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しもさんの「気になる一言」
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2005年02月28日(月)
痛いのも生きている証拠

未だ震災で怪我をした人たちを診察している
医師の台詞だと記憶している。(メモ不足で情報源がわからず)
被災しただけで精神的にまいっている人たちに向けて、
女医の彼女は、子供たちに向けて、いや多くの被災者に向けて
言い放った台詞のような気がする。
「あなたたちは、生きているの。それだけでも幸せ。
なによ、これくらいの傷、我慢しなさい」と声を掛け、
「生きてなきゃ、痛いも痒いもわからないのよ」と慰めた。
私も、痛さには弱く、時々「いてぇ〜」って大騒ぎをする。
でも、このフレーズを知ってから、我慢することを覚えた。
「生きているだけで丸儲け」と、明石家さんまも言っている。
もちろん、外傷だけでなく、心の傷も痛むけれど、
やっぱり、痛いのも苦しいのも、生きている証拠なんだ、と
あらためて実感できる台詞となった。
勿論、寒いのも生きている証拠。(暑いのも生きている証拠)
我慢しよう、明日から3月。春はもうすぐだから。



2005年02月27日(日)
まさか、完璧に覚えているなんて・・

最近、あまり調子が良くないから・・を理由に、
ダラダラとメリハリのない週末を過ごしていたが、
そろそろ・・・身体を動かそうかな・・と思い立ち、
約6ケ月ぶりに、オリジナルダンスの練習へ顔を出した。
「ぎっくり腰は大丈夫?」「痔の手術したんだって?」と
半分冷やかされながらも、懐かしい顔を見て顔がほころんだ。
単なる運動不足の解消と、会場までの徒歩30分の間、
習いはじめた英語ヒアリング教材を聴きたくて、
わざわざ足を運んだようなものであるから、
後ろの方で、ストレッチでもしながら・・と思っていた私。
たぶん、忘れているだろうと考えていた振り付けであるが、
なんとほとんど覚えていたことには、我ながら驚いた。
身体って、不思議だなぁ〜、と独り言のように呟いた。
身体で覚える学習って、こういうものなのかな・・と感じながら、
2時間たっぷりと汗をかいた。
気になる一言は、久しぶりの私の雑感である。
昨年は、仕事も変わったし、体調不良でやや消極的だった生活。
しかし今年になって、また積極的な生活が戻ってきたようだ。
以前、周りの景色も目に入らないくらい夢中で走り続けた。
そしてちょっと疲れたので、空に浮かぶ雲や道ばたの野花に目を移し、
深呼吸を思いっきりしてみた。
そしたら、なんだかまた走りたくなった・・そんな心境である。
ただし、今度は全速力でなくてもいい。
季節の変化を、五感で感じながらのジョギングでいい。
久しぶりの汗に、今晩のビールが楽しみになった休日である。



2005年02月26日(土)
少子化の元凶は働く女じゃなくて、幸せな主婦の愚痴だね

第132回直木賞受賞作「対岸の彼女」(角田光代著)が読みたくなって
本屋を探しまわったが、まだ入荷しておらず、あきらめかけた。
しかし「オール讀物3月号」に「対岸の彼女(抄)」の文字を見つけ、
ハードカバーを待ちきれなく買ってしまった。
長編のため、作者の了解を得て、全15章のうち第8章までを中心に
抄録されたものであるから、一気に読み切れた。
気になる一言は、その中の台詞。
勝ち組のはずである主婦たち愚痴が、負け犬と言われた独身女性たちの
結婚願望を低下させるというその視点が面白かった。
「こうして結婚しない、子どもの産まない女が増えんのよ」と呟いて。
また「ひとりじゃやってく勇気がなかった。働いてく自信がなかった」
と結婚した理由を話す主婦と、
「結婚して母親になる勇気がない。仕事なんて楽だよ」という独身女。
これまた、なるほどなぁ・・とメモを続けた。
たぶんストーリーはこれからが本番、どんどん展開していくのだろう。
結末が楽しみにしている。

PS.
逆に直木賞候補で終わった、伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」は
選考者に評判が良くなかったようだ。
「アヒルと鴨のコインロッカー」の印象が強かったから、
今回も期待していたのに残念である。
「対岸の彼女」読破後、ゆっくり読もうと思う。



2005年02月25日(金)
農業委員会などやらせてもらって・・

職場の大先輩が今春36年の公務員生活に幕を閉じる。
お世話になった後輩たちが、お礼も込めて慰労会を企画した。
「36年は、長いようで長い」・・と半分ジョークとも思える
スピーチで、私たちを和ませながらも、
その長い年月を大切に振り返りながら、ゆっくりと語ってくれた。
その中で、私の気になる一言に選んだ台詞は輝いていた。
36年間を振り返って、最初に口に出た台詞だったから。
右も左もわからない奉職当時、町民でなかった彼が
一番お世話になったのは「農業委員会」だったと呟いた。
地名も何もわからない中で、がむしゃらに動いた当時、
36年間の基礎を、叩き込んでいただいた、と表現した。
私が、思わずグッときたのは言うまでもない。
その仕事を私は今、担当してお世話になっているからである。
誰もが「農業委員会なんて・・」と叫ぼうが、
農業者独特の雰囲気を、私はありがたく実感させていただいている。
地名も、大字ではなく小字。単位も、まだ尺貫法。(笑)
しかしこれが、農政には大変な要素であることが最近わかった。
36年の長い職歴の中で、一番最初に思い出した仕事が
「農業委員会」とは・・・
私はやっぱり、幸運な仕事運を持っているのかもしれない。



2005年02月24日(木)
西洋は修復文化、日本は修理文化

千利休伝来の「侘び茶」の極意を守ると同時に、
利休の茶の湯の作法を武家風に改革発展させた大茶人、
古田織部さんの特集で見つけた文化の違いである。
意味を調べると、
「修復は、破損個所を元のように直すこと」
「修理は、繕い直すこと」とある。
壊れたものに対して、西洋は、
どこから見てもわからないように修復する。
だから、器などはもう一度、使うことができない。
それに比べて、日本は、多少形は変わろうが、
もう一度、使えるように修理する。
これは、古い歴史だけでなく、
戦前の継ぎはぎだらけの服が象徴するように、
つい最近まで、修理の文化が根付いていたと思われる。
しかし、どうだろう。
最近では、まだ使えそうな電化製品までが、
タイプが古くなったからの理由で、
粗大ゴミ置場に放置されることも珍しくない、と聞く。
「修理・修繕」という言葉が、死語ならないように、
私たちは、次世代に伝えていかなければならない。



2005年02月23日(水)
これからは「華流ブーム」(ほわりゅう)

「華」とは中国のこと。(だと思う・・)
今の韓流ブームがいつまで続くのか、
私にはちっとも見当がつかないが、これからは「華」。
先日、ニュージーランドで、羊のショーを観たけれど
数カ国後の同時通訳がされていた。
自分の聴きたい言語に、ヘッドフォンのジャックを差し込むと
指定された言葉が聴こえてくる仕組みである。
もちろん私たちは「日本語」と書かれた穴へ。
その横に「華語」と書かれた穴があり、興味本位で差し込んだら
なんと「中国語」が流れてきた。
「中国語」のことは「華語」(かご)というんだぁ、とその時思った。
香港・マカオをはじめとする海外在住の華僑の間で話されるから
「華」というのだろうか。
それにしても「韓流」は、試験に出そうな読みで広まった。
日本語では「かんりゅう」としか読まないと思うのだが、
語源である中国語の読みなのだろうか「はんりゅう」となった。
よかった・・いい加減な知識で、次は「中流」だなんて言わなくて。
「華流」がブームになるのは、間違いないだろうと思う。
その時、自慢げに「ほわりゅう」って読むんだよ、言おうっと。



2005年02月22日(火)
タメたらダメ!

地球交響曲第五番(ガイア・シンフォニー)の上映作品を観た。
そのあと映画監督・龍村仁さんの講演を聴いた。
もちろん、私の手帳はメモで真っ黒になったけれど、
映画内で紹介されているメッセージは、私の表現力不足もあるが、
なかなか伝えにくいことを、何度も書いて読み直して実感した。
監督の講演に視点を移したが、これまた難しい。
映画を観なければ、説明できないこともあるから・・。
そこで私が選んだのは「貯めたら駄目」というフレーズ。
言葉の音としても、リズムとしても面白いのでメモをした。
もう少しわかりやすく言えば
「エネルギーを貯め過ぎると病気になる」ということである。
食べ過ぎ、飲み過ぎは勿論、ストレスなども貯め過ぎは良くない。
「やってみたいことはやってみればいい」という考え方は、
一見、無茶苦茶な考え方だか、理屈にあっている。
「やってみたいことを、いつまでも自分の中に貯めていては、
満足のいく結果など得られるはずがない」
だから、貯める前に吐き出すという循環するシステム、
また腹八分目という知恵から、私たちは多くのことを学ぶ。
「痔には、便秘のように体内にうんちを貯めることはよくない」
最後、いきんで出そうとするから・・。(笑)
ストレスもエネルギーも、貯めない努力をしてみようと思う。
心身共に健康であるためには、タメたらダメ。
とにかく、やってみたいことはやってみる。
そこで気が付くことが、とても多いはずたから・・。



2005年02月21日(月)
恋の仕方、忘れちゃったよ

お笑い芸人・今田耕司さんの台詞、なぜかメモをした。
今まで真剣にお付き合いをしたことがないんです、と
会場の笑いを取りながら話していたが、その恋愛すら
最近はしていない、そんなチャンスがない、と嘆いていた。
半分本気、半分冗談ともとれる台詞だったけれど、
そういえば、私も・・ちょっぴり感じたのかもしれない。
なぜか携帯電話にメモされていたフレーズは、
輝きを増して「気になる一言」へ登場することになった。
「痔には刺激物はいけない」、そんな忠告を受けるたびに、
「それじゃ恋愛も刺激物だからダメだね」と返答していたが、
そんなに刺激的だったかぁ・・と思い出せない。
女性陣も、私の男の部分など意識せず付き合ってくれるのか、
そんな扱われ方が、私にはとっても心地よいから始末が悪い。
まぁ今更、恋愛なんて・・と思っているわけではないが、
今の中性的ポジジョンが、私にとってはベストかも・・。
でも、彼女を喜ばすデートの企画を考えるのは楽しいから、
やっぱり生まれ変わるなら男だなぁ・・。



2005年02月20日(日)
何より良い雰囲気の中で授業することが全て

「板書がむずかしい」と、この気になる一言で呟いたら、
現役のある先生からメールが届いた。
「気にすることはありませんよ。
何より良い雰囲気の中で授業することが全てであり、
好きな教師が書けば生徒はその字も好きになります。
逆に、いやだと思えばどんなきれいな字を書いても見たくもない、
となってしまうことを教師は知るべきです」と。
さすが・・なるほど・・である。
しかし「字の上手い下手は二の次、といわれてもねぇ、
良い雰囲気が作れないんだから字くらい」とメールを返すと
「思っている以上に手を伸ばしたり、
字の正面に立っていないことが原因です」とアドバイスが届いた。
またまた、私を喜ばす一言である。
こんな先生の授業を受けてみたいなぁ、と思う。
今なら居眠りをせず、一番前で聴ける気がするから。
春になったら、なにか勉強してみようかなぁ、久しぶりに。



2005年02月19日(土)
これウィリアム、これココア、これジェイク

昨年末の手術後の定期的な検査で、
久しぶりに、神奈川県大和市を訪れた。
明日は、相模大野で娘の新しいアパート探しをするため、
今日は横浜の親友宅へ泊めてもらうことにした。
そこで、夕飯の代わりに楽しい宴席を設け、
横浜に住むジャイアンツ大好き夫婦と
今シーズンが始まる前に、昨年の総決算と題して、
あの試合、この試合・・と思い出の名場面に花が咲いた。
しかし、宴もたけなわ(プリンスホテル?)の頃、
誰が言い出したのか思い出せないが、
携帯の待ちうけ画面にセットしてある愛犬の画像を見せて、
ねぇ、みてみて可愛いでしょ?というシーンになった。
私が驚いたのは、そこに居合わせた仲間がみんな、
愛犬の画像を携帯に保存してあることだった。
女性だけならまだしも、46歳男性の私たちまでも。
その写真の見せ合いっこが、今日の気になる一言。
さっきまで、ジャイアンツの話で盛り上がっていたのに、
そのギャップが可笑しくてメモをした。
たぶん、猫派は猫派で、同じ光景が展開されるのだろう。
久しぶりのジャイアンツネタが、愛犬のネタに負けた日、
今年のジャイアンツは大丈夫だろうか?と不安になった。



2005年02月18日(金)
いかがわしいことをしよう。

確か、ダイエーの中内功さんの言葉だったと思う。
「いかがわしさがビジネスを飛躍させる。
古い体制から見れば、新しいものはすべていかがわしいのだ」と
私の手帳には書いてある。
ということは、ダイエーホークスを売却した事実は、
いかがわしいことをしなかったからか・・。
それとも、マクロ的に考えた場合、身売りはいかがわしいことで、
本業のビジネスを飛躍させる手段だったのか・・。
どちらにしても「いかがわしい」という言葉が、引っかかった。
意味は「どうかと思われる・見苦しい・体面上よろしくない」など
予想通り、いい意味には使われない。
しかし、私はこの言葉を知って、ちょっと嬉しくなった。
昨年大騒ぎした、ライブドアのプロ野球新規参入も、
古い体制にとってはいかがわしかったけれど、
新しい人たちにとっては、ごく自然なこと。
これからは、堂々といかがわしいことをしてみたい。
後ろ指さされても、私には見えないから・・(笑)



2005年02月17日(木)
ひょうたんから・・・島

何かのテレビ番組だったか・・忘れてしまった。(汗)
ただ、ことわざの常識問題だったことは覚えている。
「ひょうたんから○○」(正解は、もちろん駒だけど・・)
もの凄くまじめな顔で、回答したヤングがいた。
間違いない・・という自信に満ち溢れた回答は、なんと「島」。
う〜ん、わからなくもないが・・残念。
「先生が、ひょうたん島、と教えてくれたもの」と弁解したが、
私は、インパクトのある言葉は、こうやって残るんだな、と
思わずメモをした。
「瓢箪から駒」の意味は、
「意外なことから意外なものが現われるたとえ。
冗談に言ったことが事実になること」。
冗談のつもりで「ひょっこりひょうたん島」をもじって
「ひょうたんから島」と口にした先生がいたとしたら、
それを覚えた生徒がいたということ自体、
「瓢箪から駒」と言えるのかもしれない。
これ、飲み屋で使えるね・・きっと。



2005年02月16日(水)
修行の身に俗世の声は無用

NHK大河ドラマ「義経」も、だんだん面白くなってきた。
ただ、今年は日曜日の夜、出かけていることが多くて
ビデオ録画で観るケースが多い。
さて、義経の母「常盤」は、義経と近しい関係の人に
伝言を頼もうとする。
しかし、鞍馬の地で修行している息子に対して、
母の伝言は、彼自身を迷わすような言葉となる、と判断したのか
そして、冒頭の台詞をきっぱりと呟く。
辛い修行をしているのを知っているからこそ、
ついつい優しい言葉を掛けたくなるのは、彼女だけではない。
親としては、当然の愛情であると思う。
しかし、もっと精神的に逞しくなって欲しい願ったのであろう。
短い台詞の中に、親の愛情を感じたフレーズとなった。
私はどうだろう?
まだまだ「常盤」のレベルには、到達できそうもない。
いやいや、私自信が修行のみだからなぁ・・(笑)



2005年02月15日(火)
ごめ〜ん、時差ポケだから

時差4時間のニュージーランドから帰国した。
いろいろなハプニングを思い出しながら、
一週間の「気になる一言」を一気に書き上げてみた。
内容がおかしかったら、指摘して欲しい。
もちろん言い訳は考えている・・、それがこのフレーズ。
いつだったか「ごめ〜ん、明日ロケだから」を紹介した。
断りにくい飲み会の2次会は、この一言で決まり。
今回は「海外旅行」から帰ってきたから、しばらくは使える。
何か失敗したり、大切なことを思い出せなかったら、
「ごめ〜ん、時差ポケだから」を使おうと思う。
問題は、いつまでこのフレーズの効力があるのか、
この台詞をギャグとして聞き流してくれるか、であろう。
マジに怒られたら、どう対応しようか・・
帰ってきたばかりだからそこまで考えられないけど、
本当は、ミスしないように仕事することの方が大切、
はい、わかっております。(笑)
さて、何回使えるだろうか、このフレーズ。
まだ、3回しか使ってない・・。えっ、3回も?
たった4時間でしょ、って言わないでね。



2005年02月14日(月)
あれ・・これって、私のお土産?(笑)

公務は一週間のご無沙汰だったから、
いろいろ考える余裕もなくめまぐるしく一日が過ぎた。
一日中、農地の確認やらで外に出ていた。
ゆっくり机に座っている暇がなかった、ということ。
ところが夕方、あわただしく帰庁すると、
なんと机の上に、チョコレートがいくつか・・。
義理チョコはいらないよ、なんて豪語していても、
やっぱりバレンタインにいただくチョコレートは
なんでも嬉しい、が世の男性陣の本音だろう。
「う〜ん、美味しいね」とナッツ入りチョコレートを口にし、
誰からだろう・・とメッセージ類を探したけれど
見つからない。
これでは、お礼がいえないのに・・と困っていたら、
「あっ、それ、下山さんのお土産です、ご馳走様でした」と
お礼を言われた。
そうか、今朝、ニュージーランドのお土産にと、
課の職員に私が買ってきた「マカデミア・ナッツ」だった。
紛らわしい時に、紛らわしいものを買ってきたな・・と
ひとりで苦笑い。
復帰初日から、ネタには困らない私だった。



2005年02月13日(日)
目一杯、寄ってくれ

長泉町「ヴァンジ彫刻庭園美術館」で、大山行男さんの写真展、
「富士山曼荼羅」が開催されている。
彼と懇意にしている私の幼なじみの家族らと共に、
大山さん御本人と話しをする機会に恵まれた。
そこには、青空に白い雪をかぶったきれいな富士山ではなく、
もっと人間味のある、いろいろな表情の富士山を撮り続けて
彼と富士山との対話が聞こえてきそうな写真が溢れていた。
考えられないような角度・距離からの空撮写真を見ながら、
ヘリコプター操縦士との打ち合わせの仕方を尋ねてみた。
ふたりの気持ちの合わせ方が、とても気になったから・・。
飛び方(コース)は細かく要求するんですか?という私の問いに、
「意外とラフに飛んでくれる・・」の台詞に続き、
とにかく出来るだけ近くで撮りたいから・・という気持ちが
感じられたので、メモをした。
近くに寄る、ということは「大変危険」も意味するのだが・・。
富士山を撮り続けている大山氏、家族でヒマラヤに行った親友、
そして数日前まで南半球の最高峰を目の当たりにしてきた私。
男三人、山の話は尽きるところがない。
遠くから望遠レンズで撮るのではなく、近くから広角レンズ。
写真の撮影テクニックもさることながら、
富士山の話をする大山さんの表情が、私には一番の被写体だった。

PS.
写真展は3月1日(火)まで、お近くの方、是非一度御覧下さい。



2005年02月12日(土)
外人に話しかけたくなっている自分発見

とうとう帰国の日、私の中に芽生えた変な感覚がある。
うまく表現できるかどうかわからないが、気になる一言。
出発前、私には英語は似合わない・・とあれほど感じたのに、
帰国時、もっともっと英語を話してみたくなった。
意識的に、日本語の環境に身を置かなかったこともあるが、
単語だけを繋ぎあわせたようなカタコトの英語でも通じた喜び。
これは何事にも換えがたい収穫であった。
夜中にそっと部屋を抜け出し、フロントで
「南十字星(サザンクロス)をみたいのですが・・」と尋ねたら、
「ここでは明るすぎて見えないな、○○へ行けば見えるよ」と
(たぶん)答えてくれたシーンは、忘れられない。
しかし皮肉なもので、今の海外英語事情は、
英語を覚えたい日本人にとって、環境が悪すぎる。
外人がほとんど日本語で話しかけてくれるから。(笑)
だから飛行機内でも、外人が「お茶はいかがですか?」と声を掛け、
私が「コーヒー、プリーズ」なんて言うシーンがある。
「ティー、プリーズ」「ビアー、プリーズ」
「ホワイトワイン、プリーズ」「レッドワイン、プリーズ」
そんな意志が伝わるだけでも嬉しくて、お腹は水分で膨れ上がった。
いつの日か、英語でも「言葉の力」を伝えたい。
そんなことを考えながら、20度以上の気温差を再度体感し、
成田空港へ降り立った。
今度は英語で、カジノのポーカーに挑戦するぞ〜。



2005年02月11日(金)
こちらの人は、フルーツを食感で食べるんです

最近、仕事で農業に携わっているからだろうか、
食べ物の違いがとても気になる旅だった気がする。
その中でも、今回は特に果物の味が気になった。
いつもなら、たぶんお米なんだろうけれど・・。
甘いもの大好きのニュージーランドにしては、
どれも甘みが足りない・・と不思議だったからだ。
大きさも、どれも小ぶり。
日本より、もっともっと糖分ばっちりの甘さを
想像しながら食べたからだろうか、期待外れだった。
そんな私の疑問を、現地ガイドの彼女が解いてくれた。
その答えが、気になる一言。
日本のような、蜜が最高と感じるリンゴもなければ、
包丁で剥いて食べるような大きなリンゴも見なかった。
食後のデザートとして、歯触りなどで楽しむに違いない。
私の既成概念は完全に崩された瞬間であった。
果物は味覚ではなく、触覚で味わうこともできる。
まさしく文化の違いを肌で感じ、
カルチャーショックに近いものを得た気がする。



2005年02月10日(木)
解放感って、こんなことなんだ

オークランドへ着いて、戦争博物館見学中にトラブルが起きた。
シャッターを押して欲しい、と外国観光者に頼まれ、
自分の荷物を左横に置き、デジカメは三脚で立てたまま右横に。
「は〜い、いいですか?、チーズ」「ガシャーン」
シャッター音とほぼ同時に、右横で大きな音が・・(涙)
なんと立て方が悪かったのか、デジカメもろとも倒れた。
当然のように、レンズ部分が故障、作動しなくなった。
そんなブルーな気分を吹き払ってくれたのが、やはり大自然。
昼食をとったレストランの目の前に広がるのは、遠浅の海岸と海。
波打ち際までどれくらいあるんだろう、と話していたら、
「事務局、行ってこい!」と声がかかった。
「はい」と元気よく返事をして、Gパンをひざまでめくり歩き出した。
やや日差しの強い太陽と爽やかな風を受けながら、
波打ち際まで、初めて走った時の感想は、
「解放感って、こんなことなんだ」って身体で実感できた。
遠くに外国の女性が二人いたものの、ほとんど私のプライベート空間。
帰りは距離が知りたくて、私の歩幅で数えてみた。
なんと420歩。1歩60センチとしても、約250メートル。
1歩80センチなら、なんと約300メートルを超える。
この空間を、しばらくの時間、独り占めさせていただいた。
もちろん、気分は思いっきり晴れた。
自然には癒しの力がある。心からそう思ったし、感謝したい。



2005年02月09日(水)
旅には、小さなハプニングが必要である

今回は、私の雑感である。
大自然を満喫している、今回のニュージーランド。
宣伝看板などを見ることもなく、交通標識だけが時折目に入る。
バスの車窓から、何時間となく流れていく風景は、牧草と羊など。
「羊が風景の一部となっている」と現地ガイドさんが語ったのも、
まんざら嘘ではなかった。
なんとも表現しがたい湖の色と、氷河を抱いた山々の景色が、
ここ数年、旅らしい旅をしてこなかった私にとって、
とても新鮮な輝きとなって、私を包んでくれるのがわかった。
しかし面白いもので、物書きとしての習性か、
何かちょっしたトラブルを期待してしまう。
素晴らしい大自然の景色だけでは、読者を楽しませることはできないし、
印象に残す表現ができないら。
いや、旅行中はダメージの残る「トラブル」ではなく、
笑ってすまされる「ハプニング」がいい。
今回は、貸し切りバスの冷房が壊れた。
真夏にクーラーが入らない。窓は開かない。みんな汗だくになる。
しかし、なんとか乗り切って夕食に美味しいビールを飲む。
たぶん何年経っても、同じハプニングを経験したメンバーは
この話題で盛り上がるに違いない。



2005年02月08日(火)
女性は平均約10キロ増えるんです

ニュージーランドについて驚いたことは、
体格のいい女性が多いということ。
それも、縦に横に・・全体的に・・。(笑)
私が痩せて見えるくらいだから、想像できるだろうか。
こんなに外国人って大きかった?と首を傾げていたら
現地ガイドの女性がマイクを通してこう呟いた。
こちらに住みはじめると、日本人のだれもが体験することらしい。
とにかく、甘いものが大好きな国民性を実感する。
これからの数日間の旅行先で、ビュッフェ形式の食事をする度に
その謎は解けてきた。
もちろん、食べ物が美味しい、が生活の基本にあるけれど
アイスクリームのデサートはじめとした乳製品をはもちろん、
食後のコーヒーにも、ミルクをたっぷりドボドボ入れる。
いやいや、前菜のサラダのドレッシングから、メイン料理のタレまで、
なんとなく甘さを舌に感じるのも頷ける。
旅行中、何度も口にしたキィウィ・ワインもちょっと甘め。
逆に、自然を生活全体に感じることができるお国柄。
不規則な生活をし、ストレスをいっぱい溜めた男性は、
この国に住むとストレスがなくなり痩せるらしい。
ニュージーランドの印象は、とても健康的な国である。



2005年02月07日(月)
たぶん、温度差に身体がびっくりしますよ

真冬の日本から、真夏のニュージーランドへ。
うまい表現はないものかと考えていたところ、
今回の添乗員が、成田へ向かうバスの中でこう説明した。
こちら日本は気温5〜6度、向こうは25〜26度。
少なくとも20度の温度差を、どう五感で感じるかは、
私の今回のテーマでもある。
トンネルを抜けると、そこは雪国だった・・を真似すれば、
10000キロの海を越えると、そこは真夏だった、となる。
私の知らない南半球の生活とは、どういう世界なのか?
夜9時過ぎまで明るいというのは、どんな感じなのか?
全て、自分の身体が体験したことを、メモしてこようと思った。
成田空港までは、ダウンジャケットに身を包みながら、
これはニュージーランドでは必要ない・・とばかり、
バスに冬の衣類を残し、空港入り口まで、全速力で走った。
確かに寒かった。ここで、風邪をひくわけにはいかない。
温度差だけでなく、いろいろなものに驚き、
今までの知識・経験では予想できない世界を体験したい。
日付け変わって、2/8の午前3時頃。
窓際のシートだった私の目の前に現れた光景。
それは月と星と太陽が、飛行機の羽の上に顔を揃えたシーン、
私は「宇宙から、自然のプレゼント」をいただいた気になった。
これから、思いっきり「自然」を感じていこう・・
そう誓った、ニュージーランド、初日であった。



2005年02月06日(日)
話よりも変な先生に興味をもったようですよ

先日の中学校での授業、やはり子供たちの反応が気になる。
数日後、彼らからお礼の手紙をいただいたけれど、
もっと客観的な、第三者的な感想も欲しかった。
そんな時、当日取材していた広報担当からメールが届いた。
写真を撮りながら「どう?面白い?」って聴いたらしい。
それが私を喜ばしてくれたフレーズだったから、気になる一言。
「う〜ん、よかった、そう言ってもらって」とメールを返した。
いい話って、その時は感激するけど、すぐ忘れてしまう。
けれど、変な人っていつまでも覚えているでしょ。(笑)
本当にそんな感想を持ってくれたら、とても嬉しいな、と思う。
変わっている・・って評価は、周りにいない・・って評価でしょ。
だから、私は「おばさん」と呼ばれることも苦にならない。
変わっている人って、最初は近寄りがたいけれど、
一度仲良くなると、とても楽なんだよねぇ、気を使わなくて。
お互い変わっているって自覚しているからかな。
この感覚は、なかなか普通の人にはわからないかも・・。(笑)
彼らに「夢」を語ってしまった私たち。
大切なことは、これからの私たちの行動かもしれない。
もっともっと変わった人になろうっと・・。



2005年02月05日(土)
本邦初公開「爆笑、痔の手術体験レポート」

今月7日から12日まで6日間、南半球「ニュージーランド」へ
行くことになっている。
正反対の季節・夏を満喫、といきたいところだけど、
まだまだお尻の調子が気にかかる。(笑)
だから尋ねられると「痔の湯治に・・」と説明しているのだが。
当然いつもの「気になる一言」のメルマガは帰国後となるが、
その間に、メルマガ購読の解除されたら、帰ってきて辛いから、
昨年末からのお約束「痔の手術体験」をドキュメンタリー調で
6回に分けてお届けする。
ただし、記憶が鮮明で、書き出したら止まらなくなってしまい、
手術前日〜当日の手術終了までしか書けなかった。
推敲もせず、勢いだけで打ち込んだ、書き下ろしの状態なので、
表現に不快な点があっても、お許し願いたい。
しもさん初の長編作品が読めるのは、メルマガだけ。(汗)
うん「本邦初公開」って単語、けっこうインパクトあるな。
未登録の方、お早めにホームページトップから、購読登録を、
そして、読者は「叱咤・叱咤・叱咤・激励」の感想をお願い。



2005年02月04日(金)
駄目で元元(ダメでもともと)

女優・冨士眞奈美さんが、わが町の地元中学校にやって来た。
もちろん「卒業生に学ぶ」特別講演会である。
NHKの「ようこそ先輩」を想像させるが、
演題は「夢の実現に向けて」と、やや趣が違ったし、
全校生徒を2月の寒い体育館に集めて話す講演会では、
彼女の魅力を引き立ててはいないのでは?と感じてしまった。
こんな若い人達の前で話すのは、本当に初めてなのよ、と
話しはじめた彼女も、やや緊張ぎみであったようだ。
しかし「だめでもともともが、私の生き方なのよ」と話した時、
生徒たちの顔が変わった気がしたから、気になる一言。
彼らの心のアンテナに響いたのだろうか、
なぜか、会場の雰囲気が変わったのを、私は感じた。
大女優の話だから全校生徒に聴かせたい、の気持ちもわかるが、
ここは彼女の生き方「駄目で元元」の精神を貫いて、
先日の私達と同じ「夢を実現した大人」の先輩の1人として、
教壇に立っていただいた方が、インパクトがあったと思うのだが。
「女優も職業の一つ」という視点ではダメなのだろうか・・。
「富士山を見て育ったことが私の宝もの」というフレーズ、
私はすぐにメモしたが、彼らにはどう響いたのか、とても気になる。
ただ「いい話を聞いた」だけでは、終わって欲しくないから・・。



2005年02月03日(木)
鬼さん、寒いから中へお入り

来週1週間不在にするから・・と残業していたら、
「豆まきするから早く帰って来てよ」と自宅からメール。
嘘だろ〜う、ひとり娘は東京なのに・・と思いながら、
20年振りに子ども不在の妻・母・私という大人3人だけの
豆まきは、ちょっと恥ずかしかった。
近所は子どもがいても「オニは外、福は内」の声が聞こえない。
ただ毎年続けてきて、今年からやめることに躊躇した、が本音。
とてもちっちゃな声で、1〜2粒くらいずつ・・(笑)。
そんなに抵抗があるならやめればいいのに・・と思ったが、
今朝読んだ、読売新聞のコラム「編集手帳」を思い出したら、
健康でいられること、寒さをしのげる家に住んでいることに
感謝の意味を込めて、豆まきを続けた。
新潟県中越地方は、地震に続き19年ぶりの大雪、
「福は内」は格別のものがあろう・・とまとめてあったからだ。
春遠からじとはいうものの、「寒いから中へお入り」と
鬼に声をかけてやりたいような、凍える夜が続く、と締めたコラム。
鬼にも優しくしてあげたくなる気持ち、わからなくもない。
もうこれ以上、誰かの辛そうな顔をみたくない、
作者の幸せを願う、ほっとするフレーズだった気がする。



2005年02月02日(水)
なんで静岡で東京タワーですか???

静岡出張の帰り、映画を観て帰ることにした。
なんと水曜日は、メンズデー1000円のおまけ付き。
作品は、大好きな「黒木瞳さん」と「寺島しのぶさん」が
出演している「tokyo tower」(東京タワー)。
作品も終盤に差しかかった頃、私の携帯にメールが届いた。
単なる近況報告だったので、私も何も考えず近況報告。
「今、静岡で東京タワーみています」
そのメールを受け取った相手からのメールが、気になる一言。
そうだよなぁ、言葉はちゃんと伝えなくちゃ・・と反省。
「映画だよ、今、エンディングロールが流れてます」と
返信したが、このフレーズのインパクトが強くてメモをした。
(たぶん、あちらでも大笑いしてるんだろうなぁ・・)
作品は、江國香織さんの原作も随分以前に読んだ。
文字ではわかりにくかった、理想と現実の対比が、面白かった。
「恋は、するものではなく落ちるもの」の台詞もいいけれど、
「落ちればいいってもんじゃない」と叫んだ夫役、
岸谷五朗さんの台詞の方が、印象に残ってしまった。(笑)
監督の意図に反した台詞に反応してしまった気がする。



2005年02月01日(火)
うぁ〜、板書って、むずかし〜い

地元の中学生に「夢」を語ってきた。
というよりも、小さい頃から、読書感想文などは、
後ろのあらすじを読んで適当に書いていた作文嫌いの私が、
「どうして本を出版するほど活字が好きになったか」を話し、
彼らに、自分の感情を文字にする楽しさを伝えたかった。
まぁ、うまく伝わったかどうかはわからないけれど、
「五感を使って書くテクニック」は、覚えてくれただろうか?
約70分の授業の感想を、一言で書くと冒頭の台詞。
黒板に対して身体を斜めにすると、字はどんどん曲がってしまう。
速く書こうとすると、板書した字も慌てた字になり、
自分でも読めないくらい、下手な字になってしまう。
もちろん、大きな音をたてて書くチョークの粉で
紺のブレザーは白くなるし、反省点いっぱいの70分だった。
でもいいや、これも「失敗」ではなく「経験」だから、
今度はもっと上手い字を書いてみせる、と心に誓った。
次回チャンスがあったら、その時は、絶対きれいに板書したい。
彼らに話した「夢に日付を入れなさい、目標になるから」は、
私が私に宛てたメッセージとなった。