Desert Beyond
ひさ



 ひかえめな

仕事に行く時、バスを降りてすぐ
国道沿いに桜の木が幾本かあって
もう綺麗に咲いていた。
どうってことのない普通の道の脇で
誰もその桜を見上げたりしないのに
そこには名所、と言うような看板があって
その桜の謂れみたいなものが書いてある。
控えめで色の薄い綺麗な桜。
さようなら、はじめまして、の季節。

2004年03月26日(金)



 横須賀

お茶が美味しい午前三時。
ほっとする。

昨日は朝暗いうちから出て
車で横須賀に行ってきました。
夜が明ける頃の空気というか
街の雰囲気が好きだ。

午後になると雨がしとしと降ってきて
小高い山やら崖やらが
音のしない雨に煙っていた。
三崎を目指そうと思って
三浦半島の西に出ると海が開けた。
ぼんやりとした海で
空の色をもうちょっと濃くしたような
そんな海だった。
三崎まで行こうと思ったけど
結局は三浦の生鮮市場に入って
その二階にある食堂で食べようか迷ってやめて
海岸沿いの地元の人もうまいという
回転寿司屋に入った。
やっぱり海の近くだと
一度も食べたことのない寿司ネタがある。
三崎=まぐろ、か。旨かった。
子持ち昆布やらまんぼうの寿司なんて
生まれて初めて食べたよ。

帰って来たら午前2時半。
車の中では
スカパラ聴いて
フリーソウル聴いて
山崎まさよし聴いて
オリジナルラブ聴いて
アウトキャスト聴いて
クロスビー、スティルス、ナッシュ、アンドヤング聴いた。


楽しかったり幸せだったりすると
そうじゃないときが辛いというか
心が痛くなる。
そんな楽しさや幸せが
たまにやってくるようなものではなくて
毎日感じることのできるような生活がしたい。
わがまま言いたい放題、か。


2004年03月25日(木)



 Equinox

花粉のせいなのか
発作的な咳が出る。
寝ているときがとにかく辛くて...。
そんな花粉からは逃げられないのだぞ
と、再認識させられる今日この頃
ちょっと辛くて日記をさぼっていたという訳です。

それでも家にばかり
引きこもっちゃってたというのでなく
外出もしてきました。

数日前にお台場へ。
やっぱり海っていいなぁと思った。
時間によって海の色が変わる。
大きい船はゆっくり動いて
あまりせわしくない。
夜景がとにかく綺麗だった。

昨日からつたやでCD半額が始まったので
レコードでしか持ってないのとか
まだ聴いたことのないものとか
9枚借りてきた。
その中にはおばあちゃんのために借りた
長山洋子と細川たかしも入ってる。
ソフェのアルバムを借りたかったけど
3枚とも貸し出し中だった。

今日はお盆だという事で
午前中に起きておばあちゃんを
おばあちゃんの妹の家に送っていった。
空は一面雲のじゅうたん。
冷たい雨が降っていたが
あれ、雪?という感じで雪に変わった。
せっかくだからと上がって行く事になって
祖母妹夫婦と祖母とお茶をいただいた。
お茶菓子なんかもいただいちゃって。
さて帰ろうか、と思ったら
「お昼だから」とお寿司をとってもらって
プラス1時間、お年寄り達と
外に降る大きな雪を見ながらおしゃべり。

とにかく綺麗な雪だった。

今は熱い番茶を飲みながら
スティーリーダンを聴いています。

2004年03月20日(土)



 

早く寝るだなんて
疲れているからって
慣れない事をしたからか
やはり起きたのは午前3時過ぎ。
眠れなくなってしまった。

パソコンに向かう。
パソコンって日本語でなんていうんだろう。
ふとそう思った。

Live Depotで河口恭吾のライブがあったのを思い出し
静かなこの時間に観ている。
言わずとも「桜」っていい曲だなぁ。
ちょっと昔の何とかって曲に似てるけど
それでもこの曲は和だなぁ。
卒業式とかで唄う学校もあるみたい。
この曲は買う価値のある曲だと思う。
そしてこの人、いい声してるなぁ。

今日の予定は
少し寝て
洗車して
予習して
塾の仕事
そのような感じでいってみます。

花粉症がすこしずつ、、、、

**************

どうも花粉のせいで
体の調子がすぐれないというのを言い訳に
洗車をさぼりました。

2004年03月15日(月)



 オレンジ朝日と返り討ち

東の窓からカーテンを打って
カーテンがそんな色に光ってる。
朝日は見たくないー。

今日は新しい仕事のためのトレーニングデイ。
予習が思ったより多く
まだ終わっていないのでもう朝7時です。
昨日はのんびり自転車こいで
色んなところに行ってる場合じゃなかった。
バジルペーストなんて買ってる場合じゃなかった。

さて、とにかくやらなきゃ....。

****************

そんな訳で2時間睡眠で
初めてのトレーニングに行ってきました。
トレーニングで改めて力のなさを....。
5時間の授業の見学で
このクラスを教えられるのかと
ちょっと恐くなりました。
睡眠時間の少なさやらで
20時半、終わった頃にはぼろぼろで
抜け殻みたいになってた。

電車が夜の新宿を出たとき
隣をちょうど松本行きの
特急あずさが走っていて
なんだか銀河鉄道999みたいだった。
雪の国へ行く白い電車の中では
お弁当を食べているおじさんや
くつを脱いでいる子供や
プリンを食べてる人
過ぎ去る光と闇の新宿を窓から眺めてる人
この電車と並んで走っていけば
飽きないでいられるな、って思ったら
その電車は淡い夢のように
すぐにいなくなってしまった。

日曜日の21時過ぎの普通電車には
何故かホームレスの人々が多く
体調も精神的にも悪かったので
彼らから漂うかおりで
本当に気持ち悪くなってしまいました。
ちょうど電車が赤羽どまりだったので
少し休もうと思ったら
今度は赤羽の街の匂いで参る始末。
これが僕の弱さなのか、と
自分に言ってみたものの
打っても響かず。

家に帰ってきて
少し休んで
今日の事も明日の事も考えず
とにかく寝よう。
寝ました。

2004年03月14日(日)



 暁をおぼえず、か

今日は市街地まで車で行って買い物した。
楽器屋に行ってコンガを叩いた。
CD屋でカフェやラウンジやラテンだのの
企画物コンピレーションを試聴していて
衝動的に一枚買いそうになってしまった。
いけない、いけない、いけない。自制自粛。

たいしたこともしていない一日なのに
かなり急いで仕事の準備をして
口笛を吹きながら駅まで自転車をこいだ。
人が見ても口笛をわざとやめない。
やめてももう見られちゃったし
それだったら口笛楽しんでやる
という端から見たらおかしな人。
それでもいいんだよ。
ふわりと春の匂いがしたり
遠くの音が厚い雲に押されて届いてきたり
あまり鳥が鳴かなかったりした一日だ。

僕はねむーくなってきた。
カフェアプレミディのPruneを聴いてる。
余計眠たくなる....。
春眠。

2004年03月12日(金)



 沈丁花のかほり

昨日は親友の新居にお邪魔した。
家族3人で幸せに溢れていた。
それに加えて綺麗な光の入る場所だなぁと思った。
奥さんの手作りピザはすごく美味しくて
生地のレシピをもらって帰って来たよ。
昼間から終電前までお邪魔しましたー。

あれだけ飲んだのに今日はサッパリ。
二日酔いのフの字もなかった。

仕事は新中一の数学。
新しい子も何人かいたけど
今日はノリノリ楽しい授業。
打ち解けてくれて嬉しかった。

梅が下火になってきたのがちょっと寂しい。
梅、好きなんだけどなぁ。
梅、沈丁花、桜、藤、金木犀。


2004年03月11日(木)



 passed!

オーディション、何とか受かった!
ヤッター!!
どうなるかと思ったけど何とか。
4月初めにまたオーディション。
それまでトレーニングを受けるのです。

帰り、渋谷タワレコで。
カードが1000円割り引きまで貯まってたのもあり
くるりの「アンテナ」買ってしまった。

新宿で親友とちょっと飲んだ。
親友は明日が休日なのに
今日あまり良いことがなく
ちょっとへこんでいるようだった。
それに加えてある種節目のような。
その節目感、わかるなぁ。

小江戸行きの終電車で帰って来た。

月は思ったよりも上がっていて
自転車をこぐ僕を追っかけてきた。

これからこの新しいCDを再生。
くるりと果し合い。

僕は買ったCDの帯を、
ケースを開いて
なおかつCDの埋まってるプレートを
パカリとはずし、その裏にしまうのですが
くるり、なかなかやるじゃないか。
黒く不透明なそのプレートの裏には
開けた人にしか見れない地図が書いてありました。
一本とられた....。
これから聴いて
終わったら
今日はぐっすり寝るとするかな。



2004年03月09日(火)



 easy, easy, easy

今日は少し風はあったけど
あったかい陽射しの一日だった。

日本は禁煙席があっても
喫煙席との境に壁もなにもなく
同じフロアなので
服や髪や手やシャーペンが
煙草のにおいでくさくなる。
帰りに大宮駅の埼京線、
地下ホームのベンチで
煙草を吸ってる人がいたせいで
ずっと離れたところで電車を待った。
吸いたいのはわかるけど
吸ってもいい場所でと頼みたい。

塾、新学期の初日ということで
しかも卒業を控えた小学生。
もう中学生なんだよ。
でも全然小学生な生徒達。
知ってる子が多かったけれど
ちょっとみんな緊張気味で
静かな教室。
脱線したときに生徒の目が輝く瞬間が好きだ。

明日は大一番なんだけど
ちょっと自信なし。
陽だまりでギターを弾いたり
好きな曲にあわせて太鼓を叩いたりしたい。
そんなことを思うのは現実逃避。
take it easy.



2004年03月08日(月)



 つっきがぁ〜

未だ明けず。
ひとしきり勉強してから
お疲れということで枝豆と
発泡酒を一缶。プハー。なーんて。

とにかく月の綺麗な夜だ。
今回の満月は名月に他ならない。
月を見上げた人はわかってくれるだろうなぁ。
月も西の空に沈むような時間だ。
東の空はかなり明るくなってきた。

30分だけ運転したときに
ハワイアンを流した。
こんなに寒い明け方なのに
アコースティックなギターとウクレレ
そして西に空に見えるぽっかり名月、そして星。
こんな生活しててもいいことってあるんだな
などと思いました。
おやすみなさい。

***************

あったかい陽だまりができたり
曇って風が吹いたり。
夕方の空気は澄んでいて
風があってすごく寒かった。
家の近くに長ーーい歩道橋があって
道路からの高さも普通の歩道橋の倍以上ある。
そこまで犬を連れて歩いて行って
シルエットになってる山々を見た。
道路の人工的な曲線と
山脈と富士山の自然の美しさだ。

少し立つと大きくて黄色くて
まんまるの月が東の空から昇ってきた。
炭坑節でも唄いたい気分さ。

明日から塾の仕事。
塾では新年度としてはじまる。
予習のためにテキストを開いてると
あたらしいテキストの匂いがした。
懐かしい気分になったよ。

2004年03月07日(日)



 夜のおとずれ、強風

昨日の夜、朧な月を見ながら
今日は満月かなぁと思っていたが
今宵こそ紛れもない満月だ。
雲もなし。隣にキレイな星がいる。
一緒に夕方昇って明け方沈む。

前にプチ家出したときからずっと
どうにも僕の中で火の見やぐらが気になる。
この現代、どう考えたって
櫓などは不必要に思えるのに、
街道沿いにはまだ沢山あるんだ。
あまり鉄塔の類には心動かされないのに
火の見やぐらだけはどうにも気になってしまう。
あると必ずじっと見てしまう。

夕方、犬の散歩に荒川の河川敷まで行った。
着いた時は日も沈んで
黒青いくもがひと帯、果てしなく向こうまで
ずーっとのびていた。
風がごうごうと吹いておそろしく寒い。
とおくの方に人がポツリ、ポツリと数人いるだけで
雲がたなびいてる方に秩父の山々と
富士山のシルエットが見えた。
写真に写せばさぞかし綺麗だろうと思ったものの
写真では伝わらないようなこわさというか
夜を待っているものの気配がするような
そんな雰囲気がするなぁ、なんて
おじいさんの犬に話しかけてみた。
犬はそんなことはどうでもいいようだった。
僕は先を急いだ。



2004年03月06日(土)



 ぼんやりデイ

昨日は友達と新宿で会った。
遊ぶ約束だったけれど
友達は自動二輪車で来ていたため
結局友達の家に行って
隣のスーパーで発泡酒を買って飲んだ。
友達は友達の弟と一緒に住んでいて
途中からその弟も加わって
音楽話に花が咲いた。

ほろ酔いで屋上に行くと
低く垂れ込めた雲。
新宿の上空、池袋の上空
そして渋谷の上空のところが
ぼんやりと照らされていた。
ものすごく寒くて
なんだか物悲しい風景だった。
そんなところで冷たい発泡酒など煽ると
余計に大都会が汚く冷たく見えた。

帰りたかったものの
結局は友達に家に泊まりになってしまった。
朝は昨日とうってかわって晴れていて
朝の光っていうのはやっぱりいいもんだ
なんて再認識した。
東京の路地やらを歩いて
ひとりで最寄りの駅に向かう途中思ったんだけど
下手に埼玉なんかより
東京の方が昔の店がたくさん残っていて
昭和な雰囲気だ。
60年代からずっとその看板じゃないのか
なんて珈琲屋を仰ぎ、立ち止まったり
しゃがんでみたり、唸ってみたり。
どう考えてもちょっとおかしい人。
でも、いいやそれでも。

新宿には10時半頃ついた。
通勤時間帯の緊張は抜けきっていたが
朝の新鮮な空気は残っていた。
待ち合わせのサラリーマンは
電光掲示板を目を細めて見上げ
髭だらけのおじさんは道路端で寝ていた。

しばらく会っていない友達が
西新宿で働いているので
お昼ごはんでも、とお昼から一緒にカレーを食べた。

僕が地元の駅についたらちょうど
ぱらりと雨が降り出して
なんだか降られたなぁ、
と暢気に言ってられる濡れ具合の時
家に到着した。

それからはぼんやりと一日を過ごした。
時間の無駄のような、充電していたような。


2004年03月04日(木)



 あ、そう

朝の六時にどこか遠くから
お寺の鐘が聴こえる。
そして眠った。
自然に午前10時過ぎに起きてしまった。

サンマルクというと昔を思い出す。
ベーカリーレストランみたい。
忙しくしていたら夕方になってしまった。
7日まで仕事がないので
スーツをクリーニングに出した。

スペースシャワーTVで
ゴゴイチという番組があるが
ゲストのスカパラ、DVDを出したそうで
その映像なりお話なりを見せていた。
スカパラ。ああ、スカパラか。
ぐらいだったのに今日はかなりグッときて
すんごくかっこよかった。
大人の魅力っていうのかなぁ。
でもあの人たち飲みすぎだよ。

ハンターハンターを読み返した。
この漫画の世界はすごいなぁ、と
改めて感心。

今日、妹の彼氏が家に来て
飯を食ってたときにテレビで
くるりの「ロックンロール」のPVが流れた。
エレクトリックギターをよくやる男なので
くるりは好きか、ときこうとした矢先
画面を観て「生意気、大嫌い」とひとこと。
.........。いや、趣味の違い趣味の違い。
なんて割り切ったものだ。



2004年03月02日(火)



 春のはじまりは....

今日は仕事だった。
とりあえず塾での年度の区切り目。
来週から各学年一コ上に上がっての授業。

算数の子、宿題やってきてくれなかった。
少し早めに来たので授業が始まるまで
宿題のところをやってもらったけど...。
授業の報告をしたときに聞いたんだけど
その子、他の先生が教えてる英語の授業の
小テストの時にカンニングしていたらしく
その時使っていたカンニングペーパーを
教室の室長が僕に見せた。
裏切られた気分は2。
なんとかしてあげたい気分は8。

塾の帰り、埼京線を逃した時
むしょうに焼き鳥で一杯みたいな気分になったが
それは止めて置いて
じっと次の電車を地下のプラットホームの
黄色、青、黄色、青、黄色のベンチに座って待つ。

珍しく時計の針が零時を回ると
心地よい疲れとともに少しだけ眠いような
そんな気がしてきたけれど
バイトは一区切りということで
ちょっと発泡酒でも、みたいな気分に。

夜中のドライブ。隣の隣の街まで。
結局発泡酒でなくビールを買った。
24時間やってるスーパーにも行って
枝豆ともずくを買った。
最近もずくに凝っているのだ。

誰がどこでどう見つけたのか
ないないと思っていたくるりの4枚目
The World Is Mineが居間のテーブルの上にあった。
それを車のCDデッキにぺろりと食べさせて
くるり、ON。
久しぶりに聴いたこのアルバム。
何と言われようと僕はくるりで一番いいと思う。
岸田くんの詞が一番映えていて
一冊の本のようになっているアルバムだ。
買う価値は十分にある。
このアルバムに出会えて良かった
なんて思いながら
僕の街 → 隣街 → 隣の隣の街
そして買い物。
隣の隣の街 → 隣街 → 僕の街
ただいま。

月はおぼろさ。

冬の或る日みたいに寒く
吐く息は常に白く
車にまで霜が降りる。
こんなようにして2004年の春は始まった。



2004年03月01日(月)
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