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re-invention



 諒解に達すること

朝からいろいろなことが起きる。
それでも何とかやりくりして、授業を進める。

あわてずにグラフをかかせることに。
理解している生徒が多いこのクラスでは、
ほとんどの生徒がグラフを書き上げる。

一番進んでいるこのクラスでは、まとめを話し合う。

生徒の取り組みは、まずまず。
どんな指導も、その意味を理解している生徒がいるかどうか。
生徒自身の心をどう動かすかにかかっている。


学校を後にし、S中の授業研究会へ。
久しぶりに見る授業は刺激的。
マジックハンドからスタートし、今日の主題は7角形の合同条件。
これを4角形や5角形を飛ばしてやろうとするところがいい。
それを乗り越えていく生徒達。
とはいえこれが全体には共有化されていない。
スタンドアップでもいい。4人組でもいい。
その手だてさえあれば、もっとすごい授業になるはず。

協議会では松島先生の発言が秀逸。
力として見るのであれば,どう見取るのかが大事。
その力は量的なものではなく,質的なもの。力がついたかどうかは,
具体的な子ども達の姿で規準のような形で見れるといいのではないか。

そして・・・岡本先生の講演会。
「劇的なるものとしての 授業・学習」
これまで断片的に伺ってきた、ギリシャ悲劇との関係が、
また少しだけ紐解かれる。
演出家の鈴木氏の含蓄ある言葉も、なるほど。
テキスト (台本) が与えられる。
そのテキストには正解があると思う、作家の気持ちには正解があると思い、その正解に近づいていこうとする、それが一番まずい。
大切なことは、演技を通して何を発見するかだ、諒解に達することだ。
新たな自覚に達するということだ。
それは新しい関係を見出すことだといってもいい。

この夏の飲み会での「素敵な出会い」というお題は、
ここにつながるものだったのか。

書き留めた言葉の断片も、力のある言葉が続く。
・教師の役割の一つは,生徒が本物に出会い,出会う機会をつくること。本物に出会わせること。そのためには,教師自身がまず本物に出会うこと。
・授業は,正解を発見することではなく,何かを関係づけること。
正解を見つけた,だったら次はどうなの?次なるものを
・教師は生徒に裏切られていい。生徒の可変性が成せる技だ。


とてつもない方に師事させていただいていることに、改めて感謝。
自分の今を振り返り、決意を新たにする。

2007年10月22日(月) 二つの直角三角形
2006年10月22日(日) 指導が確立していない
2005年10月22日(土) 幸せを感じない不幸
2004年10月22日(金) 静岡テクノロジー活用数楽研究会


2010年10月22日(金)
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