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■ ring。
"まぶしすぎたあの日々 淋しさ募らせていく" "だけど捨てられない 輝く時" "たとえ今歩き出せたとしても"
(ring/Janne Da Arc)
あれは、二人で遊びに行った時の事。 あの人の手首につけられた、月のブレスレット。 昔あの人を好きだった人からのプレゼント。 「お揃いなんだよ。」って笑ってた。 なんだか、すごく眩しく見えた。 羨ましいとか、過去の人へのジェラシーとか、 そんなの何も感じなかった。 ただ、綺麗だった。 あの人の、笑顔。
私もいつか、なにか渡したい。
そうだ。 もうすぐ働ける歳になる。 初めてのお給料で何か買おう。
・・・あの人とのデートは、いつも楽しかったな。 その分別れるのが本当に辛かったけど。
最初に弟に犯されそうになった時に、 泣きながら電話したら、静かに話を聞いてくれたよね。 「明日、会いたい。」って言ったら、本当に会ってくれた。 それだけで、私本当に落ち着いたんだよ。 すごく緊張して、ろくに話も出来なかったけど、 公園で一緒にご飯を食べて。他愛もない話して。 そして、帰り際に頭をぽんぽん、って叩いてくれて、 「また何かあったら電話してきな。」って言ってくれた。 あの瞬間だけは、忘れてない。忘れないよ。
"月のブレスレット。"
"金色に輝く、あなたに似合いのブレスレット。"
"けれど、私の手首に巻きついているのは。"
"錆びついた冷たい鎖。"
"・・・あの人たちは、"
"どうして、もっと暗い場所に繋いでくれなかったんだろう。"
"そしたら、光なんて知らずにすんだのに。"
そして、光を求めようとも思わなかったのに。
2002年01月11日(金)
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