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■ 見えるモノと、見えないモノ。
幻覚を見る。 あなたを、殺す幻覚を。
ある時は首を絞めて。 ある時は突き落として。 ある時は刃物を突き立てる。
そのどれでも、私は何も感じない顔をしてる。 あなたを殺す時くらい、笑えればいいのにね。
もう何回見ただろう? この間から、ずっとだ。
今、ね。 すごく逢いたい。 あってすぐにでも抱きしめて、感じたい。
だけど。 逢っちゃ、ダメだ。
私は、殺すから。
逢っちゃダメだ。
私が、壊れるから。
逢いたい。 逢いたくない。 逢いたい。 逢えない。 逢いたい。 逢っちゃ、ダメなんだ!
前にも一度、人を殺しかけたことがあった。 弟だった。馬乗りになって、首を絞めた。 彼の瞳に映ったのは、恐怖。だった。 そりゃそうだよね。姉に殺されかかってるんだ。
私は、どうしてたんだろう? ただ、ぼんやりと苦しむ弟を見てた。 何も感じてなかった。それは"情"がないのかな?
だけど、どうしてか解からないけど。 殺さなかった。・・・殺せなかった?
だけど。今はダメだ。 間違いなく、私はあなたを殺す。 幻覚と同じように。何も感じない顔で。
もしも、いっこだけ。 "ねがい"が、叶うなら。 何を、望む?
あなたに・・・。 私の、愛する人に。
殺して欲しい。
そしたら、きっと私は笑えるから・・・。
2001年11月10日(土)
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