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しもさんの「気になる一言」
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2009年03月31日(火)
あいつは航空自衛隊

これだけでは、なんのことかわからないかもしれないけど、
いつもの「なぞかけ」に近い表現である。
「あいつ」とかけて「航空自衛隊」と解く。
その心は・・そう言われて、すぐにわかるだろうか。
そう・・「そらを使っている」(汗)
しかし現実には「そら」とは「うそ」のこと。
嘘ばかりつく人を「そらを使っている」と表現する。
そう考えると「あいつは嘘つき」ということ。
「そら」に対する私の感覚とは、ちょっと違う。
「知っているのに、知らないふり」とか
「出来るのに、出来ないふり」・・
それが「そら」だと思っていたのだが・・。
この例え、面白くてメモしたけれど、
なかなか理解できないフレーズかもしれないな。

PS.
今日は、3月31日、サラリーマンの大晦日。
私の帰宅は、深夜12時のちょっと前だったけど、
年度切替え事務で、まだ頑張っている職員もいる。
さすがに今日ばかりは、そらを使っている暇もなかった。
ふぅ・・・明日から21年度かぁ。



2009年03月30日(月)
人生の最後の買い物(棺おけ)、他人が決めるのよ

映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)から。
妻が、是非観たいというので、先週末
再上映を開始した地元の映画館で「夫婦割引」鑑賞。
私はもう2度目の鑑賞なので、
初めて観る人と笑うタイミングが違うことを実感した。
ストーリーもほとんど覚えているので、なぜか不思議な気分。
それでも、もしかしたら・・程度の期待でメモをしたが、
不思議と前回とメモがダブらない。(笑)
今回は、女優・余貴美子さん演じる、女性事務員の台詞。
棺おけにも3段階ほどランクがあるが、
自分は死んでいるので、好きな棺おけは選べない。
勿論、選ぶ人に、自分の好み等もアドバイスできない。
だから「人生の最後の買い物(棺おけ)、他人が決めるのよ」
面白い発想だよなぁと、迷わずこの一言を選んだ。
それがイヤなら、棺おけの予約をするしか方法はない。(汗)
あの世までお金は持っていけない・・と共通するところがあるな。
買い物好きの方、この台詞、是非、覚えておいてね。



2009年03月29日(日)
「たけなわ」は、やや衰えかけている時

愛読書となった「日本の歳時記」(椿散り敷く)から。
「椿落ち継ぐ 春たけなわ」の文字に、違和感を感じ、
読み調べているうちに「たけなわ」という言葉は、
「真っ盛り」を表す言葉と思われているが、
この言葉には「絶頂を過ぎてやや衰えかけているものを
惜しむ想いが含まれている」ことを知った。
春たけなわは、満開を過ぎて、はらはらと散り始めの頃、
宴たけなわは、はや半ばを過ぎてしまった頃のことらしい。
それを「惜しむ」から「たけなわ」という。
そう言えば,以前紹介した「惜しむ」は、春と秋しか使わず、
夏惜しむ、冬惜しむ、とは表現しない。
この「たけなわ」も、春たけなわ、秋たけなわ、と使用し、
夏たけなわ、冬たけなわ、とは表現しない。
「終わりに向かっている」「衰え始めている」という意味で
「宴たけなわではありますが、そろそろ中締めを・・・」
というフレーズを眺めてみると、なるほどなぁ、であった。
宴席の締めを任された時にふざけて使う
「宴たけなわプリンスホテルですが・・・」は、
プリンスホテルに失礼な表現だったな、とちょっと反省。
「高輪(たかなわ)」を「たけなわ」にした時点で失礼だけど。(汗)



2009年03月28日(土)
狩野川(観客さくら)さくらまつり

なんくる三線愛好会のメンバーが出演するというので、
伊豆の国市の「狩野川さくらまつり」に出かけた。
毎年4月に開催するイベントを、3月上旬から中旬の暖かさから
3月下旬に変更したようだ。
しかし、今日はあいにくの花曇りで、
寒さに震えたイベントになってしまったのが、残念である。
花曇りとは、桜の花の咲くころの、薄くぼんやりと曇った空模様。
(もちろん、私は焼酎で身体の中から暖めたけれど・・)
観客もまばらで、ステージ出演者の知人たちが応援に来たって感じ。
傍にいたメンバーの1人が、ステージの看板を眺めながら、
「さくらまつり、ではなく、さくらさくらまつりだね」と笑った。
あっ、それいただき、と携帯電話にメモをしたが、
自然を相手にしたイベントの難しさを、実感した形となった。
このネーミングだけは、なかなか使いたくないなぁ。
季節が春だから「さくら祭り」は笑えるけれど、
秋の「さくら菊花展」ではシャレにならないから・・。
伊豆のさくらの見頃は、来週末かなぁ。楽しみにしようっと。



2009年03月27日(金)
と、いうことで「解散!!」

こども育成課の課内室として設けられた「子育て支援室」。
私は、2代目の室長であり、最後の室長となった。(笑)
4月からの機構改革により、廃止されることになったからだ。
振り返ると、楽しい在席1年半だった気がする。
常に笑いに包まれ、お笑いでいえば、全員がボケ役。
仕事中に笑い過ぎて、住民や職員の反感をかったのでは・・と
私なりに、反省すべきところは多い。(汗)
そんなわけで、あと4日を残し、スタッフだけで「解散式」をしたが、
シンミリするどころか、またまた笑い過ぎた。
あっという間の時間を過ごし、時計は翌日の午前1時を回る頃、
そろそろ、お開きとなったのだが、スタッフの1人が
「室長、最後にあの一言、お願いします」と声を掛けてきた。
あっ、そうだったと思い出し、室長の私が一言。
「と、いうことで『解散!!』」。
映画「ホームレス中学生」の一場面を想像させるが、
明るく楽しく「解散」できたことに感謝したい。
現実には、4月から存在しない「子育て支援室」であるが、
今後も「子育て支援室長」の名で、メールを出したいと思う。
もちろん、飲み会の誘いだけど・・(笑)



2009年03月26日(木)
スカートを穿いた人とですか?

3月下旬から4月にかけて「歓送迎会」と銘打って、
多くの飲み会が企画され、アルコール漬けになる季節。
幹事としては、みんなが知らないようなお店を手配し、
「へぇ、お洒落なところ、知ってるんですね」と言われ、
少しだけ、優越感に浸れる季節でもある。
ところが、私に「来たことありますか?」と訊くので
正直に「うん、プライベートで・・」と返すと、
次の台詞が「スカートを穿いた人とですか?」。
これが、何度も繰り返されると、気になる一言となる。
どこかに遊びに行った、飲みに行った、映画に行った、
それだけの話なのに「スカートを穿いた人とですか?」。
この言葉遊びが、実に面白い。
「奥さんとですか?」「愛人とですか?」
「娘さんとですか?」・・そんな質問より実に痛快である。
「うん、スカート穿いたニューハーフと・・」
って軽く流せばいいんだけど、
翌日にでも「ニューハーフとつきあっているらしよ」と
噂されたら困るので、その台詞だけは控えております、はい。



2009年03月25日(水)
同じ歳ってだけでしょ。(笑)

WBC関連のネタは、国民1億、総評論家に任せて・・
と思ったけれど、とりあえず思い出せるように書いてみる。
原監督、WBC監督就任から今回の優勝まで、
私と多くの人と何回となく繰り返された会話の一部である。
私が決まって「俺、原監督と同級なんだよ」
相手も同様に「同じ歳ってだけでしょ。(笑)」
確かに彼ら、彼女らの指摘の通りだけど、
ついつい「同級」という言葉を使ってしまうんだな、これが。
30年以上前、彼が「東海大相模高校、原辰徳選手」として、
甲子園で大活躍の時から知っている(応援してきた)ので、
もう「同級感覚」が頭の中にインプットされているのかも。
勿論、ジャイアンツの選手時代から今日に至るまで、
「嵐を呼べ Let’s go Let’s go
勝利を呼べ Let’s go Let’s go
ア−チをかけろ かがやく光浴びて それゆけ 辰徳」
の応援歌を歌い続けた。
彼がプレッシャーの中で、日本チームを優勝に導いた時、
何ヶ月前、WBC監督を素直に受けた原監督こそ、
今回の大会のMVPだ、と私は感じた。
これからも、たぶん折々に触れ
「俺、原監督と同級なんだよ」を口にするに違いない。
是非「同じ歳ってだけでしょ。(笑)」って突っ込んで欲しい。



2009年03月24日(火)
気位は、力にならんよ

映画「オーストラリア」(バズ・ラーマン監督)から。
単なる台詞ならやり過ごそうと思ったけれど、
作品の中で何度か繰り返して使われたから、
これはキーワードかな?と慌ててメモをした。
「気位は、力にならんよ」の他にも
「気位が高くても、力にはならん」などの言い方なども・・。
「気位」を、辞書で調べてみると、
他に対して自分の品位を保とうとする心の構え方。
英語では「proud/(横柄な)haughty」
「pride(プライド)」が、一番わかりやすい表現かも。
翻訳者が「プライド」と訳さなかった訳が気にかかる。
「プライドは、力にならんよ」
「プライドが高くても、力にはならん」でもいいのに。
日本語翻訳は、たしか「戸田奈津子」さんだったかな。
「気位」と「プライド」の違いを是非、訊ねてみたい。

PS.
WBC決勝戦、日本と韓国のプライド(気位)がぶつかりあった
いい試合でしたね。
実は「気位が力になる」ことを感じた1日でした。



2009年03月23日(月)
ワークバランスとは、働き方改革

最近の経済状況を、ただ単に「不況だ、不況だ」と
騒いでいるだけでは何も始まらない。
この不況の後は「共働きが増える」ことを想定した対策を
行政も民間企業も事前に打つ必要があるだろう。
そのためには「ワークバランス」を念頭に置いた
「働き方の変革」が必要、という話を、最近聴いた。
共働きが増え、国が育児休業など、子育てに関する「法整備」を進めても、
進める立場の事業所が動かなければ、
世の中はなにも変わらないことを、もっと社会全体で自覚すべきではないか。
では、なぜ進まないのか、その原因を探っていたところ、
講師は「子育てをしない人たちの働き方が変わらないから」と言い切った。
「ワークバランス」とは、働き方を見直し、余暇を作り出すこと。
(仕事と生活との調和)を意味するが、男性の働き方
(50%以上が午後9時過ぎ帰宅等)に問題があるとも言われている。
女性が職場復帰を考える場合、自分が勤めている会社が、
ワークバランスに考慮しているかを判断基準にしているようだ。
言い換えれば、母親経験者の女性社員が活躍する組織をめざすことが、
事業所の働き方を変えるということにつながるだろう。
さて、あなたの職場は?



2009年03月22日(日)
22日は「ショートケーキの日」

今日は何の日?ネタは、
その業界がいろいろな理由をつけるから興味はあるが、
ほとんど数字の語呂あわせで「巧い」と唸る記念日は、
なかなか見つからず、ほとんど覚えていない。
毎月23日の「ふみの日」か、
11月23日の「いい夫婦の日」くらいかな。
さて今回は、テレビで紹介されていた「雑学」らしい。
カレンダーを見ればわかる、と言うのだが、
カレンダーを眺めてもわからない。(笑)
正解は、22日の上には必ず、15日(苺)がある。
なるほど、苺が上にある22日は、ショートケーキの日。
これは、話のネタになるなぁ・・とメモをした。
単なる語呂合わせではなく、ちょっと、ひねった記念日。
面白いネタがあったら、是非、教えて欲しい。



2009年03月21日(土)
誰も見ていない時もいい人だから・・

映画「7つの贈り物」(ガブリエレ・ムッチーノ監督)から。
私なりに考えた、この映画のキーワードとなる台詞。
「誰も見ていない時もいい人だから・・」
ウィル・スミス演じる主人公、ベン・トーマスが7人を選んだ理由かも。
作品中では、嬉しいけれど「どうして私なのか?」と不思議がる質問に
答えた形となった。
それにしても、暗闇で何気なく心に引っかかったメモした台詞たちが、
こんなにも、作品を思い出させるフレーズになるとは、
実は、考えてもみないことだった。
作品の中で、何年経っても思い出せるインパクトのある台詞を求め、
私の感性だけで、メモするのであるが、
走り書きのメモ帳から、パソコンへ打ち直してみたところ、
どの台詞も輝きだしてきたのには、正直、驚きを隠せなかった。
冒頭部の「救急車をお願いします。どうしたんですか?
自殺者がいるんです。誰ですか?、僕です」には、完全に参った。
また「身体をいたわってるか?」という何気ない会話も、
「こんな頼まれごとは普通じゃない」と叫ぶ親友も、
「どうか、豊かな人生を送って欲しい。それが願いだ」と語る主人公も。
ラストまで観ると、その意味が段々とわかってきて、涙を抑えられなくなる。
もっと話題になってもいいのになぁ、この作品。



2009年03月20日(金)
「惜しむ」と「待つ」の違い

暑さ寒さも彼岸まで・・ということで、
お彼岸の中日、亡父の墓参りに天城まで行ってきた。
お彼岸と言うことで、書籍「日本の歳時記」(彼岸のころ)から、
なるほど・・と思った定義を、読者に御紹介。
「時の流れとともに過ぎ去ってゆく『よきもの』を
愛しむのが『惜しむ』ということ。」であり、
「訪れる前から愛おしく思うのが『待つ』ということ」。
これって、すごいわかりやすい説明だと思った。
だから「春を待つ」とは、春が来る前から春を愛すること、
「人を待つ」とは、その人が来る前からその人を愛すること
そして「花を待つ」といえば、
桜の花の咲く前から花を愛すること、のようだ。
また時が流れ、春が終わりに近づくと
「行く春を惜しむ」という表現になるんだな、と納得。
しかし・・・過ぎ去るものは「よきもの」でないといけない。
このあたりがなかなか難しい。価値観の違いだからなぁ。
「春」という季節だって、
花粉症の人にとっては「よきもの」ではないだろうし。(笑)



2009年03月19日(木)
裸にならなくても、エッチはできるから

恒例、木曜日、恋愛・男女ネタ。お待たせ〜(誰も待ってないか)
私たち年齢になると、エッチネタは、
コミュニケーションを図るための潤滑油となる。
「異性に誘われて、ホテルに行くことになったらどうする?」
そんな他愛無い話題だったと思う。
「無理無理、人前で裸になれないから・・」と、
メタボまっしぐらのお腹を摩り、大笑いをした。
しかし、まだまだ上には上の、エッチネタ好きがいた。
その台詞が「裸にならなくても、エッチはできるから」
これには、参った。
エッチは、裸になってする・・という発想自体が頭が固いよ、
と一蹴された。(汗)
なるほどなぁ・・と、思っていたら、早くメモしろと催促された。
女性陣なら、どんな答えがあるんだろうか。
「異性に誘われて、ホテルに行くことになったらどうする?」



2009年03月18日(水)
環境破壊を「等閑視」できなかった

先日、箱根・成川美術館で見つけた言葉。
企画展は「関口雄揮のすべて」。
昨年亡くなった日本画家・関口雄揮さんの人となりを
語っていたパネルに、こんな説明が掲載されていた。
「環境破壊を等閑視できなかったのだろう」
自然をこよなく愛した彼にとって、
自然破壊・環境破壊は放っておけなかったに違いない。
しかし、耳慣れない「等閑視」が気になってしまった。
辞書によると「等閑視」とは、
いいかげんに扱って、放っておくこと。なおざりにすること。
「現状を等閑視した結果の大事故」
注意を払わず、ないがしろにすること。
「等閑視されてきた問題」という使い方をされる。
私の横で同じ文を読んでいたおばさま方、
「等閑視だって・・納棺師じゃないの?」と大笑い。
そのお笑いのセンスは気に入ったけれど、
やはり、美術館での大笑いは・・ちょっとねぇ。



2009年03月17日(火)
映画鑑賞料金・いつでもどこでも1,000円均一に

「署名活動で政治を、企業を、社会を、暮らしを変えよう!」
そう訴える「署名TV」というサイトの存在を知ったのは先月。
そのサイトから、私の提案の審査が通過したので、
署名受け付けを開始したことをお知らせします、とメールが届いた。
署名プロジェクト名:
映画鑑賞料金・いつでもどこでも1,000円均一に
署名プロジェクトURL:
http://www.shomei.tv/project-739.html
昨年1年の経験をバックデータとして、提案してみたが・・。
映画は映画館で・・のコンセプトは変わらない。
是非、署名活動に御協力を。
(上記アドレスから「オンライン署名」が出来ます。)

本当は「署名活動」ではなく「署名運動」と呼ぶらしい。
「署名運動」とは、ある特定の問題に関する主張・意見について、
多数の者から署名を集めることで、理解を広め、
問題に対する意思決定に影響を与えようとする運動。
自分だけの無理な要望を押し付けるのではなくて、
大所高所から、時代の潮流などを意識しての提案が求められている。
提案をしたからには、ずっと「映画業界」と関わっていくつもり。
それにしても今年は「署名」という言葉に敏感に反応しそうだ。
1ヶ月お知らせしなかったのには、それなりの意味があるけど。(笑)



2009年03月16日(月)
春「笑う」夏「滴る」秋「装う」冬「眠る」

書籍「日本の歳時記」(彼岸のころ)から。
実は、山を人間になぞらえてする表現である。
正解は、春は「山笑う」、夏は「山滴る(したたる)」、
秋は「山装う」、そして、冬は「山眠る」という。
中国の画家の言葉から生まれた季語らしい。
特に、木々が芽吹き、花が咲く春の山を人間になぞらえて、
「山笑う」と表現するが、なんとなくわかる気がする。
今までの山の表情とは、たしかに違う。
「山眠る」から「山笑う」へ。
動物も鳥たちも、眠りから覚めて動きだす。
これこそ、季節の変化を体感できる表現であろう。
美術館から出す絵はがきに、こんなフレーズが書けたら、
ちょっとお洒落な気がする。
試してみようっと・・。



2009年03月15日(日)
ねぇ、白い象、みた?

昨晩の同級生混声合唱練習の後、
いつものように場所を変えてダベリング。
私の好きな、まったりとした時間を過ごしていたら、
突然「ねぇ、白い象、みた?」と女性陣に声をかけられた。
周りの人は、何のことだかわからなかっただろうけれど、
たぶん、静岡県立美術館所蔵の伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》
(右隻部分)のことだな、と思って「先日みたよ」と一言返したら
「ずる〜い」の声が返ってきた。(笑)
展示期間中の作品入れ替えで、彼女らが美術館を訪れたときは、
「(右隻部分)獣」ではなく「(左隻部分)鳥」だったようだ。
「ということは、鳥は見てないんだね」と
やや負け惜しみ的な言葉が返ってきて、よけいに可笑しかった。
あっ、そんなことはどうでもいい。
ただ「ねぇ、白い象、みた?」だけで、
美術館ネタの話が続いてたことに、自分でもなぜか嬉しかった。
「今年は美術館めぐりする」と豪語しておいて、
「えっ、なんのこと?」とならなくてよかった。(汗)
そう言えば、昨年は「○○の映画、観た?」だったよなぁ。
今年も、映画はそれなりに観ているけれど・・
不思議と、誰も訊いてこない。



2009年03月14日(土)
男子は、ちょっと歌わないで下さい

月に一度の、中学同級生限定「混声合唱」の練習。
今年の練習曲は、坂本九さん「見上げてごらん、夜の星を」と
アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓十五の君へ〜」の2曲。
いつも細かい練習の前に、一度、全員で歌ってみるのだが、
あまりに、男声パートがメチャクチャだったのか、
ハモルどころの騒ぎではなかったようだ。
指導してくれている同級生の彼女が、こちらを向いて発した。
「男子は、ちょっと歌わないで下さい」
「はい、ソプラノとアルトだけで・・」
これは、笑っていいところなのか、ちょっと参った。(汗)
でも、この厳しさが私は好きだ。
同級生とはいえ、2時間があっという間に感じられるほど、
指導は厳しいからこそ、月に一度の練習で、
毎年、町の芸術祭へ参加することが出来るのだから。
それにしても「見上げてごらん、の最後は口を閉じない」という指摘。
何度やっても口が閉じてしまって私は悩んでいる、と告白したら、
練習後の場所を移しての近況報告会では、大爆笑。
明日から、さっそく鏡を片手に、猛特訓しなくちゃなぁ。
「下山君は、ちょっと歌わないで下さい」と言われないように頑張ろうっと。



2009年03月13日(金)
巨峰酒 あんず酒 終わりで酒

最近、居酒屋メニューも豊富になって、選ぶのに困る。
特にサワー系は、店によって特徴を出しているのか、
面白いネーミングが目立つ。
もちろん、オロナミンCで割る「巨人の星」も飲むが、
今回メモしたのも、毎回笑わせていただいているお店。
なんとも言えない響きがある「終わりで酒」は、実在するのか。
未だ、注文したことがない。
お店としては、どんどん飲んで欲しいだろうに、
ストップをかけるような「終わりで酒」が気になって仕方がない。
そういえば・・値段までメモするのを忘れてしまった。
どうせ、いつもの「無料」だと思い込んでいたから。
どうぞ、今度行くときまで、このメニューが残っていますように。
あの店は、飲むというより、私にとっては「ネタ探し」だな。



2009年03月12日(木)
38人の男女が一緒に過ごすことは・・・

久しぶりにあった女性が、元気?・・と近付いてきたと思ったら、
「このあいだね、中学生に夢を持とう、という話をしてきたよ」と
笑顔でその時の様子を語ってくれた。
ついでに「中学生時代は貴重な時間だから、大切にしなさいよ、
みたいな話もしちゃってさ」とやや興奮ぎみ。
「へぇ〜、いいことじゃん」と感想を話していたら、
「だって・・」と続けて呟いた台詞が、気になる一言。(笑)
「38人の男女が一緒に過ごすことは大人になったらないんだからね」
朝から夕方まで1つの部屋で、38人の男女が同じ時間を過ごす。
これって、今考えると凄いことだよねぇ・・ということらしい。
思いっきり笑ったけれど、なかなか面白い視点だと思った。
そういえば、高校も男子ばかりのクラス、大学もほとんど男子。
男女同数なんてありえない世界が、中学校だったのである。
そう考えると、中学生時代って、やっぱり貴重だったなぁ。
月に1度しかしない「混成合唱」の練習も、中学の同級生だもの。
まぁなぜか、今でも「男子」「女子」だけどね。(汗)



2009年03月11日(水)
「チンチン亭」と「カンカン亭」

退職したら、電子レンジで「チン」して食べられる
美味しい冷凍食品屋さんを始めたい。
そんなことを飲みながら話していたら、後輩が
「僕は、その横に缶詰屋『カンカン亭』をオープンします」
と話に加わってきた。(笑)
本当に最近の冷凍食品や缶詰は、びっくりするほど美味しい。
(本当は、中国産でも・・)
味は、誰が作ってもいつも同じように作れるし、
地域限定の冷凍食品や缶詰は、話題に欠かせない。
結局は、その食品を食べながら、話したいんだよなぁ。
値段は、その場にどんな人が集まるかによって、
安くも高くも感じるはずだから・・。
お金を出しても逢えない人に逢える・・それがその店の売り。
芸術家の卵たちが、自分たちの持論をぶつけ合い、
朝まで、激論するようなそんな場所になればいい。
高級料理は、出世してからでも遅くないのだから・・。
今は、若者同士、意見をぶつけ合う時間が必要である。
それには「チンチン亭」と「カンカン亭」で充分であろう。



2009年03月10日(火)
昔の遊びは、ストレスを感じさせない

情報源は、保育士の復命書だったかなぁ。(不明です、すみません)
どうして、昔の遊びが「伝承」されてきたか、そんな話だった。
新しいものは、子どもにストレスが生じる。
しかし、昔からのものは、子どもにストレスを感じさせない。
だから、世代を超えて伝承されてきた。
「昔の遊びは、ストレスを感じさせない」
それだけであるとのことらしい。
簡単な説明だが、とてもわかりやすかった。
そういう意味では、電子ゲームは「伝承」されないだろう。
だって、親や祖父・祖母には、ストレスだから。
昔の遊びは、
基本的には、勝ち負けより、回数、連続性が重要視され、
ゲームの途中でも、止められる。
だから、ストレスは感じないのかも知れない。
途中で中断できることが、昔の遊びの特徴といってもいいくらい。
室内の遊びも、屋外の遊びも、母親の「ご飯ですよ〜」の一言で
今日はここまで・・と区切りがつけられた気がする。
今は、ゲームオーバーになるまで止めないし、
自分の思うような結果にならなければ、途中で「リセット」する。
達成感を味わう事がない分、ストレスが溜まるはずである。



2009年03月09日(月)
人は、人生の最後にオムツをする

映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
(デビッド・フィンチャー監督)から。
当然のように、この映画「人生に関するフレーズ」が溢れた。
「最後はみんな同じ。だけど、たどる道が違うだけ」も
この映画をはピッタリの台詞だけど、ちょっと月並みかな。
「変わるのも自由、変わらないのも自由、誇りをもって生きろ」
「見失ったら、自分の力でやり直せばいい」
「人生は複雑とは限らない、求めるものを知っていれば」は、
何年経っても、この作品を思い出せるだろうか、と疑問になった。
迷ったのは「またまた若くなった?」「外見だけさ」。
観た人にしかわからないフレーズなので、断念した。(笑)
そこで選んだのは「人は、人生の最後にオムツをする」。
知ったかぶりで、哲学者のような
「人は、独りで生まれて、独りで死んでいく」を口にするより、
ちょっとニャって感じの人生論を知った気がする。

PS.
「秘密を教えごっこしよう」と誘われ、しわくちゃの顔で
「僕は、子どもなんだよ」と告白したら「だと思った。」と言われ、
とても嬉しそうだった主人公の顔が、印象に残っている。



2009年03月08日(日)
狂とは、自分でも持て余してしまうような情熱

書籍「午前8時のメッセージ99話」
(草柳大蔵著・平成13年発刊)から。
本棚にあったので、久しぶりに読み直してみた。
その中に、吉田松蔭が生徒に教えたのは「狂」、
という話が載っている。「『狂』を持て。」
私たちがイメージしやすい、クレイジーではなく、
本来は「自分でも持て余してしまうような情熱」
を意味するらしい。
すなわち「『狂』を持て。」とは、
「自分でも持て余してしまうような情熱を持て」となる。
漢字源の辞書で「狂」は、 
「普通の型をこえてスケールが大きいさま。」
「常識にとらわれないさま。またそのような人柄。」
字としては「犬」+「王」。
大げさにむやみに走り回る犬、
ある枠を外れて広がる意を含むようだ。
なるほど・・何かに「狂」ってみるのも、面白いかもね。
一度きりの人生だから。



2009年03月07日(土)
パリには、人を変える力がある

NHK番組「新・日曜美術館」から。
芸術家がどうして、パリをめざすのか、
美術館めぐりを始めた今年、大きな疑問だった。
逆に、日本の浮世絵に影響を受けたとされる、
西洋画家が多いことにも驚かされだが・・。
その答えを、番組の中で知ることになった。
「パリは、他人に冷たい」らしい。(汗)
だから、自然と「孤独」を味わうことになるらしい。
生活をしながら「孤独を味わう」
すると、自然に「自分と向き合う」時間が増える。
よって「自分を発見する」ことになり、
絵画等に、その自分を見つめた内面が表現される。
番組では「パリには触媒作用がある」
「パリには、相手を変える力がある」とまで。
基本的には、保守的でなかなか変化を求めない。
自国(自分)は変わらないけれど、その強引さが
回りを変えることになる。
ちょっと行ってみたくなったフランスである。



2009年03月06日(金)
「もう65日」「あと300日」

(またまた、日付の話で恐縮ですが・・)
気付いている人がいるだろうか、
今年も「もう65日」が経過したことを・・。
歳を重ねると、そのスピードが加速するようだ。
65日を振り返ると、
まだ年末からの「咳」を引きずっているが、
「美術館と映画」は、コンスタントに回を重ねてきた。
さて「あと300日」をどう過ごすか。
暖かくなり、春の長雨が終わったら、
また少しずつ、走り出そうと思う。
体力をつけて、夏には「富士登山」に挑みたい。
また「気になる一言」とは別に、
「続ける秘訣」をまとめてみたいと思う。
(恋愛小説は、ちょっと断念気味(笑))
秋には・・冬には・・と、計画を途中で確認するには、
「残り300日」は、いいタイミングである。
65日は、ストレッチ期間。
明日から、そろそろウォーミングアップも兼ねて、
歩き出そうかなぁ。



2009年03月05日(木)
イチロー、サイクルゴロ達成

2009(第2回)WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、
東京ラウンド、中国との初戦。
イチロー選手への国民の期待は、大きすぎる気がしてならない。
確かに、ヒットはなかったし、
5打席目は、セカンドフライだったけれど、
それまでの4打席は、すべて内野ゴロ。
サイクルヒット(ヒット・2塁打・3塁打・ホームラン)ではなく、
なんと、サイクルゴロ。
打ったアウトが、1塁ゴロ、2塁ゴロ、3塁ゴロ、ショートゴロ。
これまた、なかなか出来る記録ではない。
5打席目が、ピッチャーゴロだったら、もっと凄かったのに。
こんな記録に注目するのは、私だけかもしれないが、
イチロー選手は、1番打者の役割を意識していたな、と感じた。
転がせば、もしかしたらなんとかなる・・という強い気持ち。
ヒットは、その結果だけだから、と彼は言いそうだ。
う〜ん、やっぱりピッチャーゴロが見たかったなぁ。
キャッチャーゴロでもいいのか・・(笑)



2009年03月04日(水)
中年の好奇心、なめんなよ

映画「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督)から。
モヤモヤしているときは、なぜか「パンク」だなぁ。(笑)
全体的には、たいしたストーリーではないのに、
観終わって、なぜかスッキリした作品とも言える。
暗闇でのメモも、気がつくと予想外に多かった気がするのは、
私の気持ちを代弁してくれている、と感じたからなのか。
その代表的なフレーズが「中年の好奇心、なめんなよ」。
今の中年は私も含めて、好奇心旺盛。
そして、その好奇心を試してみる勇気とお金も少しある。
だから「中年の好奇心、なめんなよ」が私の心に引っかかった。
作品中「壊して、壊して、壊すのが、パンク」、
「パンクってのは、生き様なんだよ」と定義してみたりする。
「パンクは、(演奏なんて)下手でいいんだよ」とただの勢いだけで叫び、
自分たちの実力のなさを痛感してるところが、また面白い。
「若い奴らがつまんねぇから、俺たちに(中年に)食いついたんじゃないの?」
この台詞で、ドキッとした若者もいたんじゃないかな。
さらに、ストーリーとは直接関係ないけれど、
ユースケ・サンタマリアさんが、宮韻△いさんを呼び止め、
「みんなが知ってることを、俺知らないことになっているから」。
この台詞、ちょっとハマりそうだな。良くありそうな光景だし。(笑)



2009年03月03日(火)
原作が恋愛小説の映画化は、要注意(汗)

映画「カフーを待ちわびて」(中井庸友監督)から。
昨年の秋、同級生から借りて読んだ原作本の映画化。
(原田マハ著・宝島社文庫刊・346頁)
たしか読後の「気になる一言」は
「待ちわびる・・それは少し痛みを伴う、甘美な行為」
しかし、どうだろう、この「待ちわびる」の感覚が
映画には少しも感じられなかった。
実は、ドキドキする恋愛小説ほどイメージを膨らませやすい。
特に、妄想癖のある私には、
主人公の男女もだいだいの人物像が出来上がってしまう。
だから、ちょっと期待はずれだったかな。
(もちろん、演技が上手い、下手の問題じゃなくて・・)
原作本を読んでない人には、素敵なラブストーリーだと思う。
まぁ、メモは沢山したから、敢えて選ぶとしたら
「お風呂お先にいただきました」とか
「厳しいのと優しいのは同じだからね」、
「もっと淋しいものだと思っていたのに、
月がこんなに明るいなんて知らなかった」なんて台詞かな。
日本語なのに、沖縄の方言は「字幕」(笑)
何を話しているのか、英語よりわからなかった。
「あんなに長くしゃべっていて、(訳すと)そんだけ?」。



2009年03月02日(月)
そなた、よい主に仕えましたな

メモも積もれば「下山」となる・・でお馴染みのメモ整理。
今回は、なつかしい(汗)、NHK大河ドラマ「風林火山」から。
たしか「今川義元」の軍師「雪斎」が
「武田晴信」の軍師「山本勘助」に呟くシーン。
自分の領土より国全体のために、判断を下し指示を出す、
そんな相手方の主、晴信の行動を知り、
もう一方の「雪斎」がもらした本音を一言にした。
「そなた、よい主に仕えましたな」
会社と考えると、あまりピンとこないけれど、
「家族」に置き換えると、ちょっとドキッとする台詞である。
確かに、親も選べないけれど、
「あなた、よい親に恵まれましたな」(汗)
この台詞、娘が友達に言われたら嬉しいよね。
メモした台詞が、場面を変えてみることで、
ドキッとする台詞に早変わりすることってよくある。
それにしても、よく覚えていたなぁ・・と自分でも驚いた。
言葉と場面を一緒に記憶したんだなぁ、たぶん。



2009年03月01日(日)
男性が多い企画展「朝鮮王朝の絵画と日本」

久しぶりの休日、静岡県立美術館までひとりでドライブ。
お目当ての企画展は「朝鮮王朝の絵画と日本」。
日本でもない、中国でもない、朝鮮の絵画に触れてみようと、
知っていそうで、ほとんど知らない隣国の美。
でも、やっぱりわからなかった。(汗)
ヨーロッパの油彩画の方が馴染みがあるからかなぁ。
入場してすぐ、あれ?いつもと何か雰囲気が違う・・と感じて、
ずっと考えていたら、展示されている絵画が原因ではなく、
観ている側に原因があった。
作業着の男性や、1枚の絵の前からしばらく離れない男性・・、
どうみても、普段は美術館など縁がなさそうな男性までいる。
近くで聞こえた言葉は、日本語ではなかったから、
「朝鮮」(韓国)の関係者だと気付くのには時間がかからなかった。
祖国の絵画展だからだろうか、目を潤ませている男性も・・。
本当に、絵って人の心を惹き付けることを目の当たりにした。
忘れないようにメモしておこうっと。
男性が多い企画展「朝鮮王朝の絵画と日本」
海外在住の日本人が「浮世絵」などを観たがるのと同じかな。
海外は、近いようでまだ遠い気がした。