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2003年01月31日(金)
じゃがたら2003“業をとれ!”

じゃがたら2003“業をとれ!”〜江戸アケミ十三回忌 天国でのゴール〜@新宿LOFT


「長いねー。長いよ。法事だもん。法事は長いよ。今度は三十三回忌だ。20年後だ。もっと死んでるぞー」。

とはこだま和文氏。10時間の法事です。アケミが死んで13年、じゃがたらのメンバーはもう3人死んでる。これからもどんどん死ぬ、それは当たり前。遅かれ早かれ。

と言う訳で、ちょっとしんみりしつつ、しかし曲が鳴れば笑顔。

じゃがたらには最後の2年しかひっかからなかった。やっとライヴに行ける機会が出来た時に、アケミが死んだ。いきなり追悼ライヴになったそれには何だか申し訳なくて行けなかった。結局アケミの声を生で聴くことは出来ずじまいだった。

会場に入ったのが20時過ぎ、向井秀徳氏+PANIC SMILE+菊地成孔氏を見逃してしまった。まさかトップバッターとは…遠藤ミチロウ氏にも間に合わず残念。そんな早くやっちゃうとは思わなんだ。じゃがたらとティポグラフィカのコアなファン・サガラさんも到着は20時半だったので「久し振りに菊地くんのオモロトークが聞けると思ってたのにー」と残念がっていた(笑)ティポグラフィカの頃から随分オモロい毒トークを飛ばしていたそうで、そこらへんの話を聞いてゲラゲラ笑う。

で、冷静に聴いていると今回のイベント、いろんなひとがじゃがたらの曲をやったけど、やっぱりオリジナルがいちばん格好いい(笑)ま、それはそうか。セッティング間にステージ前に張られた幕兼スクリーンに、かつてのライヴ映像が流されていたので、ついついずーっとそれも観ちゃってねえ、殆ど休憩もしなかったもんで体力的にはかなりヘヴィー。こ、腰が痛い。が、楽しかったな。法事が楽しいってのもなんですが。

個人的には町田康氏、JAGABATA、こだまさん、オーケンがよかった。なんだかんだ言っても追悼イベントな割に「俺が俺が」なひともおりまして、それはまーいーんだけど、上記のひとらは自分のスタイルを持ち込んでいながらじゃがたらへの敬意も感じた。

アケミが火葬されたあとの煙を見て「あっけないもんやのう」と呟いた町田氏は演奏に乗せた詩の朗読。全部新作だったのかな、町田氏の朗読は『くっすん大黒』以来だったが面白かった。青空海岸JAGABATAは、暗黒大陸じゃがたらのコピーバンド。トリビュートでもカヴァーでもない、コピーバンドってとこがミソです(笑)トモロヲの毒MCがいちばん面白かったなー。…書いたらやばいのばっかしですけども(笑)いくらか書くと「青空海岸にしたのは、暗黒大陸のままだと死んじゃうから。死んでたまるかー」「これからもっと死ぬぞー」「もういい歳だから大変なんですよ、いっぱいいっぱいで(1曲唄うと息があがってた(笑))」etc.しかしトモロヲの声だとこの毒トークも笑えるんだよね。それこそアケミが聞いてたら笑いそうな…もーこの立ち位置、好きだなー。「ばちかぶりやれー!」のヤジもニコニコと無視(笑)JAGABATA観たの2回目だけど好きだなあ、また観たい。

あ、あと何げにVJ陣に山本政志監督がまざっていてビビりました(笑)ここらへんの面子が流石じゃがたら周りですな。

こだまさんがMCで、「大きなニュース、個人的な出来事が起こると、死んだひとのことを思い出す。9.11や北朝鮮のことをアケミは知らないんだなあ」と言っていた。で、そのあとやったオーケンが、じゃがたらに影響を受けた曲として、自分のバンド・特撮の持ち曲「企画ものAVの女」(タイトルうろ憶え)ってのをやって、それは「自分の彼氏にみてほしくてAV女優になったのに、おまえはピンでは無理と言われ40人で雪山でなんかする企画ものに出演することになり、そのロケに行った雪山で遭難」するって内容で(ここらへんのストーリーテラーっぷりはオーケンの真骨頂でしたよ…頭おかしいよ…(笑))オチは「けれど彼はナウかった、彼はDVDプレイヤーしか持っていなかった」。

ゲラゲラ笑いながら、そうだ、アケミってDVD知らないよなあとぼんやり思った。

20年後の三十三回忌には行けるかな。まあその時には私も死んでるかも知れませんが。その時はあの世から観ることにしますよ。



2003年01月30日(木)
AUDIOSLAVE

AUDIOSLAVE@ZEPP TOKYO


や、やはりZEPPは遠い…定時退社でどんなに急いでも1時間ちょいかかる。ゆりかもめのぐる〜って回る路線がうらめしい、どんどん観覧車が遠くなっていくじゃないか…ジリジリ。駅からめちゃめちゃ走りましたよ。開演が遅れてくれて助かった!

フロアに入ったら超満員、しかも皆デカい!デカい!見えない!(泣)レイジ大好きキッズからサウンドガーデンから観てるぜ〜的ないい案配のおにーさん迄、客層も広い。ひととひとの隙間から覗く体制になる。序盤はティムしか見えず、ティム定点観測状態に。最後迄バンド4人をいっぺんに見ることは出来まへんでした。

で、隙間からひとりひとりを見ていたわけですが。別々に見ると、あまりにもルックスがバラバラで同じバンドとは思えないよ(笑)かろうじてリズム隊は同じグループかな〜とは思うものの、クリス=セレブ、トム=パワーエリートだけどその笑顔のキュートさと、きゅいっと曲がるジャンプは仔鹿(決定)、ティム=柔道部で喧嘩強そう、ブラッド=ストレートの黒髪を真ん中分けにして女学生みたいなのにドカドカ叩く雷様と言う風情。訳がわかりません。てか、クリスてあんなに見せ筋肉ついてたっけ?ジム通いでもしたのか?スターオーラが漂ってましたよ!

がっ、んがっ、こんなことばかりも言ってられません!すんごかったですよ。まずビックリしたのがクリスの声量。出るわ出るわ。今回全体的には音量が小さかった気がしたんだけど(音の鳴り自体は良かったと思う)クリスの声はとにかくデカく、マイク通さない地声でもZEPPの再後列迄声が届きそうと思ってしまう程。ライヴで聴くのは初めてだったんだが、サウンドガーデン周りから「とにかく声がでけー」と言う話は聞いていたのでこれかぁ〜と感動。軽々唄ってるように見えたんですが、なんであんなに出るんだ?しかも物凄く巧い。ヨレないし、あげさげも自在。声のプロじゃあと言うのを見せつけてくれました。以前は好不調の波が激しかったと聞きましたが、この日は万事OK。終始機嫌よくやってたような気がする。

トムのギターからはあまりにもいろんな音が出るので、「うおー!」と言う歓声と「おおお!?」と言う感嘆の声が同時に湧いて面白かった。だってスクラッチ音とかさ!ヘリコプターの音とかさ!どうやって出してんねん!エフェクターだけじゃないだろ!きっとトムは魔法使いで、どんな楽器からも自分の出したい音が出せ、鉄の斧が金の斧になり(童話)、お腹が空いたら天からマナが降り(聖書)、それこそ歩いただけでその後ろには花が咲いたり小鳥が飛んだりするんだよ(妄想)!デビューアルバムには「ALL SOUNDS MADE BY GUITAR, BASS, DRUMS, AND VOCALS.」とクレジットがあるが、それ嘘だろ!と思うほどいろんな音が入っていた。で、実際ライヴでそのさまを見てしまうと…や、やっぱトムは魔法使いで(以下自粛)

近くにいたおにーさん2人がいろいろ詳しくて、FUNKADELICのカヴァー(!)「SUPER STUPID」をやった時「うおお!?うおお!?」「FUNKADELIC!?うそお!」と大喜びしていたのが微笑ましかったです。つうか私もこの曲どっかで…なんだっけ?と思っていたので教えて貰えてラッキーでした(笑)

持ち曲もまだ少ないので1時間ちょい。あっと言う間だったが楽しかったなー。また来てください。

満足満腹で、前で観ていた$さんと周防さんと合流。トムの仕種がいかにかわいく面白かったかを語る。あとクリスが途中客から受け取り掲げていたボード、後ろからは文字が見えなかったんだけど、あれには「NO WAR」と書かれていたそうだ。現在音楽と政治の活動を分割して行っているトムへの敬意を感じたような。時期が時期だけに、AXIS OF JUSTICEでの活動も忙しいだろう。戦争は本当に起こしてはいけない。本末転倒ですが、それこそ戦争起こったらこんなに素晴らしい音楽も聴けなくなる訳で。

と、最後はちょっと真面目に。しかしそれ迄に仔鹿だ柔道部だと言っていたのでは何の説得力もありませんな。



2003年01月29日(水)
『ピルグリム』

2002/2003シーズン−シリーズ「現在へ、日本の劇」1−『ピルグリム』@新国立劇場(中)


第三舞台と考えなければ悪くはない出来だったと思う。プロデュース公演で、あれだけまとまればいいんじゃないかなと。随分後ろ向き発言ですが、それは第三舞台好きなひとには解るのではないかと…ごめんなあ。いや、良かったと思うよ。思うけど。

と言いつつサガラさんと「今度やる新作よりは絶対いいよ」と暴言トーク。ずっとそー言い続けてますがね…鴻上さん、新作はどうよ、どうなのよ。なんて言ってしまえるのも、自分が鴻上さんのことを優しいと思っているからだろう。優しいと甘いは微妙に違うが歩み寄りは出来る。

しかしこの作品の普遍性を確認出来たのは収穫だった。初演時のワープロ通信(この言葉自体がもうないやん)、伝言ダイヤルはインターネットと携帯、分散コンピューティングに置き換えられたが、オアシスが移動の場所であると言うのは充分有効だ。揚げ足はいくらでもとれるが、この優しい視点を持つ作家はあまりいない。『天使は瞳を閉じて』の天使は壊れてゆく世界をただ見つめ続けるだけだが、人間は見つめる以外に何か出来ないか。その思いはずっとある。

鴻上演出はプロデュースものだとどうにも苦戦の印象があるが、ちょっと光が見えてきた気もする。いいカンパニーだった。ただ今後のミュージカル展開にはまだ不安があるのでなんとも…これからキャストやら何やらが発表になってから悩むことになりそう。鴻上の冠だけで無条件に行く程、盲信してはいないので。悪い意味ではなく。

高岡蒼佑くんは好演!正直ここまでやれるとは思ってなかった、すみません。初舞台がこのカンパニーで良かったね。随分痩せた印象がありましたが、公演も終盤だし、舞台のキツさで搾れたのかな。あとやっぱこのひとは前髪あげた方が好きです、個人的に(笑)ちょい長めで、立てた方が格好いい。いや個人の好みですがね。



2003年01月27日(月)
MANIC STREET PREACHERS GREATEST HITS TOUR

MANIC STREET PREACHERS GREATEST HITS TOUR@東京ベイN.K.ホール


渋谷から舞浜駅迄、1時間ちょいで着いた〜!シャトルバスはもう見当たらなかったので、タクシーでぶっ飛ばして貰う。頼む、始まってませんように!ロビーへ入ると岸田くんの声がする。よかった、まだくるりがやってる!ごめんよ今度ちゃんと聴くから!といそいそと物販へ、Tシャツにパンフを買い漁り(笑)くるり、アヒトくんex.ナンバガがドラムだったそうで。ありそでなさそな顔合わせ、この日じゃなければ観たかったなあ。

さてマニックス!マニックスですよ!その名の通りベスト盤を引っさげてのツアー。名曲のつるべ撃ち、1曲目からトバしてくれました。

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セットリスト

1. MOTORCYCLE EMPTINESS
2. YOU STOLE THE SUN FROM MY HEART
3. THE MASSES AGAINST THE CLASSES
4. THERE BY THE GRACE OF GOD
5. REVOLUTION〜BABY LOVE〜MOTOWN JUNK
6. THEME FROM M.A.S.H.−SUICIDE IS PAINLESS−
7. KEVIN CARTER
8. SLASH'N' BURN
9. TSUNAMI
10. SHE IS SUFFERING
11. LIFE BECAMING A LANDSLIDE
12. OCEAN SPRAY
13. STAY BEAUTIFUL
14. LITTLE BABY NOTHING(ACOUSTIC)
15. FASTER(ACOUSTIC)
16. FROM DESPAIR TO WHERE
17. ROSES IN THE HOSPITAL
18. THE EVERLASTING
19. EVERYTHING MUST GO
20. IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WILL BE NEXT
21. A DESIGN FOR LIFE
22. YOU LOVE US(HEAVENLY)

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Bブロックはすごかった!1曲目から大合唱につぐ大合唱、他のブロックはどうだったんでしょうか。ウェールズの国旗振り回しているひともいたな。なんかねーもう最初は笑顔笑顔だったんだけどね、「Each day living out a lie Life sold cheaply forever, ever, ever〜」辺りでもーぶわーっと涙が!なんでだ!なんでだ!うわーん!以降曲では延々と泣きながら唄い、合間のMCではゲラゲラと笑う落差の激しい約2時間。あっと言う間でございました。皆が唄うもんだから客席の照明が何度も明るくなって、ぎゃーこんなに泣いてて恥ずかしー!と誰も見てないのにうろたえたりしてな。

それにしてもジェイムズの壊れトークが満載で。どうしたんだ。腹減った〜ニッキーはゆうべ海老フライを喰ったんだ〜ショーンは牛たたき(空耳かと思ったが$さんもギュウタタと聞こえたそうなんで合ってたようだ)だったよ〜に始まりジャパニーズテクノロジーだよ〜と写ルンですで客席を撮ったり(ちゃんと「Say cheese!」て言うし)。日本語もかなり使ってコミュニケーションを図ろうとしてくれた。コンバンハートウキョー(千葉だけどなと心で呟くのはNK&メッセでは毎度のこと)アリガトーに始まり、日本語で“指”はなんて言うんだ?ユギ?ユギ鳴らせー(そして7. へ)とか。これの前に飛んだ外国人のヤジに「Shut up!」て一喝したのも格好よかった。思わず英国音楽業界一ケンカが強い伝説を思い出し(笑)メンバー紹介では自分のことはほっぽらかし、KING OF JUNGLEニッキーだよ!もっとニッキーて呼んでやって!とか言っててさ…いやニッキーはQUEENだろと心の中で突っ込んでましたが。

それにしてもジェイムズ、喉の調子が悪くてと言いつつあの声ですよ。身震いしっぱなしでしたよ。伸びる伸びる!響く響く!彼の歌声は何故こんなにも気高く美しいんだ!酒をやめたそうで身体は随分引き締まっていたが、煙草をやたら吸っていた。あんなにチェーンスモーカーだったっけ?曲の間にもせわしなく煙草に火を点けていたが、歌に演奏に大車輪担当故あまり吸う間もなく演奏に入りそうになり、煙草置くとこが見付からずアタフタしたりとか。投げ捨てたりしないとこに人柄が感じられる…(笑)曲が終わると息も絶え絶え、ゼーゼー言ってんのがマイク通して聞こえてうわーがんばれジェイムズ!ジェイムズはいつでも全力投球火の玉(文字通りな)くまさんだよ!と訳の判らない鐘が心の中で鳴りまくり。

12. ではステージに現れたミッチ池田氏がライヴで「目、とてもうつくしいですね」のナレーションを!それが終わるとミッチはそそくさとステージをあとにし、即行カメラマンピットへ戻りメンバーを激写しまくっていたそうです(笑)いやーこれは嬉しかったなあ。

15. はリッチーに捧げるとか言ってたかな。マイクもリッチー側に置いて唄った。リッチーは今どこにいるんだろう。もう会うことはないのだろうか、とは毎回思うことだが、マニックスのステージには3人とともにリッチーもいるんだろうと思うことも悪くないじゃないかと、最近では思う。リッチーの詩はずっとジェイムズが唄っているしね。

KING OF JUNGLEニッキーは女王の貫禄たっぷりのゴージャスさ……と言うかおきゃんなバレー部のキャプテン?みたいな佇まいでしてね…あんなにスカートが似合う187cmを私は他に知らない。しかもそれがミニですよ、ミニ!(途中で生着替えあり)何あの脚線美!眩しい!美しすぎる!そら見せたくもなるだろう!……て言うかマジで脚エステとか行ってるんちゃうんと思う程のつるつる美脚。いた位置からは見えなかったがミニの下にはちゃんと見せホットパンツ着用、それをミッチが煽りでバシバシ撮っていたらしいです(爆笑)数週間後の音楽誌が楽しみですな…。ああニッキー、ジャングルの薔薇!つうか熱帯の極彩色ひとくい花みたいな感じ!うわあんこれって誉め言葉、誉め言葉なんですよ!信じて!そして満面の笑顔。マイク通さなくても、ずーっとジェイムズと一緒に唄ってる。政治的発言をさせると俄然貫禄が出る、大統領にしたいミュージシャン1位にもなったことのあるニッキーですが、そんなバンドの左脳を司る彼のかわいいっつうかなんっつうか、美?美ですか!?には万人が平伏すね!最後はベースをぶんなげ折れたネックを「おらあ〜」と掲げ、まるで熊を倒した女神のような笑顔でステージをあとに。ああ女王!

ショーンはドラムセットに埋もれていて時々しか見えなかったが、音はひしと聴き入りました。ああなんかねえ、ショーン台みたいのがあればもっとよく見えるんだけどね(笑)でもちゃんと聴いてるから!聴いてるから!

個人的には6、10、16がも〜う嬉しかった。「FROM DESPAIR TO WHERE」大好きなんじゃ!ああ大好きだ!大好きだ!ビデオクリップも大好きだ!2ndの曲大好きなんだよ…そしてこの曲はその中でも最大級に好きなんだよ〜う。ああ大好きだ!何度書いても書きたりませんよ!あ〜あ〜大好きだ〜!…はあはあはあ。

と、このバンドのことになるとどうにも冷静でいられないのよ…壊れトークで失礼しました。でも最後にもう1回、ああ大好きだー!!!



2003年01月26日(日)
『桜の園』楽日

シアターコクーン・オンレパートリー2003『桜の園』@シアターコクーン


出来としては初日とあまり変わらなかった印象。逆に言えば初日の時点で完成していたと言うことか。当然と言えば当然だが、実際あのクオリティを初日から提示出来るカンパニーは少ない。プロの仕事です。

照明が毎回素晴らしいこのカンパニーだが、今回も窓の隙間から入る明かりや、パーティシーンでの燭台の暖かい明かり、ラストシーンの死の臭い漂う明かりと変幻自在。コクーンの建物の色も映える。温度が自在に変わるようだ。派手ではないが用途を熟知されている。とにもかくにも素晴らしい。

トロフィーモフはアーニャとともに未来を明るく見つめ、これから訪れる新天地へ希望を馳せている。理想論をぶつがうだつの上がらない万年大学生で、魂は美しいが日々の生活をこなすには頼りない。いずれはアーニャに踏み台にされる可能性もあるこの役は、蜷川さんがチェーホフ作品群の登場人物中で魅力的だと言う、トゥーゼンバフやトレープレフと同じ立ち位置とも考えられる。それを演じたのが高橋くんだと言うことも、何か意味があるような気がする。実際彼はトゥーゼンバフとトレープレフを過去に演じている。

高橋くんはいいツラ構えになっていた。アンコールでの笑顔も初めて観た。今迄は役をやり遂げたと言う安堵か放心の表情しか見たことがなかった。これで最後と言う覚悟の上の晴れ晴れとした顔なのか、もう逃げないと言う顔なのかは判らない。次作の予定は未だ伝わってこないが、待っていようと思う。とにもかくにも復帰おめでとう。

アンコールは5回だったかな?スタンディング・オベーションも、蜷川さんの登場もあり盛り上がる。劇場を出たのは17:00、予想通りだ。さあ舞浜へダッシュだ!



2003年01月25日(土)
『アカルイミライ』

『アカルイミライ』@シネアミューズWEST


未来は明るい。雄二にとっても、真一郎にとっても。ラストの表参道を歩く、揃いのチェ・ゲバラTシャツを着た若者たちにとっても。守が生きていたら、どうだっただろうか。

黒沢監督の作品で、これだけ清々しい気持ちになったのは初めてだ。勿論今迄の作品の、前向きそうでいてその先が見えない不安定な心持ちも好きなものだが、こんなにハッキリとその光が見えたのは(自分にとっては)初めてだった。

個人的な話をすると、黒沢監督の作品を観始めたのは松重豊さんが出演した『地獄の警備員』からで、それは実は16回も劇場に観に行ったんだが(アホや…)、どうにもスズカツさんと通じるもんを感じたからでして。

人間は決して理解し得ないと言う大前提の下、どうすれば共存出来るかが常にテーマとしてあり、それでいて「どうしても相容れない2人の人物がいて、どっちかしか残れないとしたら、片方を殺す」癖を持っているところ、描かれている登場人物には全て黒沢監督本人が入り込んでいるところ等。

今回もひとは死ぬが、残された者に光がある。そして実際死んだ者も、姿をこの世に残すわけではないが、何かが残っている。

今シネアミューズ真向かいの劇場で上演されている『桜の園』に、こんな台詞がある。「人間には100の感覚があって、死ぬとそのうち我々の知っている5つだけが消滅して、残る95は生き残るのかも知れない」。

中間色を潰し、白はトビ気味、黒はニュアンス豊かで何色にも見える画面が美しい。役者陣もスタッフワークも素晴らしいです。すごく大事な作品になりそう。これから公開のドキュメンタリーも観に行こう。

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今日で最後になるかなー、フクロウ屋さんへ。殆どのフクロウがもうひきとられて行っており、店内もちょっと寂しくなっていた。前回来た時に気になった「小太刀さん」と言う名前のオオコノハズクもいなくなってたわー。移転がちゃんと決まるといいなあ。



2003年01月23日(木)
FOO FIGHTERS『ONE BY ONE』(DVD)

FOO FIGHTERS『ONE BY ONE』(DVD)


これを手にする迄には紆余曲折があったのですよ。

とにかく一刻も早く聴きたかったので、まず国内盤の先行発売分を買ったのですよ。年末にやっとDVDプレイヤーを買ったので、じゃあ後発されたDVD付限定盤も買おう!と年明けに某店に行ったのですよ。限定盤だったのでやっぱり無い訳ですよ。でもひょっとしたら倉庫とかにあるかも!と店員さんに訊いてみたのですよ。するとどう見ても「それ通常盤だろ」ってのを持ってきて「これです〜」って言うんですよ。「あやしい…」と思いつつ「CDとDVDの2枚組とかじゃないんですか?」と訊いたら「エンハンズドなんですよ!」って言うんですよ。限定盤の体裁をはっきりとは憶えていなかったので自信がなく、ここ迄言われたら…と買って帰ったのですよ。プレイヤーに入れましたよ。曲しか聴けませんよ。DVD初心者なもので「なんか切り替えの操作があるのかも!」と一生懸命コントローラーをいじってみたけど何も変わりませんのよ!で、周防さんに「限定盤って…」と訊いたらあっさり「2枚組です」と。……やられた………。開封したのが購入後1週間以上経ってからだったので返品も出来ず。

で、方々探してようやっと中古盤屋で入手。中古だけど未開封で、価格的にもお得だったからまあいいか…(いいのか?結局3枚買ってんじゃん)

「ALL MY LIFE」「WALKING A LINE」のヴィデオクリップと音源、「THE ONE」音源、他オフショット等のフォトギャラリーが収録。音源には5.1chサラウンドヴァージョンも入っているが、ウチのTVのサウンドシステムはそんないいもんに対応してないんで違いがわかりません(泣)

クリスがものを食べている映像がやたらあったので、周防さんに「クリス食べてばっかりだねー」とメールしたら「いつも何かをもぐもぐ食べてて、リスのようだと思いました」って返事が来てさ!リス!!!りす!!!!!ああ〜そうだよりすっぽーい!クリスだけにリス!!(『春眠り世田谷』のこーちゃんに匹敵する親父ギャグ)ぎゃーかわいい〜やっぱりフーファイはかわいこちゃんバンドだったんだ〜(誰かとめてくれ)でもきたはらさんもかわいこちゃん集団だって言ってくれたも〜ん!

そしてテイラーはなんであんなに服を着ている率が低いのかと言う話になり。なんでやたらパンツばかり買い込んでるのかと言う話にもなり。ファンサービス?天然?どっちでもいいやかわいいから!このコは元気にドラムを叩いてくれればいいよ…(涙)あと食べてくれ。なんかどんどん痩せてってるような気がするから(心配)

楽しいバックステージの様子やツアーの道中映像もパッキングされていたが、ここらへんデイヴのプロデュース力を感じたなあ。こう言う観方をされるのは彼の本意ではないだろうが。実際楽しいんだろう。キツいことや大変なことも勿論ある筈だ。ツアー生活ってのは相当タフなもんだろうし、ここ数年はバンドにもデイヴにもいろいろあったし。このひと見てるとホントなんて言うか、人生は短い!いつ死ぬかわかんないから前を向け!ってビンタ喰らうようですよ。つくづく憧れますこの前向きさには。んで、時々ぽろっと顔を出すしょげた部分も好きなんだよね。私もがんばりやす。



2003年01月22日(水)
『マイノリティ・リポート』

『マイノリティ・リポート』@新宿スカラ座1


ようやっと観に行った。以下ネタバレありです。





SFな話だけれどミステリー的な謎解きスリルもあるし、何より映画力、と言うか映画を見せる体力がものすごく強く、2時間半近くの長さが殆ど感じられない。トム・クルーズが捕まったあとがちょっと長いかなと思ったけど、それも退屈はしないし、むしろどーなるんだこれーとひたすら観てしまいました。

ツッコミどころもあるにはある。大体捕まらないようにする為に目玉をとっかえたのに、セキュリティは前の目玉を使って通過しているとことか。指名手配状態になってるんだからその場でブロックかけとけよー(笑)あとラストのプリコグたちの暮らしがあまりにも…いや幸せそうでよかった〜とは思いましたがそこ迄の展開が展開なだけにあっさりしすぎじゃとか。

でもさ、殺人予知の犯人逮捕は人道的に…とか言ってるけどそれ以前にプリコグさんたちの人権完全無視じゃん!クスリ漬けでずっと仕事ですよ。そんなのいやあああ!なので最後のとこは良かったねえとしんみりしました。

細かいところ迄こだわった未来の描写が観ててワクワク。シリアルの箱もあんなになるんだーかわいー。ニュース速報が入る新聞も便利だね。2054年ってそんな先のことではないんだけど、実際はどうなってるのかな。今年は鉄腕アトムが生まれた年だしねえ。

話とは無関係な小ネタもおかしかった。なんで腐ってるものばっかり食べちゃうんだトム!その前に腐ったサンドイッチも牛乳も捨てといてよお医者さん!(笑)そういやトムと警察に家をめためたに壊されたあの3世帯はどうなったんでしょうか。税金で修理して貰え!

先日TVで『L.A.コンフィデンシャル』を観直したばかりだったので、コリン・ファレルが撃たれるシーンにケビン・スペイシーがダブッてしまった。ちょっとヤなヤツだったけど頭は切れたじゃん!悪いヤツじゃなかったのにー(涙)仔犬顔だけどいい仕事してます。確かこの役、最初マット・デイモンがキャスティングされてたと聞きましたが、彼がやったらまた違う印象だったろうな。

そうそう、目玉と言えばトムさんの瞳は碧いんだけど緑がかってもいて、綺麗な色だなあ。好きな色です。とりかえた目玉、名前からして日本人のものだったのかな?



2003年01月19日(日)
東京バレエ団『ベジャール・ガラ』

東京バレエ団創立40周年記念公演(I)『ベジャール・ガラ』@東京文化会館


『ギリシャの踊り』『ドン・ジョバンニ(スペシャル・ガラ・バージョン)』ともに、コミカルな曲調とダンス。上半身の動きが、他ではあまり見られないタイプのもので面白かった。『ドン・ジョバンニ』は、いつか巡り会う王子様を夢見てうきうきの女の子たちが、めかしこんだり妄想できゃー!☆☆☆とかなったりするさまがおかしくてなー。かわいいし!今回はスペシャルバージョンで、妄想の中の王子様が実際に舞台に姿を現し、女の子たちが騒然となるラストが準備されていた。バレエで笑いが起こることもあるんだな。まだまだ初心者なので堅苦しく観てたんだなあ。ちょっと見方が解ってきたかな。

そんでやっぱりこれがメインな訳ですよ、『ボレロ』。昨年のギエムバージョンは凄かったなー。今回は首藤康之さんのバージョン。すっごい髪短くなってた。今度マシュー・ボーンの『白鳥の湖』に出演する為だろうか。前から観てる武田さんが「あんなに短くしたの初めて見たよー」と言っていた。その分精悍さが増し、力強いメロディパート。そんなに背がある訳ではないが、腕が長く動きがシャープ。男、男、男だらけのボ・レ・ロ!てなもんで。曲構成の性質もあるが、観ているうちにどんどん鳥肌がたつんだよねー。まだ上がある、上があるって感じで。リズムパートのダンサーの力も重要です。

今年の秋にはギエムが生オケでボレロを踊るそうなので、これは何とかしてチケットとりたいな。



2003年01月18日(土)
『刑事まつり』

『刑事まつり』@シネマ下北沢


当然「刑事」は“デカ”と読みます。

掟は3つ。
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壱、主人公は刑事であること!
弐、完成尺は10分を1秒でも超えてはいけない!
参、1分につき、最低でも1回ギャグを入れること!
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このオムニバス作品の面子がすごい。監督は(敬称略)青山真治、市沢真吾、奥原浩志、黒沢清、佐々木浩久、篠崎誠、高橋洋、西山洋市、廣木隆一、堀江慶、万田邦敏、山口貴義。キャストも豪華過ぎ。青山監督作品に黒沢清氏が役者として出ていたり。クレジットが出てから「え、どこに?」と気付くひと多数。山中聡さんどこにいたっけ?(泣)

ネタバレがアレなんで内容にあまり触れられないんですが、まあ掟と各作品のタイトルを見ればどんなもんか想像つくでしょ(笑)でも堀江監督の『引き刑事』の“引き”は、あの“引き”だったのか〜。これは予想出来なかった、オモロかった。あとツボだったのは青山監督『NOと言える刑事』。黒沢監督の『霊刑事』は流石オリジナルなもので「黒沢監督のギャグってこういうのなんだ…」と逆に感心してしまったりした。

大森くんとこは兄弟してご出演。奥原監督『さよなら地球刑事』に立嗣兄さんが、篠崎監督『忘れられぬ刑事たち』に南朋くんが出ています。立嗣兄さんがね〜、格好いいよ!好きだー!役者としても好きなんだよ〜、身のこなしが綺麗で色気があるし。ご本人は監督業に力を入れたいそうですが、気が向いたらまたスクリーンに姿を見せて貰いたいです。しかしまさか岡村ちゃんをBGMに踊る立嗣さんが観られるとは!奥原監督有難う!て言うか『波』を撮ったひとと同一人物だと思えない(笑)次回作楽しみにしてますよ。

南朋くんは自分の武器(笑)を存分に発揮。あの表情が好きなひとにはたまりませんよ(笑)篠崎監督ツボつくねえ〜、『忘れられぬ〜』はザズウの役者さん総出演って感じだったな。吉田さんが参加していたのでビックリした(笑)

幹事の篠崎監督が呼び掛けて集まった、このメンツのフットワークの軽さも気持ちいいです。青山監督のは1月5日に撮ってたそうですし(驚・公開初日は11日だよ!)大変だったんだろうけどそれもすごすぎて笑えるな。そう迄して参加したかったんだ…いやあ、いいよねこういうの(笑)

好評のようでシネキタは満員御礼、アンコール上映も既に決定しています。内容が内容だけにビデオ・DVD化は無理だろうとのことなので、気になる方は是非映画館へ。ちなみに本職刑事の方は警察手帳を提示すれば¥200で観られるそうです(笑)



2003年01月16日(木)
QOTSAのどうでもいい話

と言うか、おぼえがき。

■セットリストの話

アンコールのセットリストがこうなっていたけど、本編とは展開が違ったのは何故か。
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MONSTERS REG JOHN
SIDEWALKS HEADACHE
FEEL GOOD TENSION
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どうやら2パターンあって、その場で選んでいたそうです。なので、「REGULAR JOHN」〜「I THINK I LOST MY HEADACHE」〜「TENSION HEAD」という展開もあり得たとのこと。のわあ!

■大阪では「FEEL GOOD HIT OF THE SUMMER」〜「ODE TO CLARISSA」〜「DO IT AGAIN」〜「REGULAR JOHN」だったそうで…全然違うやーん!うわああやっぱり1回じゃ足りん!もっと聴きたかったよおおお
■ジャムも毎回違ったのさきっと!そら当たり前さ!曲は生き物だなあとしみじみ
■て言うか、このひとらあんまりカウントとらないんだよね。大概アイコンタクトで曲に入る。それがまた格好いいのさ!
■ニックはあゆもビックリの腰履きだったなー
■で、うしろポケットにチェーンで繋いだ財布が入っててさ(笑)むっちゃ普段着やん
■最初はシャツ着てて、後ろのコが「(服)着てるよ」「着てるよ」って言ってたのがおかしかった
■ジョシュ髪ちょっと伸びてた。その分トサカが高くなっててさ!赤毛のジョシュア〜(壊)
■マイクヘッド2つくっつけて、音の振動でビリビリ言わせてたのが格好よかった!
■ええこのネタを2ちゃんに書いたのは私です
■このあとは真夏のオーストラリアへ移動して、BIG DAY OUTに出演。身体に気を付けてねー

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■書いた途端にベニシオさんとこのオフィシャルMLが。昨年末クランクイン予定だったゲバラの映画はソダーバーグ監督のスケジュールの都合で2004年以降になるそうですよ…どんどん延びてるな。ジョージ・クルーニーがカストロ役って話も浮かんだり消えたり、本決まりではないようだし。ああいつ観られるやら

■て言うか、今年がゲバラ生誕75周年だからそれに併せた企画だったんじゃないのかー

■ガエル・ガルシア・ベルナルがやる方はもう撮ってるらしい(MIOさん教えてくれて有難うございますー)こっちはちゃんとスペイン語らしい。多分先に観られるのはこっちだな

■て言うか、書くと悪いことが起こるな最近(泣)

■オロチってメスだったんだ…<ニャ夢ウェイ。軽くショック



2003年01月14日(火)
ハッパなくともストーナー

QUEENS OF THE STONE AGE@赤坂BLITZ


いやホントはストーナーとか別にどうでもいいんだけどね。

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セットリスト

1. YOU THINK I AIN'T WORTH A DOLLAR, BUT I FEEL LIKE A MILLIONAIRE
2. YOU WOULD KNOW
3. QUICK AND TO THE POINTLESS
4. DO IT AGAIN
5. THE SKY IS FALLIN'
6. AVON
7. ODE TO CLARISSA
8. LEG OF LAMB
9. GONNA LEAVE YOU
10. HANGIN' TREE
11. AUTO PILOT
12. A SONG FOR THE DEAD
13. NO ONE KNOWS
14. GO WITH THE FLOW
15. ANOTHER LOVE SONG
16. A SONG FOR THE DEAF
17. THE LOST ART OF KEEPING A SECRET

encore
18. MONSTERS IN THE PARASOL〜REGULAR JOHN
19. WALKIN' ON THE SIDEWALKS〜I THINK I LOST MY HEADACHE
20. FEEL GOOD HIT OF THE SUMMER〜TENSION HEAD

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いろんなとこから拾って繋ぎ合わせてるんで間違ってたらすんません。特にアンコールはジャムからどしゃめしゃにメドレーみたいになってたんで記憶がおぼろ。

QUEENS OF THE STONE AGE!QUEENS OF THE STONE AGE!待ちに待ったQUEENS OF THE STONE AGE!フジ以来のQUEENS OF THE STONE AGE!単独初来日のQUEENS OF THE STONE AGE!しつこいですか。だってだってすんごい楽しみにしていたんだもん!チケット売れてないって聞いてて心配だったけどな!なんでだ!なんでだ!あんなに格好いいのに!いやもーいいよそんなん、私は楽しいんだよ!

会場に入ってみればそれなりに埋まっておりホッとする。仕切りがウドーだった為ブロック分けがかなり厳しく、開演ギリギリ入場だったのにも関わらずAブロックを楽々スルー。Aのチケット買えててよかったよー。で、そのAブロックも前後左右6つ位に仕切ってあった(出入りは出来た)。おかげで前に押し寄せられて潰される、と言うこともなく快適。たまにはウドーもいいもんですな。そんな仕切りの細かさに加えてオトナな客が多いのか(年齢がってんじゃなくて、態度が)必要以上に暴れたりするアフォーなひとも(自分の周りには)おらず。始まったらするすると前に行け、ニック側4列目あたりをキープ。うを、近い!

メンバーはデイヴ・グロールがフーファイに戻ったため、Drs.は元ダンジグ、ZilchのJoey Castillo(初見)。あとはフジと一緒(ジョシュ、ニック、トロイ、マーク)。やっぱDrs.は、デイヴの音を聴いたあとだとちょっとモタッとしてた印象があったかな(ごめんね、でもデイヴが凄すぎたからさ…)「ズタッ!!」と「ズタン!」の違いと言うか。アタックの返りの瞬発力が鈍かったような。いやでもよかったですよ!よかったですよ!

マーク、今では正式メンバーだそうで。いやーなんかすごい格好よかったよ…風貌から声から。一瞬カートの姿がダブッてドキッとした。で、ここらへんの繋がりをふっと思い出したり。フジの時は遠目&昼間だったので、あのダークな感じがなかなか伝わらなかったのかも。暑かったしね。今回は聴いてて思わず鳥肌&身震いする場面続出だった。マジで渋かった。

オトナな客層と先述しましたが、なんて言うかねえ、音楽好きなんだろなーってひとが多かった気もした。て言うか聴き入っちゃうんだよ!激ウマで!ウマい、ウマい、巧過ぎる!そしてヤバい、ヤバい、ヤバ過ぎる!エッジ効きまくり、ストロークもガッツガツですんげー格好いい、あー格好いい。インプロ合戦も、どこに転ぶか判らないスリル満点!とにかく曲がいい、そして音が恐ろしく良かった!ブリッツでこんだけ音良いのって…かなり珍しいよ!なんで?プレイヤーの巧さとかも勿論あるんだろうけど、音質がこれだけいいのってどうやればいいの?

しかしニック側にへばりつきだったのに気付いたらジョシュばかり観ており、私ってジョシュファンだったのねと今頃になって気付いた次第。て言うかこのひとのギター本当に格好いい。軽々と高度なことをやってますよ、涼しい顔して。顔と手のギャップがあり過ぎる!赤毛のジョシュ〜!いやすいませんもう壊れ気味で。

なんか格好いい格好いいとしか書いてませんが本当に格好よかったんだもんしょうがないね!だから逆にジョシュが「アリガトー」なんて言ったりニックがニコニコ(ニヘニヘ?)してベース弾いてるとビビッたりしてな(笑)ニックずーと笑ってたなー、なんかキメてたんかな(またそんなことを…ホントはいいひとかも知れないじゃん!<自分ツッコミ)「私を見てる!」と勘違い出来そうな距離で見たもんでねえ、なんか「こ、怖くないかも…」とドワーヴストラウマを払拭出来そうでした(笑)

ハッパハッパハッパッパー、ハッパハッパハッパッパー♪レピッシュの「美代ちゃんのハッパ」はメジャーデビューの時には「美代ちゃんの×××」になっておりました。おわー懐かしい。そんな日本にも今となっては軽々入国出来るぜQUEENS OF THE STONE AGE!(いや冗談ですから)また来てね!また来てね!待ってるよ!

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■BLITZって結局いつクローズなんだろう。やっぱりZEPPより全然交通の便がよくて好きなんだよなー。この行きやすさのおかげで開演に間に合った。と言うか訳者さんも編集さんも沈没しました(仕事)有難う有難うあとの事考えると怖いけど

■浅野忠信さんが来てた



2003年01月13日(月)
『青い春』(DVD)

『青い春』(DVD)


本編についてはもーしつこいくらい書いたんで(いやいくらでも書けるけどな)DVDならではのお楽しみ、オマケについて。

メイキングとスチールショット集、予告編とオーディオコメンタリー。予告編は特報ヴァージョンも入っていて嬉しかった。この特報良かったもんなー、短時間でインパクト大。メイキングにはNGショットやシネマライズで行われた舞台挨拶やトークショウの様子も一部収められていました。

それにしてもオーディオコメンタリーが面白過ぎた。本編を観乍ら出席者(豊田監督、龍平くん、新井くん、高岡くん、大柴くん)がいろいろ喋ると言う内容ですが……ユルい!ユルい!ユルすぎる!夜中に腹がよじれる程笑いましたよ。監督、子供の運動会の話してるし。「5秒空白があいたら録りなおしやぞ!皆なんか喋れ!」とか言ってるし(笑)高岡くんがおやつ食べてる音もわかりますよ!ユルいよ!

ショックだったのは龍平くんが故・成田三樹夫さんを知らなかったこと。お父さんが『探偵物語』で共演してたやん!…と言っても昔過ぎて知らないか…歳の差を感じたわ。

土曜日歌舞伎帰りに(昨年の映画ベストワンは『青い春』って面子が揃っていた)浅草の喫茶店(あれはカフェとは言わないさ!土地柄か往年の喫茶店が沢山残っていて楽しかったなー)でアツく語った結果「新井くんは『マイ・フェア・レディ』のイライザだね!」と言うことに落ち着いたのですが(大笑)豊田監督がヒギンズ教授で。「監督が『こいつを俺色に染めてみせる!』って言ったんだよ〜」とか暴言トークをカマしていたのですが…コメンタリー聞いてそれも納得(納得するな)。も〜だんだん顔が変わるんだよね、新井くんの。皆から「顔が全然違うもんね」「カッコよくなるよな〜」「変わってからは『悪魔が来た!』って感じだよ〜」と絶賛?されてました。

あと新井くんと千原Jr.(『ポルノスター』主演)の顔の系統って似てるよねと言う所から、豊田監督の顔の好みがわかるねえと言う話もした。自分の撮りたい“顔”ってのが明確だし、作品中で役者をそのツラ構えに変化させる撮り方に自負を感じる。

本編は何度観ても痛いな、あんなに笑えるコメンタリー聞いたのにやっぱり泣いてしまうよ〜。監督が話していた通り(一応真面目な話もちょっとは(ちょっとだがな)してましたよ…)ハイスピードのシーンは確かに効果が落ちている。コマ落ちしてるのかな。画面が小さいせいもあるだろう。それと学校の壁や、黒い部分がかなり潰れている。この作品は、黒にもいろいろな色があったので、早くもまたスクリーンで観たくなった。

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■そういや浅草の喫茶店のひと(結構年輩の方)が、オーダーしたコーヒーフロートを「コー“シ”ーフロートね」と言ったのに感動した。江戸っ子だー

■と言えば、ウチの近所に大きなねこがいるのだけど、以前そこの家に「名前は太郎と言います。触るとしっかきます」って貼り紙がしてあった。書き文字でもこうだから、発音だけじゃなくて「ひ=し」の認識なんだなあと妙に感心したことがありました(笑)

■ピングーの陶器セットを集めたいので、これから当分お昼ごはんはミスドーです。かわいいんじゃー



2003年01月12日(日)
『チェ・ゲバラ―人々のために―』

『チェ・ゲバラ―人々のために―』@BOX東中野


新年明けて初の映画はゲバラのドキュメント。おお硬派だなー。

かつての友人、部下、家族たちの証言を主にしたもので、貴重な映像も多々集められていた。とりわけ印象的だったのは、あの有名過ぎる肖像写真を撮ったカメラマンの話。あの写真を撮った現場での50秒間、ゲバラはどう現れたか、そしてカメラマンはそれをどう捕らえたか。この写真、イタリアの出版社につい無料で譲ってしまったため、著作権料を全く貰えてない(で、その出版社は大儲け)って話は聞いていたけど、それが彼だったのかーと思ったり。

しかし常々思うのだが、ゲバラがこんなに人気あるのって、彼のルックスによるところもかなりあるんじゃないかなあ。だって格好いいもんね。功績は確かに素晴らしいし、英雄視されるのは判る。人間的な魅力もこのドキュメントにはよく語られていてそれもまたいい。でも、彼がすんごい不細工だったらここまで写真集が売れたりポスターが売れたりTシャツが売れたりしないだろうな。

それはカート・コバーンにも感じたことだ。NIRVANAは大好きですけども。本当のグランジだったからなあこのひと。風呂とか入ってないし、髪も洗ってなくてベタベタだった筈だ。勿論彼の歌はすごいもんだった。でも、彼がすんごい不細工だったらここまで写真集が売れたりポスターが売れたりTシャツが売れたりしないだろうな。

まあそれはともかく、ハリウッドでも何本かゲバラの映画化の話が進んでいるが、ハリウッドならやっぱゲバラは英語を喋るんだよな…そ、それはちょっとどうなんかね…ベニシオ・デル・トロがスティーヴン・ソダーバーグ監督と組んでやるやつは、『トラフィック』での仕事振りを考えるとそこらへん忠実にやってくれそうだが。『ラスト・エンペラー』で登場人物が皆英語で喋ってるの、結構おかしかったもんなあ。

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■サガラさんに『刑務所の中』がいかに面白かったかを話してもらう(笑)もう話聞いてるだけでも面白い。オモロ物販「網走刑務所キャラメル」を貰う。パッケージに“脱獄”とか書いてある。いいんか

■つうか話聞いてると「刑務所入りたいかも…」と思うよ!(笑)しかし「女囚の方はどうかわからんからな」「女囚はなんか怖そうだよな」と言うことで、やっぱり入るのはやめておこうと言うことに落ち着く

■帰りに例のフクロウ屋へ行く。たくさんいる。1羽が丁度ごはん中、ピンセットでつまんだ餌を貰っている。かわいいなー。が、くちばしのまわりに赤いものがいっぱいついている。血塗れですよ。ひよこかなねずみかな…。「閉店なんですよねえ」とお店のひとと話す。本当に急な話だったようで、移転するかもしれないけど、どこに引っ越すかとかも全く未定で、準備も出来てないらしい。「決まったらホームページにお知らせ出しますよ」と言っていたので期待しとこう。



2003年01月11日(土)
『新春浅草歌舞伎』

『新春浅草歌舞伎』@浅草公会堂


新春恒例若手公演。周防さんが貸切のチケット枠があると誘ってくれたので気軽に頼んだところ、会場に着いて驚愕。最前列花道かぶりつき!専門用語でどぶと言うらしい、花道の裏側(下手側)。役者さんが見得を切る方向は全て逆でしたが、それでも近い!近い!近過ぎる!びびりまくる。

演目は『菅原伝授手習鑑 車引』『奴道成寺』『義経千本桜 川連法眼館の場』。1部と2部で主要な配役を変更しての上演だそうで、となると両方観たかったなあ。いやでもこんなにいい席とって貰えただけでも有難いですよ…観たのは1部。年始のご挨拶は中村七之助くん。観客に初心者が多いことを考慮してか、演目の説明などもしてくれたのですが、途中から喋りが素みたいになってきて(笑)同じことを何回も繰り返し、しまいには何の説明かわからなくなっていました…が、その後の七之助くんの奴道成寺の踊りはすごかった!やっぱ役に入るとプロだなあ。登場した時の華やかさには圧倒された。思わず「…きれー…」と呟いちゃったもんね。作品自体の曲とか踊りの振付もすごく格好いい。やまこさんが「グラムロックみたいー」と言っていたのだがホント、そういうエンタテイメントの要素がビッチリ詰まってて!おみやげを投げる姿はギターのピックを投げるポーズみたいーとか。

皆面白かったんだけど、中でもとりわけ印象に残ったのが『義経千本桜』、獅童さんの源九郎狐。もー泣いちゃったよ!鼓の皮にされちゃった両親狐のそばにいたいあまりに、源義経の部下に化けて出てきていた仔狐なんだけどこれがさ!もう!すっごいかわいくてかわいそうでさ!近かった為表情もめちゃめちゃよく見えて、白塗りしてるんだけど切ないんですよ獅童さんの表情が。途中やたら鼻をすすって台詞を言っているのでどうしたの?と思ったらホントに泣きながらやってまして…それに気付いたらもーこっちもだーっと涙が。もーねー「化けててごめんなさい騙してごめんなさいでも鼓のそばにいたいんですう!」って気持ちが入っちゃって入っちゃって、泣けた泣けた。

仕草からなんから狐のかわいさが滲み出ていて、義経から鼓を譲り受けた時のはしゃぎようはむちゃむちゃかわいくて、「ああよかったね!(いや両親死んでるけどね…)はやく山へお帰り!」と最後のシーンではこっちも満面の笑顔で花道を見送りましたよ。

『車引』では勘太郎くんの梅王丸が格好よかったです。この演目は衣装とか隈取りが華やかで、歌舞伎らしさを堪能出来て面白かったー。見得も沢山切るし。2部では源九郎狐を勘太郎くん、奴道成寺のおどりを亀治郎さんが演じるそうなんだけどどうだったのかなー。


終演後は浅草をぶらり。七之助くんの挨拶によると「昨年までは昼と夜の部でしたが、それだと夜の部が終わるのが8時過ぎ。浅草は夜が早く、お店が閉まってしまいます。それでは浅草の町を楽しんで頂けないので、2部が6時には終わるようにしました」そうで。地元とがっちり組んだ行事として提供したいと言う思いも感じて、印象よかったなあ。楽しかったです。



2003年01月10日(金)
書いた途端に

■例のフクロウ屋さんが今月いっぱいで閉店に…な、なんで…(泣)

■追加公演の噂が。噂が噂が噂が。あああどうすんだ!本当ならはやく発表してくれ旅程変更になるかも知れないし!

■しかし仙台>横浜>東京>大阪>名古屋の移動って、ついてくこっちが難しいよ…。特に東京と大阪連チャン、1日置いて名古屋ってのが。どうやっても仕事休めなさげ。大阪行きたい行きたい行きたい

■ここ迄思い詰めてんのは相手がPEARL JAMだからだよ!やばいよ自分!

■つうか1つのバンドを観る為に旅行するのは初めてです(笑)落ち着け自分

■とこっちにかまけているうちに14日のQOTSAに行けるかどうか判らなくなってきた。仕事で。頑張ってください訳者さんと編集さん。いや待てよ、むしろ頑張らないでくれた方が入稿日が延びていいのか?でも発行日はこれ以上延ばせないって言ってたしな…(泣)

■そしてZWANが追加公演。キャンセルになった福岡のひとが怒りそうだな…



2003年01月09日(木)
今頃になって

昨年の十傑。観た順。ベストワンには★。


■舞台
自転車キンクリートSTORE『OUT』@PARCO劇場
『彦馬がゆく』@ル テアトル銀座
★『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』@新国立劇場(小)
『欲望という名の電車』@シアターコクーン
NYLON100°C『フローズン・ビーチ』@紀伊國屋ホール
フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『フキコシミツルとロイヤル室内バレエ団「作品,IV-1。」ひとりですし、バレエの公演でもありませんし。』@シアタートラム
『アテルイ』@新橋演舞場
日本総合悲劇協会『業音』@草月ホール
自転車キンクリートSTORE/ZAZOUS THEATER『ダブル・スタンダード』(おーい、救けてくれ!/動物園物語)@PARCO劇場
サードステージ『今度は愛妻家』@俳優座劇場

野田秀樹氏の新作が待ち遠しいなー


■映画
『マルホランド・ドライブ』@シネマスクエアとうきゅう
『ハッシュ!』@シネクイント
『波』@テアトル新宿
『バーバー』@シャンテ・シネ2
『パニック・ルーム』@渋谷パンテオン
『突入せよ!あさま山荘事件』@新宿東映
『KT』@シネマスクエアとうきゅう
『溺れる人』@ユーロスペース1
★『青い春』@シネマライズ
『プレッジ』@ガーデンシネマ2

上半期ものに集中してるなあ。つうか下半期あんまり観に行けなかったからか



2003年01月08日(水)
『桜の園』初日

シアターコクーン・オンレパートリー2003『桜の園』@シアターコクーン


ああはじまったよーもう緊張したー私が緊張してどーすんだ。

初日なのでギクシャクする部分がありましたが、チェーホフをこんだけ面白く見せるのは役者さんの消化力が強靱なんだろうな。以下おぼえがき。

●オープニングがいつもの蜷川さん仕様と逆のスペース使いで新鮮
●斜陽な部分より貴族のダメっぷりが押し出されている。チェーホフで笑えてビックリよ
●チェーホフ自身はこの作品を“喜劇”として書いているが、実際笑える迄台詞を消化している出来上がりってなかなか観られない
●とはいえ終盤かなりユルい箇所があって眠気に襲われる。元々の脚本がああだからかねえ
●気温の感じられる照明が素晴らしい
●麻実れいさんのラネーフスカヤがかなりいい
●香川照之さんのロパーピンは成り上がれ!人生なイケイケの中にコンプレックスがにじみ出てて面白い
●音響ブースの近くの席だったのだが、途中そこから「ガハハハハ」と豪快な笑い声が聞こえたので思わず振り向いたら蜷川さんだった(笑)

さて高橋洋くんですが…トロフィーモフ役です。これがねー(泣)これから行くひと楽しみにしておいて!予想を遥かに超えてます!瞠目するよ!て言うかこんな面を見せてくれるとは…いやー笑いながら涙出そーになっちゃった、つうかちょっと泣いた。待っててよかった。

まだ始まったばかりなのでネタバレ禁止と言うことで。楽日にまた行くので、その後じっくり感想書きます。

……が!この楽日、マニックスと同じ日だった!ぎゃー!!何で気付かなかったかなあ…いや気付いてても両方行くけどね…こればっかりは。上演時間は休憩入れて2時間40分、楽日だからカーテンコールが3回↑あるとして(笑)コクーンを出られるのは多分17:00過ぎ。マニックスの開演は17:30…はやいんじゃー!渋谷から舞浜迄何分で行けるかな…オープニングアクトでくるりが出るそーなんでくるり、長くやってくれ!頼む!



2003年01月05日(日)
『生きたフクロウ・ミミズクの世界展』

『生きたフクロウ・ミミズクの世界展』@池袋サンシャインシティ文化会館展示ホールD


「生きた」ってわざわざ書いてあるあたり…怖いのう。ひと疲れでバテてんじゃないかと思いましたが皆さん意外と元気で。何羽か大暴れしてるのもいましたが。そりゃ狭いし腹もたつだろーよ。ふれあいコーナーみたいのがあって、30分毎に触らせ当番のコが入れ代わり立ち代わり。

皆かわいいんですが個人的にはカラフトフクロウの後ろ姿がかなりツボ。ふっくらでまんまるなんだー…さ、さわりたい…。顔も面白くて好きです。フクロウっぽくないと言うか、顔の中身(パーツ)が全部ちっさい。フクロウだけど目とかちっこい。おっきいわりにはおとなしそう。ここでもぼんやりしてました。と言うか半分寝ていた。うとうとしてた。

面白い顔と言えばメンフクロウ。顔面にハート形のお面をつけたみたいな顔。面白い。こんな顔して夜の殺し屋の異名を持つハンターなのだー。脚とかめっちゃふっといんだよね。ウサギもモグラも一握りでキュッ、って感じですよ(ブルブルブル)。あとなんだったかなーおじいさんみたいな顔のがいた。白いヒゲみたいのが口の周りに。アルムおんじ(@ハイジ)みたいな。

アカスズメフクロウとか手にのるくらいの大きさでかわいかった。なんかこれくらいならうっかりウチでも…と思っちゃうけど飼育は難しいんだよね。ヒヨコとかネズミとかを餌にあげなきゃならんし。年に何度か見に行くくらいがいいのかな。近所に飴屋法水氏がやってることで知られたフクロウ屋があって、見たいと思ったらふらりと行けるのでこれはちょっと嬉しい。店内でヒヨコ刻んでたりこれから喰われるコオロギがリンリン鳴いてたりしますが(笑)初めて行った時店員さんに「それはなんですか?」と訊いたらニッコリ笑顔で「ヒヨコですよ!」と言われましたよ。かわいそうと思ったらその時点でフクロウは飼えないね…。

まあ自分も普段は牛やら豚やら食べてますからそこらへんはちゃんと感謝して食べよーと思ってますよ!自分が喰われることになったらそれはそれで仕方ないと思うようにしてるよ!もちつもたれつ。

フクロウとマヌルネコは定期的に見ないとなんというか動物切れを起こす。どっちも飼えないからなんだろうかねー。普段は近所ののらねこと遊びます。



2003年01月04日(土)
RED HOT CHILI PEPPERS『By the Way』(DVD)

RED HOT CHILI PEPPERS『By the Way』(DVD)


「By the Way」のDVDシングル。ヴィデオクリップと、メイキングと、クリップの演奏部分のみのヴァージョン。クリップはあれですよ、アンソニーが誘拐されるやつ。あ〜かわゆいな〜アンソニー(壊)

ここ数年のペッパーズのヴィデオクリップは高クオリティで内容も面白い。その大半を手掛けているディレクター、Johnathan & Valerieも拝顔。このひとらが作ってるのかあ。演奏のみのヴァージョンを見ての通り、ペッパーズさんは演奏してる時がいっちばん格好いいので、いろいろコンセプトを噛ませたものを作るのは結構難しいと思われる。が、このディレクターコンビはおーもしろいの作るよねー。今回は『アモーレス・ペロス』にインスパイアされたものだとか。

ビックリしたのは、あのアンソニーがタクシーからフリーの車に跳び移るシーン、ノースタントだったこと。いややりそーとは思ったけど…2階のベランダからプールに飛び込んで遊ぶひとですし(笑)いやすごいね!格好いいね!あと面白かったのが、ジョンは免許を持っていないので、危険な運転ってのが判らないと言う話。フリーの運転は相当なもんらしーんですが(急カーブ切るシーンとかすごかったもんね)、ジョンは楽しそうに乗ってました(笑)

あとチャドが、所謂オチのワンシーンのみの出演なんだけど、タクシーの止め方の練習をした話。手の挙げ方とか、土地色が出るんだそーです。

ちょっと前に「新しいクリップ集が出る」って噂があったんだけど、ホント出してくれないかなーワーナーさん。「UNDER THE BRIDGE」以降のクリップはちょこちょこシングルのextraトラックに収録されていたりはするけど、まとめられてセルビデオにしてくれないかなー。勿論ナヴァロ在籍時のものもね!「WARPED」のクリップ大好きなんじゃー!



2003年01月03日(金)
『真情あふるる軽薄さ 2001』(DVD)

『真情あふるる軽薄さ 2001』(DVD)


こちらも景気付け。いよいよ高橋洋くんが8日に舞台復帰します。

これ、舞台作品を映像化したものとしてはかなりいい出来だと思います。舞台を観ることにおいての自由度は、観客が視線を選べると言う部分が非常に大きい。どこを観るかと言うのは観客の主観にあるわけで、これを映像化〜視界をカメラのフレームが選ぶ〜すると言うのはかなり難しい。

特にこの作品は、舞台だけでなく客席も演技の場として使われるし、冒頭の入場する観客に高橋くんがまじっているところや、客席にヅラを持って入っていく古田さん等(笑)その前後をうまく見せておかないと、「いつの間に高橋くんが行列にまじってたの?」とか「なんで古田さんが客席に降りてるの?」とか訳がわかんなくなる。そこらへんの処理が巧かったです。

うーん、とは言ってもこれ、映像が初見のひとはどうですかね。実際舞台を観た者としては結構楽しめましたが。高橋くんが挑発役なのでずーーーーーーっとテンション芝居だし、退くひともいるかも。映像と言うフィルターを通すとそこらへんも一歩退いて観ることが出来ると言う点では興味深かった。

舞台内容については…初日迄にかなりすったもんだがありましたが、最終的に舞台に立ったひとを観ることだけが結果なので。勿論当初のキャストでも観たかったと言う思いはあるが、舞台に立ったひとたちは本当に素晴らしかった。ああ、これももう2年前のことか。DVDと言う形で残っているのは嬉しいな。

やっぱり古田さんが凄い。いろいろ困難があったこの作品をここ迄引っ張ったのはやはり彼だ。1舞台に1古田、演出家の愛人と言われる彼ですが(笑)どの演出家と組んでも面白い。つかこうへい氏が筧利夫さんを評した言葉、「彼は人間じゃなくて、舞台役者と言う生き物」ってのを思い出す。同じ字面の台詞でも、彼の口が語ると格段に言葉が光る。蜷川さんとこの演出でここ迄笑うとは思わなかったもんなあ。相手との間が噛み合わない部分もあったが、そのフォローを自分の側に持ってきて消化出来る剛腕さも、この舞台では随分頼りにされていたと思う。彼がいて本当によかった。

古田さんにここ迄許した蜷川さんも、特典映像のインタビューでご本人が言ってますが「変わった」「役者に任せるようになった」部分が大きいと思う。そしてこの歳になってまだまだ変われる自分を面白いとも。イカしたじいさんです(失礼)大好きです。

初舞台だった鶴田真由さんもトーンを低くした声の設定からして良かった。「じゃかあしい!」って台詞がこんなに似合うとは…このインパクトが強烈だったので、今後彼女が舞台をやることがあったら絶対観に行こう!と思ったものだ。あと映像で観て脅威だったのは、化粧崩れしないとこ(笑)!顔に汗かかないし。水とかかかって随分顔が荒れそうなのに美しいのなんの!これ才能ですよ一種の!いやー美しさの中に凛とした強さもあって、かなり惚れました。ご結婚おめでとうございます(笑)中山さんについて行く為、これからはN.Y.が活動拠点になるそうなので、舞台はしばらくないかもな。またの機会を楽しみにしています。

さて高橋くん。いやもう…よくやった!テンション芝居がずっと続くので、楽日の挨拶の時も表情が堅くて茫然自失の状態で、鶴田さんに肩を叩かれた時に初めてホッとした表情を浮かべたのをよく憶えている。あの挑発する男の逃げ場のなさ、やりきれなさ、そして権力側にあっさり殺されてしまうあっけなさ、全てがハマッていた。このひとはどんどん化ける!と思った。

だからこそ『マクベス』の降板には打ちのめされたもんでした。あの局面を乗り越えた役者が何で!とかね…。彼を再び舞台に迎えてくれた蜷川さん、スタッフの方々にも本当に感謝。8日の初日、本当に楽しみにしている。

作品としては大好きなものです。清水邦夫氏の負け、負け、負けてからどうする、死ぬ迄にどうする、結局は死ぬし負ける、と言う諦めの中にギラギラと光る人間の思い、だけど結局負ける、と言うどん詰まりな作風はすごく好きだ。その中でもこの作品は、初演から32年経っていてもその絶望感は変わっていなかったところに背筋が寒くなった。再演にあたって加えたあのシーンも、あまりに当然な結果で悲しくなった。それでいい、それがいいんだと思う。



2003年01月02日(木)
PEARL JAM『TOURING BAND 2000』(DVD)

PEARL JAM『TOURING BAND 2000』(DVD)


まずはこれですよ。いよいよ来日まであと2ヶ月。景気付け景気付け。

2000年、例のロスキルデの事故のあと、ブランクをおいて再開したツアーの模様をパッケージング。ツアー再開の前夜にエディが「I AM MINE」を書いたと新譜のインタビューで言ってますが、やっぱり今観ると…そうだな…エディも皆もちょっと痩せている。心労やいろんな事が重なったんだろう。こちらは観ることしか出来ない。

しかしその分、ツアーを再開出来た喜びというか、嬉しさに満ちてもいる。「DAUGHTER」〜「IT'S OK」とかねー、もう、涙!涙!手話で歌詞を伝えていたフロアの女性に驚いたエディが、彼女をステージにあげたあとの「GIVEN TO FLY」もよかったなあ。この女性がまたね、踊りながらすっごいいい笑顔で手話を伝えていて。印象的なシーンだった。オーラスの「ROCKIN' IN THE FREE WORLD」でステージに上げられたちっちゃい男の子もかわいかったな。最初は元気いいんだけど、エディに肩車された時点で明らかに固まってます(笑)

しっかし映像で観ると改めてストーンの貢献度って高いなあと今更乍ら思ったり。アコギだと思ってたパートも全部エレキのエフェクター変えて演奏してんだね。マイクはのびのびしたソロを笑顔で連発。あとやっぱこのひとがいちばんロックギタリストな仕草で格好いい。健康害してから見かけの変化が著しいですが(…)元気でいてくれればそれで嬉しいよ。ジェフの音がきちんと聞こえてて、それがかなり安定していて印象深かった。バランスいいな。なんだかんだ言ってもいいバンドになったなと思う。以前はやっぱり、良くも悪くもエディに左右される部分が大きかったと思う。いいバンドになったな。改めて。本当に。

ステージに大きな仕掛けがあるわけでもないし、ファンじゃないひとから観れば地味でつまんないかも知れないけど、いい演奏、いいうたがたっぷり詰まった作品。これは一生観るわ、私は。

さてDVDと言えば特典映像。マット・キャメロンのファンになるぞと言われていた話題のドラムス固定カメラ映像がね!やっぱよくてね!ぎゃーマット格好いいー!叩きやすさを重視してか、短パンだったりパンツをまくってたりするんだけどそれでも格好いいんじゃー!

あとね、エディがインディアンの羽根飾りみたいのつけてた映像があってかわいかったな。ハロウィンの時のかな。

そうそう、エディの生年がはっきりしました。1964年。38歳だそうです。み、見えん…童顔っつうかはにかみ屋さんだからね。…ってことは、日本のディレクターに“仔鹿”って言われてたのって……30歳の時!?み、見えん……。



2003年01月01日(水)
あけまして

……年末の記憶がもうありませんのでもう割愛します(笑)
旧年中は大変お世話になりました。今年も宜しくお願い致します。

さて年末にようやっとDVDプレイヤーを購入!嬉しい!これからしばらくはDVD感想が続くと思われます。なんたってソフトは買い込んでましたからね〜。廃盤になったら困る!とか初回限定盤とかは今買っておかないと!とかで。ああこれでパッケージだけを見つめてニヤニヤする日々からも解放されたぞ!

ハードの購入ポイントとしては、リージョンフリーに出来るやつってのが前提としてありまして。日本盤が発売されない外盤DVDを観たかったりするので。いろいろ教えてもらった結果、某社の某機種を購入。一応リージョンフリーにいじるのは法律にふれるものではないそうですが、壊した時は自己責任ですよということだそうで。買うなり壊すのは怖いので、まずはウチにある国内盤を全部観てからにしよう…そうしよう…。