は拝観料と一緒に入場前に払う仕組みになっていた。

■杉本寺
山の上。まっすぐなが〜く伸びている階段は壮観、上る気が失せそうになるが上る(笑)苔むす階段を延々上ります、ぜひゃー。上の段は老朽化している(角が丸くなっているし、段がゆるんで下向きになっている)上に苔で滑りやすくなっているため使用禁止になっていて、横にある別の階段で上ります。除夜の鐘で結構有名なところだけど、そんなにひと入れないよってなくらいちっちゃな庭。鐘をうつひとは階段に並ぶのかな。絶対毎年何人かが階段を転げ落ちているに違いない。

■寶戒寺
ここも久々。学生時代、北条家ファン(笑)の友人によく連れて行かれてました。ここはサービス(と言っていいのか?)よくて、畳敷きの本堂にあがれるんですねー。ごろごろしてもいいのです。実際にごろごろしているひとは見たことないけど(笑)靴を脱いであがるので、結構皆長時間まったりしている。あとここ芳名帳が面白い(と言っていいのか)んだよね…。読んでいたら「庭にりすがいた」との書き込み。今日来たひとだ。雨の中にいるのか!としばらく庭を睨んでいたが見付けられず。名物の萩も殆ど散っていて残念!しかし雨のお堂ってのはいいですなあ。落ち着きます。

そういえば、拝観料が軒並み値上がりしていたような。¥200のところが殆どでした。寶戒寺は¥100。しかし寶戒寺は改修工事をやっている最中でごめんねご理解とご協力を〜寄付くれたら嬉しいな、と看板に書いてあった。拝観料上げればいいのに(笑)

■鶴岡八幡宮
この前来た時やっていた工事が終わって綺麗になっていた。ここもりすが沢山いるんだけど今日は全く見付からず。うー。キティちゃんお守りがあってビビる。タイアップ?

■銭洗弁天
道程が過酷です。坂、坂、坂!そして今日は雨。途中にある、横溝正史の小説に出てきそうなトンネルが怖い。そして暗い。日没前迄には出たいので必死で歩く。もはや探検。ここもりすやねこが沢山いるとこなんだけど皆不在。雨だからか…うー。

前回とてもうまーい!冷たいトマトのスープ(透明)を出してくれたハヤシライスが自慢の店にまた行った。この日のスープはねぎとアスパラ。粗びきの具がうまー!未だに看板料理のハヤシライスを食べていない(笑)

神社仏閣が沢山のイメージが強いけど、教会もかなりあります。おお〜これはまるで宗教のスクランブル交差点だあー(古舘伊知郎風)建物を見てまわるのもいと楽し。

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■古舘さんと言えば
これ面白かった…
『ハシモトシノブ人 ―言語思考回路の車線変更』古舘伊知郎
トーキングブルースで散々ネタにされていた、古館さんの友人・橋本忍氏の名(迷)言集。読んでるとどれが正しい言葉だったかわからなくなる。例をあげてみると、
+++++
「人がしゃべっているときに、合いの手はさむなよ」
「もう、うま過ぎてアゴが落ちる」
「大丈夫、あとの祭りはちゃんと俺がやるから」
+++++
ひー助けてくれー。本来の意味がわからなくなる!電車の中で読むとニヤニヤしちゃってもうツラい!家で読むのをオススメします。ことあるごとに頁を開けば心は安らぎ頭の体操に。親切にもその言葉の正しい使い方と解説がついています。例えば
+++++
鹿沼のゴルフ場で鷲の一刀彫を見て
「あったよな、鹿の熊の薫製」
まず、鹿沼で「鹿」、一刀彫の印象が木彫りの熊にいき、熊は鮭をくわえているので、スモークサーモンへとイメージは広がり、はく製と薫製がないまぜになって、簡潔に出てきた言葉。
+++++
こうやって補足した上で理解してくれるひとが周りにいる限り、ハシモト氏は正しい言葉を覚えられないままなのでは…面白いからいいのだろうか(笑)



2004年09月29日(水)
あ、アベ。アベくんが。

ついに来た!
教えてもらったリンク飛ぶ時、本気で手が震えたよ…。アキオくんも久々だ。て言うか音楽休んでたんだ。まだ先だけど楽しみだ…私の誕生日の前日リリースだよ。ひとあし早いプレゼントだよー(泣)
アベくんにとってはパーマネントなバンドではないようだけど、またあのギターが聴ける!とにもかくにも嬉しい。

月曜日は鎌倉に行きました。次回書きまする。ちょっと今狼狽してて…。



2004年09月26日(日)
『IZO』『茶の味』

プロフェッショナルが好きなことを好きなようにやったら?の2本。どちらにも樹木希林さんと寺島進さんが出演されてました。どちらも印象に残る役だったなあ、いろんな意味で(笑)

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『IZO』@シアターイメージフォーラム2

いやもうここ迄やられたらいっそ清々しい。人斬り以蔵が現代に甦り斬って斬って斬りまくる話です。屋敷で斬る!遊園地で斬る!都庁前で暴れる!Faster, PUSSYCAT! KILL! KILL!(追悼ラス・メイヤー監督。折しもイメージフォーラムのもう1館で特集上映中でした)

刺しても斬っても死にません、と言うか、「メタモルフォーゼしてる!」とか言われていたのでもうそれでいい。そういう生き物です以蔵は。ひとを傷付けるひとはその分自分も傷付いているのだ〜同じくらいツラいのだ〜とか教訓めいたことも言ってますが、もういいですよそんなん…いや、そこに深い意味を感じ取るひともいるのでしょうが。そして最後は何げにいい話になっていた。それがまたエンタテイメントをも拒否しているような三池節。

ゲスト陣が沢山いすぎて役名すら定かではありません。ミッチーが出たら「ミッチーだ」「ミッチーだ」、たけしが出たら「たけしだ」「たけしだ」と客席のあちこちからささやき声が。ははははは。て言うかたけしはまんまたけしだった(笑)ボブ・サップが斬られるシーンは『殺し屋1』で得たノウハウを活かしたなって感じに仕上がっていました。スパッとゴロン。

いろんな昔の映像をサンプリングしたシークエンスが格好よかった。冒頭5分の引き込みっぷりはすごかったです。あ、あと中原中也の詩をまんま唄ったものが使われていてビックリした。死んだ長男のことをうたったものなんだけど(「また来ん春…」)それを唄う友川かずきさんも出演(と言うか、そのまま出てそのまま熱唱している)されてます。

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『茶の味』@シネマライズBF

石井監督の新作!いんや〜こういうの大好きです、よかった〜ぽわーん。以下ネタバレしてます。

大きな流れとしては、春野家の長女・サチコがさかあがりが出来るようになる迄。その周辺のエピソードが細かく、丁寧に、しかしバカっぷり満載で描かれている。意味や繋がりはあったりなかったりする。いや、ひょっとしたら全てが繋がっているかも知れない。だからひまわりはあんなに大きくなって地球を包み込み、宇宙へと拡がっていく。コドモのテツガクはシンプルだけど深い。さかあがりが出来るようになったことで、サチコが見る世界はきっと何かが変わっている。

としみじみ考えつつもニヤニヤクスクスがははははと笑いつつ、最後のおじいちゃんの置き土産にはほろり。これはニクい!登場人物は皆ちょっと変…と言う印象なのだが、あれ?よく考えるとヘンでも何でもないかも?到って普通の家族の風景。以下おぼえがき。

■アヤノおじさんの野グソデビュー。淡々と話す浅野さんがおかしすぎる
■そして頭にウンコ載せた寺島さんの画ヅラがおかしすぎる
■それにしても石井監督はウンコネタ好きだねー(笑)
■来客のちょっとしたお楽しみ・精神科医のおとうさんの催眠ショーが楽しい
■長男・ハジメの妄想劇場(傑作!)、自分の身にも憶えがあるぞ!(笑)
■身に憶えがと言えば、サチコの三角定規。こ、これやってたよちっちゃい頃!こんな私でもネグリジェを着せられていた頃があった…
■教頭先生の朝のポエムが頭から離れません
■しかもその教頭先生が田中星児さんだったと気付けなかった…く、くやしい
■終わった後「どこに出てたっけ?」と訊いて「何言ってんの!教頭先生だよ!」と言われてショックだった…
■そこを観なおしたい!リピートしたい!
■ヤクザの乗ってた車のナンバーが893!(大笑)細かいところにも手を抜きません!
■フラれた元カノと会ってキョドッぷり満載のアヤノおじさん。うわあるあるーこういう気まずさ
■流星警備員のふたり・加瀬亮くんと水橋研二くんのハマリっぷりが最高。水橋くん、こどもへの対応がすんごい優しくて「地か?これは地なのか?」とトキメキました(笑)
■電車内でのコスプレ撮影会に大ウケ
■ハジメ実は格好いいよ!
■バスの扉が閉じる瞬間、傘を投げ入れるシーンは鮮烈。これは惚れるって
■その後雨の中を満面の笑顔で走って行くシーンでは涙ぐんでしまいましたよ!
■きっと帰宅後また妄想劇場を開いたに違いない(笑)
■あのおじいちゃんは我修院さんにしか出来ないよ…
■しかも最後にあんな泣けることを!
■雨の中サチコを迎えに行くおかあさんを、さかあがりの練習をするサチコを見ていたおじいちゃん。それが幸せな変換を経てパラパラアニメになる
■まさか泣かすシーンがあるとは…泣いたー
■リトルテンポの音楽もよかった!風景にハマリまくり

どのシーンにも違和感がない。ハジメの頭に穴を空ける電車も、巨大サチコも、おかあさんが催眠中に見た映像も、頭の中の、思いの風景が自然に具現化されただけだ。適材適所。

石井監督って、画ヅラのぶっとび具合やテンション高めのギャグ要素が取り上げられることが多い(勿論その要素はクオリティ高い!)けど、牧歌的な暖かさが根底にあるのではないかなと思ったりする。『鮫肌男と桃尻女』の森のシーン、『PARTY7』の自転車で田舎道を駆けるエンドロール。今回はそれが凝縮された感じ。

全ては偶然で、全ては必然でもある。真実は誰も知らない。どうにもならないと思っていることも、きっと、どうにかなる。自分がダメだと思っていても、気付いたら世界がどうにかなっている。愛情溢れる映画です。好きだー。

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シネマライズのシリーズ併映『こまねこ』は第3話になっていました。相変わらず撮影が進んでいません。ねこはひとつのことに気をとられるとそっちに夢中になってしまいます。今日は虫に夢中になって撮影用のパペットを壊した…ばかちんが〜!かわいい!かわいいよ!



2004年09月24日(金)
マニックスのブートでポン

買いそびれていたマニックス来日公演のブートを買いに西新宿へ。某店にコートニー・ラヴのサインがあった。今年のフジ帰りに来店したようです。「COURTNEY WAS HERE」とかへろへろの字で書いてあった。し、素面で書きましたか?(シャレにならない)ブルブルブル。何買ったんだろう。いや、買わなかったのではないだろうか。来店のみ。有り得る。

CD2公演分を購入。以前集めたブートビデオ、殆ど(全部か?)DVDになってるんだよね…余裕があれば買いなおしたいなあ、そしたら収納が結構片付くんだけどなあ(笑)

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■『FUJI ROCK FESTIVAL 01』MANIC STREET PREACHERS

音はあんまり良くないです。かなり後ろで録ったんじゃないかな、レッドマーキー付近の売店エリアでかかってる音楽も聞こえてくる。歓声も小さい。時々レコーダーを入れてる袋の音がガサガサ入る(苦笑)ステージのPAもあまりいいコンディションではなかったようで、って、マニックスは元々音のバランスが他とは違うからね…。

しかし、しっかっし!当日のことを思い出すには絶好のアイテムです。うわーん(もう泣いてる)3年前に〜!グリーンステージのニッキー側で〜!かなり前まで行って〜!唄って暴れて泣いて笑った苗場の夜!!そうだそうだ、いつからジェイムズは「A DESIGN FOR LIFE」の“we only want to get drunk”を“we just want to get drunk”と唄うようになったっけとか思いながら一緒に唄ったんだ〜。イントロごとにあのじさんとふたりして「ぎゃー!」とか「うわー!」とか言うから、周囲のOASISスタンバイ組から半笑いで見つめられたんだ…その後のOASISでも似たような状態になってましたが(笑)

そして音が悪かろうがジェイムズの声はすごい。何かさ、このひとはあれだよ、声に声以外の何らかの力があるよ…。声でものとか動かしそうだよ。ひとの心は実際動かしてますからね!(素面で言ってます)野外で聴いた「RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD」は忘れないよ〜。

聴いてて鳥肌が立ちっぱなしになってるうちに悪寒がしてきた。風邪か。

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■『OUR VOICES ARE FOR REAL』MANIC STREET PREACHERS

2003年のNKホール公演(当日の感想はこちら)。こちらは臨場感抜群!も〜唄う唄う、観客が(笑)「GREATEST HITS TOUR」だったので、選曲も感涙ものです。音もちゃんとセンターになってるような。バランスいいです。ヴォーカルが綺麗に聞こえる。

うわ、「MOTOWN JUNK」の前奏でジェイムズ、ボウイの「REBEL REBEL」弾いてた(現在リアルタイムで聴いてる)!うわあジェイムズ今「モシモシ」って言ったあ!以前イアンも「モシモシ」ってよく言ってたけど何で?日本に来たらよく耳にする言葉なのかな。ミッチ池田氏の「目、とてもうつくしいですね」生ナレーションも良かったよなあ〜。日本語MCの数々も微笑ましい。観客の反応もあったかいぞ。ホントに不思議なバンドだよね…大体あんな歌詞を皆で大合唱してるってのも不思議な光景だよ。

そうだ、この日ってジェイムズ喉の調子が悪くてごめんねみたいなこと言ってたんだ。嘘でしょー、この声でそんなことよく言うよ…聴いてる分には全くコンディションが悪いとは感じられません。このツアー、イギリスでのセットリストに「FASTER(ACOUSTIC)」ってのを見付けて、あの曲をアコースティック?へなちょこになりそう…なんてことを考えていたのですが、実際あの声があれば何の問題もなかったですな…。

あ、今初めて聞き取れた。「king of jungle nicholas wire!」の前って、「カックイカックイー」って言ってるんだジェイムズ…ニッキーは格好いいってことね!日本語だったんだ(笑)あっはっは。「牛たたき」を「ギ・タ・タ・キ!ギ・タ・タ・キ!」とか言ってる〜!(大笑)この日のジェイムズのMCは壊れてたなあ〜。唄とのギャップが…(笑)そういう意味でもいい品です、ああ何で買い忘れてたかね!

「A DESIGN FOR LIFE」、こっちでは“we only want to get drunk”って唄ってるな。ここ序盤ベースの音が全く聴こえなくなってますが、ニッキー何してたんだっけ。

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あーライヴ観たいなあ。新譜ももうすぐ出るし、来日しないかな。て言うか来年のフジとかサマソニとか…どうですか!どうなんですか!マニックスが出たら行くよ、フジでも。今年のフジのやり方には賛成出来ないけどね(自由にフェスを楽しめと言うなら、行く日を選ぶ自由もあって当然でしょう。1日や2日しか行けないひとに3日分チケット代払えってのはおかしいよ…)。ウドーフェスには出ないでください(笑)と言うか、来年あるのかウドーフェス。

フェスと言えば。いい加減パールジャム呼んでください(泣)

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■楽しみだ〜
MUSIC ON! TVの「OUR FAVORITE STORE」 にジェイムズが出ていたとどるさんから聞いたので、リピート放送をチェック。うーわー最新のジェイムズだよー!随分穏やかな表情になった。今後のオンエアで新譜のセルフライナーノーツをやる予定だって、嬉しい!予告のコメントをうまく言えなくて何度も録りなおしして「f**k!」を連発していた。それを全部オンエアされてた(笑)

■アホっぷりを披露してみる
ウチのMacは名前をJAMES DEAN BRADFIELDと言い、警告音はジェイムズの笑い声(「SOCIALIST SERENADE」の“HA, HA HA HA”のとこ)が出るように設定しています。Mac買った時最初にやったことがジェイムズの声のサンプリングだったよ…間違った操作をするとジェイムズに笑われます、嬉しい〜(アホ)



2004年09月19日(日)
『奈良美智 ―From the Depth of My Drawer』展

『奈良美智 ―From the Depth of My Drawer』展@原美術館

こっ、混んでる。平日に行った方がよかったかと思ったがもう遅い。美術館全部が奈良さんち、ってな感じのアットホームな回顧展。

回顧展だけあって90年代初期の作品を沢山観られたのは嬉しかった。ずっと邪な子供の絵が基本なんだけど、かわいいだけでは済まないから面白いんだろうな。怖いもん、このひとの絵。子供や動物の表情も、ほの暗い水の底から〜みたいな邪気満載。つぎはぎのキャンバスを下地にしていたものが多かった。

邪がないものには静謐な悲しみがある。このタイプは立体作品に多い。博多人形にも通じるような、目尻のラインが美しい女の子たちの頭。目を閉じている同じ頭が並んでいて、ひとつだけ目を開いていたりする。一度よそを見て振り返ったら目を閉じてるんじゃないかと思う程生々しい。

涙を流しているものもある。セラミック調の素材なんだろうけど、触ると弾力があるんじゃないかと思う。うーん、やっぱ怖い。でも魅力的。グッズ展開の出来るポップなものもいいけれど、この手の作品はやはり展示で観るのがいちばんいいな。

アトリエ設定のインスタレーションスペースも設置。展覧会終了後、そのまま常設展示になるそうです。普段の展示では使わない空間が使われていた。2階の奥にあんなスペースがあるって今回初めて知ったー。天窓のある小さな部屋で、三角屋根。間に板を張り込んだのかな、白い内装になっている。後ろで観ていたひとが「ここはきっと女中部屋だったのよ」と言っていた。そ、そうかも知れないなあ。ここって元は私邸な訳だし。とするとこの美術館にはもっといろんな隠し部屋があるのでは…気になるー。

ショップやレストランは激混みで近付けませんでした…毎度の楽しみイメージケーキ食べられなかったよー(泣)どんなのだったんだろう、今回。時間があればリピートしたいな。カタログあったのかな、あったら欲しかったなあ。



2004年09月18日(土)
『MASK DE 41』『アイ・ラブ・ミーちゃん』+α(チバ!マニックス!)

『MASK DE 41』@K's cinema

ラスト部分ネタバレしてます、未見の方は注意。

早く観たいと言った翌日に、当初の予定が中止になったので行ってきた。昭和館がこんなに綺麗な映画館になっていたとは!(笑)昭和館、1回くらい入ってみたかったな。

いい話だったよ〜!いや、もうね…うわーん。

やはり、トモロヲさんがすごいよ…肉体改造の凄まじさにも驚嘆しましたが、顔が、目が。どんどんおかしくなってくる。ギラギラしてて、うわかなりキてる…と観ていて怖くなるくらいでした。生卵を10個くらい一気に飲んで「うまい!」って言うシーンがあるんだけど、絶対うまくないって!(泣)笑いつつもこちらが気持ち悪くなりそうに〜ひいいい。ここらへんはもうドキュメントです。クライマックスのマイクでアジるシーンはばちかぶり時代を思い出したよ!

漣さんや大森くんもそうだけど、結構しゃらっと「監督がそう指示したから」「監督の言うとおりやっただけ」って言うじゃないですか。肉体の酷使にどれだけ精神が付いて行くかの限界を常に見せられてる訳で、それって「どれだけ頭のタガを外せるか」ってことにもなるんじゃないだろうか。「映画を撮るんだからそれは当たり前」ってどこ迄思えるか。いや、思うとかじゃないんだなきっと。疑問の余地を持たせない精神状態になってるってことか。「だって、そうしないと(作品が)出来ないから」。監督もこういうことしゃらっと言うしね…←これを言ったのは塚本監督。「漣さん、死ぬんならこのシーン撮り終わってからにしてください!」って言ったのは阪本監督(笑)ははは、ふたりともごもっともです。

こういうのって、やっぱり好きじゃないひとには解らないんだろうな。「バカじゃないの?」で終わっちゃうんだろうな。いやホント…公開出来てよかった。ここ迄やったのにお蔵入りになったらあんまりだ。

とまあこういうことは、観終わってからじわじわ思ったことで。本編中は笑ったり泣いたりで忙しく、そういうことは考えさせませんでしたよー。逆にそういうのを、「ほらほら大変だったんですよ!」って見せよう見せようとしているのは嫌な感じがする。この作品にはそういうのはないです。娯楽作品としても楽しめる。

松尾スズキさんや小日向文世さん、そして筒井真理子さん!と舞台畑のひとが沢山出ているのもツボでした。筒井さん格好よかったー。そして三宅さんの音楽。いや〜ん良かったわ〜。

プロレスファンにはかなりツボな箇所もあると思います。FMW好きの友人はいろいろ思うところもあったようですよ…「あの団体にはしばらく呪いがかかってたから!今はその呪いも大仁田自身に戻っているようで何よりだ!」だって(笑)

夢のある終わり方もよかったな。夢ってのはいいものも悪いものも含め。あのおかずおいしそうだよね…ごはん進みそう。長女は出て行った、次女ももう家にはいないかも。妻は?階上から彼女は降りてくるだろうか。どちらにしてもハッピーエンドだと思った。人生は続く。

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『アイ・ラブ・ミーちゃん』@LA CAMERA

同名写真集の展覧会。平間至さんちのねこ・ミーちゃんのかんわいらしい写真が満載です。カーペット敷きのこじんまりとしたギャラリーで、靴を脱いであがります。ちっちゃなベンチが3脚ほど置いてあり、そこに座ってまったり。ついつい長居してしまう居心地よさ。

写真集で紹介されていた八っちゃんのファイルが置かれていて大ウケ。八の字の模様が丁度眉の位置にあるんです。ひとが落書きしたとしか思えない…なんでこんなに絶妙な模様なの?面白過ぎる…。オモロ柄のねこファイルもあって、神の手ってのは粋なことをするなあとニヤニヤ。

“うちのが一番かわいい”コーナーも設置されていました。皆かわいい。でも飼い主にとってはウチのコがいちばんかわいいんだよね。ねこだけでなくうさぎやインコもいました。

会場限定のミーちゃんグッズも販売されてました。Tシャツやステッカー、ポストカードやクリスマスカードもありました。カレンダーが3種類もあって迷う。良心的な価格で好印象!

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来た!
ROSSO動きそうです。このカウントダウンからいくと、10月1日ってことになるかな?いよいよだ…

■そして
アベくんは何の音沙汰もなし(涙)待つけどね…好きなだけ休むがいいさ、やりたくなったらやるがいいさ!

こちらも来た!
オフィシャルサイトがいよいよ新譜仕様に。うわーふっかけてるアートワークですなあ。音もリークされ始めてますが、リリース迄きちんと待つことにする。このバンドに対しては心構えが違うのでね!

■偶然でもビックリするわ!
折しも今仕事で作ってる本のサブタイトルが『KNOW YOUR ENEMY』の引用元(孫子の兵法)と一緒だった…「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。さっき原稿貰ってひっくり返った…もうこれはマニックスモードになれってことですな!



2004年09月17日(金)
ごそっと音もの

80〜90年代を振り返りつつ(笑)新譜も聴いております。いろいろ。

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■『MAYONNAISE』HOWIE B / CRISPIN HUNT / WILL O'DONOVAN

うををををを!!!!!ex. LONGPIGS・クリスピンの新作だああ!US盤が9月28日発売。国内盤出なさそうだからもう買っちゃうよ!うわあああん(号泣)しばらく消息不明だった(音楽も辞めたって聞いてた)のですが日本に熱心なファンサイトがあって、噂だけはちょこちょこあがっていたんですよね。しかし!今度はホントにホントらしい。うれしいいいいい!!!
HOWIE Bとやるってことは、ダンスよりになるのかな?うわーどうなるんだろう、楽しみ!
と言う訳で、これは未聴です(笑)

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■『MASK DE 41』三宅純

映画ともどもやっとお目見え!映画を観てから…と思ってたんだけど、未だ観に行けてないので(泣・来週には行ける筈…)待ち切れず聴いてしまいました。

三宅さんならではのモンド!エキゾチカ!ラテン!フラメンコ!グランドキャバレー!うわーもうたまらん。ご本人は「フラメンコは自分にとって常習性のない音楽だったので勉強になった」とインタビューで仰ってましたが、それが見事に三宅さんの音になってるのがすごいですな…。演奏のメンツもこのひとのリーダー作ならでは、常夏乃憂ヒメンバーが中心。窪田さんは残念乍ら参加されていませんが、その分伊丹さんが大活躍です。大路さん、ともさん、またろうさんのperc.チームもモンドで〜エキゾチカで〜きゃー!(壊)

ミル・マスカラスのテーマ曲「SKY HIGH」や、ハヤブサのテーマ曲「FIGHT WITH DREAM」のリアレンジも格好いい。個人的には『LATINISM REVERSIBLE』収録曲の「E CHI LO SA」「SPIRAL TO HEAVEN」が入っていたのが嬉しかった。「CA FEIT LONGTEMPS」も『星ノ玉ノ緒』収録曲ですね。うまい具合ハマッてる〜。どちらも新録でしょうか、後で聴き比べてみよう。

そんなにジャズものを聴いている訳ではないのですが、三宅さんのラッパの音はとても好きです。「E CHI LO SA」が顕著ですが、すんごいクリーン。歪んだ音ですらクリーン。いい意味で。最初CDで聴いた時は、あまりに綺麗な音なので、ミックスの際トリートメントしているんだろうなあなんて思っていたのですが、ライヴでも全く同じ綺麗さだったのでとても驚いた…いい音だ〜。

愛に溢れた村本天志監督のライナーにもほろり。公開出来て本当によかった。映画も早く観に行きたい!

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■『ママタンゴ』YEN CHANG+HOPPY KAMIYAMA

これ結構面白いですよー、価格も良心的。YEN CALLINGシリーズでライヴも展開してますが、それを盤にした感じ。エンちゃんのオタケビ好きな方は是非。演歌?のサンプリングに即興でオタケンダやつが格好いい。

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■『PIC-NIC』PSY・S

80年代振り返り。中古で入手。カセットテープ(笑)でしか持っていなかったので嬉しい〜。「WOMAN・S」のイントロ聴いて髪が逆立ちそうになりましたよ!ホントいい曲だ…。窪田・スズケン両氏のギターも満喫出来て嬉しい。

今歌詞を読むと、バブル真っ盛りと言うか、バブルにむかって皆裕福に裕福にオシャレに!って躍起になっていた時代にこういう内容の歌詞を唄ってたってのも格好いいなあと思った。サエキさんの書く女の子の言葉はいいねえ…。

スリーブデザインも今見ると新鮮。線が手描きでガビッていたり、紙焼きの甘さで文字に丸みがあったり。この手のアナログの暖かみって最近ないので、画面上だけでほいほい仕事してる最近の自分を振り返って反省してみたり。

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■『FOREVER DELAYED ―THE GREATEST HITS DVD』MANIC STREET PREACHERS

新譜が楽しみ過ぎて振り返ってしまいました。通しで観ると顕著、何て美メロなバンドなんだろうね!なのに動向はバリバリパンクだよね…。初期のクリップは今観るとこっぱずかしいものもありますが、それでも4人が揃っているってのは何ものにも替えがたい。この4人が一緒にいるところはもう観ることが出来ない…のかなあ。そう思うと、こうして作品が残ってて良かったと思ったりする。

4人時代のクリップは「FROM DESPAIR TO WHERE」がいちばん好き〜。曲も歌詞も大好き。ジェイムズの唄も素晴らしい!そしてこれのジェイムズの男ットコ前っぷりはすんごいものが…いい時間を切り取ったなって感じですよ!「FASTER」もいいなあ。ここらへんの殺伐っぷりは、この頃のリッチーを思い出して痛くもありますが。

「A DESIGN FOR LIFE」は観る度に当時のことを思い出してほろりとしてしまう。曲の良さあってこそのものだけど、このバンドにはどうしてもドキュメントとしての激動っぷりが付いて回る。こういうところも、時代的には同時進行でも、ブリットポップの枠に収まり切らなかった所以だろう。

「KEVIN CARTER」はどんなクリップか忘れてたので、観直してすごくヘコんだ…。この歌詞ならこう言う画がいちばんしっくりくるのか。でもあんまりにも直接的でシャレにならん。すみません私は甘ちゃんです、勘弁して(泣)「THERE BY THE GRACE OF GOD」で終わるのも切ないですな…すんごいメランコリックな気分になってしまいました。秋の夜長に観るには危険です。

どっから切ってもジェイムズの唄は素晴らしい。唯一無二のヴォーカリスト。



2004年09月16日(木)
大駱駝艦・天賦典式『壺王 ―つぼのおおきみ』+α

大駱駝艦・天賦典式『壺王 ―つぼのおおきみ』@世田谷パブリックシアター

今回はテキストがあったようです。中世(1400年代)の能役者・金春禅竹(こんぱるぜんちく・猿楽金春座を中興した人物。一休さんの弟子でもあった)の能楽論『六輪一露之記(ろくりんいちろのき)』『明宿集(めいしゅくしゅう)』から麿さんが想を得て振鋳=振付したものとのこと。

それもあってか、エンタテイメント性はいつもよりおとなしめで、神事を連想させる印象がありました。あと役まわりがいつもよりハッキリしていたような。麿さんは“翁”のクレジットで最後迄通してあり、それに徹したところもあったのかな。ソロが少なくてちょっと寂しかった〜。鋳態=ダンサーも、群舞はあまりなく、2〜3人単位のアンサンブルが多かった。

とは言うものの、11個のスケッチには大駱駝艦ならではのポップなシーンも結構ありました。序盤の麿さんがジャンプして客席に飛び込んでくるシークエンスがすっごく格好よかった!今回はわざと遅めにチケット予約を入れて、最前列じゃなかったから怖くなかったぞ!(笑)「騎士と縄女」「ザレゴト」辺りもかわいかったです。能楽については全く無知なもので、こちらに明るいひとがみたらもっと気付くところが多いんだろうなあ。

前のブロックの座席に花束が置いてあったので、あれ何するんだろうと思っていたら、カーテンコールでばんばんステージに投げ込まれていました。これも演出?最後は麿さんのキュートなお手々ふりふりも。かわゆい☆いやホントだって!嘘だと思うなら観てみてくださいよう!

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■そんな〜
阿佐スパの『はたらくおとこ』をオンエアすると言うので、スカパーのシアターテレビジョンに加入したつもりが、いつ迄経っても映らない。何で?と思って調べてみたら。チューナーに電話線繋いでないんでチャンネル追加出来ないみたいだ…のわー今更!衛星メールは届くんだからどうにかして!(泣)線繋ぐとこ遠いんだよ…延長コード買ってこなくちゃいけないのか〜面倒くさい〜

■しかし
それを申し込んで3週間経ってから気付く自分もどうかと

■3匹どころじゃないかも
職場周辺のねこ。10匹↑いそうです。何故こんなに



2004年09月14日(火)
ちょこっと

日曜日に大駱駝艦を観たのですが、その話の前にちょこっと小ネタ。

■おめでと〜
第61回ヴェネチア国際映画祭でハビエル・バルデムが主演男優賞!作品の『Mar Adentro』も銀獅子賞!『ダンス オブ テロリスト』も結局ビデオスルーだったし、今度のは日本公開されるといいなあ。以前ふまさんとこでも話したけど、ハリウッドに進出した〜いとかってガツガツしたひとじゃない+本国でしっかり仕事しているので、こういうことで話題にでもならないと、出演作品がこっちで公開されないんだよ(泣)スクリーンでバルデムを観たいよ〜

■どるさんに聞いた
ニック・ケイヴの小説?『THE PROPOSITION』を映画化するらしい。脚本もニックで、出演もするらしい。で、主演がガイ・ピアースらしい。そういえばおふたりともオージーですな。どんな話なんだろう。監督や共演者は誰なのかしらー

■ヘッドフォンに唾がたまりそうです
「WONDERWALL」を聴いてつくづくこの訛りがいいんだと思ったよ…「about you now」が「ばっちなあ〜う」と聞こえるマンチェスター訛り!唾が沢山飛んできそうなその唄がいいんだよリアム!リヴァプール訛りを真似しなくてもいいから!

■本来の
マンチェスター訛りがリアムまんまとは思わないけどね…(笑)いや、私もヒアリングが出来てる訳じゃないですから。それにしても、英語判らなくてもああ訛ってる〜てのは判るリアムの発音って一体…ノエルの発音は聞いててもそんなに気にならないしなあ

■訛りと言えば
NMEが書いたんだっけ?「秋田は日本のグラスゴー」って。ブンブンがNMEに紹介された時、川島さんが秋田出身だって流れから。もうホントの話なのかネタなのか判らなくなってきた…

■それを言ったら
「静岡は日本のデトロイト」は誰だったっけ(笑)KEN=GO→だったか?テクノ人脈が静岡に多いって話から

■そういや
MELODY MAKERもSELECTももうないんだよねえ…。NMEの競合誌って今無いんだっけ?

■引っ越しました
職場が。新規のねこを3匹見付けた。こっちにも結構いるようです、うひひ。近くのガソリンスタンドでかめを4匹買っている。ふつーに道路に水槽出しっ放しにしてるようなんだけど、連れて行かれたりしないんだろうか



2004年09月11日(土)
『LIVE FOREVER』

『LIVE FOREVER』@ライズエックス

めいびあいじゃっわんとぅぶれー
めいびあいじゃっどんびりー
めいびゆーざっせいまずみー♪

うわーん!(反射で号泣)これはわびしい〜!『ブリットポップの3年間』みたいな構成になっていて、シーンだけじゃなくOASISもBLURもバンドとして終わってるみたいな描き方になってる〜!終わってるのか!うーわー!(泣)まあ、ねえ…いやしかし!でもやっぱり…いやいやしかし!いやいややっぱり。いいじゃないの、名曲が何曲も生まれたじゃないの、名盤が何枚も出たじゃないの、この頃はよお〜。虎は死して皮を残し、人は死して名を残…いや死んでない!死んでないから!ひとはね!

ブリットポップは3年間ってことなのね。短い…時代の徒花だ。序盤は「うわ〜なつかし〜」てな感じで観てたんだけど、NIRVANAが出て来た途端にぶわっといろいろ思い出し。油断してた…ここでカートが出てくるとは。やっぱり年代的に検証するとこうなるのか。確かに91年辺りからNIRVANAがイギリスでも盛り上がり出して、92年のレディングが語り種になって(カートが車椅子に乗って出てきたやつね)、94年にカートが死んで。その翌年にOASIS vs BLURシングル対決があって、『(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?』が出たのか。

そうだ〜そんで、アメリカ西海岸辺りはカートが死んですっかり意気消沈してたんで、そこらへんばっか聴いてた自分は「イギリスは活気があっていいなあ」とか思ってたんだった!グランジにズッパマリだったもんで、記憶が歯抜け状態だわ…。それに追い討ちをかけるように、95年前半にはリッチー@マニックスの失踪事件があったので、しばらく洋楽聴く気がしなくなってたんだよね。でも、その後またいろいろ聴き出したのはOASISがいたからだなあ。そのうちFOO FIGHTERSが始動して、ローゼズのライヴに3人のマニックスが出演して(みなと図書館のロック講座で映像流すって言うからわざわざ観に行ったよ!増井修氏が進行だったよ…うわわわわ)英米もの(笑)がまた楽しいと思えるようになって来たんだった。まあ、カートもリッチーも戻って来ませんが。うーん、でもリッチーにはどこかで生きていてほしいとずっと思ってる。

で、ここらへん本編にも出てきたけど「イギリスはアメリカを意識するけど、アメリカはイギリスの音楽シーンなんて気にも留めない」ってか。NIRVANAってそんなに大きい存在だったか…イギリスにとっても。そう…か。そう…だねえ…。でも元を辿れば、ビートルズもストーンズもイギリスのバンドなのにねえ(苦笑)しかしグランジにしろブリットポップにしろ、呼び名って時代を反映させるね。誰が付けるんだろうね。ミクスチャーとかもう言わないしね!オルタナすらもう言わないだろ…うひー。

そういえばローゼズも1枚目で完全に終わってたみたいな構成になってたな。わ、わびしい…。

まああれですよ、イギリスのメディアってこういうもんだよ…この作り方。ポール・ウェラーも一時期すっかり過去の遺物として扱われてたじゃないですか。その頃ウェラー兄は日本にばっか来てくれてたよね(笑)OASIS vs BLURも、ワーキングクラスヒーローとミドルクラスのお坊っちゃん方と言う図式がメディアにとって格好の素材だったんだろう。本当にイギリスは階級意識が根強い。ひとの意識だけじゃなくてさ…リッチーってすんごい賢いコで進学にも意欲的だったのに、ワーキングクラスだから希望の大学に入れなかったとか言う話もあったなあ。そういう弊害が未だにあるって言う。だから「A DESIGN FOR LIFE」で“のんだくれてるだけ〜♪”って唄われるような状況になっちゃうんだよ。そっからドラッグカルチャーにも拡がって行く訳で。ここから抜け出すにはロックスターになるかフットボールのスタープレイヤーになるしかないって言ったのは誰だったっけ?

政治的な側面も関わってくる。映画は、OASIS vs BLURをサッチャー→ブレア政権の移り変わりにも当てはめている。実際ノエルはブレアのことをかなりおしてたもんね。ノエルもデーモンも「もう今更そこに触れるなよ〜」ってな面持ちでインタビューに答えてるのがまたわびしい。

リアムだけはなんにも変わってないのね。ノエルのインタビューで、いちいちリアムがオチのように話されてたのがおかしかったな!ここの編集ナイス!
+++++
兄●ああなるとわかってたら、リアムの酒もとりあげてた
弟●(ネブワースのライヴを)2日やるなんて知らなかったんだよ。1日目終わった後のんだくれちゃって、2日目は全然憶えてない
+++++
兄●(ブレアのパーティに?)リアムは呼ばれてない
弟●呼ばれたって行くかよ
+++++
兄●あいつは最近メディアの言うことを信じきって、リヴァプール訛りで喋るようになってきたんだ
弟●ビートルズ最高!
+++++
……。リアム、ビートルズが大好きなのはよくわかったから。皆わかってるから。でもリアムはリアムなのよ〜。真似しなくってもいいのよ〜(涙)本当にこのコはアホなコだ…でもこのコの声は本当にひとの心に響く。だからずっとこのままで唄っててほしいですな…ノエル頼む!バカ弟を唄わせてやってくれ!苦労も多いだろうけど!また名曲を聴かせてね。ああ「WONDERWALL」が聴きたくなってきた。

あっ、あとPORTISHEADの『DUMMY』がいきなり挟み込まれてたな。「ROADS」がかかって。象徴的だった。それからケイト・モス!サブリミナルのようにいろんなとこにいた!一緒に映ってた!(笑)

作品の構成がああだったからと言うこともあるけど、見事にマニックスとRADIOHEADがこのシーンにひっかかってこないのも興味深かった。レディオは少しクリップや曲が使われていたし、サントラにはマニックスの曲も収録されている(本編では流れない)けど、年代的には同時進行してるバンドなんだよね。ここらへんのシーンを思う時、このふたつのバンドのことはどうしても考えてしまうなあ。

と言う訳で、今楽しみなのはマニックスの新譜です。

でもなー、OASISの新譜(いつ出るか知らないが。出るかすらも判らないが)も期待はしてるんだよ。来日もしてほしいしね。来日ってあれだよね、バカリアムが(“バンドが”とは言わない。“バカリアムが”よ!)2回連チャンで福岡公演バックレたっきり来てないよねー…。リアムにつけるバカは愛情ですから。と言うか、むしろ敬称。

ライズエックス初めて行きました。シネマライズを4分の1縦に切った感じ。キャパ40くらい。2階席は5人×3列で15人くらい入れる(笑)かわゆい。2階席に行く階段がらせん状になってたかな。内装はほぼライズと同じです。

上映前や帰り道はやはり思い出話に花が咲きましたね…。「ビデオクリップでショッピングカートに入るのはやったよねえ」「レディオにパルプに、あと誰か…3種類くらいあった気がする…」「あっちじゃシングル対決が普通にニュースのトップになったりしてたじゃない」「そうそう!日本じゃ有り得ない!」そしてやっぱり思い出される(やまこさんこっちでもやっぱりこの話題出ましたよ)のはmenswe@r。上映前の場内BGMはPULP『DIFFERENT CLASS』。「COMMON PEOPLE」がかかるとうわー!「DISCO 2000」がかかるとうひゃー!もうねええええ。シーンはなくなってもいい曲は残るよ。

と言う訳で、現在のヘヴィロテはOASISとパール兄弟。今は何年だ!(笑泣)



2004年09月08日(水)
パール兄弟でポン

80年代はYMO→坂本龍一→窪田晴男と鈴木賢司(現KENJI JAMMER。“詰め襟ギタリスト”でピンと来るひとは同世代!)→パール兄弟、PINK、PSY・S(ここ全部頭文字がPだな)→メトロファルス、ってな育ち方でした。いい出会いだな!

窪田氏にはほんっと影響受けました。好きなギターの音色はこのひとのが基準になってる。ものの聴き方もそうだな。このひとの音を聴いて耳がいい具合に固まった感じがします。人格形成にもきっと影響を受けている(笑)このひとの名言「そんじゃまた、そのうち会おう。出来れば、絶対に。」とかもー勝手に自分の座右の銘にしてるもんねー。二度と会えないのに「またね」って言ってしまうような、でも、いつかまた会えるだろうとの確信も実は持っている。そして、もし会えたら、また面白いことやろうぜ。スタジオ屋さんだからかな。一期一会だけどまた会いたい、みたいな。

そういや窪田氏と菊地成孔氏の対談ってあったなあ。『ミュージッシャンっていったいどんな人種よ?』ってお題で、

窪田「こうもり人間。スタジオミュージッシャンとしてお座敷がかかれば、そこにいってその気になって調子を合わせる、8小節前の俺なんて知らないって感じかな?(笑)」
菊地「そうそう、相手がジャズマンとしての僕が好きなら、自然にそれを演じてる。自分がドーンとあるのはヴォーカリストくらいじゃないですか?」

とか言う話をしてて面白かった。

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■『GOLDEN☆BEST』パール兄弟

何故今?って感じですが、ポリドール在籍時(1986〜91)のベスト盤。リリース迄のいきさつが面白い。このHMVのサイトにリリース情報が載ったことが窪田氏のファンサイトで話題になり、そこで初めてリリースを知ったバンド側がレコード会社に申し出て監修に参加、選曲・曲順・マスタリングをバージョンアップしたと言う…原盤権利を持っているのはメーカー側なので、本人らに知らせなくても出せちゃうんですな。

音質は結構トンガッたものに仕上がってます。エッジゴリゴリ。打楽器類の残響音が増してるような。時々、音が裏返る感じがする。ウチのだけかな。ヘッドフォンがおかしいのかな。

やっぱ…曲がいいよねえ。「六本木島」とかさ。タイトルからは想像もつかない程(笑)いい曲だぞ!このギャップがまたいいんだけどね。ポップでねじれてて、その反面演奏にギミックはなし。インストの「地上げ屋ストンプ」が入ってるってのが粋じゃあないっすか。レアトラックも入っていておトクです。

パール兄弟と言うと、「バカテク3人にひとりの素人」みたいな評価でしたが(ははは)ある意味その素人・サエキけんぞう氏がいてこそのバンドでもあるよなあと思う。作詞家としてはホント面白いしね(マニョマニョはどうかと思うが)いやでもサエキさんのヴォーカルは嫌いじゃないよ。男のひとでファニー声、なかなかいないヴォーカリスト。

と言いつつ、窪田氏とバカボン鈴木氏が脱退してからは遠のいてしまいました。やっぱりこのふたりのやりとりは凄かったよな…。松永俊弥さんは今セッションミュージシャンとしていろんなひとのサポートをしているそうです。うーん、この3人が一緒の演奏、また聴きたい。

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■『パール兄弟2003 真珠とモノクロ』パール兄弟

ハービー山口氏の音楽番組『MUSIC TIDE』のソフト化。よって撮影はハービーさん。いい〜感じの画です。動画と静止画の組み合わせが面白い。サエキ・窪田両氏に芳垣安洋(Dr., Perc.)、立花泰彦(B.)、古舘由佳子・岡村美央(Vn.)の一発録り。1曲ゲストヴォーカルでZOOCOが参加。芳垣さんステキー。

窪田ミックスと、エンジニアの塚田耕司氏のミックスが音声切り換えで聴けるようになっています。素材は同じなのに、鳴りはここ迄変わるのかと興味深い。リミクスみたいに構築を変える訳じゃないのになあ。空間の使い方の違いと言うんだろうか。窪田氏のは奥行きを出す(穴を掘る)、塚田氏のは盛りつける(上に建てる)、と言うか…なんだそれは(笑)

サエキさんは高音があまり出なくなってきたかな。ハスキーになったかも。でも味ですな、これも。

「TOY VOX」とか、原曲知ってるとかなり驚きます。あんなにハイパーな音だったのが!でもグルーヴは生きてるんだよね…。10年程前にあった、フジの深夜番組『WOOD』を思い出しました。MTVアンプラグドが大はやりだった頃の音楽番組で、メンツはリンク先を見ての通り、豪華です。窪田氏と甲田さんの回は「テクノをアコースティックでやる」って企画だった。OMD「ENOLA GAY」がすごおく格好いいアレンジになってたなー。

音声解説も面白かった。「グルーヴにはきっと公式がある」とか「ヒップホップにはコードと言う前提がないから、曲の作り方が根本的に違う」って話。説教するサエキさんにスネる窪田氏と言う珍しいものも聞けます。映像特典もかなりおいしい。窪田氏が未だにウエストポーチを使っていたことにかなりのショックを受けました。本当にこのひとはファッションセンスがない…(言い切った)元は格好いいのにね。オシャレに関しては、バカボンを見習ってほしい。今更ですが。

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■『BLUE』COWBOY BEBOP OST

今更買ってみた。1曲バカボンが参加してる曲(「THE REAL MAN」)があって、これが凄い格好いい。手弾きでドンベーです。おわーこれライヴで聴きたい!PONTA BOX辞めてからバカボンの生ベース聴いてないなあ、聴きたいなあ。今は坂田明さんとのセッションを主に活動されてるようです。

このサントラ、山根麻衣(現在は山根麻以名義)さんのヴォーカル曲も収録されててかなりおいしい。



2004年09月05日(日)
NYLON 100°C 26th SESSION『男性の好きなスポーツ』

NYLON 100°C 26th SESSION『男性の好きなスポーツ』@本多劇場

ネタバレしてます。

いや〜、これはかなり踏み絵な内容ですよ。テーマはそのものズバリ、セックスです。性的嗜好から何から、どこから異常でどこ迄正常かって判断を迫られると言うか。あとエロの概念とかね。どこ迄だったらエロいか、生理的に嫌悪感を感じるか、笑える範囲か。随分思い切ったなあと言う…本多で、昼間に観るとうろたえますな。

5月に観た『山羊―シルビアってだれ?―』もそうだったけど、道徳観とかそういうのだけではくくれなかったりするもんな。性的嗜好だけでなく、なんてゆーの、法にひっかかるかどうかとか、悪意があるかないか、無意識か故意か等、そのひとが異性をどう捉えているかってのも見事に描かれてます。ケラさんの作品には、いつも諦めの中の優しさみたいなものを感じるな。仕方がないってのが底にあると言うか。あ、それって優しいとは言わないか?許容するかどうかってことか?

悪意のないダメっこちゃんを京さんと長谷川さんがかなりハマッて演じてます。京さんの方はまだ故意的かな。長谷川さんのは無意識故だよー。ダメな感じよー。でもこういう男が好きな女もいるのよー。ホント千差万別ですよ…。

生々しいシーンもかなりありますが、ロマンチカのダンスでショウアップされてる部分とうまい具合バランスがとれてる…かなー。一幕目の終わりではかなり重くなりましたが、ここはちょっと曖昧に解決されちゃったかな。都合がいい風に片付いたと言うか。あそこが「笑えるか笑えないか」の境界線になってたような。交通事故の現場を携帯で撮影してるとこね。あの幕切れは胃に来たなあ。二幕目では白痴の女の子(小沢真珠ちゃんが見事!こういう使い方したケラさんもすごい)を監禁してたパパが電車に飛び込んじゃうけど助かって「もう死ぬ気力もない」って言うとことか、浮気を隠し通す為具合が悪いと嘘をついて、病院で検査したら脳腫瘍で余命半年だったとか。切ない。

うーん、なんかこう並べると…ニッソーヒの『業音』をちょっと連想した。

ロマンチカ久々だった(Floating BARシリーズになってから行きそびれてたから…8年振りくらい!?)けど、相変わらず皆美しい!横町慶子さんて全然変わらんね…すごいわー。林さんの美術も好きー。暖色系の照明に馴染む。



2004年09月04日(土)
『ママがわたしに言ったこと』初日

『ママがわたしに言ったこと』@青山円形劇場

ネタバレしてます、未見の方は注意!

『誰も知らない』を観たばかりだったからか、この物語は現在どこ迄有効かななんてことを考えた。この作品の初演は1987年、翌年に『誰も知らない』のモデルとなった事件は起きている。

四代に渡る母子の物語。愛情と憎しみに溢れる物語。仕事を諦めたドリス、妻・母・職業人全てにチャレンジしたマーガレット、仕事の為に子供を(ある意味)捨てたジャッキー。その娘ロージーが母になった時、彼女は子供にどう接するだろう?

勿論現在でも、現在だからこそ有効なモチーフは沢山ある。共感する部分も、反駁する部分もある。ただ、今は、事情は不明でも子供を捨てる親がいることが、そんなにスキャンダラスなことと捉えられなくなっている。受け手が麻痺している所もあるかな。「女性の役割は進化するのよ」みたいな台詞があったけど、次はどう進化するのか?

個人的には、自分にはこういったことが出来なかったから羨ましいかな。そうなる前におかーさん死んじゃったからねえ。おばーさんも早くに死んじゃったので、女親ってのがよく解りません。いろいろ訊きたいこと、習いたいこともあったんだけどな。学んだことと言えば、ひとは死んじゃうからそれをいつも覚悟しておけってことかなあ。なかなか出来ませんけどね。やっぱり周りのひとが死ぬと混乱する。

あー何か続いたなあ、こういうのが。すみませんね私事ばかりで!まあ、ひとによって印象が違うだろうと言うことです。とてもいい話です。

以下おぼえがき。

■役者陣に関してはもう、誰がとかじゃない!全員素晴らしい!
■シーンによって母、子、孫、曾孫と役柄がくるくる変わるのだけど、皆表情や仕草がパッと変わり、それが生き生きしてる。かわいい怖い美しい切ない。女優4人のガチンコ勝負、贅沢なものを観ました
■ポテンシャル高い同士でやるとマジックが起きるよね…
■2時間弱の上演時間なんだけど、濃い!観てる方も結構体力使う。いい緊張感
■美術がすごく面白い。天井が刺繍枠になっている。ステッチ入りの大きな布がはめこまれていて、そのステッチ糸のうち1本がフロアに降りている。へその緒の暗喩ともとれる。最後切るかな、と思っちゃった
■フロアも10cm×10cmくらいの絨毯(刺繍のクロスステッチを模してる)がランダムにぺたぺた貼ってある。カラフルです
■その分衣装が見事にシンプル。基本は真っ白。あってもペールトーン。1箇所だけ鮮やかなプリント柄のワンピースが出てくる。これがとても綺麗!ペチコート付きでラインも綺麗です、かわいい!
■ポイントポイントで使われるリボンも効果的。この手のリボンを観ると『SWEET HOME』を思い出すなあ(笑)
■時系列が入り組んでいて、シーンの転換が早い。暗転も結構多いが、その方が観ている方も切り換えやすいかな
■選曲もいろいろと…ジャニス・イアン(だったかな)とか…ちょっと確認してみよー
■選曲以外の音効も心地よかったです。青い照明になった時に出る音とか
■Eブロックは振り向きっぱなしになるシーンが多く首ががちがちになります。ちとつらかった…頭痛がー
■どうでもいいが2週続けてマンチェスターがらみの話を観たなあ。『スチームボーイ』でもマンチェスター出て来たの。来週『LIVE FOREVER』観に行く予定なので、3週連続になりそう…

スズカツさんの演出は、今回寄り添い型って感じです。おだやか光線(トニー@ダーリンは外国人)出てる。好き好き好きー!

余談。先日友人が旅行先のテキサスで交通事故にあったのですが(はよ元気になれー。でもリハビリは焦らずにね)現場に駆けつけた救急隊員に「痛みを数値で言ってくれないか。10点満点で」と言われ「そんなの判んない。最高点は何に該当する?」と答えたら「出産が10」と言われたそうです。そんな痛みに何で母親は耐えられるのかね。男のひとに同じ痛みを与えたら死んじゃうって聞いたことがありますが…そういう思いをして迄産んだら愛情もわくかな。でも捨てちゃうひともいるんだよね…人間て忘れる生き物だよね。そこらへんどう捉えればいいのか。まだ産んだことないので判りませんが(苦笑)

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■青山って水はけ悪い
開演前にスパイラルの裏でお茶してて、店を出たら豪雨になっていた。しばらく雨宿りをしていたが一向に弱まる気配がなく、時間も迫ってきたので強行。プロント前の横断歩道を渡ったら!ここへこんでんのか?膝下20cmくらい迄ズボーッと。ぎゃー!しかも水流が強く早い。サンダル流されそうになった。劇場に着いたら皆ぬれねずみでした。座ったらぎゃー湿ってて気持ち悪いー(泣)
帰ったら左足の小指の爪がなくなってた。ふやけてるから痛くない。それが逆に怖い。完全に剥がれた訳じゃなくて、ペディキュアと爪の表面2層くらいが剥がれた感じ。化膿しませんようにー



2004年09月03日(金)
『LIQUID SURPRISE 00』その2+α

『liquid surprise 00』@LIQUIDROOM Ebisu

■DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN

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セットリスト(うろおぼえ)

01. CATCH22
02. PLAYMATE AT HANOI
03. 構造3
04. CIRCLE/LINE〜HARD CORE PEACE
05. STAYIN' ALIVE
06. 構造1
07. HEY JOE
(MC)
08. 構造5

encore
(MC)
09. CD(ROY ORBISON「IN DREAMS」)〜構造4
10. MIRROR BALLS

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セットリストだけ見ると、2月のAXとあまり変わらないけど、個々のアレンジが結構変わっていました。perc.の大儀見さんが欠席だったからかな?リズムセクションがかなり違っていたような。

今日はためたなー「CATCH22」。40分くらいやってなかったか?(笑)なかなかブレイクが来なくて脱落する客多数。ここで帰ったら勿体ないのにー!混沌がだんだんひとつの塊になって、ドカンと来るのが面白いのにー!初見のひとが多かったんでしょうか。「構造III」辺りでゴリゴリしてきて「CIRCLE/LINE〜」辺りからガバーッと盛り上がり。

途中藤井さんがボリューム下げて!ってジェスチャーしてたり、佐々木さんが耳痛そうにしてたり、菊地さんもオルガン弾かないでいろいろ調整してて(ミュートペダルが押されっぱなしのまま2時間半やっちゃったとか言っていた)その分CDJを回しまくったりと(笑)機材トラブルや、初めてやるハコでの音響調整がうまくいっていなかった部分もあったようです。こっちが聴いてる分には、前半低音が大きくていいぞ!と思ったのもつかの間、音が割れ割れになってしまってホーンが聴こえない。で、ホーンの音量が上がったかなと思った頃には低音がもこもこになっていたと言う。聴いてる場所にもよるのかも知れないけどなー。

とまあそうは言いつつも楽しい訳で。まずは7曲2時間半をノンストップ。2時間半も菊地さんが喋らないって!(笑)しかし一度喋り出したら止まりません、問題と式をいっぱい出して答えは出さない的なシャベリを怒濤のように展開。以下オモロトークおぼえがき。

■今歌舞伎町に住んでてえ、あのね区役所通りってわかる?いっちばん危ないとこ。歓楽街で育ったからこういうとこの方が落ち着くんだよ。そんでえ、そこのマンションの11階でえ、この前帰ってきて、鍵ちゃりちゃり言わせて入ろうとしたら入口んところで***(伏せ字にしとくよ…)の売買やってんの(笑)ひゃはは!早く終わらねえかな〜と思って!
■今度エスクァイアからの仕事でブエノスアイレスへ取材に行くことになりました。あぶな〜いクラブに行ってそこの実態を…俺ひとりで行けと。怖いのに!でも反射的に「はい、行きます」って言っちゃったんだよね!ひゃはは!
■(「最後の曲です」と言ったら「えー」と声があがって)なんだよ、君らはいいともの客か!人生何でもうまく行くと思うなよ!
■部屋にBOSEのスピーカー入れたんで、(「構造V」を)爆音でかけてひたったりしてんの。時々Vシネも爆音でかけて観るの。Vシネはねえ、哀川翔がすぐ死んだり哀川翔が最後迄生き残ったりするんだよ!すごいよVシネ、人生の縮図が!

あー確かに!「構造V」を歌舞伎町で聴いたらハマりそうだ、新宿リキッドで聴きたかったな。昨年末のリキッドは行かなかったからなあ。それにしても普通のことを話しててもオカシク聞こえるよ菊地さん…。アンコールでメンバーを呼び出す時も「どう言う順番で呼ぼうか。誰からにする?」と客席に訊いて、当然答えはバラバラで「訊いた俺が悪かった。揃う筈ないもんな。揃ったら怖いよ、ナチズムだ!ひゃはは!」とか言っていた。終盤はオモロい踊りも披露。テンション高い。身体は大事になー。

で、結局年齢別にメンバーを呼び込み。ゴセッキーとタイセイさんは孫と祖父くらい離れてるなんて失礼なことも言っていた。いくら何でもそこ迄は!こんなこと言うから、「構造IV」でソロを吹くゴセッキーをニコニコ眺めているタイセイさんを見て「おじいちゃん…」と思ってしまったじゃないか!(笑)あと栗原さんが45歳と紹介されフロアがどよめいたのもおかしかった。ホント若いよね栗原さん…。ご結婚されたそうで、お幸せに〜。

それにしても何故「FAME」をやらなかったのか〜。CDのリリース日なのにね。この日のライヴってリリースに合わせたものじゃなかったのか?菊地さんが「今日(物販で)買えると思ってたんだけど!何か買えないみたい。予約が出来ます!(笑)すごい!」って言ってたけどリリースも遅れたのか?(後日確認:遅れて8日になったそうです)「知らない間にメジャーリリースになっててさ!俺も知らなかったし、担当者も『え?え?』って言っててさ!」だって、ははははは!

終わってみれば23:30過ぎ、急いで駅へ向かう。翌日は流石に筋肉痛でした。面白かった!

新しいリキッドは綺麗でした。組み立て式っぽい外観で、ここもブリッツやオンエアみたいに期間限定のハコなのかなと思った。内装は新宿とほぼ同じ。上手側にある柱が邪魔です。芳垣さんとジェイスンが見えなかった。音は上記の通り。デカいのは確か。他の時はどうかな。フロアは全面禁煙。そりゃオールは出来ないわな。タワーレコードと連動しているカフェもあり、小洒落た感じでした。

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■ぎゃー
新聞に『ディファイルド』の全面広告が!でかー!『偶然の男』もだったけど、CATプロデュースって広告展開きちんとしてますね。しかし全面…派手だな…チケットとりづらくなるんで困ります(自分の都合)千秋楽がとれてないんだよー(泣)明日の一般売りがんばろう…



2004年09月01日(水)
DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN+安田大サーカス『LIQUID SURPRISE 00』その1

『liquid surprise 00』@LIQUIDROOM Ebisu

誰がブッキングしたんだこの組み合わせ(笑)

最近のDCPRGはチケットが売り切れることもあるので(以前は結構クラブまわりの客が多くて、クラバーは前売りをあまり買わないので(笑))早めに前売りを買って、しばらくしたら同じ日に『GYPSY SUMMER』でTHINK OF ONE、KILA、渋さ知らズがあると連絡が来た。わー何で同じ日にー!(泣)渋さもだけどGYPSY SUMMERは1年に1回しかないのに…残念。プランクトン祭り、今年は1本も行かなかったなあ。

20:00開演、のんびり恵比寿へ向かう。それでも早めに着いたので、うろうろ散歩していたら道に迷った。駅がどっちにあるかも判らなくなった。やべー、開演時間が迫ってきた!どうしよう!こんな時に方向音痴の本領を発揮しなくても!やっとのことで位置が判るところ迄出てきたが、今度はリキッドがどこか判らない(笑)調べときなさいよ。コンビニに入ってぴあの地図を見たが、いまいち判らない…でも時間がないので見切り発車。どこどこ歩いていたら、向こうから腕のなが〜い、脚のなが〜い、ほそなが〜いひとがやってくる。うわスタイルいいなーと顔を見たら…ウエノコウジ氏だった。

みるくに行く途中かな?そうだウエノくんならリキッドの場所知ってそう!いや知らない筈がない!道を訊いてみようか?でもいきなり話し掛けるのもなんだし。「ウエノさんですよね?ミッシェル好きでした!ところでリキッドってどこですか?」とか?過去形ってのも失礼だよな。今もミッシェルは好きだし。でもレディキャロはまだ聴いてないんだ…ごめんよう。ミッシェルが解散発表した日から1年経ったなあ、早いなあ。あっこれって『偶然の男』のマルタな心境?ウエノくんが笑って道を教えてくれたら?嫌な顔して教えてくれなかったら?いやでもウエノくんなら!いやでもウエノくんでも!

なんてことを2秒くらいの間にばばーっと考えてる間にウエノくんはすいすい人込みを抜けて行った。脚が長いので歩幅も広い、すぐ見えなくなった(笑)いやーそれにしてもスタイルよかったわー。ウエロと言われるだけのことはあるね(笑)後で気になってみるくのスケジュールを見てみたら、この日は何もやっていなかった。遭遇したのはラッキーだったかも。

結局5分程遅刻。そういう時に限って時間通りに始まってるのね(泣)クロちゃんの甲高い声が聞こえてくる。ドリンク確保、フロアへ急げー!

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■安田大サーカス
TVでやれないネタをやりました(笑)下ネタね。団長は脱がなかった。クロちゃんのあややが聴けた。ヒロくんのペットボトル(大)一気飲みではどよめきが。あれはすごいね…笑いを通り越して心配になると言うか、怖いよー。身体は大事にな!「ドンドンドンだいせいこーう」が生で観られて嬉しかった〜。客も戸惑いつつ面白がってる感じでした。

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30分程で終了、セッティング。これが結構時間かかって。紙吹雪片付けたりね(笑)菊地さんの卓にやたらひとが集まっていろいろいじっている。クロちゃんが逆立ちしてドーン!とひっくり返ったりしてたんで、機材に影響があったんだろうか(笑)この後3時間やるんだよなあ。何時に終わるかな。終電大丈夫かな。とちょっと不安になっていたところ…出てきたー!

うーん、長いんで分けよう。本編は次回。