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しもさんの「気になる一言」
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2004年05月31日(月)
こんなにもらうわけにはいかないよ

義父の一回忌で、週末に娘が帰省。
お世話になったおじいちゃんへ、と油絵で描いた
祖父の生前を描いた肖像画を持参して。
これには法事に訪れた親戚の方々も驚いていたが、
「なかなかうまく描けている、さすが美大生」
が、親バカの私の感想であった。
ところで、私もイラスト(似顔絵)を依頼してあった。
2年毎に発刊される私の生きた証とも言える
「気になる一言(縮刷版)」の表紙。今回で4巻目。
すなわち4枚目の私の似顔絵を、頼んであった。
もうすぐ、お被露目となる。
そこで「感謝」と書かれた小袋に
「福沢諭吉を1人」を潜り込ませたが、中身を確認した娘が、
突然私の目の前に現れて、言い切った台詞が、今日の一言。
「こんな大金に見合う仕事をしていないから」が、彼女の主張。
「いいんだよ、お小遣いのつもりで」と言い返したが、
「それはそれ、これはこれ」と断固として言うことをきかない。
いつから、こんなに頑固になったのか、と思ったが、
裏を返せば、
自分の作品にプライドを持つようになったのかな?と思う。
小遣いは欲しい、だけど無闇にもらうわけにはいかない。
自分で納得したら、その時は・・が彼女の考えなのかもしれない。
自分の子供だから、と甘やかした自分が恥ずかしくなった。
「自分を安売りするな」と東京へ送り出したはずなのに。
知らない間に日々成長している彼女に、まだまだ負けられない。
私も、自分の作品にプライドを持とうっと。



2004年05月30日(日)
私も同じようなこと、日記に書いてもいいですか?

昨日、イラクで襲撃にあったとされる橋田さんの話から
ちょっと展開して「清水町」と「清水市」について
「報道なんだからそれくらい知っておけよ」
みたいな内容のコラムを書いた。
そしたら今日になって不思議なことに、偶然複数の方から、
同じようなメールが届いた。だから、気になる一言。
返事は「もちろんOKです。どんどん書いちゃって下さい」。
日本全国広し、同じような視点で物事を見ている人がいて
かえって嬉しかった、が本音である。
インターネットで「日記」を書いている人は、数えきれない。
日々雑感から、恋愛・不倫ものまで、多種多様。
小学生から高齢者、国内から全世界まで、広がっている。
私も、WEB日記がなかったら、
こんなにインターネットにはまってなかったかも、と思う。
時々「気になる一言、仕事で使わせてもらいました」とか
「飲み屋さんのネタで使いました」なんてメールが届くが、
「どんどん使っちゃって下さい」と返信することにしている。
「覚えた台詞は、使わなくちゃ」がコンセプトにあるから。
自分としては「異性を口説く時に使えそうな一言」を
取り揃えているつもりなんだけれどなぁ。
おかげさまで「彼女をゲットできました」というメールは
今までに届いたことがない。おかしいなぁ。



2004年05月29日(土)
スポーツ報知様、今は「清水市」はありません

今日の新聞は、各紙とも橋田さんの話題でもちきり、
案の定、いろいろな角度で、彼を紹介していた。
しかし「巨人逆転3連勝、8回5点」の見出しにつられ、
「阿部選手、三塁へのヘッドスライディング」が目に入り
思わず「スポーツ報知」まで手を伸ばして、読みあさった。
スポーツ紙が、今回の事件をどう取り上げるのか、
ちょっぴりだけれど、関心があったから。
しかし、自分の住む町の名前を探してしまうのか、
家族会見の欄に目がいってしまった。
そこで見たものは
「この日の午前中、静岡・清水市内の自宅前では・・」
に続けた妻・幸子さんの気丈なコメントだった。
一歩譲って、わが町の名は知らないかもしれないが、
「昨年4月、静岡市と清水市が合併した」という情報も知らない、
そんな記者や校正作業に疑問を持った。
今後も市町村合併が続く中、全国の地名は要注意項目となる。
個人の名前を何度も間違えられると、悲しくなってしまう。
それは自治体でも同じこと。
もう一度、間違えたら、クレームを付けようかな・・と
大人げないかもしれないが、真剣に考えている。



2004年05月28日(金)
小さな記録が、大きく報道された日

イラクで襲撃されたとされる橋田信介さん。
彼が講演しているシーンが、テレビ画面に映し出された。
それはまぎれもなく、わが町の公民館の一室、
彼が「講演」している光景であった。
「ジャーナリストと結婚したのだから覚悟はしてきた」の
台詞を残した妻・幸子さんに「町内在住」という理由で
講演をお願いしたのがきっかけで、夫・信介さんとも繋がった。
現場でしか知り得ない話を、バイタリティに溢れ話してくれた
彼女のジャーナリストとしての一面を知らずに、
前述の台詞だけが、一人歩きしないことを望みたい。
これから多くのマスコミが、橋田夫妻について語るであろうから、
私はあえて、視点をずらしたい。
静岡県下で初(もしかしとたら全国初)で始めた
NPO団体との恊働事業が、思わぬ形で大きな評価を受けた日、
そう考えて、気になる一言に「記録」として残したい。
これは、既に各100回を超えるコンサート・講演会を、
全て、市販のデジタルカメラで記録として残していた賜物。
どこよりも、誰よりも早く、橋田さんの映像を提供できたから。
なんだそんなことか・・と言うなかれ、
2度と見ることはないかもしれない記録を、
地道に撮り続けたNPOスタッフの活動に、あらためて感謝したい。
一日中「静岡県清水町」の文字が、マスコミにより報道された日、
私は、この事業を手探りの状況で始めた頃を思い出していた。
「記録」が「記憶」を蘇らせることってあるんだな、と感じ、
小さなことでも記録に残すことの大切さを胸に刻んだ。



2004年05月27日(木)
「首相」と「総理」の使い分け知ってたら教えて。

年金未加入から訪朝まで、テレビ画面には小泉さんが溢れている。
しかし、言葉に敏感になっているのか、気になることが多い。
特に、マスコミの小泉氏に対する呼び方が一致していない。
国民に「小泉総理についてどう思いますか?」とインタビュー、
音としては確かに「総理」と言っている。
しかし画面のテロップは「小泉首相についてどう思いますか?」。
意味は、ほとんど同じだけれど、やっぱり気になる。
「?」と感じる違和感があった。
紙面等、文字にするときは「首相」が大半だけれど、
辻本議員の連呼で有名になった「総理、総理、総理」も健在。
日本語を学ぼうとしている外国人は、テレビから流れてくる
「音」と「文字」を頼りに勉強しているはず。
少なくとも「首相」と書かれたテロップは「しゅしょう」、
「総理」と書かれたテロップは「そうり」と「音」にして欲しい。
毎日、目にする単語だからこそ、もう少し大切に扱わねば・・と
感じる一例である。
テレビの画面で、自然と漢字を覚えるのもありがちである。
よく見かけるシーン、どうも気になる。
私の勉強不足かな?意識的に使っているとしか思えない。
読者の方々で知っていたら、本当に誰か教えて。宜しく。



2004年05月26日(水)
エキストラって、不自然な行動を自然に見せる役

久しぶりに、テレビ番組のエキストラ話が舞い込んできた。
それも天下のNHKハイビジョン番組である。内容は秘密(笑)
放送日も未定の番組であるが、とても和やかな雰囲気で
撮影は進められた。
しかし今回の撮影場所は、全て「伊豆箱根鉄道」の電車の中。
役者さんの傍に座り、人の気配役とはいえ、座りっぱなし。
もう、しばらくは乗りたくない、と思えるほど座り続けた。
私は、出勤するサラリーマン役。
小道具として渡された「朝日新聞・朝刊」を
暗記するくらい読み続けたのだが、そんな私の新聞を見て
スタッフ兼エキストラの女性が、
「いいですね、目のおき場があって・・」と呟いた。
私は、キョロキョロしてしまう事が多いんですよね、と。
都会では、携帯メールに没頭している人たちが多かった気がする。
何ももってないと、私は寝ていることが多いな、と苦笑いした。
普段なら、前に座った乗客を見つめることもないし、
私も一応男性だから、可愛い女の子が横に座れば
チラチラみたくなってしまうが、今回はそれも出来ない。
なにも関心がないように、新聞を読み続ける役だった。
そこで、エキストラの役割を、再定義してみたがどうだろうか?
みんな姿勢正しく座っていることなんてありえないけれど、
エキストラは、それが当然のように雰囲気づくりをする。
ひとりでは不自然な動きを、大勢のエキストラで自然にする。
やっぱり、エキストラは面白い。是非また参加したい。



2004年05月25日(火)
あなた、日本語お上手ですね? えっ!?

国際交流も担当している我が職場「地域振興課」、
その守備範囲は、予想以上に広い。
今日は「台湾・苗栗市」より高齢者が大勢訪れた。
わが町の高齢者と交流を持つためらしいが、
一緒に混ざってしまうと、誰が日本人で誰が台湾人か、
本当にわからない。
日本語も話すし、顔もどう見ても日本人だから。
そんな話をしながら、私は記録のためにビデオ撮影を・・。
ふと隣を見ると、わが町の高齢者が私の方をじっと見ていた。
だから、いつもの挨拶のつもりで
「よかったですねぇ、今日はいいお天気で」と声を掛けた。
ところが、返ってきた予想外の台詞に大笑い、思わずメモをした。
「あれ?台湾の方じゃないの?」と念まで押されて。
近くにいた人たちも、笑いを堪えきれない様子だった。
「どちらもしわくちゃだから、わからないねぇ」と
笑いをとっていた私の立場は、どうなるのだろうか。
人なつっこい笑顔で話し掛けてくる台湾人の方々に
なんだか親しみを覚えてしまった私は、もしかしたら・・。
(ご想像にお任せいたします)
しばらくは「台湾人に間違えられた私」を肴にビールが飲める。
明日は、誰に間違えられようかなぁ。



2004年05月24日(月)
人気者になるには、嫌われ者になる覚悟を持て

ある方が、こんな台詞がありますよ、と教えてくれた
私の大好きな作家、中谷彰宏さんの言葉である。
なるほどなぁ・・と思いメモをした。
わかっていても、なかなか現実にはむずかしい。
誰だって、嫌われ者にはなりたくないから・・
しかし、嫌われ者になる必要はない。
嫌われ者になる覚悟さえもっていればいい。
そう教えてくれたフレーズでもあった。
「敵もつくれないようでは、味方はつくれない」
そんな言葉が浮かんできた。
「怒る時は、こちらも嫌な思いをしろ」
と、真剣な顔で教えてくれた先生もいた。
全ての人に好かれようとするから、うまくいかない。
そういうことなんだと思った。
人気者になればなるほど、嫌われる。
その覚悟がなければ、人気者になりたい、なんて思うな。
そう教えられたようだ。
嫌われてもいいから自分のやりたいことを貫き通すといい、
その生き方が理解された時、人気者になっているのだから。
私は、こう理解したけれど、あっているだろうか。



2004年05月23日(日)
若者だけの「マイマザー」チーム

静岡県沼津市の港を活かしたイベント「海人祭」。
今回、カッターレースで予選突破を目論んだが、あえなく敗退。
なんせ、東海大学の海洋部や焼津水産高校などの学生など、
普段から海に慣れ親しんでいる若者たちも
一緒に混じってのレースだから勝てるはずがない。(笑)
しかし優勝は、そんな若い力を押さえて、
全国各地から、このカッターレースの為に集まった大人だった。
その結果は、体力だけでなく、6人の息(意気)が合うと、
予想以上にカッターは前に進むことを教えてくれた。
さて今回、私が気になったのは、各艇のチーム名。
特に、黒いTシャツ腕まくり、身体全体を使った漕ぎ方で目を惹いた
パワーが売り物の若い男性たち。チーム名は「マイマザー」。
岸壁から応援している観客たちも「私の母?、変な名前だねぇ」と
首をかしげている光景を何度か目にした。
チーム名の由来は、放送してなかったけれど、
たぶん・・私の予想では「わがまま」(我がママ・・マイマザー)
から名付けたのではないかと思う。
この日を思い出すには充分過ぎるくらいのインパクトがあった。
来年は我がチームも、思わずニヤリ、のネーミングで予選突破を
目指したい。
東海大海洋部に対抗して「飲み過ぎて潰瘍部」なんてどうだろう。
冗談はさておき、今回の収穫。
カッターで大切なことは「かけ声」より「呼吸」を合わせること。
それも、一番力の弱い人に合わせることがポイント。
覚えておいて損はないはずである。
(この体験からの教訓、またどっかの飲み屋さんで話そうっと・・)



2004年05月22日(土)
1台(1人)では、絶対に気付かない

「気付く」とは、複数の中から生まれる言葉なんだ、と
改めて実感したので、メモをした。
実は、小泉首相、ピョンヤンからの中継放送を、
ある電化製品売り場のテレビで観ていた時のこと。
何台も並ぶテレビからは、同じ画像が一斉に映し出されていた。
もちろんチャンネルはいろいろだったけれど・・。
ところが、ほんのわずか(10分の1秒くらい)
音声が遅れて聞こえるテレビを発見した。
好奇心旺盛の私は、そのテレビだけもっと音量を上げてみたら、
確かにズレている。もちろん画像も・・。
(たぶんBS2だったような気がするけれど、断定できません)
そこで私が感じたのは、その技術的なズレの不思議さではなく、
複数のテレビを観ていたから気が付いた、という面白さだった。
自宅で(部屋ごとにあっても)観ていたら絶対に気が付かないこと。
そこから得られた教訓を「気になる一言」にしてみた。
人間、多くの人とのコミュニケーションの中から、
いろいろな気付きを得て、成長していく。
それは、自分に都合のいいことばかりではない。
「お前、なんか変わってるよ」と言われて、
はじめて自分が変わっている人間なんだと知ることだってある。
「気付く」ということは、成長すること。
だから私は、多くの人が集まるところへ、
顔を出しているのかもしれない、もっともっと成長したいから。
「気付き」を与えあえる関係っていいな、男でも女でも。



2004年05月21日(金)
だって、花が可哀想なんだもん

毎週金曜日に、役場の住民ホールで開かれている
恒例のピアノコンサート。すっかり定着してきた。
私も出来る限り、お気に入りのネクタイをしめて
名曲に耳を傾けているのだが・・。
(えんじにヴァイオリンの柄なんだけど誰か気付いているかな)
ただ、最近ちょっと御無沙汰しちゃったな、と久しぶりに
足を運んだところ、職員でもない、見も知らずの住民の方が
ホールに飾られた生け花を、手直ししていた。
「あれ、どうしたんですか?」と声を掛けたら、
返ってきた台詞が、気になる一言。
他のボランティアの方が、定期的に生けてくれている花が、
何かの原因で、1本倒れていたらしい。
それを見つけた方が、見るに見かねて直してくれたというわけ。
ほんの些細なことだけれど、私はとても嬉しかった。
普通なら、役場に飾られた花や絵画が曲がっていても、
見て見ぬ振り、が多いのではないだろうか。
「あそこの花、曲がってるよ。枝が倒れているわよ」と
てっきり注意されるのかと思ったら、自ら直してくれた。
わが町の住民、捨てたもんじゃないぞ、という想いが
私の中で広がり、嬉しさが込み上げてきた。
花を愛する人は、こんな台詞がすっと出るんだなぁ、と
ちょっぴり羨ましかった。



2004年05月20日(木)
誰かの役に立っていると感じる「忙しい」は「心は亡くならない」

「へびが出たぁ〜」「農業用水が汚れてる」「5月の台風接近」
俳句の季語にもしたいくらい、最近の私の仕事は
季節とともに、朝から晩まで、目まぐるしく過ぎていく。
そろそろ「ハクビシン」「猪」や「猿」が出る時期だねぇ、
そういえば、夏祭りの実行委員会を開かなくては・・。
そんな会話が職場を飛び交っている。
ヘビが出たから捕まえて欲しい、と通報が入れば、
手作りの「ヘビキャッチャー」を持参して、現場へ。
(実は私、ヘビが大の苦手。
だから実際は、一緒になってキャーキャー騒いでいるだけで
全然、役に立たないらしいのだが(笑))
今日みたいに、深夜に台風接近、となれば、
夕食の楽しみのひとつである冷たいビールもお預け。
もちろん、いつ招集がかかってもいいように・・。
しかし、なぜか不思議と苦にならない。
かえって直接住民の役にたっている、という実感さえある。
たぶん「ありがとう」の一言で、疲れが取れるのだと思う。
確かに「忙しい」は「心を亡くす」と書くけれど、
そればかりじゃないな、と思い直したので、気になる一言。
もちろん、ひとりになる時間は極端に減るけれど、
言い訳のための「忙しい」ではないのだから。
与えられたこの環境を、スタッフと一緒に楽しむ余裕を持ちたい。
「忙しい?」「おかげさまで」



2004年05月19日(水)
「ヒナを拾わないで!!」キャンペーン

(財)日本鳥類保護連盟が発行したボスターで見つけた台詞。
野鳥の子供たちが、まだ飛ぶ力が充分でなく、
地面に落ちているけれど、それは拾わないで下さい。
彼らには、厳しい自然界が待っていることを、教えるためにも。
そんな趣旨の訴えであったと思う。
この時期、真新しいランドセルをしょったピカピカの一年生が、
下校途中で「落ちているヒナ」を発見して、
「かわいそう・・」と大事に抱えて帰宅することがある。
そんな時「拾っちゃダメなのよ、実はね・・」と事情を説明して、
「元の場所へ戻してあげなさい」と優しく言えるかどうか。
ただ感情に任せて「元の場所へ返してきなさい!!」では、
優しい気持ちで拾ってきた子供の気持ちを台なしにしてしまう。
行動・結果は同じであっても、
「なぜ、ヒナを拾っちゃいけないのか」を説明してあげられる、
そんな親が増えて欲しい、と思う。
恥ずかしい話だけれど、私は知らなかった。
たぶん、道端に「ヒナ」が落ちていたら、拾ってしまう。
自分で最後まで育てることができないのに・・。
それは、大きなお世話だということも、気が付かずに。
家事のことは何も出来ないと思っていた娘が、
一人暮らしを始めたら、ゴミの分別から洗濯までこなしている。
「巣立つ」為の手伝いをしてあげなければいけないな、
この標語を見つけて、改めて思った。
さて・・仕事では?



2004年05月18日(火)
大学4年間は「真剣に自分と向き合う期間」

先日、東京へ行った時に立ち寄った、東京都現代美術館。
NHK番組「新日曜美術館」の「アートシーン」で知って、
是非、一度、訪れたかった美術館のひとつであったから、
思いきって、娘と一緒に出かけてみた。
企画展は「再考 近代日本の絵画 美意識の形成と展開」展。
展示作品については、ここでは触れず、見てのお楽しみとしたい。
ただ目を引いたのが、入ってすぐに展示されていた
東京芸大の卒業制作である「自画像」のコーナー。
教育の一環として、自分に向き合うことを学生に課してきた
東京芸大の考え方に、つくづく頭が下がった。
大学4年間って、自分の意志でどうにでも使える4年間である。
「勉強より、人間関係を広げるところ」などと、
私は私なりの学生生活を正当化しようとしていたかもしれない。
学生時代しかできないことをしなさい、ということは、
いろいろなことに挑戦して、自分の力、
言い換えれば、自分の限界を知りなさい、ということに他ならない。
意外と、知ってそうで知らない、自分という存在を
徹底的に確かめる作業が出来る年齢であるともいえる。
45歳になってもまだ自分のことがよくわからない私。
写真とは違う、自分と向き合わないと描くことが出来ない自画像。
大切なことは、上手下手ではなく、鑑の中の自分と対話すること。
私も「自画像」を描いてみようかな。



2004年05月17日(月)
「変わったね」そのひとことで「もっと変われそう」

サンクロレラの新聞キャッチコピーである。
正確には
「ちょっと前のイライラも、ところどころで許せた私。
『変わったね』
そのひとことで『もっと変われそう』
ところどころじゃなくなったもの」であった。
最近、職場環境や家庭環境が変わったためか、
多くの人に「最近、変わったね」と声を掛けられるが、
私は、プラスに考えることにしている。
以前より、少しだけれど成長していると思っているから。
一つひとつの選択が、ゆっくりになった、と自分で思う。
以前は「即決」「迷わない」を良し、としていたけれど、
最近は、じっくり考えることを覚えたからだろう。
それは「スローライフ」を
「丁寧に生きる」と訳すことが出来た頃からだと
自分の変化を振り返っている。
この「気になる一言」も同じ。
以前は、その日のうちに書かなくちゃ、と眠たい目をこすり
仕事で疲れていても、ほろ酔い気分の時でもPCに向かった。
しかし、それは「丁寧に生きる」とは違う、と感じて
そのまま布団へ直行することが出来るようになった。
翌朝、早起きをしてPCへ向かい、昨日を振り返りながら
手帳のメモに目を通す。
たったこれだけの事でも、私にとっては「大きな変化」。
知らない間に、また元の深夜族に戻らないよう努力したい。
「変わったね」は褒め言葉。そう理解したい。



2004年05月16日(日)
「柿田川」が東京新宿・アルタの画面に

今日は偶然の連続だった。
序盤からジャイアンツが大きくリードして、そのまま大勝。
気分がハイのまま東京ドーム帰りの新幹線に乗り込んだところ、
偶然にも、同じ職場の人間と逢い、
ユニフォーム姿で座席についた私の姿を見つけ
「本当に好きなんですねぇ」と驚いていた。(呆れていた?)
しかし、もっと驚く偶然(私にとっては奇跡)を、
是非、記録にとどめておきたくて、気になる一言。
娘か゛新宿の「世界堂」で画材を買いたいというので、
西口から東口(歌舞伎町)への近道(地下道)を通り抜けて、
あそこが「笑っていいとも」のアルタだよ、と指差した瞬間、
大画面に見なれた景色が・・。
なんと「NHKハイビジョン」のロゴ入りで
わが町自慢の「柿田川」が、しばらくの間、流れていた。
(待ち合わせをしている人たちは、見入っていたのがわかる)
私がこの日、この時間に、この場所に来ることが
わかっていたかのようなタイミングで、映し出されたのである。
もちろん、デジカメを取り出し撮影はしたものの、
その興奮をうまく言葉に表現できないから、もどかしいけれど。
プロ野球の方も、大量点で勝ったわりには、早い時間で終了。
だから、いつもより2本も早い新幹線に乗れたり、
偶然はさらに続いたようだ。
明日も、この偶然は続くのだろうか?、
なんだか訳もわからず「偶然の産物」が楽しみである。



2004年05月15日(土)
「今井舞( 仮称)です、宜しくね」

ジャイアンツは小久保選手のホームランしか点が入らず、
東京ドームの試合は、いいところなく負けてしまった。
沈んだままの気分を振り払いたく、急遽「残念会だぁ」と
娘を外に連れだし、遅い時間からの「牛角」(焼き肉)となった。
まぁ飲みながら、彼女との会話を楽しむのも目的の一つだけど。
一人っ子で育ったためか、他人とのコミュニケーションが苦手、
と打ち明けられても、老若男女、店員にも愛想を振りまく私には、
なかなか理解で出来ないことであった。
3杯目の「生中」を注文したところで、店員の女の子が
「3杯目だからとびっきり美味しいビール、入れてきますよ」と
笑顔で答えてくれて、酔いに任せて仲良くなってしまった。
話しを聞いていたら、なんと娘と同じ大学で驚いた。
こちらが訊いたわけでもないのに、すすんで娘に自己紹介。
「いまいまいです。
上から読んでも下から読んでも、いまいまい、宜しくね」
(タイトルは適当に、漢字変換してしまったけれど・・)(笑)
焼き肉を食べながら、娘に伝えた私なりの「大学生活のあり方」、
思い出すにはこのフレーズだな、と思ったので、気になる一言。
何年後かに、この時話したことを思い出してくれるだろうか?
とても大事なことを話したつもりなんだけれど。



2004年05月14日(金)
憧れの平日・休日の過ごし方、実験開始

何年も前から考えていた、憧れの1週間の過ごし方。
月曜日から金曜日まで、がむしゃらに働く。
そして金曜日の仕事を終えてから、休日モードに。
仕事のことは一切考えず、日曜日の夜まで楽しむ。
月曜日からは、また気持ちを切り替えて、仕事モードへ。
週末の昼間は、全国の美術館や博物館めぐり。(または温泉)
夜は、美味しい料理とアルコールで、ほろ酔い気分になる。
そんな生活に憧れていた。
まだまだ内容は違うけれど、今週末に晴れて実現となった。
金曜日の夜、仕事を終えて東京に住む娘のアパートへ向かう。
もちろん、いろいろなお土産を持たされて・・
土・日は、娘と東京近郊の美術館めぐりの予定。
夜は親友と東京ドームで野球観戦の繰り返し。
そして日曜日の夜、試合が終わったら帰宅する。
もちろん、毎週というわけにはいかないけれど、
やっぱり心配だから、娘もジャイアンツも。
週末「気になる一言」が更新されていなかったら、
(毎日のメルマガが届かなかったら・・)
この内容を思い出して欲しい。
あっ、また出かけているってね。では行ってきます。



2004年05月13日(木)
イラクには、アジアの代表として頑張って欲しい

野球中継をカーラジオで聴いていたら、試合途中に
イラクのサッカーチームが、日本・韓国についで、
アジアの代表としてオリンピック出場が決まった事を伝えた。
そのコメントがどうも気になって、慌ててメモをした。
自衛隊派遣などで毎日のように報道されているイラク、
私の中では、もうすっかりアジアの国であることを忘れていた。
「そうか、イラクはアジアなんだよなぁ〜」と思い直し、
帰宅後、さっそく「世界地図」で調べてみたら、
たしかに、イラクはアジアであった。
観光客がどっと押し寄せるヨーロッパやエジプトよりも近い。
もちろん、オーストラリアよりずっと近い。
オリンピックの開催されるギリシャよりも・・。
もう少し同じアジアの国として、関心を持つ必要がありそうだ。
マスコミも海外のニュースを伝える時、
画面の片隅にでも世界地図を表示し、
その国の位置をいつも意識させたらどうだろう。
日本からの距離や気候なども意識させることにより、
「イラク」という国が、もっともっと輝きをましてくる。
小さい枠の中で息が詰まりそうになったら、
世界地図を眺めてみるといい。
いろいろなことに気付くはずだから。是非、お試しあれ。



2004年05月12日(水)
「カラダ」を動かすのは「心」ですから・・

アテネオリンピック、女子バレーボールの最終予選。
女子チームのキャプテン、吉原選手の台詞である。
なにかのインタビューに答えていた時のフレーズだった。
(すみません、情報源の番組名はメモをし忘れました)
オリンピックに何度も出場している彼女、
再び、全日本のメンバーに選ばれた時の感想を
「へっ?なんで私が?でした」と思い出し笑いをしながら語った。
勝負より楽しむことにシフトしたバレーボール人生を
もう一度、勝負の世界へ戻すことは、並大抵ではなさそうだ。
その秘訣をわかりやすく説明してくれたので、慌ててメモをした。
勿論、体力も瞬発力も若い人には負けるかも知れない。
しかし「イザ」となったら、役に立つのは精神面。
すなわち「心」だと、私は理解した。
まだまだ若い者には負けない、という自信を持ちながら、
後輩の指導にも余念がない。
ボールの行方を最後まであきらめないで飛びついていく、
そんな若い選手たちが減ってきたことを嘆いていたが、
拾える、拾えない、のほんのわずかな違いは、
「心」で、絶対拾えると信じ込むことらしい。
よ〜し、試してみ〜よっと。
職場の野球部も、バレー部も「心」を使っているだろうか?
邪魔にならないように、若い人たちの「心」に探しに・・。



2004年05月11日(火)
2年前の表紙はこの紙だったよね。その前は・・

2年ごとに「気になる一言」を取りまとめ製本し、
私なりの「生きた証し」としてこの世に残しているが、
今回は、印刷所へ揃った原稿を入稿した時の台詞。
2年ぶりだから、覚えているかな?と不安になりながら。
しかし、私の不安を裏切り、彼はほとんど覚えていた。
「たしか、表紙の紙質はこれを使って、色はこれだったよね」
「その前の時はこの色。そしてその前はこの色」と
カラーサンプルを持ち出しながら、打合わせをしてくれた。
いくらプロとは言いながら、2年前の仕事を覚えているなんて、
と驚いたので、気になる一言。
そんなもんだよ・・では片付けられない嬉しさと
さて自分はどうだろう?という反省が私を取り囲んだ。
2年前の、ほんの小さな仕事を覚えているだろうか?
もちろん私は「否」であったから。
また何百もの紙質・色のサンプルのから、私の顔を見た途端、
「しもさん」というキーワードから、つながって思い出せる、
本に関する情報の記憶方法を、知りたくなった。
さて今回の表紙の色は・・・乞うご期待。

しもさんの「今日の気になる一言」(2002年〜2003年)第4巻。
完成間近か、配布希望の方(無料)、是非、ご一報下さい。





2004年05月10日(月)
「滝のような」役者でありたい

俳優・内野聖陽(まさあき)さんの台詞。
今日届いた私の愛読書、
雑誌クロワッサンのインタビュー記事に載っていた。
名前だけでは顔が浮かばない人は、
テレビ番組「エースをねらえ!」の宗方コーチと言えば
わかってもらえるだろうか。
そんな彼が目指す役者について、こう語った。
昨日の「謎かけ」ではないが、その後にこう続いている。
「近づけば近づくほど、激しさが見えてくるような」と。
確かに「滝」って、遠くから見ると
「美しい」とか「壮大」などの言葉で飾られるが、
実は近くに寄って見ると、水しぶきが飛び散り、
決して「美しい」と言える景色ではないことが多い。
逆に「怖い」と思えるぼと、激しい動きがある。
「外見と内面が違う役者」と言う意味にもとれるし、
遠くからみると「おだやか」に見える外見も、
いざ近くによってみると「闘争心」が溢れている役者。
そんな意味にも解釈できる。
さて、自分はどうだろうか。残念ながら今は思いつかない。
「どんな公務員を目指していますか?」と尋ねられて、
「○○のような公務員でありたい」と表現できないから。
でも近いうちにきっと見つけてみせますから、お楽しみに。
さて、あなたの職業は、何に例えられますか?
(主婦や学生だって、考えてごらんよ、きっと楽しいから)



2004年05月09日(日)
男と女はサイの目だ

その心は「どういう目が出るか、誰にもわからねぇ」
謎かけのような会話、私は大好きである。
しかし、今回の謎かけは、
日曜日恒例、NHK大河ドラマ「新選組!」の中でのこと。
実際には台詞として、佐藤浩市さん演ずる、芹沢鴨が
「男と女はサイの目だ、どういう目が出るか誰にもわからねぇ」
と呟く。
鈴木京香さん演ずる、お梅を抱き寄せながら。
(もちろん、サイの目は、サイコロの目のことであるが・・)
よくテレビ番組「笑点」の大喜利などで見かける謎かけは
「○○とかけて××と解く、その心は・・」が基本だけれど、
もっともっと自然に会話の中で使いたいと思っている。
私の場合、ついつい「しもネタ」になってしまうけれど・・
そういえば、今話題の「年金」について
ある本で面白い謎かけを見つけたので、ついでに御紹介。
(声に出して読めない謎かけの本・森永卓郎著・廣済堂文庫)
「年金とかけて、エッチと解く。その心は・・・」
「途中でやめると出なくなります」
この、クスっ・・がたまらない面白さなのである。
話しを戻そう。
冒頭の台詞を言われた「お梅」はどんな気持ちなんだろう。
そんなことが気になったワンシーンであった。
それにしてもカッコイイなぁ、この台詞。
私が口にすると、似合わないんだろうけれど・・



2004年05月08日(土)
自分の力以上の舞台でその役割を演じきれた時に成長する

そういえば最近、じっくり本を読んでない事に気付き、
ほろ酔い気分で一寝入りした後に、むくっと起きて読みはじめた。
枕元にあったのは、以前紹介した
「ジャイアンツ愛」(原辰徳著・幻冬舎・1600円・292ページ)。
その中でも「人間は・・」で始まるこのフレーズだった。
以前、人間は「カルチャーショック」を受けた時、成長する。
こんな定義をした事を覚えている。
だからベトナム等アジアの国に海外旅行するといい、と書いた。
自分の既成概念の枠を壊された時、人間は成長する、というもの。
今回は、ちょっと違った視点での定義。
今の自分の実力では到底こなせないと、自分で判断した役割を、
最初は不安いっぱいながらも、最後は自信を持って演じきった時、
なんとも言えない充実感が体中を包みこむことになる。
イコール、自分の限界が広がったことを意味し成長したことになる。
共通した視点は、
「その成長は、若ければ若いほど伸びる部分も大きい」ということ。
さて45歳の私。まだまだ若いはず。
そうか伸びる部分も大きいんだな、と理解した。心構えは出来た。
あとは、今までの自分では考えなれない役割を探すだけだな。



2004年05月07日(金)
まったく、あなたは鈍感なんだから・・

最近の私の弱気発言に、イライラする人たちが多いようだ。
今日もまた部下に「ここに正座しなさい」と笑いながら言われ、
「いつでもあなたの為に動ける体制を整えているのに、
どうしてそれに気付かないの?むかつく!!」
「一人で抱えてないで、管理職なんだから命令してよ!」と
叱咤・叱咤・叱咤。激励をされた。
どれもこれも、とてもありがたい台詞である。
自分でもコントロール出来ずにもがいている姿を
後輩たちは敏感に察知して、
私のやる気を引き出そうとしてくれているのに、
当の私が気がつかないから、とうとうしびれを切らして
気になる一言。
7年前に一度、仕事で落ち込んだ時に
やはり部下に言われた台詞が蘇ってきた。
「僕らのリーダーは、そんな人ではないはず」
その時と同じくらいインパクトがあるつぶやきだった。
「あなたと特技は人を育てる事でしょ、しっかりして」
そんな台詞を聴きながら、新選組・近藤勇の気分になっていた。
自分を支えてくれる人たちを信じて頑張ってみよう、と。
私の周りにも、土方歳三や沖田総司がいっぱいいる。
よ〜し、やる気が出てきた。みんな、頼むよ!!



2004年05月06日(木)
ヒマっすか?久々に飲みにいきましょうよ

GW明けの慌ただしい仕事を終えたあと、
夕方、近くの大きな病院へ知人の見舞いに出かけた。
その後、気のあった仲間と軽く喉を湿らせていたところ、
突然、携帯メールが入った。
あれ?どうしたんだろう、珍しいなぁ、と
開いたメールの本文が、気になる一言。
タイトルは「ヒマすか」
メールで返事をするのも面倒くさかったので、直接電話。
「合流していいすか?」「もちろん」となった。
「どうしたの?メールくれるなんて珍しいね」と尋ねたら、
「だって最近の『気になる一言』、ブルー入っていて
元気ないんだもん、愛娘が東京へ行ったくらいで・・」と
私を励ましてくれる為のお誘いだったらしい。
「そんな元気なかったかなぁ」とおどけてみせたが、
「まったく〜」と笑いながら、ビールをついでくれた。
こんな心遣いがとても嬉しかったので、メモをした。
メルマガを読んだり、ホームページを覗いているのは、
遠くの人ばかりではないよ、と気付かせてくれた。
また10歳以上も離れている後輩たちに、
変な心配させていた自分の不甲斐なさを反省もした。
とても嬉しかったからこそ、この出来事を見習い、
タイミングよく、励ましのメールが打てる人間になりたい。
そんな事を感じた一日だった。



2004年05月05日(水)
そもそも動物は、怪我をしたら自分で舐めて治すでしょ

メモは溢れ、書きたい事はいっぱいあるはずなのに、
パソコンの前に座ると、なぜかため息が出てしまう。
こんな気分が、このところ続いている。
それは仕事や生活環境が変わったからでもなければ、
食欲やがなくなったわけでもない。
相変わらず、横になればすぐ熟睡、と睡眠時間も足りているはず。
そんな時は何も考えず、メモをパラパラ眺める事にしている。
きっと、当時メモした意味とは違う意味だけれど、
今の私を励ましてくれるメモが、見つかるはずだから。
そして、心のアンテナに引っかかったフレーズが、この一言。
情報源は、女優の倍賞美津子さん。
冒頭の台詞の後、実は
「人間だけですよ、人前で泣いたり、愚痴を言ったりするのは」
と続く。
うんうん、痛いところを突くな、と苦笑いしながらも、
少し元気になってきた。
弱音を吐きそうになった自分に、彼女の一言は効いた。
ジャイアンツの清原選手も、苦しみながら頑張っている。
(今日の延長戦でのホームランには、特に励まされた)
もう少し、心の怪我を自分で舐めて直してみよう、と決めた。
(それでもダメだったら、お願い、誰か舐めて・・(笑))




2004年05月04日(火)
ねぇ、バブ入れる?

「娘のアパート訪問記」ではないが、数日遅れのメモの中から
親バカを承知で、記録に残しておきたい台詞があった。
5月2日、東京ドームでの野球観戦を終えて、
娘のアパートへたどり着いたのは、午後10時半くらいだった。
事前に泊めて欲しい、と頼んであったが、
夕食も済ませているから、寝るだけでいいよ、とメールした。
ところが着いた途端、お風呂が用意されていて面食らった。
家では、何もしない彼女が、そんなことまで気がつくとは・・。
嬉しさいっぱいの父親に、さらに駄目押しの一言。
これには参った。だから、気になる一言。
あまりの感激に、恥ずかしいけれど涙がこぼれた。
風呂上りのビール、格別であったことも、記しておきたい。
初めて娘の一人暮らしのアパート先へ泊まった日を
瞬時に思い出す台詞を探していたら、やはりこのフレーズだった。
本当は、もっともっといろいろなことを話したのだけれど、
言葉って不思議だなぁ、この一言で全てが思い出される。
本人は、自分のことが「気になる一言」やメルマガで紹介され、
2年に一度の出版された本に登場することを非常に嫌がっているが、
そこは、私の娘に生まれたんだから諦めなさい、と説得している。
今回も表紙のイラストを描いてもらいたい、と考えているから
あんまり機嫌は損ねたくないんだけれど・・。



2004年05月03日(月)
一度ブレーカーが落ちるまで使ってごらん

父親から一人暮らしの娘への、最初のアドバイスである。
東京ドームのジャイアンツ戦終了後、
いつもなら横浜の友人宅へお世話になるのだが、
これからは、東京にアパートを借りた娘のところへ
お邪魔するケースを増やそうと思っていた。
やや強引に押しかけた感じもするが、
これはこれで彼女の暮らしぶりを拝見する機会でもあるから。
美大生らしく、家具を始めとしたインテリアには
こだわりが強いらしく、アンティークショップを歩き回って
気に入ったものを見つけるらしい。
そんなとりとめもない話だが、父娘で貴重な時間を持った。
その中で私の25年以上前の経験から、娘へのアドバイスが
今回の気になる一言。
これとこれを一緒に使うとブレーカーが落ちる、落ちない。
そんな知識と知恵を身につけて欲しいと思ったから。
彼女の部屋には、私の学生時代では考えられない電化製品が
所狭しと並んでいたから、心配になったのかもしれない。
多くの電化製品を一度に使ってブレーカーが落ちて真っ暗。
突然の事態に慌てたことを、なぜか思い出したから。
一度、電気量の限界を知ってから生活をする。
これも、生きていく上で大切なことであると思う。
帰り際、百円ショップで懐中電灯を買って渡した。
こんなことも嬉しい、父親の私がいる。



2004年05月02日(日)
「ABE」のユニフォームが増えている

開幕戦以来の東京ドーム、ジャイアンツ戦に
久しぶりに燃えた。(負けちゃったけれど・・)
この一ヶ月、阿部選手のホームラン記録が話題になった。
逆に二岡選手は一度も顔を見ることができなかった。
そんな選手の活躍が、まさか応援団のファンが身にまとう
お気に入りのユニフォームへも影響していたので、
驚きもこめて、気になる一言。
怒られてしまうかもけれど、
昨年なら「ABE」を背中に付ける若い女性は少なかった。
多くが「NIOKA」「TAKAHASHI」なのである。
もちろん、甘いマスクが決め手となっていたと思う。
しかし今回、ライトスタンドで見た光景は、
男は実力で女性ファンの心を掴む、と言う事実であった。
これほどまでに実力主義といいながら、
「KIYOHARA」だけは未だ健在、別格という現象も気になる。
久しぶりにホームランを打った清原選手を見て
「今夜はヒーローにしたいな」と呟いた親友の一言が叶わなかった。
それだけが悔しくて仕方がない。
今年もまた、現場でしかわからないような
野球観戦メモが増えるけれど、どうぞお付き合いください。
「以上、東京ドームから、しもさんがお届けしました」



2004年05月01日(土)
生まれながらの性を楽しめばいいのに・・

<国民性調査>初めて逆転 女の方が男より楽しみが多い。
新聞やネットで見つけた、調査結果である。
独立行政法人・統計数理研究所による
「第11次日本人の国民性調査」で、こんな傾向が浮かんだらしい。
「男の方が楽しみが多い」とするこれまでの傾向から逆転した。
「生まれ変わっても女がいい」と考える女性も急増しているという。
そうかなぁ・・私はやっぱり「男がいいなぁ」。
生き方の基本的な考え方が「蒔かれたところで咲きなさい」
だから、自分が神から与えられた性で、楽しむことを考えている。
実は私「今度、生まれ変わったら・・」という質問は、
あまり好きじゃない。理由はありえないから・・。
今回の結果で思い浮かんだのは、最近耳にする「性同一性障害」。
本当にそうなら、その辛さは想像を絶するだろうけれど、
時代の流れを読むと、単なる言い訳・逃げ場になっている気がする。
特に、男性にその傾向が強い、と思う。
自分の与えられた性を楽しむことが出来ない人が、
異性になれたとしても、やはり同じことになりはしないだろうか?
それよりも、性を意識しないで生きられる何かを探した方が賢明。
「男になったらこれをしたい」「女になったらあれをしてみたい」
そんなところまで訊いているだろうか?
男女共同参画の考え方は、浸透したと言い切れない結果であった。