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re-invention
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アサーションの授業研で
音声カードは,以前の復習を。久しぶりに扱う座標や比例の式。
以前やった問題だけに,思い出せば早く,短時間で復習ができる。
復習として扱うのにも音声カードは秀逸。
2つの正三角形の問題の続き。
振り返りカードに書いてあった生徒の問いを紹介していく。
どのクラスも,これで1時間は十分過ぎていく。
合同な三角形が他にもある!という見え方が,
どこからも生まれてくるのは新鮮。
3年前にあれだけこの図形を扱ったはずなのに出てこなかった話。
図形が見える自由度が,やはり違うのだろう。
とはいえ今年のVoyageを使った新実践はどうすればいいのか。
困った!!
初任者のS先生の授業。生徒の発言を上手にとらえて授業化していく。
スタンドアップもずいぶん慣れてきた感じ。
第5時はアサーションの研究授業。
I先生の授業力の高さ,パーソナリティの凄さを痛感。
リラックスしたムード・自由度はありながらも,
生徒を手のひらの中で掌握している。
相手も自分も傷つけない・・・
頭でわかっていても,納得できない部分が人間にはある。
アサーティブであることの難しさ。
生徒もそれを感じつつ,
「納得できないよな」という声を上げつつ,
でも自分達なりに最適な反応を考えていく。
自分さえよければいいとは思わないが,
自分の思いをどう主張すればよいのか。
教師は,結局おとなしく黙っている方向に,
向かわせていないか。
本音が出てくる授業は面白い。
でも,この後はどうするのか。
この間,他クラスは自習。
我がクラスは,問題を教えあってやっていた模様。
以前のクラスとは大きく変わりつつあるのがうれしい。
自分達のクラスになりつつあるのは,
委員長のY君と支えるブレイン達のお陰。
放課後の事後研。
分担した生徒の様子を順に語っていただく。
「事実を基に語らなければ意味がない」
という校長のスタンスはここでもさすが。
司会しながら発言を必死に板書し,多少の類型化。
論点は,「次の時間の授業をどうするか」となる。
いつもだと,ここで先生方に語らせて,
指導講評をいただく。・・となるところだが順番を変えてみる。
(これが大正解!)
講師の谷澤先生の話は,とても明快で心に落ちるもの。
わずか40分ほどの間に,プリントまで作ってくださった。
アサーティブな対応をするために
「事実・感情・要求・結果」という
ステップで考えていくことは,
夏季研でも教えてくださったこと。
授業を通してみると、
そのことの意味やよさがよくわかる。
事実と感情と要求を分離し冷静に考えなくては,
いい結果は生まれない。
感情をぶつけるだけでは,相手は変容しない。
したとすると,相手に無理を強いることになる。
たとえここで上手くいったように見えても,
結局はどこかで破綻をきたす元を作る。
こんな失敗を自分もよくしてきた。
「今にわかる」「正しいことは正しい」などといった言葉で,
自分を納得させてきたが実はそうではない。
子どもが育つ指導にするためには,
こんな発想が自分にも欠けていた。
この後のプランもいくつか示していただく。
でも,それで終わりじゃない。
先生方に3人組になって続きの授業を考えていただく。
納得のいく話をもとに理論化された状態だから,
授業を考えるのも面白いし意味がある。
それぞれの先生方の思いが,谷澤先生のお話と相まって,
いくつかの実現可能な授業プランが見えてくる。
栄養価のあるものを,ただ食べさせればいいのではない。
自分達で消化していくから血や肉となって活用できる。
従来のよくある研修会は,
参加者に,何かを与えて終わっているところが
いまいちだったのだ。
授業と同じで,参加者が互いに何かを作り出していくことは,
研修を企画する側の思いや予想を
はるかに超えた凄いものになることが多い。
「一緒に勉強させていただく」などという言葉を言いながら,
結局は伝達指導して終わる研修会では,
ダメなのだということがよくわかった気がした。
研修会後も,谷澤先生・校長先生とお話を。
こういう場で我慢している子が,
そのうち耐えきれなくなって爆発していく。
それもできない子は不登校や引き込もりになっていく。
優しさ故に傷つく人の見え隠れする光と影は・・
という自分が中学生当時出会った,さだまさしさんの詩を思い出した。
そんな優しい人に,力を与えたい。
もう一つの選択肢があるはずだとという
谷澤先生のメッセージを,
自分も生徒達にもっと伝えなくては。
2006年10月31日(火) 学年発表で思うこと
2005年10月31日(月) 人が人として育つために
2004年10月31日(日) ハーバードリーム
2007年10月31日(水)
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