初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2002年08月31日(土)
『ストロボラッシュ』

10:00からFOO FIGHTERSシークレットライヴのチケットとり。ここまでおおっぴらになって何がシークレットなんだかと思いつつ近所のローソンへ。当然と言うか何というか、ロッピーの前にずっと並んでいるひともおらず一番乗り。時間になってすいすいとLコードを入力、混雑表示が出たので2回程リロード。……………完売してやんの。

うおおおい一体ローソンには何枚出たんだよう!3人がかりで臨みましたが全滅でした。岩盤が50枚、ロッキングオンの抽選招待が100枚でしょ。一体ハコはどこなんだ!チケ代が¥5,000だったから、いっそのことチケットを買ったと思って、ロッキングオン10冊買ってチケプレに応募したろうかと思いましたよ!それでハズレたらアホかって感じですが。うおーうおーデイヴの歌が聴きたいよー。

昼から西新宿にふらふらと。やばいやばい今日は試聴だけ!試聴だけ!と思いつつ半額セールとかやってたんでブートビデオを1本だけ。なんとか踏ん張りました。GOLDの看板娘(猫。雄かもしれんが)が久し振りに2匹揃っていたのでラッキー。しばし遊ぶ。暑いのでとても迷惑そうな顔をされた。トラブチの方のコの瞳の色がハチミツみたいな綺麗な色なんだよー。

********************************

『ストロボラッシュ』@Grey

『ロックンロールミシン』の企画展。『青い春』展をやったとこもここだったなあ。作品中のデザイナーズブランド『ストロボラッシュ』のスタジオと言うコンセプトで、映画で使われた衣裳や小道具が展示されていました。出演者がデザインしたTシャツをその場でプレスして販売と言う面白い企画も。加瀬亮くんデザインのやつ、かわいかった〜。

本日はトークゲストで水橋研二くんが来場。前日は戸田昌宏さんや津田寛治さんら、5人来場されたそうで「いいなあ…」と言っており寂しそうでした。司会の方(このひとがまた面白い方で)に「す、スケジュールの都合でね!」と慰められていました(笑)以下抜粋。記憶で起こしているのでそのままではありません。

司会●水橋さんは、ロンドン帰りって設定の役だったんですよね
水橋●え、そうでしたっけ?
司会●(笑)え、そう聞いたんですけど
水橋●ああ、そうだったかなあ…そこらへん、見えなくてもいいかなあって。パーマもかけて、好きなようにやらせてもらいました
司会●そうですか。行定組はやはり独特な雰囲気があって、それがよくて皆が集う…みたいなのはありますか
水橋●そうですね
司会●行定監督、どうですか
水橋●体力ありますよね
司会●あ、あれ(笑)昨日のトークショウでは皆さん口を揃えて「体力ない」って言ってましたよ。『ひまわり』の時は点滴打ちながらやってたとか。もう痩せちゃって
水橋●ああ、痩せますねえ。今回もどんどん痩せてって。あと、撮影監督の篠田(昇)さんがオヤジギャグがすごいんですよ。浅瀬でのロケに行った時に、その浅瀬に埋まって「深いなあ〜」とか言ってて…皆気付いてなかったんだけど、俺だけ丁度そこ見ちゃって…どうすればいいかと…
司会●それって、篠田さんがそのギャグを言うためだけに自分から埋まったってことですか(笑)
水橋●そうです(笑)

司会●それじゃああの、作られたTシャツをですね
水橋●ああっ!
司会●これはあれですね、雑誌PICT-UPの、大森南朋さんとの連載で作ったものですね
水橋●…そうです……恥ずかしい…(Tシャツをくしゃくしゃにして見せようとしない)
司会●(ひっぱって拡げて)これはカメですね
水橋●のつもりだったんですけど…カメは触角ないんですよね
司会●…ほんとだ、触角がある!(笑)
水橋●もう…ダメなんですよ、絵。大森くんはうまいですよねえ
司会●ああうまいですよねえ、あれとか(展示されているものを指差す)
水橋●ズルイですよねえ
司会●(大森くん作のもう一点、邦画夫人のTシャツを指して)あれは…なんで邦画夫人?
水橋●さあ…真珠夫人に対抗したんじゃないですかね(笑)
司会●そういえば大森さん、「僕出てないのに飾っちゃってもらっていいんですかねえ…」なんて言ってましたよ(笑)
水橋●(笑)いや、出てるんですけどね、実は
司会●そう、実は出てるんですよね…映らなくて、声だけなんですけど。どのシーンかは…?
水橋●内緒です

水橋●現場にはいつもこの、道具があるじゃないですか。だから皆空いてる時間に服のデザイン画を書いたりしていました。皆でわいわい集まって、ひとつのものを作り上げる雰囲気って楽しかったですよ

水橋くん、凄く照れまくっておられました。でも絵、かわいいと思うけどなあ。あのTシャツのカメ私大好きなんですけど。カメ好きとしてはあの絵は愛があって好きだ!好きだ!そんなに謙遜しなくても!よほど大森くんに絵を笑われたと見た(笑)

こんな感じで終始水橋くんのいいひとっぷりが炸裂、場内皆ニコニコしておりました。終了後は、裏口などないGreyの表出入口から素に戻ってお帰りになっておりました(笑)



2002年08月30日(金)
そういえば

テアトル新宿での客入れBGMがSQUAREPUSHERの1枚目だった。『DRIVE』の時だったっけ、『夢なら醒めて……』の時だったっけ?ハシゴすると記憶があやふやになる。誰の選曲なんだろう。

選曲と言えばSABU監督、連載誌で最近聴いてるCDにTHE VINESを挙げていた。私も気になっている。NIRVANA meets BEATLESって言われちゃあ…。ホントに似てやがる。ああ好きですよ、もすこしヴォーカルの声が低いと嬉しいです(いや個人の好みですから!)そういやBF5も出てきた時はNIRVANA meets BILLY JOELとか言われてたなあ。こら何でもmeetsさせるな。

SQUAREPUSHERと言えば、トム・ジェンキンソンてここ1年ですんごく痩せない?

ここ数ヶ月本屋が壮観。ロッキングオン、ディグ、プレイヤー、タトゥーエナジージャパン、ゴーストノート、ベースマガジン、リズム&ドラムスマガジン、ギターマガジン、ヤングギター、グラインドハウス、クロスビート、バズ、ミュージックマガジン、ワープ、SPIN、Q、ROLLING STONE、TOTAL GUITAR、BASS PLAYER、KERRANG!…6月からの主なペッパーズ掲載誌。ははははは笑いが止まらんね!ごっそり載りやがってこの〜!部屋に山積みだよ雑誌がよう!時々爪先ぶつけて凄い痛いんだよ!ホントはもっとあるんだけど(ファッション雑誌とかね…)そこ迄は買ってられまへん。とか言いつつブーンとかは買ってもうた。

こんだけ露出が多いのも3〜4年に一度だからいいんですが。オリンピックとかW杯くらいのペースだからね、新譜が出るのも…。なんつってたらガンズのファンに「こっちは9年待ってんだゴルァ!」と怒られそうです。

ドラムマガジンのチャドのインタビューが面白かった。新作のプリプロが終わって、これからいよいよレコーディングと言う時期の記事。曲をどうやって作っていくかの経緯が大らかに開陳されており、これは興味深かったなあ。プロデューサー、リック・ルービンのカットマスターっぷりもよくわかった。切る!斬る!KILL!曲が短くなって、歌詞を書き直すアンソニーがかわいそうってチャドが言ってた(苦笑)。プレイヤーのフリーのインタビューも良かったな。フリーの人柄がよく出ていた。

異色な内容で面白かったのは、タトゥーエナジージャパンのアンソニーのインタビュー。タトゥー専門誌ならではの内容で、アンソニーが初めて入れたタトゥーからペッパーズのロゴマークの由来迄、初耳ネタが満載。「どんな絵柄にするかのアイディアは、彫師と相談するんだ。図書館でこんな感じってのをコピーして持っていったり」………図書館!アンソニーが図書館!うわーいいなその図書館!て言うか、このひと実は読書家なんだよねえ。ブコウスキー好きだって聞いた時は嬉しかったもんですが(自分も好きなので)。しかし図書館にいるアンソニー。コピーをとってるアンソニー。想像がつきません。

で、メンバーのタトゥー博覧会みたく写真も掲載されてたんだけど、ジョンだけふっきげんそ〜に写っていた。勿論タトゥーも見せておらず。潰しちゃったとこあるからね…。



2002年08月28日(水)
やっぱりまだ暑い

ジェーンズのフジブートを観る。撮ってるひとの近くにいたひとの声がまるまる入っていて笑える。しかもなんか、このひと私とツボが同じだよ!「きゃーっ!」「なつかしー!なつかしー!」「(ファレルが)かわいい…」「(ファレルの声色で)『アディクショ〜ン』だってぇ、かぁ〜わいい〜」…。まるで自分の声を聞いているようだ(笑)オーディエンスショットならではのオモロさです。

それにしてもファレル先生ばっか映ってるんですが。まあ撮りたくもなるわな、あんなにヘンな踊りを踊っていたら…廻ってる、廻ってるよ!なんかヒラヒラ舞ってるし!あまりに廻りすぎてナヴァロにぶつかって「あっち行けテメ」って感じに振り払われてるし(大笑)夜中にひとりでゲラゲラ笑ってもうた。もう最高っす。いやもうすんごいチャーミングだね!かわいいね!ゴキゲンだね!先生と呼ばせていただきます。KAOさんが言っていて「そういやあ…」と思って改めて見ると、あれは確かにパンタロン仕様。勿論シャツはイン。確かにローライズ全盛の今時あんなパンタロン履いてる、そしてそれが似合う(ああ似合うのさ!)ひとはそうそういませんよ。素晴らしいです。

とこんなことばかり言ってるとだんだん申し訳ない気分に。うたが素晴らしいんですよ先生は!あの素っ頓狂な高音はどうやって出るんですか!ヴォーカルエフェクト、自分でその場でいじって出してたのかあと生では見えなかったところに妙に感心したり。しっかしむちゃむちゃ飲んでんなー、ワイン。途中ヨロヨロしてたのは酔っ払ってたんかね。あれでなんであんなに声がのびるかね。いや先生妖精だから。現世に咲くロータスだから。背中に羽根生えてるから。誰か止めてくれ。ジェーンズの話になるとどうしても壊れ気味に。

しっかしナヴァロのギターはいいなー。好きだ!好きだ!ああ好きだ!例え動きがヒデキでも!ただでさえ質の悪いオーディエンスショットの音で、しかもステージの音響自体も(以下略)の状況でも、なんかすんごい音圧が高いっつうか。隙間がない音と言うか。「TOMMY」(だったのね。当日聴いてる時は「なんだっけこれ!聴いたことあるけどなんだっけ!」と思っていた)のカヴァーやってる時とか凄い格好いい。

この濃い〜のがふたりもいるのでどうしても忘れがちですが、スティーヴンのドラムもマーティンのベースも凄いんだよな。とってつけたようですみません。新曲の「HYPERSONIC」とか、かなり格好よかった。新譜が楽しみです。

そして1ヶ月経った今になって知る、サポートメンバーがひとりいたんですな。全く見えませんでした。ファレル先生のお色直しの間、サンプラーやらをいじっているひとがいました。誰ですか。


●『ダブル・スタンダード』の橋渡しは田中哲司さんだそうだ。田中さん、ザズゥとじてキン両方の作品に出演しているからね。有難う有難う!



2002年08月27日(火)
うれしいやらありがたいやら

大森南朋くん主演のドラマ『駆落ち』がオンエアされてから[joyride]が結構凄いことになっています。

このドラマ、今年の1月にNHKハイビジョンでオンエアされたものですが、終戦記念日に近い日曜日と言う絶妙のタイミングで、しかも国内で映らない所は(殆ど)ないNHK総合での再放送。いやあ国営放送の威力は凄いです。オンエアが終わった途端カウンタが桁違いに回ってまして…。ホント終わってからの2〜3時間は劇的にアクセス数があがりました。検索ヒット数も凄くてもう。小心者なのでビビッたビビッた(笑)

掲示板に新井浩文くんまで書き込みに来てくれて(び、びっくりした…有難うございます)もうオロオロ。しかし何故このタイミングで新井くんが!?家で『駆落ち』観てたんでしょうか(笑)大森くんの事務所の方がサイトの存在をアナウンスしてくれているようで、これ迄も出演作の監督さんが「事務所から聞いた」と上映会のお知らせに来てくださったり、有難い限りです。

なんてことを言ってるうちに、昨日はとうとうご本人からの書き込みが。いやもう胃が痛くなったね!嬉しい嬉しい。お忙しい中、有難うございます!

以前から情報をくださったり遊びに来てくださっている方も、『駆落ち』をきっかけにウチを見付けていらしてくださった方も、有難うございます。これからも充実した内容にするべく、微力ながら精進しますので、宜しくお願い致します。そんでご協力もお願いします。情報があれば教えてくださいね!


と、もひとつ今日はいいニュースが。

「NIRVANAの『Greatest Hits』が10月に発売?」

CROSS BEATのインタビューでデイヴがちらりと話していたけど、何とか法的な解決に辿り着きそうだ。ぬか喜びになりませんように。PEARL JAMの新譜リリースも10月にほぼ決まりだそうだし、嬉しいな。これでレインが生きていれば…なんてことをちらりと考えて悲しくもなったけども。



2002年08月26日(月)
おかいもの

土曜日は、『DRIVE』の前に買い物タイム。ヘイチン連れ回してすんません。


タワーレコードではQUEENS OF THE STONE AGEの新譜とTHE MUSICのデビューアルバム。

QOTSA●こりゃいいわー!美メロに轟音。今回のは変態度が弱まり聴きやすいらしいが、旧譜も聴いてみようかな。しかしメンバーのニックって、元ドワーヴスのひとだったのね!うわ、怖!しかもあのイカレバンド(褒めてます)から、イカレてるからってクビになったそうじゃないですか…よく入国出来たな(笑)いやいやまた来てくださいよ。デイヴ・グロール参加の今回のライヴを観られたのはホントラッキーだったな。

デイヴと言えば31日、がんばりますよ(ニヤニヤ)。て言うかお願い、とらせてくれ。

THE MUSIC●フジでは観逃したんだけど(後悔)12月のワンマンとれるかな。とれなさそうだなー、エラい盛り上がりようだし。ライヴ凄いらしいからなあ。


次はエアーズ。最近は御茶ノ水の某店へ行くことの方が多いのだけど、品揃えが微妙なので、確実に入手したいものはやはりこちらで買ってしまう。高いんだけどねえ。

フジロックの各タイトルがごっそり入荷されている。WOWOWの録画を頼んではいるが、ペッパーズは3曲のみのオンエアで、ジョージ・クリントンとの「GIVE IT AWAY」が思いきり修正してあるそうだ(あれが面白かったのに!)。しかも1曲目の「BY THE WAY」が入っていないとのこと(あのオープニング凄かったのに!)。オーディエンスショットは観づらいけど、フルセットで観られる(聴ける)のには替えがたい。WOWOWもWOODSTOCKはフルでオンエアしたんだから、フジもやってくれればいいのに。画像はまるまる撮ってあるんだしさあ。DCPRGの菊地さんは、自分のサイトでそのフルセットのビデオをクイズの景品にしていた。当たったひと、いいなあ。

他に何かあるかなあと店内をうろうろ、レジ前のペッパーズのコーナーへ行ってみると、どっかで見たことのあるふたりの写真が飾ってある。……………うおおおおい、ア、アンソニー!と、ジョン!!き、来たの!?ぎゃー!!

ペッパーズとジェーンズのビデオを買ったらプレゼントで貰えた。なんかメチャメチャ素で写ってましたよジョンは…寝起きですかっつうくらいの。アンソニーはフロントマンらしく結構シュッとした顔で写ってるけど(笑)なんでもタクシーでやって来たそうで「誘拐されなくてよかった!」なんてPOPがビデオに貼ってありました(笑)。

なんだろ、ジョンがやっぱ行きたいって言って、アンソニーも一緒にきたんかね。今回の来日、36時間しか日本にいなかったそうだが、27日の21時に空港に着いたジョンは渋谷のタワーレコードに直行してCDを買いまくっていたらしい。で、ライヴの翌日(29日)はエアーズかい。ホント音楽ジャンキーだね。

それにしても原宿氏にも指摘されたが「店一軒まるまる違法じゃねえか!」(笑)なのにアーティスト本人もよく来てるよねブート屋さん。お店のひとってどう対応してんのかね。やっぱあげちゃうのかなあ。以前WAVEで自分らのブートを見つけたケミブラのふたりは「貰って当然よね☆」と笑顔の威圧感でしっかり持って帰ったって話を聞きましたが。彼等は自分の作品だからまあそれもわかるけど(と言うか当然だろう(笑))。そういやバケットヘッドも来たらしいよ。ガンズのサマソニブートCD、2日後にはもう出てたらしいな…凄いな…。



2002年08月25日(日)
『アテルイ』

いのうえ歌舞伎・松竹MIX『アテルイ』@新橋演舞場


人類ってホントやってること変わらんのな。聖戦と言う名のもとに行われる大量虐殺、民族間の争い、神の存在を信じるが故の過ち。9・11はいつでもおこっている。この種は絶対滅亡する。ここ迄長続き出来たこと自体が奇跡なのかも知れない。

なんてことを新感線を観て思うとは…(苦笑)企画は2年前から立っていたそうだ。演劇の普遍性と現在性を目の当たりに出来た。

稽古の9割が段取りと言う新感線のカラーからして、脚本は説明的な台詞が多くなってしまう印象があるのだが、今回はそれが効果としてうまく機能していた。歴史的背景を踏まえての物語なので、説明があると助かる。脚本もかなり言いたいことがあったのだろう、力の入ったもので、その分シーンが間延びする印象もあり。その部分の鈍さが気になると言えば気になる。再演する時は(やるでしょ?やってよ!)もっと刈り込めないだろうか。

殺陣のスピードにおいては現在最高峰のものが観られると思われるいのうえ歌舞伎、今回も凄かったっす。主役ふたりがとにかく格好いい。堤真一さんの豪傑、市川染五郎さんの流麗な殺陣があれ程のスピードで、しかもたっぷり観られる。染五郎さんは、堤さんと相対すると体格的に不利なのだが、立ち姿と所作の美しさが素晴らしく、役への思い入れもあるのだろう、圧倒的な存在感がある。いやあ、実を言うと染五郎さんをこんなに格好いいと思ったのは初めてです。堤さんはああいう古代の衣装がとても似合う。肩の形が綺麗だし、刀を持った姿が様になる。前日に『DRIVE』を観たばかりだったので、あまりの役のギャップにニヤニヤ。

あと西牟田恵さんが凄く良かった!10数年ずっと観てきているので、こんな大きな役をガッチリ出来るようになったんだなあ…となんだか感慨深いものがありました。同世代なので、襟をただす思いで観た。ダンスでの躍動感は周知の通りだが、殺陣でもあんなに動けるとは新しい発見。染五郎さんとの殺陣の迫力は凄かった。水野美紀さんはちょっとヒヤヒヤする場面もあったが、よく動けている。初舞台でこれだけ出来れば充分じゃないかな。渡辺いっけいさんは得意の酷いひと(笑・でも最後は…ね?)を水を得た魚のように演じており、「ああ〜!!腹が立つアイツ!!」と憎らしくて憎らしくて仕方がないコウモリっぷりで笑わせたり泣かせたりしてくれました。憎い。

歌舞伎からのお客さんも結構いたようで、「高麗屋!」等の合いの手を絶妙のタイミングで入れる男のひとがいてこれもよかったな。場が盛り上がった。ちなみにラストの堤さんと水野さんには「ご両人!」と声がかかりウケていた(笑)。

個人的に残念だったのは、席が本花道の真上の席だったこと。花道を2本組むと言うアイディアは素晴らしいが、それは正面から観た場合に限るね!やはりメインに使われるのは本花道(下手側)なので、キメのシーンがたくさん、たくさん観られなかった。あああの時何やってたんだよおおおう!(泣)

はやくも再演が観たい。これはきっといつでもやれる。いつでも通用する。今はとにかく千秋楽迄、皆さま怪我なく御無事で!



2002年08月24日(土)
テアトル新宿祭り

本日は大森南朋くん出演作品・ダブル初日で入り浸り。

*************************

『DRIVE』@テアトル新宿

SABU監督にしては結構間が空いた、2年振りの新作。

実は『MONDAY』を観て気になっていたのが「とっかかり(ストーリーのアイディア等)はとても面白いものなのに、その面白さが最後には『…?』になってしまう」と言う部分。うーん、何て言うのか、「そう終わらせていいのか?」と引っかかってしまうのだ。途中迄が息もつかせぬ展開でとても面白いものなので、その分ストーリーの幕切れに「勿体ない!」と思ってしまっていた。

今回はうまく収束していた。スッキリ映画館を出られた。その分かり易さは、現実離れを起こすもので、しかしそれが映画としては「映画だからいいじゃん」と言う了解のもとに成り立っている。それをよしとするかどうかは、勿論個人の好み。今回は私はオッケーだった。

堤真一さんの暗部が顕著。時々力が入りすぎてしまう印象があるのだが(特に舞台では)、今回はいい脱力さ加減だったと思う。終盤近く迄殆ど派手な動きがなく、目に余裕がない、頭痛持ちの几帳面な男がズッパマっていた。最後の晴れ晴れとしているけど、ちょっと弱気な笑顔が印象的。

パンク説法格好よすぎの寺島進さん、イラツキの裏には…?の安藤政信くん、何故あんなに必死だったのか…の大杉漣さんら、強盗3人組もチャーミングで良かったな。登場人物の裏事情の見せ方がうまくまとまっていた。特に安藤くんのパート、短いカットをパパパッと挟み込んで一気に見せる小気味いいテンポは気持ちよかったなー。

それにしてもキャストの豪華なこと!冒頭の松重さんにはじまり、動かない筧利夫さん(これは貴重!)、松尾スズキさん、菅田俊さん、大森くんの『殺し屋1』組、ジョビジョバ一気使い(笑)、麿赤兒さんに田口トモロヲさんのおいしいとこどりetc.終始映画館は爆笑の渦。松雪泰子さんのどビッチっぷりも惚れました。格好いい。あと根岸季衣さんサイコー!

映写機トラブルで途中10分程中断してしまい、お詫びと言うことで無料チケットが配られた。ラッキー。


*************************

『夢なら醒めて……』@テアトル新宿

予定だった大森くんの舞台挨拶は、撮影スケジュールが変更になったそうでキャンセルに。残念(泣)でもメッセージを届けてくれていて、それを司会の方が読み上げてくれて嬉しかったな。三重の山奥にいて、雨にやられたそうです。何撮ってんだ。

さて大森くん演じる利彦は、思い詰めっぷりがヤバい方向にいく、しかもそのヤバさを本人に説明してもきっと解って貰えないと言うか、どう言っても堂々巡りにしかならない感じでそれがますます困ると言うかヤバい。脳の翻訳機能のズレが顕著な訳です。本来はその“誤訳”をお互いうまく利用しつつ人間関係を保てるものなのだが、彼が相手だとそううまくはいかない。公園での利彦とアイの会話にそれがよく出てましたが。

その分なんだか可哀相と言うか、ああ生きると決めた一途っぷりには感動すら覚えましたが、自分は関わりたくありません(いや役がですよ)。本人は幸せだったんだろうけどね。しかし「悲劇で終わらなければならない」と言う台詞はひっかかった。結局は自分の都合な訳です。それをストーカーと言えばそうかも知れない。

実は原作を先に読んでおり、どうやるんだこれと思っていたのだが、原作は「変身する迄」、映画は「じゃあ変身した後はどうする?どうなる?」と言うふうにうまく膨らんでいて面白かった。

劇中何度も流れる主題歌(今も頭ん中まわって仕方ないよ!)に、冬の東京の風景を何シーンも見せる情緒溢れる画も魅力だった。サトウ監督の、ひとを甘えさせないロマンチストっぷりが出ていたような。

硬派なマネジャー戸田昌宏さんとその妻渡辺真起子さんがよかったなあ。どちらも周りが見えていない。夫は妻が見えていないし、妻は夫以外のことが見えていない(ように見える)。その狭量さに、利彦に通じる恐怖を感じた。彼等はあの後どうなるのだろう。



2002年08月23日(金)
ギャロとうさ公

『ヴィンセント・ギャロ レトロスペクティヴ1977-2002』@原美術館

ギャロの作品を一度にこれだけ観られる機会はそうそうない。さぞ混んでるだろうからと平日に行ったが、やはり混んでいた。

'70〜'80年代のドローイング作品はマンホールや鉄板に描かれたもの。ニードル等で引っかいた線にくすんだ色を載せている。神経質な細い線を何度も重ねて描いた、弱々しいひなぎくやぶどう。当時のポップなN.Y.アートシーンとは一線を画すものだったのではないだろうか。20年以上の時を経たこの作品群は、かなり傷み錆び付いている。意図したことではないかもしれないが、今の方がしっくりくるような気がする(個人の見解だが)。

と言ってもこのひとの作風と言うか、やっていることはずーーーっと変わっていないような印象もある。すんごいさびしんぼうって感じがなあ。嫁さんとラブな頃は幸せいっぱいな写真作品ばっかり撮ってたようだが、彼女と別れてしまった今は、そのラブな写真を全て引っかいている。キスシーンの唇を潰したり、嫁さんの顔を塗りつぶしたり。気持ちのいいものではない。が、どちらもフォトジェニックなので、作品としてはチャーミングに写る。

そういえば、ギャロの新作映画『BROWN BUNNY』(PJハーヴェイが出演を降りたって話のあとどうなったんだろう?役者は誰が出ているのかな)の音楽はジョン・フルシアンテだそうだ。ジョンの今の彼女はジュリアン・シュナーベルの娘さんで、シュナーベルとジャン=ミシェル・バスキアは当時のN.Y.アートシーンで交流があった。シュナーベルはその後彼の映画を撮っている。ギャロはバスキアとバンドを組んでいた。ジョンはN.Y.出身。ギャロが自分の監督作品の音楽を、他人に任せるってことは余程信頼してるんだろう。なんだか縁を感じるな。

ちなみに原美術館シリーズのイメージケーキはチョコスポンジとチーズムースをそれぞれハートの半分に形作ったもの。一緒に食べればティラミス風味。おいしかったっす。でもこのハートは最初っから二つに割れてんのな…ギャロ……(泣)。しかしこのイメージケーキ、会期が終わっちゃったらもう食べられないのが残念だよなあ。年に4〜5種はある筈だし、もう随分レパートリーがあるだろう。この歴代ケーキの展覧会とかやってくんないかな。で、展覧会やるなら食べられる現物を…(笑)。

********************

『‘FUN’TASTIC ピーターラビット展』@新宿タカシマヤ10階

で、ギャロが数年前組んでいたバンドはBUNNY。ライヴ行ったなあ。当時は新婚でラブラブだったギャロは、MCで嫁自慢をずーーーーーっとしていたのだった。と言う訳だからってことでもないがうさぎ繋がり。初版から100周年だそうで、その企画展。

原画とかはなく、絵本の展示、ストーリー紹介、モデルとなった動物や土地のマップと模型、アニメーションの上映など。何故か大東文化大学の図書館が初版本等の貴重なコレクションを持っていて、多数提供していた。海賊版も展示されていた。この海賊版ってのがおかしくて、ぜんっぜん違うやん!うさぎの話でピーター・ラビットってタイトルつけただけやん!ってのがあってかなり笑った。あとピーターんちの相関図ってのがあって面白かった!あのくろうさぎってカトンテールの旦那だったのかーとかお母さんうさぎって名前あったんだーとか(ああそれなのにまたその名前を忘れてしまった)。

ピーター・ラビットの他にもビアトリクス・ポターが描いた他の作品、あひるのジマイマやこねこのトム、リスのナトキンのもの等も展示。しかしいちばん好きなひげのサムエルのおはなしがなかった。この話、どうもうなネズミが子猫を捕まえて、ねこまきだんごにして食べてしまおうとする話なんだけど(笑)やっぱあれですか、残酷ですか…。と言っても、ジマイマのタマゴもしょっちゅうキツネに食べられてたし、なんたってピーターのお父さんは、マクレガーさんの奥さんに肉のパイにされてしまったんだよね。恐ろしい話や…。

ちなみに図書館に勤める友人によると、絵柄があまりにもリアルなので、実は子供にはあまり人気がないらしい。そ、そうなの?私大好きだったよ!(泣)



2002年08月22日(木)
もう秋か、秋なのか

イギリスのフェスティヴァル『V2002』に行っていたkingooさんが帰ってきた。出発の数日前にMANIC STREET PREACHERSがNMEステージ(ちっちゃい方のステージ)でやるとかアナウンスされて、なんじゃそりゃ!ってなってたんですが。まあ言われても私は行けないけどね勿論(トホホ)!しかし本国でそれって凄くないか?単独でスタジアム満杯にするバンドが!

で、どうだったのかと言うと。ベストヒットツアーのウォームアップと言う感じか、ま・さ・に!な選曲だったそうだ。最近ではやってない「SUICIDE IS PAINLESS」や「LITTLE BABY NOTHING」もやったとか!あああああ!!(泣)

オフィシャルにセットリストが出ていたので見てみれば、………「FROM DESPAIR TO WHERE?」もやってる……うおおおおおい(泣)

さっき届いたMLによると、11月には地元カーディフでライヴ(メンバーがちっちゃい時から慣れ親しんだホールでやるらしい)、WAR CHILDのチャリティアルバム『1 LOVE』にも参加するとのこと。前回のWAR CHILD『HELP』では「雨に濡れても」のカヴァーで参加していたけど、今度は何をやるのかな。

そろそろ本格的に動きだすんだなあ。とは言えど日本にはやって来る予定はあるのか。ベストヒットツアーに日本は入っているのか。つうか、入れて!来て!前回のツアー、チケットとってた3本中1本仕事で遅刻したし!(泣)

いや〜それにしても。アメリカのペッパーズと、UK(つってもウェールズだけど)のマニックスは、名前を聞くだけで胃が痛くなる程好きなので(なんだその反応)目が回りそうだよ!気持ちは追い付くけど身体と金が追い付かんかも知れん(弱気)。どちらにしろ楽しみです。



2002年08月21日(水)
ソラミミ

ガンズと言えば空耳アワーで採用された曲多かったよなあと検索したらこんなページが。

『空耳アワー研究所』

空耳アワーてのはあれですよ、『タモリ倶楽部』の中のコーナーで、外国語の曲が空耳で日本語に聞こえるよってやつ。ちなみにサマソニでガンズがやったソラミミ曲は

Welcome To The Jungle > 悦子の母乳だ!
It's So Easy > 足を刺されりゃ そりゃ痛てえっす!
Mr.Brownstone > 兄貴の位牌 ヤクザ!
Nightrain > あっ何ですか?/タマキン蹴った!

などでした。こんなにあったんかいって言うか、まだありそうだな。と延々サイトを読み進み。過去の名作が掲載されており、あああったあったこれ!とウケまくり。字ヅラ読んだらそのメロディーが聞こえてきちゃってマウスを持つ手もブルブル震えてしまいましたよ!

ちなみに今でもよく憶えてるのはメタリカの「寿司!トリ!風呂!寝ろ!」、プリンスの「農協牛乳!」、マイケル・ジャクソンの「パン!茶!宿直!」。文字打ってるだけでもうおかしい。特にメタリカとガンズとクィーン、ジプシーキングスが多かったよなあ。

ペッパーズも「白便、黒便、和田勉」ってのが採用されました(笑・ちなみに「Suck My Kiss」)。『By the Way』収録曲も結構多くて「ウンコッ!カンチョッ!」「社長スマン」「われ、なんだと」などがファンサイトで大ウケです。どの曲か気になるひとは自分で聴いて確かめてみてくださいな!一回そう聞こえてしまうと二度と戻れませんよ〜(笑)



2002年08月18日(日)
『SUMMER SONIC 2002』その2

■GUNS N' ROSES(OUTDOOR STAGE)

自分で持っているガンズのCDは、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のエンディングで使われた「Sympathy For The Devil(悪魔を憐れむ歌)」のシングルのみ(これもストーンズのカヴァーだし)。TATiさんがメチャメチャガンズのファンで、彼女から聞いた知識&借りたCDとビデオの情報しか持っていなかったのでした。あとギターのロビン・フィンクがガンズとNINE INCH NAILSを行ったり来たりしてるって言う話か(笑)。どっちのバンドも、新譜が出る迄のスパンが長いからね…。またNINに戻るって話はホントなんだろうか。

それにしてもマジ凄かったっす。観てよかった。あと予習しといてよかった。10年振りの来日公演だそうで、思い入れのあるファンの盛り上がりも凄かったし、あの場にいられたのはかなり貴重な体験だったな。鳥肌モンでした。

前アクトのWEEZERが終わると、どっと前ブロックにひとがなだれこんできて早くも異様な雰囲気に。MCが出て来て「次はいよいよGUNS N' ROSES!実は今のWEEZER、舞台袖でアクセルが観てました!」。途端に大歓声と言うか悲鳴があがってました。はやくも「GUNS N' ROSES!GUNS N' ROSES!」コールが始まる。す、すげー。しかしここからが長かった、45分開演が遅れる。実際には機材トラブルがあったからだそうなんだけど、周りのひとは皆「アクセルがゴネてるのかな」「帰ってたりして…(泣)」なんて言ってる。そういえば朝会場に着いてからも、「ホントにアクセル来てるのかな」「本人じゃなかったりして」「スクリーンに映像だけだったりして」なんて声をいたるところで聞いたなあ(苦笑)皆心配だったんだね!

そんなこんなで客電が消えたらもう阿鼻叫喚。あ、ロビンだ!バケットヘッドも出てきたよ!つうか、ふたりともデカいな。どっちも190cm↑あるんじゃないか…。めちゃめちゃステージ映えしてます。そして、アクセル・ローズが…出てきた!うわ、ホンモノだ!昨年の、リオでのショウ(ブートで観た)の時とはうってかわって痩せたなあと言うのが第一印象。TATiさんがことあるごとに「リオの映像はショックだったわよ、あんなになっちゃって!痩せてよ!(泣)」なんて言ってたので(笑)これは本気で活動再開へのシェイプアップかな。ブロンドのドレッドをバンダナでまとめ、随分すっきりしている。

オープニングは定番の「Welcome To The Jungle」。ぎゃー潰されるーと言いつつせっかくなので前に行ってみる(笑)皆すんごい笑顔で大合唱!よかったね!よかったね!とにかく別格の扱いで、特効とか照明とかすっごかった。銀煙弾が!紙吹雪が!花火が!火柱が!いやマジでマジで火柱がボンボン立つんですよ。上を鳥が飛んでいたら焼けちゃうね!他のバンドと金のかけかた全然違うやん!ベスト選曲のフルセット、アンコールの「Paradise City」迄2時間弱のバッキバキのショウでした。魅せたるでえと言う気概が強力で、徐々に体力の尽きたひとが後ろに下がってくる。オーケストレーションもきちんと出来そうな楽曲の壮大さも含め、もう濃いー濃いー。様子見で来てたひとは度胆を抜かれたんじゃないでしょうか(それ自分)。

そんな中盤に演奏されたボブ・ディランのカヴァー「Knockin' On Heavens Door」。やたら後ろを振り向くひとがいるのでなんで?と振り返ってみると…おお!スタンド席がライターの灯に満ちている!野外ならでは!美しかった!これは泣いた!

あとやっぱり、好き嫌いは別として、アクセル・ローズの声と“華”は凄いと思った。「問題児」「作為的」の言葉がとかくついてまわるひとだが、この日観た彼はとても楽しそうだったし、ファンを気遣う様子も見せて好印象しか持たなかったなあ。何年活動休止しててもずっと待ってるファンが多いわけだ。

バンドとしても、昨年のリオのショウに比べると、アクセルのワンマンバンドと言う印象は随分薄れていた。ライヴでは既存の曲がメインなので、やっぱり古くからのファンは、ギターはスラッシュでないと〜とかいろいろ複雑な気持ちがあるんだろうなあ。でもバケットヘッドとロビンと言うキャラの立ちまくったふたりが一緒にいられるバンドってのも他にあり得ないだろうし(笑)新曲も格好よかったので、新譜がリリースされてツアーが出来れば、このメンバーでのガンズ、と言うのもきちんと認識されるのではないだろうか。と言う訳で無事『Chinese Democracy』がリリースされるといいね。既に1年以上延びてるしね…。

ちなみにあんなにハジけたTATiさんは初めて見た。ホントよかったね!


そうそう、この日のOUTDOOR STAGEは、セッティング間にずーっと『By the Way』が流れていて嬉しかったな。



2002年08月17日(土)
『SUMMER SONIC 2002』

結局前日の日記を書いたあとは3 COLOURS REDの情報収集に終始してしまった。何を他のところで盛り上がってるんだ自分よ。オフィシャルサイトも復活していた。ライヴ画像も見付けたぞー。あのじさんに言われて思い出したがそうそう、このひとらクリエイションレーベルだったよね。今度はどうなるんだろう。て言うかレコーディングとかリリースとかツアーの予定はあるんだろうか。ツアーやるなら、ぜ、是非日本に!結局一度もライヴ行けてないし!

そんな訳で緊張感もいまいちのまま幕張へ。10:00には駅に着いていたのに、会場に入れたのは12:00なのだった。なんでやねん。入場行列が気の遠くなる程の長さで…どんどんマリンスタジアムから離れて行くよ!折り返しが全く見えないよ!結局トップのQUARASHIは観れずじまい。ぎゃふん。


■MURDERDOLLS(OUTDOOR STAGE)
中盤辺りでようやくスタジアムに入場。SLIPKNOTのジョーイがやってるバンドです。音のヘヴィーさと日本語MCのギャップが面白かった。「ツギノキョクハー!」「サケベー!」とか(笑)そういやSLIPKNOTのコリィも日本語MCの多様さで話題ですが、そこら辺の律儀さがヴィジュアルの作り込みなどにも影響しているのかな。ジョーイはマジでちっちゃくてかわいかった。

■ANDREW W.K.(OUTDOOR STAGE)
ともだち大将アンドリュー、あんた最高!ごめんCDちゃんと買います!試聴だけしててすんませんでした!彼はフェスで場をさらう大将でもあった。すげーピースフル。
先日のワンマン時は体調不良で満足なステージングが出来なかったそうで、その借りを返すかのごとく終始全力。終盤には客をステージにあげてその子を肩車、そんでハグ!観ていた男も女も「ギャー!」。もう盛り上がる盛り上がる。
ライヴ終了後もMCに促され出てきて「皆大好き!俺はずっと皆のともだちだよ!」とコメント、一度ひっこんだあとまたステージに現れ、客席に飛び込んでしまった(笑)当然のごとくもみくちゃです。MCが困り果てて(この時はINDOOR STAGE MCのブライアンも来ていた)「頼んでもいないのに!狂ってる!おかしすぎ!」と大ウケ。
この時はスタンド席にいたので、全体の一部始終がハッキリ見えてもうゲラゲラ。いやあ最高だったっす。

■WRENCH(FACTORY STAGE)
ごはんを食べにメッセへ行き(ヘイヴン間に合わなかった…(泣))、その時にちらりと。なんか随分メロディアスになっていて、それがまた格好よかった。和田くんのヴォーカルは高音ラップでしか聴いたことがなかったので新鮮でした。

■HANOI ROCKS(INDOOR STAGE)
せっかくだから観てみようとふらりと入ったら入場規制がかかってしまった。うわごめん本気で観たかったひと!
いやしっかしマイケル・モンローさんは凄いね!ぜんっぜん見てくれが変わってませんよ!赤のテンガロンハットにスリムな衣裳でビックリよ!わっかー!マイクコードぶんぶん振り回してるし(その後数本壊したらしいっす)走り回るしスピーカーの上によじのぼるし。うわ〜スターだ!すごい華やか!後ろのおにいさんが「ハノイって新宿厚生年金(会館)とかで、あたたかい目で観るもんじゃなかったのかよ〜、なんでこんなに若いひとが盛り上がってんだ!」って言ってたんだけど(笑)これは盛り上がるよ!
もちっと観たかったがWEEZERの時間が迫り移動。外には入りたそうなひとの列が出来ていた。出たひとがいたらその分入れて貰えたのかな。

■WEEZER(OUTDOOR STAGE)
1、2枚目からの曲が結構多くて楽しかったっす。初期の曲のが好きなもんでね…。リヴァースはサングラスにツートーンばりのスーツ姿で他の3人から浮き上がり。しかし終盤は普段メガネを装着し、真顔でコイケ屋ポテトチ〜ップス♪や1、2、3の4の2の5♪の歌を唄いウケまくり。以前のようにハジケることはもうないかも知れないけど、歌メロの美しさはホントこのバンドはいいんで、これからもいいうたが一緒に唄えるといいな。


さてトリのガンズですがこれは特筆モンでしたので明日以降に。



2002年08月16日(金)
明日はサマソニ

こちらは物見遊山の趣もあり、家からひょいひょい行けるので実感がわきません。旅支度もしないでいいし。これはこれで楽でいいんですが。あまりにものんびりしていてチケット買い忘れていた。ダメすぎる。

金券ショップに出ていると聞いていたのでTATiさんに買いに行ってもらう(すんません)。前売り¥12,500が¥10,000に値崩れしていた、ラッキー。が、Lブロックしかない!今回の目当てのひとつに、ガンズに戻ったロビンは元気かな〜てのがあるのでRブロックで観るつもりだったのだが…まあ買ってなかった自分が悪い。

サマソニの掲示板でチケット交換希望の書き込みがないかなーと覗いてみるも、何故か皆LブロックをRブロックと交換してくださいと言うものばかり。……皆ロビン目当てなのかな……なんて言うと段々バケットヘッドが可哀相になってきた。いや他にもいっぱいいるだろうけどねRブロックにはステキなひとが!いやいやLブロックにもいっぱいいるけど!

そしてこんなところで意外な情報を発見。3 COLOURS REDが再結成してるらしい!ぎ、ぎゃー!マジ!?マジですか!?ちょっとちょっと!それは!そーれーはー!!!検索したら今年の3月にアナウンスされていた。遅い、遅過ぎる自分。ベンは参加しておらず、本国では既にライヴも数本こなしているとのこと。そうか、そうなのか…。

そんなこんなで段々盛り上がってきた。遅い。



2002年08月14日(水)
復習

フジの記事がぞろぞろ出てきてますが。記憶違いというものは結構あるもので。ははははは。

・アントワンとジョンのシャツはお揃いじゃなかったわー
・ナヴァロ、革ジャケじゃなくて黒のシースルーでした!どっちもどっちだけど!

願望が含まれてんだねきっと!しかしファレルだけは印象全く変わらず。ホントーにカブキもんでした。つうか宝塚か。ナヴァロはマニキュアしてたのね。そういやアンソニーも一時期マニキュアよくしてたけど(ペディキュアもしてた)ナヴァロの影響なのかしらん。

ジョンがソロで唄った曲は、ジョニ・ミッチェル(ジュディ・コリンズのヴォーカルヴァージョンで有名だそう)の「BOTH SIDES NOW」だったそうです。あと、終演後にかかっていた印象的な曲はPORTISHEADの「ROADS」。これ、凄い良かったな。ジーンときたなあ。

友人が観たいと言うので、'97フジロックのビデオを貸すことに。確認も含めて再生していたら、ライヴとは別のドキュメント番組が出てきて延々観てしまう。皆わっかーい!つい最近のような気もするけど、実は5年も前だもんね。特にアタリが…アレックがなんかかわいいし、カールがいるし(…)、ハニンが細いし、加入したてのエンドーちゃんにはクマどりがなく、カジュアルな赤いTシャツとか着てるし。ズボンズがまだスーツだ。そしてフーファイにパットが〜、RATMにザックが〜、電気にまりんが〜(涙)

SUMMERCAMPって好きだったんだけど、今何してるんだろう。アンソニーがマニキュアをしている。腹が出ている(笑)そんなに暴れるなー、手首折れてんのにー、気をつけてよー(泣)それにしてもすごいゴミだなー。きったないなー。5年で随分改善されたよなあ。SMASH代表の日高さんは川辺ヒロシに似ているなあ。



2002年08月13日(火)
出ましたよ

パルコ・トライアル・シリーズVOL.1『ダブル・スタンダード』
10月15日(火)、16日(水)@PARCO劇場

■自転車キンクリートSTORE『おーい、救けてくれ!』
原作:ウィリアム・サローヤン
翻訳:倉橋健
演出:鈴木裕美
出演:村上淳、西尾まり

■ZAZOUS THEATER『動物園物語』
原作:エドワード・オールビー
翻訳・演出:鈴木勝秀
出演:光石研、田中哲司

チケット発売日:2002年9月15日(日)

**********************

いやー、ちょっと泣いちゃったね!何が嬉しいってザズゥ、ザズゥシアター名義だよ!4年振り!裕美さん有難う!有難う!裕美さんと篠井さんは本当にスズカツさんのことが好きなんだね!私も大好きだよ!つうか大好きなひとはいっぱいいるよ!(多分)<何故ここで弱気に

『ウェアハウス』のテキストとも言えるオールビーの『動物園物語』。昨年の『欲望という名の電車』から、昔自分がモチーフとして扱ってきたものの原作を取り上げているのに興味がわく。いつかは『暗闇のスキャナー』をやったりするかな?

そして気になるこのキャスト。光石さんの舞台は10数年振りだそうだ。どちらがジェリーでどちらがピーターなんだろう。田中さんは以前『ウェア〜』でジェリーに当たる役をやっていたが?『ウェア〜』でジェリー(らしきひと)をやったのは、松重豊さん、久松信美さん、田口トモロヲさんと数々おりますが!あ〜光石さんのピーターはハマりそうだな。でも光石さんのジェリーも観たいな。田中さんのピーターもな。て言うかとにかく楽しみだ!

裕美さんの方も面白そうだ。つうかサローヤンて!ムラジュンは昨年の『四谷怪談』ホントによかったからな。て言うか裕美さんとスズカツさん、ふたりの演出バトルが観られるってのがも〜う、嬉しくて嬉しくて!どっちも男ットコ前の演出するからね!轟音、静寂、緊張、前進。「いつ死んでもいい」ってのは後ろ向きの言葉じゃないからね!いつ死んでもいいように毎日生きるのさ!

はー宣美は誰かな、鳥井さんかな。つうか鳥井和昌さんでしょ!だよね?だよね!?だって言ってくれー!(誰に向かって言ってるんだ)あと音響は井上正弘さんで!照明は倉本泰史さんで!舞台監督は安田美知子さんで!いや違ったら違ったで楽しみですけども。



2002年08月10日(土)
『フキコシミツルとロイヤル室内バレエ団』

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ『フキコシミツルとロイヤル室内バレエ団』@シアタートラム


「ひとりですし、バレエの公演でもありませんし。」が今回の広告コピーでしたが(笑)バレエネタはありました。女性用のバレエシューズを専門店に買いに行ったら「あなたバレエされるんですか?しかもこれ女性用ですよ?何に使うんですか?」としつこく訊かれ、なかなか売って貰えなかったそうです。「パン屋さんに行って『パンください』って言ったら普通にパン売ってくれるでしょ?バレエ用品店に行って『バレエシューズください』って言っても普通に売ってくれないんですよ!(怒)」…いや、そらねえ。そのうえ「あなたの足の形はバレエに最も向かない」と言われたそうで御立腹。

そんな数々の困難(?)を乗り越えた今回の公演は、ここ数年の中でも出色の出来!ネタは尽きませんな!使い方によってはすんごい高尚なモチーフで、芸術品に仕上げることも出来るのに、そうしないところがこのひとの面白いところ(まあどこをどうして芸術品て言うかの定義も微妙なもんですがね…)。風船と一緒に踊るネタも、普通に観てればすんごい美しいんだよね。でもその風船がコンドームを膨らませたものだったりするんだよね(笑)ああ大好きだね!シモネタの多さもね!男性客も多く、シモネタがウケるウケる。ネタをやったあとに自分を嘲笑するような素振りを見せるところに、このひとの冷めた目と言うか、モチーフを1回裏返して見る視点が感じられる。そこが信用できる。誤字の悲劇ネタはこれが顕著に出ていた。

照明やカメラ、スライドを効果的に使うのは毎回のことですが、なんでこういうの考え付くかねと思う同時に、考え付いてもよくここまで昇華させるなと思う。見せる事についての腕っぷしの強さと、真摯さが感じられる。双子の兄弟ネタは自分でも手応えがあったんだろう、2回出てきた。あれ、影の映り込みをあらゆる角度から試してみたんだろうなあ。これはホントに面白かった。恒例のボツネタ供養のコーナーも、本人「ボツネタだから面白くないですよ。僕が勝手にやりたいだけなんで、休憩しに行ってください」って言うんだけどやっぱり面白いんだよう。普段からこういうことばっか考えてんだろうか(笑)

あと個人的には、ブンブンサテライツの曲が3曲も使われててビビッた。しかも3曲目のあとにやったネタが『鬼』。普段中野くんのことを「鬼」と呼んでいるのでもうウケたウケた。「DRESS LIKE〜」はいい音響で聴くとこんなに粒子が細かいんだ!と感動したなあ。音のトビ具合とか面白い!いいなあ、このくらいのサウンドシステムで聴ければなあ。そこんとこ前提で中野くんも作ってるだろうし。『PHOTON』をちゃっちいコンポで聴いてると申し訳なくなるよ…。

そういえば誤字の悲劇ネタで、華道→火道をやった後ガスバーナーのガスを止め忘れていた。危ない危ない(笑)残りの公演気を付けてね!



2002年08月09日(金)
くま公

『クマのプーさん絵本原画展』@小田急グランドギャラリー


うさぎの次はくまですよ。E.H.シェパードの原画がたくさん。プーさん以外のものもいろいろと。

ディズニーの絵柄の方が断然メジャーで、こちらもかわいいし好きではあるけど、やっぱり原作の絵はいい。というか、面白い。じいさんが(実際には描いてた時はそんなじいさんでもないが)ブルブル震える手で描いたみたいな、線が不安定なペン画に味があってなー。あといかにも布が固そうなぬいぐるみ然としてるとこがいい。肘とか膝の関節がなくて階段上りづらいみたいな、ギクシャクした動きが伝わってきてかわいいな。ディズニーだとなんつうか動きがなめらかすぎる。あとペンで影が入ってるのでイギリスらしいジメッとした感じが出ていると言うか(笑)特にイーヨーにいっぱい斜線が入っていて、陰気な雰囲気がよく出ています(笑)子供のときはディズニーの方が好きだったけど(原作の絵はなんか怖かった)、やっぱそこらへんの好みは変わるもんかな。

印刷原稿として使った原画なので、トンボや印刷指示等も入っておりこれが面白い。絵本に使われなかったノベルティー原画もあった。クリスマスカードとかがあるんだけど、プーさんやら森の仲間が皆サンタの格好してるのに、イーヨーだけトナカイのツノ着けられてソリひいてんのな。イーヨーそんな役回りかい!酷いよ!しょうがないけど陰気な性格だから!でもイーヨーにはな〜んか共感するんだよねえ。大江健三郎氏もそこんとこが気になるんでしょうか。

こちらも昔と今の邦訳が微妙に変わっており、昔は「トラー」だったトラの子が「ティガー」になっている。ディズニーの映画でもティガー名義だもんね。まあ意味は一緒だけども。カンガとルー坊は一緒。

そういえばプーさんの主人公クリストファー・ロビンは、原作者A.A.ミルンの息子がモデルで、息子本人は「僕の子供時代を好き勝手書きやがって〜」と父親のことを結構恨んでたって話は有名ですが、やっぱイヤなもんかね。第三者から見れば楽しいしかわいいんだけどねえ。

そしてやはり出口の物販コーナーに捕まる。関連書籍も面白いものが多く、いろいろ読んでみたいんだけど追いつかん。『タオのプーさん』読みたいなーと思いつつ、いきなりそんな深いとこから入るのも何なので、『プーさんのエチケットブック』と『プーさんのフィットネスブック』を購入。数日前に見かけた『プーさんのクッキングブック』はなくなっていた。実家に置いてきちゃったからまたほしいんだよなあ。ああしかしなんでプーさんプーさんて、ぬいぐるみに敬称付けてんだ!なんか打ってるうちに腑に落ちなくなってきた(笑)



2002年08月05日(月)
うさ公

ブルーナ絵本100冊目 出版記念『ディック・ブルーナ 100展』@新宿三越7階大催物場


『春眠り〜』を観た後、これに行ってきました。

ミッフィーの作者ブルーナおじさん(ついこう言ってしまう)が刊行した絵本が100冊を迎えたそうです。すごいなあ。ブルーナと聞いてピンとこないひとも、ミッフィーと言う無表情なうさぎの絵は見たことがあると思います。某銀行のキャラクターになっていたりするので、スーツ姿のおじさんが、このうさぎの絵付きの紙袋を提げて歩いてるのを見たりすると、妙にオモロカワイイ。これウチらが子供のころはうさこちゃんって名前だったんだよなあ。つってもミッフィーってのはオランダ語でうさこちゃんって意味だそうですが。でもうさこちゃんがいいよ!ミッフィーて言うとなんかオシャレじゃん!と思うのは私だけか。

原画と絵本現物、本国オランダのブルーナ・ミュージアムや町並みの様子を紹介する写真群、日本の児童文学作家が語るブルーナ像等、6つのカテゴリに分類。スペースにも余裕がある見やすい構成になっていました。

原画の基本はシルクスクリーン。下絵は何度も何度も描き直され、ベストなラインが選ばれる。色も3〜4色しか使わない。構図も絶妙。グラフィックデザイナーでもあるブルーナ氏のセンスと、職人的な技の粋が観られました。初期のうさこちゃんは耳が尖っており、目が大きい。意外にも今の方が目が小さいのです。顔全体も丸くなっている。手描きの線なのにゆらぎが全くなく、それでいて今時のベジェ曲線では絶対に描けないブツブツした線に温かみが感じられる。何度観ても飽きないなあ。

三越美術館がなくなってしまったので(泣)催事場での展示でしたが、パーテーションがしっかりしていたので落ち着いて観られた。夏休み期間と言うこともあり、子供がたくさん。展示場の外には絵描きや粘土細工のコーナーも設置されており、こちらはエラく賑やかでした。物販コーナーも勿論充実、ウハウハ買い物して思うツボ。いやあ、だってかわいいんだもんよ…。


ああやっと追い付いた。2日しか行ってないフジロックの日記を1週間もかけて書いてたからね…。長いよ!

と言いつつネタは尽きず。フジロックのパンフレット読みなおしてたらフリーのメッセージが載っていて「フジの裾野で云々」って…ごめんフリーあそこ富士じゃないんだ!苗場なんだ!騙されたって怒らないでええ!……つうか騙されたまま、知らずにここがフジかあ〜って演奏してる来日アーティストは数えきれない程だろうよ!



2002年08月04日(日)
『春眠り世田谷』

『春眠り世田谷』@ガーデンルーム


フジロックから帰宅した翌日にこれ、まだら日焼けと筋肉痛を抱えて恵比寿へ。『映画甲子園「第5回インディーズムービー・フェスティバル」入選45作品 完全投票上映会』で大森南朋くん主演の作品が上映されるとのことで、監督の山田英治氏自らjoyrideにお知らせくださいました(有難うございます)。

自主制作故なかなか上映の機会がなく、ネット上でしかその様相を知ることの出来なかったこの作品。めでたくビデオ化も決まり、11月からはTSUTAYA主要店でレンタルも開始されるそうです。

******************

30歳になったコータは会社を辞める。映画を作るとの名目だったがいざその時間が出来てみるとダ〜ラダラ、アイディアを練ると言いつつ彼女の家に入り浸り、終始ゴロゴロ。彼女は雑誌の副編集長、仕事も出来るし経済力もある。頼れるし、結構甘える余地がある。

時間があると普段考えないことにふと気付いてしまう。自分は何で映画を作ろうとしているのか?いやそもそも自分は何の為に生きているのか?自分の存在意義って?そんなこんなで悶々と袋小路に入り込んでしまったコータは、ある日もうすぐ子供が生まれる友人の家に遊びに行く。奥さんのお腹を見て触るうちにコータはとあることを思い付く。

******************

ええとですね、大森くんじゃなければあんな男は部屋から放り出してますよ!(笑)丸出駄目男!ダメすぎる!終盤コータは彼女に「あなた洗濯してのびちゃったTシャツみたいよ!」と罵倒されるのだが、ああそうだね!と至極納得のダメッぷりです。

でもどっこか憎めないんだよね…それはコータを演じる大森くん自身の器量によるところもあるんでしょうが、本音を言うと自分の身にも憶えがあるからなんだろう。以前自転車キンクリートが、役者のエチュードから作り上げた30代前後の独身男女のアイタタタな日常を描いた作品『休むに似たり』ってのを上演したんですが、これがまた身につまされることのつるべ打ちで。掃除をしてなくって綿埃が浮く部屋とか、いつのもんかわからなくなってると言うかこれが何だったかすらわからなくなってる物体が入っている冷蔵庫とか(…)それをつい思い出した。

この『春眠り〜』はどうやって脚本を書いていったんだろう。役者のアドリブも作用しているのか(コータのオヤジギャグは大森くんのアドリブな気が凄くするのは何故だろう(笑))、監督の実体験から描かれたものなのか。となると監督自身の生活を覗き見しているかのような悪趣味な面白さもある。でもそこで無責任に終わっておらず、「私だって甘えたいのよ」と言う彼女の心情もきちんと提示しているところに好感を持ちました(デキる女・彼女役の今井あずささんよかったなあ)。アイタタタと終始苦笑いしながらも、どっかホワ〜としたあったかい気持ちにもなりましたね。でも炊事はしろよ家にいるならよう(身に憶えがあるのか自分よ)

コータが時折見る妄想が結構面白かった。冬眠族(川屋せっちんさん(最近気になる)がいい味出してました)とか「ロゲリング」の話とか。

ちなみに監督が「大森くんのすごいシーンが観られます」って言ってたんだけど、すごいシーンはあまりに沢山ありすぎてもう大変でした。白いパーカーのフードを被るとか(かわいいんじゃー!)手のアップが多い(美しいんじゃー!)とかパンツが黒(イチでも黒じゃなかったっけ?)だとか!あとねえ…(以下自粛)ああ大変だ!気になる方はビデオでどうぞ。



2002年08月03日(土)
『FUJI ROCK FESTIVAL '02』まとめ

まとめって何だそら。


●終演後ナミさんとは無事会えた。イアンは1時間程で終わったのでペッパーズもフルで観られたらしい。イアンはAPEまみれでかわいかったらしい。ああかわいかったろうさ!

●はぐれたTATiさんとヒロコさんとは、深夜バス乗り場へ向かう途中無事会えた。よかった〜、TATiさんの分のチケット私が持ってたもんでな…

●深夜バス、24:30出発だって言うから急いで行ったのに段取りが悪く結局26:00前に出発。ああこんな事なら24:20からのペリー・ファレル@RED MARQUEE観れたのに!(泣)


●食べたもの。
・朝霧シチュー(パン付)
・ぶっかけうどん(冷)
・ふつーのカレー
・タンタン麺
・もち豚串焼き
・ガーリックフライドポテト

朝霧シチューはすんごいおいしかった!暑い昼間に食べても全然オッケー。同じとこで売ってたフローズンミルクやソフトクリームも食べたかったなあ〜(売り切れだった)
以前からうまいうまいと評判だったもち豚串焼きもようやくゲット、ホントうまい。イアンが並んで買ってただけあるね!(笑)
水分は1日2リットル↑とってた。こういう時ってビールはさぞウマいんだろね、飲めるひとはいいなあ。


●残ったもの。
・日焼け
・筋肉痛
・衝動買いしたアディダスのスポーツウォッチ

いや、ジョンがアディダス着てたから…。


●ファレルの「寝かさな〜い」発言
帰っていろんなひとのレポート読んで思い出した、そうそうファレル先生そんな事言っていた。「日本にいるのは3日間なの、その間ボクとメイクラヴしな〜い?寝かさないわよ〜(意訳)」てな事を(笑)そしたら多数の女子が「ハイハイハイハイハイ!」って挙手しまくりで笑った〜。
…なんかファレル先生のキャラがおかしくなってってますが、結構ステキな事も言ってたんですよ…「日本語が出来なくてごめんね、でもきっとあなたたちは僕の伝えたい事がわかるし、僕もそうだよ」とかって。ああステキです先生!


あ、あとトンボにやたらとまられた。帽子に随分とまっていたらしいが自分では見えないのよ…苗場ならではですな。と言う訳で未だにぼんやり気味。しかし来週はサマソニだ!



2002年08月02日(金)
『FUJI ROCK FESTIVAL '02』3日目 その5

☆引き続き「妙」「なんじゃそりゃ!」等の表現は「もう大好きだ!」「最高だ!」と同義語の愛情表現ですよ!

****************************

■RED HOT CHILI PEPPERS(Green Stage)
さあ終盤、何げに始まったこの曲は…う〜ん?う〜ん?フリーの印象的なダブルトーンのベース。こ、こ、これは…フ、フ、「FREAKY STYLEY」!!!き、き、来た!セカンドの曲だ!と言う事は…と思っていたら、で、で、出たあ〜!ジョージ・クリントン翁!!なんか黄色い!黄色いよ!うわ〜かつて写真で見た姿と同じ、髪に色とりどりのビーズやら毛糸?やらを編み込んでいるのもちゃんと見える。それにしても翁、デッカいっす。そんな見かけも相まって、そばでとても嬉しそうに跳ねまわっているアンソニーがまるで小僧みたい。いやーこんなにキャッキャしているアントワンを見られるなんて!あ、有難う翁…。

しっかし生の「FREAKY STYLEY」のグルーヴと言ったら!ファンク!ファンク!!ファンク!!!黒い!黒い!!黒い!!!まっっっっっ黒!!!!!すごい、これはすごい。本当に格好いい。正直言ってアルバムの音源とは比べものにならない。アンソニーの張りのある声と翁のハスキーな声の " F**k 'em, just to see the look on their face, I f**k 'em, just to see the look on their face " のラップは圧巻!(はいはいこの時は何言ってっかわかんなかったので帰って歌詞カード確認しました)これってまた聴けることなんてあるんだろうか?凄い、凄いラッキー!これ一生忘れない!

それにしても練習とかってしたんだろうか。メンバーの4人はしただろうけど、翁と合わせてリハなんて出来たんだろうか。いくら自分がプロデュースしたからって言ってももう17年も前(!!!)の曲だよ。なのにこのキメッぷりは…本当に凄い。大体そんな前の曲とは到底思えない。もともとあったいい曲を、現在の強靭な演奏力で(いや当時も勿論巧かったんだろうけど、今の4人はあれでしょ、ノールックパスとか出来ちゃうバスケのチームみたいな阿吽の呼吸もバッチリの4人でしょ)更にスケールのデッカいものにしたこと、苗場のシチュエーション、観客のノリ、この曲は何もかもが完璧だった。

そういえば前回のツアー時も『FREAKY STYLEY』から数曲やっていたよなあ。『MOTHER'S MILK』からの曲もいつかはまたやってくれるかな、待ってるよ。

そのままノンストップでジャムを挟み「GIVE IT AWAY」!ジョンの「ぎゃんぎゃぎゃぎゃんぎゃーん」ってイントロのギターをなしで聴くのは珍しい。翁も引き続き参加。一度キメの " Give it away *3 now " の入りを思いっきり間違えて「やばっ」ってなってたのがおかしかった(笑)メンバーも皆笑ってやんの。すごい楽しそう。こっちも楽しいよ!

いやーしかし『BLOOD SUGAR SEX MAGIK』からのナンバーより、ここ2枚の曲の方が盛り上がっていたね。新しいファンも随分増えたんだろうな。そらなあ、『BSSM』って10年前だもんな…。

アンコールは「UNDER THE BRIDGE」。ジョンがこちら側に近付いてきて、スピーカー前に座り込んでギターを弾く。もうこっちのブロック大騒ぎ。持って行ったライターは…灯すスペースなどありゃしませんでした(危険)。ああ、野外で、心地よい風に吹かれてこの曲を大合唱出来るなんてなあ(涙)今でもアンソニーは " Sometimes I feel like I don't have a partner " と思っているんだろうか。思っているんだろうな。でもいつかソウルメイトが見付かるかもしれない。それでも、この唄の美しさと悲しさは変わらないだろう。

そしてオーラス「ME&MY FRIENDS」!うわーん終わっちゃうよー!チャドがどんどんスティックを投げている。ライトやら天井にガンガンぶつけている(笑)。いたブロックが、丁度モッシュから引っこぬかれたひとやダイバーが着地したあと外に出されるスペースの前だったので、対応に追われるスタッフがついつい気になる。フラフラになっているひとやケガをしたひとを「救護室はあっちです!自分で行ける?」と誘導したり、動けないひとを抱えて行ったりもう大変。おつかれさんです。大きな事故はなかったようで本当によかった。

今回も雨は降った。でも、5年前のような嵐ではなく、今のバンドの状態をそのまま表しているような優しい霧雨。やっぱこれもマジックなのかな。ホントに印象深いことばかり起こすバンドだ。願わくばこの状態がずっと続いてくれることを。それは無理なんだけど。だからこそ、フリーも「これが永遠に続けばいいと思うよ」と口にするんだろう。そうだ、出来ることならいつまでも続くことを心から、心から祈る。



2002年08月01日(木)
+++ notice!!! +++

ペッパーズ@FRF、怒濤の終盤に入る前にこれ!

『動物園物語』演出:鈴木勝秀
10月15、16日@PARCO劇場

来た、来た、来た!エドワード・オールビーのオリジナルテキストだ!キャストはまだ不明。誰がジェリーを、誰がピーターを?