|
|
2014年01月31日(金) ■ |
|
風吹不動天辺月 |
|
映画「清須会議」(三谷幸喜監督)から。 三谷幸喜作品に限らず、掛軸などに書かれている言葉が作品のキーワード、 そんな視点で、多くの作品に使われている文字を暗闇でメモしてきた。 ほとんど「禅語」関連が多いけれど、今回もみつけて嬉しくなった。 今回は「風吹不動天辺月」 やや崩れた書体だったけれど、何度か登場したのでなんとか読めた。(笑) 読みは「かぜふけども どうぜず てんぺんの つき」 禅語なので解釈はいろいろあるだろうけれど、 雲は風によって流されるが、天上の月は流されることなく堂々と輝いている。 微動だにしない心を持つことの大切さを、監督は「清須会議」を通して 伝えたかったのか・・と自分なりに解釈した。 どんな誘惑にも惑わされない、強い信念や意思こそが、 世の中を引っぱっていく気がしてならない。 この禅語、ネットで調べたら実は、対になっている。 「雪圧難摧澗底松」(ゆきおせども くだけがたし かんていのまつ) 谷あいの厳しい環境の中で生え育った松は大雪でもびくともせず、 堂々としている、転じて前述のように、強い心の大切さを表現している。 三谷作品なら、きっとどこかにセットされていてもいいんだけどなぁ、 私の見落としか・・DVDになったら、また観直してみたい。 「会議も戦」と考えて臨んでいた秀吉、本当に動じなかったなぁ。天晴れ。
|
2014年01月30日(木) ■ |
|
「新しい出会いを生む」と「大切な人たちとの関係を育む」 |
|
講師「高橋誠」氏(LINE株式会社 政策担当) 演題「『LINE』の仕組みや子どもにネットを使わせる際の 注意事項について」から。 ネットの世界は、今では死語とも言える「パソコン通信」の 時代からWEB日記を書いているから、多少は知識があると 臨んだ研修であったが、ものの見事に砕かれた気がする。 特に「スマホ」のアプリに関する知識は、無いに等しかった。 特に「LINE」と呼ばれるアプリに関しては、 知識がないよりもまだ悪い、大きな誤解をしていたから。 これだけ全世界に急速に普及したアプリが日本製というだけで 称賛に値する(使いやすさで全世界に受け入れられている)のに、 何も知らない私たちは、子どもたちのいじめの原因となる・・ とばかり、日本のマスコミ報道に振り回されている。 そんなことに気付いたのは、一般的なSNS(facebook・mixi)と 「LINE」とのコンセプトの違いを知ったから。 勿論、どちらが優れている、劣っているということではない。 一般的なSNSのコンセプトは「新しい出会いを生む」、 この機能を活用し、私も多くの人と繋がることができている。 「LINE」のコンセプトは「大切な人たちとの関係を育む」、 だから「知らない人とのやり取りが、しにくいシステム」であった。 違いは「新しい出会いを生む」と「大切な人たちとの関係を育む」 今まで「ラインってスマホのチャット?」程度の認識だったから、 今回、この違いを知ったことは大きな成果だったと思う。 コンセプトが違うのに、同じように扱うからトラブルが起こる。 子どもたちにも、その違いを教えないと解決しないんだな、きっと。
|
2014年01月29日(水) ■ |
|
あんた、アンチいないの?、まだまだね |
|
なんの番組だったろうか?、いやいや、You-tubeで観たのだろうか、 HKT48で大活躍の指原莉乃さんを探していて見つけた、 屋台ラーメン屋での「小林よしのり」VS「指原」トーク。 小林よしのりさんは、AKB48に詳しく、たぶん彼女が好きなのに 敢えて「アンチ指原」とプログに書いている気がした。 (あまり事情に詳しくないので、間違っていたらごめんなさい。) その時の私の関心事は、アンチについて語っていた2人の姿。 小林さん「アンチが必要なんだよ、本物にはね」 指原さん「一番のファンですね、アンチは」 小林さん「だから、若い子たちに言ってあげればいいよ。 あんた、アンチいないの? まだまだねって」 何気なく観たので、しっかりメモの準備をしてなかった。 だから、こんな感じだった、としか言えないけれど、心に残った。 アンチがいるってことは、その分野で本物になったという証拠。 みんなにチヤホヤされて喜んでいるようでは、まだまだ甘い、 そんな小林さんのアドバイスを「じゃあ、私も成長したってこと?」、 そんな感覚で「アンチ」を受け止めていた指原さんのプラス思考に、 驚くとともに、彼女のパワーが羨ましかった。 この感覚って、中間管理職の私たちにも通用する考え方だろうか。 ・・・でも「アンチ・しもさん」って言われたら嫌だな、やっぱり。
|
2014年01月28日(火) ■ |
|
キャラクターは、基本的に、コンパスで描ける円 |
|
書籍「わたしが正義について語るなら」 (やなせたかし著・ポプラ出版刊・158頁)から。 キャラクターの作り方・考え方は、とても参考になった。 これって、企業秘密じゃないの?と思うのだが・・(笑) 「アンパンマンシリーズに出てくるキャラクターは、 基本的に、コンパスで描ける円にしています。 作りやすい、描きやすい、間違いがない。 こけしは、同じ基本形の上に描いていきますが、それと同じ。 基本形は同じだけれど、それに違う個性を持たせていくというやり方です」 そう言われて、アンパンマンシリーズに出てくるキャラクターを観察すると、 たしかに、基本形は同じなのかもしれない。 目の形や顔の色、服装などを少し変えるだけで、違ったキャラクターになる。 巷では「ゆるキャラ」と称して、多くのご当地キャラクターが生まれたが、 絵と立体の違いはあるにしても、この基本は変わらない気がしてきた。 逆に考えると、誰が描いても「作りやすい、描きやすい、間違いがない」、 そんなキャラクターが、これからの時代、生き残っていくのかもしれないな。 「キャラクターが良ければ、物語は面白くなる」 こう言い切った「やなせたかしさん」も94歳で他界した。 彼の言葉を信じて、素敵なキャラクターを育てていこうっと。
|
2014年01月27日(月) ■ |
|
1冊で「33話の気になる一言」が書けてしまいそう |
|
書籍「アンソロジー カレーライス!!」(PARCO出版刊・239頁)から。 33人の著名人が書いた「カレーだらけ」のエッセイ集。 なんと印刷されている紙までが、カレー色。(笑) 表紙を捲るだけで、カレーの匂いが漂ってきそうな、 カレー好きの私にとっては、たまらない1冊となっている。 カレー好きの人が、この本を読んでみて 「すぐにでも、カレーが食べたくならなかったら、 その人は本当のカレー好きではないな」と思ってしまうほどの内容だ。 最初は「ライスカレー」と「カレーライス」の違いや、 カレー粉に何を混ぜるか、など、メモをしまくったが、 33人、ぞれぞれ「カレー」に対する想いがあり、そのたびに頷きながら、 メモが溢れてしまうことになり、珍しく、一つに選べない事態に陥った。 どんなにメモが多くても、必ず一つのフレーズに光を当ててきたのに、 今回ばかりは、選べそうもない。 言い換えれば「1冊で『33話の気になる一言』が書けてしまいそう」だから。 そのうち、少しずつ、少しずつ、カレーに対する自分の想いも込めて、 書いていこうかな、と考えている。
P.S. カレー好きの方、読みたくなったら連絡ください、この本お貸しします。 読後の感想会は、もちろん「カレー」を食べながら、是非。
|
2014年01月26日(日) ■ |
|
「ノロ」と「テロ」で「オロオロ」 |
|
最近、新聞・ネットの文字を眺めていると、 「○ロ」という言葉が頻繁に使われていることがわかる。 「ソチ・オリンピックのテロ対策」「ノロ流行拡大 手洗い徹底を」 こんな具合に略されるが、本来の言葉を忘れてはいないだろうか。 「テロ」とは英語の「テロリズム」(Terrorism)を略した和製英語。 政治的な目的を達成するために 暴力および暴力による脅迫を用いることを言うようだ。 「ノロ」とは「ノロウイルス(Norovirus)」の略、 非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属である。 さて、巷の話題で「○ロ」を探したら、意外と見つかった。 映画館や本屋さんで目につくのは「(永遠の)ゼロ」だし、 音楽の部門では、だれそれが「ソロ」活動を開始した・・等、 本当に、毎日、いくつも「○ロ」を目にしていることがわかった。 そんな最近の生活感覚を文字にすると、 「『ノロ』と『テロ』で『オロオロ』」となって、気になる一言。 調子に乗って、その他の「○ロ」を考えてみたら セクシャル・ハラスメントは「エロ」行為だし、 沖縄や東京では選挙の争点で「シロ・クロ」を付けようとしている。 あぁ、こんな時だからこそ、寿司屋のカウンターにじっくり座り 「トロ」でもつまんで、のんびりしたいなぁ。(お粗末でした)
|
2014年01月25日(土) ■ |
|
大喜利は、チームワークの笑い |
|
第5回清水町地域交流センター寄席・泉のまち古典芸能鑑賞会、 出演は、真打(三遊亭楽之介さん、三遊亭全楽さん、三遊亭楽生さん) 二つ目(三遊亭橘也さん、三遊亭好の助さん)らの噺家5人と バイオリン漫談(マグナム小林さん)。 同じ噺家でも、こんなにいろいろな話し方があるのか、と思うほど、 それぞれが独特のリズムやスピード、声の大小や艶、色気、 さらに間の取り方なども違っていて、飽きさせない話芸を持っていた。 東京の寄席以外で、こんなに多くの落語を耳にしたのは初めてだったし、 色物と呼ばれる芸も「紙切り」や「マジック」「漫才」、 傘の上でいろいろなモノを回す大道芸(?)しか知らなかかったが、 「バイオリン漫談」というジャンルに驚かされた。 さらにさらに、今年度は出演者全員で「大喜利」まで開催、 静岡県東部でははじめて、と説明に、言われてみれば・・とメモをした。 最近、全国各地、いろいろな場所で落語の独演会などが開かれているが、 テレビ番組「笑点」でお馴染みの「大喜利」は、なかなか耳にしない。 これぞまさしく、チームワークの笑い、なんだと実感した。 だから今回は「大喜利は、チームワークの笑い」と記したい。 この大喜利、ひとりだけが面白くて座布団を重ねてもつまらないし、 出演者の中でも、ボケ役と突っ込み役があったりして、大爆笑となる。 解答は事前に考えてあるのかと思ったら、本当に即興のようだ。 たしかに、あまり打合せをしてあっても面白くないだろうしなぁ。 その場の雰囲気で、咄嗟に自分の役割を決めている気さえした。 来場者にとって、大満足の「大喜利」だったのではないだろうか。 「大喜利」の演目がある落語会、また探して行ってみようっと。
|
2014年01月24日(金) ■ |
|
ポリーブ、取りますよ、いいですか? |
|
昨年のクリスマス・イブに受診した「人間ドック」で、 「便潜血」が引っ掛かって、再検査。 予約がやっと取れて本日「大腸の内視鏡検査」となった。 以前も一度引っ掛かったことがあったが、再検査では異常なし。 今回も、検便の前日に歯を磨き過ぎて歯茎から血が出たかな、 それとも、また痔かな?なんて、軽い気持ちで再検査に臨んだ。 前回は、バリウムの検査だったが、今回は、内視鏡検査。 なぜ、内視鏡を選んだのか自分でもわからないけれど、 結果は6mm大のポリープが見つかって、正しい選択だった。 初めての内視鏡だから、周りの人には、壁に当たると痛いよ、と 「麻酔」を勧められたが、自分では「麻酔なし」で受診し、 出来ることなら、画面で自分の大腸内を観てみたかった。(汗) 「大きさによっては、検査と同時に切除します」と説明されても、 どうもピンとこなかったのが本音であるが、 いざ「ポリープ発見」となると、ちょっとドキドキの体験だった。 そんな時、先生が、私の肩をトントンと叩き、一言。 「ポリーブ、取りますよ、いいですか?」・・(これを記録に残したい) 先生、内視鏡を入れてポリープが見つかって、切除するけどいい?って 訊かれて「いやです」なんて答えないでしょ、と心で思いながら、 痛くないように、お願いします・・と祈るだけだった。(笑) 痛くもなく、無事ポリーブを切除して、今こうして日記を書いている。 ふりかえれば、事前の「下剤2リットル飲む」ほうがキツかったし、 検査切除後の「ガス」(?)連発のほうが恥ずかしかったなぁ。 まぁ、明日からしばらくの間、アルコールはドクターストップ。 これが一番、辛かったりして。(我慢、我慢)
|
2014年01月23日(木) ■ |
|
こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ |
|
NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。 軍師・官兵衛の生き方が知りたいのに、 これから毎回「孫子」の兵法が出てくるのかなぁ、と 楽しみであるけれど、複雑な心境である。(汗) 大事な人を敵の奇襲で亡くした官兵衛は、気持ちがおさまらない。 そんな彼に向かって、祖父、黒田重隆がこう諭した。 「今のお前は、怒りにまかせているだけ、頭を冷やせ」。 そして「こんな小さな播磨が、世の全てじゃないぞ」と 大局観を植え付けたとも言える。 さらに、祖父の意を汲んでか、父、黒田職隆は、 息子、官兵衛を、世界と交流している「堺」に送り出す。 「井の中の蛙になるな、お前の知らない世界を肌で感じて来い」 そんな気持ちがあったに違いない。 そして官兵衛は、堺の商人の「戦」を間近で知ることにより、 あらためて、怒りに左右されていた自分の小ささを認識する。 「世界は広い、とてつもなく広い。俺には分からないことばかりだ」 坂本龍馬のときも、こんなシーンがあった気がするが、 歴史を動かす人物のドラマには、必ずこういった 「カルチャーショック」が付きものだ。偶然だろうか?
P.S.(今回の兵法・・番組では途中で切れた気がするのですが・・) 「怒りはもってまた喜ぶべく、憤りはもってまた悦ぶべきも、 亡国はもってまた存すべからず、死者はもってまた生くべからず。 ゆえに明君はこれを慎み、良将はこれを警む。 これ、国を安んじ、軍を全うするの道なり。」
(インターネットで見つけた、わかりやすい訳) 君主、将軍は、一時の怒りにまかせて戦争を始めてはいけない。 国益に合えば軍を動かし、国益に合わなければ軍を動かしてはならない。 怒りが喜びに変わることがあっても、滅んだ国は元には戻らず、 死んだ者が生き返ることもない。 だから、聡明な君主、優れた将軍は、軽率に戦争を始めない。 これが国家を安泰にし、軍隊を保全する方法である。
|
2014年01月22日(水) ■ |
|
江戸城があったから、今の東京がある |
|
正月に放映されたNHK・BSプレミアム「よみがえる江戸城」から。 正月休みということもあって、久しぶりに、 じっくりゆっくり、テレビ番組に夢中になった時のメモ。 江戸城の緻密な演出効果に驚きながらも、 吉良と浅野で有名になった「松乃廊下」などの説明に、 ひとりでコツコツメモをしていた。(笑) 「東西5.5キロ・南北3.8キロ・外堀16キロ」という 50年に及ぶ大工事となった江戸城の広さには、 ただただ驚くばかりだが、その江戸城の名残こそが、 今の東京の基盤となっていることに喜んだ。 特に、前回の東京オリンピックに向けて整備された 首都高速道路や地下鉄などは、江戸城のお堀を利用して 整備した話は、土地がなかったはずなのに?という 私の素朴な疑問を解決してくれた。 「江戸城があったから、今の東京がある」 「江戸城の文化が、今の日本を支えている」と言っても 過言ではない、その都市計画は、まさに天晴(あっぱれ)。 今度の東京都知事にも、それくらい将来展望を期待したい。
P.S. 妥協なき検証と復元への執念が、図面や襖の下絵も探しだし、 CGではなく、本当に建てることが可能になったようだ。 土地が高いけれど、是非、一部分、復元して欲しい。
|
2014年01月21日(火) ■ |
|
ウィスキー飲み放題・奈んこつ80・高級キャバレー |
|
映画「居酒屋兆治」(降旗康男監督)から。 劇場公開日(1983年11月12日)30年以上前の作品だけど、 主演の高倉健さんだけではなく、私の大好きだった、 故・大原麗子さんの顔を観るだけでも嬉しかった。(汗) 内容は、現在の2時間テレビドラマって感じだけれど、 画面に登場するお店の風景、看板などは面白い。 まず何度も登場するアルコールは、ウィスキー。(通称・ダルマ) 「ウィスキー飲み放題」という看板を見つけ笑い、 さらに、素敵な大原麗子さんが、ストレートでガブ飲みをする。 焼き鳥屋のメニュー「奈んこつ80」も、笑えた。 「軟骨(なんこつ)1本80円」なんだろうけれど、洒落ている。 そして極めつけは、下着姿で大騒ぎする「高級キャバレー」。 お店の外には「サロンB館 ロンドンキャバレー」の文字。 何もかもがレトロで、こんな時代があったんだなぁ、と思わせた。 映画って、当時の文化を映像で残しているとも言えるな。 わざと古い映画、探して観てみようかな。
|
2014年01月20日(月) ■ |
|
意見を言うなら、支援もしてください |
|
昨年の秋頃だったろうか、教育委員会の先進地視察として、 三鷹市教育委員会の「コミュニティスクール」を学んだ。 最近、静岡県からの視察が多いんですよ、と言いながら、 学力・学習状況調査の公表については、あまり情報がないようだった。 三鷹市の取り組みを、丁寧に説明をしていただいた課長さんから、 私は、羨ましいくらいの「自信と誇り」を感じた。 全国の自治体から視察を受けるということは、 そこで働く人たちが評価されたことでもあるからだろう。 「コミュニティスクール」とは、 地域全体で「学校運営を支えていく」組織のことであるが、 多くの問題を抱え、なかなか現実に至っていない自治体が多い。 地域の人たちに向かって「学校・教師は100%で頑張っています。 皆さんの力をいただいて、120%、130%の教育を目指したい」 「意見を言うなら、支援もしてください」と言い切れる姿勢こそ、 成功に導くヒントであると思う。 「いい環境で育った子どもは、いい子になる」と断言し、 「子どものため」を理由に、知らぬ間に地域の人たちも育てている、 そんな発想こそ、これからのまちづくりに必要だろう。 とても参考になった、先進地視察である。 私たちも、全国から視察を受けるような取り組みをしたいな。
|
2014年01月19日(日) ■ |
|
なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。 |
|
映画「永遠の0」(山崎貴監督)から。 戦時中、主人公・宮部久蔵と行動を共にした人たちの回想シーンは、 知らず知らずのうちに私たちの胸を熱くするが、 それで感動した、と絶賛するだけでいいのだろうか。 映画館という暗闇の中でメモしたフレーズを整理していたら、 余命3ケ月と宣告され、ベットの上で息絶え絶えになりながらも、 必死に話す井崎の役を演じた、橋爪功さんの台詞が心に残っている。 「なぜ寿命が延びたか、今、わかりました。 あなたたちに、この話をするためです」 何をしたわけでもないのに、宣告された寿命が延びている・・ この不思議さを、彼は病床の上で感じていたに違いない。 それは「宮部小隊長が、今の若者に伝える役目を与えてくれた」 そう感じたのか、伝え終わった後の満足感が伝わってきた。 さらにラストシーン、宮部の変わりに生き残った、 賢一郎役を演じた、夏八木勲さんも同じような台詞を呟く。 「生き残った者がしなければいけない事は、その死を無駄にしないことだ。 物語を続けることだ。何事もなかったように生きているんだ。 それが戦争で生き残ったってことなんだ。 あと10年もすれば、私たち世代はほとんどいなくなる。 この話をお前たちに伝えられてよかった・・」 こう言い残して、夏八木勲さんは本当に他界してしまった。(合掌) もちろん、殺伐とした今の世の中、夫婦愛・家族愛も大切だけれども、 祖国の未来のために命を亡くした人たちを忘れないで欲しい、 そんなメッセージを、次の世代に確実に伝えなければ・・と感じた。
|
2014年01月18日(土) ■ |
|
富士山がマフラー巻いてるぞ、寒いんだ、やっぱり。 |
|
NHKBSプレミアム「にっぽん縦断 こころ旅」から。 俳優・火野正平さんが、自転車で47都道府県全走破をめざす企画、 なんと294日目は、わが町「静岡県駿東郡清水町」だった。 番組では、柿田川の素晴らしさを、地元小学校の教材園から、 余すことなく紹介していただいき、感謝したい。 また、火野正平さんにお手紙を出してくれた女性にも感謝である。 彼女の手紙がなければ、この企画はなかったのだから・・。 「私の原点といえば、清水小学校教材園から見る柿田川です」 引っ越してしまってから気付いた、悠々と流れる柿田川の魅力を 彼女の手紙からも感じて、思わず涙腺が緩んでしまった。 さて、今回の気になる一言は、火野正平さんが発した一言。 静岡県を走っているにも関わらず、なかなか富士山の姿が見えず、 ちょっとモヤモヤしていたのかもしれない。 しかしわが町に入った頃から、雲の上に富士山の頭がぽっかり浮かんだ。 それを見つけて、彼が一言。「あっ・・見えた」。 そして「富士山がマフラー巻いてるぞ、寒いんだ、やっぱり」 雲の上に頂上付近がみえる景色は、私たちにとっては珍しくないから、 見えただけでも良かったな、程度の感想しかなかったのだが、 俳優の感性か、富士山にかかっている雲を「マフラー」に見立て、 自転車のペダルを踏みながら、風の冷たさを感じたのだろう。 さすがの一言に、思わずメモを取った。 偶然にも、明日は彼が見た同じ場所で、親子マラソン大会が開催される。 雲1つない晴天を期待しているけれど、この表現を挨拶に使うには、 ちょっと雲がかかっていたほうがいいな。(笑)
|
2014年01月17日(金) ■ |
|
適度に偉そうにしてろよ。適度でいいけどな |
|
昨日の気になる一言が、好評だったので気を良くして、続けて 書籍「十二国記(華胥の幽夢)」の中の(書簡)、 小野不由美著・講談社X文庫刊・365頁)から。 景王・陽子のところへ、楽俊(半獣)から書簡が届く。 (「半獣」など意味不明な単語は無視してください。(汗)) 王になった途端、多くの国民が平伏する光景をみて、 なんとなく落ち着かない様子を悩みとして楽俊に打ち明けたら、 帰ってきた返事が、なるほど・・だった。 「王様ってのは、ある程度、偉そうでないと、 民だってついていく気がめげるし、官だって命令に従う気が失せる」 「王様は偉そうで当然、偉そうに振る舞ったぶんだけ、重い責任を持つ。 身分には、身分に応じた権利と義務がくっついてるもんなんだ。 偉そうでない王様は、責任を軽んじているように見える。 責任を果たするを避けようとしているみたいに受け取られてしまいがちだ。 だから、適度に偉そうにしてろよ。適度でいいけどな」 私も管理職になった頃、同じ悩みを抱えていたから、わかる。 自分は今までと変わらないはずなのに、周りの接し方が変わるから。 「環境が人を育てる」「地位が人を育てる」とよく言われるが、 「責任も重くなる分、偉そうにしていろよ」ってアドバイス、 私も、若いリーダーには、そう助言しようっと。
|
2014年01月16日(木) ■ |
|
自らの手で支えることのできるものを、我と呼ぶ |
|
書籍「十二国記 黄昏の岸 暁の天(上・下)」 小野不由美著・講談社X文庫刊・ 上巻 242頁・下巻 255頁 計497頁)から。 国が荒れたり倒れたりするのは、王様のせいだとは言えない。 「王様ってのは、手前勝手なものに決まってます」の台詞で、 妙に納得してしまったのだが(笑)、私のお気に入りは、 「そもそも自らの手で支えることのできるものを、 我と呼ぶのではないでしょうか。 ここで、戴(物語の中の国名)を支えることができなければ、 そのために具体的に何ひとつできず、しないのであれば、 僕たちは永遠に、戴を我が国と呼ぶ資格を失います」という表現。 私たちはそんなことを意識もせず「我が国」「我が町」などと 簡単に口にするが、自分たちの手で支えよう、という行動があって、 はじめて「我」という単語を使えることに、納得した。 裏を返せば、不平不満ばかりで、支える行動すらしない人たちは、 「我が国」「我が町」と口にする資格さえない、ということだろう。 なるほどなぁ、やっぱり「十二国記」は奥が深いなぁ。
|
2014年01月15日(水) ■ |
|
日本文化やおもてなしの心を体験するプログラム |
|
たしか、川勝静岡県知事が、今年の新年の対談で 静岡県が目指す(知事が目指す)教育改革に触れた記事だったと思う。 「最先端の教育を行い、地域社会に貢献する人材を 育てることが、私たちの目標」としていたのを思い出す。 そのためには、どんな人間が必要なのかな、と考えていたら、 「小さな成功体験を重ね、打たれ強い人間を育てたい」と言い切り、 そのためには、どんなことが必要なのか、と考えていたら、 高齢者などが経験を生かし「教える立場になって、学ぶ授業」と はっきりとしたイメージができていることに驚いた。 さらに「日本文化やおもてなしの心を体験するプログラム」を例示に出し、 具体的に「日本の伝統文化継承プログラム」と名称まで示していた。 さらにさらに、そのプログラムの内容は ・だしの授業・和食のマナー講座・茶道体験・囲碁、将棋、カルタなど すぐにでも実行できそうな取組みが明示されたから、ど肝を抜かれた。 実はこれに似た取組みとして「日本文化体験コース」を、 わが町ではもう10年以上前に、文化協会会員が講師となり、 数年間、開講していたが、なかなか思うように進まなかった現実がある。 今考えると、時期尚早だったのかも・・と当時の仕掛人だった私は、 苦笑いをして、この記事を読んだ。 やっと時代が、わが町に追いついてきたか・・と当時を思い出しながら、 「おもてなし、和食、日本文化」、これだけの条件が揃ったのだから、 もう一度、挑戦してみる価値がありそうだな。 川勝知事も、バックアップしてくれるかもしれないしなぁ・・(笑)
|
2014年01月14日(火) ■ |
|
正論は正しい、だが正論を武器にするのは正しくない。 |
|
映画「図書館戦争」(佐藤信介監督)から。 図書に関する想いは、ここでは書ききれないほどあるので、 この物語の設定についての是非は、コメントできない。(汗) 内容とは関係ないかもしれないが、この台詞にグッときた。 「正論は正しい、だが正論を武器にするのは正しくない、 お前が使っているのは、いったいどっちだ」 この場面は、作品内だけでなく、私たち仕事でも同じことが言えるから、 ちょっと長くなるが、メモしたのでご紹介。 手塚「1冊に何分かかってんだ。一緒に仕事しているこっちの身にもなれ」 笠原「ごめんね、もう一度、探してくるから」 手塚「だめですね、あいつ。あれならいない方がマシです」 堂上「手塚、お前は優秀な人間だ。だが、自分のレベルに達しないやつを 切り捨てていったら、最終的に何人残る?」 手塚「お言葉ですが、自分が優秀に見えるのであれば、 それは努力しているからです。笠原のような人間は、怠惰としかみえません」 堂上「正論だな。だが、お前は笠原にどうして欲しいんだ。 辞めさせたいのか、それともおまえの方が優秀だと誉めて欲しいのか。 正論は正しい、だが正論を武器にするのは正しくない。 お前が使っているのは、いったいどっちだ」 一緒に仕事をしている人に対して、自分が迷惑をかけていることは、 なかなか思うように出来ない、本人が一番知っている。 それを、ちょっとばかり仕事が出来る人間が責めたところで、何も解決しない。 そんなところがお前の欠けているところだ、と諭したのかもしれない。 このシーン、けっこう私の中ではお気に入りかも・・。
|
2014年01月13日(月) ■ |
|
盛りがあるだけでもいいじゃないか・・ |
|
NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。 いくら「軍師」「参謀」をテーマにした物語だからといって、 毎回「兵法の紹介」では疲れると思ったので、今回は違う視点から。 蛍狩りをしている様子を眺めながら、小寺家の正室(お紺)が官兵衛に呟く。 「蛍二十日に蝉三日」(ほたるはつかに せみ みっか) もちろん「物事の盛りが短いたとえ」であるけれど、 気になったのは「蝉」の盛りの期間。(笑) 書籍「八日目の蝉」(角田光代著)を読んだ時、たしか・・ 「蝉は、何年も何年もの長い間、地中で生活するのに比べ、 地上に出てから7日しか生きられない」と学んだのだが、 あくまで「地上で生きている期間」であり、その7日間の中でも、 思いっきり鳴く盛りは3日程度、という事なのだろうか。(汗) まぁ、そんなことにこだわる必要もないか、と苦笑いして、 インターネットで「蛍二十日に蝉三日」の意味など調べていたら、 多くの人がブログに書いていて参考になった。 そんな中で、私が思わず笑ってメモしてしまった書き込みは、 「意味は、盛りが短いたとえ」と書いておきながら、 「盛りがあるだけでもいいじゃないか・・」という呟きだった。 今の世の中、一部の人たちは人生の中で輝く時期をもっているが、 ごく普通の人たちには、盛りの期間もなく、人生を終える。 蛍や蝉より、人の人生はもっとはかない、そんな意味にもとれて、 ちょっぴり笑っていられないな、と思った。 (「人の夢」って書いて「儚い」だから仕方ないかな。)
P.S.(今回の兵法) 半ば進みて半ば退くは、誘うなり。(「半進半退者、誘也。」) 敵が進んでは退き、退いては進むのは我を誘い出そうとしているのだ。 出典は、孫子「行軍篇」。 行軍篇では「敵への接近方法」などが説かれている、と覚えておきたい。
|
2014年01月12日(日) ■ |
|
いやいや、アンカーには届いてるよ、きっと |
|
年明けの一大イベントである「成人式」を無事に終え、 やっと「2014・箱根駅伝」のメモを読み返すことが出来た。 「流れを決める1区」「花の2区」「山登りの5区」等、 区間ごとに、簡単なフレーズがあるのには笑えた。 今年は、選手と祖母との関係を示す解説が多かったのだろうか、 私のメモ帳には「おばあちゃんネタ多い」と書かれていた。(汗) また「3区『だいじゅ あやは』の看板は邪魔」のメモは、 1年間の練習に耐え、力いっぱい走る、駅伝ランナーを無視して、 コースにはみ出してまで、テレビに映りたがっている人たちに、 警告を示したメモだった、と思う。 「山下りの6区」のメモは「1〜2秒、画面より早いスタート」 「7-8区に人材の厚さに差が出る」「9区、花の2区の裏返し」等、 くだらないメモも、時間が経って読み返すと面白い発見がある。 「9〜10区のタスキ渡しとなる、鶴見中継所」の場面、 繰り上げ一斉スタートで「想いは届かなかったぁ〜」と、 絶叫するアナウンサーの台詞をメモしたかと思えば、 その横に「いやいや、アンカーには届いてるよ、きっと」と、 やけに冷静に走り書きをした、自分のコメントをみて、大笑い。 今年も多くのドラマで私たちを楽しませてくれた「箱根駅伝」。 一番下に「関西もやればいいのに・・」のメモと、 「折り返さず、箱根を超えて三島に下りて、浜松ゴール」なんて わけのわからないメモを見つけて、酔っぱらっていたな、と反省。 1月も既に12日が過ぎた、あっという間に2月を迎える。 しかし、自分のペースを確認しながら、焦らず生活していこうと思う。 前半は慎重に入ってますね、と瀬古さんに解説してもらいたいからな。
|
2014年01月11日(土) ■ |
|
映画は「上映時間」、書籍は「頁」を追加 |
|
毎年、年の始めに目標の数字を決めるのが、数字好きの私。 映画なら年間120本、読書なら50冊という目標があると、 「テレビを観ない」等のちょっとした努力と工夫で、 意外と簡単に達成できることが、ここ数年の実績でわかった。 映画なら、タイトル、書籍なら、書籍名・著書など メモした気になる一言などと一緒に管理しているが、 今年から、入力項目を増やそうと考えている。 それが「映画は『上映時間』、書籍は『頁』」 映画によっては短い映画、長い映画があるし、 書籍にしても、絵本から長編小説まで、頁数に大きな違いがある。 だから本数や冊数だけでは、目標数を達成しても、 満足がいかなくなってきたのかもしれない。(汗) その代わりの成果指標として、今年は「上映時間や頁」を選んでみた。 「1年間に画面を何時間、観続けたのだろか?」 「1年間に、何頁、めくっただろうか?」 そんなことが何になるかは、自分でもわからないけれど、 実際、どれくらいの数字なのか、見当もつかないからこそ、 試してみる価値があるかな、と思っている。 来年の今頃、映画の鑑賞作品数や書籍の読破数とは別に、 新しい数字が発表されると考えただけでも、ワクワクするな。
P.S. 実際は、私の場合は、メモするために映画の映像を止めたり、 本から書き出したりする作業が加わるから、倍以上の時間が費やされる。 それでも、どれくらいの数字か出るか、楽しみだな。
|
2014年01月10日(金) ■ |
|
あれ?「新聞記者」が「若者」に変わってる・・ |
|
映画「永遠の0」鑑賞後、原作のメモを読み直して、 比較してみて気付いた点、その違和感を文字にすると 「あれ?『新聞記者』が『若者』に変わってる・・」。 「特攻隊」と「自爆テロ」は、所詮は洗脳されていて同じだ、と いう主張をするのが、原作では「某新聞社」、映画では「若者」。 実はこの設定変更が、とても気になっている。 原作者の百田尚樹さんが、納得したのなら仕方ないが。(汗) マスコミの報道の在り方や、考え方を痛烈に批判する場面が、 映画になった途端、こうも簡単に取り除かれているからだ。 このシーンは、物語の核心に触れる部分ではないが、書籍では 戦争を美化し、国民を洗脳した責任の一端はマスコミにある、 そんな百田さんの叫びを感じたのだが、私の錯覚だったのだろうか。 逆に、若者にすり替わったことで、この問題がとても簡単に 片付けられている気がしてならない。 「悪いけど、自爆テロと特攻とは違うよ」と主張する三浦春馬くんは、 「なにをムキになってるんだよ」と言い返されて、 「ごめん、やっぱり俺、帰るわ」と席を立ったシーンに感激したが、 その姿をみて「面倒くせぇやつ」という若者たちの罵声が・・。 いいのかな、私はこの部分、とても大切だと思ったんだけどなぁ。
P.S. たしか書籍では「カミカゼアタック」の章です。
|
2014年01月09日(木) ■ |
|
職場から、歩いて5分の映画館 |
|
昨年のクリスマス前に劇場公開をして、 さらに年末年始の話題をさらった映画と言えば「永遠の0」。 遅ればせながら、本日、地元の映画館で鑑賞した。 感想は、また暗闇でのメモを整理し、原作と比較してから。(笑) 今日の一言は、ちょっと自慢になってしまうかもしれないが、 私を取り巻く映画環境の良さを記録に残したい。 なんと言っても、空いている中、ゆっくりメモをしたかったので、 今回は私なりに作戦を立てた。(汗) 正月開け、少し落ち着いてきた平日、水曜日のレディースデーを避け、 まだ仕事帰りに鑑賞するには早すぎる、上映開始時間が18:00前後の回、 それが、まさしく今日だった、狙ったのは「17:35から上映の回」。 仕事の終業時間が17:15。その後、帰りの挨拶・PCシャットダウンをし、 ロッカーで着替えて、職場を後にしたのが、17:20。 そのままいつものように歩いて、チケット売り場に着いたのが、17:25。 そのあと、ホットコーヒーとポップコーンを買い込んで、 指定された席に腰をおろしたのはなんと、17:30。 おもむろにメモ帳と鉛筆を鞄から取り出し、私なりの準備が完了した頃、 劇場内の照明が緩やかに、落ちていった。(観客も驚くほど少人数だった) このタイムスケジュール、たった今、体験してきたばかりだが、 どれも意識して焦った動きはなかったと思う。 だからこそ「職場から、歩いて5分の映画館」を残そうと考えた。 実は、この中間点、歩いて2分のところに「TSUTAYA」がある。 これでは、年間120本の映画鑑賞が出来るはずだなぁ。
P.S. 映画「永遠の0」、144分が短く感じたが、原作も是非、読んで欲しい。 新しい発見があるから・・。
|
2014年01月08日(水) ■ |
|
謀は、密なるをもってよしとす。 |
|
NHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」から。 これから何回も目にしそうなフレーズであるから、 「謀は、密なるをもってよしとす。」(「将謀欲密」) 官兵衛の幼少時代「万吉」が、父を納得させた「兵法」。 謀(はかりごと)とは「謀略」のこと、密は当然「秘密」。 意味は、読んで字の如く。(説明は必要ないですね) 出典は「三略」。だから私の興味は「三略」に移った。 「三略」とは、中国の兵法書。「武経七書」のひとつ。 「上略、中略、下略」の3つで構成されるため「三略」という。 詳細は、図書館で探してから報告したい。 さて、兵法をメモしながら、思い出したのは、 2007年のNHK大河ドラマ「風林火山」の主役「山本勘助」。 たしか、武田信玄(晴信)の軍師だったよなぁ、と振り返る。 「風林火山」第1回目の気になる一言は「腕自慢はすぐ死ぬ」だった。 実は、今までの大河ドラマを題材にした「気になる一言」は、 この時の「風林火山」(山本勘助)が一番多いのだが、 さて、これを超えるか「軍師 官兵衛」。これまた楽しみである。
|
2014年01月07日(火) ■ |
|
僕「おっぱい」を出してから売れるようになったんです |
|
わが町の出身で、2つ上の先輩、絵本作家「宮西達也さん」が、 以前「鈴木出版」編集長(当時)と話しているのを、そばで聞いていた。 彼の出世作となった「おっぱい」という作品。(鈴木出版刊) 「誰のおっぱい?」頁をめくって「○○のおっぱい」。 「誰のおっぱい?」頁をめくって「○○のおっぱい」。 ただそれだけなのに、なぜか、大人でも楽しめる絵本である。 しかし、しかし、その絵本作家と編集長の会話を文字にすると、 思わず、吹き出してしまうことに気付いた。 その典型的なフレーズが、 「僕『おっぱい』を出してから売れるようになったんです」 せっ、先輩・・真っ昼間からの会話ではないですよ、と 突っ込みを入れたが、みんなで大笑いだった。 最近では、恥ずかしくもなく、 「私、先輩の『おっぱい』好きです。」と堂々と言えるけれど、 T.P.Oを間違えないようにしなくちゃなぁ。 特に、周りにいる人たちを確認してからにしよ〜っと。 先輩・・「おまえうまそうだな」も、T.P.Oを考えてくださいね。(笑)
|
2014年01月06日(月) ■ |
|
公理1 同じものと等しいものは互いに等しい。 |
|
映画「リンカーン」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。 アメリカ合衆国大統領・リンカーンが、若い機械技師に 「ユークリッドの公理を知ってるかね」訊ねるシーンがある。 そして、おもむろに説明し始めた。 「公理1 同じものと等しいものは互いに等しい。 数学的推論の規則の1つで、すべてに当てはまる。 今までも、これからもだ」と。 「奴隷制廃止」を訴え続けたリンカーンらしい例えである。 この考え方は「自明の理」だとも言い切った。 「自明の理」とは「あれこれ説明する必要のない明白な道理。 それ自身で明らかな論理」のことだから、発言は重い。 彼が訴える、人種差別反対(奴隷制度廃止)の根底には、 「我々の始まりは等しい。それが原点だろ? それが調和であり、公平さだよ。それが正義だ」という考えが流れ、 それは、説明するまでもない、とした。 軸がぶれない信念は、こうして生まれたのか、とメモをした。 そういえば、ラストにこんなフレーズがある。 「19世紀最大の法案が、アメリカで最も純粋な男が 仕掛けた『工作』で可決された」・・なるほどなぁ。
P.S. 参考に「ユークリッドの公理」を記録しておく。 1.同じものと等しいものは互いに等しい 2.同じものに同じものを加えた場合、その合計は等しい 3.同じものから同じものを引いた場合、残りは等しい 4.互いに重なり合うものは、互いに等しい 5.全体は、部分より大きい
|
2014年01月05日(日) ■ |
|
我、人に媚びず、富貴を望まず |
|
2014年のNHK大河ドラマ「軍師 官兵衛」が始まった。 初回だからこそ、昨年の「ならぬことはならぬ」に匹敵するような 1年間を通して貫くフレーズが欲しかった。 「命を大切にすること」は、どの時代でも同じであり、 映画「永遠の0」で宮部役を演じた岡田准一さんが訴えている。(汗) 「人は生かして使ってこその財産」という考え方も、 官兵衛に限ったことではない気がして、今はピンとこない。 そこで、秀吉の天下取りに貢献しながら、恩賞も望まなかった 黒田官兵衛の座右の銘を、残すことにする。 「我、人に媚びず、富貴を望まず」 座右の銘というよりも、秀吉に頼られながらも恐れられていたことを知り、 「秀吉殿の天下取りため、死力を尽くして戦ったし、苦言も呈したが、 功を訴え、恩賞を媚びた事は無い。 秀吉殿が、この官兵衛に天下取りの心ありとするならば、 もはや我が任は終わった」と家督を息子(長政)にさっさと譲り 出家・隠居した時に言ったとされる、遺訓である。 これから1年間、全国的に「軍師・参謀・ナンバー2」がクローズアップされ、 トップを狙わず、補佐役に徹する人々が紹介されるだろうが、 官兵衛だって、出来ることなら天下を取りたかった、という視点や、 そんな彼の心の葛藤を描いてくれたら面白くなるだろうな、と私は期待する。 ナンバーワンを目指すという野心がありながら、補佐役に徹するからこそ、 官兵衛の魅力が倍加するのだから。
P.S. 昨年、講演していただいた「小和田哲男」氏が時代考証を担当するので、 楽しみが増えました。(汗)
|
2014年01月04日(土) ■ |
|
あれも読みたい、これも読みたい |
|
書籍「伊藤まさこの雑食読み(日々、是、一冊)」 (伊藤まさこ著・メディアファクトリー刊・193頁)から。 読者には、ある本に紹介されている本が読みたくなる、 そんな経験はないだろうか? 私は、映画や講演会でも、本の紹介があると、図書館で探す。 そして、パラパラっと読んだ後、お気に入りとなれば、 本屋に直行して、はいご購入、となるケースが多い。 新聞や雑誌で紹介されている本も気になるが、 これは、紹介してくれている人による。(笑) とにかく、一つの本をきっかけに、どんどん繋がっていく、 そんな読み方が好きだ。 今回の気になる一言は、本の帯に書かれたキャッチコピー。 「あれも読みたい、これも読みたい」 「励まされたり、背筋がピンと伸びる思いがしたり、ヒントを もらったり、ほっと和んだり、冒険心がムクムクと湧いたり、 本は私に、たくさんの刺激をくれるものなのです。 お気に入りの本、折に触れ、読み返す本について、 オールカラーの写真とともに語ったエッセイ」。 まったく種類の違う本を紹介されたあと、感じたことは、 今まで関心のなかったレシピ本まで読みたくなったから、 本って、いろいろな役割があるんだなぁ、だった。 やっぱり「あれも読みたい、これも読みたい」
|
2014年01月03日(金) ■ |
|
2014年は「気持ちの高ぶりに注意」 |
|
毎年、箱根駅伝の10区間と比較しながら、区間ごとの走り方を参考にし、 私なりの箱根駅伝、もうひとつの楽しみ方をしている。 「10巻・20年」を目標に掲げて書き続けている「気になる一言」、 既に8巻(16年間分)を冊子にし、一昨年は17年目として「9区前半」、 昨年18年目「9区後半」の走りを参考にした。 昨年の走り方は「判断力と実行力が求められ」と前置きをして 「レースの大きなターニングポイントとなる区間」とあった。 このアドバイスは、実は非常に参考になり、大事な場面で、 この解説を確認しながら「判断力と実行力」を意識した。 さて、今年から2年は、アンカー(10区)の走りが始まる。 「10区」のコース解説は「コース全体はほとんどフラットだが、 時折ビル風が選手を襲うこともある。また最終区間であり、 沿道の観衆も増えることから、プレッシャーが一層かかる区間」。 なるほど、これからの2年間は、プレッシャーに負けない生き方を・・ そんな想いで、2年後を見つめて生活していきたい。 そのためには、まず「10区前半(19年目)」の走り方、 なんと「気温の上昇に注意」というフレーズが目に入った。 何気ないこのアドバイスは、私の「気になる一言」に当てはめると、 「気持ちの高ぶりに注意」と解釈した。 この日記、マイペースで365日、書き続けることは出来たとしても、 私の周りで起きる出来事に対して、無闇に動揺・興奮したり、 「上から目線」の発言や、感情にまかせて「批判・不満」などに ならないように注意したい。 まずは、ゆったりとしたペースで、年度末(3月末)までの生活を刻み、 それから一歩ずつ、20年のゴールを目指して積み上げていこうと思う。
|
2014年01月02日(木) ■ |
|
一年の計は「1月2日」にあり |
|
なんとまた、へそ曲がりな・・と思うかもしれないが、 けっこう真剣に「一年の計は『1月2日』にあり」と思っている。 「一年の計は元旦にあり」は、諸説あるが、 中国の書物『月令広義』に解説されている「四計」が有力らしく、 「一日の計、一年の計、一生の計、一家の計」が書かれている。 一日之計在晨・・一日の計は晨(あした=朝)にあり、 一年之計在春・・・一年の計は春(=正月)にあり、 一生之計在勤・・・一生の計は勤にあり、 一家之計在身・・・一家の計は身にあり、とある。 一日は「朝」の気持ちのあり方で、その日の行ないが決まり、 一年は「年のはじめ」の決意で、その年の過ごし方が決まる。 更に、まじめに努力することで、人生が決まり、 身の振り方や生き方で、一家の将来が決まる、ということらしい。 正月が「元旦」を意味するとは、どこにも書いてない。 1月1日(元旦)は、昨年をしっかり振り返るため、一人になる時間を持つ。 自分の内面から湧き出ててくる想いみたいなものに、じっと耳を傾け、 新年の生き方を模索する日として、位置づけたい。 そして、思い悩んだ末に決めた、新年の豊富・決意を「書き初め」として、 1月2日に文字にする。 だから「一年の計は『1月2日』にあり」と記録に残したい。 今年の生き方は「自分に厳しく、他人に甘く」。 さて、どんな1年になるのか、私にとっては、今日からがスタートである。
|
2014年01月01日(水) ■ |
|
「2013の熟語」・・「十二国記」に決定 |
|
6年前から、年末恒例の世相を表す「漢字1字」に対抗して、 プライベートながら、1年を表す「熟語」を考えている。 元旦に昨年の手帳を開きながら書き出した、2013年・月別の熟語は 1月・ヴィヴァルディ・四季(隣町でニューイヤーコンサート) 2月・恩師・傘寿祝(人生の「はひふへほ」教わる) 3月・旧友との再会(何十年ぶりの再会が実現・・それも2人) 4月・宮西ワールド(絵本作家・宮西達也さんの原画展) 5月・結婚30年祝(娘も交えて、フランス料理堪能) 6月・献血50回達成(こういう積み重ね、大好き(笑)) 7月・後輩不祥事退職(精神的なダメージが残った事件だった) 8月・本の修理講座(また夢に一歩近づいた気がする) 9月・公判終決(仕事ですが・・やっぱり緊張しました) 10月・イベントラッシュ(町制施行50周年記念イベント盛り沢山) 11月・体力測定(判定は自分でも驚きの「1級」、ちょっと嬉しい) 12月・もったいない・夢國旅日記 (真珠まりこさん・田村映二さん)
選考委員長(私自身)の弁 自分でも意外だった「十二国記」という書籍名に決めた。 今年は、驚くほど大きなイベントを企画し、開催したにもかかわらず、 小野不由美さん著の書籍名を、2013年を代表する「熟語」に選んだ。 「まちづくりとは?」や「リーダーとは?」を根底から覆されたし、 人生の転機に繋がるかもしれないと感じるほどの衝撃を受けた。 暇さえあれば読み漁った「十二国記シリーズ」は9作品・4,115頁に及ぶ。 55歳を人生のピークにしたい、と思い続けた年に、 この作品と出逢ったことは大きかった気がするから、 月別の熟語にエントリーしていないにもかかわらず、この熟語を選んだ。 何年経っても「あぁ、あの年ね」と思い出せる「今年の熟語」である。
|
|