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しもさんの「気になる一言」
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2018年03月31日(土)
サクラは「ピンク」だと思ったら「白」かったですね

我が町の友好都市である「台湾・苗栗(ミヤオリ)市から、
市長夫妻を始め、行政職員が多数訪れ、行政視察に対応した。
ゴミの分別から道路整備方法まで、多数の質問が飛びかい、
予定していた時間をオーバーするほど、熱心に訊きいっていた。
産業観光課は、国際交流の担当課とした、全体の調整が主だったが、
通訳さんを通じて、彼ら、彼女らと親しくさせていただいた。
前日は、三島市に宿泊して、三嶋大社の夜桜見物をしたことを知り、
日本のサクラの印象を訊ねたら、こういう答えが返ってきた。
「サクラは『ピンク』だと思ったら『白』かったですね」
「えっ、(八重桜だから)ピンクだったでしょ?」と訊き返したが、
やはり思っていたより、白かったらしい。
まさか、ヤマザクラを見たわけじゃないよね?とは訊けなかったが、
もう少しだけ話をしてみると、河津桜や熱海桜のように、
「濃いピンクのサクラ」をイメージしていたようだ。
そういう私も、2月くらいから「梅や桃」と間違うくらいの「桜」を
目にしているので、この時期に咲く「八重桜」に関心が薄くなった。
それでも、彼らには「皆さんはラッキーですよ、
例年なら、満開はあと1週間くらい後なんです」と付け加えた。
年度末と行政視察が重なって、実は大忙しかったけれど、
いろいろなことを気付かされた「国際交流」である。
日本の桜(花見)を楽しみにしている外国人って多いんだなぁ。



2018年03月30日(金)
意外と遠かった「伊東・熱川」

大学時代の先輩たちが「伊豆熱川」に集まり、
久しぶりに同窓会をするというので、飛び入りで参加を決めた。
ただ、河津桜見物の観光客で、渋滞が発生することを予測して、
車を諦め、三島から熱海、そして熱川へと電車で移動した。
一言で言うと「意外と遠かった」(笑)
特に、伊東駅からの伊豆急下田線は単線なので、
とにかく特急通過を始め、電車の待ち合わせ時間が多く、
待ってる間、車両の1カ所を除き、ドアも閉められる状態。
さらに、トンネルが多くて、インターネットが繋がりにくい。
観光客目線で旅をすると、不便なところが目についた。
東京オリンピックをはじめ、、伊豆半島ジオパーク世界遺産、
それを後押しするような、全国規模のJR最大キャンペーン、
DC(ディスティネーションキャンペーン)も間近なのに、
ちょっぴり残念なハード整備だった気がする。
いいのかなぁ、これで。(汗)



2018年03月29日(木)
良心と一騎打ちをしよう

映画「オリエント急行殺人事件(1974)」
(シドニー・ルメット監督)から。
新作の「オリエント急行殺人事件」を映画館で観てから、
まず図書館で本を探して一気に読み直し、
それでももの足りなくなって、本作をDVDで鑑賞し直した。
書籍でも、映画(新・旧)2作品でも、
「まだだめよ、全てが過去のことになってから」という台詞が
解決の糸口になっているのは、変わらなかった。
今回選んだのは、無事、殺人事件を解決したあと、
事件の顛末を警察に報告しなければならないのだが、
私立探偵エルキュール・ポアロは、こう呟く。
「警察の立場で考えるならば、第1の方法が喜ばれるだろう。
では警察への報告を苦心して作文し、良心と一騎打ちをしよう」
この殺人事件を、彼は最後どう処理するのか、
とても興味があるシーンだったので、印象に残った。
またこういった結末は、ストーリーの関係無いのか、
監督独自の発想なども加えられる部分として理解した。
原作の書籍も、新旧の映画作品も、少しずつ違っていて楽しめる。
この比較を楽しむのも、映画の醍醐味かも知れないな。



2018年03月28日(水)
知恵求む! 柿田川日量100万トンの表現方法

柿田川の魅力の1つに「豊富な湧水量」を挙げる人が多い。
けれど「日量100万トン」という量を、
何かに例えて表現する人は少ないのも事実。
観光ボランティアガイドさんたちが良く口にする
「小学校の25メートルプール、2000杯分」が、
本当にふさわしい表現なのか、実は私にはわからない。
「2000杯分」が、私の知識と経験から想像しても、
具体的なイメージが浮かび上がらないから。
だったら、これも、柿田川に関心を持ってもらうための
ソフト事業の一部として、活用したらどうだろう。
基本に戻って、柿田川に関心を持ってもらうことから始めたい。
それが、柿田川理解の第一ステップのような気がする。
さっそく、住民に向けて、問いかけてみようかな。
「知恵求む! 柿田川日量100万トンの表現方法」
面白い例えが見つかればいいなぁ。
私の最近のお気に入りは
「小学校の200メートルトラックを東京タワーの高さまで」



2018年03月27日(火)
議論を始めるために情報がなければ、僕らは迷子です

映画「スノーデン」(オリバー・ストーン監督)から。
アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた、
元CIA職員エドワード・スノーデンの実話だから面白い。
まだ数年前に発覚した事件として記憶に新しいからだ。
どこまで事実に忠実なのかはわからないけれど、
会話の節々に、なるほどなと思うメモが増えた。
「人生で最も重要な日は?」「 9.11です」
「インターネットは世界中の人々が、
理解し合えるようにするテクノロジーです」
「テロを止めるのは、糾弾ではなく頭脳だ」
「20年後にイラクは見捨てられる。
テロは短期的な脅威だ、真の脅威は、中国・ロシア・イラン。
サイバー攻撃を仕掛けてくる」
「戦闘の第1ルールは?」「敵に悟られるな」
「もし1人でも外部の者や議会に知られたら?」「敵にも知られる」
「秘密保持が防衛だ、防衛が勝利に繋がる」などなど。
そして最後に「暴露は正解だった?」と尋ねられると
「もちろん議論を始めるために情報がなければ、僕らは迷子です。
権力がある人々が、全て機密にして隠そうとすれば僕らは糾弾します」と。
誰もが日々監視される可能性がある情報の世界、恐ろしい時代になったな。



2018年03月26日(月)
問題は解決されるために生まれる

4月1日付けの人事異動に伴い、事務引継書を作成し、
次期担当者へ説明しながら、仕事のバドンを渡していく。
異動があるたびに作成するわけだが、
年数を重ねるごとに、引き継ぐ事項も増えていく。
課長ともなると、事務だけでなく特命事項の申し送りなど、
マル秘の部分も併せると、けっこう多くの懸案問題が浮かび、
自分でも、こんなに問題があったかなぁ、と驚いた。
それでも溜息をつきながら、引継書を書いていたら
ある本にこんなことが書かれていたのを、ふと思い出した。
(ごめんなさい、情報源の書籍名をメモし忘れました。(汗))
「問題は解決されるために生まれる」
仕事をしていれば、なんらかの問題が生まれることは仕方ない。
それをいつまでも嘆いても、問題が解決するわけでもなく、
逆に、問題は次から次へと、無尽蔵に生まれてくる。
だから視点を変えて、この多くの「問題たち」は、
私たち職員に「解決されるために生まれてきた」と思ったら、
とても気が楽になった。
せっかく解決されるために生まれてきた問題なのだから、
しっかり解決してあげなくちゃ、悪いよなぁ。(笑)



2018年03月25日(日)
「LINEスタンプ」って、センスかも・・

先日、話題にした「LINEスタンプ」だけど、
少しでも、相手を喜ばせよう、楽しませようとすると、
やはり、自分の気持ちをそのまま言葉にするのではなく、
ちょっぴり工夫したくなる。
そのスタンプのメッセージで、相手が「くすっ」となったら、
私としては大満足、小さな幸せを感じてしまう。
最近では、Voice付きのスタンプもあり、選ぶのが楽しい。
そんな話を、夕食を囲みながらしていたら、妻がこう言った。
「『LINEスタンプ』って、センスかも・・」
イラストを選ぶのも、メッセージを選ぶのも、
更に、タイミングよく送るのも、全てその人のセンスだね、
きっとそんなことを言いたかったのだと思う。
もちろん単なる言葉遊びだけど、スタンプで表現する言葉。
私を支えている「言葉は力だ」を、今度は「スタンプは力だ」と
置き換えて紹介したい。
「一つのスタンプで喧嘩して 一つのスタンプで仲直り
一つのスタンプでおじぎして 一つのスタンプで泣かされた
一つのスタンプはそれぞれに 一つの心を持っている」
なるほど・・「LINEスタンプ」って、奥が深い。(汗)



2018年03月24日(土)
災害マニュアルはいつも役に立たないじゃないか

映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)から。
観賞後、この映画のストーリーから考えると、
「巨大不明生物」は「ゴジラ」でなくてもよかったのでは?
という単純な疑問が残ってしまった。
誰もがイメージしやすい巨大生物だから「ゴジラ」なのか、
「核の落とし子」として、共通認識を持ちたかったのか、
タイトルに「シン」が付いた意味も理解出来なかった。
テンポが良いと言うべきか、早口と言うべきか、
主人公の「ゴジラ」より、会議シーンが多くて驚いた。
その中に、内閣官房副長官(政務担当)のこんな台詞がある。
「速やかに巨大不明生物の情報を収集し、駆除、捕獲、排除と、
各ケース別の対処方法についての検討を開始してください」。
日本の場合、こうした怪獣に対しての対応は
「駆除・捕獲・排除」の選択肢が用意されているようだが、
駆除と排除の違いが、よくわからなかったのは私だけだろうか。
駆除とは「害虫などを追い払ったり、殺したりして除くこと」
排除とは「おしのけてそこから除くこと」
そんなに違いがあるとは思えないが、もしケース別の対処方法が
本気で検討されたなら、是非、見てみたい、と感じた。(汗)
でも・・こんな台詞もメモに残っていた。
「災害マニュアルはいつも役に立たないじゃないか」
う〜ん、どう評価していいのか、わからなくなってしまったな。



2018年03月23日(金)
メルマガ「6000号」、少なくともあと「763号」

毎日日記のように綴っていた「しもさんの『気になる一言』」を、
読者からの要望で、「メルマガ」でも配信しはじめてから、
毎日1号ずつを積み重ね、今回が区切りの良い「6000号」。
たしかに、嬉しくないと言ったら嘘になるけど、
続けるコツを覚えてしまうと、ネタには困らないから
あとは、体力と根気だけ。(笑)
目標はあくまで、故・大岡信さんが朝日新聞に書き続けた
「詩歌コラム・折々のうた」(6762回)。
日本を代表する詩人が積み上げた、足かけ29年の偉業に、
こんな私が、細々ながら挑戦しているからこそ、楽しい出来事。
以前、興味本位で計算してみたら、
その日(6763話)は「2020年4月24日(金)」、
この日の「気になる一言」だけは、感無量に違いない。
「誰でもできることを、誰でもできないくらい続ける」
これが平々凡々に生きてきた私の「生きた証」であり、
自分で自分を誉めてあげたい、と心から思うかもしれない。
東京オリンピック、パラリンピックを(2020年)開催の年、
一足早く「金メダル」を作っちゃおうかなぁ、自分用の・・。



2018年03月22日(木)
出来ないんじゃない、誰もしようとしなかっただけだ

映画「本能寺ホテル」(鈴木雅之監督)から。
冒頭のナレーション「本能寺の変は、多くの謎に包まれている」。
だからこそ、この「本能寺の変」を題材にした作品が生まれてくるし、
どれもオリジナルな解釈があり、楽しめる。
今回は、ヒロインの繭子役の綾瀬はるかさんと、信長役の堤真一さんが
石段に座って話すシーンが印象的だった。
「泰平の世がやって来る」「それが信長さんのやりたい事?」「そうだ」
・・・「できないと、絶対出来ないと誰が決めたんだ」
「だけど・・天下統一、誰でも出来る事じゃないでしょ」
「出来ないんじゃない、誰もしようとしなかっただけだ」
「しようとしないだけ?」「お前は何がしたい?」
「私は信長さんのような大きな夢はありませんよ」
「大きいとか小さいとか関係あんのか?、
自分のやりたいことに、大きいも小さいもない。
やりたいか、やりたくないか。やるか、やらぬか、それだけではないのか?」
この言い回し、言い古された表現かも知れないが、
天下の信長が口にすると妙に説得力がある。(笑)
以前、何かの本で見つけた
「人間は出来ないという事を証明出来ない」というフレーズが甦ってきた。
「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」(オットー・フォン・ビスマルク)
今回は、織田信長から学んだことになるのかな?



2018年03月21日(水)
あの2人はまだ婚約をしていない。

もう一つ、清水町文化講演会、講師「竹田恒泰」氏、
演題「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」から。
導入部、やはり皇室の話を少し・・と話し始め、
「皇室史上初の完全な恋愛結婚」と言われる「眞子内親王」の
婚約延期について触れ、私達の勘違いを指摘してくれた。
「あの2人はまだ婚約をしていない。今回は、婚約内定の延期」
会場内にいた聴講者の多くが耳を疑っが、帰宅後調べてみると、
確かに、竹田氏の言う通りだった。
私たちは、皇室に興味がありながらも、正しく理解していなかった。
マスコミから提供される情報に洗脳されているに過ぎない。
「昭和天皇の玄孫(やしゃご)」という彼だからこそ語れる皇室の話、
私は、とっても好きだ。
しかし、もっと面白かったのは、娘を持つ父親の視点だった。
小室さんが、どんな経歴があろうと、
彼はまだ一橋大学大学院に通いながら、都内の法律事務所に、
弁護士業務をサポートするパラリーガル(法律事務職員)として
勤務する毎日を送っているに過ぎない。
そんな不安定な収入しかない彼に、大切な娘を嫁がせる決断を、
秋篠宮ご夫妻がよくしたなぁ、と会場の笑いを誘いながらも、
ズバッと指摘した。
この視点を誰も話題にしないからこそ、とても新鮮な話題となって、
私のメモ書きが増えた。
「婚約」が延期になったのではなく「婚約の内定」が延期になった、
これは「白紙に戻ったことを意味する」と鋭い推察。
なるほどなぁ、やはり彼の皇室の話は、説得力がある。



2018年03月20日(火)
ちょっといけば「海」、ちょっといけば「山」は、日本だけ

清水町文化講演会、講師「竹田恒泰」氏、
演題「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」から。
「日本は本当に凄い国なんです」と話し始め、
「日本は地球上で奇跡的な場所にある」と言い切った。
「みなさん、勘違いしないで下さい。
海があるから魚が取れるわけではないんです」と言い、
「ハワイや中国では、砂浜や遠浅が延々と続き、
魚はほとんどいないんですよ」と世界の現状を説明してくれた。
フランス料理だって、中華料理だって、魚の種類は数種類だけ。
日本だけが、魚が好む、入り組んだ岩場があったり、
多くの潮流がぶつかる場所だったりするから、魚が多い。
言いかえれば「地球上で、最も魚が取れる場所が日本近海」
そういう事なんだと思う。
さらに、刺し身と山菜料理が同時に食べられるのも、日本だけ。
その理由は、日本の奇跡とも思える地形があるから。
それを彼の表現を借りれば、
「ちょっといけば『海』、ちょっといけば『山』は、日本だけ」
言われてみれば、そうだよなぁ。
日本人に生まれて良かった、そう思わせてくれた講演であった。



2018年03月19日(月)
「LINEスタンプ」で増えた夫婦の会話

あんなに使わないと言っていた「スマホ」に変えてから、
私のデジタル生活は、とても便利で楽しいものへと変わった。
それでも最後まで、面倒くさいから、を理由に拒否していた、
「LINE」というアプリを、最近始めてから、
すっかり「スタンプ」にはまり、日夜、お気に入りを探している。
「えっ、今頃?」という周りの声を余所に、
私の伝えたいことのイメージにあった言葉を選ぶのは、楽しい。
特に、妻とのスタンプ会話は、なかなかやめられそうにない。
文字では言い難い「ごめん、飲みに行くことになった」も、
「帰るの遅くなる!!」も、スタンプなら伝えやすいし、
今まで言われたことのない妻からのスタンプ
「ご無理なさらないでくださいね」のメッセージで、
そうだ、心配かけてしまったかな?と、早目に切り上げることも。
こんなコミュニケーションも、LINEスタンプのおかげ。
意外と、素直に自分の気持ちを伝えられる道具とも言える。
どんなメッセージでも、洒落で流せる関係が前提だけどね。



2018年03月18日(日)
君が好きな物を注文出来るように

映画「幸せなひとりぼっち」(ハンネス・ホルム監督)から。
妻に先立たれた老人が、変人と言われるほど頑固を貫き、
孤独感を味わいながら生活している。
その彼が、隣人一家をはじめ多くの人との触れあいを通して、
少しずつ再生していく姿を描いた作品なのだが、
気になる一言は、まだ若かった彼と妻が、
始めて出かけた、食事のデートシーンの回想場面。
お金がなく助けてもらった恩を忘れず、やっと貯めたお金を握りしめ、
彼女を待ち続けた。
そして「お金を返したかったんだ」と渡そうとすると、
彼女は、サラッと「食事のほうがうれしいわ」とデートに誘う。
そして、楽しみにしていた、レストランでの食事シーン。
若い男性なのに、あまり注文しない様子をみかねて、
「それだけでいいの?」と、彼女が彼に尋ねる。
彼はすまなそうに「食べてきた・・」とぼそっと呟く。
その答えを耳にして、慌てて彼女が「どうして?」と聞き返す。
そして、彼はこう答える。
「君が好きな物を注文出来るように」
貧乏でやっと貯めたお金だから、2人分だと少ししか食べられない。
それよりも、彼女に好きな物を好きなだけ注文して欲しい、
だから自分は事前に自宅でお腹を膨らませてきた。
こんなことを言われて、嬉しくない女性はいないだろう。
ストーリーとはあまり関係ないシーンだけど、よかったなぁ。



2018年03月17日(土)
「狭いけど、なが〜いイベント会場」貸します。

先日、沼津の街を目的もなくぶらついた。(笑)
会議やイベントなど、目的地があってそこまで歩く、
そういうことはあっても「目的地もなくぶらぶら」は、
久しぶりのような気がして、意外と楽しかった。
何も考えず、歩いてみると、いろいろなことに気付く。
特に、沼津市は面積が広いからか、わが町とは対照的に、
直線が細長く続いていることを、歩きながら体感した。
駅周辺から、屋根付き「アーケード街」がまっすぐに伸び、
「千本松原」は、ややカーブを描きながら、富士市まで続く。
さらに、昔は線路だったと思われる「蛇松緑道」や、
狩野川の堤防も、幅は狭いけど細長く続いているし、
この特徴ある地形が、逆に羨ましかった。
子どもから高齢者まで、市民参加型のフリーマーケットや、
長さを競う「ギネスブック挑戦」など、楽しいかもしれない。
私のように、ぶらぶら歩く人にとっては、面白いだろうな。
知らない間に、街の中心部へ誘う仕掛けが出来そうだ。
余計なお世話かもしれないが、賑わいのためのイベントは
全国どこでもやっているので、どうしても付加価値が欲しくなる。
それが「細長くなければ出来ないイベント」(汗)
一言なら「『狭いけど、なが〜いイベント会場』貸します」かな。



2018年03月16日(金)
私に与えられた「感謝の1年切符」

年度末恒例の「人事異動内示」が発表された。
定年退職まであと1年の私は、さすがに異動はないだろうと、
思っていたら、なんと「生涯学習課長」の内示を受けた。
「驚き」と共に「嬉しさ」も込み上げてきたことを、ここに記したい。
自分でもはっきりとした理由はわからないが、最後の居場所として、
私の長い公務員人生を支えてくれた人たちが、
今でも多く集まっている場所に戻ってこれた、という安心感が、
そうさせているのかも知れない。
今、全国の地方行政が、移住定住促進の切り札として力を注いでいる
「産業・観光」の分野については、この2年半の間に、
なんとか筋道をつけたかな、と自分なりに振り返りながら、
あとは、勢いのある若い職員に、気持ち良くバトンを渡して応援したい。
私の場合、残された1年を、何事もなくおとなしく過ごすなんてことは、
誰も望んでいないだろうから、しっかり1年後を見据えて、
楽しい仲間たちと「もうひと踏ん張り」してみたい。
それこそが、私に与えられた「感謝の1年切符」なんだよなぁ、きっと。



2018年03月15日(木)
「しくじれば、我々は死ぬんだぞ」「彼も死ぬわ」

映画「アルゴ」(ARGO)(ベン・アフレック監督)から。
イランの革命で、アメリカ大使館から脱出したアメリカ人が
カナダ大使の自宅で身を潜め、出国の機会を狙っているが、
見つかれば当然殺される、そんな現状の中で決行された、
人質救出作戦である。
当初、いろいろな案が提案されるがどれも現実的ではなく、
残ったのは、カナダの映画撮影スタッフに扮して出国する計画。
作品のタイトル「ARGO」も、ニセ脚本の1つ。
他にも「我らの家」「監視」「よき人生」「鎮魂歌」など。
「ARGO」とは、辞書によると「ギリシャ神話」の一部、
「アルゴー船」のことを指すようだ。
(JasonがArgonautsを率いてこの船で遠征し、
金の羊毛(Golden Fleece)を獲得した)とある。
何か、この事件解決を匂わせるような単語だなぁ。
(完全な読み違いの可能性もあるけれど・・(汗))
選んだ一言は、助けに来た主人公が、人質たちに呟く。
「この作戦を絶対成功させる、僕を信じて欲しい」と。
しかし、失敗の可能性が高く、死の恐怖が襲う。
「しくじれば、我々は死ぬんだぞ」と消極的な意見もわかる。
それを納得させたのは「彼も死ぬわ」という女性の台詞。
彼は、自分の命を捨ててまで、私たちを救いにきてくれた。
本気になって「他人の命」を守ろうとしてくれているのよ、
私たちこそ、彼の勇気に感謝し、信じましょう、
そんな気持ちが伝わってきた。
これが実話だというのだから妙に説得力がある台詞である。

P.S.
クリントン大統領がアルゴ作戦の機密扱いを解除



2018年03月14日(水)
アルコールドリンクバー

先日、宿泊した「伊東園ホテル熱川」の夕食は、バイキング。
バイキングは、特に珍しくないけれど、目に留まったのは、
「ソフトドリンク」ではなく、ビールや熱燗、酎ハイなどの
「アルコールドリンクバー」(冷酒を除く)
ビールは空のグラスを所定の位置に置いて、一回ボタンを押すだけ。
グラスが自動に傾き、まずはビール、仕上げに泡だけが注がれる。
(動画を撮り忘れたけれど、見ているだけで楽しい装置)
ウィスキーの「炭酸水」「ハイボール」を始め、
「焼酎」の種類の多さには驚いた。
「レモンサワー、アセロラサワー、焼酎炭酸割り、焼酎水割り」
何も割らない「焼酎原液」のボタンまで。
さらにその横には「日本酒(熱燗)」と、至れり尽くせり。
人間は、バイキング料理の随時追加と、食事の後の片付けだけ。
こうやって人件費をカットするから、低価格の宿泊が可能になる。
なるほどなぁ・・とメモをした。
さすがに、朝食のバイキングには、布が被せてありました。(笑)
朝からビール・・飲みたかったなぁ。



2018年03月13日(火)
全てのものには固有の波導があるってこと

映画「劇場版 ポケットモンスター ミュウと波導の勇者 ルカリオ」
(湯山邦彦監督)から。
タイトルの「波導」の文字に違和感を覚え、どう言う意味だろうか?、
「波動」とは違うのだろうか?、ずっと気になっていた。
作品中、字幕を見ながら確認していたが、やはり「波導」の文字を使い、
「波導は我にあり」「自分の波導を信じるのだぞ」となっている。(汗)
ネットで調べたら、やはり疑問を持っている人が多数で可笑しかった。
その中で「波動は衝撃の波、波導は気配」と言いきっていた人がいる。
「気配は我にあり」「自分の気配を信じるのだぞ」と言い換えても、
なるほど、あまり違和感がないな、とメモをした。
作品中「波導って何ですか?」と訊ねるシーンがある。
その答えは「全てのものにはも固有の波導があるってこと」
答えにはなっていない気がしたが、やはり「気配」かな、と納得した。
ただ、子供たちが楽しみにしている映画だけに、
その影響の大きさを考えて、タイトルの付け方に工夫が欲しい。



2018年03月12日(月)
あの原発事故は、国民の意識を変えるまでには至らなかった

アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員
エドワード・スノーデンの実話を描いた映画「スノーデン」の中、
冒頭、彼はCIAの職員になる面接を受けるシーンが思い出された。
「人生で最も重要な日は?」「9.11です」
多くのアメリカ国民にとって、あの「9.11」は、
単なる(アメリカ同時多発テロ)「事件」ではなく、
国民の意識を大きく転換させた歴史的事実として、いつまでも語り継がれ、
「テロ撲滅」の意識は、決して風化されることはないだろう。
では、日本の「3.11」はどうだろうか?
東日本大震災は、大地震で起きた津波による被害者が多かったためか、
どうも「自然災害の記録」として、特集を組まれることが多い気がする。
しかし、当時の私の日記を読み直すと、そこには「津波」の文字よりも、
「原発事故」「計画停電」の文字が溢れていた。
今となって振り返ると、何事も奪いとった津波の恐ろしさが際立つが、
7年前の当時の日記からは読み取れない。
私は毎年、そこに違和感を感じながら「3.11」を迎えている。
7年後の、今の私たちの生活を振り返ると、当時とさほど変化がなく、
「あの原発事故は、国民の意識を変えるまでには至らなかった」
そういうことなのかもしれないな。(汗)



2018年03月11日(日)
3.11は、一年を丁寧に生きてきたかを振り返る日

新聞・テレビ・インターネットでの書き込みを始め、
本当に多くのメディア、関係者が「3.11」について語り、
毎年恒例のように国を挙げて盛り上がる中、
私は、体調を崩して週末を寝て過ごしたためか、
そういった全て情報をシャットダウンして、過ごした。
あの衝撃的な映像が目に焼きついている「3.11」によって、
「私の意識は、行動は、生活はどう変わったのか?」
そして、7年前に感じた、大きな心の動きに対して、
忠実に過ごしてきたか、を振り返る日となった。
当時「人間はいつどんなことで死ぬか分からないから、
毎日を大切に生きなければ・・」と誓ったのは間違いない。
「大切に生きる」とは、何事にも「前向きに」「積極的に」
「ポジティヴに」と勘違いされそうだが、実は違う。
私の考える「大切に生きる」とは「丁寧に生きる」ということ。
原発反対でエネルギー問題を語るなら、それなりの行動、
復興支援を語るなら、それなりの行動等、言行一致となっているか。
そんな簡単なことが実践できているか、を1年間単位で振り返る。
自分で決めた約束を守れたかどうか、ただそれだけ。
だから「3.11は、一年を丁寧に生きてきたかを振り返る日」
こう記しておこうっと。



2018年03月10日(土)
君は小説を書くためなら何でもやるのか?

映画「ケータイ小説家の愛」(金子功監督)から。
う〜ん、これって映画にすることなのだろうか、
そんな第一印象を引きずったまま終わった。(笑)
人気グラビアアイドル・田代さやかさんの主演作品、
そんな感じがして、コメントも何もなかった。
一時は、過激な内容で話題を独占したケータイ小説家であるが、
今は「ケイタイ」は昔の産物、「スマホ」全盛時代には、
それまた、お笑いの一発屋と同様、その陰は薄い気がする。
ただ時代が変われど「超短編小説」「ショートショート」なる
素人の手による気軽な読み物は、これからも続くと思われる。
そしてまた、その作家は、ウケる話題づくりのために、
いろいろな経験をしなければ・・を理由に掲げ、
危険なジャンルにまで手を出していく。
その驚きに満ちた言葉が、作品の中に登場する。
「君は小説を書くためなら何でもやるのか?」
セックスを経験しないと、官能小説は書けないと思っているし、
ドラッグや暴力も、よりリアルに書くために自ら経験するなんて、
私には到底考えられない。
「この子の小説は、嘘がないからウケるんだ」という台詞と
「小説のネタになってください」と男にすがる女性に違和感を覚えた。
小説なんてみんな想像で書いているんだ、と誰かが教えなくちゃ。



2018年03月09日(金)
日差しの優しいある日

「人のつながりが生まれる分譲地」の新聞広告。
(加和太建設の「あこう田園)のイメージエッセイ。
タイトルは「日差しの優しいある日」。
「天気のいい休日、私たち家族はブランチを
みんなでするのがお決まりのコースだ。
ここは近所の誰もが気楽に立ちより、自然と会話が生まれる憩いの場だ。
シンボルツリーがあり、鳥や虫が鳴き、どこからともなく集まった
お年寄りから小さな子ども達までが、気づくと生き生きとした笑顔をしてる。
ベンチに座りカップにコーヒーを注いでいると、
子どもの泣き声が聞こえてきた。見ると一人ぼっちのようだ・・
さてと、と私が立ち上がろうとした時、
少し大きな女の子がすっとかけより、女の子に右手をさしのべた。
どうやら家族の元まで連れて行く役をかってでたようだ。
女の子はすぐに泣き止み、手を繋いで歩き出した。
今日も出番はないのかと思いカップ片手に笑みが浮かんだ。」
とてもイメージしやすかったので、ちょっと長いが書き出してみた。
柿田川公園で、こんなシーンが見られたらいいな、と思ったから。
柿田川がどんなにすごい川なのか、を伝えるのでなく、
この恵みを受けて、こんな考え方で生きている、を伝える方が、
わかりやすいのかもしれないな。



2018年03月08日(木)
たぶん、鬼の霍乱だよ

このところの天候不順からか、三寒四温の季節の変わり目なのか、
議会真っ最中だと言うのに、体調が崩れ、
昨日の午後から、鼻水とくしゃみが止まらなくなった。
原因はわからない、突然の花粉症、という人もいるが、
どうも実感が湧かない。
大丈夫ですか?と心配してくれるスタッフに向けて、
私が発した言葉は「たぶん、鬼の霍乱だよ」
そう言えば、あまり意味を理解しないまま使っているな、と
帰宅後、ひと寝入りしてから、調べてみた。
辞書によると「鬼の霍乱」とは、
「いつも非常に健康な人が、珍しく病気にかかることのたとえ」
たしかに、ここ数年、毎日の徒歩通勤が影響したのか、
風邪らしきものもひかず、ここまでやってきたから、
突然の「鼻水とくしゃみ」に、周りよりも私自身が驚いている。
「霍乱」は、日射病や熱中症、吐き気、下痢などの、
夏に起きやすい体調不良の総称らしい。
もがいて手を振り回すという意味をもつ
「揮霍撩乱」(きかくりょうらん)という言葉が語源で、
これを略して「霍乱」となったようだ。
意味から考えると「鬼の霍乱」って、夏に使うのかな?
まぁ、自分で言うのも間違っているのかも・・(汗)



2018年03月07日(水)
ウケる演目を10、持っている方がいい

清水町文化芸術活動促進事業「第9回地域交流センター寄席」
古典落語「柳家花緑」独演会から。
独演会直前まで、柿田川公園を案内した関係で、
ちょっぴり親しくさせていただいたのを理由に
「真打って、どれくらいの話を知っているのですか?」
今まで気になっていたことをストレートに尋ねてみた。
わたしの愚問に対し、彼は丁寧にこう答えてくれた。
「話せる演目を100、知っているよりも、
ウケる演目を10、持っている方がいい」と。
落語家に限らず、お笑いを仕事にしている人たちは、
幾つのネタを持っているかではなく、
幾つのウケるネタを持っているか、が勝負だと知った。
確かに、名人と称される落語家には、ウケる(得意な)話がある。
何度耳にしていても、オチを知っていても、笑ってしまう話芸。
それが、真打ちなのかもしれない。
しかし、もっと深く考えると、それはお笑いの世界だけでなく、
私たちの生きている社会でも同じことが言えそうだ。
求められた事の全てを器用にこなす人よりも、
ちょっとクセがあるが、これだけは誰にも負けない、という
何かを持っている人の方が、魅力的に感じるのに通じるなぁ。
私も、ウケる「気になる一言」を意識しようっと。(汗)

P.S
2016年02月06日(土)
ラッキーな人を見て、ラッキーだと思える人になりたい
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20160206

2017年02月19日(日)
今度から「ニトリ芸人」と呼んでください
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=40832&pg=20170219



2018年03月06日(火)
熱中しているものから学んだ言葉

日曜日夜、寝る前に何気なくみていた、
テレビ番組「My story」(MC:中山秀征さん)から。
毎回、ゲストが代わり、
人生のターニングポイントとなった言葉を紹介していく、
とてもオーソドックスなトーク番組だけど、ツボにはまった。
番組HPでは「ストーリーには、人生を変えた言葉や、
逆境を乗り越えた言葉、心を奮い立たせてくれた言葉など、
未来を生きるヒントが数多く溢れている」と紹介している。
最終的には「○○をつくった言葉」の数々と言えるが、
特に「熱中しているものから学んだ言葉」という項目が光った。
確かに、苦しい時に支えてもらった言葉や、
迷っている時に、背中を押してくれた言葉もいいけれど、
人生のうちに何度か訪れる「熱中」「夢中」になって、
寝食を忘れてしまうほどの経験から学んだ言葉は、
本当の意味で、その人の力になると思ったからだ。
この番組の面白いところは、自分と重ねて考えられること。
生まれてから、もうすぐ60年。
20年以上書き貯めてきた「気になる一言」から
「私をつくった言葉」を拾い出すのも悪くないな。



2018年03月05日(月)
わが谷は緑なりき ジョン・フォード

映画「夏の終り」(熊切和嘉監督)から。
ドロドしていようと、爽やかであろうと、瀬戸内寂聴さん原作であろうと、
男と女の三角関係をテーマにした、心理の読み合いみたいな駆け引きは、
どうも私は苦手のようだ。(理解しにくいのかもしれない)
こういう時は、どうしても作品の時代背景を現す、看板やメニューなど、
監督が意識的に入れたのでは?というものを探して、メモをする癖がついた。
今回は、映画の看板。(たしか、小田原駅前だったかな?)
看板屋さんが、ペンキで映画のタイトルを書いているシーン。
「わが谷は緑なりき ジョン・フォード」と文字だけの映画紹介。
ストーリーもわからず、タイトル・監督の名前・主演の名前程度の情報で、
国民は映画に夢中になったのだろうか、不思議な時代である。
ちなみにこの作品で、ジョン・フォード監督が描こうとしていたのは
「善意と誠実さを貫いて生きる人間の姿と魂」らしい。(笑)
(日本上映は、1950年(昭和25年)12月)
他にも、映画「カルメン 故郷に帰る」(木下恵介 監督・脚本)
(主演 高峰秀子・佐野周二)の文字も見つけた。
こちらは、1951年(昭和26年)3月公開作品だが、
国産初の「総天然色映画」として多くの話題を呼んだはずたから、
もう少し、看板にも工夫がしてあったのでは・・と期待したが、文字だけ。
こんなものだったのかな、当時の映画看板というのは・・。
でもこんな時代に、年上の男と年下の男との三角関係なんて、
さすが、瀬戸内寂聴さん、波瀾万丈の人生でしたね。

P.S.(メモしてしまった看板の紹介)
■新宿ミュージック「フランス外人ヌード」
■「Grand Cabaret」
THE INTERNATIONAL CLUB
Shinjuku,Tokyo with Rooms for Refreshment
近日開場 乞御期待 世界クラブ



2018年03月04日(日)
バナナの木? 本当は「草」です!

還暦間近、熱川バナナワニ園で知らされた知識をご紹介。(汗)
温室で久しぶりに「バナナの木」をじっくり眺めていたら、
こんな看板に出くわした。
「バナナの木? 本当は『草』です!」
「『バナナの木』と言いますが、正確には『木』ではなく『草』です。
切株を見ると、木のような『年輪』が有りません。
沢山の葉が束になっていて、見た目は『大きなネギ』のようです。」
60年近く生きていて、ずっと勘違いで覚えていた知識だけに、
このショックは大きかったけれど、言われてみれば・・とメモをした。
ということは・・・バナナは果物ではなく、野菜ってこと?と
今となっては、どうでも良い疑問が残ったが、
これからは、スーパーに行って店頭に並んだバナナを見ながら、
これは「果物ではなく野菜」という視点で眺めてみたい。
へそ曲りと思われるけれど、おもしろいネタ発見、と喜んだ。
知らなかったなら、自分を許せるけど、
間違って覚えていたことは、幾つになっても恥かしいな。(涙)



2018年03月03日(土)
あれ、こんなにすぐ狩野川と合流したかな?

ポカポカ陽気につられて、休日でも柿田川公園に足を運んだ。
観光客も多く、彼ら彼女らがどんな会話をするのか、
ちょっと興味があって、観光客を装いながら同じペースで歩いた。
はじめて訪れた人は、やはり豊富な水量に驚き、
大きなブルーの湧き間にも、シャツターを押し続けていた。
以前來訪したことのある人は、案内役をしながら、
ここを下りるとこんな景色が見えるんだ、と自慢げだった。
今回、一番面白かったのは、小さい頃にこの町に住んでいた人。
上流から見学し、とつぜん川幅の広い川が現れるので、
柿田川を狩野川と勘違いしていたこと。
「あれ、こんなにすぐ狩野川と合流したかな?」
私の小さいころはもっと長かったのに、と同伴者に説明している。
その場に居合わせた私の「柿田川を案内したい症候群」が発病し
「いやいや、今、目の前に流れている川は柿田川ですよ」。
「えっ、こんなにすぐ、この大きな川になるの?」という問いには、
「はい、それもすべて湧水です」とお答えした。
「そうだよね、どうだすごいだろ」と、説明し直す姿が可笑しかった。
柿田川の魅力を伝え、予想以上に驚かれると、すごく嬉しいなぁ。



2018年03月02日(金)
3等になって、お前に靴をやる

映画「運動靴と赤い金魚」(マジッド・マジディ監督)から。
「製作国・イラン」と知って、好奇心旺盛の私は、
右から左へ書く「ペルシャ語」(?)に目を奪われながら、
家族愛・親子愛に代表されるアガペーと呼ばれる「無償の愛」を
兄妹愛にも感じ、幸せな気分を味わうことが出来た作品である。
貧しい生活の中にも、なぜか温かい優しさが溢れ、
鑑賞後、日本にもこんな時代があったのだろうか、とメモした私。
この作品を思い出すには「3等になって、お前に靴をやる」と、
妹に約束する兄の台詞で充分である。
(もちろん、邦題の「運動靴と赤い金魚」でも思い出せるが・・)
物語を文字にすると、ものすごく薄っぺらな感じになりそうなので、
今回の作品ほど、観て何かを感じて欲しい、と思うことはない。
ラストシーン、疲れ果ててボロボロになった足を、
家の前の池に入れて、その周りを金魚が・・
この解釈も、たぶん鑑賞者にまかされているのだろう。
お父さんが買ってきた、兄妹別々の2足の新しい靴。
渡された時の、2人の満面の笑顔が目に浮かぶからこそ、
この映画監督の優しさが際立ってくる。
アクション映画ばかり観ないで、たまにはこんな作品を観て欲しい。



2018年03月01日(木)
還暦は感謝開始の儀式

一足先に還暦を迎えた先輩たちの宴に参加してから、
余計に「還暦」というものの定義がしたくなった。
そんな時、メンバーのほとんどが使い慣れていない
「LINE」のグループで先輩の一人が、こう書き込んでいた。
「60歳まで節々に故障は出ているでしょうが、
元気に動けて、酒を呑めれば、自分の人生に関わった人達に
感謝開始の儀式が還暦なのかもしれません。
本当にみんなで喜び合いましょう」
う〜ん、さすが、その定義が欲しかった、とメモをした。
みなさんのお陰でここまで生きてこられました、ありがとう。
そう伝えて歩く儀式なのかもしれない。
還暦で祝ってもらうのではなく、こちらからお礼をする、
その視点が私には新鮮だった。
それは、古稀、喜寿、傘寿、米寿、白寿といった、
長寿を祝うお祝いの数々も、同じなのかもしれない。
あと100日も経たないうちに、感謝の旅に出なくちゃ。(笑)