I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2002年09月26日(木) ■ |
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どうでもいいといえばいいのだが |
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こまごま支離滅裂ネタ。大森南朋くん出席の『夢なら醒めて……』トークショウの模様は[joyride] でどうぞ。
■新井浩文くん 来ていてビックリしました。背高い!ほっそい!顔ちっちゃい!等身高い!12等身くらいあるんじゃないか。あの短ランが似合う訳です。モヒカンにしたあと首のラインがきちんと出て綺麗だったんだよなあ。目ぢから凄い。大森くんはトークショウ後会場を出てしまわれたようですが、新井くんをはじめ役者友達の皆さんは最後まで映画を観ておりました。次回作楽しみにしてます。まずは行定監督の『JUSTICE』ですな。勿論「映画館に映画を観に」行きますよ!
■NIRVANA いやもうこれには一生付き合っていくだろーよー。で、昨日大森くんの着ていたTシャツが(多分)ナンバーナインのピースTシャツだったんだけど、これってNIRVANAのバンドTシャツをもじった奴と思われ。黒地に黄色のラインであのへべれけスマイルマーク、ロゴの書体が違うだけね。テアトル新宿行く前にタワーレコードでNIRVANAがカヴァーストーリーのQ誌を買って来てたんでかなりビビッた。いや偶然でしょうけども。カートの瞳はホントに綺麗なアイスブルーだったねー。いや美化はしてないですよ。つうか美化なんぞしてられるか。残された曲を聴くだけしかないのよー。フランシスちゃんはどんどんそっくりになっていくな、かわいいな。
■ウチは朝日新聞購読者 読売新聞夕刊に、12日のフーファイ@リキッドの記事が載ってるそーで!図書館に行くしかないのか!
■54-71『enClorox』 信用しているライターさん(つうか鈴木喜之氏ですよ)が絶賛していたので気になって、スティーヴ・アルビニ絡みってのにますます気になって、やっぱり聴いたらズッパマリ。うわ〜このベース、このタムのないドラム、つうかこのズタンズタンの残響音。なんだこれは!こ、これはかなり気になる…つうか好きだわこれ…BAZRAと言い「あああんた好きそう〜」て言われるのが目に見える(笑)BAZRAとはまた全く違うタイプなんですが。
■エレクトラグライド やっぱりく、く、クラフトワークだって!客層が読めん!でも行く!あとスクエアプッシャー…だよね?変態ドラムンベースて。行く行く行きます。今度こそキャンセルはよしてくれトム!
■トムと言えば 昨日ヘイチンに「ケミブラのメガネ(トム)はトミーフェブラリーシックスに似ている」と指摘され愕然とする。これは盲点…そして返す言葉もないほど本当に似ていると気付いてしまったこれからトミーフェブラリーをどんな目で見ればいいのか…。まあトムは今短髪ですがね。でももうトミーを普通にトミーとして見られません。どうしよう(別にどうもせんでも)
■『By the Way』ザ・ブートレグ・ブックレット こちらのサイトはオープン当初からずっと見ているところで(と言いつつもロムっ子なんですがね…)かなり信用の持てるペッパーズのサイト。今回面白い企画をたちあげていて、それに賛同する形で密かにリンクを。バラマキ歓迎との事ですので。 『By the Way』ザ・ブートレグ・ブックレット
今回のアルバムの誤訳はホントにひでーと言う話から、有志が集まり対訳のブートレグを作ったんですね。いやホントに違いますよ。そんでこっちのが確実に核心をついてます。勿論韻を踏む等の技術もあるのでアンソニーの歌詞の解釈は非常に難しいんですが、やはり彼のバックボーンを知っている愛情あるひとたちが解読していくといろんな面が見えて来ます。ホントに奥が深い。彼の歌詞を突っ込んで聴いてみたいひとにはこちらが断然オススメです。 外国のアーティストのアルバムを日本で発売するにあたり、対訳やライナーノーツを付けると言う事の意義を考える意味でも非常に興味深い魅力ある企画だと思います。
■ダブル・スタンダード 追加公演が決まりました。10月16日16:00。平日16:00て…(泣)
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2002年09月24日(火) ■ |
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だはぁ! |
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吉田美奈子の『BELLS』が再発!再発!(号泣)10万もプレミアついてちゃ買えねーよと涙を飲んでいたあの名作が!新譜も出るし嬉しい!嬉しい!ライヴもお願いします!ベイジル以外で(笑)天の磐戸が開くよ!(泣)
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2002年09月22日(日) ■ |
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『おかしな2人』 |
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『おかしな2人』@PARCO劇場
ニール・サイモンの名作コメディの『男編』と『女編』を一挙に上演する企画。もともとは男編のみだったのが、20年後に女編も書かれたと言うこの戯曲、女編の上演はなかなかないのでいい機会。それの演出を鈴木裕美さんがやるってのも、いかにも“らしい”。2本を1日のマチネソワレで観るセットチケットがおトクだったのでそれを活用しました。PARCO劇場入り浸り。
男編は今迄何度か観ているので、役者の面白さを堪能。陣内さんてケッペキ兄さんの風情がハマるよね〜。段田さんもイメージはきちっきちっとした感じなのだけどそこは巧者、ズボラくんだけどひとはいい、ひとりになった寂しさも滲ませつつ、最後はちょっとだけ前向きに人生を進めて行こうとするオスカーを、好感の持てる人物として演じていました。
女編は、女のしたたかさと小憎らしい部分がよく出ており、どちらかと言うとフローレンス(ケッペキちゃん)に分がある終わり方。あの描き方だとオリーブはまだ元ダンナに未練があるように見えてしまうんだよね。一方男編は「あーフィリックスはきっと数日もしないうちにあの姉妹ん家から追い出されるな」って予感がありありで、オスカーは慰謝料も払い終え、自分の面倒も見られるようになってきたって感じが出ていた気がする。
まあこれは個人によって見解の相違があるかも。私こんなにキョンキョンのこと憎たらしいと思ったことはないよ(いや役がですよ)!ズルいよあんた!今迄ずっと他力本願だったクセに!って感じでムカムカ、一緒に行ったひとに「ヤな女だったよね〜」と言ったら、「え〜でも男(フィリックス)の方がイヤ!よく10何年も我慢したよ奥さん!キョンキョンはかわいいからいいじゃん!」と応えられた。確かにキョンキョンかわいいもんね……じゃなくてフローなんだけど(笑)
手塚とおるさんと深浦加奈子さんは役柄もさることながらやっぱ格好いいね!嫌味なくスーツが似合うし。手塚さんは根無し草テイストを持ちつつもスマートさがある。深浦さんも男前。そんな彼女が友達といるときゃっきゃした女の子みたくなるのが凄くかわいかった。しっかし深浦さん、舞台は7年振りだったとか。全然鈍ってないよー動線が綺麗だし!キレがいいし!それを言ったら小林聡美さんもか。16年振りだっけ?いやー場の空気を掴むのが巧い!華があるし。出てきただけで場がぱっと明るくなる。滑舌もいいし、舞台もどんどんまたやってほしいな。
大騒ぎのアンサンブルが巧い裕美さん演出もいい具合に活用されており、以前よりラウドな部分のキメどころが散漫にならずにまとまっていた。面白かったです。
女編ではななめ後ろの席に篠井英介さんがいらしてて緊張しました。よく笑ってらっしゃいました。
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2002年09月21日(土) ■ |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2002 2日目 |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2002@渋谷AX
曲順を変えてきた。
今日は大丈夫そうだ。つうかめちゃめちゃいい。1日でこれだけ持ち直したところにバンドの強さを見たし、底力も感じた。
それにしても「FOGBOUND」は凄かった。白眉。もう聴けないのかと思うと勿体ない。ライヴ盤出ないかな。確かに今回のハイライトはここだった。
しっかしライヴでMac使うってのもギャンブラーだなあと常々思うなあ。(ケン)イシイくんとか「いつ凍るかわからないからライヴでは怖くて使えない」って言ってるもんね。
「40-FORTY-」ではWALRUSのアキトモさんとカオルさんが参加。カオルさんのベースが6弦でえれえ格好いい。卓にかかりきりだった中野くんも途中から入ってツインベース。セッションしては換骨奪胎のレコーディングを繰り返すバンドが、それをステージに持ち込んでくれたのは面白かったし、興味深かった。なかなかトリオ以外でのセッションは見られないからね。
それにしても昨日は…昨日しか聴けなかったひとは残念だったと言うか…と言うより、今日が良すぎた。不調だった(と思われる)前日のライヴのクォリティは決して低いものではない。
まあ、リスナーって無責任でもあるからね。言いたい放題だし。その無責任さを中野くんが許せないのも無理はないだろう。でも、時にはガス抜きした方がいいと思うよ。余計なお世話かも知れませんが。それがなかなか出来ないひとなんだろうけど。愚痴を聞いてもらうとか、そういうのでもいいから。あ、でも川島さんに罵倒プレイすんのは控え目にしてください(笑)つうか川島さん人間が大きいな!優しいな!インタビュアーとか編集者を相手にどうぞ!(笑)でもなあ、それが活字になったらまたヘコむんだろね。どう折り合いをつけていくかってのは、難しい。
それを魅力と感じるか、付き合いきれんと思うかは難しいところだ。CDだけの付き合いでもいいと思うひともいるかもな。でもホント、いいライヴバンドでもあるので、やはり両方見ていきたいと思う訳で。
でもね、リスナーに警戒心を持たれるとこっちもツラい訳ですよ。川島さんとかは結構ストレートに愛情を口にしてくれてそれはとても照れるけど、反面嬉しかったりもする。中野くんはハリネズミだからね(苦笑)だからこの日最後の「DIG THE NEW BREED」で、中野くんが泣きそうになってたのには嬉しかったと言うか。あれはちょっと感動的な光景だった。リスナーに愛情を感じてくれてるからこそ、一連のことで混乱したのかもと美しく思いたくもなるけどね。そんなイージーなもんでもなかろうが。
しっかし今回はあまりにも中野くんがハラハラさせるから心配でそっちばっかり見てしまって、川島さんがあまり見られなかったよ!平井さんもだよ!どうしてくれるんだ!(笑泣)次はいつなんだ!(もう次か)
いい景色を見ることが出来た。また見られるだろう。次のライヴを楽しみに。
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2002年09月20日(金) ■ |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2002 1日目 |
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BOOM BOOM SATELLITES JAPAN TOUR 2002@渋谷AX
仕事で1時間ほど遅れ、20時過ぎに会場へ入る。ロビーにひとが溢れている。平田さんのDJが入っていたにしても、ライヴ自体は始まっている。何だか変だ。
結局この日は最後列の壁際で全体を観ていたのだが、正直観客の集中力が極端に落ちているのに驚いた。ライヴに釘付けになっているひとが少ない。前のブロックは盛り上がっていたのかも知れないが、それが拡がっていかない。こういう時はどうにもならない。どちらが先と言う問題でもないが、ステージ上のメンバー(と言うより、中野くん。川島さんにはむしろ必死の形相が見えた)のテンションが低い。客も戸惑っている。悪循環だ。
明らかに中野くんが客に対してビビっていると言うか、怯えているように見えた。目深に被った帽子といい、わかりやす過ぎる。アピールともとれる。嫌でもここ最近の彼の発言を思い出す。ツアーは既に何本もこなしているし、他の所ではそんなことはなかったそうなので、たまたまこの日に限って何かあったのかも知れない。機材トラブルか、本人の体調か。むしろそういう原因の方がいいのだが。アンコールもやらないつもりだったようだ、かなり引っ張られた。最後ステージから離れる時、中野くんはフロアに「ごめん」と謝るようなジェスチャーを向けた。
タフでい続けるか無神経になりきるのか? 物理的な孤独があり得ないように、こういう関係性はなくなることがない。 そしてその関係を清算する為に消えるひとも少なくはない。 勿論それを「聴衆が彼を殺したのだ」なんて言う程こちらも傲慢ではなく、思い上がっているつもりはない。自分の都合だろう。多分またひとが死ぬのが怖いのだ。こっちが。
飛躍しすぎな考えだとは思うし、中野くんがどうこうと言う所とはまた違うことなのだが、この日はついそんなこと迄考えた。結構落ちた。
彼は大丈夫だろうなんてことは言えはしないし、かと言って心配する程彼も甘ちゃんではないだろう。杞憂に終わってくれ。ライヴの内容自体は悪いものではなかった。
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2002年09月19日(木) ■ |
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『ピンポン』ティーチ・イン |
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『ピンポン』ティーチ・イン@シネマライズ2F 宮藤官九郎×大倉孝二×中村獅童(敬称略)
憶えてるとこのみ抜粋で。
司会●このお話を頂いた時のことを聞きたいのですが。 宮藤●結構前…2000年くらいにお話頂きまして。曽利監督にお会いしたら、なんかお父さんみたいなひとで安心したって言うか(大笑)『タイタニック』のVFXをやった方って言うんで、なんか怖いなー、イカツいのかなーと思ったらあんなで、優しそうだったんで、ああこれなら信用出来るかなと思って。あの横分けがね、いいなって(笑) 大倉●僕は…あの、ええと…あの今緊張してて…(笑)いや、あの、原作好きだったんで。嬉しかったです 司会●中村さんは、このおふたりとはまた違った形で参加されたんですよね? 中村●ええ、あの、原作も大好きで、宮藤さんの大ファンで(笑)オーディションを受けさせて頂いて
司会●周りの反応はいかがでしょう 宮藤●結構いいですよ。姪が観たって(笑)その姪僕のこと嫌いなんですけど、『ピンポン』は面白かったみたいです(笑) 大倉●僕はこういう仕事をしてるってことを周りに隠しているんで… 司会●(笑)なんでですか! 大倉●いや、恥ずかしくて…でも、結構「観たよー」って言われます 中村●評判いいですね
質問●冒頭、まず主人公の窪塚さんではなく、松尾スズキさんのアップで始まるってのは何か意図があったのでしょうか? 宮藤●(笑)あーいや狙った訳ではないんですが、大体僕、ストーリーと何の関係もないひとから始めるってことが多いんですよ。主人公を最初から出さなくて。それが今回は警官だった訳で、その警官を松尾さんがやられるならこれは申し分ないと。そういえば、僕の書くものにはおまわりさんが出てくるものが多いですね。で、そのおまわりさん役が大概大人計画のひとだったりします(笑)
質問●ご自分がやられた役以外で演じてみたかった役ってありますか? 中村●アクマです 大倉●自分的には…ペコなんですけど…それは世間の皆さんが許さないだろうと(笑) 宮藤●サム・リー。サム・リーの役じゃなくて、サム・リーになりたい。『無問題』とかに出たい(笑)
司会●『ピンポン』番外編『ティンポン』について 宮藤●キャプテンの大田が主人公での短編を1本撮ったんです。今ネット上の有料サイトで配信されてます。本編を観ないと話わからないと思うんですけど。トイレでドラゴンとアクマが話すとこ、あるじゃないですか。あの時実は隣のトイレには大田が入ってたって設定で(笑)アクマの質問に、ドラゴンより先に応えちゃったりするって言う(爆笑)そういうのも考えてたんですけど、それにはもうひとつトイレを作らなきゃいけないし、中村さんと大倉さんふたりをまた呼び出さないといけないので(笑)断念して。本編を観て、これを観て、時間があったらまた本編をみたらまた楽しいと思います。監督が僕で、助監督が曽利さんなんです 司会●現場はどうでしたか? 大倉●あのー「適当にやって」って言われたのが…(笑)なんつうか……。あと「サングラスあったら持ってきて」って言われて… 宮藤●(笑)自主映画のね、ノリが出ていたと思います
うあー他にもいろいろ面白い話があったのに思い出せん。間にライヴ2本芝居2本入るともう記憶の彼方ですよ!早く書いとけよ自分!何かにつけこの後ろ向きな発言ばかりの大倉くん(笑・そういうとこが好きなんですがね)、私服が吉川晃司のようだった(ピンクのVネックサマーセーターにサングラス)がとても礼儀正しく、いいひと炸裂だった獅童さん、出てくるなり「あ、ディスクマンつけっぱなしだった」とスイッチを切るなどステキなユルさのクドカンと、楽しかったです。
最後のこれからの予定、を話すところで大倉くんが獅童さんのディナーショウのチラシを出して読み上げだし、それに狼狽する獅童さんがかなりおかしかった。つうか自分の話をしてよ大倉くん!(苦笑)その後も「僕の出番のとこは時間潰しにでも観てください」とか言うし!
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2002年09月17日(火) ■ |
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『セプテンバー11』その2 |
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『セプテンバー11』その2
続きです。TVでは6本流してインターミッション、筑紫哲也氏のコメントが入りました。その後5本。
7.アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(メキシコ) 『アモーレス・ペロス』の監督。うわーんこれも逃してんだよ、むちゃくちゃ気になってんのに!ガエル・ガルシア・ベルナルも気になってんだよ!今度チェ・ゲバラ役やるって言うし!ベニシオさんといい何で気になる役者さんは皆ゲバラを!顔、似てるけどな。でもそれだけじゃないよな。 さて今回の作品、異色も異色です。画面は真っ黒。視聴者の困惑を考慮してか「オリジナルに忠実に放映しています」のテロップ。徐々に音が聞こえてくる。悲鳴、騒音、報道アナウンス。日本語のものもあった。あの日の音のコラージュだ。このまま最後迄行くのかなと思っていると、サブリミナルのようにパッと何かの映像が挿入される。最初は何か判らなかった。直に目が慣れてくる。ひとだ。ひとが降っている。あの日、ビルから飛び下りた人々の映像だ。 アイディアとしてはそれほど斬新ではない。他の10本のどれかと被るかも知れない、と言う懸念もある。しかし監督は賭けに出た。そして、そのインパクトたるや凄まじいものがあった。勝ちだ。 ラスト。画面が白くなり、英語とパシュトゥー語(アラビア文字)で 「Does God's light guide us or blind us?」 と言う文面が浮かびあがる。アラビア文字は表記出来ないので勘弁。 とても、とても恐ろしかった。このインパクトは現物を観ないと判らないかも。伝えるのは難しい。
8.アモス・ギタイ(イスラエル) エルサレムの繁華街で自爆テロが起き、現場はケイオス状態に陥る。ケガ人、警察、救急隊員、民間人が入り乱れ、大騒ぎになっている。そこへたまたま「町でいちばんのパン屋さん」の取材に来ていた女性レポーターが居合わせる。彼女はレポーター魂を発揮して、現場中継を始める。 しかし邪魔よ、邪魔なのよう。警察には邪魔すんなと言われ、民間人には「犯人を見たよ!」と寄ってこられ、救急隊員にはどいてと押し退けられ。それでも彼女は中継を続けようとするが、折しも例のWTCテロが起こり、局からは中継を打ち切るとの連絡が。レポーターは叫ぶ、「私は今テロ現場にいるのよ。打ち切りだなんて信じられない!」。 力わざの長回しワンカット(確か)。多分一発撮りだ。これは目が離せなくなった。圧巻でした。
9.ミラ・ナイール(インド) 冒頭に「これは実話を基にした物語である」とのテロップ。冤罪を被ったN.Y.在住のパキスタン系アメリカ人の家族の話。 あの日出かけたまま帰ってこない息子にテロの疑いがかかる。FBIから手配され、近所のひとたちからは冷たい仕打ちを受ける。数カ月後、息子はWTCの救出活動へ出かけ、そこで命を落としたことが明らかになる。葬儀には、掌を返したように息子のことをヒーロー扱いする人々がやってくる。星条旗にくるまれた棺を前に、母親は口を開く。「思いやりを持てと教育しなければ良かったのかしら。そうすれば息子は死なないで済んだかもしれない」。 太平洋戦争中、日系アメリカ人の受けた仕打ちをちらっと思い出した。他にも同様なことは沢山あるんですが。母親はFBIの捜査官に訴える。「息子はアメリカ人です。テレビゲームが好きで、スタートレックが好きで!」。その環境で育っても、心はそうでも、ひとは見かけに左右されてしまう。恐ろしいことだし、悲しいことだと思う。
10.ショーン・ペン(アメリカ) 御当地です。と言ってもこの監督、一筋縄では行きません。真っ暗なフラットでひとり暮らしをする老人。部屋が暗くて目覚ましがないと朝が来たことが判らない、とボヤきつつ、目覚ましが鳴る前にちゃっかり起きてヒゲを剃っている。伴侶は亡くなっているようだ。しかし、彼は毎朝妻の着る服を用意し、ベッドへ飾る。部屋の花は枯れ果てている。 ある日、いやあの日、轟音とともに部屋が明るくなる。この部屋はWTCの日影になっていた場所だったのだ。花が開く。植木鉢を抱き締めた老人は、妻にこのことを伝えようと喜ぶが、彼女の不在に気付き、声を詰まらせて泣く。 丁寧な演出、役者の妙。徐々に光が射し明るくなる部屋の描写は素晴らしかった。不勉強で知らなかったのですが、主人公の老人は名の知られたベテラン俳優さんだそうです。うーん、これは良かった。 ペン氏本人は監督業に専念したいそうですが、役者としても素晴らしいひとなので、役者業を辞めてもらいたくはないな。
11.今村昌平(日本) ……………。冒頭に書いた通りです。すげー破壊力でした。自分の作品どころか、他の10本も台無しにしかねなかったぞあの最後の2〜3秒は…。
この作品を観て、声高にアメリカ批判をしたり戦争反対を唱えることは結構簡単だ。しかしそれだけで終わらせられる程イージーなものでもないだろう。映画が作れるということ、映画を観られるということ。菊地成孔氏も丁度日記に書いていたが、ピチカート・ファイヴが引用した吉田健一氏の言葉『戦争を抑止する唯一の方法は、一人一人が自分の生活を豊かに、美しくし、それに耽溺することである』は至極的を得ている。
それにしてもこのオムニバス、アメリカ批判を真っ正面から描いている作品も含まれるので、北米では公開が未定だとか。それってさあ、それってさあ…。
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2002年09月16日(月) ■ |
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『セプテンバー11』 |
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『セプテンバー11』
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを題材に、国籍もキャリアも異なる11人の監督が、同じ時間数(11分9秒1)の短編を制作したオムニバス作品。
しかしこれの上映順、今村昌平監督が最後だったのは、日本で上映されたから?他の国では順番がまた違うのかな。ええい正直に言うぞ、この作品で幕切れってのはどうよ!公共広告機構のCMかい!って言う。いや、ACだってもっといいもの出すだろうよ。ここ迄言うか、言うよ。もう「はあ!?」って椅子からずり落ちたよ。
話的には悪くなかったと思うのだ。人間ってヘビより愚かなのねと言いたいのも解らないでもない。それはいいんだけど、あのオチは何じゃ!“オチ”って言いたくなるよあのナレーション、その口調、あのテロップ。なんじゃこれは!あんだけ豪華キャスト組んどきながら。今村監督の作品をあまり知らないのでこういう事言う資格はないかも知れないが、これはあまりにもあんまりだ。て言うかあの“オチ”でそれまでの10分ちょっとが台なしだ。いろいろ言いたいがなんかそれを言うことすらアホらしくなってしまう程度のオチだ。結構…その…呆れましたよ。なんの為にその10分を費やしたのか…本当に“あれ”で、作品1本が台なしだ。
ちなみにトモロヲさんは素晴らしかったですよ。マジにヘビでした。ネズミ喰ってる姿には往年の「***食べたら40万円」を思い出しました。国営放送でナレーションやってたって、某カード会社のCMでいいパパを演じてても騙されないぞ!(笑)
ああもういいや。他の10本の話をしよう(泣)。
テーマは9.11だが、やはり自国の出来事に照らし合わせて撮っている監督が多い。
1.サミラ・マフマルバフ(イラン) イランで暮らすアフガニスタン人が、アメリカの報復攻撃を恐れてシェルターを作っている。作業の為学校に来なくなってしまった子供たちを、女性教師が迎えにくる。学校へ集まった子供たちに、教師はWTCのテロのことを伝えようとする。 しかし子供たちにとってはシェルター作りより、アメリカの攻撃よりも、今朝作業中に井戸に落ちて死んだおじさんのことの方が気になる。教師は高い高い煙突のふもとまで生徒を連れて行き「これくらい高い建物が破壊されたのだ」と言う。子供たちはやっと事の重大さを感じいり、煙突を見上げて静かになる。 子供がめっちゃかわいい。反則と言えば反則だが、やっぱりこの子たちの活き活きとした表情を守らなければと思わせる。
2.クロード・ルルーシュ(フランス) これは巧い!短編の醍醐味が味わえます。 N.Y.のフラットに暮らす聾唖のフランス人女性と、ツアーガイドのアメリカ人男性。男は手話でツアーのガイドをする仕事に就いており、それで彼女と知り合ったようだ。ふたりは仲たがいをしている様子。前夜も喧嘩をし、別のソファで寝ている。写真家の女は、眠っている男の顔を撮る。一夜明け、男は仕事に出て行く。今日のガイド先はWTC。2001年9月11日当日のことだ。 部屋に残った女は、男への別れの手紙を書き始める。手紙を書いている途中、飼っている犬が騒いで脚にまとわりつき、電灯が消えたり地響きを感じたりする。彼女は耳が聞こえないので、外で何が起こっているか判らないのだ。別の部屋でつけっぱなしになっているTVに、WTCが崩れ落ちるシーンが映し出されている。間もなく砂塵まみれになった男が帰ってきて、女は驚く。 11本の中で唯一政治的な事象を排除して描かれている。しかし個人あっての社会だからね。主人公の立場を考慮しての、音を殆ど入れない演出も見事でした。
3.ユーセフ・シャヒーン(エジプト) うーん、まあ普通。なんかミュージカルじたてになってましたよ。正論なんだけど、教科書みたいだった。幽霊に説教されてもなあ。「そうですねえ」としか言えないと言うか…。独立して観ればそれなりだったかも知れないが、11本の中では弱い。
4.ダニス・タノヴィッチ(ボスニア=ヘルツェゴビナ) 『ノー・マンズ・ランド』の監督。ああこれ観たかったのに逃してるんだよ!今回の制作依頼が来たのも頷ける。 ボスニア人らしき女が、いつ故郷へ帰れるかの予測もつかないのに引っ越しの荷物を解こうとしない。毎月11日になるとデモに参加しているらしいが、今月は例の9.11だ。仲間の女性たちは「こんな日にデモをやっても…」と言う。しかし主人公はデモへ出て行き、やがて仲間もそれに続く。 うー、こちらの知識不足だ、申し訳ない。ボスニア=ヘルツェゴビナの細かい背景が判らない。せめてデモに使われていたメッセージボードに字幕を入れてほしかった。 正直日本からは、このボスニア問題は馴染みが薄い。UKのチャリティアルバム『HELP』からの知識が多少あったおかげで考えることは出来たが。『HELP』が出たのは1995年。今年2が出る。つまりこの紛争は今でもずっと続いている。
5.イドリッサ・ウェドラオゴ(ブルキナファソ) これは爽快!語弊があるかも知れないがすごく面白かった。 貧しくてお母ちゃんが病気で働かなくてはならず、学校に行けなくなった男の子が主人公。彼はある日新聞を売っていて、あのオサマ・ビンラディンを目撃する。んなわきゃあない(笑)。しっかし似てるわけで…男の子はお金がほしい訳で…ビンラディンには2500万ドルの懸賞金がかかっているわけで…。そりゃ捕まえるっちゅうねん。男の子は友達を集め、ビンラディン捕獲の計画を提案する。 ビンラディンが悪いひとだからとか言うんじゃなくて、男の子たちは単純に懸賞金が欲しいのだ。計画が失敗に終わると、「じゃあ今度はブッシュが来た時に」とか言ってる(笑)どっちでもいいんだね! 勿論彼等が貧しいことは、今回のテロと無関係ではない。そんなブラックさを感じさせながらも、微笑ましい(そう、笑えるのだ)モチーフで最後迄持って行ったこの手腕はお見事。
6.ケン・ローチ(イギリス) 1973年の9月11日にチリで起こったクーデターをテーマにしている。アジェンデ大統領の暗殺→政権交替→ピノチェトによる独裁政治の恐怖を、ドキュメント映像を交えて追っていく。政権が変わり母国を追われた男が、アメリカの同時多発テロの遺族へ手紙を書く。その悲しみが解る、と。 正攻法でいて説教くさくない。しかし今回のテロとチリ政権の事情もはっきりさせている。11分の枠でこれだけの情報量を、きちんと自分の思いを込めて表現出来るのは凄い。圧倒されました。
TVはここでひと段落。続きは次回。
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2002年09月13日(金) ■ |
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『青い春』最終日 |
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『青い春』最終日@シネマライズBF
午前中から行列が出来ていると聞いて真っ青、終業後走った走ったああ走った、そしたら前売り券を持っているひとにしか整理券を配布しないシステムになっていた。持っててよかった前売り券!金券ショップで買ったけど!と言う訳でギッリギリでしたが入ることが出来ました。
ああ、もう大画面では観納めか…あの青い空も、轟音とも、あの面構えのキャスト達ともお別れか。来年の春あたりにリバイバルでかかってくんないかな。桜の季節に観たい気持ちもあり。
最終週は舞台挨拶が組まれており、本日は新井浩文くんと高岡蒼佑くん、飛び入りで豊田利晃監督。以下記憶で起こしているのでそのままではありません、ご了承を。
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新井●とうとう最終日になってしまって…デビュー作でこんないい映画に関われて幸せでした。鍛えてくれた豊田監督や、綺麗に撮ってくれた撮影の笠松さんには本当に感謝しています。今日は映画館に映画を観にきてくれて有難うございます(笑) 高岡●本当にセンスのいい映画に仕上がって…監督やスタッフのおかげですね。参加出来て嬉しかったです。今日は映画館に映画を観にきてくれて有難うございます(笑) 豊田●えーちょっと酔っ払ってて…(笑)龍平はね、残念ですが今日撮影で来られません。撮影中なんですよ。さっき携帯繋がったんだけどね、ここ地下だからまた繋がらなくなっちゃって…ってのは、嘘です(笑)えーデビュー作の『ポルノスター』からずっと僕の作品はレイトショーでかかってたんですけど、今回は初の昼間で。昼間デビュー(笑)させてくれたシネマライズさんに感謝しています。シネマライズのプロデューサーさんが「豊田と龍平で映画を撮るのが夢だった」って言ってくれててね、嬉しくて。今日はシネマライズに映画を観にきてくれて有難うございます(笑)シネマライズは次にフランス映画のね、『まぼろし』があるんですよ。皆『まぼろし』を観に来てください(笑)『青い春』もフランス版をやろうて思ってねえ…龍平と… 新井●あの、青木は勿論ウチですよね 豊田●何言うてんねん、フランス映画やぞ。青木役は……ジャン・レノですよ(爆笑)そうそう、今日、新作が。龍平主演で撮った新作『ナイン・ソウルズ』が完成しました!(拍手)来年公開の予定です。是非観に来てください
以下質疑応答。
質問●塚本(高史)くんが花粉症で大変だったと言っていたのですが、高岡さんも花粉症だったんですよね?大変でしたか? 高岡●そうなんですよ、花粉症でツラくて。頭はボーッとしちゃうし、目もずっと充血していました。僕はメガネかけてる役だったからまだましだったんだけど…あの学校、杉に囲まれてるんですよ。だから途中からは学校に行くのがイヤになりましたね
質問●あの髪型にされたあと、どうしてたんですか? 新井●いや、どうしてたって…そのままでしたよ。伸びるのを待つしか…帽子を被ったりとか。これ前どこかで言ったんだけど、現場の近くにサウナがあったんですよ、そこにあの髪型で入ったら、周りのひとが皆いなくなりました(笑)
質問●新井さんは卓球部でかなり強かったそうですが、どのくらい強かったんですか? 新井●ああ、かなり。かなり強かったですよ。全国行きましたから(場内「おお〜」) 豊田●新井は明日からは『ピンポン』のトークショウに出るんだよな(爆笑) 新井●(笑)窪塚くんとやったらダブテン、あ、これ専門用語なんですけど、ダブルスコアで勝ちますよ
質問●鈴木が木村に「俺より似合うなその学ラン」と言うシーンがありましたが、てことは鈴木もあの高校で野球部だったんですか? 豊田●そうです。辞める時に代々あの学ランを後輩に渡していくんですよ 質問●じゃあ、あの学ランは以前鈴木が着ていて… 豊田●そうです
質問●空の青とか学校の黒とか血の赤とか、非常に色が印象的だったんですけど、自分を色に例えると何色ですか? 豊田●そんなん訊いても面白くないですよ。これは…ボケろってことですか?(爆笑) 質問●いや、違います!(笑) 豊田●(笑)う〜ん、白ですかね〜、何にも染まらないと言うか、あなたの色に染まりますと言うか、と綺麗にまとめてみました(笑)
質問●高岡さん、映画とくらべてふっくらされたような気がするんですけど…(場内笑) 高岡●…ふっくらって……(絶句)ええと、TVの撮影(『太陽の季節』)に入る前に身体を鍛えろって言われたんですよ。それで今迄1日1食とかだったのをちゃんと3食にしたり、鍛えたりしたので筋肉がついて、確かに身体がひとまわり大きくなったんですよ。それをふっくらって言われるとショックなんですが…(笑泣)
ここらへんからBGMに『仰げば尊し』が流れだし、新井くんが「……仰げば尊し…?」と反応。時間がなくなったらしい。これで質問を打ち切ろうとしたら豊田監督がひとりの女の子に声をかける。このひと、豊田監督の真ん前の通路に迄出て来ていて必死に挙手をしていたのだ。監督いいひとだ!つうか酔っ払って気分がよかったのか?(笑)
豊田●あなたいいの?こんな前まで来て必死に手ェ挙げてて。訊きたいことあるんでしょ? 質問●はい!有難うございます!あの、さっき新井さんに声をかける機会があったんですけど「頑張ってください」って言ったら「いや、頑張らないです。普段通りにやります」って応えられたんですよ。でも作品の出来は素晴らしかったし、こういう特殊な仕事をやっていて、頑張らないでやっていく秘訣みたいなものはあるんですか? 新井●ああ、それはウチの考え方の問題です。ウチ、「努力」「頑張る」って言葉が大っ嫌いなんですよ。「普段通り」にやるだけです 質問●でも、普段通りにやってあんなに… 新井●それは監督やスタッフが素晴らしかったからです 豊田●何や今日はヨイショばっかりやなあ!(場内笑)
この質疑応答、挙手したひとを新井くんが指名する形式だったんだけど、途中から豊田監督が「そのあてる基準は何や!」とか絡みだし(笑)新井くんが「いや、はやく挙げたひとに…」としどろもどろに。監督ホントにただの酔っ払いだ(笑)エラくよく喋ったしなあ(笑)新作完成して打ち上げでもやってたのかな。とにかく新作、めちゃくちゃ楽しみだ!この監督の動向は当分目を離せません。
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終映後はやまこさんと周防さんとでごはん食べ。フランス版『青い春』てどうよ!寄宿舎もんとかにするのか!新井くんが先日迄出演していたTVドラマが『少年たち3』だったので、ジャン・レノなら『壮年たち』になっちゃうよ!(爆笑)とかあの野球部は新入生をひとり入れないとあの学ランを継承出来ないから、塚本くんは部員を探さないと!とか盛り上がり。面白かったよ〜、お疲れさんでした。
『青い春』。現時点での今年のベストワン。これを抜くのは今後出てくるかな。
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2002年09月12日(木) ■ |
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FOO FIGHTERS SECRET LIVE |
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FOO FIGHTERS SECRET LIVE@LIQUIDROOM
ひっさびさのフーファイ。昨日$さんと話してて思い返してみれば、'98年のツアー以来だわ。そのツアー私1本しか行けなくて、よりにもよってその1本があれですよ、デイヴの体調不良で30分で中止になったヤツ!半額払い戻し(律儀だなSMASH)になったヤツ!うわ〜4年振りですよ…。フジには来ていたけど、それは観てないもんでねえ。
テイラーのことがあったし(まったくおまえは〜!死ぬとこだったんだぞヴァカ!ヴァカ!デイヴにまたあんな思いをさせる気かああ!(泣))、デイヴがQOTSAに参加してそのままツアーに出てしまうしで、正直もうダメかな…と思ったこともありましたが、元気に帰ってきてくれました。嬉しい。しかもデイヴは1ヶ月半前にフジに来たばかり。その後すぐにフーファイに戻って、プロモーションツアーに出てるんだよね。ホント働きもんだ。
会場に入ってみると結構余裕がある。これはイケるかも!とずいずい前へ。ナミさん達と合流し、「当たってよかった!」「ヤフオクで買わないで済んだ!」「ロッキングオン10冊買わなくてよかった!」「¥550(RO+切手代)で観られるなんて!(笑)」と喜ぶ。ああまだかなまだかな、早く始まらないかな。開演前に何故かテイラーが全裸で(なんでやねん…お騒がせしましたの罰ゲームか?)ステージ上を横切るハプニングもありでもうワクワクですよ!
今回のシークレットライヴは、10月に発売されるフーファイの新譜『ONE BY ONE』のプロモーションの一環。なので新譜からの曲も結構やってくれました。1曲目が、歌詞の内容からして多分新譜のタイトルナンバー「ONE BY ONE」(のちに「All My Life」と判明)。様子見と言う感じで皆聴き入る趣(と言ってもまあ…そら暴れますよ)でライヴが始まりました。デイヴは『東京』と書かれたベタな紺色のTシャツに、真っ赤なおろしたてっぽいスニーカー。毛先がピンピン外にハネててかわゆいよ!前髪も外ハネだよ!なんかホッペ赤いし!テイラーも赤いよ〜!酔っ払ってるのか!(酷い)
それにしてもデイヴの声が出てないような…調子悪いのかな?と思っていたらやはり喉の調子が悪いそうで、しきりに謝ってました。どうして日本に来るといつも調子が悪いのか(苦笑)前日飲んでカラオケで唄いまくったんだろ!と勝手に決定。仕事も遊ぶのも全力なひとだよねえ。いやでもホントお大事にしてくださいよ…。
しかし体調が悪いと気力で持って行くひとなので、ライヴは盛り上がる。サービス精神旺盛なのは毎度のことです。リキッドの下手側にはテーブルと椅子があるんだけど、デイヴさんそこのテーブル迄行ってしまいました(笑)ワイアレスって便利だね!チャック・ベリースタイルのステップでテーブルを往復。うわんステキ!いやもうかわいい!笑顔が眩しい!MCも聞き取りやすいように、かなりゆっくり話してくれてジーン。人柄が出るよね、いいひとや…しかしそのゆっくり喋りでも半分くらいしか聞き取れず。ああすんません修行します。「この前演奏したフジは暑かった」とか「すぐまた帰ってくるよ、春くらいに」と言いつつ「May be」と来たもんだ。どっちやねん!しまいには「さて今度はいつ来日するでしょう」とクイズ形式に。どうなのよどうなのよいつ来るのよう!
新曲以外では(順不同)「MY HERO」「BIG ME」「FOR ALL THE COWS」「LEARN TO FLY」「MONKEY WRENCH」「BREAKOUT」とかをやってくれました。「AURORA」「FRATERNITY」もやったかな?楽し過ぎてもはや記憶がおぼろです。
「THIS IS A CALL」の次にやったのも新曲だと思うんだけど、これリフの洪水で格好よかったなあ(のちに「Low」と判明)。以前はギター2本いらないじゃんと思ってたんですが、この曲は要る要る要りますよ。2つのリフが気持ちよく絡んでいる曲も増えていたし、バンドがこのメンバーで固まってきたって事なんだろうか。そ、そうだといいな!テイラーも元気で笑顔で歯並びよく全力投球でね!よかったな!つうかこのひとは細身なのに地力があるよなあ。もともとデイヴがドラマーだったし(しかもあのバンドのな…)このパートは余程タフか余程ポジティヴなひとじゃないと務まらないだろなって感じですが、彼はその両方を兼ね備えていて頼もしいです。だからもうあんなことはナシの方向で!ホント頼む!
オーラスは「EVERLONG」でした。1時間半くらいでしたが楽しかった!
それにしても快適だった〜。こんなに楽に、近くで、しっかりフーファイを観られたのって初めてだ。リキッドのキャパは1300って言われてるけど、それは隙間なくギュウギュウに詰めた場合で、今回は800くらいしか入れてなかったと思う。一般の整理No.は320迄しか出ていなかったので、500弱が招待とプレスだったのかな。うっかりサンダルで行っちゃったのでしまった!と思ったけど大丈夫だったし。爪割れたけど(やっぱ割れてたよ…)自業自得です。つうかサンダル履きにも関わらず、フーファイをあんな前で観られたってのが画期的(笑)これからはリキッドのキャパは800くらいにしようよ!なんて言えるのは今回チケット当たったからです。入れなくて「スペースに余裕があった」なんて聞いたら怒り狂ってますって(笑)いやあ、当たってよかった…。
考えてみればもうデビューから7年、なのにいつでもフレッシュなバンド。今度はツアーで!フルセットで!待ってるよ!また笑顔で会おう!
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2002年09月11日(水) ■ |
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「もう」か「まだ」か |
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この日記には簡易アクセス解析機能がついていて、どの検索項目にヒットしてウチに来たかのログが出るようになっているのですが、昨日から鬼のように『六月の蛇』でヒットしています。情報と言った情報はないんですがねえ…すみません。
しかしいちばん申し訳ない!と思ったのがこれ。『ふくらはぎフェチ』。ぜっっったいご期待に沿えなかったと思います。すみませんね…。
●『セプテンバー11』に今村昌平監督作品が。トモロヲ主演。録画したので明日以降に観ます。いろいろ考える。あれからもう1年、まだ1年。
●『By the Way』DVDシングル本日発売。発売日に何らかの意図があったのかは不明。ペッパーズは1999年10月に、ワールドトレードセンターの107階でライヴを行っている。エリス島でのライヴもN.Y.復興の一環だったんだが、あまり彼等は声高にそれを語らない。
●中山ダイスケは今国内にいるのだろうか?N.Y.で友と一緒にいるのだろうか。
●アメリカの本社から来ていたひとが、母国に帰れなくなった。あまり理解出来ない日本語のニュースを必死に見ていた姿が忘れられない。今年は再来週にやってくる。
●彼等に限らず、アメリカに限らず、「まだ」が「もう」になっても、繰り返してはいけないことだ。いけないことなのだが。
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2002年09月10日(火) ■ |
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気楽な巨匠 |
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フーファイのシークレットライヴ、招待チケット当たったぞ!おい!おい!おい!ちなみにロッキング・オンに出したやつ。10通申し込みとかはしませんでしたよ(笑)ナミさんもROので当たったそうだ。あとWarpとかにも出してんだけどどうかな…。ああとにかく当たってよかった!デイヴ!デイヴ!
昨日から延々ちみえちゃんと塚本監督おめでとうメールをばんばん打っている(笑)出るのはやっぱり「何で北野監督の話題ばっかやねん<ワイドショー」。いや別に北野監督に罪はないけどね、賞とらなかったことを話題にしてもさあ!
ちみえちゃん曰く「世の中って、たけしの映画を見るわけじゃないのに、賞取ったの取らなかったのと、うざい。晋ちゃんはそういった世の中に奉られず、いつまでも我が道を行って欲しい。気楽な巨匠ってことで、一つ」。ああホントだね!“気楽な巨匠”、名言なり。
賞をとったとらないは関係なく『Dolls』は観に行きますよ。今回は大森南朋くんも出ていることだし。そんで賞をとったとらないは関係なく『六月の蛇』も観に行きます。塚本監督のことは信用してるのでね!ヒラヒラブラウスでもね!
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2002年09月09日(月) ■ |
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塚本祭り |
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久々に仕事が定時が終わりそうなので、どっか寄り道しよーと思っていたらヘイチンからメールが。「今日の東京フレンドパークは哀川翔兄ィと古田新太さん!」どひー!即行帰宅。平日19時前に家にいるなんて何カ月振りだろうか。
翔兄ィは美白で(まじ白いっす)新太兄ィはステキでうはうは。つうか面白過ぎます。はははははと笑いながら夕刊を開いたら見覚えのある顔が。
「塚本晋也監督『六月の蛇』に特別賞 ベネチア映画祭」
……きゃーーーーーっ!!!!!ぎゃーーーーー!!!
お、お、おめでとう塚本監督!コントロコレンテ部門って面白い名前〜なんて言って悪かった!いやマジで嬉しい!うわあん!うわあん!(泣)と、とりあえず塚ぽん仲間のちみえちゃん(静岡在住。塚本監督作品の初日になると上京してくる)にFAXを送る。「夕刊にデッカく載ってる!!」とか書いて。しばらくして返事がきた。「『夕刊』が『タモリ』に読めて、一瞬何が何だかわからんかったよ」だって…いや、動転してて…字も震えがちで……。
そのちみえちゃんのFAXによると「コントロコレンテ」って、「逆流」って意味なんだそうだ。はああ、そうなんだ。前衛的な作品部門だもんね。ああ楽しみだなあ。一般公開。結局来年に延びちゃったしなあ。現在のところ見ることの出来た画像は1点のみなんだけど、それがまた塚本監督のふくらはぎフェチっぷりが大変顕著で(笑)とっても楽しみです。77分間のエロ!エロ!ああエロ!(なぜ連呼)
なんでも今朝のめざましテレビとかでも言ってたらしいんだけど、その話題は「北野武監督の『Dolls』が選から漏れた」ってのがメインで、塚本監督が受賞したってのは殆どつけたしみたいなノリだったそうで…(涙)なんでやねんなんでやねん!
折しも今日の濱マイクにご出演。……わはははは!コスプレ魂炸裂ですよ!カラコン!ヒラヒラブラウス(もはやシャツにあらず)!パンク!金歯!厚底!(これはちみえちゃんが言ったんだもん)ニューウェーブ崩れ!(これもちみえちゃん)カラスのトモロヲはブロンソン大陸から来たんだよ(これもちみえちゃん)つうかトモロヲと対決って、『鉄男』!『鉄男』!『BULLET BALLET』で達也さんにボコボコにされた仕返しのように今度は塚ぽんがボコボコ!トモロヲって肌きれいだよね〜(妬)喉がヒューヒュー言うほど笑わして貰いました(笑うとこなのかい)。
ああもう塚ぽん大好きだよ!『六月の蛇』はみてろよー!(何を…)
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2002年09月06日(金) ■ |
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Nの企画『動物園物語』 |
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Nの企画『動物園物語』@ザ・スズナリ
今年は『動物園物語』の当たり年なのか、判っているだけでも3ヴァージョンが上演される。オールビー生誕何年とか、そういうタイミングでは全然ないんだけど。
今回は青年団の永井秀樹氏のプロデュースユニット・Nの企画で、カムカムミニキーナの松村武氏を迎えての上演。ジェリーが松村さん、ピーターが永井さん。現代の大阪の設定に置き換えているので、ジェリーがイトウ、ピーターがコバヤシになっている。
大阪弁での上演と言うのが今回のポイント。確かにこの台詞量の多さ、会話のテンポを大阪弁に置き換えたアイディアは面白かった。笑える箇所が顕著になるので観客も入りやすいし、役者の力量もあってかぐいぐい引き込まれ、その緊張感が最後迄持続している。現代の設定としてイトウの部屋にあるものに電子レンジが加わっている事にも説得力がある。松村さんが脚色したそうだが、ここらへんは流石と言う感じ。
スズナリの両面使いって、初めて観た。ああ言うセットが可能だったのか!センターステージを組んで、客席がそれを挟む形になる。枯葉が敷き詰められた晩秋の公園にベンチが2脚。虫の声がずっと響いている。
しかしラストが疑問。公園に現れる写真群と音楽が唐突、半笑い(に見えたが)で去るコバヤシ、笑いのオチにしていること。犬の物語からベンチの争奪戦になる流れが非常に良かっただけに、あれはなあ…。
配布されたリーフレットに、今回永井さんにこの戯曲を提案したシアターガイドの今井浩一氏のコメントが寄せられており、今井さんがザズゥシアターの『ウェアハウス』を観てこの戯曲の面白さを知って…と言うような事が書いてあった。あー被ってんなあ、やっぱりあれか。私もザズゥは皆勤、CroMagnon(田口トモロヲ氏と中島陽典氏のユニット)の『ZOO』も観ている。
10月にはその本家が演出します。見てろよ(何を)しかし不安なのはキャパ。この戯曲でPARCO劇場は広過ぎやしないだろうか。閉塞感なんて言葉とは程遠い劇場なだけに、演出と役者の力でどこまで観客の集中力を持続出来るか。最もそこを得意とするふたりの演出家だけに、期待感もかなり高い。
で、『ダブル・スタンダード』のスタッフが判りました。宣美・鳥井さん、照明・倉本さん、音響・井上さん、舞監・安田さん。おっしゃ。
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2002年09月04日(水) ■ |
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どうやったら |
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ミラジョヴォのようにアイラインをうまくひけるのか〜。いや素材が違うのは承知の上で!『この映画がすごい!』の表紙みたいにアイラインとシャドウをうまく入れるにはどうすればいいのか〜。だから素材が違うのは承知の上でってば!
ペンシルタイプを普段は使っているのだが、やっぱあんだけシャープに入れるには筆タイプの方がいいのかしら。
あ〜ミラジョヴォかわいいな〜。あ〜バイオハザード観に行くぞ〜。あ〜なんでジョンと別れちゃったのよ〜(余計なお世話)。
国際為替を送りに行く。6£(今日のレートで¥1,124)の為替送付を、¥1,000の手数料で郵便局に依頼するのもなんなんだが、ヘタに自分で送って事故るのも困るし。ちゃんと届いてくれよー。
海外通販と言えば、以前ベニシオ・デル・トロのオフィシャルサイトに、彼の監督作『SUBMISSION』のビデオ通販を申し込んだことがある。が、『トラフィック』でオスカーを獲得したばかりで大ブレイク中の彼のサイトには問い合わせが殺到、オフィシャルとは言えボランティアのメンバーで運営していたスタッフワークがパンク状態になってしまい、申し込みのメールを送った4日後に通販を中段してしまった。「あ〜間に合わなかったか〜」としょんぼりしていたら、しばらくして「現在は中断していますが、再開した時にはお知らせします」と言う丁寧な返事がきた。世界中から問い合わせが来てるんだろうに、この対応には好感を持ったなあ。サイト上でアナウンスするだけでも充分なのにね。
結局通販は未だに再開していないけど、まあしょうがないか。も少し早く申し込んでればなあ。
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2002年09月01日(日) ■ |
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なぜその場で気付かんのか |
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フジでのペッパーズ・ジョンのソロ曲「BOTH SIDES NOW」ってあれだ、昨年の『欲望という名の電車』で最後にかかった曲だ!と、今頃になって思い出す。あの舞台の選曲は全てスズカツさんがやってるんだけど、偶然にしても嬉しいなあ。
と言う訳で好きなおかずは最後に食べる派、お楽しみはあとにとっとく派。ペッパーズのフジブートビデオを観る。ジェーンズと同じカメラ・同じ位置で撮ったもののようだが、人口密集度が極端にあがっている為か、画像ブレが多く音もかなり悪い。が!いいんだそんなことは!と言うかこんだけ映ってれば上出来でしょう、日本国内のオーディエンスショットで。あと、メンバーが中央に集まることが多いのでワンカメでも結構全員映るんだよね。
しょっぱなのインプロ合戦〜「BY THE WAY」はホント格好いいなー。何故にこれをオンエアしないのだWOWOW!改めて観るとなんじゃこの暴れっぷり。ジョンなんて2年前とは別人のようだ。アンソニーのヘンな踊りも満載よ。彼も2年前(武道館2日目から脚が不調になった)とは大違いで跳ねる跳ねる。ホントにヘンな踊りだ…なんて言えばいいのか……ステキだね!(笑)このひとのコンディションがかなりいいってのは嬉しいなあ。うた、うまくなったよなあ…つうか声がすごい伸びるようになったよね。
それにしても…チャドが素晴らしいよ!当日いた場所が、丁度見えない位置だったんだけど、音の存在感はすんごいものがあった。映像が付くとまたすごいなあ。「VENICE QUEEN」の最後とか、ちょっと泣けた。あんなことをやっていたのねえ(涙)
フリーがピック弾きの時はあまり動かない。そらなあ、1曲まるまる16ビートのやつとか、暴れている暇もないか。ピックを使う時だけリストバンドを着けている。負担が大きいのかな。腱鞘炎に気を付けてねー(ひとごととは思えない現在)「DON'T FORGET ME」の、ベースをギターみたいに弾く音が格好いい。ガッガッってやつ(これは手弾き)。MCや仕種がすごくチャーミング。あーすごい好きだこのひと。お父さんにしたい。クララは幸せもんだ。
あいだあいだに入るジャムはやっぱこのバンドならではだなー。「AROUND THE WORLD」、「PARALLEL UNIVERSE」に入る前のとか、すんごい格好いい。はーすごいしか言ってないぞ。
しっかしやっぱジョージ・クリントン翁との「FREAKY STYLEY」っしょ!ビデオパッケージにタイトルの記載がないってことは、このパッケージ作ったヤツは2ndを聴いてないなコラ!2ndのプロデューサーが翁なんだぞコラ!(誰に言ってるんだ)「GIVE IT AWAY」もいいけどオンエアするならこっちでしょWOWOW!いろいろ規制があるんでしょうが。まあ自分が観られたからいいや(酷い)。
途中モニターにからまったマイクコードをアンソニーがえいえい引っ張ってるところ(これかなり笑える。このひとなんでいっつもローディーに任せとけよってことを自分でやるかね<アンプを自分で片付けたりとか(笑))に翁がやってきて、「これを使うのだアンソニーよ」みたく自分のマイクを渡したら、アンソニーが「えっ、そんな、先生いいんですか!?」みたく一瞬固まるのがおかしー!(大笑)かわゆいアントワン!(もう言いたい放題)その後翁は悠々と歩いて行き、ジョンのマイクを分捕って使っていた。素晴らしい御大っぷりです。面白過ぎます。アントワンはアントワンで、その受け取ったマイクで物凄い気合いのシャウトをカマしていた。「先生、ボク頑張ります!おまえらー!先生に心意気を見せちゃれー!」みたいな。そして翁にハグされてまた固まっている。いやー小僧だよ翁がいると…貴重貴重。結構退きのカメラなのに、皆歯が見えてるのが判る。笑顔でさー。嬉しそうでさー。楽しいなー。ああもう1ヶ月以上も前のことなのねー。
ああそれにしても。ビデオ1本でこんなに幸せな気分になれるっていいね。人間てカンタンだね。いや自分がカンタンなのか。ははははは。
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