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■ きおくというものだけが。
なんだか、
不思議な感覚に囚われてしまって。
あなたを想うより
なんだか、切ないよ。うん。切ない。
1年前のちょうど、仕事始めの日。
初めてあなたに出会った日。
思い出せるのは、あなたの靴と、
その、あたしの苦手な色の靴と、
それから、断片的に覚えてる。
あなたが歩いてた。あたしの後ろを。
同じ支店のあの女の子と。一緒に。
あたしはそのとき、
なるべく、関わり合いになりたくなくて
わざと少し距離を置いて
わざと少し前を歩いて
わざとその靴を見ないで済むようにして
そんな風に、歩いてたね。
変なの。今となってみればそう思うけど
そんな記憶は、初詣の記憶。
会社からすぐの神社に、みんなで初詣に行った。
お願いしたことは、うちの部署のこれから。
あたしは必死だったからね、その頃。
憧れの上司のために、必死だった。
あれから1年経つね、もうすぐ。
1年でいろんな風に環境は変化して
あたしの心の中もいろんな風に変化して
想い出したくないような出来事もあったり
でも、1年を終える時のこんな風に考えることが
あなたのことでよかった
すごく、よかった。
と、本当に思うのです。
初詣の記憶をたどれば、あたしはきっと
いかせんの記憶まで戻る。
「初詣って、2回しても大丈夫なん?」
って聞かれた。あたしは2度目の女だったから。
今、そんなことを思い出すのはなぜだろう。
ぜんぜん、違う人なんだけど。
そんなことを思い出すのはなんでなのかな。
そんな風に思い出して
あたしがうまくなったことは、うそのつきかた?
煙草の・・吸い方? それとも。忘れ方?
あたしね。彼が好きだ。
人として、男として、凄い好きだ。
今年はもう会えない。でもずっと思ってる。
わかりあえると。
あたしたちは、きっと、わかりあえて
きっと、良いパートナーになれる。
それだけを信じて。今年を終えよう。
来年も、一緒に初詣に行こう。
そしたらあたしはきっと願うよ。
君の隣で。君の幸せと、あたしの幸せと。
それから、
共に歩いていける強さをくださいと。
2005年12月26日(月)
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