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2013年10月31日(木)
この秋 ミステリアス・ラブを あなたに

映画「配達されない三通の手紙」(野村芳太郎監督)から。
「手紙」をキーワードに作品を選んだら、
1978年日本アカデミー賞作品「事件」のスタッフ(監督・脚本)らが
製作した作品にぶつかった。
今では、2時間ドラマになってしまいがちだが、当時としては、
外国小説を原作とした映画化として話題を呼んだと思う。
場面場面では、突っ込みどころ満載で笑える部分もあるが、
豪華キャスト・スタッフの名に驚くしかなかった。
片言の日本語で、外国人を表現したり、
「味の素のマヨネーズ」や「もやし一袋32円」と書かれた
商店街の貼紙に、その時代の生活感が記録されていた。
今回の気になる一言は、この作品の「予告編」。(汗)
キャッチコピーとしても、作品全体をあらわすフレーズとしても
「この秋 ミステリアス・ラブを あなたに」は上手い。
特に「ミステリアス・ラブ」には、唸るしかなかった。(笑)
単なる、殺人の推理小説だけでなく、また恋愛小説でもない。
日本語では、文字にしにくいジャンルを、
「ミステリアス・ラブ」という単語は、表現している。
ただ「mysterious」とは、本来「神秘的なさま。不可解なさま」の意。
事件や犯罪の問題解決への捜査を描いた推理小説「ミステリー」を
知らなければ「神秘的な愛」「不可解な愛」となるが・・。
まぁ、それでも意味は通じるかなぁ、今回の場合。

P.S.
「脚本(新藤兼人)」「スタイリスト(原由美子)」の名前を見つけ、
こんな作品に関わっていたのか、と嬉しくなった。
エラリー・クイーンの小説を「災厄の町」と訳した早川書房も天晴れ。



2013年10月30日(水)
野球が好きだ。

東京の出張が現地解散だったので、私が一番先に考えたのは、
そのまま帰るのも、ちょっともったいないってこと。(笑)
そう、プロ野球本シリーズの第4戦(東京ドーム)へ足を運び、
雰囲気だけでも味わって帰ろう、と考えた。
以前は、年に何回も訪れた場所だけに、懐かしさが私を包み込む。
東京ドーム周辺のスピーカーから流れる「闘魂込めて」をBGMに、
少しずつ集ってくる人たちを眺めていたら、
不思議と、こちらも嬉しくなってしまったのは、どうしてだろう。
どうせ観戦チケットはプレミアで、手に入らないだろうし、
出張の疲れもピークに達していたので、
試合観戦は帰宅後のテレビと決めて、新幹線で早々帰宅した。
そこで待っていたのは、打撃の神様・川上哲治さんの訃報。(涙)
今日は負けられない試合になるな、と思っていたら、
序盤から大量失点で、やや重苦しい試合展開だが、
諦めずに応援しようと思う、だって野球が好きだから。
気になる一言は、ドーム周辺の壁に貼られていた
「adidas baseball 野球が好きだ。」のワンフレーズ。
ドーム周辺で感じた、独特の雰囲気は、巨人・楽天ともに
野球好きが集ってきたからだな、きっと、居心地が良いもの。

P.S.
試合開始から1時間経ってもまだ2回が終わらなかった。(汗)
もし観戦していたら、新幹線の最終に間に合わないかも。



2013年10月29日(火)
最近のマイブームは「十二国記」(書籍・DVD並行活用)

職場のスタッフに勧められて読み始めた
小野不由美さん著の書籍「「十二国記」シリーズ。
以前、漫画「ワンピース」を途中で挫折した私にとっては、
今度はじっくり読める作品をリクエストしていたが、
これなら課長向きです、と「本とDVD」のセットで勧められた。
なるほど・・これは面白い、とハマってしまったのは、
NHKでアニメ化されたDVDと書籍を交互に楽しんでいるからだろう。
実は、内容がファンタジーの世界だけに、文字だけでは理解しにくい、
さらに登場人物や用語など、なかなかイメージできず、
たぶん、文字だけでは途中で意味がわからなくなり、
苦手なジャンルとして、投げ出していたかもしれない。
しかし、今回は暇さえあれば、頁をめくり、切りのよいところで、
DVDを観て、自分の感覚を確認することが出来るためか、
不思議と疲れない。
「読書離れ」を無理やり戻そうとするよりも、
読書と映像を巧みに活用して、少しずつ「読書」に関心をもたせる。
今回の出張中は「読書」三昧。帰宅したら「DVD」で確認しようっと。



2013年10月28日(月)
「酔っぱライター」から「コラムニスト」へ

毎日が充実し過ぎて「気になる一言」が追いつかない。(汗)
実は、これが私のいまの心境である。
いままでも、何十年も「書くネタ」に困ったことはなかったが、
最近の悩みは、書きたい話題が多すぎて日記が追いつかないこと。
映画は、今年も約3時間の時間を確保しながら鑑賞しているが、
それでもすでに年間100本を超えている。
読書は、最近、風呂・トイレにまで持ち込んで読んでいるが、
メモしながら読んでいるからか、そのメモ整理が出来ていない。
講演会は、仕事や公開講座で聴講しただけでも多数で、
アップするタイミングがなかなか掴めない。
そのうえ、イベント開催での気付きや、個人的な呟きも含めると、
今年は、採れたての話題を、そのまま読者に提供することが不可能、
そんな状態で毎日を過ごしている。
だからこそ、単なる書くことが好きな「酔っぱライター」から、
社会に対して意見が語れる「コラムニスト」にギアチェンジして、
世相や事件・事故に合わせた話題を提供したいと思うようになった。
自分の意見も「言う」から「語る」へシフトしたい。
その為には、もっともっと勉強しなくちゃ・・。
「酔っぱライター」から「コラムニスト」へ。
そろそろ本格的に始動の準備を始めようっと。

P.S.
明日は泊まりの出張なので「気になる一言」は後日です。



2013年10月27日(日)
(巨人VS楽天) VS (反町隆史VS綾瀬はるか)

余程のことがない限り、日曜日の午後八時の私は、
NHK大河ドラマ「八重の桜」をじっくり観ているのだが、
今日ばかりは、テレビのリモコンを頻繁に駆使して、
画面は、チャンネルに合わせて動き回った。
一番忙しかった時間帯を文字にすると、
「(巨人VS楽天) VS (反町VS綾瀬)」となった。
もちろん、プロ野球日本シリーズは「巨人VS楽天」の第2戦。
今シーズン負けなしの楽天エース・田中将大投手が、
満塁のピンチを迎えている時、
大河ドラマでは、薩摩出身の大山役、反町隆史さんと、
会津出身の八重役、綾瀬はるかさんの腕相撲のシーンだった。
実際には勝負になるわけないとわかっていながら、(笑)
2人の腕相撲を観ている間に、満塁のピンチを脱出し、
チャンネルを変えて「鹿鳴館」のシーンを観ているうちに、
楽天が先制点を挙げていた。(汗)
どちらも中途半端で、自分の「優柔不断」を嘆いたが、
いつもは「臨機応変」の対応で評価されるのになぁ、と苦笑い。
綾瀬さん扮する八重が呟いた「負け戦が嬉しいのは初めてです」は
日本シリーズで、どういう結果になるのか、
大事な試合だからこそ、ミスジャッジだけはご勘弁を。
(今回は「ライブ」で書いていることがわかる日記だなぁ・・)



2013年10月26日(土)
合唱は、心を合わせることだ

私の芸術の秋(2013)は、合唱三昧。(笑)
11/2、地元中学校の生徒に混ざって、
「思い出がいっぱい」「ふるさと」「大地讃頌」を歌う。
11/4、町芸術祭で、町制50周年記念合唱団として
「清水町歌」「ふじの山」「ふるさと」でお祝いする。
さらに、恒例の中学時代の同級生混声合唱「風の会」として
「あの素晴らしい愛をもう一度」「花は咲く」を披露する。
老若男女が参加でき、人間の声だけでハモル「合唱」は、
練習からコツコツ参加すると、その上達ぶりが実感できて楽しい。
雨の中、足を運んだ地元中学校の音楽室に貼られていたフレーズは、
私が頷きながらメモしてしまった「音楽は心で聴き心で歌う」。
上手・下手の技術ではなく、心がこもっているかどうかが、
聴いていてる人を感動させるのだと思う。
特に「合唱」は、人間の声だけで曲を作り上げていく。
その秘訣は?と考えていたら、指導していた先生が説明してくれた。
「合唱は、心を合わせることだ」と。
練習回数の多い・少ないではなく、参加したメンバーが1つの曲に
「心」を合わせられるかどうかなんだ、と理解した。
その考えは、2人でも何百人でも同じなんだと。
これって、合唱だけでなく、仕事やイベントにも同じことが言える。
心を合わせてやった時、そこにはきっと満足感が残るに違いない。
今年の秋は「合唱」の楽しさを、体中に浴びることになりそうだ。



2013年10月25日(金)
お母さん 僕が親孝行するよ。

今日が私の母親の79歳の誕生日だから・・という訳ではないが、
映画「裸足のギボン」(クォン・スギョン監督)から。
実話を基に、母と息子の心の絆を綴った人情ストーリー。
幼少期に高熱病を患い、年齢は40歳なのに
知能は8歳で止まったままの主人公・ギボンと、
彼の行為を全て受け入れる母との関係は、涙腺が緩んだ。
韓国と言えば「男女の純愛」というイメージがあったが、
「親子の愛」もしっかりと表現されていて嬉しかった。
こういう映画は、残念ながら日本では難しいだろうな、と
ちょっぴり、羨ましくもある。
実は、ラストシーンに、こんなメッセージが綴られている。
「お母さん 僕が親孝行するよ。
楽に過ごせるように、しわが増えないように。
硬くなった手の節、やせ細った肩
ごめんなさい、ありがとう。お母さん 愛してる」
母親から息子への無償の愛は、(なんとなく)理解できるが、
息子から母親への愛は、言葉として難しい気がしていた。
それをさらっと言い残したこの作品は、天晴(あっぱれ)である。
作品の冒頭に語られるメッセージ
「全ての人生は神様の手で書かれた童話のようである」
全体を通じて貫かれていた考え方なのかもしれない。

P.S.(バッティングセンターのシーン)
「イ・スンヨプの打率、3割2分7厘」が韓国映画らしかった(笑)



2013年10月24日(木)
情報は受け手を意識して発する

日大国際関係学部主催の市民公開講座(平成25年度下期)

統一テーマ「豊かな社会を考える」

講師「日本大学国際関係学部教授 豊川和治」氏

演題「Web社会は人々を幸福にするか? Yes,you can.」から。
誰もが知っているようで、意外と知らない「情報」について、
「情報基礎論」からアプローチしていただき、わかりやすかった。
最近、巷を賑わせているネット上の若者悪ふざけ写真も、
政府高官の震災被災者への暴言も、原因は同じところにある。
その最大の原因は、日本が「メディア・リテラシー(作法)教育」に
力を注いでいないから。
今回の事件も「送り手と受け手が、同じ価値観とは限らない、という、
『情報の本質』を理解していれば、こんな事件は起こらないのに」と、
寂しそうに嘆いた。
また「新聞・テレビ・雑誌のニュース報道過程には(情報操作のような)
『雑音』が存在する」ことも念頭に置く必要性を再認識した。
「情報は受け手を意識して発する」
十年以上も、ネットで日記で書き続けている私にとって、
耳が痛くなる指摘でもあるが、今後も細心の注意を払いたい。
私も、子どもたちだけでなく、大人も含めて国民全体に
「メディア・リテラシー教育」を望む一人である。



2013年10月23日(水)
今日は(絵文字)にしたのですが、もう帰ってこれそうですか?

業務終了後、スタッフと来年度に向けての話をしていたら、
妻から、メールが届いた。
「今日は(絵文字)にしたのですが、もう帰ってこれそうですか?」
いつもは、そんな夕飯メニューのお知らせなんてないから、
今日は特別メニューなのかと、喜んで帰宅した。(笑)
小さい絵文字だから、はっきりわからなかったけれど、
あの絵文字から想像するに、おふくろの誕生日も近いから「すき焼か?」、
そんな期待をしながら玄関を開けると「鍋のにおい」(汗)。
そうか、あの絵文字は「鍋料理」だったんだと、はじめて気付いた。
私は、メールに絵文字を使ったことがないから知らないだけで、
「なべ」と入力すると「湯気付きのあったかそうな鍋」が表示された。
面白くなって、いろいろ入力してみたら、
「すし」「ラーメン」「カレー」など、驚くほどの絵文字がある。
しかも、どれも小さくて、私にはその判別がつきにくいメニューも。
ちなみに「すきやき」と入力したら「絵文字」はなかった。
そうか、定番メニューしかないんだ、とひとりで苦笑い。
まぁ勘違いでも、久しぶりに早く帰宅し、家族一緒に同じ鍋をつついて
ゆっくりとした時間がとれたから、良しとしよう。

P.S.素朴な疑問。
絵文字って、どの携帯・スマホでも同じなのかな。
コードが違って、文字化けとか、違う絵文字が出ることってないの?



2013年10月22日(火)
どうしたら「聖火ランナー」になれますか?

先日、講演を聴いた「金哲彦」さんの話をメモしていたら、
面白いことが浮かんできた。
話題は「東京オリンピック」だったが、参加の仕方について。
もちろん、競技選手として出場するのがベストだが、
今からでも可能性があるのは、ボランティア参加。
その前提となるのが「国際交流の活性化」に繋がる「英語力」。
「英語力」は「オリンピック・ボランティアに参加するためには、
是非、身に付けたい能力」のひとつ、と理解した。
「7年間、あっと言う間ですから」と言いながら、
どんな形でもいいから、オリンピックに参加することの楽しさを
私たちに伝えてくれたし、
「人生で大切なことは、成功することではなく、努力すること」
そう教えていただいた。
観戦のための「オリンピック貯金」もいいが、参加するために
オリンピックのために、英語を勉強するのもいいな、後に残るから。
「東京オリンピック」ボランティア参加のために、英語を勉強しよう。
英語の先生、この発想、使えませんか?(笑)
ところで、今回の気になる一言は、会場で見つけた知人の女性の一言。
「どうしたら『聖火ランナー』になれますか?」
そうか、そんなオリンピック参加の仕方もあるんだなぁ、と驚かされたし、
冗談だと思って聴いていたら、彼女は真剣そのもの。
なんとかして、その夢、実現してあげたいなぁ。
だって、そんなこと、考えたこともなかったから・・。



2013年10月21日(月)
フラフラになった選手に感動するのは日本だけ

講師「NPO法人ニッポンランナーズ理事長・金哲彦」氏、
演題「スポーツを思いっきり楽しもう」から。
マラソン解説でお馴染みの「金哲彦」氏を招き、
わが町で講演会が開催された。(静岡県・静岡県教育委員会主催)
開口一番「清水町と言えば、佐藤悠基君、
彼がなぜ小さい頃から、あんなに速かったのか?
増田明美さんに負けないよう解説したいから、教えて」と皆を笑わせ、
その後も、今までの経験を踏まえたエピソードで溢れ、
あっという間の2時間だった。
「駅伝やマラソンは、安定した2ケタの視聴率がとれる競技」と
日本の「駅伝・マラソン人気」を喜んでいたが、
世界では、マラソンでも最後の結果だけを知りたがるのに、
日本は「最初から最後まで、テレビ中継」することと、
約2時間半「ずっと見ていて何が面白いんだと不思議がられる話」は、
それが普通だと思っていた私にとって、苦笑いするしかなかった。(汗)
また、(本当は調整に失敗して叱られても仕方がないはずの)
「フラフラになった選手に感動するのは日本だけ」と笑いをとったが、
日本の駅伝・マラソン人気の秘密はここにあった。
東京マラソン36,000人の参加者に10,000人のボランティアがいること、
沿道には200万人近くの応援者がいることなどを聴くと、
日本人のランニング好きは、単なる健康ブームではなく、
みんなで頑張っている人を励まし合う「日本独自の文化」として、
広まっていることを実感した。
これからも大切にしたい、日本文化ではないだろうか。



2013年10月20日(日)
「知らないうちにやせていた」が理想のダイエット

書籍「体脂肪計タニタの社員食堂」(500kcalのまんぷく定食)
(株)タニタ著・大和書房刊・95頁)から。
映画を鑑賞して、気になっていたので図書館で本を借りた。
基本的には、約500kcalのレシピと写真が掲載された
「料理本」なのであるが、その根底に流れている考え方は、
随所に感じられた。
タニタ食堂の栄養管理担当、荻野菜々子さんのコメントが印象的だ。
「『気づいたら体が軽くなっていた』と実感できると思います。
今、食べているものは、明日の自分のからだを作ります。
今日の私が元気でいられるのは、
しっかり食べた私がいるからだと思います。
無理なダイエットではなく、
からだにもよいレシピで試してみてください」と表現された
理想のダイエットは、気になる一言に選んだ
美味しく食べていたら「知らないうちにやせていた」なのだと自覚した。
食べないダイエットではなく、超薄味の病院食みたいでもなく、
普通に食べているのに、低カロリー、減量メニューで痩せていた。
それこそが、私たちの目指す「健康なからだ」だと思う。
「食事を変えればからだが変わる!」を実証している
タニタの食堂のレシピだからこそ、信じて試してみようっと。



2013年10月19日(土)
ピンクの似合う、かっ・ちょ・お

イベントの秋、第3弾は「ホッケー競技大会〜remember2003〜」。
平成15年開催の「NEW!わかふじ国体」で、清水町が担当したのは
成年男女ホッケー競技、ちょうど10年前の今頃。
ホッケーとは無縁だったわが町が、ホッケーの町として、少しずつ
全国的にも注目されつつあるのは、国体終了後も、根気よく
10年間、コツコツ続けてきたからだと、私は断言できる。
大会1日目の今日は、曇り空にも関わらず、富士山の初冠雪と重なって、
大分県、京都府、富山県、愛知県、埼玉県から訪れてくれた選手は大喜び。
さらに、夕刻からの歓迎レセプションでも、試合の疲れを感じさせず、
彼ら彼女らに、忘れかけていた「元気」をいただいた。
「課長、歓迎会ではこれ着てくださいね」と渡されたのは、
「あれから10年経ちました、アリガトウ」とプリントされたピンクのTシャツ。
さすが、ショッキングピンクは照れたが、これもお役目のうち、とばかり
ずっと着ていたら、なんとなく馴染んだ。(笑)
ジャンケン大会でも、そのまま舞台に昇ったら、会場から手拍子とともに
リズムを付けて「ピンクの似合う、かっ・ちょ・お」の掛け声。
(たぶん「課長」なんだろうが「かっ・ちょ・お」に聞こえて可笑しかった)
10年前、私は広報担当で、毎日毎日、国体の写真を撮りまくっていたなぁ、と
スライドで映し出される懐かしい写真を見て、町全体の盛り上がりを思い出していた。
それぞれが、それぞれの記憶の中で、10年前を昨日のように口にするのがわかる。
今回の招待選手の中に、オリンピック出場経験者が4人もいたことに驚いたが、
2020年の東京オリンピックに出場する人たちもきっといるはず、楽しみにしたい。
今日の楽しかった1日を思い出すために、嬉しかった掛け声を選んでみた。
明日も、応援に着ていくしかないかな。(汗)



2013年10月18日(金)
君はここで生きていくんだ。

映画「手紙」(生野慈朗監督)から。
兄が、あるきっかけで強盗殺人をしてしまったことで、
弟である主人公が、世間の冷たい視線を浴び続け、
さらに、これでもかと言うくらい差別を受ける。
「兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと」
と気持ちは荒び、差別のない場所を求めて彷徨い歩く。
そんな彼に、厳しいが、かつ真剣な態度で接してくれた
会社の会長がいた。
網に入ったミカンを食べながら、まずは
「差別は当然なんだよ」と現実の話しを切り出し、
「差別のない場所を探すんじゃない」と前置きをして
「君はここで生きていくんだ」と諭した。
いつまでも逃げているんじゃない、
いつまでも兄貴のせいにするんじゃない、
君のことを真剣に心配してくれる人のためにも、
今の現状を受け入れて、差別のあるここで頑張るんだ、
そんなことを言いたいのかな、とメモをした。
辛い現状から逃げることは容易いけれど、
それではいつまでも逃げ続けることになる。
この映画のワンシーンだけでなく、
いろいろな生活パターンで使える台詞として残したい。



2013年10月17日(木)
「コレクション」から「コネクション」へ

講師「平野昌」氏(三重県立図書館副参事兼企画総務課長)
演題「明日の県立図書館」(これからの図書館像を考える)から。
図書館運営研修の一コマ。
県立図書館と市町村図書館との役割の違いもあり、
講義内容をそのままわが町でも導入できるかどうか、
微妙な部分もあったが、根底に流れる考え方は、
なるほど・・と参考にさせてもらおうと思う。
時代が流れているから、当然「図書館のあり方」は変わる。
もしかすると、5年前の先進事例でも考え方が古くなるのだから。
その例えが「大学の先生から聞いた話ですが」と前置きをして、
「昔は、本を好きな人が『司書』過程をとった。
しかし今は、人を好きな人が『司書』過程をとる」らしい。
最後に、今の図書館に相応しいフレーズと思ったのが、
「コレクションから、コネクションへ」
蔵書を増やし(収集)、知識を提供する役割だった図書館は、
いろいろな人を繋ぐ(接続)役割に変化してきた。
「図書館」という公共施設を通じて、
老若男女の町民を繋げる役割があることは理解できた。
やっぱり、生涯学習の拠点は「図書館」だなぁ。



2013年10月16日(水)
秋の読書、応援します

昔から「読書の秋」と言われているが、
最近、読書をしている人が減った気がする。
先日も、電車で島田市まで出張したが、
まわりは、ほとんど携帯かスマホの画面を見て、
文庫本はもとより、電子書籍を読んでいる感じの人はいなかった。
メール等の普及で「活字離れ」は進んでいないかもしれないけれど、
「読書離れ」は確実に進んでいる気がする。
そんな心配を「読書好き」でしていたら、
「眼鏡屋さん」の素敵なフレーズを教えていただいた。
それが「秋の読書、応援します」
生活全般に困らないため、多焦点レンズの眼鏡をかけるが、
読書する距離で焦点の合うレンズで眼鏡をつくると、
長時間でも、意外と疲れずに、読書が続けられる。
生活にあわせて、眼鏡を取り換える。
この仕組みを、最近「眼科の先生」に教わり、
目から鱗の発見だったのを思い出した。
「読書」って、疲れるものではなく、楽しいもの。
それを応援してくれる「眼鏡屋さん」だから、
私は「秋の読書を応援してくれる眼鏡屋さん」を応援したいな。



2013年10月15日(火)
恋人宛の手紙だけが、ラブレターじゃないんだよ

映画「引き出しの中のラブレター」(三城真一監督)から。
ストーリーは複雑じゃないけれど、なぜか心が動かされた。
手紙のメッセージ力、いやラジオを通した「言葉の力」を再確認した、
そう表現する方が正しいのかもしれない。
タイトルだけで想像すると「ラブレター」の言葉が一人歩きし、
恋愛作品と勘違いされてしまいがちだが、誰かに伝えられないでいる
自分の想いを文字にする時、それを「ラブレター」と呼ぶのだろう。
それを確かめようとメモをしていたら、タイミング良く、
伊東四朗さん演じる、ラジオ会社社長の台詞にぶつかった。
「恋人宛の手紙だけが、ラブレターじゃないんだよ」
そして、その想いをラジオという媒体を通して、
主演の常磐貴子さんが、優しい声でリスナーに語りかける。
「心の引き出しにしまってしまった想いは、そのままでは届きません。
たとえ大切な人が遠く離れていたとしても、ちょっとだけ勇気を出して、
一歩を踏み出してみてください。想いはきっと相手に届くはずです」
「ラブレター」を「恋文」と訳すから、相手が異性になってしまうが、
「大切な人へのメッセージ」と訳せば、誰にでも書ける。
これからも「手紙」をテーマにした作品、観続けていこうっと。

P.S.
巷を騒がせた「中島知子」さんが出演していたが、いい味を出していた。
この作品の根底に流れるメッセージを、彼女はどう受け止めたのだろう。



2013年10月14日(月)
「生涯学習課の秋」ってことですね

先日「あなたの世代は、何で秋を感じますか?」という話題で、
気になる一言を書いた。
「先日と同じような質問ですが・・」と前置きして、
「しもさんにとって『○○○○の秋』と言ったら、
どんな文字が入りますか?」というメールが届いた。
「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」・・
昔から手垢のついたフレーズとして、いろいろな単語が使われているが、
よく考えてみたら、全て「生涯学習課」が所管していた。(笑)
毎週毎週、よくもこんなにイベントが続くなぁ、と感じていたが、
改めて、スケジュールで真っ黒な手帳を見直すと、
そういうことだったのかぁ・・と、自分でも苦笑いした。
「ごめんなさい、1つに絞れません」と返信したら、返ってきたメールが
「「生涯学習課の秋」ってことですね」だった。(汗)
そのあと「最近、行事が続いているようですが、疲れませんか?」と
心配していただいたが、自信をもって、こう返信できた。
「仕事と考えず、一緒に楽しむことが疲れない秘訣ですね」
「木版画の刷り体験」にも挑戦するし「町民合唱団」にも参加する。
体育大会にも競技や仮装行列で出場し「体力測定」にも挑戦してみる。
「雑誌のリサイクル市」を企画しながら、本の修理や、
新書にビニールのカバーをかけ、本と静かに会話する。
そして仕上げは、関わったスタッフと打ち上げで「食欲の秋」を満喫。
これで、心身ともにストレス発散ができ、元気回復となる。
選択肢が多いってことは「生活が豊か」ってことだから、
「生涯学習課の秋」ってフレーズ、悪くないな、いただこうっと。



2013年10月13日(日)
「ああ楽しかった、じゃあね」がいちばんいい

町制施行50周年記念事業「笑いと健康」講演会
講師「昇幹夫」氏 (医師・日本笑い学会副会長)
演題「笑いの医学的効用」から。
サブタイトルは「泣いて生まれて、笑って逝こう!」
久しぶりに声を出して笑った、それも講演会で。(笑)
「綾小路きみまろ」さんに劣らないギャグの連発で、
私のメモは増えたが、心配はみんな忘れてしまうこと。
笑いの中にも、とても大切な話をしてくれたことは、
翌日、走り書きのメモを整理してみて、再認識した。
「面白い講演会だった」という感想だけでは不十分、
「タメになる講演会だったね、さっそく笑おう」と、
翌日からの行動にむすびついて欲しいと思う。
数多くの中から私が選んだのは「生き方・死に方の部分」。
「一緒にいて元気の出る人と楽しい思い出をたくさんつくって
『ああ楽しかった、じゃあね』がいちばん」という考え方。
この説明はけっこう気に入った。
良く言われる「P.P.K」(ピン・ピン・コロリ)も面白いけれど、
「50人に1人しか、老衰で死ねる人はいない」という、
衝撃的な事実を耳にして「元気に生きること」より、
「楽しく生きること」の大切さを教えていただいた。
「この体は、地球で生きるための宇宙服」だから、
体にいいことをしないと、ボロボロになってしまい、
この地球で生きられないって視点も、面白かったなぁ。



2013年10月12日(土)
ファミレスが「秋」をもってくるんです

先日、何気なく眺めていた、テレビ番組、
たぶん・・「三世代比較TV ジェネーション天国」。
「あなたの世代は、何で秋を感じますか?」の問いに
私たちよりちょっと高齢の世代は「松茸ごはん」。
いまほど高値ではなかったし、年に数回は食べていた、と
自慢げに話していたのが可笑しかった。
私の世代、そこまで頻繁に食卓に並ばなかったと思う。
逆に私よりちょっと若い世代は「ボジョレーヌーボー」。
彼らバブル世代は、ワインの味もわからないまま、
世界で一番最初に解禁、そんな理由で選んだようだ。
これまた、私には秋を感じるものの代表ではなかった。
といいつつも、この世代まではなんとなく頷けたのも事実。
しかし、もっと若い世代は「ファミレスの『秋フェア』」。
実は、はじめは回答の意味がわからなかった。
質問の意味を理解しているのかな?と呆れていたら、
ファミレスのメニューに「秋限定」が並び、
それを、友達と楽しく食すると秋だなぁって感じる、と言う。
「栗のパフェ」とか、秋の食材を調理したメニューは
なるほど、私たちより「秋」を感じているな、と納得した。
そして最後に、女子高生たちだろうか、画面に向かって、
弾けるような声で発したフレーズが
「ファミレスが『秋』をもってくるんです」。
そう言えば、ファミレス前に何本も立っている、のぼり旗に
「秋フェア」って書いてあった気がする、参った。(笑)
単なる、ジェネレーションギャップではなく、
若い人たちに、秋の味わい方を、教えていただいた気がする。



2013年10月11日(金)
このメンバーの温かさは、きっと何年かして気付くな

今年度の新規採用職員が、半年の条件付き仮採用期間を終え、
10月1日から、正規職員として認められた。
そこで「わが課の正規職員採用祝いをしなくちゃ」と呟いたら、
あっと言う間にスタッフ有志で「祝う会」が企画された。
このフットワークの軽さが、わが課の自慢である。(笑)
挨拶では「この企画は新規採用職員が配属された課しかできないし、
彼にとっては、一生に一度のイベントだから」と前置きをして、
「新人に向けて、先輩方から一言アドバイスをしてあげて」と
お願いしたら、面白コメントがいっぱいだった。
最初が「彼女がいたら、みんなに紹介しなさい」(汗)
そのあとも、私の意に反してプライベートネタばっかりで、
目的は達したかどうか疑問だけど、二次会のカラオケまで、
大盛り上がりだったことは、記録に止めたい。
このメンバーの温かさは、きっと何年かして気付くな、が
私の感想である。
まぁ、それを理由に飲みたかった、騒ぎたかったのかもしれないが、
チームワークの良さは、新人の彼に伝わった気がする。
今は、それだけでいい、そんなことを感じながら帰宅した。
明後日は「開運! なんでも鑑定団」の収録だというのに、
こんなにお腹を抱えて笑うなんて・・明日、腹筋が痛いに違いない。



2013年10月10日(木)
「個別最適」より「全体最適」を優先する

私の職場、地域交流センターで、他課が企画した講演会が開催された。
平日の夜間にもかかわらず、大勢の聴講者でホールは満席状態。
メモの溢れた講演だったので、内容は、後日あらためて紹介したい。
今回の話題は、事前の準備段階での出来事について。
他課の職員が一所懸命に作ったと思われる「横看板」などをみて、
越権行為と思いながらも、私が勝手に判断し、我が課のスタッフに、
蓄積した看板作りのノウハウを駆使して、作り直しを指示した。
実はその時、頭に浮かんだのは、以前紹介した、
書籍「JAL再生(高利益企業への転換)」のワンフレーズ。
「JAL破綻前の常識 他部門は別会社(のようだった)」。
そこでは、こう解説があったのを思い出したからだ。
「『個別最適』を追求するあまり『全体最適』をないがしろにしてしまった。
他の組織に対する口出しをしない、できない文化こそ、
コミュニケーション不全の元凶だった」と。
私たちと同じ管理職に「事業全体を俯瞰する視点が欠如していた」とも。
この本を読んでいなかったら、たぶん私は、今までのように
「他課の職員が作成した看板に口出しするのは失礼」とばかり、
やり過ごしてしまったかもしれない。
正直、高いインク代が心配で、ちょっぴり悩んだ。(笑)
しかし、来場者に気持ちよく講演を聴いてもらいたいという気持ちと
講演を企画した「町全体の評価」を優先するという視点に立ったら、
ここは申し訳ないけど、作り直させてもらおう、が私の判断だった。
「だって、悪いと思って言えなかった」という台詞は、これからはなし。
今回、自分の胆に銘じるために、このフレーズを残そうと思う。
「『個別最適』より『全体最適』を優先する」
やってみると、簡単なことなんだよなぁ、これが。(汗)



2013年10月09日(水)
革命は「既存の秩序が維持できなくなった時」

日大国際関係学部主催の市民公開講座(平成25年度下期)
統一テーマ「豊かな社会を考える」
講師「日本大学国際関係学部教授 水野和夫」氏
演題「21世紀の日本の課題」
(21世紀の利子率革命、ネット革命、価格革命)から。
豊かな社会となった日本の現状と課題が浮き彫りにされた。
特に印象に残ったのは「利子率(利潤率)革命、
情報(ネット)革命、価格革命(資源)」は
表裏一体で、必ず同時に起るということ。
そしてその3つの革命は、
「既存の秩序が維持できなくなった時」に起きる。
この説明は、なるほど・・と感じ、メモに線を引いた。
「危機とは、あるシステムが時代の要求に適応しなくなり、
新たなシステムへ移行する時に起る現象だ」と、
米国の政治家学者ロバート・ダールの言葉を引用しながら、
今、時代が「近代」から「ポスト近代」へ移行しつつあることを
丁寧に説明していただいた。
「近代」とは「より遠くへ、より速く、より合理的・科学的に」
「ポスト近代」とは「より近くに、よりゆっくりと、より曖昧に」
時代が動いていることを実感できた講座であった。



2013年10月08日(火)
人生で一度くらい、最後までやり遂げたことあんの?

映画「体脂肪計タニタの社員食堂」(李闘士男監督)から。
優香さん扮する主人公の栄養士、菜々子が大きな声で睨むシーン。
「あんた、人生で一度くらい、最後までやり遂げたことあんの?」
インパクトのある台詞であるが、実は、冒頭に
父親役の阿部寛さんが、息子を叱るシーンがあり、こう言い放つ。
「おまえ、人生で1つでも、やり遂げたことがあるのか?」
場面を変えて2度も登場するフレーズなので、この一言にした。
仕事でも、ダイエットでも、「遣り遂げる」ことに意義がある。
この「遣り遂げる」とは辞書によると、
「終わりまでする。完全にやる。やりぬく。しおおす」。
だから「最後まで遣り遂げる」という使い方はあまりしないが、
それほど「大事なこと」として強調したのだろう。
興味・好奇心で始めるのは、誰にでもある。
しかし、成果が出ない前に、勝手に自分で限界を決めて、
投げ出してしまうから、なにも得るものがなくなってしまう。
そして、自分に都合のいいような言い訳を考えるから、
何をやっても続かないし、自信も持てずに終わる。
阿部寛さんが、途中でまた投げ出そうとしている、
息子に吐き捨てる台詞は、強烈であった。
「一度、逃げた人間は、肝心なところで、どうせまた逃げるもんだ」
この逃げない姿勢こそ、仕事やダイエットの大切な基本である。
成果をあげたければ、弱い自分から逃げずに、諦めず続けること。
辛いからこそ、大きな成果が手に入るのかもしれない。



2013年10月07日(月)
50周年、50回、50歳

イベントの秋シーズン、第2弾は、第「50」回の町民体育大会。
静岡県清水町が町制施行「50」周年を迎え、
例年よりバージョンアップしたイベントで盛り上がった。
各団体の趣向を凝らした「仮装行列」や、
加藤学園高校のチアリーディングやマーチングバンドの演奏、
そして、わが町、清水町出身という縁でお招きし、
当日の「一日大会会長」快く引き受けてくれた
「俳優、神保悟志さん」に、華を添えていただいた。
前日まで心配された雨模様を吹き飛ばすかのような青空のもと、
予想外に日焼けして、次の仕事に差し障りがなければいいな、と
心配しているスタッフの一人である。
種目の一つである「○×ゲーム」の出題者は、神保悟志さん。
その第1問で、ハプニングが起こった。
「私は今「50」歳である」という質問で「正解は○」、
だが、多くの参加者が「×」側に動き、あっというまに参加者激減。
「えっ〜、もっと若いと思った・・」の声を受けながら、
彼も苦笑いするしかなかっただろう。(汗)
(1962年12月3日生まれだから、正真正銘の50歳なのだが・・)
「静岡県清水町・町民体育大会・俳優、神保悟志さん」
共通の数字は、もちろん「50」。
半世紀を示す「50年」という節目の大会に相応しく、
思い出の多い大会となったので、3つの単語であるが、
「50周年、50回、50歳」を記録に残そうと思う。
打ち上げビール「50」杯というわけにはいかなかったけど・・
充実したイベントの後のビール、美味しかったなぁ。



2013年10月06日(日)
「捲土重来」「道法自然」

映画「CUT」(アミール・ナデリ監督)から。
毎度のことながら、作品内に、掛軸などが飾られていると、
何かのメッセージだと察知して、メモしてしまう。
今回は「捲土重来」「道法自然」が気になって仕方なかった。
鑑賞後調べたら「捲土重来」とは、
「一度戦いに負けた者が、勢いを盛り返して、ふたたび攻めてくること」
「捲土」は土煙をあげるほどの激しい勢い、ようすをいう。
転じて「捲土重来を期す」などといって、
一度失敗した者が猛烈な意気込みでふたたびやり直すことをいう。
「道法自然」とは、中国の思想家、老子の言葉で
「人法地、地法天、天法道、道法自然」の最後の句。
「人は地に、地は天に、天は道に、道は自然に法る(のっとる=手本)とす」
つまり人は地に従うもの、地は天に従うもの、天は道に従うもの、
そして道は自然に従うもの、という意味らしい。
人の歩むべきは自然の法則に従うべき、と解釈され、
私利私欲に流されること無く、何が正しいのかを見極めること、
素直に感じ、行動することの大切さを伝えている言葉のようだ。
なるほど、この2つの四字熟語で、作品が思い出せる。
殴られ続ける西島秀俊さん扮する秀二が、
「本物の映画」だと仮定すれば「捲土重来を期す」日は近いし、
その手段は「道法自然」しかないのかもしれないな。



2013年10月05日(土)
毎日、眺めていられるんですね、羨ましいですよ

今年もまた、イベントや記念行事で溢れる10月〜11月を迎えた。
秋シーズン、第一弾は、郷土の版画家「前田光一木版画展」。
今日から10月27日まで開催している作品展であるが、
画業50年を超えた熟練の技が、私たちを魅了してくれる。
初日、オープンに合わせて来場していただいた人が、
首からぶら下げていたネームプレートで今回の企画展スタッフと
確認したのだろうか、私に近づいてきて、こう呟いた。
「前田先生の版画って、癒されますよねぇ」「そうですね」
「毎日、眺めていられるんですね、羨ましいですよ」
そんな短い会話をしたあと、はっと気付いたことがある。
期間中、私たち課のスタッフは、職場に出勤するだけで、
毎日毎日、この作品を眺めることができ、
自然と癒される環境で働くことができるんだ、と。
遠路はるばる、この企画展のために来場してくれた方との
何気ない会話で「小さな幸せ」を実感することとなった。
この日を迎えるまで、いろいろ試行錯誤を繰り返しながら、
先生と一緒になって作り上げてきた企画展だけに、
この展示期間中、私たちに「癒しの空間」がプレゼントされたと思う。
そしてまた、忙しくて自分の「心」が落ち着かなくなったら、
前田さんの版画作品とじっと対峙して、自分を見つめ直す時間としたい。



2013年10月04日(金)
人生・仕事の成果=考え方×熱意×能力

書籍「JAL再生(高利益企業への転換)
(引頭真実編著・日本経済新聞出版社刊・265頁)から。
一度破綻した「JAL」に対して、京セラの稲盛会長が再生に取り組み、
見事にその役割を果たし、今の「JAL」がV字型の勢いで再建された。
多くの実績を残してきた稲盛氏は、「JAL再生のポイントは、
組織のあり方ではなく、一人ひとりの意識改革」と断言し
「意識改革の基本的な方針」を示している。
・「受動(パッシブ)」から「主動(アクティブ)」へ
・「傍観者」から「主演者」へ
・「誰かがやるだろう」から「自分がやる」へ
とかく守りに入りたがる私たちにも参考になるな、とメモをした。
その稲盛氏が常に念頭に置いている「成功方程式」が
「人生・仕事の成果=考え方×熱意×能力」。
この方程式から、私が読み取れることは、二つ。
まずは、足し算ではなく、掛け算だということ。
どれかがゼロだと、全てゼロになってしまうということであろう。
また、実際の計算では関係ないが、その順番は大切だと言える。
しっかりした「考え方」の上に「熱意」「能力」があるべきで、
仕事をしていく上で「能力」は最優先されることではない。
そんなことを、この数式から感じ取ることが出来る。
学校でいえば、子どもたちは「点数」だけ取れば良いのではなく、
まずは「勉強する」という意味をしっかり理解したうえで、
「授業」に取り組むと、手にする成果が増えると言える。
私も小さい頃、「点数」をとることばかり考えていたから、
この数式をもっと早く知りたかったなぁ。(汗)



2013年10月03日(木)
沼津で人気の「中央亭千楽」

先日、沼津市出身の落語家「三遊亭橘也(きつや)・秋の寄席」に足を運んだ。
春秋2回の地元寄席も、もう7回を数えている。
応援に駆けつけてくれたのは、公私ともにお世話になっている(らしい)
「三遊亭道楽師匠」と「三遊亭全楽師匠」。
二人とも、さすが「真打」の実力、落語独特の話術だけでなく、
声を発していない「間」の部分でも、思いっきり笑わせてくれた。
道楽師匠の「イ・・・エ〜ス」と全楽師匠の「植木屋さん・・」は、
もう耳から離れなくなってしまったくらい。(笑)
また、地方都市の寄席に合わせてくれたのか、沼津名物や食べ物屋などを
頻繁に取り入れてくれた「マクラ」も、親近感を覚えた理由である。
特に、全楽師匠の「中央亭の餃子」のネタは大爆笑だったし、
次回は「千楽のカツハヤシ」でも食べてもらおうか、
そんな話題にもなるくらい、地元でも有名なお店の話は楽しかった。
そんなわけで、自分が落語家だったらどんな名前にするか、考えてみた。
私も沼津市西浦江梨の生まれだから、地元で人気の「中央亭千楽」。
(「北口亭千楽」でもいいんだけど・・)
いつかこの名前で「大喜利」の座布団運び、やりたいなぁ。
(すみません、時々飛びたす地元ネタで・・)

P.S.
「三遊亭橘也」にご関心のある方、後援会への入会をお薦めします。



2013年10月02日(水)
歴史は文化を象り、文化は食を育て、国民性を作る

講師「角田哲康」氏 (日本大学国際関係学部教授)
演題「異文化の共存と葛藤(スペイン文化の成り立ち」)から。
先生の話の中で、何度か登場したフレーズ。
「歴史は文化を象り(かたどり)、文化は食を育て、国民性を作る」
「スペインの文化を学ぶことは、
ヨーロッパ文化の源を知ることであり、
現代までのヨーロッパ文化の流れを理解すること」という説明が、
頭の中に、すっきりと入ってきた。
その中で「ローマ時代から豚は家畜化され、生ハムが作られ、
美食家の食材として、そして兵士たちの保存食としても用いられてきた」
そんな表向きの理由とは別に「キリスト教徒は、豚を使って、
イスラム教徒とユダヤ教徒を見つけようとした」という解説とともに、
スペインに「生ハム」という食文化が育ったことを知った。
さらに、サッカー・フラメンコ・トマト祭りに代表される、
「情熱の国・スペイン」という国民性を作りだしているのも、
今回の五輪招致で負け「もう立候補しない宣言」したにもかかわらず、
「また挑戦する」(かもしれない)国民性と言えそうだ。
世の中が不景気なので、外へは飲みにいかないのかと思ったら、
「3軒飲みに行っていたのを2軒にするとか、
3日飲みに行っていたのを2日にする程度」という国民性らしい。
ますます、スペインという国が好きになった。(笑)



2013年10月01日(火)
いい子じゃなくて、いい親になろうね

映画「いのちのまつり 地球が教室」(草場一壽監督)から。
「いのち」というものにスポットを当てた作品は、
これまでに何作も鑑賞してきたし、これからも観続けるであろう。
ただ、視点や伝える手法が違うだけで、大切にしよう、という
メッセージには変わらない。
今回も、多くのメモを残したが、
私が選んだのは「5時間目 生物の授業」の一部。
「学校教育は、回答がわかっている問題を出している。
それを教えることによって、立派な社会人になろうとしている。
そうじゃない、いろんな問題がおこってきた時にね、
どうするかという想像力、それが必要なんだ」と年老いた先生は呟く。
「中学三年は、義務教育の最後でしょ? だから、中学三年生には
人間の脳のことを教える。「今から、心のことを教えるよ。
人間の心はどのようにして成長していくのか、覚えておいて」と。
それは「道徳の時間ではなく、生物の時間」だと言い切った。
なるほど・・と私は唸った。
そして「子どもたちには『いい親になろうね』と教える」という。
「いい子を育てるんじゃなくて、いい親を育てていく」視点は、
今の私たちが忘れていたことかもしれない。
「いい子じゃなくて、いい親になろうね」って、素敵なフレーズだな。