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re-invention



 負けに感謝できるか

早朝に集合して,学校で練習。
車で会場へ。
初めて行く清水総合運動公園。
なかなかいい会場。当初言われていた心配も,杞憂に。

緊張感の中,元気に楽しく練習。
前の顧問も,審判として参加。
試合は予選リーグから。
初めて出場する1年生も,なかなかいい滑り出し。
予選リーグは男女とも難なく突破。
自信のない男子は。まだおぼつかないが,
少しずつ攻めの手法を覚えていく。

昼の食事をすると,自分たちで練習に飛び出していく。
前任校のメンバーが,驚くほど生き生きと動いている。
追い込み,相掛かりと大会前とは思えない練習内容。

決勝トーナメント男子1回戦。
先鋒がラッキーな下がり胴2本でリード。
とれる次鋒が攻めあぐね引き分け。
中堅で一気に並ばれ,
副将が面でリードするも追いつかれ,五分で大将戦。
問題ないと思っていたが,中途半端な出鼻をきれいに出小手。
ここで負けてしまうとは・・・。

女子はチームリーダーがもう一息乗り切れない。
それでも総力戦では負けようがなく,決勝戦へ。
決勝は先ほど動きの良かった前任校のK中。
細かい動きから思い切って出てくる激しさ。
先鋒が尽きたところを面で一本先取するも,
出小手で追いつかれる。
ここから先は攻められ続ける。
次鋒も勢いに押され,惜しい打ちが何本もあるが決めきれない。
チームリーダーも,いい小手が軽く一本にならない。
稽古でも気になっていながら直せなかったものがそのまま出る。
副将は,思いがけずに先取され,出小手で取り返したと思ったが,
審判旗は白2赤1で面に。
相手の大将は怪我のため補欠の2年生が出場。
徹底して前へ出て鍔ぜり合いにしてくる戦法。
我慢できず,ポイントを取れない。
そのままタイムオーバー。
何とも悔しさが残る試合。
「モチベーションが下がっているんじゃないか。」
前顧問のつぶやきも,胸に突き刺さる。

今回は,決勝だけが問題の大会。
だとしたら,もっとアップして気持ちを上げておくべきだった。
相手が見えていないので,臆病になっていた自分。
決めて,攻め手がなかったのも確かだが,
相手の技に対しての応じ技中心の練習メニューが悔やまれる。
同じ中学生同士。
進取する気持ちがなければ勝てない。

うなだれる生徒を前に,どんな言葉を掛けるべきか。
その場では,自分も呆然として思いつかない。
それでも大会会場前で,「この風景この悔しさを忘れるな」
と言葉を掛けて,全員であいさつ。
車の中でいくつかのことを考える。
この負けを納得して消化しなければ,次にはつながらない。
生徒の気持ちを一気に変えていかなければ。
チームにとっても顧問としても,ここが勝負どころ。
気持ちの部分では2つ,技術的にも2つ要点がまとまる。
学校に着き,出場生徒に感想・決意を言わせた後,全体に話をする。
1 負けたことに感謝できるか
2 気迫,進取の気持ちが欠けては勝てない
3 小手技に対して,何ができるのか
4 下がり技を出す心構え,気持ちの強さ
生徒や保護者の表情が少しずつ変わっていくのがわかる。
これで,次に繋げられる。

とはいえ勝負の世界では,言葉だけでは説得力がない。
結果を出してこそ。
生徒の足取りは重いが,それは自分も同じこと。
帰りに本屋で注文しておいた本を取りに行く。
剣道関連の本をこのところかなり購入している。
自分にできることは,研究すること。
達人の技術を,わかりやすく分解し練習に組み入れること。

姉夫婦が一番下の娘を連れて来静。
マネジメントに優れた義兄から,
参考になりそうな話を聞き出そうとする。
学校における数値化できる目標は,何だろうか。
研修主任としての仕事は,不十分なまま。

夜遅くまで,悶々としながら剣道関連の本を読む。
勝負モードに完全に入っている自分。
今までずっと疑問に思っていた面技に対して,一つのヒントを得る。
取り入れられることもいくつか見える。
明日の練習メニューを考えるが,まだまとまりきらない。

2005年05月03日(火) 憲法記念日に
2004年05月03日(月) 大蝶杯柔道大会


2006年05月03日(水)
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