Movin'on without you
mako



 一緒に、堕ちよう。

あなたの気持ちを、疑って、ごめんね。



++++++++++++++++++++++

あの夜以来、初めて会った日。
あなたが、あたしを抱きしめながら、言った。

「もう、来てくれないかと思った」

あの瞬間、わかったことがある。
不安の量は、あなたも同じだったってこと。

あたしはちゃんと、
想ってもらえてたんだね。

言いようのない安心感と
寂しくさせてごめんね、って気持ちと。

なんだか、すごくすごく
しあわせだった。あたし。


ありがとう。

心の底から、感謝したいよ。
あなたと、あなたを創ったすべてのものに。

そうして、初めて
抱きしめたいって思えた。
抱きしめて、でも
抱きしめられたい、でもなく。

ただ、あなたを抱きしめたいなって。

あの瞬間から、
あなたはあたしの、愛しい人になったよ。
まぎれも、偽りもなく。







2007年08月31日(金)



 逃避。


こういう度に
つい、やってしまうことがいくつかあって。

それは、完全な逃避で。

そんなんで逃げられるなら、
忘れられるなら、忘れてみたいけど。


まず、タバコ。
あなたに出逢って以来、やめてたsmorking
ばれたくなくて、1年以上、禁煙してたのにな。

なんか、ちょっとだけ、皮肉だ。
吸う理由も辞める理由も、結局男だなんて。


それから、衝動買い。
今回は、ピンクゴールドのブレスレット。

見るたびに思い出すかな。
というより、思い出したいんだろうな。

お決まりの、自己陶酔。


そして、旅。
ひとり、旅。

でもこれは、あたしの中では
最も生産的な現実逃避。

ちゃんとひとりになって
経験値、上げて。
少しのおいしいものと
土地の人と
自然と、景色と。

無条件に癒してくれるのが、
あたしにとっての独り旅。


どっか、行こう。
はやく、はやく。どこかへ。




2007年08月21日(火)



 優しさと偽りと。


似てると感じたそのすぐ後に。

いかせんの方が、優しかったんじゃないかと。
そんな風にすら思えてきて、

胃の中の物を、全部だした。


あのひとより優しくない男って
どーなんよ。それって。


だっていかせんは、
朝まで一緒に、いてくれた。

深夜にあたしを
ひとりぼっちになんか、させなかった。

寒い寒い冬の街で
気温がマイナスになりそうな、あの街で
あたしとずっと、一緒にいてくれた。


あたしの名前も、呼んでくれた。
ちゃんと、まこ、って。
「まこ、かわいいね。」って。

ちゃんと、ちゃんと。


名前を呼んで欲しい。
そう、願っただけなのに。

そんなことすら叶わないなんて。



泣けない代わりに、吐くことでしか
つらいつらいと叫べない。

あたしはいつから
こんな、純粋じゃなくなったんだろう。

いかせんとキスしただけで
一晩中、泣けた、
そんな夜も、確かにあったのにね。


今のあたしも、そんなだったら
幾分かは、楽になれたでしょうか。

理性的にもなれないくせに
感情で生きることもできない。


だったらあたしは
どうしたらいいんだろう。


自分で決める年になったのに
目の前の快楽に、流される。

ほら、一緒だね。
いかせんとも、あなたとも。


違うのは、
あたしだけが、後で泣くこと。
好きになって、しまうこと。






2007年08月20日(月)



 癖。


あなたの抱き方が
いかせんのそれと、とても酷似していると気付いたとき、

初めて、
傷ついた気がした。


同じ事を繰り返す自分にも
同じ種類の男だと腑に落ちた納得にも
思い出の反芻にも
そして、これからの未来にも

なにひとつ希望がもてなくて
そう悟った、瞬間に、なった。


似てるからすきになったわけじゃないのに
共通点が、あたしをくるしめてく。

触れ方。キスの仕方。順序。態度。ことば。

最中だけかわいいって言う、
そんなところまで、似なくていいのに。

嘘だってすぐわかる、
そんなんなら、吐かなくていいのに。






2007年08月19日(日)



 いっそ働きマンになれたらいいのに。

仕事が、嫌いでした。

嫌いというより、苦手といったほうがいいかもしんない。
楽しいと思えたことなんて、なかった。


でも今日、
ふと、

仕事があってよかった、

って思いました。


お客さんと話をしているときは、
一瞬だけど、あなたのことを忘れられるから。

四六時中、何をする時も
あなたが支配する、このこころを。

そうなりたいわけでは決して無いけれど
そうなってしまっている現実。


仕事だけか。

そんな風に、思った。


あたしを救うのは、忙しさだけかもしれない。
でもそんな忙しさの中に
やっぱり、ふと、あなたを思い出すことがあって

それが、少し、切なくて、苦い。


嫌いな仕事に、助けられてる自分。
それほど逃れられない自分。


好きという気持ちに、押しつぶされそうだよ。
あたしだけが。



2007年08月05日(日)



 確かなものが欲しくって。

近くに越しておいでよ、とか
そんなこと、
簡単に言わないでよ。

未来のない恋だからこそ、
確かなものがないうちからは、動けないよ。

後で淋しくなるのはあたしだから。
知ってる、から。

あなたのために生活を変えちゃだめ。
うん、きっともっと辛くなるだけだから。

でもそんなあたしは、
5年前、いかせんに影響されて、学校を辞めました。

全然、後悔してないんだよね。
むしろ、人生に必要なことだったと。

不思議だね。なんだか。

今の自分の心境も、
あたしが辿ってきた道も、
繰り返す、未来も。


来年の今頃も
あたしはあなたと笑っているでしょうか。

笑ってたいな。
あと、2年くらいだけは。


2007年08月01日(水)
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