Movin'on without you
mako



 裏切り。

好きって言おう。
ちゃんと伝えよう。

そう、決意して、あなたに会いに行った、その日に、
もう止めよう、
そう、決意させられた。

こんなのって、無い。
流石に、虚しかったよ、あたし。

待たされるのも、
冷たくあしらわれるのも、
全部慣れてる。
それは、昔好きだった人のせいで。

そんなことなら、どんだけでも平気。

でも。
あたしは、あなたと恋愛がしたかった。
まこだから、って言って欲しかった。

セフレになんて
なりたいわけ、ないでしょう?

だから、そうならないように
細心の注意を払ってきたのに。

ここにきて、あたしきっと
気が弛んだんだと想う。
阿呆だなあって、そう、自分のこと
第三者が見るみたいに見たときに
もう、止めようって、思った。

あたし、自分に甘いから
自分で決めた約束も、すぐ、破るけど
自分のために、守るよ。

このタイミングで気付くなんて
切ないなあ。

秋なのに。
すきなのにな。



2007年10月10日(水)



 大切なあなたへ。


とても尊敬していた人が
突然に、亡くなって。

あなたに、
ちゃんと、好きだと伝えようと思った。

怖くて、言えなかった。
好きと、口に出してしまったら
離れてしまうんじゃないかと。

でも、
そんなことは、
「明日」があるからこその考えだと
よく、わかった。

目の前にいてくれる人のことを
大切にできるのは
その瞬間、だけ、だ。

それは、
2人の関係がどうであろうと
関係ない。

今度、伝えよう。
いつか、言おう。

いつかが来る保証なんて
ほんとうは、どこにもなくて。

なのに人は
無条件に、明日が来ると、信じてる。

他人の明日も、
自分の、あしたも。


次に会ったとき、
ちゃんと、伝えよう。

だいすきだよ。
たいせつに想ってるよ。
って。

ありがとう。って。
幸せだよ。って。


尊敬していた人は、最期まで
たくさんのことを、あたしに
教え続けてくれました。

あたしもそんな、
人間で在りたい。





2007年10月08日(月)



 こころの壁。

誰しもが、心の中に
バリアを張っていて、

それは、
自分が傷つかないようにだったり
他人を傷つけないようにだったり
存在意義は様々なんだけれど

すなわち
絶対に踏み込まれたくない
境界線みたいなものが
必ずあって

高さも形も厚さも
人によって異なる、
その、大きな、壁。

人と人との関係って
要するに、この壁を時に開けたり
開けられなくて苦しかったり
そのあたりがいわゆる悩みとなって
顕在化するんだろうな、とか
解ったようなことを思ってみたり。



あたしはたぶん。
見た目には、壁の高さは低いんだろう。

でもそれは実は違って
ほんとうは、とても、壁が厚い。
そして、高い、

ほとんどの人が
そこからの進入を拒まれて
あたしとの関係に挫折してく。

だからあたしは、
他人と「きちんと」向き合えない。

でも、それでいいんだ。
ほんの一握りの人と
ちゃんと信頼しあえていれば
あたしは、それで、幸せ。


その話をあなたにしたら
「多分、俺のが高いよ。その壁。」
あなたは、言った。

うん、知ってるよ。
ずっと、知ってたよ、

だって、わかるもん。
たぶん、同じだから。

笑顔を作るのが上手で
一見とても、人当たりがよくて
だけど、絶対に本心を見せない。

作られた笑顔の裏にある
あなたの本当の気持ちには
誰も、入ってけない。

出逢ったときから、知ってた。


だから、あたしは
あなたの壁の中に
無理矢理入ろうだなんて
ぜったい思えない。

怖くて。

拒絶されることを知ってたから。

だけど、本音を言うと
その中に、入りたいんだ。
あたし。
入れて欲しい。

ほんとうは
あたしの望んでることは
それだけなんだよね。

かけがえのない、存在になりたい。


高い壁をあたしたちは
お互い崩せないまま
偽りの中でこうやって
関係を続けていくんだろうか。

そんなのは、寂しすぎるから。

だから、信じてる。
いつの日か、お互いが
お互いにとってかけがえのない存在に
なれる日が、絶対にくるって。

信じてる、よ。





2007年10月04日(木)



 我儘と本音の境界線。

女の子は、
ちょっとくらい、わがままでいいんだよ。

あなたが、言った。

それは、あなたが、過去に
わがままを許してきた女の子たちが
沢山いたからなんだろう。

でも、
あたしが、本当に言いたいわがままは
多分あなたには、
一生言えないんだ。

「あたしと一緒にいて」
っていう、わがまま。

だからあたしは、
なるべくなるべく、あなたが、
可愛いなぁ、と思えるようなわがままを
好きだと思えるようなわがままを、

言葉を必死に選んでから、
話す。

そうやっている限り
あなたはきっと
女の子は少しくらい
ワガママな方が可愛いから、って
あたしに言ってくれるだろう。

あたしのホントの気持ちなんて
なにひとつ、知らないままに。


好きだ、とも素直に言えないこの関係には
いつか終わりが、来るんだろう。

それでも今は
終止符を打つ事なんて
ほんのすこしも、考えないんだけれど。



2007年10月03日(水)



 秋の雨の夜。


だめだね。
足りないところばかりを
数えるようになってしまう。

帰り際、
あなたがちゃんと、キスしてくれる、
それはとても、幸せなことのはずなのに。

一緒にいる間は
ずっと、手を繋いでいてくれる、
それはとても、幸せなことのはずなのに。

夜ご飯がおいしかった話を、
あたしの前で
そんな無邪気にしないでほしい。

動物園に行った話も
聞きたくなんて無い。

ほんとうは、ね。

でも笑って答える。
顔色ひとつ、変えずに。

いつの間にか、身に付いた。
二十歳の頃とは、
あたしも、変わってしまった。


ほんとは。
独占心だって人並みにはあって
いつもずっと一緒にいたくて

あたしだって休日に
一緒に歩きたいよ。ほんとうは。

そんなことをあたしが思ってるなんて
あなたは知らないだろうし、
あたしも、見せないけど。

時々、苦しくなる。
特にこんな、
雨の日の、別れ際は。


あたしたちの出逢いって
運命じゃないのかなあー。

運命だと信じてるけど。
でも、やっぱり、寂しいね。

この寂しいって感情にだけは
どーにもこーにも
勝てそうにない。




2007年10月02日(火)
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