|
|
2016年10月31日(月) ■ |
|
家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん |
|
映画「奇跡(2011)」(是枝裕和監督)から。 「鹿児島から「さくら」が260キロで走るだろ? 博多から「つばめ」が260キロで走るだろう? それが初めてすれ違った時に、起こるんだよ。奇跡が。 すっごいエネルギーが生まれて、 それを見た人は、流れ星のように、願いが叶うんだよ」 九州新幹線の全線開通を題材に、そのすれ違う現場まで行き、 両親が離婚して離ればなれになった兄弟が、 また家族四人一緒に住めるように、と願う物語かと思いきや、 兄弟とも、新幹線がすれ違った瞬間、違うことを願った。 そして一言「家族より、世界を選んでしもったんや、ごめん」 伏線は父親役のオダギリジョーさんが、離れて暮らしている兄に呟く。 「父ちゃんは航一に、自分の生活よりもっと大事なもんのある 人間になって欲しいやげとなぁ。たとえば、音楽とか世界とか・・」 願いごとって、大きければ大きいほど、素敵だな、って感じた。 「家族が一緒に暮らすこと。そんな当たり前が奇跡だった」のに、 もっと大きな大きな奇跡を願った兄弟。 ハッピーエンドなのかわからないけれど、これも神の計らいだなぁ。
|
2016年10月30日(日) ■ |
|
家族のわかる人に訊いてください |
|
妻の「ガラ携」が壊れ、とうとう「スマホ」デビュー。(笑) 今までとは全然違う機能に面喰ってはいたので、 「試行錯誤しながら覚えるしかないね、と励ました(つもり)。 今まで、こういった機種変更はほとんど私が同行し、 直接説明を受けていたので、彼女にはほとんど知識がない。 今回、私が忙しくてついていけなかったので、 ショップの人に詳しく訊いたほうがいいよ、と助言したが、 根掘り葉掘り訊ねたのだろう、店員から発せられた言葉は 「家族のわかる人に訊いてください」だったらしい。(汗) その話を帰宅後に聴いて、あまりに不親切だと感じた。 慣れ親しんだ「ガラ携」から、はじめて「スマホ」に変える人は、 何かのトラブル、アクシデント、ハプニングにより、 このまま使いたいけど、使えなくなってしまった人が多い。 それだけでも、どうしたらいいのか、パニクっているのに、 さらに、店員の説明が「わかる人に訊いてください」では、 ますます不安を煽ることにならないだろうか。 私も初めて携帯電話を持った時、契約の時はとても親切で、 解約となると、ムッとされたことを思い出した。 競争が激しい業界であるからこそ、初めての人に対しては、 古いスマホから、新しいスマホに買い替える人以上に、 親切に、そしてゆっくりと説明してあげて欲しい。 スマホ恐怖症になる人を増やさないためにも。
|
2016年10月29日(土) ■ |
|
そのお仲間が一番信用できないんでね |
|
映画「アンフェア the end」(佐藤嗣麻子監督)から。 警察内部の権力組織をネタにした作品は、映画に限らず、 作家・横山秀夫さんの小説でも人気がある。 どの作品にもリアリティがあり、もしかしたら本当に こんなことがありえるかも?と思えてしまうほど、巧妙だ。 だからこそ、残したい台詞もメモも増えてしまう。 今回は、ちょっと皮肉っぽくこの会話を選んだ。 「事件に関する情報を一番先に教えてくれ」と頼むシーン、 篠原涼子さん演ずる、雪平夏見がこう切り返す。 「警察にはお仲間がたくさんいるんでしょ?」 それを受け、佐藤浩市さん演ずる、一条道孝が、 間髪入れずに、こう答えた。 「そのお仲間が一番信用できないんでね」 志を同じくし、仲間だと思って一緒に行動していた人たちが、 実は対抗勢力だったりすることもあり、最近、 新聞紙上を賑わしている事件は、内部告発が多いのも頷ける。 作品内、何度も出で来る台詞、 「私はあんたを完全に信用したわけじゃないからね」が輝く。 「人を信じる」ことがテーマの「アンフェア」は、 「何度、人に裏切られても、お前は人を信じた。 たとえ口では、信じないといっても・・ 悲しいくらい優しいな」のフレーズで、ほっとさせられた。
|
2016年10月28日(金) ■ |
|
ここでは必要以上に親密になっては、だめ |
|
書籍「炎上する君」(西加奈子著・角川書店刊・198頁)から。 書き出しの「あなたは太陽の上に住んでいる。空で活躍している、 あの太陽ではない。『太陽』という名の、中華料理屋である」 伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」の書き出し (春が空から降ってきた)を、彷彿とさせた。 短編のひとつ「ある風船の落下」は、面白かった。 地上の生活で「人間関係」などのストレスに耐えかねた人々の体に、 ストレスに代わり空気が入り込み、浮いていくという設定。 地上を飛び抜けた彼らは、誰かと特別な関係を持たない限り、 一定の距離感を保つ限りで、安定された環境が約束されている。 「人を信じたり、心を寄り添わせようとすると、重力が発生するの。 だから、ここでは必要以上に親密になっては、だめ」と、 先輩の「風船病患者」から、助言を受けるのたが・・。 疲れ、痛めつけられたはずの「地上」の人間関係が、恋しくなる。 やはり「誰かと心を寄せ合って生きていきたい」という想いが、 ひしひしと伝わってきて、いい話だった気がする。 西加奈子さんって、とても可能性を感じる素敵な作家だなぁ。
|
2016年10月27日(木) ■ |
|
(情報は)近くに落とさず、とにかく遠くへ投げる |
|
講師「高野誠鮮」氏 (日蓮宗僧侶・地方創生アドバイザー・立正大学客員教授) 演題「限界集落を救った『スーパー公務員』のチャレンジ」から。 テレビや新聞、その他多くのメディアで紹介されている方の 講演を聴くチャンスに恵まれた。 「ローマ法王に献上された神子原米の誕生秘話と奮闘記」だが、 私たち地方公務員の枠を超えた仕事ぶりは、羨ましい反面、 このやり方では組織も何もないな、と心配にもなった。 いくつかのメモから、私が参考になったのは、情報発信の方法。 「日本人は近い存在を過小評価する傾向にある」として、 「AP・AFP・ロイター等、16か国に配信」したこと。 言い換えれば「外堀作戦」。(情報の逆輸入ってことかな?) 「情報は外から内側に、出来るだけ遠方に投げる」という視点は、 とても参考になった。 「情報発信力がない!」と悩んでいるのならば、 「(情報は)近くに落とさず、とにかく遠くへ投げる」 最初から、世界に向けて発信する・・これだな。
P.S. 実は、与えられたチラシに書かれていた演題が気になった。 自分で自分のことを「スーパー公務員」なんて言わないだろうから。
|
2016年10月26日(水) ■ |
|
ナチは、人間より絵を大事に扱っている |
|
映画「ミケランジェロ・プロジェクト」 (ジョージ・クルーニー監督)から。 監督本人が、「監督・製作・脚本・主演」を務めて 伝えたかったことはなんだったのだろうか? 「第2次世界大戦中の実話を映画化したサスペンス」、 そんな紹介に、やや疑問を持ちながらの鑑賞となってしまった。 「歴史的財産が消え去ろうとしています。 我々は戦争に勝つでしょう。しかし美術品や文化財が破壊されたら、 取り返しがつきません」 「上層部の考えは、戦争で大勢死ぬ。美術品なんか知るか」 「でも、それは違う。我々が戦っているのは、 文化や生き方を守るためだ」 「偉大な芸術品は個人が所有すべきではない、人々のものだ」 「美術品は歴史であり、歴史は『命の蓄積』だ」など。 だからこそ、戦争やテロはいけないことなんだ、 そんなメッセージなのかもしれない。 しかし、私の心に残ったのは、 「ナチは、人間より絵を大事に扱っている」のフレーズ。 あれだけ残酷な戦争をしたナチス・ドイツのヒトラーが、 その「命の蓄積」を大事に扱っていたことのほうが、 インパクトが強い。 今、私たちがヨーロッパ絵画を始め美術品を堪能できるのは、 ヒトラーが大切に扱っていたから・・と知ってしまった。 「ネロ指令」で、ヒトラーが死んだら、橋、鉄道、公文書、 美術品を破壊せよ」ということになっていたとしても。
|
2016年10月25日(火) ■ |
|
子どもにとって、とっておきの読書の場所 |
|
先月家族で出かけた、京都旅行には目的地があった。 期間限定の特別公開「大徳寺」を拝観したあと、 さらに、私の希望の1つだった「京都御苑」へ。 以前、読んだ書籍「京都図書館紀行」で見つけた「森の文庫」。 メモした紹介文は「豊かな森の中にひっそりとたたずむ、 とっておきの読書の場所」だった。 今年のG.W(5月4日〜5日)に企画・運営した 「柿田川公園ブックフェス」で目指したのは、この雰囲気。 新緑と紅葉の季節が素晴らしいのは、誰もが認めているから、 敢えて、それを除く季節の雰囲気が知りたかったし、 シンボルとなっている「森の文庫」も、じっくり観察できた。 地元金融機関の寄付によって設置されたという本棚は、 4月から11月の午前9時から午後4時まで、開館していて、 なんと4面に設置された「本棚」は、全て「シャッター」付き。 雨や湿気を嫌う本のため、雨の日は「シャッターガラガラ」、 その心遣いが嬉しかった。 配架されている書籍名まではメモできなかったけれど、 「森の文庫」にふさわしく「植物」や「昆虫」の図鑑もあり、 今、捕まえてきた「虫」を調べたりするのだろう。 やはり、そういった自然学習が楽しいよなぁ、子どもにとって。 あらためて「柿田川公園を読書スポットに・・」という想いが、 強くなったことを記しておきたい。
|
2016年10月24日(月) ■ |
|
沼津港へはどうやって行けばいいですか? |
|
ローカルネタで申し訳ない。 柿田川公園に訪れていた人たちに、写真撮影を頼まれ、 シャッターを切ったあと、ちょっびり公園内の案内をした。 東京から訪れた観光客で、三島駅から源平川のせせらぎを歩き、 柿田川公園まで歩いてきたという。 このあと、沼津港へ行って美味しい魚料理を堪能する計画らしい。 やはり、第一・第二展望台からの湧き間には、大いに感激し、 国道1号の真下から・・という説明には、不思議がっていた。 さて・・と一息ついたあと、一番答えにくい質問を受けた。(汗) 「沼津港へはどうやって行けばいいですか?」 旅慣れた人たちにとって、名所から名所を繋ぐルートは、 あるものだと思っていたのか、 三島駅か沼津駅まで戻っていただいて・・の説明に 「わかりました」と言いながらも、実は「え〜」って顔をしていた。 この辺りが、観光という視点での広域連携の未熟さを感じた。 行政単位で制作される観光パンフレットは、 税金を使っているという観点から、近隣市町の情報を載せにくい。 訪れる観光客の立場から言えば、せっかくだから、 三島も、沼津も、長泉にも足を伸ばしたい、というのが本音だろう。 すべて自分のまちで完結することはありえないから、 観光客を少しでも長く引き止める策を考えるよりも、 お互いの名所を紹介しあう方が、結果的に喜ばれるんだろうな。 観光客にとっては、長泉のクレマチスの丘も、三大清流の柿田川も、 「三島」そう思っている人が多いに違いない。 それでも、来てもらえるだけでありがたい、そう感じる今日この頃。
|
2016年10月23日(日) ■ |
|
相手は宇宙だ。協力的じゃない。 |
|
映画「オデッセイ」(リドリー・スコット監督)から。 宇宙を題材にした映画は、けっこう好きで飽きない。 任務遂行の途中、トラブル・アクシデント・ハプニングが起き、 想像もつかない方法でその危機を乗り切るパターンは、 結果が判っていても、ハラハラドキドキの連続で夢中になる。 今回は「火星」に取り残された主人公が、科学・植物学を駆使し、 生き残って、仲間と再開し地球へ帰還する設定。 だからこそ、帰還後、どんなメッセージを私たちに届けてくれるか、 その主人公の体験談が、私のメモの対象となった。 「よく聞かれるのが、1人置き去りにされて死ぬと思ったか?、 ああ、もちろんだ。覚悟しとけ。君らにも起きる。 相手は宇宙だ。協力的じゃない。ある時点で、人間を見放す。 君は言う。『もう終わりだ』『僕は死ぬ』と。 それを受け入れるのか、闘うのか。そこが肝心だ。 まずは、始めるんだ。問題を1つ解決したら、次の問題に取り組む。 そうして解決していけば、帰れる。」と講義をする。 一度に多くの問題を同時に解決しようとするな、と諭してくれた。 とにかく目の前に起きている問題の解決に集中することが、 生き残る秘訣だ、と彼は言い切った気がする。 「相手は宇宙だ」のフレーズ、ちょっとカッコいいなぁ。
|
2016年10月22日(土) ■ |
|
「急いで、早くやって」「もっとペースを上げて」 |
|
映画「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督)から。 生まれてから5年間、一度も監禁された「へや」(Room)から 出たことがない男の子が、なんとか脱出し外の世界に触れた。 その驚きは、私たちが何気なく生活をしている世界を、 とても冷静に観ている気がした。 「へや」はとても狭く「自由」という言葉は知らずに育ったが、 その分、いろいろ考える時間がたっぷりあったのだろう。 彼は、初めて目にした、外の「世界」をこう表現している。 「いろいろなことがドンドン起きて止まらない。 『世界』は、明るさや暑さがずっと同じじゃなくて・・ 目に見えない菌が、フワフワしてる。」と。 さらに「『世界』はとても広いところだ。だから、時間が少ない。 バターみたいに薄くのびてるから、みんなこう言う。 『急いで、早くやって』『もっとペースを上げて』」。 私たちが、何の疑いもなく生活している「世界」は、 本当に「忙しい」。 のんびり過ごそうものなら、何を言われるかわからないけど、 せっかく、この作品の彼の台詞で気付いたのだから、 たまには「時間って長いな」と感じることをしたいな。
|
2016年10月21日(金) ■ |
|
姉妹町交流、復活の予感がするね |
|
昭和54年、全国に「清水町」という名前をもつ4つの自治体 (北海道清水町・福井県清水町・和歌山県清水町・静岡県清水町)が、 姉妹縁組を結び、行政だけでなく、数多くの民間交流を続けていた。 その後、平成の大合併で、福井県と和歌山県の清水町が、近隣と合併し、 「清水町」という自治体がなくなり、縁組解消となった。 しかし、今年の「台風10号」が、北海道清水町を襲い、 予想以上の壊滅的な被害を被ったのは記憶に新しい。 私のところへも、今でも北海道清水町民と交流を続けている多くの方々から、 「義援金以外でも、なにか復興支援をしたい」という声が寄せられ、 これからしばらく、わが町のイベントで「災害支援コーナー」を設け、 北海道清水町の特産品、農作物などを販売することに決まった。 購入することで、少しでも復興支援に繋がれば・・という、 北海道清水町好きの町民が、ボランティアで手伝ってくれることになった。 以前、わが町の姉妹町担当で、何度も北海道を訪れた役場OBとか、 町民ツアーで「北海道清水町」を訪れたことのある人たち、 さらには、文化交流・スポーツ交流・経済交流・小中学生交流などで、 想い出がある人たちは、気持ちよく引き受けてくれた。 彼らが口を揃えて私に言った台詞「姉妹町交流、復活の予感がするね」は これからの「民間交流」を期待させてくれる一言になった。 それが、大きな輪になっていく手伝いをすることがしたいな。 静岡県清水町のふるさと納税返礼品が、北海道清水町の特産品でもいい。
|
2016年10月20日(木) ■ |
|
ツイッターで呟くこと、やっと見つけました |
|
ネットで自分の気持ちを書き始めて、20年近くになる。 その間に、メルマガやSNSなど、発信方法は変わってきたが、 文字だけの日記にこだわっている。 時には、誤解を受けたり、異論・反論を受けたりもしたが、 それはそれで、自分と違った意見の人がいることを受け入れ、 こうして今でも書き続けていられることに、感謝したい。 ただし「ネット社会」と簡単に言っても、その役割や表現方法、 公開範囲により、使い分けが難しいのも事実である。 私が困っていたのは「ツィッター」での呟き。 いろいろなことを試してみたが、全国、全世界に向けて、 わざわざ呟くことが見つからず、諦めていたら、 ある方から、こんなアドバイスをいただいた。 「しもさんの場合は「気になる一言」から外れたメモとか 台詞とか、フレーズなんて、こんなネタから選んで書いています、 というのを、呟いたらどうですか?」と。 確かに、それなら呟けそうだな、と数日前から試しているが、 気負うこともなく、毎日書かなければ、というプレッシャーもなく、 そのネタいただき、という「メモ代わり」に呟くのには向いている。 だから、アドバイスいただいた方に、お礼のメールをした。 「おかげ様で、ツイッターで呟くこと、やっと見つけました」と。 へぇ〜、こうしてネタを拾い、あの「気になる一言」になるのか、と その過程を面白がってくれると嬉しいな。
|
2016年10月19日(水) ■ |
|
3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします |
|
映画「三人の妻への手紙」 (ジョセフ・L・マンキウィッツ監督)から。 「手紙・Letter」というキーワードだけで選んだから 1949年製作、劇場公開日1950年5月9日と知って驚いた。 3人の若妻に届いた、親友アディからの手紙の一部。 「3人のうちの誰かのご主人と駆け落ちします」 この意味深な手紙は、思い当たることがある3人にとって、 不安と焦燥が入りまじる。 相手が自分の夫ではないか、という疑心暗鬼で帰宅して、 夫の姿を確認したところで、ほっと一息をつくのだが・・。 私の推理は、親友・アディの一人芝居、というもの。 最近、親友3人の夫婦仲がうまくいってないのを知って、 自分が街を去りながら、この強烈なメッセージを出すことで、 彼女たちが、心配することもお見通し。 そのうえで、駆け落ち相手が自分の夫でなかったことを知り、 彼女らが、自分の夫に対して、愛情を取り戻し、 以前のように、夫婦仲が良くなるのを望んでいた。 それは、ナレーションにしか登場しない魅力的な女性「アディ」が、 この事件後、仲良くなった3組の夫婦を眺めながら、ラストで 「やれやれ おやすみ 皆さん」と呟くシーンが印象的だったから。 もう一度、観たいと思わせてくれた60年以上前の作品である。
|
2016年10月18日(火) ■ |
|
「やり直し」はできないけど「出直し」はできる |
|
ラジオから流れてきた、俳優・石田純一さんの台詞。 「不倫は文化だ」と発言したと騒がれたり、 「東京都知事選出馬」など、問題を起こすイメージがあるが、 今回は、やや真面目な声で、トークしていた。(笑) 最近の生き方の考え方として、貫いているのは、 「『やり直し』はできないけど『出直し』はできる」だとか。 一度きりの人生、やり直しはできないけど、 間違った選択を改めて、途中からやり直すことを「出直す」、 私はそう考えている。 一度失敗したら、もう人生は終わりではなく、 その失敗を繰り返さないように、そこからやり直す。 ただし「出直し」は、本人の気持ちだけではうまくいかない、 その「出直し」を、周りが認めることも大切だからだ。 「応援・支援」はしなくても「温かく見守る」、 それだけで「出直し」はスタートできる。
|
2016年10月17日(月) ■ |
|
地域の付加価値が増していくこと
|
|
10月2日からスタートした、地域通貨「ゆうすいポイント」 全国的に「先駆性」が認められた事業として、 予想以上に各方面から注目を浴びている。 なぜ、注目されているのか、私なりに考えていたところ、 その答えを、委託業者の会社概要パンフレットに見つけた。 この会社は「そこに暮らす 楽しさ、誇らしさ。」を軸に、 地域活性化につながる、いろいろな事業を提案している。 そして、その「地域活性化」について、こう記してあった。 「地域活性化とは『地域の付加価値が増していくこと』」 このポイント制度導入で「清水町」という地域に住む町民が、 「楽しい、誇らしい」という付加価値を感じてもらう、 そこに、このシステムの先駆性があると私は感じている。 「地域のコミュニティが元気で、地域の経済は循環していて、 何よりもそこで暮らす人たちや、そこにやってくる人たちが、 その地域を楽しみ、誇れるような状態であることが、 『地域が活性化している』と私たちは考えます」と書かれた パンフレットを眺め、気付いたことは、 「清水町での暮らしが、いまよりもちょっと楽しく、 いまよりもちょっと誇らしくなる。そんな地域をめざす」が 私たち行政に与えられた役割ということだった。
|
2016年10月16日(日) ■ |
|
感受性を活かした記憶術 |
|
映画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」(佐藤信介監督)から。 実は、取り上げたいキーワードが2つあった。 1つは「シナプス結合」 「間違ったことを繰り返し学習させられると、 しだいにそれを正しいと思い込んでしまう。 つまり正しいことを間違えだと逆の判断をしてしまう」ということ。 これは鑑定に限らず、普段の何気ない私たちの生活にも潜んでいる、 学習方法だと言えるから。 特にネット全盛の時代、その情報が正しい、正しくないの判断をせず、 繰り返し、間違ったことを学習している可能性があるからだ。 もう1つは「感受性を活かした記憶術」 「暗記することをイメージして、感動して覚える」らしい。 「喜怒哀楽・・どれか強い感情とセットにして記憶するみたいな」 「匂いとか嗅いで泣く・・みたいな・・」と曖昧な表現であるが、 感情や五感を利用して鮮明に記憶する、という発想が面白い。 それを思い出すまでに、時間がかかるかもしれないが、 一度、思い浮かんだら、芋づる式に記憶が甦ってくるのも事実。 昔から「メモリー・ペグ」と呼ばれる、この記憶術に興味があったが、 覚え書き程度の記憶と考えていたら、綾瀬はるかさん演じる主人公、 万能鑑定士・凜田莉子さんは、語学(フランス語)もこれで習得した、 それも、短時間で。(汗) もちろん設定に無理があるけれど、それを差し引いても、 面白い記憶術だな、とメモをした。
|
2016年10月15日(土) ■ |
|
せつなさと美味しさを味わいたい あなたへ |
|
飾り巻き寿司・公認講師の方を紹介してもらい、 「ゆうすいくん」の「巻き寿司」について話をした。 町政施行50周年に誕生したわが町の「ゆるキャラ」を、 今後どうやって、まちづくりに活かしていくかは、 ブームに乗った「賑わいづくり」(周知)から、 確実に次のステップに入った、と感じている私にとって、 もっと町民に親しまれるための仕掛けを探していた。 そこで見つけたのが、この「ゆうすいくんの飾り巻き寿司」。 「予想外に簡単に出来ましたよ」と講師の彼女は言うけれど、 その出来映えは、58歳の私でさえ「可愛い」と思えるほど素晴らしい。 この「飾り巻き寿司」の作り方を、町民みんなで習って、 時には、子どもたちの弁当箱に入ったり、イベントで売られたり、 夢は広がる一方であった。 そんな打合せを終え、SAMPLEに・・と置いていってくれた作品を 昼食時に食べて、味の感想をメモしようとしたら、胸が痛くなった。 なんと「可哀相で食べられない」(汗) 「ゆうすいくん」への思い入れが強い人ほど、 食べ物とわかっていても、口に出来ない気がする。 「ゆうすいくん大好き」の子どもたちは、食べられるだろうか。 そんな私を傍で見ていたスタッフが、面白がって呟いた。 「せつなさと美味しさを味わいたい あなたへ」 売る時には、是非、こんなキャッチコピーを付けたいな。
|
2016年10月14日(金) ■ |
|
顧客の意見が、購入動機となる |
|
「『食&農』こだわりの逸品展示会2016」 (売れるためのマーケティングセミナー)・講師「杉山浩之」氏、 演題「売れる仕掛けはこの人に聞け!」から。 「清水もつカレー・バリ勝男クン」などを仕掛けて成功に導いた、 彼の「マーケティング」は、特別なものではなかった。 ただ、それに気付いて実行できるか、できないか、だけ。 時代の潮流は、ものすごい勢いで変化し、それを察知して、 戦略や対応策が打てるかどうか、が鍵となりそうだ。 印象に残ったのは「顧客の意見が、購入動機となる」だった。 要は「口コミ」(カスタマーレビューの星の数)で、 評判の良いところを選ぶ人たちが増えていて、 「スペックさえあれば、ブランドは気にしない」ということ。 メーカー(ブランド)じゃないと・・という時代は過ぎ去って、 利用した多くの方の評価(星の数)が判断基準、という視点は、 行政には関係ない、などとは言っては、いられない。 首都圏から、わざわざ土地を選び、建物を建てる判断は、 現在そこに住んでいる人の評価(星の数)かもしれない。 だからこそ、今住んでいる人たちの評価が上がるような施策を、と 私は思っている。
|
2016年10月13日(木) ■ |
|
船が沈むぞ。救命胴衣を着よう |
|
映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」 (アダム・マッケイ監督)から。 タイトルの「ショート」は「住宅市場で空売り」を指している。 それくらいはわかったが、あとは経済に疎い私としては、 実話とわかっていても、あまりに専門用語が多くて、 作品を楽しむというよりも「リーマンショックが起きた背景」を 映画仕立てで学習した感じが強く残った。 作品中に突然のように表示される、有名人の言葉は、 監督の言いたいことを、短いフレーズで表わしているようだ。 「厄介なことは知らないことじゃない。 知らないのに知ってると思い込むことだ。マーク・トウェイン」 「真実は詩に似ている。ほとんどの人が嫌いだ。 ワシントンのバーで耳にした言葉」 「誰もが心の奥底では世の終末の到来を待ち受けているものだ。 『1Q84』村上春樹」 そして、経済の仕組みをこう呟く。 「給料は横ばいで、家は高騰。家は財産ではなく、借金だ」 だから「船が沈むぞ。救命胴衣を着よう」と叫んだのかもしれない。 この素早い「判断力」と「行動力」が、彼らを成功に導いた、 そう言っても過言ではないだろう。 最後に気にかかるフレーズをメモした。 「彼は今でも一つの商品に絞り込んで、小さな投資を続けている。 それは『水』だ」 その「水」が、どう世界の経済に影響を与えているのか、 じっくり眺めていきたいと思う。
|
2016年10月12日(水) ■ |
|
えっ、そんな理由で? |
|
居酒屋で聴こえてきた、隣のテーブルの若者たちの会話。 「俺、最近、清水町に引っ越したよ」 「へぇ、どうしたの? 伊豆が気に入ってたんじゃなかった?」 「うん、だけど『ポケモンGO!』出来ないから・・」 その他にも、いろいろな理由を加えていたが、正直、驚いた。 声には出さなかったけれど「えっ、そんな理由で?」と、 私の好奇心を、メモにした。 「伊豆でも、時々、変わったポケモンがでるけど・・」と 苦笑いしながら『ポケストップ』がほとんどないんだよ」と、 深刻な顔して、友達に悩みを打ち明けている。 『ポケモンGO!』は、捕まえるボール(モンスターボール)、 (スーパーボール)(ハイパーボール)が必要になるが、 それをゲット出来る「ポケストップ」が、伊豆には少ないらしい。 たしかに、それではこのゲームの面白さは伝わらない。(汗) 引っ越してからは、毎日、柿田川公園とサントムーンの周辺で、 ボールを定期的にゲットして、大いに楽しんでいるようだ。 困った時は、三島大社周辺で大量にゲットしてから遊ぶ・・とも。 実は、58歳の私も同じことをしているので、可笑しかった(笑)。 わが町の定住理由が「身近に『ポケストップ』があるから」とは、 さすがに、頭の固い公務員の私たちには思いつかない理由だろうが、 「ポケモンGO!!を楽しみたい若者たちへ」というチラシは、 ありなのかもしれないな、とメモをした。
|
2016年10月11日(火) ■ |
|
「地球に来たのには、理由がある」「人は裏通りで、理由もなく死ぬ」 |
|
映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」 (ザック・スナイダー監督)から。 最初のテロップ「18か月後、インド洋のどこか」という文字に笑い、 2時間半を超える作品なのに、あまりメモする台詞は少なかった。 「『無知』だからと言って『無罪』ではない」 「新聞の記事で世論は変わるんです」 「父が言ってた。バーボンは百薬の長だと」 「悪魔は地の底からは来ない。空から来るんだ」 「歴史の転換期には、政治を超えた判断が必要だ」 「カンザスは、パンケーキより平らだな。 ここから見下ろすと、大きな川と農場だけだ」など。(笑) 特筆するとすれば、バットマンが、スーパーマンに呟くシーン。 「両親に言われただろ。「地球に来たのには、理由がある」と。 俺の両親の教えは違う。「人は裏通りで、理由もなく死ぬ」」 このフレーズは、ヒーローでない私たちにも言える。 「この世に生まれてきたのには、理由がある」とする考え方と 「この世に生まれてきたのには、特に理由などない」とする考え方。 どちらにしても、この世に生を受けて生きている以上、 毎日を大切にしろ、ってことなんじゃないかな。
|
2016年10月10日(月) ■ |
|
子どもたちが自宅の住所を知らない |
|
子育てしている人たちと話していると、 今の子どもたちの特徴が浮かび上がってくる。 その一つが「子どもたちが自宅の住所を知らない」だった。 裏を返すと、住所を書く機会が少ないということだろう。 年賀状なども、すでに印刷されているか、メール。 当然、文通とか交換日記などもしないだろうし、 誰かに、手紙を出すことも少ないに違いない。 そう考えてみると、確かに「住所」を知らなくても、 生活でも、学校生活でも、困ることがないということだ。 迷子になった時「おうちはどこ?」「どこに住んでるの?」と 訊かれても「あっち」とか「知らない」と答えるらしい。 大人になると、いろいろな場面で住所を書くケースがあるが、 子どもの頃から、住所を覚えていないと、咄嗟には出ない。 もしかしたら、自宅の電話番号も知らなかったりして・・(汗)。 なんだか、困った世の中になりそうだなぁ。
|
2016年10月09日(日) ■ |
|
(柿田川を)「待ち受け画面」にしています。 |
|
「柿田川evol」の管理者様、と題して、 嬉しいメッセージが届いたので、記録に残したい。 「毎日、柿田川の動画や写真をありがとうございます。 最近では、今日はどんな写真がアップされるのかなって、 楽しみにしています」というメッセージで始まり、 それだけでも舞い上がっているのに、さらに 「最近の写真は、けっこうお気に入りで・・」と続き、 最後に「『待ち受け画面』にしています。」と書いてある。 自分は勿論、季節に応じて「待ち受け画面」にしているが、 (以前は「八つ橋」からの風景、今は「教材園」の風景を) 出来るだけ毎日「柿田川evol」にアップしている写真が、 誰かのスマホの「待ち受け画面」に使われるなんて、 こんなに嬉しいことはない。 毎日、スイッチを押すと、最初に目にする画像が、 私の撮影した「柿田川」なんて、信じられないくらいだ。 だけど、こういう「柿田川ファン」に支えられて、 私の「撮影・投稿活動」が続いているのは事実だし、 疲れた時にホッとしてもらえるような写真を提供したい。 これも「縦位置の画像」を配信し始めた効果かな? 横位置の写真を、待受け画面にする人はいないだろうから。
|
2016年10月08日(土) ■ |
|
「思い出」と「妄想」は、無関係代名詞。 |
|
映画「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)から。 う〜ん、作品としては・・が鑑賞後の感想だった。 女優・吉永小百合さんのファンにとっては、 役柄がどんな設定であろうが、満足なのかもしれないが。 そんな状況ではあるが、メモした台詞の中から選ぶとすれば、 「肩を壊さなければ、甲子園に行けた」とか 「昔、俺、学級委員だった」と、事実無根の妄想を口にする 阿部寛さん演ずる「浩司」に、恩師が笑いながら呟いた台詞。 「はぁ?」と、ややオーバーアクションで振り返り、 「君ね『思い出』と『妄想』は、無関係代名詞。 つまり、Whoとwhichの関係、わかる?understand?」、 と続けた。(その意味すら分からなかったが・・) 教え子をからかいながら、さすが学校の先生らしい教え方で その表現が光った。 「関係代名詞」という単語、意味は忘れてしまったが、 一番苦手だった英語の表現として、記憶に残っている。 単に「思い出」と「妄想」とを、ごちゃごちゃにするな、 それとこれは、まったくの無関係だ、の表現でいいのに、 敢えて「無関係代名詞」という、意味不明の単語を使う。 私も、今度、使わせてもらおうっと。
P.S. 作品中「〜青年団フォーク愛好会のみなさんでした」の紹介で、 ど田舎のステージで歌を披露するグループが、上手すぎた。 メンバーをエンドロールで確認したら、 「杉田次郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃」 上手いわけだよなぁ、これだけ揃えば。(笑)
|
2016年10月07日(金) ■ |
|
親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい |
|
書籍「金色の流れの中で」 (中村真里子著・新日本出版社刊・206頁)から。 未来からタイムスリップしてきた「和也」が、 主人公の女の子に「戦争」について話すシーンがある。 その視点は、今まで私が気付かなかったことであり、 けっこうインパクトのある言葉だったと思う。 「戦争がなければたくさんの人が死なずにすんだ。」 これは、誰もが考え付くことだが、続けてこう言う。 「ってことは、たくさんの人が人殺しにならずに済んだはずなんだ」 人がこの世に生を受けて、戦争だから仕方がない、という理由で、 「人殺し」という体験をする。 それが、どんなに辛いことなのか、私には想像がつかない。 さらに物語後半、「人殺し」の視点はその子供たちにまで及ぶ。 「親を殺された子はつらいけど、人殺しの子もつらい」 人を殺したことのある親を持つ、こどもの複雑な心境、が、 さらに私の頭の中をかく乱してしまった。 辛い思いをするのは、戦っている男たちだけではない。 人を殺した「息子」「夫」「父親」の家族って、 戦争に対する考え方が、私たちとは違うんだろうなぁ。
|
2016年10月06日(木) ■ |
|
定住してくれた人にアンケートを取る |
|
講師「神南臣之輔」氏(販促アドバイザー) 演題「『A4』1枚アンケートで利益を5倍にする方法」から。 沼津信用金庫主催の「ビジネス塾」カリキュラムの一つであった。 仕事柄、私も長年、各分野でアンケートやチラシを作ってきたが、 こんな素晴らしいノウハウがあったのか、という驚きと、 もっと早く知りたかったな、と感じることばかりである。(汗) たぶん、一回では紹介しきれないほど、気付きが多かった。 逆を言うと、今までなんと無駄なことをしていたんだろう、という 焦りにも似た感情が浮かんできた。 それほど「チラシづくりの基本中の基本」が詰まっている。 アンケートを「バックデータ」にしてつくる「チラシ」には、 ターゲットの明確化、そのターゲットの琴線に触れるフレーズ、 そして、説得力ある体験談・・など、どれも「作成者の考え」を チラシに盛り込むことをしない。 すべて「アンケート」の回答をデータにして作成する。 これって最近、聴講する機会の多い「マネジメント」と同じ話だと、 気付いたのは、つい最近のこと。 「顧客の満足」という言葉を、言い換えたにすぎないこと、だと。 「マーケティング」も「ターゲッティング」も・・。 書籍・映画「もしドラ」でメモした言葉が、そのまま使える。 アンケートは「買ってくれない人」や「買ってくれそうな人」ではなく、 実際に「購入してくれた人に取る」、これに尽きる。 私たち業界の場合「定住してくれた人にアンケートを取る」だな。 どうしてこんなことに、気付かなかったんだろう・・(汗)
|
2016年10月05日(水) ■ |
|
飾り壷さ・・だが、空じゃない。 |
|
映画「しあわせの雨傘」(フランソワ・オゾン監督)から。 冒頭のリスの交尾シーン、何度か登場するセックスシーンが、 妙にリアルで、ちょっと下品だったなぁ・・が第一印象。 カトリーヌ・ドヌーブ扮する「セザンヌ」着用の 赤のジャージと青のジャージは、何を意味するのかさえ不明だった。 メモした台詞は少なかったけれど、 作品中に何度も登場する「飾り壷」という単語が引っ掛かった。 「ママみたいにはなりたくない。『飾り壷』には」と、娘が母に言う。 同じ単語を、日本版の予告編では「お飾りの妻」と訳していたから、 ただ、そこにいればいいだけの(役に立たない)存在として、 お気楽なブルジョア主婦を位置づけているのはわかる。 最後には、選挙に当選してハツラツと演説している彼女を テレビで観ながら、夫・娘がこんな会話をする。 「飾り壷、と思っていた」「飾り壷さ・・だが、空じゃない」 外見は「飾り壷」のように見栄えがよく、誰にも羨ましがられ、 さらにモノを収納できる本来の壷としての役割も果たせる、 きっと「役に立つ」という意味の「・・だが、空じゃない」と続く。 彼女にとって、最高の褒め言葉としてメモをした。
|
2016年10月04日(火) ■ |
|
「まちを元気にする魔法のカード」です |
|
10月2日からスタートした、 わが町限定の「地域通貨」(ゆうすいポイント)は、 初日1,000枚超えの配布があり、嬉しい悲鳴となった。 駅もない、商店街もない、小さな町で行うポイント制度は、 官民連携事業として採択され、行政が、公共施設の来館や 講座・教室・イベント参加、さらにはボランティア活動でも ポイントを付与して、町民には貯める楽しさを味わいながら、 元気よく、町の中へと飛び出してもらう。 (「ゆうすいポイント」加盟店も100円=1ポイントで付与) そのポイント(1ポイント=1円)を使えるのは、 町内限定の加盟店のみだから、どこで使えるのか、 町民の興味関心は「貯める」「使う」の両方に向いている。 最近、このカードのことを訊かれることが多いが、 まずは手短に、こう答えることにしている。 「『まちを元気にする魔法のカード』です」 「町民参加型」は、なにもイベントばかりではない。 ゆうすいポイントカードを持った人は、知らぬ間に わが町のまちづくりの賑わいに参加していることとなる。(笑) 自分の行動が、まちを元気にすることとなるなんて、 「なんとなく 楽しそうだね 清水町。」の戦略通りだな。
|
2016年10月03日(月) ■ |
|
選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ |
|
映画「完全なるチェックメイト」(エドワード・ズウィック監督)から。 これもまた「Based on a true story」(事実に基づく物語)。 「伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を 映画化した伝記ドラマ」らしい。(汗) 日米冷戦の時代「盤上の第三次世界大戦」と称された、 ソ連とアメリカ、国の威信を掛けて・・と周りは囃し立てるが 主人公は、チェスは「2人がボードに向かい指し合うだけ」と表現、 時には「これは俺の戦いだ」と大声を出し、周囲が騒げば騒ぐほど、 どんどん孤独になっていく姿が痛々しい。 チェスの奥深さを「4手進めば、3000億もの可能性を考える。 1ゲーム40手数以上なら銀河の星の数だ」と例える人がいても、 彼は「すべては理論と記憶なんだよ。 選択肢は多いと思われるけど・・正しい指し手は1つだけ。 他に行きつく場所はない」と、シンプルさを強調する。 さらに「チェスは、真実を探求するゲームだ。 だから、私は真実を求めている」とも。 その思考の違いが「こんな手があったのか」と賞賛される 「神の1手」を生んだのだろう。 複雑になればなるほど、答えはシンプルの中にある。 そんな感じなのかもしれない。 私たち人生にも多くの選択肢があるけれど、正しい選択は1つ。 だから難しく考えない方がいい、という監督からのメッセージかも。 もう少し「完全なるチェックメイト」(将棋でいえば『王手』)に、 的を絞って欲しかったな。
|
2016年10月02日(日) ■ |
|
「富士山の伏流水」とは言わない。 |
|
講師「長谷川達也」氏(山梨富士山科学研究所・所員) 演題「富士山の恵としての水」から。 山梨富士山科学研究所主催「富士山講座」の4回目(2)。 「いろはす」は、全国で生産しているが、場所により 「硬度」が全て違う、というトリビアからはじまり、 「湧水は掘らないから、地下水ではない」という水道の統計、 全国の水道料金(10㎥使用料金)(平成26年4月現在)の比較、 なんと「3000円以上」の差があることを知って驚いた。 その中で、えっ?と感じたのは「伏流水」の定義。 なんでも「伏流水」とは「川がそばにある」、 だから「山の伏流水」はないはず、という説明だった。 辞書によると「本来の地下水とは異なり、河道の付近に存在して 河川の流水の変動に直接影響されるものをいう」とある。 「富士山の地下水は、流れているから「伏流水」と呼ぶのかも」 と言いながらも「用語としては、正しくない」と言い切った。 私たちが、柿田川について、何気なく説明する言葉の一つに 「富士山からの伏流水」というフレーズがあるが、 これからも多くの人に説明する機会があるのだから、 意識して「伏流水」という単語は使わないようにしようっと。 このことを知っただけでも「柿田川」の説明に使えるから、 山梨県まで勉強に足を運んだ意味があるなぁ。
|
2016年10月01日(土) ■ |
|
富士山の南東部で、特に多くの雨を降らすから・・ |
|
講師「山本真也」氏(山梨富士山科学研究所・所員) 演題「富士五湖の湧水と自然環境」から。 山梨富士山科学研究所主催「富士山講座」の4回目(1)。 テーマが「湧水」だったので、自宅から1時間半ほどの 富士吉田市まで勉強に出かけた。 山梨県県民カレッジとの連携らしく、多くの山梨県民が集い、 「富士山」について、いろいろな角度から研究した講師の話に、 耳を傾けている姿は、ちょっと羨ましかった。 さて、今まで「柿田川」に関して、気になっていた数字の根拠が、 今回の説明で、ヒントになった。 「どうして、富士山周辺の湧水地で、山梨県側も入れて、 柿田川だけが飛び抜けて、湧水量が多いのか」である。 結果は「駿河湾・相模湾」に近く、両方の海の水が蒸発して、 富士山の南東部で、特に多くの雨を降らすから・・。 山の北側(山梨側)は、雨がそれほど多くないらしい。 富士市、富士宮市も、それほど多くないようだ。 日本で一番雨が降る地域(富士山の南東部)の地下水の湧く場所が わが町の「柿田川湧水群」だったということだ。 富士山から湧き出る水の量「480万トン/日」は、 東京都で1日に使われる水の量(433.4万トン/日)とほぼ同じ、だから、 柿田川(110万トン/日)は、1/4の量が湧き出ていることになる。 あらためて「柿田川」の素晴らしさが理解できた講座であった。
|
|