SEO対策 のんべんだらり。


違い


いつも通りの、忙しい一日。

お昼を食べる時間もなく仕事をしていたら、
案の定4時になっていて、空腹は絶頂。

『・・・お腹空いた』
オフィスに来たDさんにそう言うと、
Dさんは「何食べる?」と、当たり前であるかのような答え。

「一番簡単なのは・・・」
『パスタ?Fに行く??』
「だね」

私達が何度も通っているパスタ専門店に行くことにして、
Dさんの車で目的地までドライブ。

助手席に座るにも少しだけいつもと気分が違ったけど、
努めてそんなことには気付かない振りをした。
車を降りてからパスタ屋まで歩く時も
何となくいつもの様に腕を組んだり腰に手を回したりするのではなく
自然といつもより少し距離を開けて歩いていて
何だかその様子が変だな、と自分でも分かっているのに
どうやって「元通り」になればいいのか分からず戸惑った。

意を決して、話の拍子にDさんの二の腕に腕を回してみたけれど
何となくその様子もぎこちなくて、
人の態度って気持ち一つでこんなに違うのか、と改めて思ったり。

パスタ屋では、いつも通りのオーダーでいつも通りの食事と会話。
2日前に振られたことなんてお互いスッパリ忘れたかのような態度で、
それが逆に心地よかった。

野球の話になって、
『そういえばBが野球に行くって言ってたよね、今週末だっけ?』
「でもBはキャンプに行くんだよ」
『え、休みの申請してなかった?』
「でもBはキャンプに行くんだよ」
『あれ、お昼にそんな話してなかったっけ?』
「でもBはキャンプに行くんだよ」
『・・・って、何で同じこと連呼するのww』
「ははw」

同じことを何度も繰り返すDさんがとても子供っぽくておかしかった。
こんな一面もあるのか、と思うと、ますます好きになりそう。

『そういえば金曜日の野球、実現しそう?』
「そうだね。実現すると思う」
『そっか・・・私、行ってもいい?』
「ああ、もし誰か他にチケットを受け取るに相応しい人がいなければね」
『え?・・・他に相応しい人なんて居ないと思うけどなぁ・・・』
私がしょんぼりした顔でそう言うと
「元々俺達二人で行こうと思ってたよ」と、Dさん。
"us"という言葉の響きが妙に嬉しかった。

お店を出る頃には元の私達に戻ったかのような空気が流れてて
Dさんが自然と私の腰に手を回して身体を引き寄せるのも、
なんとなくすんなり受け入れられた。

告白して私達の関係が変わったのか、と思うと疑問だけれど
きっと、私の気持ちを彼が知っているという事実が一番の違いかも。

少なくとも、私はもう自分の気持ちを隠したりすることは無いのだから
多少開き直って好きに出来るという利点はある・・・ような気がする。


2007年05月31日(木)


私次第。


何かが変わるも変わらないも、私次第。

・・・朝、出社してすぐに、どんな風にDさんと接するべきか迷った。

Dさんが私を傷つけたと、少なからず感じているであろうことは確かで、
私達が元の形(に近い形)に戻ることは、
私が普通どおりに彼に接しない限り有り得ない。

そりゃ、私だって昨日のことを「無かったこと」にはしたくないけど、
彼に気持ちを伝えて、彼がそれを受け止めてくれたことだけでも
よしとしよう。

・・・そう思って、普通に仕事をこなしていたら、外でDさんの声がした。


すぐに出て行くのは「いかにも待ってました」風で嫌だけれど、
かといって私がこのままオフィスに居たら、
Dさんは絶対会いにきてはくれないだろうっていうのは分かっていたから
頃合を見計らって外に出たら、Dさんが誰かと話をしていたので
私はそのまま彼に目配せをして通り過ぎた。

金庫のお金を集金して、戻る時にDさんが「ふぅ」とため息をついたので
『どうしたの?何かあった?』と声をかけたら
「いや、このコーヒーメーカーが故障多くて」と、Dさん。
『技術者、今日来るんじゃなかったっけ?』と私が聞くと
「そうなんだけど、どうなるかな」と、またため息。
『大変だね。早く直ると良いのにね』そう言って私が部屋に戻ろうとしたら
Dさんが私の部屋のドアを開けてくれた。
『ありがと』と、お礼を言うと、Dさんが私の肩を抱いて、
「また会えて嬉しいよ」って言った。

きっと「元の私」に会えて嬉しい、って意味なんだろうな。
うん。私も、また会えて嬉しい。

忙しく仕事をしていたので、それ以降Dさんと会う機会は無くて、
夕方になってやっと仕事を終えて、Dさんのオフィスに顔を出すと
「もう上がるの?こんな時間か、帰ろうか」と、Dさん。
『今日はどんな一日だった?』そう私が聞いたら
「うーん、忙しかったけど、でも良いこともあったよ」
『良いことって?』
「金曜日の野球のチケットが手に入りそうなんだ」
『本当に?良いなぁー!』
でも、そこで、はたと気付いた。
・・・誰と行くつもりなんだろ?

昨日の今日だから、私が一緒に行けると勘違いしたりはしないけど、
でも誰か他の人と行って私が置いてけぼりになるのは寂しい。

『誰と行くの?誰からのチケット?』
そう聞いたら、取引先、との答え。

・・・ますます、謎。
でも、Dさんに任せることにした。私を連れて行くのか、他の人を誘うのか。
私を選んでくれるのなら嬉しいけどね。

駐車場まで二人で歩いて、そのまま『じゃ、また明日ね』と別れた。
Dさんは最後まで私の顔を見て何か言いたそうだったけれど、
ここ最近毎日のように出かけているから、
今日くらいは早く家に帰って、家でご飯を食べるのも良いと思って、
私からは何も言わなかった。

もちろん、私が何も言わない以上、Dさんが何か言えるわけもなく。

うん、でもこんな夜があっても良い。


2007年05月30日(水)





昨日はコインランドリーでパンとスープを半分ずつしただけの
簡素な食事だったので、朝起きた時にものすごくお腹が空いてた。

・・・最近食べすぎが続いて胃がおかしかったから、丁度良い。

朝、会社に行く前に時間をとり過ぎて危うく遅れるところだった。
結局シャワーも浴びずに化粧だけして出勤。

今日も何だか色々とやる事が立て続けにあって、頭が痛くなりそうだった。

どうにかしてオフィスを抜け出そうと、普段なら有り得ないのに
昼休みを取ってスタバに寄ってから近くの噴水広場へ。

ベンチに座って日向ぼっこをしていたら、
何だかこのまま寝てしまいそうだなぁ・・・と思った。
このままウッカリ夕方まで寝てしまいかねないので、職場に戻った。

でも、あのちょっとの散歩が息抜きになった気がする。
戻ってからはテキパキと集中して仕事に取り組めたから。

5時にDさんがやってきて、
「お腹空いた・・・」と、ひと言。
『私・・・』と、私があまり食事のことで興奮していない様子を見て
「君はお腹空いてないのね」と、ガッカリ顔のDさん。
『でも付き合うよ。どうしたい?』
そう言うと、「そう?」とまんざらでもない様子。
『あとどのくらい仕事残ってるの?』と聞いたら
「実はもう何も無いんだよね・・・家でパソコン使ってやる仕事だから。
このまま帰って、飯食って、早く家に帰るってのもテだな」と、Dさん。
『じゃ、私も超特急で終わらせるから、15分待って?』

急いで仕事を終わらせて、何とか帰り支度を済ませた頃にGMがやってきた。
「帰るのか?俺と話するんじゃなかったっけ?」
・・・そうでした。
何かと忙しいGMを捕まえるのは至難の業なので、
『時間ください』ってアポ取ったんだった。話は、私の仕事内容について。
この機会を逃したらまたいつ話せるか分からなかったので
Dさんには悪いけど、このまま話すことにした。

GMと二人、オフィスで色々と疑問に思っていたことを話した。
私のアシスタントの待遇についても。
話の様子から、良い方向に事態は向かっているような気がした。
「ま、見てろよ。お前にとっては良いことづくめだよ」と、GMが言うから
その言葉を信じようと思う。
「タバコ吸いたいから一緒に来い」と駐車場に連れ出されて、
外で二人でひとしきり話をしてから、
『じゃ、帰ります』と私。
「そうか・・・って、お前の車あっちだぞ?」
と、反対方向に歩き出した私にGMが声をかけたので
『Dさんの様子、ちょっとチェックしようかな、と』と言ったら
「ああ、そりゃそうだよなw」と、GM。
『そりゃそうって何よ?w』と言ったら
「そりゃそうだろ。お前らw」
『違いますよw』
「お前ね、あーんなことやこーんなことしといて、俺の目が節穴だってのか?」
と、私の肩を抱き寄せてわざとハァハァ息をするGMに
『いや、まぁ、そんな事は・・・ってか職場でそういうのやめようよww』
と、思わず本音が出てしまった。
「つかお前ら、周りから見ても明らかだぞ」とGMが言うから
『そうなんだけど、でも違うんだよ・・・だから腹立つんだよね』と、私。
「まぁ、そう怒るなよ、ちょっとからかっただけだろw」
GMは私が怒ってるのはからかわれたせいだと思ってハグでなだめてくれたけど、
そうじゃなくて、怒っているのはDさんの態度について。

私とどうしたいの?私のことは、ただの都合の良い遊び相手なの?
彼女とはずっと続けるの?別れるの?別れないなら私とはどうなるの??

・・・聞きたいことは山のようにあるけど、何も言えないんだよね。。


Dさんと合流して、いつものように私の車をアパートに停めて、
Dさんの車に戻ろう・・・としたら、お客様駐車場に車を停めているDさんが
私の姿を見てエントランスに車を入れてきた。

『歩いていくの?』
「ん、そうしようかな、と思ってたとこ・・・」
『そっか、じゃ許可証持ってくるから待ってて?』

先に電話してくれたら、許可証持ってきたのに。。
何だか上手くかみ合わなくて少し残念だった。

二人で歩いて何度か行ったことのあるメキシコ料理屋へ・・・
と、思っていたら、道の途中で以前ご飯を食べた時に
『このお店よさそうだよね?』と言っていた店が目に止まって。

「何の店なんだろうね?」
『ヌエボ・ラティーノ?(新ラテン料理)』
「ん、何だって?もっかい言って?w」
『・・・言わないww』

私のスペイン語を聞いてニヤニヤ笑うDさん。
最近こんな風に茶化したりお互いにジョークを言うのも、
呼吸が合ってきた気がする。

『毎回通る度に気になってるんだよね、このお店』
「入る?」
『良いの??』

私がまたもやおねだりしてしまう形で、結局入店。
前にDさんが話してくれた、Cebicheを食べられて満足。
Dさんは前菜で頼んだタコが美味しかったと喜んでた。

いつも頼みすぎてお腹一杯になってしまう私達なので、
今日は少なめに頼んで白ワインでほろ酔い気分。

デザートが運ばれてくる時に、この何日かでずっともやもやしていた気持ちを
言おうか言うまいか、何だか少し迷った。

この、迷っている空気を既にDさんにも気付かれてしまっている時点で
Dさんも少し戸惑っていたんだけど。

『何かね、伝えたいことがあるんだけど・・・どう伝えて良いのかわかんない』
そう、私が切り出すと
「伝えたいこと?それとも聞きたいこと?」と、Dさんが聞いた。
きっと、Dさんはもう気付いてる。私が何を言い出すのか。
『ううん、伝えたいこと。私が言いたいの』
「そうか」

二人の間に、変な空気が流れるのが分かる。
このまま言うのやめちゃおうかな・・・とも思ったけど、
乗りかかった船だし、言い切ってしまうことにした。

『あのね、自分でもよく分からないんだ。何て話せばいいのか。
話の最初と最後がなくて、真ん中だけある感じ』
「うん?」
『真ん中だけ・・・話して良いかなぁ?聞きたい?』
「うん、多分」
『Dさんは聞きたくないかもしれないけど、でも言う。私、貴方が好きみたい』

「ああ・・・」

Dさんは、それを聞いてまず目を大きく開いて、それからそんなことか、というように笑った。

『多分ね、もう今更って感じだとは思うんだけど、でも言いたくて』
そう私が言うと、Dさんは今頃になって「うーん」と唸って、
「まぁ・・・なんていうか、誤解しやすい・・・うん、分かりにくい関係だと思うんだ」
と、言い出した。

誤解しやすい?分かりにくい??

分かるけど、その意味は。
でも私は誤解してたんだろうか?私達の関係を。
Dさんははなから全然そんなつもりは無かったってこと?

「俺は・・・うん、まぁ、なんていうか、前にも言ったけど・・・」
Dさんが言いにくいことを伝えようとしていたのが分かったから、
『いい、言わなくていい。別に何かを変えたくて言ったわけじゃないし、
どうにかしたいわけでもないの。ただ伝えたかっただけ。
だから良いよ、何も言わなくて』
と、さえぎってしまった。

本当は、怖かった。

「もう、会わないでおこう」って言われるのが。

私よりも彼女を選ぶんだってことは、この場の空気で痛いほど分かったから、
決定的な言葉は聞きたくなかった。

努めて私は明るく振舞って、
『でもね、言ったでしょ。私にも話の最後が分からないって。
自分でもどうしたいかわからないの。彼女になりたいって言うのとも違うし』
そんな風に、自分の気持ちを誤魔化すことしか出来なかった。
ホントに馬鹿。

Dさんはそんな私に、
「言いにくいことを言ってくれてありがとう。君を尊敬するよ」
と言ってくれた。

言いにくいこと、か・・・。

彼女がいる男に告白するなんて、という意味だよね。
チャンスが無いのに玉砕するなんて、という意味。

・・・はぁ。泣けるなぁ・・・。

お店を出る時に、
『私が今言った事、後悔させないでね?』と聞いてみた。
「うん?」
『私達、何も変わらないよね?これで何かが変わるなら、
私は多分、今夜の自分のこと殺したいほど憎むかもしれない』
そんな風に私が茶化して言ったら
「大丈夫だよ。心配しなさんな」と、Dさんが私を抱きしめてくれた。

大丈夫・・・なのかな?

大丈夫じゃないのは分かるんだ。だって、私は傷ついたから。
でも、それでも一緒に居たいと思うんだから、仕方ない。


2007年05月29日(火)


1歩進んで2歩下がる


Dさんが戻ってきた。

朝、何の気なしに廊下に出ると、従業員と話しているDさんが見えた。

「おはよう」
私が通り過ぎた後、背中に向かって声をかけられたので
『オハヨウゴザイマス』と、肩越しに振り返って返事。
・・・そっけなかったかな?
でも、何となくすぐには打ち解けられない。
LAに行っていたという事実だけでも、嫉妬に心がくじけてしまいそうで。

ふと目が合うと、Dさんがにこっと笑った。
・・・私もにこっと笑う。
それで、十分だった。

しばらくオフィスで仕事をしていたら、従業員達とひとしきり話し終えた
Dさんが顔を出した。

「やあ」
そう言ってDさんがハグをくれるから、私もやっぱりハグしてしまう。
何なんだろう、このパブロフの犬みたいな私。
でもDさんに会えて嬉しいんだから、仕方ないんだよね。

祝日だというのにDさんはとても忙しそうで、
私も極力彼の邪魔をしないように自分のオフィスにこもって仕事をしていた。
Dさんが私を必要としていれば、黙ってても向こうから来るでしょ、と思って。

すると、キッチン裏に置いてあったコーヒーメーカーのお湯があふれ出して
床まで水浸しになっているのに気づいて、
慌ててスイッチを切って床をモップがけしつつ、Dさんに電話。

『忙しい?』
「いや、そんなでもないけど」
『キッチン裏に来て』
「わかった」

廊下に来るなりDさんは「これ、毎回やるんだよな」とタメ息交じりに言った。
・・・って、分かってるんだったら対処してよ。。
「機械のプログラムエラーなんだと思うんだけど、
明日カスタマーサポートが来る手はずだから」
つまり、それまでは何も仕様がないらしい。

そして、その15分後、またもやお湯が溢れて床が水浸し。
って、さっき拭いたばっかりなのに・・・。

またもやDさんに電話して報告すると「また!?」とDさんも驚いてた。
・・・てかね。水浸しは良いとして、何で私がモップかけしてるのって話よ。
うちの部署と全然関係ないのに。。当のDさんが報告の電話から5分経っても
一向に現れないってのもね・・・。

やっと来たDさんに
『もう、すんごい面倒なんだけど』と文句を言うと、
「・・・ありがと」と、ハグをくれた。
でも、会社でするような軽いハグじゃなくて、
いつもの私達がするようなしっかりめのハグ。
・・・こんなの、キッチン裏の誰でも通るような場所でするもんじゃないでしょ。。

でも、週末会えなかった分、ハグしてもらえて素直に嬉しかった。
Dさんから何かアクションを起こされるのってすごく好き。
相手に求めてもらえてるって実感できるから。

『まだ仕事あるの?』
「ちょっとね・・・でもそんなには」
『コーヒー』
「コーヒーでも?良いねえ」

コーヒー、の部分は二人ほぼ同時に喋ってた。気が合いますなw

「俺、今日洗濯しないといけないんだ」
『まさか実家に行ったりしないよね?』
「さすがにそれはないなw」
『じゃ、コインランドリー行こうよ。Bならカフェもついてるし
待ってる間にコーヒーも飲めて丁度良い♪』
「良いアイデアだね」

Dさんが洗濯物を家に取りに戻る間に私は自分のアパートに車を停めて
家でしばらくネット。
Dさんからの「今から家出る」の電話を合図に私も出かける支度をして
外にでると丁度Dさんの車がエントランスに入ってくるのが見えた。

二人で仲良くコインランドリーへ。洗濯機に洋服を放り込んで
洗剤を入れてお金を入れて、スタート。

その間にビールとちょっとした食事でも・・・と、思ったら、
キッチンがタッチの差で閉まってしまったので
仕方なくスープとパンとビールで質素な食事。

その時に週末の事を聞いたのが間違いだった。
『結局Pさんの家に泊まったの?』
何の気なしにそう聞いたら、
「いや、俺はAのところに行って、GMはどうしたんだろうなぁ・・・」との答えが。

・・・まだAさんと続いてるんだよね。そりゃ、そうか。
でも、出来ればその話は聞きたくなかったな・・・。

胸にバズーカー砲をズガンと撃たれて、大きな穴が開いたような気分だった。

Aさんの話が出ただけでしょんぼりしてしまった私の気持ちなんて気にもせずに
Dさんは更に「俺とAは食事を作って、映画を見ようとしたんだけど
案の定俺が途中で寝ちゃって・・・」なんて話までし始めて。

もう、何なんだろう。

彼女と過ごした話を普通に聞いてる私って、Dさんの何なんだろう。

馬鹿みたいで、くだらなくて、すごく惨めな気持ちになった。
こんな思いをするくらいなら、もう一緒に居たくないのに、
Dさんが私の腰に手を回して優しく抱き寄せてくれるから、
私は頭をDさんの胸に寄せて、そのぬくもりを受け入れてしまう。

・・・私はこれからどうしたいんだろう。どうすれば良いんだろう。


2007年05月28日(月)


もっと素直に


朝から普段通りに仕事。
Dさんが居ないことも、あんまり気にならないくらいに
自分の仕事に没頭出来た・・・ような気がする。

帰り際、駐車場を通りかかったら会社のオープンの時に
臨時ヘルプでDさんと一緒に来てくれてたJさんが居た。

「Shiho、J覚えてるか?」と、あの時ヘルパーで来て
すっかり会社に居ついてしまったA君が言うから
『モチロン!お久しぶりです!!』と、Jさんにご挨拶&ハグ。

彼の香水の匂いを嗅いだら、あの時の記憶が鮮明に甦ってきた。
そう、DさんがSFに来たのも、オープンのヘルプのためだったんだよね。
あの時はみんなで朝から晩までずっと会社に居て
何かしら仕事をしていて、アホみたいに忙しかったけど楽しかった。

あの時間があったからこそ、今の私達がいるんだよね。。

何だか、今こうしてDさんと毎日のように一緒にいることが不思議。
元々はLAの人で、あっちの会社に籍を置いて頑張っている人だったのに、
どうにかGMが説き伏せて、連れてきちゃったんだった。
GMが彼に電話している横で、私も茶々を入れたこともあった。

「Shiho、Dに来て欲しいか?」
Dさんとの電話の途中でGMがそう聞くから、
『モチロン♪』と、電話の向こうのDさんにも聞こえるように言ったりして。

・・・今、一緒に居られる幸せを
もっと素直に喜ばないといけないのかもしれないな。。


2007年05月26日(土)


肩透かし


てっきりDさんとGMが今日出発するものだと思って
PMに『一緒に行くの?』と聞いたら
「私は行かないと思う・・・というか、彼(GM)にも行って欲しくない」とのこと。

理由はもちろん、GMの元カノ。

彼女も行くという話を私はDさんから聞いていて、
それをPMには伝えてなかったんだけど彼女もどこからか情報を仕入れたらしく
「何で知ってるの?」と私が知っていることに驚いていた様子。

・・・そりゃ、情報源とほぼ毎日会ってますからw

でも、私が思う以上に彼女の中で元カノの存在は大きいみたいで
「彼女のこと秘密にしてまで出かける意味がわからない」
「嘘つかれるのなら、私は彼とやっていけない」
・・・なんて言っていた。大丈夫なのかな・・・?

結局、DさんとGMは今夜ではなく明朝出発することになったらしい。
Dさんを見送る心の準備は出来ていたのに、何だか肩透かしをくらった気分。

『今日出発しないんだって?』
「明日にしたよ。今からじゃ道も混んでるだろうしね」
『・・・お腹空いてる?ご飯食べに行こうか?』
「あと少しだけ仕事したら・・・ついておいで。オフィスにいなよ」

私の方が先に仕事を終えるなんて、普段だったら有り得ない。
それだけ、休暇前にやっておきたいことが沢山あるんだろうな。
普段の休みなら、何かあればすぐに駆けつけることが出来るけど
それが出来ないだけに余計に気がかりなんだろうし。

「・・・何食べたい?俺はチキンの気分なんだけど」
『チキン?タンドリー?それともロースト?』
「ローストかなぁ」
『グリルのお店とかが良い感じ?BBQとか?』
「良いねえ」

結局、いつものように家の近所で探したら、私の家から数ブロック離れた所に
ショッピングセンターに入っていたお店の支店を発見。

『ここならうちにDさんの車停めてから歩いていけるよ』
「じゃ、そのプランで行こうか」

お店は全然混んでなくて、良いタイミングで座れた。
セルフサービスっぽいお店なので、先にオーダーして会計を済ませて、
後は席に座るだけ。Dさんは案の定チキンを、私はラムとチキンのコンボを注文。
「ビールは?」
『もちろん♪』
昨日Dさんが「お祝い」と称してご馳走してくれたので、今日は私の番。
Dさんが「焼きアーティチョーク食べたことある?」と聞くので
『ない』と答えると、「じゃ、一つ頼むか」とのこと。

二人でお互いのご飯を少しずつ食べながら、
いつものなんてことないディナーの会話を楽しんだ。
少しだけ違うのは、私が普段よりも空腹でご飯をがっついてたことと(w
Dさんが週末居ないことくらい。

帰り道、二人で歩きながら手をつないだ。
Dさんの手はとても暖かくて、『誰かさんおネムなんだねw』と笑った。

Dさんの車を停めていたお客さん用駐車場に着いて、
車の前でひとしきり話をした後に
『よい週末をね。あと、運転気をつけて』と言って別れようとしたら
「乗ってく?すぐそこまでだけど」と、Dさん。
駐車スポットから裏玄関までのほんの2分、ドライブすることに。

・・・なんだかこういうの、離れるのを惜しんでいるみたいで
余計に悲しくなるんですけど。

『・・・寂しくなるよ』そう、思わずつぶやいたら
「・・・俺も、君が居なくて寂しくなるよ」と、Dさんが言った。
自分が言うよりも、Dさんのその言葉を聞いて照れた。
『でも大丈夫。私ももうオトナだからね』から元気を出してそう言うと、
「そうかw」と、Dさん。
やっぱり私達には、しんみりムードは合わないんだろうね。

『月曜日にね』と言って、車を降りた。
明日と明後日が過ぎるのなんて、きっとあっという間。


2007年05月25日(金)


始まり


お昼過ぎに小切手を取引先に届ける用事があったので、
その途中でアシスタントにカードを買って、
そのまま中華料理屋さんでランチを食べた。
・・・でも、ひとりのランチって気が引けるというか、
Dさんにナイショで食べているのが悪いような気がして、
持ち帰りで一つランチを買って帰ることに。

オフィスを覗いたらからっぽだったので、レストラン奥に向かったら
廊下の先でDさんに遭遇。

「あ」
『はい、コレ』
「ん?飯??」
『中華だけど、良かったら』
Dさんはすごく喜んでくれて、「君のこと大好きだ」って言うから
『ご飯あげたから?w』と言ったら、笑ってごまかされた。
・・・ま、良いけどw

午後には30分だけ弁護士事務所に行ってきた。
聞きたかったことを質問して、早速書類を作ることに同意。
お金を支払って、必要事項を弁護士さんと二人で確認して、
後はアンヘル氏の住所を聞いて書類を送付してサインを貰えば終了。
・・・終了、というか、そしてその書類を裁判所に提出してからが
本当の始まりなんだけど。

PMが珍しくオフィスに来たので、このことを報告したら
丁度通りかかったDさんに私のことを旧姓で紹介してた(゚Д゚;)気が早すぎ?

人手が足りなくてお店の閉店作業をひとりでやる羽目になったDさんを
手伝ってお店のテーブルを拭いていたら、
Dさんが「いつの間にそんなことになったの?」と言うので
『今日w』と、私。『事務所に行ってきたんだ』と言うと
「そっか、おめでとう」と、Dさん。
Dさんにこういう話って何だか照れくさい。

昨日の帰り道、今日どこかに出かけるって話をしてたから
「何が食べたい?」と、Dさん。
私はもう、閉店作業を手伝ったこともあってくたくたの腹ペコで
『お寿司ー!!』と叫んでしまった。
「うわ。遠慮なしだなww」と、Dさん。
『だってお祝いしたいもん』と言ったら、そうだね、との返事。

私の家の近所にあるお寿司屋さんに行くことにして、
いつものように私が駐車場に車を停めてDさんの車に乗り込み、いざ出発。

二人で沢山食べながら色々話した。
今日の話の延長上で離婚や結婚の話にもなったけれど、
Dさんとこういう話するのってどうなんだろうね。
あんまりフランクに話過ぎたら本当に友達になっちゃう気がする。

お店を出て、「さて、この後どうする?」と、Dさん。
9時半だったから、もう1杯だけ飲みにいくことにした。
バーで偶然「D」の音楽がかかって、前に一緒にライブを見に行ったことを
思い出して二人で笑った。
バーは実は私のアパートの2軒となりにあるので、
「君の家まで送るよ」と、Dさんが一緒に歩いてくれた。

今日は何だかいろんなことがあったけれど、全てが良い方向に向かってる気がする。


2007年05月24日(木)


寂しい週末


朝から小切手を切ったりミーティングがあったり、
何かと時間に追われる一日だった。
そんな時に本社のCFOに呼ばれて急遽小切手を切らないといけなくて
2時のHRミーティングを2時半にしてもらった。

ミーティングのあとで、HRの部長と二人で遅いお昼ご飯。
途中でDさんに電話して、『何か買っていこうか?』と聞いたら
「ありがとう。お店に着いたらまた電話頂戴」と言われた。

その会話を聞いていた部長が、
「Dさんと付き合ってるの?」と聞くからびっくりして
『付き合ってませんよw』と答えた。
「そうなの?」
『一緒に遊ぶことが多いですけど、ただの友達です』と、私。
・・・だって、本当にそうだもんね。
私の気持ちはどうであれ、今はまだ何も無い、ただの友達。

Dさんの食事を届けに彼のオフィスに行くと、
「君はもう食べたの?」と聞かれたから
『半分だけ・・・ごめんね、待てなくて』と答えたら笑われた。
「今からでも君に合流して食べようかな」とDさんが言うから、
本当は残りの半分を夕飯にしようと思ってたのに、
結局一緒に食べてしまうことになった。

レストランでご飯を食べていたら、足の病気でずっと欠勤していたBさんが
Dさんの携帯に電話。
その会話を横で聞いていたら、Bさんが土曜日から出勤できるという話らしかった。

するとDさんが
「良かった!それなら丁度良いよ、俺今週末にLAに行こうと思ってるんだ」
と言い出したから横で聞いていた私は驚いてしまった。

・・・今週末、LAに行く。

それを聞いただけで、一気に気持ちが凍るのが分かる。
彼女に会うのかな。彼女と、まだ続いているのかな。
考えたくなくてずっと忘れていたことが、鮮明に戻ってくるのが分かった。

夕方、帰り支度をしていたらEが電話をくれて
「今夜家に帰ろうと思うんだけど、郵便物取りに行っても良いかな?」と言うから
『私はまだ会社なんだけど、多分あと30分くらいで帰れるから
きっと会えると思う。もし会えなくても、勝手に入って貰って良いし』
と、答えたら、オフィスの横で物音がするのが分かった。
電話を切って外に出ると、Dさんだった。
「コーヒーを飲むのはどうかな、と思うんだけど」
Dさんからそんな誘いがあるとは思わなくて、少し意外だった。
『良いんじゃない?』と、私。
「もう仕事終わるの?」
『私はもう終わるよ。そっちは?』
「俺ももう少しかな」
『コーヒー、家の近所のお店に出来るかな?』
「ん?」
『そしたら、車取りに戻ってこなくて済むでしょ?』
「ああ、そうか、そうだね」
結局、私のアパートに車を止めて、Dさんの車に合流してカフェに行く、という
いつものプランになった。

カフェでDさんが飲み物を注文してくれて、私は席で待っていたんだけど
戻ってくるとDさんが
「今日は俺が優勢だな」と言うから、私はすぐにピンと来て
『言うと思った!私、席に着いてすぐに
「あ、しまった、今日は確認しなかった」って思ったもんw』と言うと
Dさんがニヤニヤと嬉しそうに笑った。
先週の金曜に私が言ったことを覚えててくれたのかと思うと嬉しかった。

帰り道、『土曜日は何時に出るの?』と聞いたら
「実は金曜の夜に発とうと思ってるんだ」と、Dさん。
『GMも?』
「うん、一緒に行く」
『・・・そっか、週末は寂しくなるね』
私がそういうと、車を運転していたDさんが前を向いたままで
「明日、どこか行こうか」と、言った。

・・・私が寂しがるだろうから、明日一緒に過ごしてくれるのかな。
それだけ私を思ってくれているのなら、嬉しいんだけど。


2007年05月23日(水)


男同士


今日はDさんと出かけない、と決めていたんだけど
それでもDさんから「今日はSと男同士でコーヒーでもって話なんだ」って
切り出されたら、少し寂しくなった。

『そっか、分かった。じゃ、私は久々に早く帰ろうかな』
そう言ってさっさと会社を出て、7時前には家に着いてしまった。

こんな日があっても、良いと思う。
最近は本当にほぼ毎日一緒にいたし、どんなに好き同士でも
やっぱり精神的に疲れてくると思うから。

少し離れることで、もっと会いたくなるのなら
それもアリなんだろうな。



2007年05月22日(火)


飽和


朝からやる事沢山で、身体が追いついていかない。
体調もいまいちだったから、余計に気持ちが落ちてしまって、
Bが病欠で抜けた穴を埋めるために忙しくしてたDさんを
キッチンで捕まえて、愚痴ってしまった。

・・・本当は、Dさんだって大変なのに。申し訳ないことしたな。。

「まだ今日は仕事残ってるの?」とDさんに聞かれて
『あるけど、でも楽しみだって必要だと思う』と答えると
「じゃ、楽しみのためにもう少し頑張って仕事しますか」と、Dさん。

本当にワガママでごめんなさい。でも、ありがとう。

仕事が終わりそうだったので、Dさんのオフィスに寄ったら
「どうしようか?今日何も食べてないの?」
『うん・・・でもDさんは空いてないんでしょ?』
「俺は食べたからね・・・ごめんな、俺のせいだな」
いつも私と一緒に食べるから、自分のせいで私がご飯を食べ損ねたと思って
Dさんがとっても申し訳無さそうに謝ってくれた。
・・・全然、Dさんのせいなんて思ってなかったから、謝られると逆に恐縮。
『映画とかどう?』と私が言うと、「良いねえ」と、Dさん。
ネットで上映中の映画を調べると、
「あ、俺コレ見たかったんだ」とDさん。
映画まで時間があまり無かったので、
『ご飯はじゃあ、ホットドッグにします・・・』と私。
Dさんが保温器の中から二つ出してくれた。一つを頬張って、
もう一つをカバンの中へ。
丁度タダ券のある映画館で上映してたので
「完璧だね!」と、早速帰り支度をして出発。

Dさんが見たいと言っていたのは「Hot Fuzz」というイギリスの映画。
アクションありコメディーありでとっても面白くて、
二人で上映中ずっと笑ってた。

映画館を出て二人でロビーを歩きながら
『イギリス映画ってさ、コメディーでも笑いの感じがちょっと違うよね?』
と私が言うと
「笑いの感じって・・・w」と、Dさんに笑われた。
って、だって何て言って良いかわかんなかったんだもん。
『大体想像つくでしょー』と、私が負け惜しみを言ったら
「君のその言い方が良いんだよ」と、Dさん。
・・・褒められてるとは全然思えないんですけどね。。

外に出て、駐車場まで戻る時に
「どうする?何か食べる?」とDさんが言うから
『デザートかなぁ?』と、私。
私はお腹空いてたけど、もう遅いから軽食で良いと思ってたし、
Dさんは元々あんまりお腹空いてなかったみたいだから、丁度良いかと思って。

駐車場の下に入っているダイナーに入ると、
「何食べるの?」と、Dさん。
実はDさん、結構お腹空いてたみたいで
私が『パイアラモード』を注文すると、「えっ?」と拍子抜けした顔。
『え?良いよ、好きなもの頼んで』と言ったけど
「じゃ、俺はチーズケーキ・・・」と、トーンダウン。
『ごめんね、何かオーダー変えさせちゃった?』と聞いたら
「いや、良いよ。デザート付き合うよ」だって。
そういう優しいところ、本当に好きだなぁ。。

車に戻って、さっき見た映画の面白さについて喋りながら会社まで戻った。
『ありがとうね』
「こちらこそ、ありがとう」
『じゃ、また明日』

最近ずっと一緒に居すぎてしまって、楽しいけれど少し飽和状態。
・・・しばらくひとりで過ごした方が良いのかも。


2007年05月21日(月)


数学


GMとPMをアパートの前で拾った後、私の愛車は一路北を目指して出発。

「・・・なぁ」と、車が走り出してすぐにGMが後ろを振り向いて
「俺に助手席譲ったのって、コイツが運転だから?w」と、GM。
『いや、前の方がスペースがあって良いだろうな、と思って』と答えると
「そりゃ嬉しいんだけど、でも・・・すんげー怖いんだけど」だって。

Dさんが私の車を運転するのはまだ2回目だから、まだそんなに慣れてなくて
ブレーキのタイミングとか、後ろに乗っててもヒヤヒヤするくらい。
何度か本気で運転代わろうかと思うほどだったし、そりゃGMも怖がるわけだよね。

北のS市に到着。
ダウンタウンでカーショーがやっていたので少しそれを眺めて、
その後で適当なレストランに入ってBさんとLさんと合流。

レストランで、今日見る予定のコメディアンの話になると、GMが
「お前があとどれだけDのことで知らないことがあるか分かんないけど
今日のショーを見たら抜けてたピースが全部埋まるぞ」と言った。
今夜見に行くBというコメディアンはDさんの青春のアイドルだったらしく
「俺の言動や考え方にものすごく影響を受けた」とDさんも自ら言うほど。
だから、私も今夜のショーを別の意味で楽しみにしていたし、
Dさんと一緒に見られることが嬉しかった。

お腹一杯になったところで、二手に分かれてショーの行われる演芸ホールへ。
席に通されて、前座の女性の歌が終わってすぐにショーが始まった。
・・・絶好のタイミング。

前に何度かDさんがこのコメディアンの得意なネタについて話してくれたんだけど
その言葉通りに持ちネタを披露してくれたので、余計に嬉しかった。

帰り際に、S市から少し南に行った港町にあるカフェで一服。
家に着く頃には次の日になってた。・・・明日が休みでよかった。
私の新しい車でみんなでドライブすることが出来て楽しかったな。


2007年05月20日(日)


ドライブ日和


結局、昨日は夜9時まで残業して、朝は少し遅めに出勤するつもりで
寝たんだけど、朝6時半に目を覚ました時に臨時の船の分のお金を
用意するのを忘れたことに気付いた。

仕方なく、8時半に出社。
途中でずっと行きたかったDさんのお気に入りのカフェ&コインランドリーに
立ち寄ってソイラテを購入。

Dさんが私の持ってきたコーヒーカップを見て
「誰かさんはやっとあのカフェに行ったみたいだね」と言った。
『今日はちょうど良い場所に駐車スポット見つけたの』
私が嬉しそうに言うと、「良かったね」って。

新人R君が私のオフィスで仕事をしていたので、私はGMの部屋に
パソコンを持ち込んで仕事をしていたら、Dさんがやってきた。
『・・・・』Dさんの方を覗き込んだら
「なに?」と、Dさん。
『・・・あの、今日とかブランチを食べに行くっていうのはどうですかね?』
「良いねえw」

それまでに仕事を頑張って、昼には終わらせるつもりでいたら、
11時にDさんが私のオフィスにやってきて
「あの計画(ブランチ)のこと、まだ考えてる?」って聞くから
『もちろん。・・・え、もしかしてもう仕事終わり?』と返したら
「うん、そのつもり」と、Dさん。
それじゃ、私の帰り支度しないと・・・と、R君に仕事の指示をして
分からなかったら電話ちょうだい、と言ってオフィスを出た。

「車どうする?」
『私の車、運転したい?』
「んー、今は助手席の気分だな」
『じゃ、私が運転するね』

私の愛車で出発。
『どこに行くの?』
「前に良いって言ってたSはどう?」
『じゃ、とりあえずダウンタウンに向かうね』
ダウンタウンの駐車場に車を止めて、徒歩でお店まで。
途中でアンヘル氏の勤めるホテルの前を歩く時に
Dさんと腕を組んでいたから少しドキドキしたけど
別に見つかったからってどうってことでもないんだよ、考えてみれば。
お店は珍しく空いていてすぐ席に通してもらえた。

Dさんが「もしかしてブラッディーマリーとかあります?」と聞いたら
ある、とのこと。一気にテンションが上がった。

「何頼む?」
『んー、オムレツに惹かれてるんだけど、
ここパンケーキが有名だしパンケーキを食べないわけには・・・』
「じゃ、俺オムレツ頼むから君がパンケーキ頼んで半分ずつ食べようか?」
『良いの?』
「良いよw」

出てきたパンケーキとオムレツはとっても美味しかった。
玉子料理を先に食べてからパンケーキを食べる手順は
二人ともに共通してたんだけど、決定的に違う部分が一つ。

『アメリカ人ってすごいシロップ使うよね・・・これでもかって位』
「俺、あんまり甘いのは食べたいと思わないんだけど、」
そう言いつつシロップを手に取ったDさん、ダクダクと皿にかけ始めた。
「・・・パンケーキにはかけないわけには行かないんだよな」
みるみるうちに、パンケーキがシロップの海に沈んだ。
『んー、なんか貴方がアメリカ人だって再認識した、今w』
「これだけは譲れないww」
『他の料理は普通なのにね。ケチャップもあまりかけないし』
「うーん、そうだね。ま、これが俺だw」
『貴方のこと、よく理解できて嬉しいよww』
そう言ったら、Dさんがあはは、と笑った。

二人で大きなお腹を抱えて、昼のダウンタウンをお散歩。
公園に行ってティーサロンでお茶をして、ショッピングセンターをうろうろ。
夜にGMとPMとBとLさんと一緒に出かける用事があったから、
GMとPMを迎えに行く5時15分まで時間を潰して、
そのまま私の車で二人を迎えに行くことにした。
『みんなで私の新しい車でドライブするの始めてだから楽しいかも』
「だねえ」
『一つだけお願いがあるんだけど』
「ん?」
『運転してもらって良い?そしたら助手席にGMに座ってもらって、
私とPMが後ろに行くから。GMが後ろに座れるとは思えないし』
「分かった。全然良いよ」

二人がアパートの前に下りてきて、私の車を見て「Good Job!」と言った。
さて。夕方のドライブの始まり、はじまり。


2007年05月19日(土)


野暮


お給料日。
朝から雑用が沢山あって、本来の自分の仕事に取り掛かれたのは
午後5時をまわってからだった。

Dさんに「今日はどんな一日?」と聞かれて『馬鹿みたいな日』と答えたら
大笑いされたけど。。本当に馬鹿みたいに忙しかったんだもん。

Dさんと一緒に遅いお昼ご飯に出かけて、
ハンバーガー屋さんとカフェの両方を奢ってもらった。
「この前君が払った金額、結構な額だったからね。俺も追いつかないと」
と、Dさん。
別にどっちが多く支払ったとか気にしてる訳じゃないけど、
Dさんが平等を意識してくれてるのは有難い。

カフェに入ってすぐ、私がある事に気付いて
『62.5%』と言ったら「うん?」と、Dさん。
『何の数字か当ててみて?このカフェに関係あることだよ』
「何だ・・・?男女比?」
『違う』
「座ってる人と立ってる人?」
『んー、遠いな』
「PC持ってる人?」
『あ、良い線行ったw』
「・・・わかんねー。ヒントは?」
『ヒントは、PCに関係してて、私とDさんの違い』
「・・・あ。分かった!w・・・俺が優勢なんだね?w」
『当たりw』

・・・答えは、カフェにあるノートパソコンのマックとWINの比率。

「そういわれてみればそうだね」
『私、お店に入ってすぐ気付いたよ。見渡すとどれもリンゴなんだもん』
「良い傾向だw」
『なんかおかしいよww』
二人で下らない会話をしていると、
忙しくてささくれ立っていた心が柔らかく解けていく気がした。

ご飯から帰って2時間ほど仕事をしたら、Dさんがオフィスに来た。
『もう帰るの?』とDさんの肩にかかったバッグを見て言うと
「そのつもり・・・君は?」と、Dさん。
『・・・』
私がしょんぼり顔でうつむいたら、Dさんが私の肩を抱いて
「Oh, poor baby..」と言った。

BABY!?と思ってすごいびっくりしたんだけど、
その場の雰囲気を壊したくなくて黙っていた。
・・・私はDさんのBABYなの?
Dさんがそういうつもりで言ったのなら嬉しいんだけど。

こういうのは聞くだけ野暮なんだろうけど、でも聞きたい・・・。


2007年05月18日(金)


Can't get enough?


昨日半休を取ったので、今朝出社してきたDさんが私の顔を見て
「ゆっくり休めた?」と聞いてくれた。
『ウン♪』と、私。

でも、何か忘れてるような気がするな・・・と、思っていたら
案の定大事な支払い期限を忘れていた。。
本社のCFOから電話がかかってきて冷や汗。速攻書類を提出して
小切手を切ってもらった。
「今度からカレンダーにマークつけておきなさい」
とCFOにも注意を受けた。
最近はやる事が沢山あって記憶がついて行かないから、
PCのリマインダー機能を愛用してる。
・・・それでリマインダー設定すら忘れた場合はもう救いようが無いんだけど。

今夜は、毎月第3木曜日の「Drinking with Fish」の日。
水族館の中にバーが設置されて、水槽を眺めながらお酒を飲める日なんだけど
同僚Bさんが今朝私に「今日魚の日だよ」と思い出させてくれた。
Dさんも私のオフィスに来て「今日、魚いけそう?」と聞いてくれたし、
私はもう朝からやる気満々。
予定がある日は、上がり時間が必然的に決まるから
それまでに仕事を仕上げようとして効率も自然と上がるんだよね。

結局、予定より45分遅れで仕事を終わらせて、みんなに合流。
水族館には前に一緒に野球も見に行ったことのあるP君が来ていた。
P君はうちの従業員のJの友達で、実は新しく採用になった料飲部の一人。
今日のオリエンテーションに来ていて、他の採用者たちと一緒に
うちのオフィスに挨拶に来ていた。
P君の入社でこれからもっと楽しくなる予感がする。

魚を眺めた後は、お決まりのお寿司屋さんでたらふく魚を食し、満足して解散。

Dさんと一緒に会社の駐車場まで戻る車の中で、
『家と会社の中間地点まで来てるのにまた社まで戻るって無駄だよね。
何とか出来ないかなぁ?』と言ったら
「じゃ、俺が朝迎えに行こうか?」と、Dさん。
『・・・それを言うなら私が朝Dさんを迎えに行くんじゃない?w』と答えたら
「そう?俺だって早起きだよ」だって。
私が出社するのって7時半ですけど・・・そんな早く出社するつもり?

でも、実際に二人が相乗りで出社したらどんな感じなのかな。
毎日一緒に通勤できたら楽しいかもしれない。
・・・そうでなくても職場や退社後にほぼ毎日一緒にいるんだから、
これ以上二人の時間を増やさなくても良いんだろうけどね。。


2007年05月17日(木)


うだうだ


昨日Dさんと食事をした後に社に戻って、結局1時半まで仕事をした。
途中ものすごく眠くなってしまったので家に一度帰って仮眠を取って
5時に出社して残りを仕上げることに。

何とか全部終わらせて、GMに書類にOK貰って全てを送信したのは11時50分。

結局昨日の売上げの入金にも間に合わず、お金を取りに来た警備会社の人に
『申し訳ないけど今日は無しで』って帰ってもらった。

午後はもう頭が朦朧として仕事になりそうもなかったので
『今日半休取っても良いですか?』とGMに相談。
GMには、昨日私が1時まで残業して1時間の仮眠しか取ってないこと、
その原因がクルーのタイムカードの提出遅れにあることを全部話してあったから
「帰れる時に帰っとけ」と言ってもらえて、
結局3時前に家に帰れることになった。

アンヘル氏が仕事帰りに車を取りに来たので前の車を引き渡して
書類の手続きについて駐車場で少し話をした。
面倒くさいことが嫌いな人なので、私が書類を作ると言ったら
何も言わずにOKしてくれた。
案の定「残りのお金は?」と聞かれたけど、
『書類にサイン貰えたらね』と答えた。当たり前でしょ。

今日こそ早く寝るはずが、結局9時までうだうだとネットしていた。
うん、でもこういう日があっても良いのかも。


2007年05月16日(水)


十分すぎる幸せ


今日はお給料の計算上の最終日。
今日の分のシフトが終わったらみんなタイムカードを提出するんだけど
最後のクルーが遅くまで仕事が終わらないので、
待ってる間にDさんとご飯を食べに行くことにした。

最近SFはものすごく寒くて風も強かったから、
『温かいものが食べたいなぁ、スープとか』と私が言うと
「スープ良いねえ」と、Dさん。
前に一緒に行ったイタリア料理屋さんで食べた海鮮スープみたいなのを想像して
『イタリア人街行こう!』と誘ったんだけど
結局入ったのはイタリア料理店でもアメリカ料理寄りの、普通のお店だった。。
頼んだサラダとパスタとラザニアは全部美味しかったけどね。

何より、店のバーに置いてあったTVでバスケの試合がやっていて
Dさんが喜ぶだろうと思って、テーブル席じゃなくて敢えてバーで食事することに。
「優しいねえ」と、バーでの食事を言い出した私にDさんがそんな事を言うから
『ホントだよね。甘やかされすぎじゃない?w』と、私。
でも、私も試合見たかったし、何よりDさんが喜ぶ顔を見るのが嬉しいから良いの。

バーテンダーにワインを何種類か試飲させてもらって、
私もグラス半分だけ飲むことにした。
残りはもちろん、Dさんが飲んでくれて。
「彼が飲むんじゃないかと思ってたわ」ってバーテンさんにも言われてたw
もちろん、普段なら一杯くらいなんてこと無いけど
今日はこれから社に戻って仕事するつもりだったし、
珍しく私の車でお出かけしたから、余計に慎重になってたのかも。

昨日一緒にいられなかっただけなのに、すごく長い間会ってなかったような
不思議な感覚だった。
・・・って、今日だって普通に職場で話したりしてるのにね。
一緒にいられることが嬉しくて、一緒にカウンターに座って
ひじが触れ合うだけでも自然と笑みがこぼれた。

途中、話題はGMとJさんの話。JさんはLAからSFまでGMを追いかけて
転勤しちゃうような人で、PMが彼女の強引さに少し不安になっているのも事実で。
今日JさんがGMのオフィスを訪ねてきて、そのまま二人がいなくなったのを
観てしまったので、何となく気になってDさんに話してみた。

『・・・GMがJさんをしっかり拒まないから、Jさんがいつまでも期待しちゃうんじゃないかな。
PMだって、GMの意思で彼女と会うことを止めたり出来ないだろうし・・・』
そう言ったら、Dさんが「そうかな?止めて良いんじゃない?」と言った。

『うーん・・・私がPMの立場だったら、やっぱり何も言わないと思うよ。
だって彼(GM)の判断だもん。それに、彼女(Jさん)とのことで傷つくとしても
それでも彼と一緒に居たい、って思うのは自分自身の判断でもあるし。
結局、惚れた弱みってことになるのかなぁと思う』
・・・言ってて、なんとなく私とDさんにも共通するのかも、と思った。

Aさん(彼女)がいる人だけど、それでも一緒に居たいと思うのは私自身の判断。
私の思いを察したのか、Dさんは何も言わずに私の肩を抱いた。
私も何も言わずにグラスのワインを少し舐めた。

Dさんは一緒にいて落ち着くし、何より温かい気持ちにさせてくれる人。
こうして二人で時を過ごせるなら、それで十分幸せなんだよね。


2007年05月15日(火)


たまにはこんな日も。


一日会えなかっただけなんだけど、
何だかDさんと沢山話がしたい気分。

朝Dさんがオフィスに寄ってくれたので
昨日の母の日の食事会どうだった?と話をきき
私が母と電話で話した内容なんかを話した。

・・・Dさんがそんなことに興味があるかは二の次で、
とにかく何かを話していたかったの。

Dさんが帰宅したのはそんなに遅くではなかったけれど
結果的に眠れない夜を過ごしたらしい。
理由は一つ。従業員数が予定に満たないから。

今日から夏時間のスケジュールに変わって
ツアーの便数も増えて人員もどんどん必要になるのに
Dさんが言うには、「マシな人材が応募してこない」らしく。

悩みすぎて寝られないなんてこと、私には有り得ないことだから
何だか心配。。と、言っても私に手伝えることは限られてるんだけど。

仕事の後、オフィスを閉めて駐車場まで歩く道すがら、
「今日は俺とっとと帰って寝るわ」って言うから
『それが良いと思う』と、私。
私もお給料の計算で明日は忙しくなるから今夜は寝ておきたかったので
丁度良かった。

たまにはまっすぐ家に帰る日も必要だよね。


2007年05月14日(月)


計画


「母の日だから電話してやれよ」と、GMに言われたからじゃないけど、
やっぱりプレゼントだけじゃなくて声を聞くのも良いかもしれない、と思って
何度か電話してみたら、やっと夜に繋がった。

互いの近況とアメリカ旅行の計画の話をして。

そういえば今年結婚30周年なんだよね?と話を振ったら、
9月にみんなでハワイに行く話が再熱。
二人は結婚式以来ハワイの地を踏んでいないんだし、
ここは娘としても盛大にお祝いしてあげたいところ。

父も何故かSFに来たがっているらしいので
(多分アンヘル氏と別れたから気兼ねせず来れるからかね?w)
9月のハワイの時についでにSFにも寄ってもらう計画にして
6月には母一人で来る・・・ことにしたいらしい。
母曰く、「母娘で女同士楽しみたいのに男が居たら台無しでしょ!!」
とのこと。
ま、私にしてみたら、来てくれるだけで有難いので何でも良いんだけどね。


2007年05月13日(日)


思い出


結局Dさんは0時から45分間寝続けて、1時前にやっと起きた。
途中で目を覚ましたDさんに『大丈夫?』と聞いたら
「・・・ん、気持ち良い・・・」とのお答え。
嬉しいけどね、私の家でくつろいでもらえるのは。
でも、私の身体を抱いたままで寝に入られると、
本気で身体を動かせなくて困るんですけど。。

仕方ないので、私も一緒に寝たよ。
観ていたDVDがいい加減うるさくなってきたので
電源を切りたかったけど、身体が動かせないのでそれも出来ず。
・・・ま、Dさんは音も気にせず深く寝ているようだし、良いか。

起きてから帰るまでの間、Dさんはずっと寝ぼけていた。
『これで家に帰ったら眠気覚めちゃったりするんだよねw』
「かもねw」

玄関まで送って行って、『すぐそこだけど運転気をつけてね』と言って別れた。


そして今朝、
『ちゃんと寝れた?』と聞いたら
「んー、話していた通りのことが起こったw」だって。
・・・寝られなくなっちゃったのね。。

週末とはいえ、溜まりに溜まった仕事を片付けようと思ったら
なかなか手が空かずに、ずっとオフィスに篭ってしまった。
たまにDさんを見かけて声をかけたら
「何か忙しいんだけど、でもそんなにやる事は無いんだよな」だって。
『午後5時20分からの映画に行くのはどうでしょう?』
「良いねえ」
『昨日のリベンジで』
「じゃ、それまで頑張って仕事しようか」

結局、Dさんが私を迎えに来たのは4時前だった。
『1時間半しかないけど・・・何食べたい?』
「何か中東系のご飯が良いかなあ」
ネットで少しリサーチをして、いざ出発。
映画館の駐車場に停めた時にはもう4時20分で、
『1時間じゃさすがにレストラン行くのは無理かねえ?』と言ったら
「じゃ、あそこの店は?」
と、Dさんが向かいの角にある昔ながらのデリ方式のレストランを指差した。
『賛成!』
レストランに入ってお互いに好きな料理を頼んで、
Dさんはビール、私はコーラで乾杯。
食べ終わってお店を出る時に5時10分だった。ピッタリのタイミング。

映画はもうものすごく面白くて、いつも映画館で居眠りしちゃうDさんが
珍しく3時間ずっと起きていられた程。
『やったね!』と思わずDさんを褒めてしまったけれど、
本当に褒められるべきは良い映画を作った監督達だよね。

丁度映画から戻る時に会社の人から電話を貰って、会社に戻ることになった。
・・・どうせ私の車を取りに戻るつもりだったから、丁度いいか。

用事を済ませたら9時で、遠くで花火が上がる音が聴こえた。
そうだ、今夜はイベントで花火が上がるんだった。

駐車場からだと建物が邪魔して見えなかったので、
通りまで出て二人で花火を見ていた。

『なんか去年の10月を思い出すね』
「そうだね」
『あの時の花火もきれいだったな。Dさんも居たよね?』
「うん、居た」
『・・・二人で花火が観られて良かった。すごく嬉しい』

私の言葉を聞いて、Dさんが私の肩を抱いた。
最後の花火は何発も同時に打ち上がってとても明るくてきれいだった。

こうして少しずつ、二人の思い出を増やしていけたら良いなぁ。。


2007年05月12日(土)


穏やかな時間


自分のやれることを頑張ろう。

・・・そう自分に言い聞かせたはずなのに、
あれもこれもやらなきゃ、とつい欲が出て
結局何も終わらなかったりして。

・・・そんな一日にうんざりしていたら、
Dさんがオフィスに来た。

『今夜は予定あるの?』
「特にないよ」
『誰かのバンドとか?』
「それもないな」
『・・・じゃ、映画ですか?』
「良いねえw」

二人で仕事を頑張って終わらせて、
前から見たいって言ってた映画が9時15分に始まるので
それまでにご飯を食べることで合意。
『ポークチョップ食べたいなぁ』と私が言ったので
アメリカンレストランをネット検索することに。

一つのお店が映画館に近くて、メニューのデザート欄に
「パンナコッタ」が載っていたので
『絶対パンナコッタ食べたい!』との私の一声で決定。
Dさんはこう言う時に100%のサポートをくれるから有難い。

レストランは初めて入るところだったけれど、
雰囲気も良かったしご飯も美味しくてすごく幸せになった。
何より、Dさんと二人でご飯が食べられることが喜び。
パンナコッタも美味しかったし。
美味しいデザートに舌鼓をうっていたら、
結局映画の時間を過ぎてしまった。
「あれま」
『・・・こうなることは予想してたよw』
「でもデザート美味しいから良いかw」
『パンナコッタは諦められなかったからねww』

ご飯を終えて、映画が見たいけれど映画館の情報も無くて、
しかたなく会社の駐車場まで戻ってきた時に、
「しかたない、今度はDVDかな」と、Dさんが言った。
『DVDのアイデアは悪くないと思うよ。私今すごい家大好きだし』
「The Ben Stiller ShowのDVD見たら?」
『そうだね。今夜はそうしようかな。』
そんな話をしていて、ふと思いついて、
『もし良かったら一緒にみる?』と聞いてみた。
こんな風に私が誘うのって変かな、と思ったけど
「そうだなぁ・・・それも悪くないかもね。まだ早いし」と、Dさん。
思いがけずにDさんが遊びに来てくれることになった。

二人でソファでDVD鑑賞。
途中でDさんが居眠りをするのを横目に見ながら、
何だか幸せだなぁ、と思った。
こういう穏やかな時間が過ごせるのって、貴重だなぁ。。


2007年05月11日(金)


譲り合い


朝、新しい車で出勤。

まだ会社の駐車場が使えないので、本社に先に車を停めてから
歩いて会社へ。余裕を持って出たつもりなのに遅刻するところだった。

コインが足りなかったので銀行に行くついでに、
自分の口座の資金移動もしておいた。
明日になったらまた小切手を切らないといけないかもしれないし。

バスに乗って会社に戻る途中で、本社のCFOから電話で呼ばれて
本社まで行くことに。
いつもなら車で5分の距離なのに、歩きだと遠く感じる。

CFOとの話が終わった後、ついでに車を取って帰ることにした。
駐車場の片方はまだ使えなかったけれど、
先にペイントした方はもう乾いていて、GMや他の人たちが
車を停めていたからきっと大丈夫だろうと思って。

新しい車をお披露目したら、GMが「すげえ良いな!」って褒めてくれた。
「シートの白い縁取りが良いんだよな!」って。
Dさんも同じこと言ってたなぁ。
私としては、そんなに気にしていた部分ではないんだけど、
みんなに褒められると嬉しくなってくる。


GMがDさんと一対一でコーヒーを飲みながら話をしたい、って言っていたのに
昨日はDさんが私と一緒にお祝いのディナーに行ってくれたので、
今日はGMにDさんを譲ることにした。
・・・って、私のものではないんだけど、
でも最近毎日のようにDさんと出かけているから、
GMが友達を取られて寂しがっているのかもしれないな、と思って。

6時半に家に着くことなんて稀で何をしていいのかわかんなかった。
野菜を沢山食べたくて野菜炒めにして焼肉のたれにつけこんだ肉を焼いて
一緒に食べた。
・・・独りで食べる食事ってなんだか味気ない。
自分が好きなものが食べられるのは嬉しいけど、
Dさんとの食事に慣れすぎちゃったかな。。


2007年05月10日(木)


英国式。


「昨日はどうだった?どこに行ったの?」
朝、オフィスに顔を出したDさんにそう聞かれて、
『んとね、結局元の計画通りにしたよ』と答えたら
「えっと・・・ごめん、計画って何だったっけ?」と、Dさん。
・・・月曜日、あんなに話したのに、やっぱり眠い時はダメなのね。。

『計画は・・・彼女をホテルで拾って市内に戻ってレストランPでご飯食べるの』
と、言ったらやっと思い出したように目を開いて
「ああ、そうだった、そうだった!」と、Dさん。
『Pのムール貝、美味しかったよ〜♪今度行かなきゃ!』と私が言うと
「そうなんだよね、あのムール貝美味しいんだよな」と、Dさん。
その言い方からして、前にも行ったことがある風味。
・・・でも『誰と?』って聞くのは躊躇ってしまう。
安易に墓穴を掘りたくないしね。

今日はやっと新しい車を引きとりに行く日だったので、
銀行に行って小切手の用意をしたり車を家の駐車場に置きに帰ったり
何だかバタバタして慌しかった。
ディーラーに着いて、担当者が車を持ってくるのを待っている間に
Dさんが電話をくれた。

「もしかして、今ディーラー?」
『うん、車出してもらうの待ってるとこ』
「そうか、楽しみだな。車も、君が乗ってるところを見るのも」
『えへへ。ありがと。それよりも、何か急用?』
「いや、ちょっと君の幸せを分かち合おうと思ってw」
『そっかw 車取りに行ったらすぐ戻るよ』
「わかった。待ちきれない。じゃ、後で」

出てきた車は前に見た時の何倍も可愛くて嬉しくなった。
担当者に一通りボタンとスイッチの説明を受けて、
座席とハンドルとミラーの調節をして、準備万端♪
全然どこにも行ってないから、走行距離4mlsだって。
一桁はさすが新車だなぁと思ったら嬉しくなった。

ゆっくり気をつけながら会社までドライブ。
会社の駐車場がペンキ塗りたてで使えなかったので
しかたなく本社の駐車場へ。
車係りが「いつもの車はどうしたの!?」って驚いてた。
『えへ。新しいの買っちゃった♪』と答えたら「おめでとう!!」って
一緒になって喜んでもらえた。
PMにも電話して、『今ひま?下におりてこない?』と誘って車をお披露目。
「おめでとうー!このラッキー娘!!」とハグしてもらった。
今度新車で一緒にドライブ行くの楽しみだな♪

仕事が終わって、Dさんに
『何食べたい?・・・やっぱ、イギリス料理?w』と言ったら
「そうだなw記念すべき日だからね」と、Dさん。
駐車場のペンキ塗り替えのために電車通勤したDさんと一緒に本社まで歩いて
そこから私の運転でイギリス料理がメインのPUBへ。
中では丁度バスケの試合がやっていて、みんな画面に釘付けだった。
折角地元のチームがプレイオフに出ているのに、
今まで全然試合が見れてない、と少し文句を言っていたDさんは
思いがけずに試合が見れることになって満足げだった。

ご飯を食べて、美味しいビールを飲んで、新しい車に乾杯。
何だか今月は新しいことが沢山起こって目まぐるしいな・・・。


2007年05月09日(水)


楽しい疲れ


今日は高校時代の友達が遊びに来る日。
GMに朝から「今日は早く上がるんで!」と宣言していたんだけど
結局上がったのは5時。。

待ち合わせは空港近くに6時だから、ガソリン入れたりしてたら
結局遅れてしまった。ごめんなさい。

久々に会う彼女と市内のシーフード屋さんでご飯を食べつつ
昔話や今の話に花が咲いた。
帰りにスーパーに寄って彼女のお土産になりそうな食料を物色してから私の家へ。

日本からの友達がこっちの家に遊びに来ることなんて滅多にないから
すごく不思議な感覚だった。でも来てくれて嬉しかったな。
ついつい話し込んでしまって、次の日も仕事なのに12時まで居た。
それからまたホテルまで送っていって、帰ってきたら1時。。

でも、こんな楽しい疲れなら大歓迎だな。


2007年05月08日(火)


ロマンチックが足りない


朝から慌しい一日だった。
なのにディーラーと約束を入れてあったから
2時から仕事を抜けないといけなかったし。

昨日、Dさんに改まって
『一緒に過ごしてくれてありがとう』なんて言ってしまって
Dさんのそれに対する反応も何だかそっけなかったから
変なこと言っちゃったのかな・・・と、後で不安になったりしたんだけど、
今朝出社してきたDさんが何だか私に対してものすごく優しくてびっくり。

私の一挙手一投足をしっかり見ていてくれて、
それに反応しているのが第三者から見ても分かるくらいだし
恋をしている人の反応ってあんな感じだよね、っていうから回り具合とかも、
何だか見ていて少しこそばゆい。・・・そりゃ嬉しいけど。

ディーラーであれよあれよと言う間に話がまとまってしまって、
結局車を買うことになった。
・・・いいのかな、こんなに簡単で?

会社に戻ってDさんの姿を見たら、言わずには居られなくて
Dさんの前でぴょんぴょん飛び跳ねていたら
「何か良いことあったんだねw」って。
『うん♪』と私が返事したら
「・・・当てるべき?」と、Dさん。
私の幸せに便乗して楽しんでくれる姿勢はとても好き。
『んー、でも言いたいw』と、私が焦っていると
「そっか、我慢できないか。じゃ、良いよ言ってw」だって。

『・・・車、買っちゃった♪』

「おおー!おめでとう!!!え、乗ってきたの?」
『ううん、水曜日納車にした』
「そっかー。楽しみだなぁ、車。君が乗ってるところを見るのも」
『お祝いしなきゃ。一緒に幸せを感じてくれる?』
「付き合うよw」

結局、韓国焼肉ディナーに行くことにして、私の行きつけの店へ。
Dさんは自分で焼く形式の焼肉は初めてだったみたいで、
色々と戸惑っていたけれど、料理は美味しいと思ってくれたらしい。良かった。

その後で、車に戻ったDさんがふと、
「俺、今日はわがままになっても良いかな?」と聞いた。
『わがまま?』と聞き返したら
「バスケの試合見たいんだけど、うちケーブル入って無いからさ・・・」
『じゃ、スポーツバーとか行かないとね』
「そう。そうなんだよ」
『付き合うよwそういうワガママなら大歓迎。ドリンクつきでしょ?w』
「ふはは。そう、ドリンク付きw」

二人の家が近所なのだから、家のそばのバーに行くことにした。
丁度よく駐車スペースも確保出来たし、ラッキー。
お店の中には、丁度右端と左端にTVが置いてあったので、
カウンターの左側に座った私は右のTVを、
右側のDさんは左のTVを見ていた。
そうすると、お互いに顔は向き合ってるから寂しくないしね・・・。
ってか、バーで二人ともTV見てるって変だけどw

Dさんの顔がたまにすごく近くなって、思わずキスしちゃおかな、と
思ったり思わなかったり・・・。
最後はDさんが眠くてウトウトしかけてたので、そのまま帰宅。

何故か帰りの話題はストリップと日本のAVだった。
全然ロマンチックじゃないんですけど。。


2007年05月07日(月)


日本庭園


昨日、ライブから帰宅後、午前2時半ごろに母に電話。
日本時間に合わせようと思うと、どうしても変な時間にしか
電話できないのが困る。

シフトを見てお休みの日を選んでかけたんだけど、
最初の10分くらいは留守で通じなかった。
やっと繋がって話をしてみたら、GWで祖母のところへ行っていたらしい。

父も居たので、少し離婚の話などをして。
・・・母親には何でも話せるのに、父親にこういう話をするのは照れくさい。
心配してくれているんだろうから、きちんと話さないととは思うけれど。

用件を終えて電話を切ったら、午前3時だった。
「明日は絶対遅くまで寝る」とDさんはライブの後言っていたけど
何時に出かけるつもりなんだろう・・・?

結局、8時には目が覚めてしまって、それから頑張って二度寝しようとしたけど
9時半が限界だった。おきてから、今日行くかもしれないレストランをリサーチ。
10時にDさんから電話が来て、
「起こしちゃった?今日どうしようか、朝食行く気ある?」だって。
『全然。てか当たり前でしょ、行く気満々だよ』と答えたら
「あのさ、レストランについてちょっと調べたんだけど、、」と、Dさん。
Dさんもリサーチしてたなんて、私達って似てるなぁ。
「あとどれくらいで準備出来る?」と聞かれて
『起きたばっかりだから・・・今10時?あと30分くらいかな』と答えたら
「じゃ、10時45分に迎えに行くよ」と、Dさん。
女心を分かっているなぁ、とDさんの答え方に少し感心した。

急いでシャワーを浴びて、5分くらい遅れて下に降りていったけど
Dさんはまだ来てなかった。Dさんが結局10分の遅刻。

リサーチしたレストランは職場の近くだったけれど、
会話の流れで近所のレストランを覗いてみることに。
最初に入ったレストランはセルフサービスだったので
「今日はちゃんとしたレストランが良いなぁ」というDさんの一声で却下。
2軒目は混んでいるだろうと予想していたのに空いていて、
駐車スペースも見つからないだろうと予想していたらすぐ見つかったので
二人で「ラッキーだね!」と喜んだ。

Dさんの「夢の朝食」に欠かせないブラッディーマリーは置いてなかったけど
美味しいオレンジジュースとコーヒーで乾杯。

私の頼んだソーセージとチーズのスクランブルエッグは
ハーブとスパイスの味が絶妙で、いつもはケチャップ派の私が
何もつけずに全て食べてしまうほどの美味しさだった。
Dさんの頼んだハッシュビーフとポーチドエッグも味見させてもらったけど
美味しかったなぁ。。また行きたいお店になった。

二人でご飯を食べながら、話すのはやっぱり料理の話。
私達は根っから食べることが大好きみたい。

食べ終わって車まで戻って、
「さて・・・どうしようか。今日実は両親のところに行こうと思ってるんだけど
でもまだ12時だし・・・何かしたいよね」と、Dさん。
『今日、洗濯の日だっけ?だから両親のところ?』と私が聞くと
「うん、それもあるw」と、苦笑いするDさん。
Dさんはコインランドリーに行くよりは両親の家に帰って
そこで洗濯することを好む人。
「別に母親にやってもらうわけじゃないけど、ただ洗濯機使わせてもらうだけ」
とは、Dさんの弁。
でも、帰る理由は何であれ息子の顔を見れたら両親も嬉しいだろうから、
それはそれで良いのかもしれない。

『3時に出るなら映画も良いけど・・・こんなに良い天気だし、外で何かしたいね』
そう、今日はSFでは稀に見る快晴。80度はあるんじゃないかってくらい。
「ゴールデンゲートパークとかは?」
『私、行った事ないんだよね・・』
「よし、決まりw」
即決で、公園に行くことになった。
SFでは超有名なのに、何故か今まで行った事がなかったから良い機会。

近くに車を停めて、歩いて公園内へ。
まず新しくなった美術館へ。
真新しい近代建築の美術館は、見ているだけでも楽しかった。
近代建築が好きなDさんは、建物の外でも中でも感心しきりだった。
中庭を抜けて外に出ると、大きなモニュメントがあって
「○○だな」と、作者の名前をつぶやくDさん。
『どうして分かったの?』と聞いたら
「俺は大学で美術専攻だよ。忘れた?」と、Dさん。
そうだった、この人は美術専攻でグラフィックデザイン科を出た人だ。

二人でしばらく美術館を見て満足した後、日本庭園へ。
噂では聞いていたけれど、「アメリカ人の作った日本庭園なんて」と、
少し心の中で否定していた私。
でも、入ってみてその「日本らしさ」に驚いた。

『何かね、日本にこれと同じものは無いって分かるんだけど
でも本物だと信じさせるような「日本らしさ」が確かにあるの』
そう、私がはしゃいで言ったら、Dさんが「分かる気がする」と答えた。
私の好きな北鎌倉の寺院の庭園に少し似ているような、似ていないような。

『多分、色んなところの寄せ集めなんだろうな・・・濃縮版というか
ダイジェスト版でお送りしています、みたいなw』
「池に鯉が居ないのが残念だね」

二人でお茶屋さんに入った。
『・・・どうする?お茶、飲んでく?』
「そうしようよ。まぁ、見てなって」と、何故か嬉しそうなDさん。
注文したお茶とお茶菓子が出てきたのを見て、
「ここ、俺が8年前に来た頃と何も変わってない」と、Dさんが笑った。
「日本らしさを表現しようとして作られたんだろうけど、
段々と最初の目的が失われて、形だけが残ったような感じなんだよな」
無愛想な店員と簡素なお茶とお茶菓子だけのメニューを見て、Dさんが言った。
『でも今日実証されたね、ここは日本のミニチュア版ではなくて、
「アメリカ人の思う日本像」だって』と私が言うと
「俺のこの8年間の考えは間違いじゃなかったな」と、Dさんがにやりと笑った。

例えアメリカ人の思う日本像が少しだけ真実と離れたものであっても
日本庭園と生い茂る新緑を見て、心が和んだのは事実で、
自分の中の日本人の部分を再確認出来てとても良かった。

庭園のベンチに座って
『今日はありがとう。来れてよかった』とお礼を言うと
「そうだね、とても良い庭園だね」と、Dさん。
『一緒に週末の二日間過ごしてくれてありがとう』と私が付け足すと
「二日間?ああ、そうか、そうだね」
『精密には1日半・・・違うね、半日と半日だから、1日か』と、私。

二人で一緒に居られることが嬉しいから、それを言いたかっただけなの。
感謝の気持ちを伝えるだけなら、別に変じゃないよね?


2007年05月06日(日)


ライブ


昨日映画の話をしていたから、2時過ぎには電話をするつもりだった。
それまでに洗濯と掃除を終えて、シャワーを浴びて・・・
と、思っていたんだけど、シャワーから出てきたら携帯に留守電が。

「弟が今夜のライブのチケットを持ってて、
良かったらそれに行かない?」

折り返し電話をすると、
「・・・で、どう?」と、Dさん。
『うん、良いね、ライブ。何時から?』
「多分開場が8時だと思うんだよ。で、その前に何か食べよう」
『良いと思う』
「それじゃ、弟に電話して予定聞いてみて、もしむこうも何か食べるなら
そこに合流するって形で良い?」

弟さんとお友達と合流。。
良いのかな、私を連れているところを紹介してもらえるのかな。
そう考えたらちょっと嬉しかった。

住宅街にぽつんとあるカフェで待ち合わせをしていたらしく、
車を停めてお店の近くまで行くと外の席に座っている男性二人を発見。
・・・ひとりは間違いなくDさんの弟だな、という顔をしていた。
というか、目がまったく同じなんだもん。瞳の色は違うけど。
Dさんがコーヒーに砂糖を入れるために席を立った時に、
「兄貴と毎日会ってるの?」と弟さんに聞かれて、何て答えていいか困った。
・・・そりゃ、一緒に働いてますからね。。
でも、そういう意味じゃないんだろうなぁ。

『弟さんには見えないね、同じくらいに見えるよ』とバーでDさんに言うと
「俺は41歳なんだけど?」とDさんが言うから
『・・・で、弟さんは36歳だっけ?』と私が答えると
「今、同じくらいに見えるって言わなかった?」と、Dさん。
Dさんと同じ歳に見えるくらい弟さんが老けているのか、
弟さんと同じ歳に見えるくらいDさんが若々しいのか、という話?
だったら、多分前者なんじゃないかなぁ・・・言わなかったけど。

でも弟さんには白髪が全くなくて、目元の皺も少し少ない。
やっぱ5歳の差って大きいなぁ。

時間つぶしに入ったバーで一杯飲んだ後にお寿司屋さんでお夕飯。
前座のバンドがあることを見越して9時を少しまわったところで会場に入ると
30分くらいしてからメインのバンドが演奏を始めた。

会場の熱気で暑かったからか、飲んだお酒で酔ったのか、
Dさんは途中からとっても眠たそうだった。
というか、私にぎゅーっと抱きついたかと思ったらそのまま寝てるしw
たまに膝がガクンと落ちるから、支えるのに苦労した。
・・・人間、本当に眠いと立ったままでも寝られるんだねww

ずっとそんな調子で本当に辛そうだったので、2階に連れて行って
空いているバーのカウンターに座らせた。
途端に眠りだすDさんのひじを支えて、身体が滑り落ちないように気をつけながら
私もついうとうと・・・
遠くの方でバンドの演奏が聞こえたけど、もうどうでも良かった。

バンドの演奏は最初は良かったけど2部構成で15分の休憩を挟んで
12時からまた演奏スタートした頃には眠気と疲れでダレてしまって、
もうすぐにでも帰りたかった。
・・・Dさんの弟さんとお友達はとても楽しんでいるみたいだったから
結局そんなことは言い出せなかったんだけど。

1時半にようやくアンコール演奏が終わり、Dさんに送ってもらって帰宅。

「明日電話する」と別れ際にDさんに言われたから、
明日の朝食の話はまだ有効なのかも。


2007年05月05日(土)


無条件幸福。


仕事が全然捗らなくてイライラしてた。
・・・というのも、オフィスの電源が5分おきに落ちるから。

ブレーカーを何度戻しに行ったか分からない。
でも、製氷機が音を立てる度に、レストランで掃除機を使う度に、
何故か私の部屋のブレーカーが落ちる。

もう、仕事にならなくて誰かに助けを求めたいのに
電気工のTさんは帰宅した後で、Dさんに電話をかけても留守電に繋がるだけ。
メッセージを2回残しても電話は無し。
GMに電話をかけて誰かを寄越してもらうように言っても、
Cが電話をくれたきり誰も来てくれなくて。

心細くて、みじめで、
私の仕事が全然終わらなくても私以外誰も困らないんだ、
だからみんな全然助けてくれないんだ・・・って卑屈になって。

そんな時にDさんが来た。

『・・・・・』
私が彼をただ黙って見つめていたら、
「今日は全然笑わない子なんだなぁ」と、Dさん。

『何度も電話したのに全然出てくれないし、留守電も入れたのに折り返しも無いし』
私がそう言うと、
「えっ?そうなの?全然表示されないんだもんな、この電話・・・」と、Dさん。

圏外に居たわけではなくて、意図的に電源を切っていたわけでもなくて、
ただ「電話が勝手に」とりついでくれてなかったらしい。
そんなことってあるんだろうか。

「まだなんかおかしいの?」と、Dさんが言うので
『あれから5回はブレーカー落ちた。もうやってられないから帰る』と、私。
言いながらも、イライラして悔しくて情けなくて涙が出た。

「・・・よしよし」
そう言って、Dさんが優しく抱きしめてくれたけど、
何が原因でブレーカーが落ちるのかがハッキリしない限り
こんなのが毎日続くんじゃ困ってしまう。

Dさんは
「多分新しくつけた冷蔵庫じゃないかと思うんだよな」と、言った。
心を落ち着かせるためにコーヒーを買いに行こうとして
『・・・コーヒー、』と言いかけたら
「コーヒーだろ?俺も飲みたいからちょっと待ってて」
と、Dさんが私の言葉をさえぎって言った。

二人でそのままスタバまで歩いて、モカを奢ってもらった。
「それで、この週末はどんな感じなの?」と、Dさんが聞くので
『どうって・・・別に決まった予定は無いけど、何かあるの?』と返したら
「さあ。何が起こるかは分かんないけど、運命は自分で決めるもんだろ」
と、よくわからないDさんの返事。
『そしたら、私は美味しい朝食を食べる運命にするよ』と言うと
「それ、いいねえ」と、Dさん。

「朝食は日曜かな。それから・・・土曜日の夜に映画はどう?」
スタバからの帰り道、歩きながらDさんがそんな事を言った。
私と二日間も会ってくれるつもりなんだと思うと、無条件に嬉しい。

『明日、もし会えなかったら電話する・・・か、電話して?』
会社を出る前にDさんがオフィスに寄ってくれたので、そう聞いたら
Dさんがそのままぎゅーっと長いハグをくれて、
ハグをしたまま「今日は洗濯するの?」と聞いた。
抱きしめられているので顔が見えずに、仕方なく頷いたら「そうかw」
と、満足そうな声。

「洗濯楽しんでね」

・・・私が洗濯大嫌いなこと、知ってるくせに。。


2007年05月04日(金)


言うか、言うまいか。


夜、GM、PM、DさんとElvisのコンサートに行く予定だったのに
そのことをすっかり忘れてジャケットを家に置いてきてしまった。

『ジャケット取りに帰った方がいいかな?
会場内が暖かいのは知ってるけど、駐車場から会場まで歩くし』
「そうか、もう家が近いんだもんね。迎えに行こうか?」
『うーん、それもイイ手かも』

でも、考えてみたら会場は私の家と職場の丁度真ん中にあるんだった。
無駄に往復させるのもなーと思って、やっぱり私が職場まで行くことに。
Dさんの車を駐車場に見つけて、隣に滑り込んだら運転席にDさんが居た。
・・・なんか、丁度いいタイミング?

電話中のDさんの邪魔をしないように助手席で静かにしていたら、
電話を終えたDさんが
「今の義姉からだったんだ」と言うので
『ああ・・・Dさんだっけ?』と言うと「何で知ってるの?w」って。
・・・何度も会話に出してたじゃん。

でも、こうしてDさんの身近な人の名前を覚えていくのが嬉しい。
なんとなく、私達は良い方向に向かっているような気がした。

会場前で、DさんのルームメイトJさんと待ち合わせ。
Jさんが少し遅れたので、GMとPMは先に中に入って、
私達が後から入ることになったんだけど
外が寒かったこともあって、Dさんと私はかなり接近。。
Dさんの両ポケットに私が手を入れて、その手をDさんが握っていたり
そのまま何度か顔がすごーく近くなったりして、
これって恋人同士しかやらないよね?というような状態。。

いや、いいんだけどさ、嬉しいし。。でも複雑。
Aさんと別れてー!と言ってしまえばいいのかな。
でもそれで断られたら終わりだもん。それで友達に戻れないのは辛い。

コンサートはすごい良かった!殆ど知らない曲だったけど
彼の声を聞いているだけで楽しかった。今度CD買おう。


2007年05月03日(木)


敗北感


今日からやっと通常営業。
・・・私達の関係が、って意味ね。

昨日までは特別スケジュールでお休みだったと思えば・・・
うん、まぁ全然気は楽にならないけど。

考えても答えは出ないことなのに、Dさんといるとやっぱり気になる。
彼女と何話したのかなとか、どこ行ったのかなとか。
一番気になるのは、これからのこと。
このままずっと彼女との関係を続けるつもりなんだろうか?
・・・それならそれで、私にはどうしようもないことなんだけど。


Dさんが久々にオフィスに来た時、
すごく懐かしくなってついハグしてしまった。
意識しちゃってぎこちなかった気もするけど、
頭では『便利な女にだけはなりたくない』とか思ってても
いざDさんを目の前にするとやっぱり一緒に居たい気持ちの方が勝っちゃう。
単純に一緒に居られることが嬉しくてたまらなくなる。

・・・なんだかなぁ。

夕方Dさんが「お腹すいた・・・何か食べた?」とオフィスに来たから
『食べたけど、どこか行くならつきあうよ』って答えた。

二人とも仕事が山ほど残ってて、でも食事の後に戻って来たくなくて
あと1時間だけDさんには空腹を我慢してもらって、
仕事をとりあえずの段階まで片付けることに。

「折角引越ししたんだし、近所で食事するのはどう?」とDさんが提案。
そう、私が新しく越したアパートはDさんの家から車で5分の距離。
早速Dさんに私のアパートまで来てもらって、私が駐車場に車を置いて
Dさんの車に乗り込み、近所のお気に入りのレストランに行くことにした。

マルガリータを頼んで、新しい部屋に乾杯。
「後で君の部屋見に行けるね」ってDさん。
・・・来るつもりなんですか。。良かった、朝に少し片付けしといて。


2007年05月02日(水)


答えがでない


朝、Dさんが私のオフィスのプリンターから
スケジュール表を印刷しようとデータを転送したんだけど
プリンターの反応があまりにも遅いので
「今度から君のプリンターは使わないことにするよ。君にも迷惑かけるし。
まぁ・・・君が来て欲しいって言うなら別だけど」と、Dさん。

なんか、その言い方が、プリンターの話じゃなくて
まるで私とDさんの関係をそのまま言っているような気がして、
(私が会いたいなら会うけど、そうじゃないなら止めるってこと?)
と思ったらなんだかすごくしょげてしまった。

『私は来て欲しいと思うけど、でも、・・・Dさんが決めることですから』
って返事してみた。

そう。全てはDさんが決めることで、私に決定権は無い。
何だかとても寂しくなって、Dさんが居なくなって思わず涙がこぼれた。

なんなんだろう、この変な気持ちは。

彼女と会うために11時で上がったDさんのことを責められるはずもないのに
怒りや嫉妬の感情がふつふつと湧いてくるのが分かる。


どうしたいんだろう。

彼女になりたいのか。Dさんをただ独占したいだけなのか。

自分の中で答えが出せない以上、Dさんに何も言えるはずがない。


2007年05月01日(火)


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