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■ 見えない記憶。
狂いかけた。 原因は解かってる。 ほんの少しの時間だけど、父親と出掛けたからだ。 愛さんが出てくれていたけれど、それでもダメだった。 空気とか、雰囲気が流れ込んでくる。 自分がいるこの空間も、決して落ち着く場所じゃない。 一人、壁を見つめ、殴ってた。 真っ白い壁。大っ嫌いな色。 瞬間的に「染めなきゃ!」 そんな、思いがよぎる。
紅く。 全部、紅く。 私が、昔、したように。
そんな記憶、ないのに?
紅く染まった白い壁。 自分が着ている白い服も紅く染まってる。 笑いながら、泣きながら。 ひたすら自分を傷つけて。
この色が、嫌だから。
視線を感じて振り返り、 ガラス越しに垣間見えたのは、 銀色の髪をした、綺麗な女の人。
"誰?"
"どうして、そんな瞳で見るの?"
そのまま、何も見えなくなった。
これもやっぱり、夢なのかな?
2001年12月10日(月)
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