初日 最新 目次 MAIL HOME


しもさんの「気になる一言」
しもさん
MAIL
HOME

My追加

2016年05月31日(火)
「renovation」と「Re-innovation」

TAKE FREEの冊子「ヌマヅのリノベ」にこう書かれている。
「今、巷で良く耳にする『リノベーション』。
『Re-innovation』とは、今あるものを活かし、
別の発想で新しい使い方をすること。」
私の場合、気になって調べてみたのは、英単語。
ネットでは、ほとんどが「renovation」でヒットするが、
あえて「Re-innovation」とした意味が伝わらなければ、
私の疑問は、ますます深まるばかり、ということになる。
「innovation」とは新たな価値やアイデアを創造・発明すること。
「renovation」とは新たな価値やアイデアを創造鷆し直す鷆ということ。
ここらに、解決のヒントが隠されているのかもしれないが、
どうも腑に落ちない。
「re-」を付けると「再度・ふただび」の意、しか覚えていないから。
流行言葉のように「リノベーション」という単語が広まり、
「建築物の改造(用途変更)」というくらいの知識しかなかったのに、
まちづくりの分野まで「リノベーション」が使われだしたから、
共通認識が欲しくなったのかもしれない。
ただし英単語だけは、外国人が読んだ時に不自然と感じないものを綴る、
そうしないと、単なる「誤記」ということになるから。
英語に詳しい方々、誰か説明してくれませんか?



2016年05月30日(月)
変わらない世界を嘆くかわりに、彼女は走った。

映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」(佐藤信介監督)から。
場面設定を説明せずに、この作品の面白さを伝えるのは難しい。
だから映画の場合、監督や脚本家の伝えたかったことを、
台詞や掛け軸、写真などに見つけようとしてしまう癖がついた。
今回は、自分の所属する団体、自分の勤める会社、
いや、自分の住む街に置き換えてもいい。
不平不満を言う人は、何に対しても批判的だけれど、
ではあなたは何か行動しているのか?と言えば、皆無。
批判することが楽しいのであって、自分では何も動かない。
そんな風潮を意識してか、節々に気になるシーンがある。
「どうにもお先真っ暗だな」「だから、私たちがいるんじゃん」
「ワインはね、提供する温度やグラスの形状によって、
味がまったく変わってしまう。どんな上等なワインも、
環境が悪ければ実力を発揮することができない」
「堂上さんですよね、とても強いと聞いています。
見てみたいなぁ、あなたが倒れるところ」
「見てるだけか・・直接こい」
「私たちの存在は無意味なんでしょうか?
戦っても、意味がないんでしょうか?」
「俺たちが必要かどうか決めるのは、俺たちじゃない」
そして物語のラストに出てくる写真のキャプション。
「変わらない世界を嘆くかわりに、彼女は走った。
 その想いが届くことを信じて」
これかな、今回の「気になる一言」は。



2016年05月29日(日)
技術の進歩は、人間社会が同様に進歩しなければ・・

「オバマ米大統領、広島での所感(全文)」から。
この所感に対して、なにか記録に残しておこうかな、と
何度か読み直して、印象に残ったフレーズを書き出した。
その中で選んだのは、
「技術の進歩は、人間社会が同様に進歩しなければ、
われわれを破滅に追い込む可能性がある。
原子の分裂につながる科学の革命は、
道徳的な革命も求めている」という一段だった。
もちろん、広島だから原爆に対することなのだろうが、
私は「原子力発電」にも同じことが言えるなぁ、と感じた。
ここ数年で、スマホ、自動運転の車、ロボットなど、
技術の進歩により、私たちの生活はどんどん便利になるけれど、
それを使いこなす、私たち人間も進歩しなければ、
使っているつもりが使われている、ということになりかねない。
少なくとも、人間が確実にコントロールできなければ、
技術の進歩の暴走を止めることが出来なくなるということだ。
長く熱いメッセージの中に、1つでもいいから心に残ったことを
メモしておきたい。
何年後かに、その言葉の意味が分かるときがくるだろうから。



2016年05月28日(土)
「親友」と「知人」は、親密度が違う「友達」

最近、Facebookから少し距離を置いている。(汗)
私の場合「友達承認」はけっこうこだわっていて、
顔と名前が一致しないと「承認」しないし、
毎年「誕生日」などを機に「友達」の整理(断捨離)をする。
1人ずつ、顔を浮かべ、思い浮かばなくなったら、
申し訳ないが「友達」を外すことも・・。
そうしないと、大切な友達の行動がわからなくなるし、
街で偶然すれ違った時に、挨拶も出来ない関係が
「友達」とは言えないし・・などと考えるからだ。
(10年以上メール交換している、顔も知らないメル友もいるが)
いや、そんな彼ら、彼女らの存在は、私の感覚から言うと、
「友達」ではなく「知人」なんだよなぁ、とも思う。
SNSも「いいね」を何種類も分けるくらいなら、
「友達」を「親友」「友人」「知人」「仕事」「趣味」など、
普段からの「お付き合いの度合い」で振り分けるほうが、
相手がどんな感覚で、自分と「お友達関係」を保っているのか、
わかって面白い気がするのになぁ。
「とりあえず」なんてのがあったら、もっといい。(笑)
生まれてから何十年もつき合っている「親友」と、
先日知り合った「知人」を一括りにするのは難しい。
人間関係を大切にするSNSだからこそ、改善を期待したい。
現状は「親友」と「知人」は、親密度が違う「友達」と理解して、
つき合っていくしかないのかな。



2016年05月27日(金)
湧き水コーヒー飲みたいね。

柿田川公園横のドライブイン「湧水の道」(旧・泉の館)に、
「『湧水コーヒー』」の看板が掲げられている。
しかし、観光客はその看板を眺め、当然のように
「湧き水コーヒーのみたいね」と、友達を誘っている。
その横で、お気に入りの「豆腐アイス」を食べながら、
のんびりしていた私は、その会話でメモ魔の本性が動いた。
「ゆうすい」と読まずに「わきみず」と読むのか?と。
しばらく観察していると、同じように読んだ人が多くて、
ちょっと驚いた。
もちろん、読めないのではなく、読み替えたことは分かる。
だからこそ、面白いなあ、とメモをした。
日本人にとっては「湧水」(ゆうすい)という言葉よりも、
「湧き水」(わきみず)の方が、親近感があるのだろうか。
湧いているイメージは「わきみず」の方がわかりやすいし、
音としても「柔らかい」気がするからだろうか。
最初の一言が「ゆ」より「わ」の方が発音し易いのかも・・。
しかし・・わが町のイメージキャラクターは、
「ゆうすいくん」だからなぁ・・う〜ん。(汗)

P.S.
少なくとも中国人は「ゆうすい」って読むに違いない。(笑)



2016年05月26日(木)
座りだこ、芸者のシンボルよ

映画「新・雪国」(後藤幸一監督)から。
名作「雪国」の映画化作品と勘違いして、観てしまった。(汗)
あまりメモに残るようにな台詞はなかったが、作品解説に書かれた
「さりげなく芸者文化の一端を観ることができるのも興味深い」を
もう少し解説したい。
芸者としての心構えが足りず、未熟な主人公でも、
足を崩して座るより、正座した方が楽なの、と言うくらい
長時間、正座することは、基本中の基本なのだろう。
足袋を脱ぎながら「座りだこ、芸者のシンボルよ」と見せるシーン、
へぇ〜と感心させられて、メモをした。
「芸者が(途中で)踊りを止められる、こんな恥ずかしいことはない」
と叱られたり「銚子は振るもんじゃない」と先輩から教わったらしい。
また作品中、中年男性の芸者遊びらしきシーンがあるが、
ちょっと下品すぎて、男の私でも鑑賞には価しない。
そんなお客にも、笑顔を見せて対応しなければならない芸者、
現代の「コンパニオン」では、考えられない厳しい世界があった。
(いくら、お客の方が悪くても)一度でもトラブルを起こしたら、
二度とその旅館のお座敷に出入りできない世界なんだ、とメモをした。
作品的には、何を伝えたいのか、よく分からなかったなぁ。(汗)



2016年05月25日(水)
妹はヘルス出身なんだよ

最近、歳を重ねたせいか思い込みが激しいのか、
耳が遠くなったのか、聞き間違うことが多くなった。
ある友人と話をしていて、仕事の話、家族の話、
趣味の話など、多岐に及んでとても楽しかったのだが、
兄弟姉妹の話になった時のこと。
彼が「妹はヘルス出身なんだよ」とボソッと呟いた。
えっ、そんなこと打ち明けてくれなくてもいいのに、
と内心思ったが、真面目な顔をして、
学歴の高い妹と比べられて嫌だったな、と言うので、
ドキドキしながら「妹、ヘルス嬢なんでしょ?」と
訊き返したら、大笑いされた。(汗)
「しもさん、耳遠くなった?」と言いながら、
「妹は、フェリスなんだ」と丁寧に言い返してくれた。
(正式には「フェリス女学院大学」のことだと思う)
「そうか、そうだよね・・」と自分で納得しながら、
面白すぎて、頭から離れなくなってしまった。
「このネタ、どこかで使わせていただきます」と言って、
今回、「気になる一言」に突然、登場したけれど、
このネタを知ったあなた、どこかで使って下さいね。(笑)



2016年05月24日(火)
「喜怒哀楽」が表現できる「ゆるキャラ」

最近、わが町のゆるキャラ「ゆうすいくん」から
目が離せなくなってきた。
イメージキャラクターの生みの親は絵本作家「宮西達也さん」、
これは何度も紹介してきた。
そのデザインをもとにゆるキャラ「ゆうすいくん」の
着ぐるみが作られ、先日、3歳の誕生日を迎えた。
ゆるキャラの活用方法は、わが課のスタッフとともに、
試行錯誤しながら、何度となく意見をぶつけ合ってきたが、
ようやく、その答えが見つかりそうな感じがする。
出演依頼のあるイベントを待っているだけでなく、
定期的に外に出たい、という若い職員の意見を取り入れ、
柿田川公園のみならず、町内のいろいろな場所に飛び出していった。
「平成のガチャピン」を目指そう、という私の冗談まじりの意見も、
受け入れてくれ、驚くようなことにチャレンジしてくる。
ボールを蹴ったり、山に登ったり、自転車に乗ったり、
うそぉ〜、そんなことも出来るの?、人間みたい・・と、
facebookでは人気者になりつつある3歳の彼は、
何でも挑戦したがる、3歳の子どもみたいだ。
先日は、太鼓橋のアスレチックに挑戦し降りれなくなったり、
川を渡ろうとして落ちてみたり、後で知ってハラハラドキドキする。
さらに着ぐるみのはずなのに、身振り手振りによって、
「悲しそうな様子」「落ち込んでいる様子」なども表現できる。
「『喜怒哀楽』が表現できる『ゆるキャラ』」は、全国でも稀だろう。
「孫自慢をするおじいちゃんの感覚」なのかもしれないが、
本当に、可愛くて仕方がない。もう「ゆるキャラ」を卒業だな。

P.S.
今年最後のエントリーと決めた「ゆるキャラグランプリ」。
順位なんて気にしないけど、成長した「ゆうすいくん」に一票を。



2016年05月23日(月)
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」

映画「誘拐の掟」(スコット・フランク監督)から。
解説に「元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーを
主人公にした人気シリーズの第10作」とあった。
主人公が、警察官ではなく、私立探偵という設定の違いはあるが、
最後は、凶悪な事件を解決していくのか・・と観始めた。(汗)
冒頭「1999年 ニューヨーク市」というテロップに、
あっ、ニューヨークは「市」だったんだ、と笑いながらメモし、
「私立探偵」の定義で、今回はこれだな、とメモが増えた。
「私立探偵だそうだな」「免許はない」「つまり?」
「たまに人の頼みを聞いて、見返りに「贈り物」をもらう」
えっ、私立探偵になるのに免許とかいるの?と、疑問が残り、
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」で、
なるほど、尾行中にトイレに行きたくなったら大変だと納得した。
そして、ちょっぴり真面目に考え答えたのが、
「忍耐力や直感に、偶然の幸運、これが一番」だった。
これは、警察官ではない、私立探偵だから、の発言だろう。
そして、最後に「それに『いい名前』、すごく大事だぜ」で、
確かに、腕の良さそうな「私立探偵の名前」に興味を持った。
さすがに「山田太郎」より「金田一耕助」の方が、
難事件を解決してくれそうだものなぁ。
職業にあった「名前」って、あるような気がする。(笑)



2016年05月22日(日)
離れていて淋しいと思う人を選びなさい

本日、33回目の結婚記念日だったので、夫婦ネタを。
(妻は「33回喜」と定義して、上機嫌である。(汗))
今までにも、この「気になる一言」で何度も取り上げてきたが、
夫婦の話は尽きることがなく、一冊の本にできるくらいだ。
しかし、読み返すとそれはその時々の状況に応じて感じてきた、
私なりの定義だった気がする。
特にお気に入りは「夫婦は糸電話の関係がいい。
夫婦の距離感は、くっつきすぎると話は通じないし、
あまり引っ張り合うと、糸が切れてしまう。
程よい緊張感を持って、相手の話を聴きとろうと努力して」
そんな例えで話をすることがよくある。
また、結婚相手の選び方を訊かれた時は、
「好きなものが同じより、嫌いなものが同じ人を」と
アドバイスしてきた。
人間の好き、という感覚はコロコロ変わりやすいけれど、
嫌いなものは、意外と小さい時から変わらないから・・。
今回は「一緒にいて楽しい人よりも」と前置きをして、
「離れていて淋しいと思う人を選びなさい」とした。
(情報源不明だけど、何かの本で見つけたフレーズ)
この感覚がわかるには、長く一緒にいないとわからないかな。
今晩は「33回喜」のお祝い、地元「北海道料理・中むら」の
カウンターで、とりとめもない話題で3時間も話し続けた。
たしかに、話し相手がいないと「寂しい」かもなぁ。



2016年05月21日(土)
どうしてこの川が、こんな形で残っているのか?

隣接の三島市には「国立遺伝学研究所」があり、
世界中から、多くの学者さんたちが訪れる。(らしい)
その専門的な知識を持つ彼らを、案内する場所のひとつに
「柿田川」がある、という話を耳にした。
彼らにとっての関心ごとは、私たちの観光的な視点である
「40キロ離れた富士山の雪解け水」「すべてが湧水」
「1.2キロの一級河川」などではなく、
町のど真ん中にある、緑あふれた柿田川の「存在」らしい。
その好奇心を質問にすると(言語は不明だけど・・)
「どうしてこの川が、こんな形で残っているのか?」。
世界を探せば、これくらいのきれいな水はどこにもあるし、
もっと大きな湧き間だって、あるに違いない。
だから、自然の素晴らしさには、さほど驚きはしないのだろう。
「自然保護団体を中心に、住民みんなで護っているから」
そんな答えに「I See」(なるほど)となる、という。
「柿田川」が「国内の観光地」ではなく、
世界に誇れる、この取り組みこそ、観光資源かもしれない。
世界的に認知されるということは、こんな視点なんだろうな。



2016年05月20日(金)
どうしてこの曲を選んだのですか?

映画「のど自慢」(井筒和幸監督)から。
「のど自慢」と言えば、NHKのあの番組しか浮かばない。(汗)
その長寿番組に出場しようとする人たちの姿は、
涙ぐましい努力と、誰にも言えない想いを抱えている。
それは(たぶん)大勢の前で唄うと決めた「曲目」に詰まっている。
だから、得意な歌、好きな歌とは限らない。
誰かに伝えたい歌詞やメッセージがあったりするからドラマになる。
それを引き出してくれるのが、司会者のあの台詞。
「どうしてこの曲を選んだのですか?」
鐘の音が、合格であろうと1つ、2つであろうと、
喜んでいる人、がっくりしている人に、司会者は訊ねる。
私は、この理由を聞くのがなぜか好きだ。
実は「のど自慢」だけではなく、カラオケでも同じことを考える。
画面に映し出される、色が変わっていく歌詞を読みながら、
この人はなぜこの歌を選んだろう、と。
観終わった後に、予告編を何気なく眺めていたら
「つらい時、悲しい時、あなたの心の中の『応援歌』は何ですか?」
「よければみなさん、御一緒に!!」のキャッツコピー。
その応援歌を持っている人といない人、
生きてく上で、大きな差になってくるよなぁ。



2016年05月19日(木)
塩ヤキソバがリミックス、ソバメシがマッシュアップ。

先日、映画「ピッチパーフェクト2」(エリザベス・バンクス監督)で、
「マッシュアップ」という単語が出てきて、紹介をした。
実は、突然の単語だったので、問合せのメールが届いた。(汗)
簡単に言えば「音」の作り方であるが、
「マッシュアップ」とは、複数の楽曲を編集して複合し、
1つの曲にする音楽の手法。
語源は「混ぜ合わせる」という意味があるらしい。
「すでにあるものを混ぜ合わせる・組み合わせる」方法。
対して、最近よく耳にする「リミックス」とは、
「複数の既存曲を編集して新たな楽曲を生み出す手法の一つ。
複数のトラックに録音された既存の楽曲の音素材を再構成したり
様々な加工を加えることによって、
その曲の新たなバージョンを製作すること」らしい。
判らなくなって、ネットで調べたら、面白い例えにぶつかった。
「簡単に言うと『味付け変えて食うのがリミックス、
混ぜて食うのがマッシュアップ』。
もっと分かりやすく、食べ物に例えると
「塩ヤキソバがリミックスで、ソバメシがマッシュアップ」
なるほど、と頷きながら、まちづくりに似ていると感じた。
地域素材(資源)を「味付けを変えるか」「混ぜるか」。
「付加価値」の付け方の問題だな、これは。



2016年05月18日(水)
豆と女はそばにあると手が出る

居酒屋では、あまり豆類(ナッツなど)は食べないけれど、
バーとかスナックに行くと、必ず食べてしまう豆類。
ビールや日本酒、焼酎にはあわないけれど、
ウィスキーやワインにはある気がするのは私だけ?(笑)
実は、隣の人の分まで手を出してしまうほど、豆が好き。
それを見ていて、ある人が面白いことを言った。
「豆と女はそばにあると手が出る」
あっいいですね、そのフレーズいただきます、と
さっそくメモをしたら、さらに「続きがあるよ」という。
「もったいぶらずに教えて下さい」と頼んだら
「そして、なくなるまで止まらない」(笑)
う〜ん、豆はわかるけれど、女は無限にいますからね、
と思いながらも、いつも食べ切ってしまう私は、
ナッツを摘みながら、またまたメモをしてしまった。
今度、お酒を飲みながら、このネタ使ってみてね。(汗)



2016年05月17日(火)
マッシュアップじゃダメだ。

映画「ピッチ・パーフェクト2」(エリザベス・バンクス監督)から。
女性アカペラチーム「バーデン・ベラーズ」のメンバーで
音楽プロデュースを担当する主人公(?)の女子大生が、
本格的に音楽の道を目指し、必死に自分の実力をアピールする。
その才能に可能性を見つけた専門家が、こうアドバイスした。
「でも物足りない。音楽プロデューサーに将来なるなら、
オリジナルの声を・・才能をみせるんだ」
「マッシュアップじゃダメだ」
「君は見習いだし、他のみんなも見習いだ。
君も他のみんなも才能がある。問題は、何が君を特別にするかだ。
だからこうしよう。もう一度、チャンスをやる。
アーティストとしての君を見せろ」と。
学生のレベルでは、ちょっとした「付加価値」を付ければ、
「ほう〜」と感心され、注目を浴びることもあろう。
しかし「仕事」として独り立ちしたいのならば、
それ以上の実力を発揮し、周りに認めさせなければならないよ、と
厳しいようだが、的確な助言だとメモをした。
これは音楽に限らず、私たち仕事のどの分野でも同じことが言える。
そこそこ有名になればいいのか、テッペンになりたいのか、
その「想い」こそが、行動に繋がることを知った。



2016年05月16日(月)
ダースベーダーは、ロダンの作品がヒント?

先日、静岡県立美術館に足を運び、ロダン館へ向かった。
超有名な「地獄の門」や「考える人」は、何度も観ているが、
やはり、その迫力に圧倒されてしまう。
ところで以前から気になっていた「未完の大作」のコーナー、
完成品ではないが、ロダンらしさが溢れている。
その中に「バルサックの頭部」という真っ黒なブロンズがあり、
びっくりするような大きさで飾られている。
髪の毛がやや不自然だが、その黒さや大きさに、
以前、静岡市美術館で観た「スター・ウォーズ展」の中、
ダースベーダーの頭部と類似していて、思わずメモをした。
あの発想はどこから生まれたのかな?と思っていたので、
一度、ジョージ・ルーカス監督に
「ダースベーダーは、ロダンの作品がヒント?」と訊ねたい。
ロダンの作品がヒントだよ、とは言わないだろうけれど。(汗)
静岡県立美術館の近くに住んでいる方、是非、確認して欲しい。
「ロダン館」は常設展示なので、いつでも観られますから・・。



2016年05月15日(日)
ここは君たちの言う「煉獄」だ

映画「追憶の森」(ガス・バン・サント監督)から。
(まだ観ていない人、ネタばれ、ごめんなさい)
「静岡を出ますと次は浜松に停まります」の車内案内で
おいおい、どこまでいくつもりなんだ・・という突っ込みで
メモを取り出したが、帰宅後、映画館の暗闇で書いたメモを
読み直したら、その脚本の素晴らしさに驚かされた。
その中で「ここは君たちの言う『煉獄』だ」という台詞が、
妙に引っかかった。
辞書によると「煉獄」とは「天国には行けなかったが
地獄にも墜ちなかった人の行く中間的なところであり、
苦罰によって罪を清められた後、天国に入るとされる」とあり、
日本の富士山青木ヶ原樹海が、その役割を果たしている。
価値観の違いで、いがみ合っていた夫婦が、妻の病気を機に
やっと望んでいた夫婦の形が取り戻せると思った矢先の妻の死。
これは「ナカムラタクミ」という1人の日本人男性を通して、
夫婦で迷いながらも、お互い助け合って苦難を乗り切っていく、
2人が望んでいた夫婦の形だったのかも・・と理解した。
DVDが発売されたら、もう一度、台詞をメモしながら、
「愛は、思わぬところであなたを待っています。」の意味を、
じっくり味わってみたい。

P.S.
鑑賞後、ふと頭に浮かんだのは「ナカムラタクミ」の意味、
「NTTドコモCM・携帯電話役の『渡辺謙』さん」、そして
映画「靴職人と魔法のミシン」(トーマス・マッカーシー監督)



2016年05月14日(土)
こんな場所は全国でも例はないよ、大切にして

昨年12月、映画「千年の一滴 だし しょうゆ」の柴田昌平監督を
地元映画館上映の初日・初回後の舞台挨拶を終えたあと、
せっかく清水町に来ていただいたのだから、と、
柿田川周辺を約1時間、案内をしたのを思い出した。
もちろん公園内の2つの展望台から見える湧き間にも驚いていたが、
「清水小学校の教材園」には、驚くというよりも羨ましがった。
こんな風景をいつも眺められる子どもたちは、とても幸せだと、
是非、伝えてください、とやや興奮気味に話してくれた。
そして、この景色を護るためにも、大学を卒業したら、
必ずこの清水町に戻ってこい、と自信を持って、
大人の私たちから、子どもたちに伝えるべきだと、と。
今まで「柿田川公園・清水小教材園・眼鏡橋」というスポットに、
数多くの有名人を案内してきたが、一流になればなるほど、
日本三大清流・国天然記念物・日本名水百選である「柿田川」の中でも
目の前に広がる「清水小教材園」の自然環境に驚き、
「こんな場所は全国でも例はないよ、大切にして」と口を揃える。
「教材園」なんだから、この川を教材に、理科だけでなく、
国語、算数、社会、音楽、読書など、あらゆるシーンで、
この場所を使っていくべきだね、と言いたげだった。
私たちの小さい頃は・・なんて昔を懐かしんでいるだけでなく、
この環境の素晴らしさを、どう子どもたちに伝えていくか、
これは、私たち大人に課せられた課題なのかもしれない。
これからも、多くのプロを「柿田川」に案内し、そこで耳にする
プロが観た「柿田川」の感想を大切にしなくちゃなぁ。



2016年05月13日(金)
本を選ぶときに読む、メッセージは心に響く

「柿田川公園ブックフェス2016」で是非、やりたかった
「物々交換」ならぬ「BookBook交換」。
中身が見えないように、外国語の新聞、布、紙袋などで包み、
その書籍名・著者などが直接わからないような内容で、
「メッセージカード」に「この本のお勧め理由」を書き、
そっと「交換テーブル」に置いておく。かわりに、
他の書籍に添えられた「メッセージ」だけを頼りに、
自分の感性にあった本を選び、持ち帰る。
ただそれだけのことであるが、とても大きな意味があった。
「本を選ぶときに読む、メッセージは心に響く」からだ。
当初「本の帯コンクール」にしようと考えたが、
第1回にしては、参加者のハードルが高いことを実感し、
昨年の「六本木ブックフェス」で開催していた
「ブックジャーニー」を真似て、実施してみたら大当たり、
小さい子どもから高齢者まで、多くの方が参加してくれた。
自分の書いたメッセージが、誰かの目に留まるかどうか、
置いた本が、もっていかれたかどうか、気になるらしく、
何度も何度も足を運ぶ人もいて、楽しかった。
暫くして、自分が提供した本がないのを確認して、
「あっなくなっている」と叫んだ子どもが嬉しそうだった。
他人に本を進める楽しさ、インパクトのある言葉の力、
そんなものを感じて欲しかったイベントだから、大成功かな。



2016年05月12日(木)
この国では簡単に死ねません

地元の信用金庫主催「ぬましんビジネス塾特別講演会」、
講師「辛坊次郎」氏、演題「未来を見直す!」
(正しい判断に必要なことへ)から。
TV「そこまで言って委員会」の司会者でお馴染みの彼は、
早口でありながら、私と違って滑舌がいいのか、
1時間半、もの凄い勢いで話したが、ほとんど聞きとれた。
ボキャブラリーが豊富な上に、経済の知識人であり、
さらに、ヨットが太平洋で黒い何かにぶつかって沈没し、
死にそうになった経験もあり、知識と智恵が見事に調和され、
私は頷くことばかりで、メモを取るのも忘れるくらいだった。
そんな時、彼は私たちに訊ねた。
「みなさんにとって人生最大のリスクはなんですか?」
真剣に考えても、なかなか思い浮かばなかったのだが、
さらっと「長生きのリスクです」と正解を披露したあと、
「この国では簡単に死ねません」と笑いながらも、
目は真剣に訴えていて気がする。
ノーベル賞を受賞した、山中伸弥教授が言ったという
「(ips細胞)で、人間を死なないように出来ます」を、
笑いのネタにしながら、それほど医療技術が進歩し、
「この国では簡単に死なせてくれない」ともう一度口にした。
言い換えれば「死を見つめる機会が減っている」ということ。
これは、大切な視点だな、とメモをし直した。
だから、児童虐待とか残虐な殺人事件が増えているのかもなぁ。



2016年05月11日(水)
「恋の幻想」にとらわれた懲りない大人たち

映画「恋のロンドン狂騒曲」(ウッディ・アレン監督)から。
作品を思い出すには、冒頭に綴られた、
「シェイクスピア曰く『人生は単なる空騒ぎ、意味など何一つない』」を
気になる一言にしようと考えたが、「薬より、幻想が効く場合もあるわ」や
「今は、ヨタ話が聞ける精神状態じゃない」
「僕らは助け合ってきたろ?」「そうかしら」
「人生は一度じゃないの、この世はナゾに満ちているのよ」
「この『無意味な空騒ぎ』の本は、そろそろページを閉じよう」
「人は思い悩むものだ。人生の不安と苦痛に『いかに対処すべきか』と」など、
短いなりに、ウッディ・アレン監督らしい皮肉が込められたフレーズが
私のメモ帳に書き込まれた。
いつものように、鑑賞後に見た予告編に、総まとめのフレーズを見つけた。
「『恋の幻想』にとらわれた懲りない大人たち」
そう、一言で言えば「懲りない大人たち」が主役のドタバタ劇、
もっとやることがあるでしょ?と言いたくなるほど、呆れるが、
本人たちは真剣そのもの、だから「狂騒曲」なのだろう。
逆に「人生に意味などないから、楽しく空騒ぎしよう」という、
監督らしいメッセージかもしれない。
原題「You Will Meet a Tall Dark Stranger」を翻訳(直訳)したら
「あなたは、背が高い暗い知らない人に会います」と表示された。(笑)
ますますわからなくなってきた、人生ってものに。



2016年05月10日(火)
まずは、体制を確保してから・・

地元・卸団地で「柿田川野菜」を営んでいる石川社長が、
熊本地震被災者支援をスピード感を持って実施した話を聴いた。
「3.11東日本大震災」の時にも、被災地支援した経験から、
彼が一番最初にしたことに興味があった。
それは、なるほど、さすが経営者・・と頷くことばかり。
自社工場で生産した「新鮮野菜」を多く作ることでもなく、
多くの人に、自分の想いを伝えることでもない。
また、賛同してくれる人を集めることでもなかった。
その目的が少しでも早く実現するためには、
途中で途切れることのない「体制」の確保が必要と感じ、
「運送トラックの確保」「受け入れ先の状況確認」を優先した。
その体制が固まったところで、はじめて、自分の想いを語り、
支援物資を集めだした、という話は、耳が痛かった。
ついつい、自分の想いが先行し、なんとかなるだろう・・と
動くことが多い私は、社長にとっては何気ない話であるが、
大きな「アドバイス」として、メモをした。
「まずは、体制を確保してから・・」を残しておきたい。



2016年05月09日(月)
「朗読会」っていいですね

本屋さん開催、俳優・篠田三郎さんの朗読会「桜 散る日に」。
三島市在住の脚本家、故・宮内婦貴子さのシナリオ集の中から、
「富士の穴」など選りすぐりのエッセイを、素敵な声とともに
ちょっと白髪まじりの篠田三郎さんは、静かに読み始めた。
篠田三郎さんと言えば、私の記憶の中では、野球を題材にした
テレビドラマ「ガッツジュン」(1971年)の名サード役だった。
(当時13歳の記憶なので、間違っていたらごめんなさい)
その彼が、私たち大人(約40人)に対し、エッセイだけでなく、
絵本「おさびし山のさくらの木」
(作・宮内婦貴子さん/絵・いせひでこさん)を
ゆっくりと、そして丁寧にページをめくりながら読んでくれた。
大人が大人に、文字の力だけで読み聞かせる「朗読会」は、
また新しい読書の形として、私を喜ばせてくれた。
その気持ちを、どう表現しようかと迷っていたら、
「長倉書店サントムーン店」の代表が、最後の挨拶で、
参加者の私たちに向かって、笑顔を見せながら、こう纏めた。
「『朗読会』っていいですね」
主に子どもたちを対象とした「読み聞かせ」とはちょっと違う、
大人を対象とした「朗読会」の楽しさが伝わった台詞だった。
先日開催された「柿田川公園ブックフェス」でも、
「葉祥明さん作品」の「朗読会」が木陰の下で行なわれ、
しばらくして涙する人たちを見た時と同じ感覚であった。
「朗読会」っていいですね・・「本当だね」と答えたい。



2016年05月08日(日)
差異は不要だと思うか?

映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」(フィリップ・ノイス監督)から。
たぶん・・この長さの映画では、メモの数は最多だろうし、
台詞のほとんどをメモした気がする。(汗)
世界の荒廃を経て、人類は(差別もなく)平等で、
争いのない理想郷のような社会を作り出した、までは理解できる。
みんな平和を願っているのにもなぜ戦争が終わらないのだろう・・とか、
いじめや人種差別など、まだまだ課題が残っている現代、
どうしたら、無くせるだろうか・・と真剣に考えてた時があったが、
その考えを根底から覆された気がして、とても印象に残る映画となった。
人類は、肌の色も人種の差異もない社会を作るために「色彩」を、
心の奥深くから湧き出てくる感情を抑制するために「音楽」も手放した。
確かに、差別(差異)も無く、同じ意識を持った人間が集まり、
怒りや憎悪の感情が生まれてしまう危険性は、格段と減った。
しかし・・味気ない生活、面白みのない人生が繰り返される。
争いごとや、貧富の差がある社会を肯定しているわけではないけれど、
この世に生まれたからには、与えられた環境がいかに差異があろうとも、
喜怒哀楽とともに、生きていくことが人生ではないか、と感じる。
先輩の「ギヴァー(記憶を注ぐ者)」が、次世代の「ギヴァー」に問うた
「差異は不要だと思うか?」の質問が、心に残った。
差異(差別)を無くそうとするのではなく、少なくしようとすることが大切。
本当に差異が無くなったら、窮屈な生活が待っているんだよなぁ。



2016年05月07日(土)
Musicは、人類最大の発明なんだ

昨日は、G.Wに企画・運営したイベントの疲れか、飲み過ぎか、
たぶん、天候を気にしながらネットで随時確認、の生活で、
睡眠不足、体はだるく頭の中は、ぼ〜とした状態だった。
集中力に欠けていることが、自分自身でもわかる状態。
それを癒してくれたのは「クラシック音楽」。
なんとか仕事を終え、向かったのは「沼津市民文化センター」
ここで定期的に開催されている、(DVDだけど・・(笑))
自主文化事業「クラシック・レコード・コンサート」。
初参加の私も含め、35人ほどのクラシック音楽愛好者が、
防音ばっちりの部屋の中、約2時間、100インチのスクリーンと、
音質のよいスピーカーで、名曲を堪能した。
スマホはマナーモードではなく電源を切り、余計なことを考えず、
耳から入ってくる、心地よい音楽に集中していただけなのに、
頭の中のモヤモヤが、スッキリしていることを実体験した。
なぜか、映画「死神の精度」(原作・伊坂幸太郎著)のワンシーン、
「Musicは、人類最大の発明なんだ」の台詞が頭に浮かび、
自分でも可笑しかった。
申し込みをした時は、企画・運営方法に興味関心があったのだが、
確かに、人類最大の発明だな、音楽って。

P.S.
5月のテーマは「自然と音楽」
視聴した曲は以下の通り
・交響曲第6番 へ長調「田園」(ベートーヴェン)
・「四季」より「春」(ヴィヴァルディ)
・映像 第1集」から 水の反映(ドビュッシー)
・「前奏曲集第2巻」から ヒースの茂る荒地(ドビュッシー)
・交響詩「わが祖国」から「モルダウ」(スメタナ)
・その他1曲(すみません・メモ忘れ)



2016年05月06日(金)
鳴かぬなら 私が鳴こう 不如帰(ホトトギス)

今まで、いろいろなものを集めてきた。
もちろん、定番の切手やコイン、通行手形なども・・。
そしてここ数年、ずっと「耳掻き」を集めてきたが、
なぜか、限界を感じてきた。
(と言うより「ご当地」という感覚の商品が減ったのかも)
日本全国どこへいっても、同じような「耳掻き」が溢れ、
コレクション意欲が無くなってしまったのかもしれない。
それでも、旅行に行くと必ず1〜2本買ってしまうのは、
「耳掻き」が平和のシンボルだと常に意識しているから。(笑)
コレクションでなくても「マイブームは?」と訊かれた時に、
「今、これにはまっています」と自信を持って紹介したいな、
そんな感覚で、新たなものを探していたら、
偶然、修善寺温泉で見つけた「修善寺彫の竹栞」にハマった。
今まで20年以上集めてきた、7000フレーズを超える
お気に入りの「気になる一言」の中からさらに厳選し、
細く削られた「竹」にその場で掘ってもらうこともできる。
もちろん、本の栞にもなるので、プレゼントにも最適だし、
今の気持ちや、座右の銘なども手軽の掘ることが出来る。
先日の「柿田川公園ブックフェス」でも、
お気に入りの栞、として紹介したら、非売品のつもりが、
多く方が欲しいと言うので、プレゼントすることにした。
私の大好きな「本のグッズ」と「気になる一言」が
コラボレーションした商品として、これからも、
修善寺温泉に寄ったら、少しずつ買い求めたい逸品である。
今、気に入って使っているのは、
「鳴かぬなら 私が鳴こう 不如帰」(しもさん)」



2016年05月05日(木)
狂人走不狂人走

映画「日本のいちばん長い日」(原田眞人監督)から。
原作の書籍を先に読んで、驚くほどメモしていたからか、
それとも「映画の予告」を何度も何度も観たからか、
まさか本編を観ていなかったとは・・・自分でも可笑しかった。
さて、いろいろな角度からメモしたが、やはり気になったのは、
阿南陸相の部屋に、さりげなく飾ってあった掛軸。
「狂人走不狂人走」
「狂人が走り出すと、そうでもない人間も走り出す、という意味です」
と、作品の中でも、わざわざ説明している。
鑑賞後ネットで調べると「江戸時代の僧、清巌宗渭の言葉」らしい。
・ひとりの狂人が走ると、普通の人も走り始める。
・ひとりの狂人の情熱と行動で世界が動かされてゆく。
そんな説明を見つけて、なるほどなぁ・・と思った。
今回は、松坂桃李さん演じる「畑中健二」という若い将校が、
この「狂人」として、存在感を示している。
「第二次世界大戦」そのものが、ヒットラーを含めた数人で始まる。
それを考えると、この掛軸の持つ意味こそ、監督が伝えたかったこと、
と私は理解した。
書籍「日本のいちばん長い日(決定版)」
(半藤一利著・文春文庫刊・371頁)の読後メモには、残っていないから、
たぶん、監督独自の視点なのであろう。
昭和天皇や阿南陸相にスポットに当たりがちだが、この日の主役は、
軍事クーデターを起こそうとした「狂人」、若い陸軍将校たちだ。
これが成功していたら、今の日本はどうなっていたのか・・
そんなことを考えながら「狂人走不狂人走」の言葉を眺めたら、
言葉は悪いが「彼らの情熱と行動」を羨ましくも感じてしまった。
これもまた「226事件」と同じく「吉田松陰」の影響か。



2016年05月04日(水)
「臨機応変」能力が試されたイベントだったなぁ

昨晩から、ネットの天気予報とニラメッコをしながら、
1時間おきに確認して、早朝、開催に踏み切ったイベント。
遠路はるばる訪れてくれた方との懇親会を終え、
帰宅後、一日を振り返ったら、おもわず口から出たのが
「『臨機応変』能力が試されたイベントだったなぁ」だった。
この「キーワード」は、イベント運営には欠かせないだろう。
辞書によると「臨機応変」とは「その時その場に応じて、
適切な手段をとること。また、そのさま」
英語では、as occasion may demand [require]
according to circumstances
take measures suited to the occasion
take proper steps to meet the situation
take such steps as the occasion demand
など、例示も驚くほどの表現があった。
「臨機応変の対応」に対する同意語では「柔軟性のある対応」
「フレキシブルな対応」「適応性に富んだ対応」とある。
その全ての意味に頷きながら、疲れたけど楽しかった。
(「楽しかったけど疲れた」・・とは、ちょっと違う)
本当に多くの方の協力を得て、なんとか乗り切った1日目。
明日も「疲れたけど、楽しかった」って感想を持ちたいな。




2016年05月03日(火)
深い執着は嫉妬を生み、欲望の影が忍び寄る

映画「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」
(ジョージ・ルーカス監督)から。
力をつけた若者と、それを見守ってきた指導者の会話が面白い。
「僕は以前より2倍の力をつけた」と自慢げに言う若者に
「その分、挫折も大きくなる」と、さらっと言い返した。
「(これから)僕はどうすれば?」と、迷っている若者に、
「自らの心を鍛えて、失うことへの恐れを捨てるのだ」と助言。
「力を得たものは、それを失うことを恐れる。ジェダイさえもだ。
シスとジェダイは、あらゆる点で、ほとんど変わりはない。
強い力に惹かれる点でもな」と、警鐘を鳴らしながら。
師匠より弟子の方が力を付けた時、ふたりの関係が試される。
いつまでも、自分を育ててくれた師匠に敬意を評すのか、
師匠の座を狙って、自分がその座に座ろうとするのか、
いつの世も、同じようなことが繰り返されている。(汗)
「深い執着は嫉妬を生み、欲望の影が忍び寄る」も、
普通の人間が、暗黒面(ダークサイト)に落ちていく過程を、
短いフレーズで、上手く表現しているな、と思う。
自分より技量の低い人たちが、トップの座にいる時、
自分の人間性を省みず「嫉妬」という感情が支配し、
あいつを引きずりおろそう、という心の動きが生まれる。
物語の舞台は、壮大な銀河系という宇宙であるが、
根底に流れるのは「自分の中の葛藤」なのかもしれないなぁ。



2016年05月02日(月)
「屋外イベント」こそ、シミュレーションの勉強

この季節「屋外イベント」の楽しさは、青空の下、
爽やかな空気に包まれて、来場者の喜ぶ顔が見られること。
逆に、難しさは、刻々と変わる天候に左右され、
中止・続行・延期などの判断を、瞬時に迫られること。
今までも、多くのイベントを体験してきたが、
もっと早く決断すれば・・というイベントもあったし、
もう少し判断を遅らせれば・・というイベントもあった。
しかし私は、その最終判断の難しさを知っているから、
結果はどうあれ「最善の選択」だと理解し、
選任者の指示に従うことにしている。
しかし、責任者でない人たちは、その判断の甘さを指摘し、
私だったら・・俺だったら・・と陰口を叩く。
その声が、イベントの企画・運営をする若者たちを潰している、
私は、そう思う。私たちのように歳を重ねた人たちが、
「こんなことは、よくあることだよ」と声を掛け、
「『屋外イベント』こそ、シミュレーションの勉強」と、
励ますことこそ、イベントプランナー育成に繋がると思う。
今の時代、集り過ぎる「天候」の情報や、関係者の意見を、
自分なりにどう分析し、最善の判断につなげていくか、
それが「イベント責任者の醍醐味」と思えば、楽になる。
誰にでも与えられた権限ではない、だからこそ経験して欲しい。
不平不満を言うなら「お前がやってみろ」という気概を持って。



2016年05月01日(日)
ブックフェスは「Simpleなイベント運営の実験」

G.W(5/4〜5/5)に、柿田川公園で初めて開催される
メインイベント「かわせみマルシェ」の脇役(サブ)イベントとして
「柿田川公園ブックフェス」を、企画・運営することにした。
全てのスタッフは、手弁当でのボランティア、予算はゼロ。
当然、周知のための「チラシ」も印刷せず、ポスターもなし。
企画内容も、開催当日まで修正しながら変化し続けている。(汗)
これは「Facebookのみで、企画から告知までできるか」の実験。
第一段階は、友人・知人に声を掛け、秘密グループでアイデア募集。
全国の本好きが寄せてくれた多くの意見を参考に、
スタッフに負担がかからないイベントを取捨選択した。(つもり)
今回、私が考えているのは「Simpleなイベント運営の実験」。
何時から何をするというような「タイムスケジュール」に追われた
常に来場者を意識した、きっちりしたイベントではなく、
スタッフが楽しめる、ゆるく、のんびり、まったりしたイベント。
「ブックフェス」は「場所の提供だけイベント」として位置づけ、
来場者にどれだけ「ゆったりとした空間」を与えられるかがテーマ。
だから「マルシェ」系イベントとの同時開催がピッタリはまった。
あとは、本好きの人・グループが三々五々、柿田川公園に集い、
会場の様子をみながら、臨機応変に、本の楽しみ方を伝えて欲しい。
言い出しっぺの私は、当日、過ぎていく時間を気にせず、
会場に集ってくれた友人知人とともに、本の話で盛り上がっていたい。
今まで多くのイベントを経験してきて気付いたことは、
スタッフが大変だと、よし次回も・・・となかなか重い腰が上がらない。
だから「来場者の満足」より「スタッフの満足」を重視、これも実験。
そして、こんなにイベントの企画・運営が簡単なら、私も(僕も)・・と
感じてくれる若者が増えることを願っている、実はそれが最大の目的。
とにかく、今までの「イベント」と比べると、違い過ぎているが、
「マンネリ化したイベント脱出」の手掛かりをつかみたいな。