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2002年12月23日(月)
イチ、岡村ちゃん、ジョー

star-sさんと新宿イチロケ地巡り(イチvs垣原のバトル屋上があるビル、イチが金子に拾われる裏道、しびれるキャバレー日の丸(笑)、スカラ座)。ビルが改装されててショック!屋上はあのままだったが、外壁や床が塗り直されていた。垣原が落ちた地面はフローリングになっていた。なんだそりゃー!

ばるぼら周辺の猫が増えていて、前来た時は3匹とかしかいなかったのに、この日は10匹くらいいてビビる。かわいい。

スカラ座は今月末日で閉店。なんでよー悲しいよ!クリスマス内装になっていて、店内にサンタやら天使が沢山いた。かわいい。最後だからと写真を撮っているお客も多く、店員さんも気さくに撮影に応じている。シャンデリアをバックにstar-sさんと写真を撮って貰った。

イチ撮影から2年しか経ってないのに、新宿の景色がどんどん変わっていく。寂しいなあ。

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『岡村靖幸ナイト』@ロフトプラスワン

ごはんも食べてかなりまったり、のんびりしよ〜と行ったのにも関わらず、昔の映像を観たら血圧が上がり、曲を聴いて気付いたらフロアで踊り倒しておりました。…いかに岡村ちゃんが自分の血となり肉となっているか痛感したわ…。も〜うするする歌詞が出てくるよ。最近は聴いてなかったのに!素で唄えます。て言うか踊りに行って何故そんなに唄ってしまうのか。喉がガラガラです。だって「OUT OF BLUE」とか!「YOUNG OH! OH!」とか!「カルアミルク」とか!「(E)na」とか!!!「どぉなっちゃってんだよ」とかあああああ!!!!!そら暴れますよ。唄いますよ。

酔った男性陣がどんどん岡村ちゃん化していくのがかなり笑えた。いやもー皆岡村ちゃんが大好きよ!来年はホントに本格的に復活すると事務所のひとが言うとりましたんで。いやん楽しみん。

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で、帰ってきたらジョー・ストラマーが亡くなっていた…享年50。はやいよ。7月のフジにも9月の朝霧にも来ていたのに。リキッドでワンマンやったばかりなのに。先月ペッパーズのライヴで「LONDON CALLING」のカヴァーを聴いたばかりだった。ピストルズよりも硬派な印象があった(個人的に、ね)THE CLASH、憧れのパンクバンド。

ジョーは毎年のようにフジに来てキャンプを張っていた。自分が出演しない年にも来て、あの場を楽しんでいたようだ。'97年の台風時には、カッパを着て後片付けを手伝っていた。ラヴ&ピースそのものの笑顔でそこにいた。パンクの本場のひとが、極東のロックフェスを愛してくれてるってのも嬉しかった。

ジョーのこと好きだって言ってるひとって大抵皆ピースフルなんだよね。いいヤツ。パンクのタフさと愛情に溢れている。彼がどれだけ影響を与えているかってのが感じられた。

すごいファンだった訳じゃない。だからこんなにいろいろ書けるんだと思う。御冥福をお祈りします。昨年はジョーイが、今年はディーディーが。またひとりいなくなった。寂しい。



2002年12月22日(日)
KEN ISHII EXCLUSIVE LIVE SET『REEL UP』

KEN ISHII EXCLUSIVE LIVE SET『REEL UP』@LIQUID ROOM

いくじなし故25:00にリキッド入り。ヘイチンすまんです。YAMAさんのDJひッさしぶりでさ!楽しくてさ!1時間は短いよ!でも次がイシイくんのライヴだし!

が、イシイくんの機材がトラブってライヴが中断、YAMAさんが半笑いで戻ってきて「クリスマスだから!」とフォロー、延長DJ。ははははは!YAMAさん焦ったろうけどこちらとしては嬉しかったっす。

イシイくんのライヴは随分久し振り。今となっては盟友なのかな?パーカッションのダイスケさんとの2人ユニット。「ICEBLINK」「BUTTER BUMP」「EXTRA」もやってビックリした。こうやって聴くと、リリース当時賛否両論だった『METAL BLUE AMERICA』のナンバーが個人的にはかなり好きな事に気付く。なんかもーね、この頃テクノだロックだの線引きにすごくいらついていたしね、自分が。ロック好きにはクラバーの幸福感はわからんだとかモッシュしたらうざーいとかね。もううるっせえの。ほっといてくれや。

と、笑顔ながらもムカムカきてたりして(笑)そういうのを全部通過してきたイシイくんは面白いなといろいろ思い出しながら聴いていた。

結構自分でもパッドを叩いたりしてアクティヴさをアピールしていました。やっぱいいねイシイくんは!格好いいね!



2002年12月21日(土)
『東京のSF』『URBANLENZ』

NYLON100°C『東京のSF』@シアターアプル


前日観た岩松了氏の作品もそうだが、いかに破綻を計算して脚本を書くか、その破綻が狂気を孕んだところ迄持っていけるか、そしてそれを書いている本人がどこ迄正気でいられるか。と言う部分がデカい。そしてそれを観客がどこ迄つかめるか。つかまないでそのまま笑って終わっても充分面白いんだけど。

そこらへんを考えてナイロンを観ると時々怖くなる。破綻した状態が、あまりに現実を示唆しているからだ。笑って観ているうちにふと我に返ってゾッとする。

書いたことがことごとく現実になってしまう作家はホされる。妻は夫の原稿を完成させない為に薬を盛る。父の血を受け継いだ息子は幽閉される。しかし、結局世界は終わる。

戦争で片腕を失った男はドリル式の義手を着けてもらい、「かっこいいだろう!」と自慢していたところ、生き別れになった娘に再会。「おまえ、今迄どうやって暮らしてきたんだ?」「うん、売春!」。喜びの抱擁をしようと駆け寄ったら件のドリルで娘をガリガリガリ。

うわ、字面にするとスゴい陰惨だな。だが、これが笑える。笑える自分をオカシイと思うか?オカシイと思えるから自分は正常だと安心するのか?そんな基準は何の役にもたっていない。

久々の劇団員総出演だったこともあり、とにかく登場人物とエピソードが多い。皆をまんべんなく出したいと言うケラの優しさが、脚本を散漫にしていた印象もあり。愛情を感じました。笑って笑って切ない話。なんで親子3人が卵をかき混ぜてるシーンで涙ぐまんといかんのか自分。『カラフルメリィでオハヨ』でも顕著だったけど、笑いながらも涙が出る切なさ、刹那的だけど悲しくはない暖かさを書ける、好きな作家だ。

頭の調子が悪い時だったのでかなり消耗した。でも、とても面白かった。愛すべき作品。

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CANON ART PROJECT『URBANLENZ』@TN Probe


ナイロンの前にこれ。時間がなくて伊藤桂司氏の作品と『殺し屋1』リミクス作品しか観られなかった…。

イチのリミキサーは宇川直宏、Momus、菊池久志、Holeg(Spies)+ savka(敬称略)。予定ではCarsten Nicolaiも参加予定だったとのこと。合計15分作品。

宇川さんの『GIMNOPEDIE1/SATIE』は川屋せっちんさん大フィーチュアの画モノと、作品中の悲鳴をサンプリング→音階化し、サティのジムノペディの2部構成。背中がゾワ〜。

Momusはイチのいちばんラブリーなとこをいじってました。金子とラーメンを食べるシーンをループでタイトルが『Healing』。確かにこのシーンはちょっとホッとするところだったよな。ラーメンをすする音を意図的なのかズラしていて、癒し系の筈なのにどこか居心地が悪い。狙ってのことか?

菊池さん『FUNK REMIX』はファンキーなサウンドでミュージッククリップ仕上げ。人体がスパスパ切断されるシーンを集めて、それがまたいいリズムで音に乗っている。怖!でも格好いい。

ホレグ+サフカ『God is not goth』はオリジナルサウンドトラックで話を再構築。短時間なのにうまくまとまっていた。捨て曲なしのいいリミクス盤をもらったようで面白かった。

CANONが噛んでおり、最新機種のプロジェクターや音響システムを配した環境で作品を観られたってのも興味深かった。上映時間もきちんと公表されていて、こういう映像作品の展示としてはかなり親切だし、快適だった。ああ時間があればなあ…全部観たかった。関連イヴェントもかなり面白いものをかけていた(イチサントラライヴリミックスとかさ!本家(ボア面々)が出てさあ!)。あ〜時間があれば…(こればっかりか)。



2002年12月20日(金)
竹中直人の会『月光のつつしみ』

竹中直人の会『月光のつつしみ』@本多劇場


竹中直人の会、初の再演。キャストは竹中さんと桃井かおりさん、岩松了さん以外は一新。

観る迄どんな話だったかあまり思い出せなくて、観ながら「ああ、そうだったそうだった」と思い出す。はっきりしたストーリー流れがないんだよね。これは岩松作品にはよくあることですが。登場人物のひととなりや思い出、記憶、過去の過ちを利用しつつ、シーンを繋げていく。面白さと不快感が残る。

とにかく竹中&桃井コンビが圧巻。笑える反面嫌悪感をモロに感じさせる。でも憎めない。こういうの観ると、桃井さんてキャラが強いけど、演じることにかけてはピカイチなんだなと思わされる。生意気言ってますが。格好いいです。

初演時よりも姉(桃井さん)のやっかい者度が上がってた気もした。ここ1年で2バージョン観たからかも知れないが、『欲望という名の電車』のブランチをまざまざと思い出した。この姉弟の行く末が恐ろしい。

北村一輝さんは舞台では初めて観ましたがよかったです。仕事ではエリート、でも嫉妬深い彼女の扱いに戸惑っている。そつがなさそうでいて、ちょっとして拍子にエゴがむき出しになる。癇の強さをガッと出して、竹中さんを困らせるシーンは迫力があった。そして顔が濃い(笑)ので後ろの席からでも表情がハッキリ観てとれました。

篠原ともえちゃんが色っぽくなっててドッキリ。歳の離れた夫を気づかいつつ、義姉を警戒する繊細さがよく出ていた。坂井真紀さんも不思議情念女を無理なく見せて(ってとこがよく考えると怖いが)面白かったです。

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竹中さんと北村さんに、大森くんから花が届いていた。義理堅い。大森くんは観に来たのかな。この日は片桐はいりさん、秋山菜津子さんらがいらしてました。



2002年12月15日(日)
『現代美術への視点 連続と侵犯』

『現代美術への視点 連続と侵犯』@東京国立近代美術館


中山“新婚(いやービックリした。おめでとうございます)”ダイスケ氏の新作絵画が観られると言うことでいそいそと。

このひとには珍しく(と言うか、初なんじゃないかな)青と紫色が使われていてこれには驚いた。しばらくは絵画シリーズが続きそうだな。かわいい癖にちょっと怖い、意地悪だけど優しい絵が9点。号数がこんだけデカいってのも新鮮。火のモチーフは続いていた。やっぱりちょっと怖いな。

会場で偶然アートコクーンの上沢さんと遭い、作品の解説も聞けた。ラッキー。

中山さん以外の出展者の作品も面白かった。ビデオ・インスタレーションに力作が多かった印象。キャンディス・ブレイツ氏の『4つのデュエット』は単純にオモロい!『二人のカレン』『二人のアニー』『二人のオリビア』『二人のホイットニー』ってシリーズなんだけど、ミュージックビデオを映したモニターを向かい合わせに設置して、間に鑑賞者が入るんだけど、片方のモニターでは「I、my、me」もう片方では「you、your」て単語を唄ってるとこのコラージュが延々ループしてる。

あと高嶺格氏の『God Bless America』。これは面白かった!クレイ・アニメーションなんだけど、作家がパートナーや制作スタッフとセットの中に寝泊まりした18日間をコマ撮りしており、2トン(!)の粘土をいじり倒すと言うもの。勿論粘土をいじっていない時間もまんま映っている。そこで何が起こっているか注目するうち、「God Bless America」を唄っているように見える粘土の顔はどんどん姿を変え、やがてその歌を誰が唄っているのかすら判らなくなる。こーれーはー面白かった。

あとブラーのアルバムジャケットを手掛けたジュリアン・オピー氏の作品もありました。このひとのイラストはひとめでそれとわかってオモロいね(あの目が点になってるひとの顔シリーズ)。

会場を何度も往復するうちに閉館時間が迫り、常設は駆け足で。よよよ、もっと時間に余裕を持ってくればよかった。古賀春江の『海』ってここにあったんだね!観られてラッキー。河原温の『浴室』シリーズもここの所蔵だったのかー、久々に観ていやあな気分になる。すごい好きなんだけどね。精神的にあんまりよくないよねこれ(笑)



2002年12月14日(土)
『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』

『ア・ラ・カルト〜役者と音楽家のいるレストラン』@青山円形劇場


遊◎機械全自動シアターが解散と聞いた時、残念だと思うと同時に「『ア・ラ・カルト』はどうするのかな」と思いました。こちらは青山円形劇場のプロデュース公演なので、今後も続けるとのこと。よかったあ。これはなくなったら寂しいよ。年末恒例、ショートストーリーとカルテットの生演奏。

構成は毎年ほぼ同じなんだけど、登場人物たちは少しずつ歳をとり、成長している。その年のヴィジター(ゲスト・今年は山崎一さん)の貢献も大きい。今回ちょっとショックだったのは、おとうさんと娘のパートが、昨年迄は両親は離婚していて、母親と暮らしている娘が時々父親と会うって設定だったのが、今回は母親を亡くした父子家庭になってたってところ。去年母親が再婚して引っ越しちゃうって展開だったので、他の家族の話にしたのかな。おとうちゃんも娘もけなげでこれはじわっときたなあ。

中盤のショウタイムは例年通りの盛り上がりで…(笑)白井さん扮するペギー富岡のシャンソンショウで腹いっぱいです。いつになく観客からの花束攻撃がすごくて本人もうろたえてました。りんごやみかん迄貰ってたよ!(笑)テーブルのロウソクの火が花束につきそうになって慌ててました(大笑)しっかし高泉さんも美肌なんだけど、白井さんは名前の通りホンットに美白!肌綺麗!女として嫉妬するね!(いや白井さんは男だから)背中とか二の腕とかすっごい白くて吸い付きそうな肌なのね!羨ましい…。

それにしてもチケットとりづらいのは毎度のことですが、いつにも増して盛況だったようで。当初は額縁式のステージセットだったのが、中央のフロア使用になり、演奏スペースに2ブロック潰していたのが今年は1ブロック。席列も1列増やしていて、その分ステージの円周と客席との間が狭くなっている。役者が出入りするブロック間の通路幅も狭く、結構動きづらそうだったなあ。怪我とかなければいいのですが。

来年も楽しみにしてます。また会おうねー。



2002年12月13日(金)
『electraglide 2002』

『electraglide 2002』@幕張メッセ国際展示場1〜3ホール


ええ〜と遅刻のうえここ数日の睡眠不足がたたって半分は寝ていたと言うダメっぷりでした。何しに行ったんだ……しかし本命は堪能したよ!トム・ジェンキンソンa.k.a.SQUAREPUSHER!やっと観られたよライヴ。そもそもは'97年のフジで観る筈が中止、'99年のFUTURE MUSIC FESTIVALで観る筈がキャンセル、'01年のフジは私が1日目しか行けず(ジェンキンソンは3日目)。ご、5年越し…なんでこうも縁がないかね!しかも'01年フジの後に失踪して(マジで)WARPのツアートバしてたから今回も当日迄気が気じゃなかったですよ!

と言う訳でやっと観られたジェンキンソンはベース小僧の酔っ払いだった。痩せたと思ってたのは勘違いだった(笑)「YES!」を連発して客を煽る姿はやんちゃもいいとこです。が!が!音はすっさまじかった!ばっきばきにベースを弾きつつリズムはキチガイ、全然踊れねえ!いや踊れないって言うか…身体は動くよ、恐ろしく(笑)先日出た『DO YOU KNOW SQUAREPUSHER』DISC 2の'01年フジライヴ音源とは違うアッパーさ。客もおかしくなっていて、奇声をあげてるひと、痙攣ダンスをしてるひと、「がんばれー!」と言ってるひとと、端から観たらかなり恐ろしい情景だったのでは(笑)

昨年のAPHEX TWINを思い出した、鍋をやっても肉肉肉!って感じで。たまには野菜をおくれよ!ってな濃い〜〜〜もんでした。いやでも今日は野菜はいいやって時もあるよ!

ワンマンで観てー!と思ったが、そんなことしたらきっと客もプレイヤーも持ちません。やっぱこんくらいが身(頭もな)の為か?いやもう最高。

あまりにもゲラゲラ笑っていた為ここで力尽き、あとは床で寝てもうた。ダメすぎる。まりんも観たかったのに…ウェザオールも…トホホ。大御所クラフトワークは想像通りのロボットで面白かったです。やっぱここらへんのピコピコはうずくもんがありました。



2002年12月10日(火)
THE MUSIC

THE MUSIC@赤坂BLITZ

盛況ですなー。新人でブリッツビッシリ。大したもんです。開演遅れるだろうと残業してたら遅刻した。5分遅れくらいで始まったそうで。そこらへんも新人らしくて律儀です。

新人言ってもまあ3度目の来日なので(確か)人気も定着してきたのかな。夏のフジでのアクトがとにかく凄かった!と評判でしたが今回は…ううーん………ツアー疲れとかそんなのもあったかな?ヴォーカルはすごいなあと思った。ホント綺麗な高音がすっと出てたし。しかしドラムがですね……ええとはっきり言うと物凄く!物凄く!足をひっぱっていた!機材トラブルとかもあったのかねえと思う程ズレまくっていた。まあトラブルだったらそれはそれで仕方ないんだけど、モタりっぷりもかなりなもので…グルーヴ重視の音のバンドとしては…えーと、その…ち、致命的…。リズム隊の音自体も小さかった気がする。

それをヴォーカルでかなり引っ張ってたなと言う印象。うたはホントにすごい。

5年後くらいにどうなってるか楽しみだけど心配でもあるなあ。気を付けてね、いろいろと。



2002年12月08日(日)
自転車キンクリートSTORE『ダイアナ牧師の大穴』

自転車キンクリートSTORE『ダイアナ牧師の大穴』@スペース・ゼロ

ミュージカルですよ。『ピーターパン』の演出を手掛けたここ数年で、鈴木裕美さんがホームグラウンドでもやってみたいと思ったようです。じてキンですから、一筋縄のミュージカルじゃないですよ。裕美さん曰く「あったま悪〜!」「みみっちぃ〜」「トーンは落語」なミュージカル。以下ネタバレしてます。

ダイアナ牧師は日本人。だけどダイアナ。大穴とは競馬の大穴と、終盤オンボロ教会の床が抜けて出来る大穴。敬虔なダイアナ牧師と、一生懸命お祈りしたら競馬で大穴が当たった麗子。麗子は教会の修理費にあててほしいと、「絶対クる」大穴ロイヤルハレルヤに全財産を突っ込む。ダイアナ牧師は賭け事に神を利用するなんて!と激怒するが、教会に大穴が空いた時、教会への献金を、賭け資金として麗子に預けてしまう。

まりあは「バカだけど」もっともなことを言う。「馬はがんばって走るから、ごほうびをもらってもいいけど、それに賭けるひとは?」「ロイヤルハレルヤが負ければわたしたちはいいけど、それに全財産賭けているひとは?」

ここらへん飯島さんも裕美さんも容赦ないよねいつも。でも、最後には人間を信じたいって気持ちにいつもさせられる。

試行錯誤も感じられたが、ミュージカルのその先を見たようで今後楽しみだ。これは続けてほしい。

終演後前を歩いていた男のひとが、まりあ役・池田有希子さんのことを「おんな大倉孝二…」と言ってました(大笑)ウマい!何本か観てるけど、ここ迄ボケた、しかもそれがかわいい有希子さんって初めて観た。また観たい〜。

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■スパムメールのスパムって、あの缶詰めのスパムだろうとは思ってたんだけど、なんでこれが由来なのか知らなかった。モンティパイソンのネタでスパムを食べたくないのに食べさせられてしまうってのがあって、これが出典なんだそうだ。そうだったのかー!

■となるとそのモンティパイソンのネタを観たい。どれのなんて言う作品なのかご存知の方教えてください。



2002年12月07日(土)
『六月の蛇』

『六月の蛇』@有楽町朝日ホール


ヴェネチア映画祭・コントロコレンテ部門で特別賞を受賞した作品が、いよいよ日本で公開。第3回東京フィルメックス『世界最速の日本映画』での先行上映。特別招待作品。

作品の構想は『鉄男』の前にあったとのことなので、原点とも普遍的な主義ともとれる。電話での会話、食事、水、ひとりの女とふたりの男。この監督の作品には必ずあるこれらのモチーフから、アングル、ディテール、登場人物のツラ構え迄が完璧に監督の掌握下にある。コントロールフリークな側面がかなり見え隠れする。ワンアンドオンリーの所以だろう。過激な内容であっても不思議と嫌悪感を感じないのは、被写体が明確にデザイン化されているからだ。画面がとにかく美しい。建築物の風景、人物の肉体(ポーズから肌の質感の撮り方、画面構成に到る迄)を見る目に強烈な美意識を感じる。

この監督にしか撮れない、この作品でしか見られない。いちばんそれが顕著なのが、役者の“顔”。どの作品でもそうだ。役者が化ける。神足裕司氏、黒沢あすか氏が素晴らしい!

いやー、しかし泣くとは思わんかった。いい話だった。来年3月からの一般公開、シネアミューズに通います。見極めたいことが沢山ある。考えることが沢山ある。



2002年12月05日(木)
ニヤニヤ

これこれ↓。



かわゆらしいっしょ。11月26日付の日記に書いた笠原出氏の作品です。ウチに届いたDMの画像なんだけど、著作権ヤバいかな?ダメーッ!と気付いた方は御指摘願います。

これよりちょっとうすっぺらいのが2匹、もうすぐウチにやってきます。楽しみだなー。うふふもうすぐウチのコよー。ニヤニヤ。

そういえば高畠俊太郎がやってたニヤニヤってバンド、今もやってるのかな?ULTRA POPとPOINTERの間あたりにやってた。ローゼズのコピーとかもやってなかったっけ。

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■スーパーで安売りしてたからサッポロ一番塩ラーメン買っちゃったよ…

■しかし今ハマッているのはつけ麺。大森くん出演の『続・平成夫婦茶碗』で、舞台のラーメン屋の調理指導をしていた某チェーン店が職場の近所にあって、通っている。ウマいんだこれが。ドラマの設定では全然売れないラーメン屋とかじゃなかったっけ?大森くんが出た回しか観てないので記憶がおぼろです。うまいんじゃー

■フリーがオフィシャルサイトにジャパンツアーの様子を書いている。「俺の顔をタトゥーにいれていたクールな男」はあのひとのことだ。会ったこともないけれど、なんだかすごく嬉しいな。そんでそのことをしっかり憶えていて、こんなふうに書いてくれるフリーはいいひとだなあ(涙)今モヒカンだしね!

■昨日帰宅したらTVで『GO』をやっていた。既に観ているけどやっぱり面白い、ついつい最後迄観てしまう。新井くんの「めっちゃウンコしてえ」のインパクトが大きかったので、その後の「お宝ガールズのビデオ買ってこい」ってセリフは忘れていて、観て思い出した(笑)オープニングの名シーンには間に合わなかった、おしい。またスクリーンで観たいなあ

■久し振りに「I HATE HATING MYSELF」の話を思い出して涙。エディ、そうだよな。自分もそう思いたいと思っているのだが



2002年12月02日(月)
いいわけ

をしておくとですね。

エディ・ヴェダーのことを“仔鹿”って思ってんのは何も私だけじゃアございませんのよ。

そもそも初来日した時に、当時のレコード会社の担当ディレクターさん(男)が言ったんですのよ。「仔鹿のような笑顔」ってな!「思わず背後から抱き締めそうになった」ってな!まあ8年前のことですが。エディは今月で36歳になりますけん。あ、年男だったんだ。1964年生まれって説もあるんだけど実際どっちなんだ?と調べてたら山崎まさやんと同じ月日生まれだった。う〜んブルーズマンですな。結局1966年と1964年、どっちかわからずじまい。

でもこのひと、歳をとっても瞳のまっすぐさと言うか、笑った時のキラキラっぷりは変わらないね。ピート・タウンゼントと一緒に写ってる写真とかは、こちら迄つられてつい笑顔に。この笑顔が消えるとツラいなあ。ホントこのひとには笑顔でいてほしいよ。神様、いるんならこれ以上彼をツラい目に遭わせないでくださいよ…。

そんなワケで、土曜日に買ったバンビの名前はエディなのでした。いいじゃん!

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■シアターガイドの松永玲子さんの連載コーナーで、三宅弘城さんが「サッポロ一番塩ラーメンにバターと牛乳を入れるとおいしい」と言っていた。おおお、いたよ同志が!そうだよおいしいんだよ!誰も信じてくれなかったけど!嬉しいよ!ホントだよ、おいしいのよ!「気持ち悪〜い」とか言わないで一度試してみれ!うまかっちゃんに牛乳入れてもおいしいよ。いやホントだって。

■ZWANが早くも来年1月に来日!てウワサが…う、う、嬉しい!