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しもさんの「気になる一言」
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2016年10月31日(月)
家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん

映画「奇跡(2011)」(是枝裕和監督)から。
「鹿児島から「さくら」が260キロで走るだろ?
博多から「つばめ」が260キロで走るだろう?
それが初めてすれ違った時に、起こるんだよ。奇跡が。
すっごいエネルギーが生まれて、
それを見た人は、流れ星のように、願いが叶うんだよ」
九州新幹線の全線開通を題材に、そのすれ違う現場まで行き、
両親が離婚して離ればなれになった兄弟が、
また家族四人一緒に住めるように、と願う物語かと思いきや、
兄弟とも、新幹線がすれ違った瞬間、違うことを願った。
そして一言「家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん」
伏線は父親役のオダギリジョーさんが、離れて暮らしている兄に呟く。
「父ちゃんは航一に、自分の生活よりもっと大事なもんのある
人間になって欲しいやげとなぁ。たとえば、音楽とか世界とか・・」
願いごとって、大きければ大きいほど、素敵だな、って感じた。
「家族が一緒に暮らすこと。そんな当たり前が奇跡だった」のに、
もっと大きな大きな奇跡を願った兄弟。
ハッピーエンドなのかわからないけれど、これも神の計らいだなぁ。



2016年10月30日(日)
家族のわかる人に訊いてください

妻の「ガラ携」が壊れ、とうとう「スマホ」デビュー。(笑)
今までとは全然違う機能に面喰ってはいたので、
「試行錯誤しながら覚えるしかないね、と励ました(つもり)。
今まで、こういった機種変更はほとんど私が同行し、
直接説明を受けていたので、彼女にはほとんど知識がない。
今回、私が忙しくてついていけなかったので、
ショップの人に詳しく訊いたほうがいいよ、と助言したが、
根掘り葉掘り訊ねたのだろう、店員から発せられた言葉は
「家族のわかる人に訊いてください」だったらしい。(汗)
その話を帰宅後に聴いて、あまりに不親切だと感じた。
慣れ親しんだ「ガラ携」から、はじめて「スマホ」に変える人は、
何かのトラブル、アクシデント、ハプニングにより、
このまま使いたいけど、使えなくなってしまった人が多い。
それだけでも、どうしたらいいのか、パニクっているのに、
さらに、店員の説明が「わかる人に訊いてください」では、
ますます不安を煽ることにならないだろうか。
私も初めて携帯電話を持った時、契約の時はとても親切で、
解約となると、ムッとされたことを思い出した。
競争が激しい業界であるからこそ、初めての人に対しては、
古いスマホから、新しいスマホに買い替える人以上に、
親切に、そしてゆっくりと説明してあげて欲しい。
スマホ恐怖症になる人を増やさないためにも。



2016年10月29日(土)
そのお仲間が一番信用できないんでね

映画「アンフェア the end」(佐藤嗣麻子監督)から。
警察内部の権力組織をネタにした作品は、映画に限らず、
作家・横山秀夫さんの小説でも人気がある。
どの作品にもリアリティがあり、もしかしたら本当に
こんなことがありえるかも?と思えてしまうほど、巧妙だ。
だからこそ、残したい台詞もメモも増えてしまう。
今回は、ちょっと皮肉っぽくこの会話を選んだ。
「事件に関する情報を一番先に教えてくれ」と頼むシーン、
篠原涼子さん演ずる、雪平夏見がこう切り返す。
「警察にはお仲間がたくさんいるんでしょ?」
それを受け、佐藤浩市さん演ずる、一条道孝が、
間髪入れずに、こう答えた。
「そのお仲間が一番信用できないんでね」
志を同じくし、仲間だと思って一緒に行動していた人たちが、
実は対抗勢力だったりすることもあり、最近、
新聞紙上を賑わしている事件は、内部告発が多いのも頷ける。
作品内、何度も出で来る台詞、
「私はあんたを完全に信用したわけじゃないからね」が輝く。
「人を信じる」ことがテーマの「アンフェア」は、
「何度、人に裏切られても、お前は人を信じた。
たとえ口では、信じないといっても・・
悲しいくらい優しいな」のフレーズで、ほっとさせられた。



2016年10月28日(金)
ここでは必要以上に親密になっては、だめ

書籍「炎上する君」(西加奈子著・角川書店刊・198頁)から。
書き出しの「あなたは太陽の上に住んでいる。空で活躍している、
あの太陽ではない。『太陽』という名の、中華料理屋である」
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」の書き出し
(春が空から降ってきた)を、彷彿とさせた。
短編のひとつ「ある風船の落下」は、面白かった。
地上の生活で「人間関係」などのストレスに耐えかねた人々の体に、
ストレスに代わり空気が入り込み、浮いていくという設定。
地上を飛び抜けた彼らは、誰かと特別な関係を持たない限り、
一定の距離感を保つ限りで、安定された環境が約束されている。
「人を信じたり、心を寄り添わせようとすると、重力が発生するの。
だから、ここでは必要以上に親密になっては、だめ」と、
先輩の「風船病患者」から、助言を受けるのたが・・。
疲れ、痛めつけられたはずの「地上」の人間関係が、恋しくなる。
やはり「誰かと心を寄せ合って生きていきたい」という想いが、
ひしひしと伝わってきて、いい話だった気がする。
西加奈子さんって、とても可能性を感じる素敵な作家だなぁ。



2016年10月27日(木)
(情報は)近くに落とさず、とにかく遠くへ投げる

講師「高野誠鮮」氏
(日蓮宗僧侶・地方創生アドバイザー・立正大学客員教授)
演題「限界集落を救った『スーパー公務員』のチャレンジ」から。
テレビや新聞、その他多くのメディアで紹介されている方の
講演を聴くチャンスに恵まれた。
「ローマ法王に献上された神子原米の誕生秘話と奮闘記」だが、
私たち地方公務員の枠を超えた仕事ぶりは、羨ましい反面、
このやり方では組織も何もないな、と心配にもなった。
いくつかのメモから、私が参考になったのは、情報発信の方法。
「日本人は近い存在を過小評価する傾向にある」として、
「AP・AFP・ロイター等、16か国に配信」したこと。
言い換えれば「外堀作戦」。(情報の逆輸入ってことかな?)
「情報は外から内側に、出来るだけ遠方に投げる」という視点は、
とても参考になった。
「情報発信力がない!」と悩んでいるのならば、
「(情報は)近くに落とさず、とにかく遠くへ投げる」
最初から、世界に向けて発信する・・これだな。

P.S.
実は、与えられたチラシに書かれていた演題が気になった。
自分で自分のことを「スーパー公務員」なんて言わないだろうから。



2016年10月26日(水)
ナチは、人間より絵を大事に扱っている

映画「ミケランジェロ・プロジェクト」
(ジョージ・クルーニー監督)から。
監督本人が、「監督・製作・脚本・主演」を務めて
伝えたかったことはなんだったのだろうか?
「第2次世界大戦中の実話を映画化したサスペンス」、
そんな紹介に、やや疑問を持ちながらの鑑賞となってしまった。
「歴史的財産が消え去ろうとしています。
我々は戦争に勝つでしょう。しかし美術品や文化財が破壊されたら、
取り返しがつきません」
「上層部の考えは、戦争で大勢死ぬ。美術品なんか知るか」
「でも、それは違う。我々が戦っているのは、
文化や生き方を守るためだ」
「偉大な芸術品は個人が所有すべきではない、人々のものだ」
「美術品は歴史であり、歴史は『命の蓄積』だ」など。
だからこそ、戦争やテロはいけないことなんだ、
そんなメッセージなのかもしれない。
しかし、私の心に残ったのは、
「ナチは、人間より絵を大事に扱っている」のフレーズ。
あれだけ残酷な戦争をしたナチス・ドイツのヒトラーが、
その「命の蓄積」を大事に扱っていたことのほうが、
インパクトが強い。
今、私たちがヨーロッパ絵画を始め美術品を堪能できるのは、
ヒトラーが大切に扱っていたから・・と知ってしまった。
「ネロ指令」で、ヒトラーが死んだら、橋、鉄道、公文書、
美術品を破壊せよ」ということになっていたとしても。



2016年10月25日(火)
子どもにとって、とっておきの読書の場所

先月家族で出かけた、京都旅行には目的地があった。
期間限定の特別公開「大徳寺」を拝観したあと、
さらに、私の希望の1つだった「京都御苑」へ。
以前、読んだ書籍「京都図書館紀行」で見つけた「森の文庫」。
メモした紹介文は「豊かな森の中にひっそりとたたずむ、
とっておきの読書の場所」だった。
今年のG.W(5月4日〜5日)に企画・運営した
「柿田川公園ブックフェス」で目指したのは、この雰囲気。
新緑と紅葉の季節が素晴らしいのは、誰もが認めているから、
敢えて、それを除く季節の雰囲気が知りたかったし、
シンボルとなっている「森の文庫」も、じっくり観察できた。
地元金融機関の寄付によって設置されたという本棚は、
4月から11月の午前9時から午後4時まで、開館していて、
なんと4面に設置された「本棚」は、全て「シャッター」付き。
雨や湿気を嫌う本のため、雨の日は「シャッターガラガラ」、
その心遣いが嬉しかった。
配架されている書籍名まではメモできなかったけれど、
「森の文庫」にふさわしく「植物」や「昆虫」の図鑑もあり、
今、捕まえてきた「虫」を調べたりするのだろう。
やはり、そういった自然学習が楽しいよなぁ、子どもにとって。
あらためて「柿田川公園を読書スポットに・・」という想いが、
強くなったことを記しておきたい。



2016年10月24日(月)
沼津港へはどうやって行けばいいですか?

ローカルネタで申し訳ない。
柿田川公園に訪れていた人たちに、写真撮影を頼まれ、
シャッターを切ったあと、ちょっびり公園内の案内をした。
東京から訪れた観光客で、三島駅から源平川のせせらぎを歩き、
柿田川公園まで歩いてきたという。
このあと、沼津港へ行って美味しい魚料理を堪能する計画らしい。
やはり、第一・第二展望台からの湧き間には、大いに感激し、
国道1号の真下から・・という説明には、不思議がっていた。
さて・・と一息ついたあと、一番答えにくい質問を受けた。(汗)
「沼津港へはどうやって行けばいいですか?」
旅慣れた人たちにとって、名所から名所を繋ぐルートは、
あるものだと思っていたのか、
三島駅か沼津駅まで戻っていただいて・・の説明に
「わかりました」と言いながらも、実は「え〜」って顔をしていた。
この辺りが、観光という視点での広域連携の未熟さを感じた。
行政単位で制作される観光パンフレットは、
税金を使っているという観点から、近隣市町の情報を載せにくい。
訪れる観光客の立場から言えば、せっかくだから、
三島も、沼津も、長泉にも足を伸ばしたい、というのが本音だろう。
すべて自分のまちで完結することはありえないから、
観光客を少しでも長く引き止める策を考えるよりも、
お互いの名所を紹介しあう方が、結果的に喜ばれるんだろうな。
観光客にとっては、長泉のクレマチスの丘も、三大清流の柿田川も、
「三島」そう思っている人が多いに違いない。
それでも、来てもらえるだけでありがたい、そう感じる今日この頃。



2016年10月23日(日)
相手は宇宙だ。協力的じゃない。

映画「オデッセイ」(リドリー・スコット監督)から。
宇宙を題材にした映画は、けっこう好きで飽きない。
任務遂行の途中、トラブル・アクシデント・ハプニングが起き、
想像もつかない方法でその危機を乗り切るパターンは、
結果が判っていても、ハラハラドキドキの連続で夢中になる。
今回は「火星」に取り残された主人公が、科学・植物学を駆使し、
生き残って、仲間と再開し地球へ帰還する設定。
だからこそ、帰還後、どんなメッセージを私たちに届けてくれるか、
その主人公の体験談が、私のメモの対象となった。
「よく聞かれるのが、1人置き去りにされて死ぬと思ったか?、
ああ、もちろんだ。覚悟しとけ。君らにも起きる。
相手は宇宙だ。協力的じゃない。ある時点で、人間を見放す。
君は言う。『もう終わりだ』『僕は死ぬ』と。
それを受け入れるのか、闘うのか。そこが肝心だ。
まずは、始めるんだ。問題を1つ解決したら、次の問題に取り組む。
そうして解決していけば、帰れる。」と講義をする。
一度に多くの問題を同時に解決しようとするな、と諭してくれた。
とにかく目の前に起きている問題の解決に集中することが、
生き残る秘訣だ、と彼は言い切った気がする。
「相手は宇宙だ」のフレーズ、ちょっとカッコいいなぁ。



2016年10月22日(土)
「急いで、早くやって」「もっとペースを上げて」

映画「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督)から。
生まれてから5年間、一度も監禁された「へや」(Room)から
出たことがない男の子が、なんとか脱出し外の世界に触れた。
その驚きは、私たちが何気なく生活をしている世界を、
とても冷静に観ている気がした。
「へや」はとても狭く「自由」という言葉は知らずに育ったが、
その分、いろいろ考える時間がたっぷりあったのだろう。
彼は、初めて目にした、外の「世界」をこう表現している。
「いろいろなことがドンドン起きて止まらない。
『世界』は、明るさや暑さがずっと同じじゃなくて・・
目に見えない菌が、フワフワしてる。」と。
さらに「『世界』はとても広いところだ。だから、時間が少ない。
バターみたいに薄くのびてるから、みんなこう言う。
『急いで、早くやって』『もっとペースを上げて』」。
私たちが、何の疑いもなく生活している「世界」は、
本当に「忙しい」。
のんびり過ごそうものなら、何を言われるかわからないけど、
せっかく、この作品の彼の台詞で気付いたのだから、
たまには「時間って長いな」と感じることをしたいな。



2016年10月21日(金)
姉妹町交流、復活の予感がするね

昭和54年、全国に「清水町」という名前をもつ4つの自治体
(北海道清水町・福井県清水町・和歌山県清水町・静岡県清水町)が、
姉妹縁組を結び、行政だけでなく、数多くの民間交流を続けていた。
その後、平成の大合併で、福井県と和歌山県の清水町が、近隣と合併し、
「清水町」という自治体がなくなり、縁組解消となった。
しかし、今年の「台風10号」が、北海道清水町を襲い、
予想以上の壊滅的な被害を被ったのは記憶に新しい。
私のところへも、今でも北海道清水町民と交流を続けている多くの方々から、
「義援金以外でも、なにか復興支援をしたい」という声が寄せられ、
これからしばらく、わが町のイベントで「災害支援コーナー」を設け、
北海道清水町の特産品、農作物などを販売することに決まった。
購入することで、少しでも復興支援に繋がれば・・という、
北海道清水町好きの町民が、ボランティアで手伝ってくれることになった。
以前、わが町の姉妹町担当で、何度も北海道を訪れた役場OBとか、
町民ツアーで「北海道清水町」を訪れたことのある人たち、
さらには、文化交流・スポーツ交流・経済交流・小中学生交流などで、
想い出がある人たちは、気持ちよく引き受けてくれた。
彼らが口を揃えて私に言った台詞「姉妹町交流、復活の予感がするね」は
これからの「民間交流」を期待させてくれる一言になった。
それが、大きな輪になっていく手伝いをすることがしたいな。
静岡県清水町のふるさと納税返礼品が、北海道清水町の特産品でもいい。



2016年10月20日(木)
ツイッターで呟くこと、やっと見つけました

ネットで自分の気持ちを書き始めて、20年近くになる。
その間に、メルマガやSNSなど、発信方法は変わってきたが、
文字だけの日記にこだわっている。
時には、誤解を受けたり、異論・反論を受けたりもしたが、
それはそれで、自分と違った意見の人がいることを受け入れ、
こうして今でも書き続けていられることに、感謝したい。
ただし「ネット社会」と簡単に言っても、その役割や表現方法、
公開範囲により、使い分けが難しいのも事実である。
私が困っていたのは「ツィッター」での呟き。
いろいろなことを試してみたが、全国、全世界に向けて、
わざわざ呟くことが見つからず、諦めていたら、
ある方から、こんなアドバイスをいただいた。
「しもさんの場合は「気になる一言」から外れたメモとか
台詞とか、フレーズなんて、こんなネタから選んで書いています、
というのを、呟いたらどうですか?」と。
確かに、それなら呟けそうだな、と数日前から試しているが、
気負うこともなく、毎日書かなければ、というプレッシャーもなく、
そのネタいただき、という「メモ代わり」に呟くのには向いている。
だから、アドバイスいただいた方に、お礼のメールをした。
「おかげ様で、ツイッターで呟くこと、やっと見つけました」と。
へぇ〜、こうしてネタを拾い、あの「気になる一言」になるのか、と
その過程を面白がってくれると嬉しいな。



2016年10月19日(水)
3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします

映画「三人の妻への手紙」
(ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)から。
「手紙・Letter」というキーワードだけで選んだから
1949年製作、劇場公開日1950年5月9日と知って驚いた。
3人の若妻に届いた、親友アディからの手紙の一部。
「3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします」
この意味深な手紙は、思い当たることがある3人にとって、
不安と焦燥が入りまじる。
相手が自分の夫ではないか、という疑心暗鬼で帰宅して、
夫の姿を確認したところで、ほっと一息をつくのだが・・。
私の推理は、親友・アディの一人芝居、というもの。
最近、親友3人の夫婦仲がうまくいってないのを知って、
自分が街を去りながら、この強烈なメッセージを出すことで、
彼女たちが、心配することもお見通し。
そのうえで、駆け落ち相手が自分の夫でなかったことを知り、
彼女らが、自分の夫に対して、愛情を取り戻し、
以前のように、夫婦仲が良くなるのを望んでいた。
それは、ナレーションにしか登場しない魅力的な女性「アディ」が、
この事件後、仲良くなった3組の夫婦を眺めながら、ラストで
「やれやれ おやすみ 皆さん」と呟くシーンが印象的だったから。
もう一度、観たいと思わせてくれた60年以上前の作品である。



2016年10月18日(火)
「やり直し」はできないけど「出直し」はできる

ラジオから流れてきた、俳優・石田純一さんの台詞。
「不倫は文化だ」と発言したと騒がれたり、
「東京都知事選出馬」など、問題を起こすイメージがあるが、
今回は、やや真面目な声で、トークしていた。(笑)
最近の生き方の考え方として、貫いているのは、
「『やり直し』はできないけど『出直し』はできる」だとか。
一度きりの人生、やり直しはできないけど、
間違った選択を改めて、途中からやり直すことを「出直す」、
私はそう考えている。
一度失敗したら、もう人生は終わりではなく、
その失敗を繰り返さないように、そこからやり直す。
ただし「出直し」は、本人の気持ちだけではうまくいかない、
その「出直し」を、周りが認めることも大切だからだ。
「応援・支援」はしなくても「温かく見守る」、
それだけで「出直し」はスタートできる。



2016年10月17日(月)
地域の付加価値が増していくこと


10月2日からスタートした、地域通貨「ゆうすいポイント」
全国的に「先駆性」が認められた事業として、
予想以上に各方面から注目を浴びている。
なぜ、注目されているのか、私なりに考えていたところ、
その答えを、委託業者の会社概要パンフレットに見つけた。
この会社は「そこに暮らす 楽しさ、誇らしさ。」を軸に、
地域活性化につながる、いろいろな事業を提案している。
そして、その「地域活性化」について、こう記してあった。
「地域活性化とは『地域の付加価値が増していくこと』」
このポイント制度導入で「清水町」という地域に住む町民が、
「楽しい、誇らしい」という付加価値を感じてもらう、
そこに、このシステムの先駆性があると私は感じている。
「地域のコミュニティが元気で、地域の経済は循環していて、
何よりもそこで暮らす人たちや、そこにやってくる人たちが、
その地域を楽しみ、誇れるような状態であることが、
『地域が活性化している』と私たちは考えます」と書かれた
パンフレットを眺め、気付いたことは、
「清水町での暮らしが、いまよりもちょっと楽しく、
いまよりもちょっと誇らしくなる。そんな地域をめざす」が
私たち行政に与えられた役割ということだった。



2016年10月16日(日)
感受性を活かした記憶術

映画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」(佐藤信介監督)から。
実は、取り上げたいキーワードが2つあった。
1つは「シナプス結合」
「間違ったことを繰り返し学習させられると、
しだいにそれを正しいと思い込んでしまう。
つまり正しいことを間違えだと逆の判断をしてしまう」ということ。
これは鑑定に限らず、普段の何気ない私たちの生活にも潜んでいる、
学習方法だと言えるから。
特にネット全盛の時代、その情報が正しい、正しくないの判断をせず、
繰り返し、間違ったことを学習している可能性があるからだ。
もう1つは「感受性を活かした記憶術」
「暗記することをイメージして、感動して覚える」らしい。
「喜怒哀楽・・どれか強い感情とセットにして記憶するみたいな」
「匂いとか嗅いで泣く・・みたいな・・」と曖昧な表現であるが、
感情や五感を利用して鮮明に記憶する、という発想が面白い。
それを思い出すまでに、時間がかかるかもしれないが、
一度、思い浮かんだら、芋づる式に記憶が甦ってくるのも事実。
昔から「メモリー・ペグ」と呼ばれる、この記憶術に興味があったが、
覚え書き程度の記憶と考えていたら、綾瀬はるかさん演じる主人公、
万能鑑定士・凜田莉子さんは、語学(フランス語)もこれで習得した、
それも、短時間で。(汗)
もちろん設定に無理があるけれど、それを差し引いても、
面白い記憶術だな、とメモをした。



2016年10月15日(土)
せつなさと美味しさを味わいたい あなたへ

飾り巻き寿司・公認講師の方を紹介してもらい、
「ゆうすいくん」の「巻き寿司」について話をした。
町政施行50周年に誕生したわが町の「ゆるキャラ」を、
今後どうやって、まちづくりに活かしていくかは、
ブームに乗った「賑わいづくり」(周知)から、
確実に次のステップに入った、と感じている私にとって、
もっと町民に親しまれるための仕掛けを探していた。
そこで見つけたのが、この「ゆうすいくんの飾り巻き寿司」。
「予想外に簡単に出来ましたよ」と講師の彼女は言うけれど、
その出来映えは、58歳の私でさえ「可愛い」と思えるほど素晴らしい。
この「飾り巻き寿司」の作り方を、町民みんなで習って、
時には、子どもたちの弁当箱に入ったり、イベントで売られたり、
夢は広がる一方であった。
そんな打合せを終え、SAMPLEに・・と置いていってくれた作品を
昼食時に食べて、味の感想をメモしようとしたら、胸が痛くなった。
なんと「可哀相で食べられない」(汗)
「ゆうすいくん」への思い入れが強い人ほど、
食べ物とわかっていても、口に出来ない気がする。
「ゆうすいくん大好き」の子どもたちは、食べられるだろうか。
そんな私を傍で見ていたスタッフが、面白がって呟いた。
「せつなさと美味しさを味わいたい あなたへ」
売る時には、是非、こんなキャッチコピーを付けたいな。



2016年10月14日(金)
顧客の意見が、購入動機となる

「『食&農』こだわりの逸品展示会2016」
(売れるためのマーケティングセミナー)・講師「杉山浩之」氏、
演題「売れる仕掛けはこの人に聞け!」から。
「清水もつカレー・バリ勝男クン」などを仕掛けて成功に導いた、
彼の「マーケティング」は、特別なものではなかった。
ただ、それに気付いて実行できるか、できないか、だけ。
時代の潮流は、ものすごい勢いで変化し、それを察知して、
戦略や対応策が打てるかどうか、が鍵となりそうだ。
印象に残ったのは「顧客の意見が、購入動機となる」だった。
要は「口コミ」(カスタマーレビューの星の数)で、
評判の良いところを選ぶ人たちが増えていて、
「スペックさえあれば、ブランドは気にしない」ということ。
メーカー(ブランド)じゃないと・・という時代は過ぎ去って、
利用した多くの方の評価(星の数)が判断基準、という視点は、
行政には関係ない、などとは言っては、いられない。
首都圏から、わざわざ土地を選び、建物を建てる判断は、
現在そこに住んでいる人の評価(星の数)かもしれない。
だからこそ、今住んでいる人たちの評価が上がるような施策を、と
私は思っている。



2016年10月13日(木)
船が沈むぞ。救命胴衣を着よう

映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
(アダム・マッケイ監督)から。
タイトルの「ショート」は「住宅市場で空売り」を指している。
それくらいはわかったが、あとは経済に疎い私としては、
実話とわかっていても、あまりに専門用語が多くて、
作品を楽しむというよりも「リーマンショックが起きた背景」を
映画仕立てで学習した感じが強く残った。
作品中に突然のように表示される、有名人の言葉は、
監督の言いたいことを、短いフレーズで表わしているようだ。
「厄介なことは知らないことじゃない。
知らないのに知ってると思い込むことだ。マーク・トウェイン」
「真実は詩に似ている。ほとんどの人が嫌いだ。
ワシントンのバーで耳にした言葉」
「誰もが心の奥底では世の終末の到来を待ち受けているものだ。
『1Q84』村上春樹」
そして、経済の仕組みをこう呟く。
「給料は横ばいで、家は高騰。家は財産ではなく、借金だ」
だから「船が沈むぞ。救命胴衣を着よう」と叫んだのかもしれない。
この素早い「判断力」と「行動力」が、彼らを成功に導いた、
そう言っても過言ではないだろう。
最後に気にかかるフレーズをメモした。
「彼は今でも一つの商品に絞り込んで、小さな投資を続けている。
それは『水』だ」
その「水」が、どう世界の経済に影響を与えているのか、
じっくり眺めていきたいと思う。



2016年10月12日(水)
えっ、そんな理由で?

居酒屋で聴こえてきた、隣のテーブルの若者たちの会話。
「俺、最近、清水町に引っ越したよ」
「へぇ、どうしたの? 伊豆が気に入ってたんじゃなかった?」
「うん、だけど『ポケモンGO!』出来ないから・・」
その他にも、いろいろな理由を加えていたが、正直、驚いた。
声には出さなかったけれど「えっ、そんな理由で?」と、
私の好奇心を、メモにした。
「伊豆でも、時々、変わったポケモンがでるけど・・」と
苦笑いしながら『ポケストップ』がほとんどないんだよ」と、
深刻な顔して、友達に悩みを打ち明けている。
『ポケモンGO!』は、捕まえるボール(モンスターボール)、
(スーパーボール)(ハイパーボール)が必要になるが、
それをゲット出来る「ポケストップ」が、伊豆には少ないらしい。
たしかに、それではこのゲームの面白さは伝わらない。(汗)
引っ越してからは、毎日、柿田川公園とサントムーンの周辺で、
ボールを定期的にゲットして、大いに楽しんでいるようだ。
困った時は、三島大社周辺で大量にゲットしてから遊ぶ・・とも。
実は、58歳の私も同じことをしているので、可笑しかった(笑)。
わが町の定住理由が「身近に『ポケストップ』があるから」とは、
さすがに、頭の固い公務員の私たちには思いつかない理由だろうが、
「ポケモンGO!!を楽しみたい若者たちへ」というチラシは、
ありなのかもしれないな、とメモをした。



2016年10月11日(火)
「地球に来たのには、理由がある」「人は裏通りで、理由もなく死ぬ」

映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
(ザック・スナイダー監督)から。
最初のテロップ「18か月後、インド洋のどこか」という文字に笑い、
2時間半を超える作品なのに、あまりメモする台詞は少なかった。
「『無知』だからと言って『無罪』ではない」
「新聞の記事で世論は変わるんです」
「父が言ってた。バーボンは百薬の長だと」
「悪魔は地の底からは来ない。空から来るんだ」
「歴史の転換期には、政治を超えた判断が必要だ」
「カンザスは、パンケーキより平らだな。
ここから見下ろすと、大きな川と農場だけだ」など。(笑)
特筆するとすれば、バットマンが、スーパーマンに呟くシーン。
「両親に言われただろ。「地球に来たのには、理由がある」と。
俺の両親の教えは違う。「人は裏通りで、理由もなく死ぬ」」
このフレーズは、ヒーローでない私たちにも言える。
「この世に生まれてきたのには、理由がある」とする考え方と
「この世に生まれてきたのには、特に理由などない」とする考え方。
どちらにしても、この世に生を受けて生きている以上、
毎日を大切にしろ、ってことなんじゃないかな。



2016年10月10日(月)
子どもたちが自宅の住所を知らない

子育てしている人たちと話していると、
今の子どもたちの特徴が浮かび上がってくる。
その一つが「子どもたちが自宅の住所を知らない」だった。
裏を返すと、住所を書く機会が少ないということだろう。
年賀状なども、すでに印刷されているか、メール。
当然、文通とか交換日記などもしないだろうし、
誰かに、手紙を出すことも少ないに違いない。
そう考えてみると、確かに「住所」を知らなくても、
生活でも、学校生活でも、困ることがないということだ。
迷子になった時「おうちはどこ?」「どこに住んでるの?」と
訊かれても「あっち」とか「知らない」と答えるらしい。
大人になると、いろいろな場面で住所を書くケースがあるが、
子どもの頃から、住所を覚えていないと、咄嗟には出ない。
もしかしたら、自宅の電話番号も知らなかったりして・・(汗)。
なんだか、困った世の中になりそうだなぁ。



2016年10月09日(日)
(柿田川を)「待ち受け画面」にしています。

「柿田川evol」の管理者様、と題して、
嬉しいメッセージが届いたので、記録に残したい。
「毎日、柿田川の動画や写真をありがとうございます。
最近では、今日はどんな写真がアップされるのかなって、
楽しみにしています」というメッセージで始まり、
それだけでも舞い上がっているのに、さらに
「最近の写真は、けっこうお気に入りで・・」と続き、
最後に「『待ち受け画面』にしています。」と書いてある。
自分は勿論、季節に応じて「待ち受け画面」にしているが、
(以前は「八つ橋」からの風景、今は「教材園」の風景を)
出来るだけ毎日「柿田川evol」にアップしている写真が、
誰かのスマホの「待ち受け画面」に使われるなんて、
こんなに嬉しいことはない。
毎日、スイッチを押すと、最初に目にする画像が、
私の撮影した「柿田川」なんて、信じられないくらいだ。
だけど、こういう「柿田川ファン」に支えられて、
私の「撮影・投稿活動」が続いているのは事実だし、
疲れた時にホッとしてもらえるような写真を提供したい。
これも「縦位置の画像」を配信し始めた効果かな?
横位置の写真を、待受け画面にする人はいないだろうから。



2016年10月08日(土)
「思い出」と「妄想」は、無関係代名詞。

映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)から。
う〜ん、作品としては・・が鑑賞後の感想だった。
女優・吉永小百合さんのファンにとっては、
役柄がどんな設定であろうが、満足なのかもしれないが。
そんな状況ではあるが、メモした台詞の中から選ぶとすれば、
「肩を壊さなければ、甲子園に行けた」とか
「昔、俺、学級委員だった」と、事実無根の妄想を口にする
阿部寛さん演ずる「浩司」に、恩師が笑いながら呟いた台詞。
「はぁ?」と、ややオーバーアクションで振り返り、
「君ね『思い出』と『妄想』は、無関係代名詞。
つまり、Whoとwhichの関係、わかる?understand?」、
と続けた。(その意味すら分からなかったが・・)
教え子をからかいながら、さすが学校の先生らしい教え方で
その表現が光った。
「関係代名詞」という単語、意味は忘れてしまったが、
一番苦手だった英語の表現として、記憶に残っている。
単に「思い出」と「妄想」とを、ごちゃごちゃにするな、
それとこれは、まったくの無関係だ、の表現でいいのに、
敢えて「無関係代名詞」という、意味不明の単語を使う。
私も、今度、使わせてもらおうっと。

P.S.
作品中「〜青年団フォーク愛好会のみなさんでした」の紹介で、
ど田舎のステージで歌を披露するグループが、上手すぎた。
メンバーをエンドロールで確認したら、
「杉田次郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃」
上手いわけだよなぁ、これだけ揃えば。(笑)



2016年10月07日(金)
親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい

書籍「金色の流れの中で」
(中村真里子著・新日本出版社刊・206頁)から。
未来からタイムスリップしてきた「和也」が、
主人公の女の子に「戦争」について話すシーンがある。
その視点は、今まで私が気付かなかったことであり、
けっこうインパクトのある言葉だったと思う。
「戦争がなければたくさんの人が死なずにすんだ。」
これは、誰もが考え付くことだが、続けてこう言う。
「ってことは、たくさんの人が人殺しにならずに済んだはずなんだ」
人がこの世に生を受けて、戦争だから仕方がない、という理由で、
「人殺し」という体験をする。
それが、どんなに辛いことなのか、私には想像がつかない。
さらに物語後半、「人殺し」の視点はその子供たちにまで及ぶ。
「親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい」
人を殺したことのある親を持つ、こどもの複雑な心境、が、
さらに私の頭の中をかく乱してしまった。
辛い思いをするのは、戦っている男たちだけではない。
人を殺した「息子」「夫」「父親」の家族って、
戦争に対する考え方が、私たちとは違うんだろうなぁ。



2016年10月06日(木)
定住してくれた人にアンケートを取る

講師「神南臣之輔」氏(販促アドバイザー)
演題「『A4』1枚アンケートで利益を5倍にする方法」から。
沼津信用金庫主催の「ビジネス塾」カリキュラムの一つであった。
仕事柄、私も長年、各分野でアンケートやチラシを作ってきたが、
こんな素晴らしいノウハウがあったのか、という驚きと、
もっと早く知りたかったな、と感じることばかりである。(汗)
たぶん、一回では紹介しきれないほど、気付きが多かった。
逆を言うと、今までなんと無駄なことをしていたんだろう、という
焦りにも似た感情が浮かんできた。
それほど「チラシづくりの基本中の基本」が詰まっている。
アンケートを「バックデータ」にしてつくる「チラシ」には、
ターゲットの明確化、そのターゲットの琴線に触れるフレーズ、
そして、説得力ある体験談・・など、どれも「作成者の考え」を
チラシに盛り込むことをしない。
すべて「アンケート」の回答をデータにして作成する。
これって最近、聴講する機会の多い「マネジメント」と同じ話だと、
気付いたのは、つい最近のこと。
「顧客の満足」という言葉を、言い換えたにすぎないこと、だと。
「マーケティング」も「ターゲッティング」も・・。
書籍・映画「もしドラ」でメモした言葉が、そのまま使える。
アンケートは「買ってくれない人」や「買ってくれそうな人」ではなく、
実際に「購入してくれた人に取る」、これに尽きる。
私たち業界の場合「定住してくれた人にアンケートを取る」だな。
どうしてこんなことに、気付かなかったんだろう・・(汗)



2016年10月05日(水)
飾り壷さ・・だが、空じゃない。

映画「しあわせの雨傘」(フランソワ・オゾン監督)から。
冒頭のリスの交尾シーン、何度か登場するセックスシーンが、
妙にリアルで、ちょっと下品だったなぁ・・が第一印象。
カトリーヌ・ドヌーブ扮する「セザンヌ」着用の
赤のジャージと青のジャージは、何を意味するのかさえ不明だった。
メモした台詞は少なかったけれど、
作品中に何度も登場する「飾り壷」という単語が引っ掛かった。
「ママみたいにはなりたくない。『飾り壷』には」と、娘が母に言う。
同じ単語を、日本版の予告編では「お飾りの妻」と訳していたから、
ただ、そこにいればいいだけの(役に立たない)存在として、
お気楽なブルジョア主婦を位置づけているのはわかる。
最後には、選挙に当選してハツラツと演説している彼女を
テレビで観ながら、夫・娘がこんな会話をする。
「飾り壷、と思っていた」「飾り壷さ・・だが、空じゃない」
外見は「飾り壷」のように見栄えがよく、誰にも羨ましがられ、
さらにモノを収納できる本来の壷としての役割も果たせる、
きっと「役に立つ」という意味の「・・だが、空じゃない」と続く。
彼女にとって、最高の褒め言葉としてメモをした。



2016年10月04日(火)
「まちを元気にする魔法のカード」です

10月2日からスタートした、
わが町限定の「地域通貨」(ゆうすいポイント)は、
初日1,000枚超えの配布があり、嬉しい悲鳴となった。
駅もない、商店街もない、小さな町で行うポイント制度は、
官民連携事業として採択され、行政が、公共施設の来館や
講座・教室・イベント参加、さらにはボランティア活動でも
ポイントを付与して、町民には貯める楽しさを味わいながら、
元気よく、町の中へと飛び出してもらう。
(「ゆうすいポイント」加盟店も100円=1ポイントで付与)
そのポイント(1ポイント=1円)を使えるのは、
町内限定の加盟店のみだから、どこで使えるのか、
町民の興味関心は「貯める」「使う」の両方に向いている。
最近、このカードのことを訊かれることが多いが、
まずは手短に、こう答えることにしている。
「『まちを元気にする魔法のカード』です」
「町民参加型」は、なにもイベントばかりではない。
ゆうすいポイントカードを持った人は、知らぬ間に
わが町のまちづくりの賑わいに参加していることとなる。(笑)
自分の行動が、まちを元気にすることとなるなんて、
「なんとなく 楽しそうだね 清水町。」の戦略通りだな。



2016年10月03日(月)
選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ

映画「完全なるチェックメイト」(エドワード・ズウィック監督)から。
これもまた「Based on a true story」(事実に基づく物語)。
「伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を
映画化した伝記ドラマ」らしい。(汗)
日米冷戦の時代「盤上の第三次世界大戦」と称された、
ソ連とアメリカ、国の威信を掛けて・・と周りは囃し立てるが
主人公は、チェスは「2人がボードに向かい指し合うだけ」と表現、
時には「これは俺の戦いだ」と大声を出し、周囲が騒げば騒ぐほど、
どんどん孤独になっていく姿が痛々しい。
チェスの奥深さを「4手進めば、3000億もの可能性を考える。
1ゲーム40手数以上なら銀河の星の数だ」と例える人がいても、
彼は「すべては理論と記憶なんだよ。
選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ。
他に行きつく場所はない」と、シンプルさを強調する。
さらに「チェスは、真実を探求するゲームだ。
だから、私は真実を求めている」とも。
その思考の違いが「こんな手があったのか」と賞賛される
「神の1手」を生んだのだろう。
複雑になればなるほど、答えはシンプルの中にある。
そんな感じなのかもしれない。
私たち人生にも多くの選択肢があるけれど、正しい選択は1つ。
だから難しく考えない方がいい、という監督からのメッセージかも。
もう少し「完全なるチェックメイト」(将棋でいえば『王手』)に、
的を絞って欲しかったな。



2016年10月02日(日)
「富士山の伏流水」とは言わない。

講師「長谷川達也」氏(山梨富士山科学研究所・所員)
演題「富士山の恵としての水」から。
山梨富士山科学研究所主催「富士山講座」の4回目(2)。
「いろはす」は、全国で生産しているが、場所により
「硬度」が全て違う、というトリビアからはじまり、
「湧水は掘らないから、地下水ではない」という水道の統計、
全国の水道料金(10㎥使用料金)(平成26年4月現在)の比較、
なんと「3000円以上」の差があることを知って驚いた。
その中で、えっ?と感じたのは「伏流水」の定義。
なんでも「伏流水」とは「川がそばにある」、
だから「山の伏流水」はないはず、という説明だった。
辞書によると「本来の地下水とは異なり、河道の付近に存在して
河川の流水の変動に直接影響されるものをいう」とある。
「富士山の地下水は、流れているから「伏流水」と呼ぶのかも」
と言いながらも「用語としては、正しくない」と言い切った。
私たちが、柿田川について、何気なく説明する言葉の一つに
「富士山からの伏流水」というフレーズがあるが、
これからも多くの人に説明する機会があるのだから、
意識して「伏流水」という単語は使わないようにしようっと。
このことを知っただけでも「柿田川」の説明に使えるから、
山梨県まで勉強に足を運んだ意味があるなぁ。



2016年10月01日(土)
富士山の南東部で、特に多くの雨を降らすから・・

講師「山本真也」氏(山梨富士山科学研究所・所員)
演題「富士五湖の湧水と自然環境」から。
山梨富士山科学研究所主催「富士山講座」の4回目(1)。
テーマが「湧水」だったので、自宅から1時間半ほどの
富士吉田市まで勉強に出かけた。
山梨県県民カレッジとの連携らしく、多くの山梨県民が集い、
「富士山」について、いろいろな角度から研究した講師の話に、
耳を傾けている姿は、ちょっと羨ましかった。
さて、今まで「柿田川」に関して、気になっていた数字の根拠が、
今回の説明で、ヒントになった。
「どうして、富士山周辺の湧水地で、山梨県側も入れて、
柿田川だけが飛び抜けて、湧水量が多いのか」である。
結果は「駿河湾・相模湾」に近く、両方の海の水が蒸発して、
富士山の南東部で、特に多くの雨を降らすから・・。
山の北側(山梨側)は、雨がそれほど多くないらしい。
富士市、富士宮市も、それほど多くないようだ。
日本で一番雨が降る地域(富士山の南東部)の地下水の湧く場所が
わが町の「柿田川湧水群」だったということだ。
富士山から湧き出る水の量「480万トン/日」は、
東京都で1日に使われる水の量(433.4万トン/日)とほぼ同じ、だから、
柿田川(110万トン/日)は、1/4の量が湧き出ていることになる。
あらためて「柿田川」の素晴らしさが理解できた講座であった。