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re-invention



 新しい方程式の解き方

昨日いただいたてんびんのHTMLの数値を操作してみる。
解が小数になるものでもOKなのはうれしい。

朝練は股関節活性化ドリルをいろいろ試す。
数値化できると生徒も指導している側も納得できる。
どこでも見える化を計りたいもの。

朝打ち合わせでの校長の言葉に,今日もうなずく。
「小さなことでも一年間継続してみんなでやろう。
 本時の課題を明確にする取り組みはどうなっているだろうか。」
「通信票の所見は,公用文の中にいかに私信を盛り込むか。
 その子の姿で書くといい。意欲的・前向きでは伝わらない。
 もっと担任としての思いを込めよう。」

何気なく覗いた隣の先生の通信票所見に,感服。
担任として,半年間その生徒と一対一で格闘したからこそ,
伝わってくる内容。
自分は何をしていたのか。形だけで終わっていなかったか。
まだまだ担任道を極めていないことに気づく。

授業は道徳から。
後期についての話をして,情熱大陸のビデオを見せる。
夏の終わりに見た,介助犬トレーナーの矢澤知枝さん。
改めて見て感動する。
・子供時代の自分は,誰からも必要とされていなかった。
・ユーザーさんにとっても犬にとっても
満足した人生を送ってもらえるだろうという妙な確信がある

というくだりもいい。

仕事を進めるつもりが,
結局いつも通り,黒板に気になる言葉を抜き出す。
生徒たちも感想を一生懸命書く。


数学授業はてんびんを使って。

同じような問題をいくつか出来るのがありがたい。
全員が理解したと思っていても,実はそうではない。
理解していない生徒は,どのクラスにも数人いる。
スタンドアップをしてみると,それが明確になる。
てんびんがあれば,等式の性質を納得できる。
操作する中で,釣り合わない状態になることが,
釣り合う状態を際立たせ,強く意識させることに。
面白いものだ。

生徒同士が前へ出てきて確認する姿もいい。
動かして操作して,やりとりをする中で初めて理解できる。
この生徒の授業の振り返りカードを見ると,
今日やって,絵でやるとわかりやすい(前からだけど)と
思いました。文字で説明するより,
絵で見せた方が頭の中で想像できるのでいいと思いました。

いつもは何となく座って,ノートを写すだけだったのだろう。
もっと関わらなくては。
新採当時てんびんの絵をたくさん描かせてたのを思い出した。
いまは,てんびんは見せて操作するだけ。
大事なことは理解すること。
記述は文字式の方が簡便で正確なのだから。

振り返りカードでは,
確かめが出来ることに多くの生徒たちは喜んでいた。
また,こんなものもあって生徒の現状を改めて憂う。
新しい方程式の解き方がわかった。
塾では移項で求めるやり方を教えてもらったけれど,
この解き方は意味が理解しやすくていいと思った。

ここまで来ると,言葉も出ない。
塾でやり方だけを教えてもらってくる生徒達がいかに多いか。
計算は出来るようになる。でも,意味は空っぽ。
だから応用は利かない。
わかった気になっているところが何より怖い。
少し気の利く生徒は,意味も理解していくのだろうが,
多くの生徒は,何が何だかわからないまま。
こんな生徒の実態や格差を目の前にしすると,
基本的なことからきちんと理解させなくてはと。
とはいえ,面白い問いを発する生徒もいる。
生徒自身はその問いの深さに気がついていないだろうが。
・方程式はどんな計算でも答えがあるのか?
・グラフで表すと交わったところが解なのか?
・4χ+4=4χ+4 だと,解はχ=0?
・少し難しいけど問題が解けた瞬間と
確かめが合ったときがとてもうれしいです。

次回の授業が楽しみだ。

放課後の部活動は,今週末の大会に向けて
初心者の一年生も張り切り出す。
どきどきしながら迎えることだろう。


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